JP5971033B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、スクロールバー内の領域に対応させて、スクロールボックスの移動量と該スクロールボックスの移動に伴ってスクロールする表示内容の移動量との対応関係を示す値である変分率を記憶する記憶手段と、スクロールバーに対する操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた操作が前記スクロールバーの2箇所に対する操作である場合は、該2箇所に対する操作の開始位置と終了位置に基づいて、前記記憶手段に記憶されている変分率を変化させる変分率変化手段を具備し、前記変分率変化手段は、開始位置の2箇所間の距離と終了位置の2箇所間の距離との比率に基づいて、該開始位置の2箇所で囲まれる領域における第1の変分率と該領域以外のスクロールバー内の領域における第2の変分率とを異ならせることを特徴とする情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御することを意味する。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意味を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などの事務機器、スマートフォン等の携帯電話等でもこのスクロール機能とタッチパネルを組み合わせたパネルが採用されることがある。この場合はスクロールバーが表示されている部分のタッチパネルを指やペンで操作することで、スクロール動作の指示が行われている。
コマンド解析モジュール120は、コマンド受付装置110によって受け付けられた操作がスクロールバーの2箇所に対する操作である場合は、その2箇所に対する操作の開始位置と終了位置に基づいて、スクロールエリア変分分布記憶モジュール130に記憶されている変分率を変化させる。ここで、「スクロールバーの2箇所に対する操作」としては、例えば、タッチパネルに対する操作の場合は、2本指でつまむ操作(ピンチ(pinch))がある。「2箇所に対する操作の開始位置と終了位置に基づいて」とは、ピンチアウト(pinch−out、ピンチオープン(pinch−open)ともいわれる)又はピンチイン(pinch−in、ピンチクローズ(pinch−close)ともいわれる)の操作において、最初に指を置いた位置(開始位置)と指を離した位置(終了位置)に応じての意味であって、詳細については以下に説明する。なお、ピンチアウトは、2本の指を画面上に載せて指と指の間を広げる動作のことである。一般的に、これは「拡大」を意味する操作となっている。ピンチインは、ピンチアウトとは逆に、2本の指を画面上に載せてその間隔を縮める動作のことである。一般的に、これは「縮小」を意味する操作となっている。
つまり、コマンド解析モジュール120は、スクロールエリア(スクロールバー内の領域)に対するピンチアウト操作(又はピンチイン操作)を解析し、ピンチアウト量(又はピンチイン量)に比例してスクロールエリア内の領域毎のスクロール移動割合を計算し、その結果をスクロールエリア変分分布記憶モジュール130に格納する機能を有している。
出力装置150は、スクロールモジュール140と接続されている。出力装置150は、GUI(Graphical User Interface)機能を有する情報処理装置において、GUI画面を表示するための装置である。例えば、液晶ディスプレイ等によって構成されている。
ステップS202では、コマンド受付装置110が、スクロールエリアに対して操作があったか否かを判断し、あった場合はステップS204へ進み、なかった場合は、あるまで待機する。
ステップS204では、コマンド解析モジュール120が、操作内容を判断し、1箇所タップの場合はステップS206へ進み、スクロールバードラッグ(スクロールボックスを移動させる操作)の場合はステップS208へ進み、ピンチアウトの場合はステップS210へ進む。
ステップS206では、コマンド解析モジュール120が、タップ位置を元に、ページアップ又はページダウンを判断し、スクロール量を計算する。
ステップS210では、コマンド解析モジュール120が、ピンチアウト量から、スクロールエリア変分分布データを算出する。
ステップS212では、コマンド解析モジュール120が、スクロールエリア変分分布データをスクロールエリア変分分布記憶モジュール130に格納する。
ステップS214では、スクロールモジュール140が、文書全体に対する現表示位置とスクロールエリア変分分布データを元に、スクロールボックスの表示位置とスクロールボックスの長さを算出する。
ステップS216では、出力装置150が、算出されたスクロール量、スクロールボックスの表示位置、スクロールボックスの長さを元に描画データを作成し表示する。
ステップS302では、ピンチアウト操作開始時の、タッチ位置を取得する(2箇所)。
ステップS304では、タッチ位置より、スクロールエリア変分分布記憶モジュール130上のどの領域に該当するのかを算出する(2箇所)。そして、算出結果として操作開始時の領域データを出力し、操作開始時の領域データはステップS310、ステップS312で用いられる。
ステップS306では、ピンチアウト操作終了時のタッチ位置を取得する。
ステップS310では、操作開始時の領域2箇所に囲まれた各領域について、ピンチアウト操作前後の変化量を元に、拡大比率を割り算することで、新たな変分率を決定する。
ステップS312では、操作開始時の領域2箇所を含む外側領域の変化量を元に、縮小比率を割り算することで、外側の各領域に対する新たな変分率を決定する。操作開始時の領域2か所を含む外側の各領域について、ピンチアウト操作前後の変化量を元に縮小比率を割算することで新たな変分率を決定する。
ステップS314では、スクロールエリア変分分布記憶モジュール130に算出した領域毎の変分率を格納する。
表示画面400は、ファックス、複合機等における操作パネルに表示されるアドレス帳である。表示画面400の右側にスクロールバー410があり、そのスクロールバー410内には、スクロール矢印上430、スクロール矢印下440、スクロールボックス420、スクロールバーレール(上)422、スクロールバーレール(下)424がある。
スクロールボックス420を上下に移動させる操作(スクロール矢印上430、スクロール矢印下440、スクロールバーレール(上)422、スクロールバーレール(下)424を選択する操作であってもよい)があった場合は、その操作に合わせてスクロールバー410の左側に位置するアドレス帳の内容(宛先リスト)をスクロールする。
このスクロールボックス420の長さ(この例では高さ)は、「現在表示中の行数」÷「総行数」の値に比例して決定されるのが一般的である。図4の例では、例えば数千行のうちの5行を表示しているため、スクロールボックス420の長さは短いものになっている。この状態では、スクロールボックス420自体を選択することが困難となっており、スクロールボックス420の移動で内容は大きく移動することにもなる。
図7(a)の例は、スクロールエリア変分分布記憶モジュール130に記憶されている変分分布テーブル700を示している。変分分布テーブル700は、スクロールエリア内の領域カテゴリ欄710、変分欄720を有している。スクロールエリア内の領域カテゴリ欄710は、スクロールバー410内の領域を本実施の形態において一意に識別できる領域の識別情報を記憶している。変分欄720は、その領域に対応する変分率を記憶している。図7(a)の例に示す変分分布テーブル700は、ピンチアウトが行われる前の状態(図6(a)の状態)を示している。つまり、スクロールバー410内の全ての領域で同じ変分率(1.0)であることを示しており、この状態でスクロールボックス420を移動させる操作が行われたならば、その移動に合わせて予め定められた量の移動が行われる。そして、その移動量は、全ての領域において同じである。
また、スクロールされる内容は、テキスト、リストだけでなく、画像等であってもよい。
また、前述の実施の形態では、ピンチアウト(又はピンチイン)による変化量の変更箇所は1箇所のケースを記載しているが、ピンチアウト(又はピンチイン)を複数回行うことで、変更箇所を複数作ることも可能である。
(1)スクロールバーに対するドラッグ操作が終了したことを検知したとき。
(2)スクロールバー以外の箇所に対して操作があったことを検知したとき。
(3)予め定められた時間が経過したことを検知したとき(タイマーのタイムアウト)。
(4)ダブルタップするなど、スクロールバーに対して無効な操作が行われたことを検知したとき。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…コマンド受付装置
120…コマンド解析モジュール
130…スクロールエリア変分分布記憶モジュール
140…スクロールモジュール
150…出力装置
Claims (6)
- スクロールバー内の領域に対応させて、スクロールボックスの移動量と該スクロールボックスの移動に伴ってスクロールする表示内容の移動量との対応関係を示す値である変分率を記憶する記憶手段と、
スクロールバーに対する操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられた操作が前記スクロールバーの2箇所に対する操作である場合は、該2箇所に対する操作の開始位置と終了位置に基づいて、前記記憶手段に記憶されている変分率を変化させる変分率変化手段
を具備し、
前記変分率変化手段は、開始位置の2箇所間の距離と終了位置の2箇所間の距離との比率に基づいて、該開始位置の2箇所で囲まれる領域における第1の変分率と該領域以外のスクロールバー内の領域における第2の変分率とを異ならせる
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記スクロールボックスを移動させる操作を受け付けた場合は、該スクロールボックスが位置する前記スクロールバー内の領域に基づいて、前記記憶手段に記憶されている変分量を抽出し、該変分量に応じて前記表示内容をスクロールさせるスクロール手段
を具備することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記変分率変化手段は、開始位置の2箇所間の距離よりも終了位置の2箇所間の距離が長くなる場合は、前記第1の変分率を少なく変化させ、前記第2の変分率を多く変化させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記変分率変化手段は、開始位置の2箇所間の距離よりも終了位置の2箇所間の距離が短くなる場合は、前記第1の変分率を多く変化させ、前記第2の変分率を少なく変化させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
スクロールバー内の領域に対応させて、スクロールボックスの移動量と該スクロールボックスの移動に伴ってスクロールする表示内容の移動量との対応関係を示す値である変分率を記憶する記憶手段と、
スクロールバーに対する操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられた操作が前記スクロールバーの2箇所に対する操作である場合は、該2箇所に対する操作の開始位置と終了位置に基づいて、前記記憶手段に記憶されている変分率を変化させる変分率変化手段
として機能させ、
前記変分率変化手段は、開始位置の2箇所間の距離と終了位置の2箇所間の距離との比率に基づいて、該開始位置の2箇所で囲まれる領域における第1の変分率と該領域以外のスクロールバー内の領域における第2の変分率とを異ならせる
ことを特徴とする情報処理プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記スクロールボックスを移動させる操作を受け付けた場合は、該スクロールボックスが位置する前記スクロールバー内の領域に基づいて、前記記憶手段に記憶されている変分量を抽出し、該変分量に応じて前記表示内容をスクロールさせるスクロール手段
としてさらに機能させるための請求項5に記載のプログラム。
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