JP5970084B2 - 合成樹脂製フロートユニット及びフロート、並びに浮体構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂製フロートユニット及びフロート、並びに浮体構造物に関する。
特許文献1には、水上設置用太陽電池発電装置が開示されている。このような水上設置用太陽電池発電装置は、湖やダム湖、河川、海洋等といった、これまでプラント等の設置にあまり利用されてこなかった広大な水面を活用することができるため、用地的な制約を受けずに大規模な太陽電池発電装置を設置することができる。
ところで、上記した水上設置用太陽電池発電装置のような浮体構造物を水面上に浮かばせるためには、浮体構造物に浮力を付与する浮体ブロック(以下、フロートとも言う。)を必要とする。
特許文献2には、硬質発泡プラスチック製の浮体ブロック同士を当接させた浮体ブロック群を構成し、これら当接する浮体ブロックのうち一方の浮体ブロックの当接面に凸部を形成し、他方の浮体ブロックの当接面に凸部に嵌合する凹部を形成し、浮体ブロック同士を凹凸嵌合によって連結した浮体構造物が開示されている。
特開2001−189486号公報 特開平9−86486号公報
ところで、浮体構造物には、長期に亘って劣化せずに水面に浮かび続ける必要があることから、フロート自体も長期間の使用に耐えるものが求められている。
この点について、特許文献1に開示された水上設置用太陽電池発電装置に用いられるフロートの材質は特に規定されていないが、仮に金属製であった場合、金属製フロートでは腐食が起こり易いため、長期に亘った使用は困難である。
一方、特許文献2に開示された浮体構造物の浮体ブロックは、硬質発泡プラスチックで形成されているため、金属製のものに比べて腐食の懸念はないが、硬質発泡プラスチックでは波から受ける衝撃に弱いため、浮体ブロックが破壊され易いといった問題があった。
また、浮体ブロックは略方形であるため、水面上では吃水が浅くなり波動により揺動し易いことから、浮体ブロックに取り付けられた浮体構造物が安定し難いといった問題もあった。
さらに、浮体構造物が大規模になるほど、浮体ブロックの組立が煩瑣になるため、組立作業性に劣るといった問題もあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、水面上での波動による破壊の虞がなく、浮体構造物が大規模であっても容易に組み立てることができる合成樹脂製フロートユニット及びフロートを提供するとともに、波動の影響を受け難く安定性に優れた浮体構造物を提供することにある。
上記目的を達するために、本発明は次のとおりの構成としている。
本発明に係る合成樹脂製フロートユニットは、水面上に設置される浮体構造物に浮力を付与する連結式の合成樹脂製フロートユニットであって、全体が円筒形状とされ、その一端面が凸面とされる一方、他端面が前記凸面と嵌合する凹面とされるとともに、外周面の全域に亘って螺旋突条が設けられたことを特徴とする。
このような構成により、外周面にはその全域に亘って螺旋突条が設けられたため、螺旋突条が無いものに比べて外周面の表面積が大きく、その分外周面が受ける波の衝撃を緩和することができる。これにより、合成樹脂製フロートユニットの耐久性を高めることができ、波動に起因する破壊が起こりにくくなる。また、合成樹脂製フロートユニットは円筒形状であるため、略方形のフロートに比べて吃水を深くすることができ、波動による揺動が生じにくいものとなる。
上記の合成樹脂製フロートユニットにおいて、その外周面に、浮体構造物への取り付けに供される取付板が、該ユニットの長手方向に沿って設けられた構成としてもよい。
このような構成により、浮体構造物は取付板を介して合成樹脂製フロートユニットに取り付けられるため、浮体構造物への取り付けが容易になる。
上記の合成樹脂製フロートユニットにおいて、前記取付板に通風孔が形成された構成としてもよい。
このような構成により、取付板の通風孔を介して浮体構造物の下方空間に風を通すことができるため、浮体構造物を冷却することができる。これとともに、取付板に波がぶつかっても波は通風孔を通り抜けるため、波動の影響を緩和することができ、波がぶつかることによる合成樹脂製フロートユニットの破壊をさらに防ぐことができる。
上記の合成樹脂製フロートユニットにおいて、その内部空間に、水の比重よりも小さい比重の充填部材が充填された構成としてもよい。
このような構成により、内部空間に、水の比重よりも小さい比重の充填部材が充填されているため、外周面が一部破壊されるようなことがあってもそこから合成樹脂製フロートユニット内に浸水することはなく、安定して浮体構造物に浮力を付与することができる。
上記の合成樹脂製フロートユニットにおいて、その内部空間に、水の比重よりも大きい比重の充填部材が充填された構成としてもよい。
このような構成により、充填部材を充填しない場合及び水の比重よりも小さい比重の充填部材を充填した場合に比べて吃水を深くすることができ、より波動による揺動が生じにくいものとなるとともに、内部空間に充填部材が充填されているため、外周面が一部破壊されるようなことがあってもそこから合成樹脂製フロートユニット内に浸水することはなく、安定して浮体構造物に浮力を付与することができる。
上記の合成樹脂製フロートユニットにおいて、その一端部又は他端部の少なくともいずれか一方が開閉自在とされ、開閉自在とされた端部において前記充填部材が前記内部空間に出し入れ自在とされた構成としてもよい。
このような構成により、充填部材が内部空間に出し入れ自在とされているため、設置条件や使用環境等に応じて適宜充填部材を使用するか否かを選択することができる。
本発明に係るフロートは、複数個の、上記の合成樹脂製フロートユニットと、これら合成樹脂製フロートユニットの前記螺旋突条と螺合する螺旋溝を内周面に有する複数個の連結環とを備え、隣接する合成樹脂製フロートユニット同士が、相互の前記凸面と凹面を介して接合されるとともに、該接合部位において、隣接する合成樹脂製フロートユニットの双方に螺合された前記連結環によって連結されたことを特徴とする。
このような構成により、隣接する合成樹脂製フロートユニット同士が、凹凸嵌合されて接合された状態で該接合部位が連結環によって連結されるため、極めて強度の高いフロートとすることができる。
本発明に係る浮体構造物は、上記の合成樹脂製フロートユニット又は、上記のフロートが設けられたことを特徴とする。
このような構成により、従来の浮体構造物と異なり、長期に亘って劣化せずに浮体構造物を水面に浮かばせることができる。また、合成樹脂製フロートユニット及びフロートの吃水が深いため、これら合成樹脂製フロートユニット及びフロート上に構造物を搭載しても波動の影響を受け難く、構造物は安定する。
本発明によれば、水面上での波動による破壊の虞がなく、浮体構造物が大規模であっても容易に組み立てることができる合成樹脂製フロートユニット及びフロートを提供するとともに、波動の影響を受け難く安定性に優れた浮体構造物を提供することができる。
本発明に係る合成樹脂製フロートユニットの実施形態であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のb−b断面図である。 本発明に係る合成樹脂製フロートユニットの実施形態の変形例を示す斜視図である。 本発明に係る合成樹脂製フロートユニットの製造工程であって、(a)は製造前の状態を示す模式図、(b)は製造工程を示す模式図、(c)は、(b)のc−c断面図である。 本発明に係るフロートの実施形態であって、(a)は、合成樹脂製フロートユニット同士を連結する前の状態を示す斜視図、(b)は、連結後の状態を示す斜視図である。 本発明に係る浮体構造物の第一実施形態の組立工程を説明する説明図である。 本発明に係る浮体構造物の第一実施形態の組立工程を説明する説明図である。 本発明に係る浮体構造物の第二実施形態の組立工程を説明する説明図である。 本発明に係る浮体構造物の第二実施形態の組立工程の変形例を説明する説明図である。 本発明に係る浮体構造物の第二実施形態の組立工程を説明する説明図である。 本発明に係る浮体構造物の第二実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る合成樹脂製フロートユニット1、フロート10並びに浮体構造物100についてこの順番に沿って説明する。
[合成樹脂製フロートユニット1の構成]
まず、本発明に係る合成樹脂製フロートユニットの実施形態について、図1A及び図1Bを参照しながら説明する。図1Aは、本発明に係る合成樹脂製フロートユニットの実施形態であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のb−b断面図、図1Bは、本発明に係る合成樹脂製フロートユニットの実施形態の変形例を示す斜視図である。
本実施形態に係る合成樹脂製フロートユニット1は、水面上に設置される浮体構造物100に浮力を付与する連結式のユニットであって、全体が円筒形状とされ、その一端面が球面形状の凸面11とされる一方、他端面が凸面11と嵌合する凹面12とされるとともに、外周面の全域に亘って螺旋突条13が設けられている(図1A参照)。
また、外周面の上部には、浮体構造物100への取り付けに供される取付板5が合成樹脂製フロートユニット1の長手方向に沿って設けられている。
取付板5は、上板部5aと下板部5bとから構成されており、上板部5aの全長は下板部5bの全長より長く設定されている。なお、上板部5aの全長と下板部5bの全長との差は、後述する連結環9の全長よりも長く設定されていることが好ましい。上板部5aの全長と下板部5bの全長とがそのように設定されていることにより、合成樹脂製フロートユニット1同士を連結環9で連結させても取付板5と連結環9とが干渉することはない。
上板部5aの長手方向に沿っては、通風孔51が形成されている。通風孔51は、後述する浮体構造物100の下方空間(浮体構造物100と水面との間の空間)に風を通して浮体構造物100を冷却するために形成されたものである。また、この通風孔51は、取付板5にぶつかる波を通り抜けさせることにより、波動の影響を緩和するものでもある。上板部5aの長手方向の両端部には、後述する並設板6が差し込まれる差込孔52が形成されている。
並設板6は、後述するフロート10を構築する際に用いられるものであって、上記取付板5の両側から均等に突出するように取付板5の差込孔52に差し込まれている。並設板6の取付板5から突出した部分には、後述する梁部材7aとネジ止めするネジ穴61が形成されている。
また、上述した実施形態の変形例として、図1Bに示すように、合成樹脂製フロートユニット1は、その内部空間に、水の比重よりも小さい比重又は大きい比重の充填部材8が充填されていても構わない。この場合、合成樹脂製フロートユニット1の一端部又は他端部の少なくともいずれか一方が開閉自在とされ、開閉自在とされた端部において充填部材8が内部空間に出し入れ自在とされた構成とする。このように、内部空間に充填部材8が充填されている場合、外周面が一部破壊されるようなことがあってもそこから合成樹脂製フロートユニット1内に浸水することはなく、安定して浮体構造物に浮力を付与することができる。また、充填部材8として、水の比重よりも大きい比重の充填部材を充填した場合は、充填部材8を充填しない場合及び水の比重よりも小さい比重の充填部材を充填した場合に比べて吃水を深くすることができ、より波動による揺動が生じにくいものとなる。
本変形例では、円筒形状の合成樹脂製フロートユニット1が、本体部1aと凸面部11aに分割されており、これら本体部1aと凸面部11aとは互いに螺合可能とされている。このため、凸面部11aを本体部1aに脱着することにより、本体部1a端部から円筒空洞内に充填部材8を出し入れすることができる(図1B参照)。なお、本体部1aと凸面部11aとの開閉構造はこの例に限られず、例えば、本体部1aと凸面部11aがヒンジによって開閉自在にされていても構わない。また、合成樹脂製フロートユニット1内部に充填部材8が出し入れ自在とされていれば他の手段であっても構わない。
[合成樹脂製フロートユニット1の製造方法]
次に、本実施形態に係る合成樹脂製フロートユニット1の製造方法について図2を参照しながら説明する。図2は、本発明に係る合成樹脂製フロートユニットの製造工程であって、(a)は製造前の状態を示す模式図、(b)は製造工程を示す模式図、(c)は、(b)のc−c断面図である。
本実施形態に係る合成樹脂製フロートユニット1は、従来周知のブロー成形によって成形することができる。ブロー成形を行うブロー成形機の金型2a、2bの内面には、前述した螺旋突条13を形成する凸部21が螺旋状に設けられている。金型2a、2bの一側部には、前述した取付板5を配置する取付溝22が形成されている(図2(a)参照)。
まず、金型2a、2bを型開きした状態で取付溝22に取付板5を配置しておいてから、パリソンPを金型2a、2b内に供給する。その後、金型2a、2bを閉じて、同図矢符Xのとおり金型2a、2b内に空気を供給してパリソンPを膨らませ、パリソンPを金型2a、2b内面に圧接させる。これにより、金型2a、2b内面の凸部21によって螺旋突条13がパリソンPの外周に形成されるとともに、取付板5とパリソンPとが一体化され、取付板5を備えた合成樹脂製フロートユニット1が製造される。
以上説明したとおり、本発明に係る合成樹脂製フロートユニット1は、その外周面の全域に亘って螺旋突条13が設けられているため、螺旋突条が無いフロートに比べて外周面の表面積が大きく、その分外周面が受ける波の衝撃を緩和することができる。これにより、合成樹脂製フロートユニット1の耐久性を高めることができ、波動に起因する破壊が起こりにくくなる。また、合成樹脂製フロートユニット1は円筒形状であるため、略方形のフロートに比べて吃水を深くすることができ、波動による揺動が生じにくいものとなる。
[フロート10の構成]
次に、本発明に係るフロート10の実施形態について、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明に係るフロートの実施形態であって、(a)は、合成樹脂製フロートユニット同士を連結する前の状態を示す模式図、(b)は、連結後の状態を示す模式図である。なお、上述した合成樹脂製フロートユニット1と、同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係るフロート10は、複数個の、上記合成樹脂製フロートユニット1と、これら合成樹脂製フロートユニット1の螺旋突条13と螺合する複数個の連結環9とを備え、隣接する合成樹脂製フロートユニット1同士が、相互の凸面11と凹面12を介して接合されるとともに、接合部位において、隣接する合成樹脂製フロートユニット1の双方に螺合された連結環9によって連結されたものである。
連結環9の内径は、合成樹脂製フロートユニット1の外径と略等しく、連結環9の内面には、合成樹脂製フロートユニット1の螺旋突条13と螺合する螺旋溝91が形成されている。連結環9の外面は、合成樹脂製フロートユニット1の螺旋突条13と同様の螺旋突条が形成されている。
連結環9の全長は、上板部5aの全長と下板部5bの全長との差の約2倍の長さより短いことが好ましく、これにより、合成樹脂製フロートユニット1同士を連結環9で連結させても取付板5の下板部5bと連結環9とが干渉することはない。
以上説明したとおり、本発明に係るフロート10は、隣接する合成樹脂製フロートユニット1同士が、相互の凸面11と凹面12を介して接合されるとともに、該接合部位において、隣接する合成樹脂製フロートユニット1同士が連結環9によって連結されたものであるから、合成樹脂製フロートユニット1同士が強固に連結したフロートとなっている。
なお、本実施形態では、隣接する2つの合成樹脂製フロートユニット1同士を連結した形態を説明したが、連結する合成樹脂製フロートユニット1の数はこの例に限られず、3つ以上の合成樹脂製フロートユニット1同士を連結しても構わない。
[浮体構造物100の構成]
次に、本発明に係る浮体構造物100の実施形態について、図4Aから図7を参照しながら説明する。図4A及び図4Bは、本発明に係る浮体構造物の第一実施形態の組立工程を説明する説明図、図5Aは、本発明に係る浮体構造物の第二実施形態の組立工程を説明する説明図、図5Bは、本発明に係る浮体構造物の第二実施形態の組立工程の変形例を説明する説明図、図6は、本発明に係る浮体構造物の第二実施形態の組立工程を説明する説明図、図7は、本発明に係る浮体構造物の第二実施形態を示す斜視図である。なお、上述した合成樹脂製フロートユニット1及びフロート10と、同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
本発明に係る浮体構造物100は、上記の合成樹脂製フロートユニット1又は上記のフロート10から構成されたものである。まず最初に合成樹脂製フロートユニット1が設けられた浮体構造物100の実施形態を第一実施形態として説明し、その後にフロート10が設けられた浮体構造物100の実施形態を第二実施形態として説明する。
・第一実施形態
本実施形態では、それぞれ離間して平行に配置された合成樹脂製フロートユニット1同士が梁部材7aによって接続されている。梁部材7aは、取付板5の両端に差し込まれた各並設板6とそれぞれネジ固定されている(図4A参照)。
各取付板5の上面には、第一架台7bが取付板5の長手方向に沿ってそれぞれ取り付けられている(図4B参照)。この取り付けは、例えば、溶接やネジ固定等の方法によって固定されており、この固定方法はこれらに限られるものではない。
第一架台7b上には、対峙する他の第一架台7bと架け渡すように、第二架台7cが取り付けられている。本実施形態では、第二架台7c同士が一定の隙間をあけて第一架台7b上に取り付けられているが、第二架台7c同士が隙間無く第一架台7b上に敷き詰められていても構わない。
第一架台7b及び第二架台7cには一定間隔ピッチで複数形成されたネジ穴71が形成されており、第一架台7bと第二架台7cとの取り付けには、このネジ穴71が用いられている。このように、ネジ穴71が第一架台7b及び第二架台7cに一定ピッチで複数形成されているので、第一架台7bのネジ穴71と第二架台7cのネジ穴71が一致した位置で互いを取り付けできる。よって、これらの組立が容易となる。第二架台7c上に、太陽電池パネルなどの図示しない構造物が搭載されることによって浮体構造物100が構築される。
なお、本実施形態では、離間して平行に配置された2つの合成樹脂製フロートユニット1同士を梁部材7aによって接続した形態を説明したが、合成樹脂製フロートユニット1の数はこの例に限られず、離間して平行に配置された複数の合成樹脂製フロートユニット1が複数の梁部材7aによって接続されていても構わない。
・第二実施形態
次に、フロート10が設けられた浮体構造物100の実施形態について説明する。なお、第一実施形態と、同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、離間して平行に配置されたフロート10同士が梁部材7a、第一架台7b及び第二架台7cによって掛け渡し接続されており、第二架台7c上には、プラントの一例として太陽電池モジュール3が搭載されている(図7参照)。
太陽電池モジュール3は、第二架台7c上に設置された傾斜架台7dを複数用いて取り付けられている(図6参照)。傾斜架台7dの取り付けには、第二架台7cに形成されたネジ穴71が利用されている。
本実施形態では、図5Aに示すように、第二架台7c同士が一定の隙間をあけて取り付けられているため、フロート10同士の間や、各合成樹脂製フロートユニット1の取付板5の通風孔51から浮体構造物100の下方空間に流れ込んできた空気によって太陽電池モジュール3を冷却することができる。これにより、発熱による太陽電池モジュール3の劣化を抑えることができる(図5A参照)。なお、第二架台7c上に取り付ける構造物の発熱が少ない場合は、第一架台7b上に第二架台7cが隙間無く敷き詰められていても構わない(図5B参照)。
以上説明したとおり、本発明に係る浮体構造物100は、従来の浮体構造物と異なり、本発明に係る合成樹脂製フロートユニット1及びフロート10を備えているため、長期に亘って劣化せずに浮体構造物100を水面に浮かばせることができる。また、合成樹脂製フロートユニット1及びフロート10の吃水が深いため、これら合成樹脂製フロートユニット1及びフロート10上に構造物を搭載しても波動の影響が小さく、構造物は安定する。
なお、本実施形態では、離間して平行に配置された5つのフロート10同士を梁部材7aによって接続した形態を説明したが、フロート10の数はこの例に限られず、離間して平行に配置された複数のフロート10をそれぞれ複数の梁部材7aによって接続されていても構わない。
また、上記に示した本発明の実施形態はいずれも本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
1 合成樹脂製フロートユニット
1a 本体部
11 凸面
11a 凸面部
12 凹面
13 螺旋突条
2a、2b 金型
21 金型凸部
22 取付溝
3 太陽電池モジュール
5 取付板
5a 上板部
5b 下板部
51 通風孔
52 差込孔
6 並設板
61 ネジ穴
7a 梁部材
7b 第一架台
7c 第二架台
7d 斜面台
71 ネジ穴
8 充填部材
9 連結環
91 螺旋溝
10 フロート
100 浮体構造物
P パリソン

Claims (8)

  1. 水面上に設置される浮体構造物に浮力を付与する連結式の合成樹脂製フロートユニットであって、
    全体が円筒形状とされ、その一端面が凸面とされる一方、他端面が前記凸面と嵌合する凹面とされるとともに、外周面の全域に亘って螺旋突条が設けられたことを特徴とする合成樹脂製フロートユニット。
  2. 請求項1に記載の合成樹脂製フロートユニットであって、
    前記外周面に、前記浮体構造物への取り付けに供される取付板が長手方向に沿って設けられたことを特徴とする合成樹脂製フロートユニット。
  3. 請求項2に記載の合成樹脂製フロートユニットであって、
    前記取付板に通風孔が形成されたことを特徴とする合成樹脂製フロートユニット。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の合成樹脂製フロートユニットであって、
    内部空間に、水の比重よりも小さい比重の充填部材が充填されたこと
    を特徴とする合成樹脂製フロートユニット。
  5. 請求項1から3のいずれか1つに記載の合成樹脂製フロートユニットであって、
    内部空間に、水の比重よりも大きい比重の充填部材が充填されたこと
    を特徴とする合成樹脂製フロートユニット。
  6. 請求項4又は5に記載の合成樹脂製フロートユニットであって、
    一端部又は他端部の少なくともいずれか一方が開閉自在とされ、開閉自在とされた端部において前記充填部材が前記内部空間に出し入れ自在とされたこと
    を特徴とする合成樹脂製フロートユニット。
  7. 複数個の、請求項1から6のいずれか1項に記載の合成樹脂製フロートユニットと、これら合成樹脂製フロートユニットの前記螺旋突条と螺合する螺旋溝を内周面に有する複数個の連結環とを備え、隣接する合成樹脂製フロートユニット同士が、相互の前記凸面と凹面を介して接合されるとともに、該接合部位において、隣接する合成樹脂製フロートユニットの双方に螺合された前記連結環によって連結されたこと
    を特徴とするフロート。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の合成樹脂製フロートユニット又は、請求項7に記載のフロートが設けられた浮体構造物。
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