JP5969427B2 - 静電変換装置およびその製造方法 - Google Patents
静電変換装置およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5969427B2 JP5969427B2 JP2013111578A JP2013111578A JP5969427B2 JP 5969427 B2 JP5969427 B2 JP 5969427B2 JP 2013111578 A JP2013111578 A JP 2013111578A JP 2013111578 A JP2013111578 A JP 2013111578A JP 5969427 B2 JP5969427 B2 JP 5969427B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixed electrode
- electrode
- movable
- orthogonal
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 title claims description 54
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 44
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 176
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 83
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 56
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 30
- 238000004070 electrodeposition Methods 0.000 claims description 13
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 12
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 8
- BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N platinum Chemical compound [Pt] BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 6
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 4
- 150000001768 cations Chemical class 0.000 claims description 3
- 238000009413 insulation Methods 0.000 claims description 3
- 229910052697 platinum Inorganic materials 0.000 claims description 3
- -1 sulfonium cations Chemical class 0.000 claims description 3
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 claims description 2
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 claims description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 72
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 72
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 39
- 230000008569 process Effects 0.000 description 34
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 13
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 13
- 230000005686 electrostatic field Effects 0.000 description 10
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 9
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 8
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 8
- PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N gold Chemical compound [Au] PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 239000010931 gold Substances 0.000 description 5
- 229910052737 gold Inorganic materials 0.000 description 5
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000003306 harvesting Methods 0.000 description 4
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 4
- 229910052814 silicon oxide Inorganic materials 0.000 description 4
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 3
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 238000000059 patterning Methods 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 3
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 3
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 3
- VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-N Hydrochloric acid Chemical compound Cl VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- CBENFWSGALASAD-UHFFFAOYSA-N Ozone Chemical compound [O-][O+]=O CBENFWSGALASAD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 2
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 2
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 229920002577 polybenzoxazole Polymers 0.000 description 2
- 238000001039 wet etching Methods 0.000 description 2
- 229920001342 Bakelite® Polymers 0.000 description 1
- KRHYYFGTRYWZRS-UHFFFAOYSA-N Fluorane Chemical compound F KRHYYFGTRYWZRS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- GRYLNZFGIOXLOG-UHFFFAOYSA-N Nitric acid Chemical compound O[N+]([O-])=O GRYLNZFGIOXLOG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- QZPSXPBJTPJTSZ-UHFFFAOYSA-N aqua regia Chemical compound Cl.O[N+]([O-])=O QZPSXPBJTPJTSZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005674 electromagnetic induction Effects 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 229910000040 hydrogen fluoride Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000001459 lithography Methods 0.000 description 1
- 229910017604 nitric acid Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000012299 nitrogen atmosphere Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 1
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Micromachines (AREA)
Description
ところが、従来より携帯端末装置の電源に用いられている一次電池や二次電池は、携帯端末装置の他の構成要素と比較してサイズが大きくなるとともに、交換や充電などのメンテナンスが不可欠であった。
このようなエネルギーハーベスト技術のうち、振動エネルギーを電気エネルギーに変換する技術としては、電磁誘導、圧電変換、静電変換などを用いた技術が提案されている(例えば、非特許文献2など参照)。中でも静電変換を用いる技術は、半導体プロセスやMEMS(Micro Electro Mechanical System)プロセスにより、小型化が容易であり、かつ機械的要素と電気的要素を独立して設計や作製することが可能であることから、多くの提案がなされている。図11は、従来の静電変換装置を示す説明図である(例えば、非特許文献3など参照)。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、一定サイズ当たりの発電効率を向上させることができる静電変換技術を提供することを目的としている。
次に、図1−図3を参照して、本発明の一実施の形態にかかる静電変換装置1について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる静電変換装置の構成を示す平面断面図である。図2は、図1のII−II線における断面を示す断面図である。図3は、図1のIII−III線における断面を示す断面図である。なお、図2,図3におけるI−I線が図1に示した平面断面の位置に相当する。
上側基板20は、平面視略矩形状をなし、下面22に酸化シリコン等の絶縁膜22Pが形成されたシリコンなどの半導体基板からなる。
スペーサ部材50は、金属などの導電体が、下側基板10の周部に沿って平面視略矩形状に配置された筒体(枠体)である。このスペーサ部材50の上部に上側基板20を載置することにより、下側基板10の上方に所定距離だけ離間して上側基板20が平行配置されている。
絶縁帯電体30Eは、負電荷が帯電した絶縁膜からなり、一般に「エレクトレット」と呼ばれる誘導電荷保持のための絶縁体として機能する。
柱部材52A,52Bは、金属などの導電体から構成された、断面略矩形状をなす柱状部材からなり、下側基板10の絶縁膜11Pのうち、揺動方向Yと平行する可動部材30の平行側面34A,34Bと対向する位置に立設されている。
これにより、可動部材30が、これら梁部材53A,53Bにより、下側基板10と上側基板20との間に吊設されることとなる。
以下では、可動部材30の位置として、開口51の中心位置を揺動による変位のない静止位置PCとし、可動部材30が揺動方向Yに変位した位置を正側変位位置PAとし、可動部材30が揺動方向Yとは逆方向に変位した位置を負側変位位置PBとする。これらPA,PB,PCは、可動部材30の位置だけでなく、可動部材30に形成された各可動電極の位置を表す場合にも適用する。
次に、図1−図3を参照して、本実施の形態にかかる静電変換装置1の可動部材30に設けられた可動電極について説明する。
本実施の形態は、全体として板形状をなす可動部材30の下面31、上面32、直交側面33A,33B、および平行側面34A,34Bのすべてに、可動電極を形成するとともに、これら可動電極と対向する位置に固定電極を設けたことを特徴としている。
上面可動電極32Mは、可動部材30の上面32のうち直交方向Xに延在するように突設されて、表面に絶縁帯電体30Eが形成された金属などの導電体からなる、断面略矩形状の板状部材から構成されており、当該断面の長手方向が垂直方向Zに沿った縦方向の向きで上面32に固定されている。
直交側面可動電極33Mは、表面に絶縁帯電体30Eが形成された金属などの導電体からなる、断面略矩形状の板状部材から構成されており、当該断面の長手方向が垂直方向Zに沿った縦方向の向きで、その一端が直交側面33A,33Bに固定されている。
平行側面可動電極34Mは、表面に絶縁帯電体30Eが形成された金属などの導電体からなる、断面略矩形状の凸状部材から構成されており、当該断面の長手方向が垂直方向Zに沿った縦方向の向きで、その一端が平行側面34A,34Bに固定されている。
次に、図1−図3を参照して、本実施の形態にかかる静電変換装置1の下側基板10および上側基板20に設けられた固定電極について説明する。
このうち、中間下部固定電極11Cは、絶縁膜11Pのうち、下面可動電極31Mの揺動による変位のない静止位置PCと対向する位置に、直交方向Xに沿って延在するように突設された、金属などの導電体からなる断面略矩形状の板状部材から構成されており、当該断面の長手方向が垂直方向Zに沿った縦方向の向きで絶縁膜11Pに固定されている。
負側下部固定電極11Bは、絶縁膜11Pのうち、下面可動電極31Mが揺動方向Yとは逆方向に変位した負側変位位置PBと対向する位置に、直交方向Xに延在するように突設された、金属などの導電体からなる断面略矩形状の板状部材から構成されており、当該断面の長手方向が垂直方向Zに沿った縦方向の向きで絶縁膜11Pに固定されている。
このうち、中間上部固定電極22Cは、絶縁膜22Pのうち、上面可動電極32Mの揺動による変位のない静止位置PCと対向する位置に、直交方向Xに沿って延在するように突設された、金属などの導電体からなる断面略矩形状の板状部材から構成されており、当該断面の長手方向が垂直方向Zに沿った縦方向の向きで絶縁膜22Pに固定されている。
負側上部固定電極22Bは、絶縁膜22Pのうち、上面可動電極32Mが揺動方向Yとは逆方向に変位した負側変位位置PBと対向する位置に、直交方向Xに沿って延在するように突設された、金属などの導電体からなる断面略矩形状の板状部材から構成されており、当該断面の長手方向が垂直方向Zに沿った縦方向の向きで絶縁膜22Pに固定されている。
このうち、中間直交側面固定電極13Cは、絶縁膜11Pのうち、直交側面可動電極33Mの揺動による変位のない静止位置PCと対向する位置に立設された、金属などの導電体からなる断面略矩形状の柱状部材から構成されている。
負側直交側面固定電極13Bは、絶縁膜11Pのうち、直交側面可動電極33Mが揺動方向Yとは逆方向に変位した負側変位位置PBと対向する位置に立設された、金属などの導電体からなる断面略矩形状の柱状部材から構成されている。
このうち、中間平行側面固定電極14Cは、絶縁膜11Pのうち、平行側面可動電極34Mの揺動による変位のない静止位置PCと対向する位置に立設された、金属などの導電体からなる断面略矩形状の柱状部材から構成されている。
負側平行側面固定電極14Bは、絶縁膜11Pのうち、平行側面可動電極34Mが揺動方向Yとは逆方向に変位した負側変位位置PBと対向する位置に立設された、金属などの導電体からなる断面略矩形状の柱状部材から構成されている。
次に、図面を参照して、本実施の形態にかかる静電変換装置1の発電動作について、電極組ごとに説明する。
また、正側直交側面固定電極13A、負側直交側面固定電極13B、および中間直交側面固定電極13Cは、2組設けられており、直交側面可動電極33Mを挟んで、対向する位置に立設されている。
同様に、可動部材30が揺動方向Yとは逆方向に沿って揺動し、先端部33Tが静止位置PCから負側変位位置PBまで変位した後、再び静止位置PCまで戻る。このため、中間直交側面固定電極13Cと負側直交側面固定電極13Bとに、交互に正電荷が誘導され、結果として、負側外部負荷RBに交流電流が流れることとなる。
同様に、可動部材30が揺動方向Yとは逆方向に沿って揺動し、先端部34Tが静止位置PCから負側変位位置PBまで変位した後、再び静止位置PCまで戻る。このため、中間平行側面固定電極14Cと負側平行側面固定電極14Bとに、交互に正電荷が誘導され、結果として、負側外部負荷RBに交流電流が流れることとなる。
同様に、可動部材30が揺動方向Yとは逆方向に沿って揺動し、先端部31Tが静止位置PCから負側変位位置PBまで変位した後、再び静止位置PCまで戻る。このため、中間下部固定電極11Cと負側下部固定電極11Bとに、交互に正電荷が誘導され、結果として、負側外部負荷RBに交流電流が流れることとなる。
このように、本実施の形態は、全体として平板部材(直方体)をなす可動部材30の下面31、上面32、直交側面33A,33B、および平行側面34A,34Bの6面すべてに、表面に絶縁帯電体30Eが形成された可動電極31M,32M,33M,34Mを形成するとともに、これら可動電極31M,32M,33M,34Mと対向する位置に、導電体からなる固定電極11A,11B,11C,22A,22B,22C,13A,13B,13C,14A,14B,14Cを設けたものである。
次に、本実施の形態にかかる静電変換装置1の製造方法について説明する。本実施の形態では、下側基板10の構造物と、上側基板20の構造物とを、別個の製造工程で製造した後、両者を貼り合わせることにより静電変換装置1を製造する場合を例として説明する。
そのパターニングでは、前処理として120℃のプリベークを4分間行い、パターニング後に310℃の加熱処理を行い、有機樹脂の膜が熱硬化された状態とする。その有機樹脂としては、例えば、住友ベークライト社製のCRC8300を用いることができる。
第2のシード層111を選択的にエッチング除去した後、図8Eに示すように、第1の犠牲層110上に第2の犠牲層113を形成する。このとき、第2の金属パターン112の上面は、第2の犠牲層113の表面に露出した状態とされる。このような第2の犠牲層113の形成は、第1の犠牲層110と同様な方法で行えばよい。
絶縁膜126を熱硬化した後、微細構造体に対して、例えば、公知の軟X線法、液体接触法などの方法により、帯電処理を行う。このような帯電処理により、絶縁膜126の表面には負電荷が帯電した状態となる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (7)
- 上下に離間して平行配置された上側基板および下側基板と、
前記上側基板と前記下側基板との間にこれら基板と平行配置されるとともに、これら基板の平面方向と平行な一定の揺動方向に沿って揺動自在に支持されて、表面に絶縁帯電体が形成された平板形状をなす可動部材と、
前記可動部材の下面に、前記下側基板に向けて突設されて、表面に前記絶縁帯電体が形成された下面可動電極と、
前記可動部材の上面に、前記上側基板に向けて突設されて、表面に前記絶縁帯電体が形成された上面可動電極と、
前記可動部材の各側面に、前記平面方向に向けて突設されて、表面に前記絶縁帯電体が形成された側面可動電極と、
前記下側基板の上面に形成されている絶縁膜上のうち前記下面可動電極と対向する位置に突設されて、当該下面可動電極の揺動により誘導電荷を発生させる下部固定電極と、
前記上側基板の下面に形成されている絶縁膜上のうち前記上面可動電極と対向する位置に突設されて、当該上面可動電極の揺動により誘導電荷を発生させる上部固定電極と、
前記下側基板の上面または前記上側基板の下面に形成されている絶縁膜上のうち前記側面可動電極と対向する位置に突設されて、当該側面可動電極の揺動により誘導電荷を発生させる側面固定電極と
を備えることを特徴とする静電変換装置。 - 請求項1に記載の静電変換装置において、
前記下面可動電極は、前記可動部材の下面のうち前記揺動方向と直交する直交方向に延在するように突設されて、表面に前記絶縁帯電体が形成された板状部材からなり、
前記下部固定電極は、前記下側基板の上面に形成されている前記絶縁膜のうち、前記下面可動電極の揺動による変位のない静止位置と対向する位置に前記直交方向に延在するように突設された導電体の板状部材からなる中間下部固定電極と、当該絶縁膜上のうち、前記下面可動電極が前記揺動方向に変位した正側変位位置と対向する位置に当該直交方向に延在するように突設された導電体の板状部材からなる正側下部固定電極と、当該絶縁膜上のうち、前記下面可動電極が前記揺動方向とは逆方向に変位した負側変位位置と対向する位置に当該直交方向に延在するように突設された導電体の板状部材からなる負側下部固定電極とを含む
ことを特徴とする静電変換装置。 - 請求項1または請求項2に記載の静電変換装置において、
前記上面可動電極は、前記可動部材の上面のうち前記揺動方向と直交する直交方向に延在するように突設されて、表面に前記絶縁帯電体が形成された板状部材からなり、
前記上部固定電極は、前記上側基板の下面に形成されている前記絶縁膜のうち、前記上面可動電極の揺動による変位のない静止位置と対向する位置に前記直交方向に延在するように突設された導電体の板状部材からなる中間上部固定電極と、当該絶縁膜上のうち、前記上面可動電極が前記揺動方向に変位した正側変位位置と対向する位置に当該直交方向に延在するように突設された導電体の板状部材からなる正側上部固定電極と、当該絶縁膜上のうち、前記上面可動電極が前記揺動方向とは逆方向に変位した負側変位位置と対向する位置に当該直交方向に延在するように突設された導電体の板状部材からなる負側上部固定電極とを含む
ことを特徴とする静電変換装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の静電変換装置において、
前記側面可動電極は、前記可動部材の各側面のうち前記揺動方向と直交する直交側面に突設されて、表面に前記絶縁帯電体が形成された板状の直交側面可動電極からなり、
前記側面固定電極は、前記下側基板の上面または前記上側基板の下面に形成されている前記絶縁膜のうち、前記直交側面可動電極の揺動による変位のない静止位置と対向する位置に立設された導電体の柱状部材からなる中間直交側面固定電極と、当該絶縁膜上のうち、前記直交側面可動電極が前記揺動方向に変位した正側変位位置と対向する位置に立設された導電体の柱状部材からなる正側直交側面固定電極と、当該絶縁膜上のうち、前記直交側面可動電極が前記揺動方向とは逆方向に変位した負側変位位置と対向する位置に立設された導電体の柱状部材からなる負側直交側面固定電極とを含む
ことを特徴とする静電変換装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の静電変換装置において、
前記側面可動電極は、前記可動部材の各側面のうち前記揺動方向と平行する平行側面に突設されて、表面に前記絶縁帯電体が形成された凸状の平行側面可動電極からなり、
前記側面固定電極は、前記下側基板の上面または前記上側基板の下面に形成されている前記絶縁膜のうち、前記平行側面可動電極の揺動による変位のない静止位置と対向する位置に立設された導電体の柱状部材からなる中間平行側面固定電極と、当該絶縁膜上のうち、前記平行側面可動電極が前記揺動方向に変位した正側変位位置と対向する位置に立設された導電体の柱状部材からなる正側平行側面固定電極と、当該絶縁膜上のうち、前記平行側面可動電極が前記揺動方向とは逆方向に変位した負側変位位置と対向する位置に立設された導電体の柱状部材からなる負側平行側面固定電極とを含む
ことを特徴とする静電変換装置。 - 下側基板と、当該下側基板上に、当該下側基板の平面方向と平行な一定の揺動方向に沿って揺動自在に支持されて、表面に絶縁帯電体が形成された平板形状をなす可動部材と、当該可動部材の上方に配置された上側基板とを有し、当該可動部材の上面、下面、および各側面に可動電極をそれぞれ突設するとともに、当該下側基板のうち当該可動電極に対向する位置に固定電極をそれぞれ立設し、外部から与えられた振動エネルギーにより当該可動電極を揺動させ、これに応じて当該固定電極を移動する誘導電荷から得られた電気エネルギーを出力する静電変換装置の製造方法であって、
前記下側基板上に揺動自在支持された、前記可動電極を有する前記可動部材を含む下側基板構造体のうち、前記可動部材および前記可動電極の表面に、撥水性、絶縁性、および帯電性を発現する電着材料を用いた着電により、前記絶縁帯電体となる絶縁膜を形成する絶縁帯電体ステップを備える
ことを特徴とする静電変換装置の製造方法。 - 請求項6の静電変換装置の製造方法において、
前記絶縁帯電体ステップは、
スルフォニウムカチオンが分散する着電液の中に、前記下側基板構造体および白金からなる前記固定電極を浸漬した浸漬状態とするステップと、
前記浸漬状態で、前記可動部材および前記可動電極に負電圧を印加するとともに、前記固定電極に正電圧を印加することによりカチオン着電を行うステップと
を含むことを特徴とする静電変換装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013111578A JP5969427B2 (ja) | 2013-05-28 | 2013-05-28 | 静電変換装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013111578A JP5969427B2 (ja) | 2013-05-28 | 2013-05-28 | 静電変換装置およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014233104A JP2014233104A (ja) | 2014-12-11 |
JP5969427B2 true JP5969427B2 (ja) | 2016-08-17 |
Family
ID=52126217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013111578A Expired - Fee Related JP5969427B2 (ja) | 2013-05-28 | 2013-05-28 | 静電変換装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5969427B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6932378B2 (ja) * | 2017-04-05 | 2021-09-08 | 株式会社トライフォース・マネジメント | 発電素子および発電装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2889371A1 (fr) * | 2005-07-29 | 2007-02-02 | Commissariat Energie Atomique | Dispositif de conversion de l'energie mecanique en energie electrique par cycle de charges et de decharges electriques sur les peignes d'un condensateur |
JP4558007B2 (ja) * | 2006-07-14 | 2010-10-06 | 三洋電機株式会社 | 静電誘導型発電装置 |
CN102668358B (zh) * | 2009-12-25 | 2014-03-12 | 松下电器产业株式会社 | 振动发电器、振动发电装置、以及搭载了振动发电装置的电子设备和通信装置 |
JP5603200B2 (ja) * | 2010-10-26 | 2014-10-08 | 日本電信電話株式会社 | 静電変換装置および静電変換装置の製造方法 |
-
2013
- 2013-05-28 JP JP2013111578A patent/JP5969427B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014233104A (ja) | 2014-12-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9287804B2 (en) | Power generation apparatus | |
JP5510448B2 (ja) | 圧電発電装置 | |
US20130127295A1 (en) | Piezoelectric micro power generator and fabrication method thereof | |
US7851967B2 (en) | Electrostatic induction generator | |
Li et al. | Recent progress on mechanical optimization of MEMS electret-based electrostatic vibration energy harvesters | |
EP2539946A1 (en) | High-efficiency mems micro-vibrational energy harvester and process for manufacturing same | |
KR101876344B1 (ko) | 금속간 접합부의 내장 전위차를 이용하는 에너지 하베스팅 방법 및 그의 디바이스 | |
JP2009165212A (ja) | 圧電体を用いた発電素子およびそれを用いた発電装置 | |
JP2011244425A (ja) | 電気機械変換装置及びその作製方法 | |
KR20120070040A (ko) | 압전 마이크로 에너지 수확기 및 이의 제조 방법 | |
US10211388B2 (en) | Piezoelectric device and method of manufacturing the same | |
JP2013172523A (ja) | 振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置 | |
JP5969427B2 (ja) | 静電変換装置およびその製造方法 | |
JP5603200B2 (ja) | 静電変換装置および静電変換装置の製造方法 | |
WO2011136312A1 (ja) | 振動発電デバイスおよびその製造方法 | |
US11117795B2 (en) | MEMS vibration element, method of manufacturing MEMS vibration element, and vibration-driven energy harvester | |
JP5680934B2 (ja) | 静電変換装置および静電変換装置の製造方法 | |
JP5628746B2 (ja) | 静電変換装置および静電変換装置の製造方法 | |
JP5203794B2 (ja) | 微細構造 | |
JP2013123337A (ja) | 発電装置 | |
JP5812096B2 (ja) | Memsスイッチ | |
KR20090056457A (ko) | Mems 기반의 전자기 유도방식 발전소자 및 그 제조방법 | |
JP5307955B1 (ja) | 微小電気機械発電器およびそれを用いた電気機器 | |
JP6678526B2 (ja) | 電気機械変換器 | |
JP2006196654A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150717 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160525 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160707 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5969427 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |