JP5970651B2 - 木質板を内蔵した金属板の製造方法 - Google Patents
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Description
レーザー光を照射して金属板を切断、開孔、溶接することは公知である。しかし、金属板に見栄えのよい折曲部を設けるのに、どのような開孔を設けるべきかは知られていない。
また、この発明では、4つの側板の先を何れも同じ側に折曲して係止片を設け、係止片が内側に向くように、切れ目を設けた1つの側板以外の3つの側板を表面板から起立させるので、一側が開放された成形体を一挙に容易に作ることができる。従って、開放された一側から木質板を外郭内へ容易に挿入することができる。
こうして、金属製成形体の中に挿入された木質板は、主たる表面とこれに連設された4つの側面をすべて成形体によって覆われて、表面が成形体の内面に密接している。しかも、4つの側板の先には係止片が内向きに付設されているから、木質板は金属製の被せ板から脱出することが防がれる。さらに、切れ目の幅が小さいから起立された側板は切れ目が目立たず、切れ目に沿って折曲したあとでは、一見したところ切れ目の存在が目に映らないために、木質板内蔵金属板は見栄えがよい。
この発明によって作られた木質板内蔵の金属板は、金属製の被せ板の内部に、これに密接する木質板を内蔵しているため、金属を叩いたり他物に衝突させたとき、木質板が被せ板の振動を押さえるので、被せ板の響きを押さえる効果がある。従って、金属製の消音板として価値のあるものである。そのため、この発明によって得られた木質板内蔵の金属板は、棚板として使用される以外に、金属製保管庫の扉などにも使用でき、広い用途が期待される。
そのうちの金属板としては、スチール板、とりわけステンレススチール板、アルミニウム板等を用いることができる。金属板の厚みは0.4〜1.6mmの範囲内のものを用いる。その中でも厚みが0.6〜1.2mm、とりわけ0.8〜1.0mmのものを用いることが好ましい。
次いで、この発明では、少なくとも1つの側板2と表面板1との境界線7に沿ってレーザー光を照射して、境界線7上に断続した切れ目8を設ける。切れ目8は金属板を貫通したものである。
レーザー光の発生装置は市販のものを用いる。例えば村田機械株式会社製の「CNCタレットパンチプレス、MOTORUM−2558、HYBRID」を用いることができる。この装置を用いるときは、操作盤上でレーザー光の太さ、切れ目の分布、切れ目の長さ、切れ目間のつなぎ目の長さなどを入力すると、その通りの切れ目を設けることができる。
切れ目の長さは金属板の厚みの5〜100倍とする。そのうちでも、切れ目の長さは金属板の厚みの20〜50倍とすることが好ましい。このようにすると、切れ目に沿って金属板を折曲したあとで、切れ目の中間が開いて口をあけることがなくなるからである。
この発明では図4に示したように表面板1と1つの側板6との間の境界線7に沿って、断続した切れ目8を入れたあとで、図5に示したように、側板6以外の3つの側板2を表面板1から起立させて、一側6が解放された成形体する。
このとき、側板6と表面板1との間には断続した切れ目8が付設されているので、側板6は起立状態を規制する固定型がなくても、容易に境界線7に沿って折曲することができる。例えば人の手で容易に側板6を起立させ木質板4の側面に添わせることができる。
次に実施の一例を記載する。
金属板としては、厚みが0.8mmのステンレス板を用いた。このステンレス板を図4に示したように、上記の木質板の形に合わせて、縦が900mm、横が1800mmの方形の表面板上の4辺に、幅が23mmの側板2を連設し、側板2の先は幅が22mmの係止片3を付設した形状に打ち抜いた。
レーザー光の発生装置としては村田機械株式会社製の「CNCタレットパンチプレス、MOTORUM−2558、HYBRID」を用い、媒質として気体ヘリウム60%、窒素35%、二酸化炭素5%の混合気体を用いた。この装置の操作盤上で、レーザー光の光束幅を0.2mmとし、金属板に設ける切れ目の配置については、境界線の両端に長さ3mmのつなぎ目を残し、その途中には長さが20mmで隣接する切れ目の間に長さ1.6mmのつなぎ目が残るように入力した。
次いで、4つの係止片3を側板2から何れも同じ方向に起立させるとともに、切れ目8を入れていない3つの側板2を表面板1から何れも同じ方向に起立させて、係止片3を何れも内側へ位置させた。こうして作られた金属板成形体に、その後、切れ目8を入れた側板6がわから、上記の木質板を挿入した。
2 側板
3 係止板
4 木質板
5 木質板の露出面
6 あとで起立される側板2
7 表面板と側板との境界線
8 切れ目
9 つなぎ目
Claims (4)
- 厚みが0.4〜1.6mmの金属板を用い、方形の表面板の4辺に一様な幅の側板を連設するとともに、その先に係止片を付設した形状に金属板を打ち抜き、少なくとも1つの側板と表面板との境界線に沿いレーザー光を照射して幅が金属板の厚みの2倍以下の狭幅の切れ目を断続的に設け、係止片を側板から同じ方向に起立させるとともに、切れ目を入れた1つの側板以外の3つの側板を係止片が内側へくるように起立させて一側開放の金属板成形体を作り、次いで開放された一側から木質板を成形体内に挿入し、その後に、切れ目を入れた側板を切れ目に沿って折曲して木質板の側面に添わせることを特徴とする、木質板内蔵金属板の製造方法。
- 厚みが0.4〜1.6mmの金属板を用い、方形の表面板の4辺に一様な幅の側板を連設するとともに、その先に係止片を付設した形状に金属板を打ち抜き、少なくとも1つの側板と表面板との境界線に沿い、レーザー光を照射して幅が金属板の厚みの0.1〜1.5倍で狭幅の切れ目を断続的に設け、境界線の両端につなぎ目を残して1つの切れ目の長さを金属板の厚みの5〜100倍の範囲内とし、隣接する切れ目の間にあるつなぎ目の長さを金属板の厚みの2〜10倍の範囲内とし、係止片を側板から同じ方向に起立させるとともに、切れ目を入れた1つの側板以外の3つの側板を係止片が内側へくるように起立させて一側開放の金属板成形体を作り、次いで開放された一側から木質板を成形体内に挿入し、その後に切れ目を入れた側板を切れ目に沿って折曲して木質板の側面に添わせることを特徴とする、木質板内蔵金属板の製造方法。
- 前記金属板がステンレス板又はスチール板であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木質板内蔵金属板の製造方法。
- 木質板がパーテイクルボードの板、又はその表面と裏面とにベニヤ板を貼った積層板であって、厚みが15〜40mmで、縦が300〜900mm、横が300〜1800mmの大きさの板であることを特徴とする、請求項1−3の何れか1つの項に記載の木質板内蔵金属板の製造方法。
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