JP5971130B2 - ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム - Google Patents
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Description
本実施の形態では、スマートフォンにナビゲーションプログラムをインストールすることにより、スマートフォンがナビゲーションシステムとして機能する場合について説明するが、この他にも、車載用ナビゲーション装置や携帯用ナビゲーション装置を含む任意の装置によってナビゲーションシステムを構成してもよい。また、ナビゲーションシステムにおけるスマートフォンとしての機能については、公知のスマートフォンと同様の構成により得ることができるので、その説明は省略することとし、特に経路案内機能を達成するための構成について説明する。なお、このナビゲーションシステムを搭載した車両(スマートフォンを操作する者が搭乗する車両)を以下では「自車両」と称して説明する。
現在位置検出部2は、自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段である。例えば、現在位置検出部2は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、現在のナビゲーションシステムの位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。なお、本実施の形態では、現在位置検出部2はGPSであるものとして説明する。また、当該GPSにより検出した自車両の現在位置を「GPS検出位置」と称して説明する。
タッチパネル3は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種手動入力を受け付けるものである。このタッチパネル3は、透明又は半透明状に形成され、ディスプレイ4の前面において当該ディスプレイ4の表示面と重畳するように設けられている。このタッチパネル3としては、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパネルを使用することができる。
ディスプレイ4は、ナビゲーションシステムによって案内された画像を表示する表示手段であり、特に、後述する地図DB7aにて格納された地図情報に基づいて地図を表示する表示手段である。このディスプレイ4の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
経路案内部5は、経路案内を行う経路案内手段であり、制御部6及びデータ記録部7を備えている。
制御部6は、ナビゲーションシステム1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係るナビゲーションプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介してナビゲーションシステム1にインストールされることで、制御部6の各部を実質的に構成する。
データ記録部7は、ナビゲーションシステムの動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
次に、このように構成されるナビゲーションシステム1によって実行されるマッチング処理について説明する。図2は、マッチング処理のフローチャートである。この図2に示すように、まず、制御部6は、ナビゲーションシステムが起動時であるか否かを判定し(SA1)、起動時である場合には(SA1、Yes)、起動時初期化処理を行い(SA2)、次に施設接近判定処理を行う(SA3)。なお、ナビゲーションシステムが起動時でないと判定した場合(SA1、No)、制御部6は、起動時初期化処理を行わずに施設接近判定処理を行う(SA3)。最後に、制御部6は、マッチング制御処理を行う(SA4)。
最初に、図2の起動時初期化処理(SA1)について説明する。図3は、起動時初期化処理のフローチャートである。この図3に示すように、この処理において、制御部6は、データ記録部7に対して、施設の接近状態を施設未接近状態に設定し(SB1)、高速道路移動距離を0に設定し(SB2)、上り下り情報を初期化する(SB3)。なお、「上り下り情報を初期化する」とは、後述するSC6においてデータ記録部7に記録された上り下り情報を消去し、データ記録部7に上り下り情報が記録されていない状態とすることである。
次に、図2の施設接近判定処理(SA3)について説明する。図4は、施設接近判定処理のフローチャートである。この処理においては、概略的に、自車両が高速道路を走行しているか否かの判定と、自車両が高速道路の高速道路施設に接近又は進入したか否かの判定とを行う。なお、これらの判定は任意の方法により行うことが可能であり、以下ではその一例について具体的に説明する。
続いて、図2のマッチング制御処理(SA4)について説明する。このマッチング制御処理は、自車両の現在位置を検出する現在位置検出部2から出力されたGPS検出位置をマッチングさせる対象車線を特定する処理である。
このように本実施の形態によれば、GPSにより検出した車両の位置や方位に基づくことなく、車両が走行している車線の方向に基づいてGPSから出力されたGPS検出位置を一つの対象車線にマッチングさせることによって、GPSの検出精度が低下する可能性が高く誤マッチングが発生しやすい高速道路施設の所定範囲内に車両が位置する場合においても、車両が走行してきた方向の車線に適切にマッチングさせることが可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、マッチングを完全に正確に行うことができない場合であっても、従来より僅かにマッチングの正確性を向上できている場合や、従来と同程度のマッチングの正確性を従来とは異なる技術により達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散や統合して構成できる。例えば、ナビゲーションシステムの各構成要素を、分散配置した上でネットワークを介して相互に接続してもよい。
本実施の形態における施設接近判定処理においては、高速道路移動距離が閾値を超えたと判定した場合にのみ上り下り情報を取得するものとして説明したが、例えば、現在位置検出部2によって検出されたGPS検出位置と、地図DB7aに格納されている道路種別とに基づいて、自車両が高速道路を走行していることを確定できるような場合には、高速道路移動距離に基づく判定処理を省略しても構わない。
本実施の形態における施設接近判定処理においては、自車両から所定範囲内に高速道路施設が位置すると判定した後に、自車両から所定範囲内に高速道路施設が位置しないと判定した場合、上り下り情報に基づく対象車線の特定を行わないこととしているが、自車両から所定範囲内に高速道路施設が位置しないと判定した場合においても、上り下り情報に基づく対象車線の特定を継続して行ってもよい。
本実施の形態におけるマッチング制御処理において、上り下り情報の不一致回数が閾値を超えた場合には(SD5、Yes)、上り下り情報が不一致である走行可能リンクについて検出位置と走行可能リンクの距離を算出し、マッチングリンク候補に設定する可能性を残すものとしたが、このような構成に限られない。例えば、上り下り情報の不一致回数が閾値を超えた場合には、GPS検出位置を自車両の位置として地図上に表示してもよい。あるいは、不一致回数が閾値を超えた場合には、走行可能リンクとして上り下り情報が一致する道路リンクが検出されるまで、走行可能リンクを取得するための基準になる所定範囲を拡大しても良い。
2 現在位置検出部
3 タッチパネル
4 ディスプレイ
5 経路案内部
6 制御部
6a 高速走行判定部
6b 上り下り情報取得部
6c 施設接近判定部
6d マッチング部
7 データ記録部
7a 地図DB
Claims (5)
- 車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記現在位置検出手段にて検出された検出位置を、地図データ上の複数の車線の中から特定した一つの対象車線にマップマッチングさせるマッチング手段と、
前記車両が高速道路を走行しているか否かを判定する高速走行判定手段と、
前記車両が走行している高速道路において、当該車両が走行している車線の方向が上り又は下りのいずれの方向であるかを示す上り下り情報を取得する上り下り情報取得手段と、
前記車両から所定範囲内に、前記高速道路の高速道路施設が位置するか否かを判定する施設接近判定手段と、を備え、
前記マッチング手段は、前記高速走行判定手段が前記車両が前記高速道路を走行していると判定し、かつ、前記施設接近判定手段が前記車両から所定範囲内に前記高速道路施設が位置すると判定した場合に、前記高速道路の車線であって、前記上り下り情報取得手段により取得した上り下り情報が示す方向と一致する方向の車線の中から前記対象車線を特定する、
ナビゲーションシステム。 - 前記施設接近判定手段が、前記車両から所定範囲内に前記高速道路施設が位置すると判定した後に、前記車両から所定範囲内に前記高速道路施設が位置しないと判定した場合、前記マッチング手段は、前記上り下り情報に基づく前記対象車線の特定を行わない、
請求項1に記載のナビゲーションシステム。 - 前記施設接近判定手段が、前記車両から所定範囲内に前記高速道路施設が位置すると判定した場合、前記マッチング手段は、前記地図データ上の前記複数の車線の方向が前記上り下り情報が示す方向と異なる回数が所定回数以上となった場合、前記上り下り情報に基づく前記対象車線の特定を行わない、
請求項1又は2に記載のナビゲーションシステム。 - 車両の現在位置を検出する現在位置検出ステップと、
前記現在位置検出ステップにおいて検出された検出位置を、地図データ上の複数の車線の中から特定した一つの対象車線にマップマッチングさせるマッチングステップと、
前記車両が高速道路を走行しているか否かを判定する高速走行判定ステップと、
前記車両が走行している高速道路において、当該車両が走行している車線の方向が上り又は下りのいずれの方向であるかを示す上り下り情報を取得する上り下り情報取得ステップと、
前記車両から所定範囲内に、前記高速道路の高速道路施設が位置するか否かを判定する施設接近判定ステップと、を含み、
前記マッチングステップにおいて、前記高速走行判定ステップにおいて前記車両が前記高速道路を走行していると判定し、かつ、前記施設接近判定ステップにおいて前記車両から所定範囲内に前記高速道路施設が位置すると判定した場合に、前記高速道路の車線であって、前記上り下り情報取得ステップにおいて取得した上り下り情報が示す方向と一致する方向の車線の中から前記対象車線を特定する、
ナビゲーション方法。 - 請求項4に記載の方法をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラム。
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JP2013003952A JP5971130B2 (ja) | 2013-01-11 | 2013-01-11 | ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム |
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