JP5968833B2 - 光伝送システムおよびデジタル信号処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冗長光信号送信機から同一の光信号を光伝送路を介して伝送し、冗長光信号受信機で一括受信し、位相同期および波形等化を行って信号合成を行う光伝送システムおよびデジタル信号処理装置に関する。
1波長あたりの伝送速度が 100Gbit/s 以上の超高速伝送システムにおいて、コヒーレント光通信技術とデジタル信号処理技術を組み合わせたデジタルコヒーレント技術が広く用いられるようになってきた。例えば、 100Gbit/s 長距離光伝送システムにおける変復調方式として標準となっているDP−QPSK(Dual Polarization-Quadrature Phase Shift Keying )方式(非特許文献1)では、4値の位相変調を用いることで32Gbit/s の信号を2多重してコヒーレント光信号を生成し、さらに2つの偏波を用いることで2多重し、合わせて 128Gbit/s のコヒーレント光信号を生成する。受信側では、信号光と同じ波長のローカル光を用いてコヒーレント検波した信号を、AD(Analog to Digital)コンバータを用いてデジタル化した後、デジタル信号処理によって、周波数オフセット補償、伝送路の波長分散補償、偏波分散補償、偏波信号の分離等を行うことで優れた伝送特性を実現している。
OIF,"100G Ultra Long Haul DWDM Framework Document". H.Y.Choi, T.Tsuritani, and I.Morita,"BER-adaptive flexible-format transmitter for elastic optical networks,"Optics Express, vol.20, no.17, pp.18652-18658, 2012. T.Tsuboi, M.Natori, and S.Mitachi,"Single-fiber optical protection ring architecture suitable for asymmetric traffic,"Global Telecommunications Conference, vol.7, pp.4044-4048, 2003. S.J.Savory, "Digital Coherent Optical Receivers: Algorithms and Subsystems,"IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, vol.16, no.5, pp.1164-1178, 2010.
さらなる大容量伝送方式として、偏波多重16QAM(Quadrature Amplitude Modulation )等、変調信号の多値化が検討されている。しかし、変調信号の多値化により受信感度が低下するため、伝送距離に制限が生じてしまう(非特許文献2)。
また、従来の光伝送システムでは、光ネットワークの信頼性を高めるために、予め伝送路の冗長をとり、光ネットワークの障害が発生した際に現用回線から予備回線へ切り替える構成を用いる場合があるが(非特許文献3)、障害発生時の物理的な切替に数十ms程度の時間を要するため、その間は光信号断になってしまう。
本発明は、同一のビットパターンで位相変調して送信された複数の光信号を冗長光信号受信機で一括受信した後に、デジタル信号処理を用いて受信信号間の位相同期および波形等化を行って信号合成することができる光伝送システムおよびデジタル信号処理装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、光伝送路を介して伝送された同一の光信号1〜N(Nは2以上の整数)をそれぞれコヒーレント検波し、さらにアナログデジタル変換してデジタル信号を出力するN個の光信号受信機と、N個の光信号受信機からそれぞれ出力されるデジタル信号を入力し、位相同期および波形等化を行った信号を合成して出力するデジタル信号処理装置とを備えた光伝送システムにおいて、デジタル信号処理装置は、光信号受信機iから出力されるn番目(nは自然数)のデジタル信号xin,i(n) を入力し、適応等化信号xout,i(n)を出力する適応等化器iと、適応等化器iから出力される適応等化信号xout,i(n)を入力し、位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n) を出力する位相同期器iと、位相同期器iから出力される位相同期信号x'out,i(n) を入力して合成し、合成信号Xout(n)を出力する信号合成器iとを備え、適応等化器iは位相同期器iから出力される位相差φi(n)) および位相同期信号x'out,i(n) を入力し、さらに任意の位相同期器k(kは1〜Nの整数)から出力される位相同期信号x'out,k(n) を入力し、デジタル信号xin,N(n) の位相同期および波形等化を行った適応等化信号xout,i(n)を出力する構成である。
第2の発明は、光伝送路を介して伝送された同一の光信号1〜N(Nは2以上の整数)をそれぞれ偏波分離してコヒーレント検波し、さらにアナログデジタル変換してデジタル信号を出力するN個の光信号受信機と、N個の光信号受信機からそれぞれ出力されるデジタル信号を入力し、位相同期および波形等化を行った信号を合成して出力するデジタル信号処理装置とを備えた光伝送システムにおいて、デジタル信号処理装置は、光信号受信機iから出力される偏波分離したn番目(nは自然数)のデジタル信号xin,i(n) および
in,i(n) を入力し、適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を出力する適応等化器xiおよびyiと、適応等化器xiおよびyiから出力される適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を入力し、位相差φxi(n) およびφyi(n) と位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n) を出力する位相同期器xiおよびyiと、位相同期器xiおよびyiから出力される位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n) を入力し、それぞれ合成信号
out(n)およびYout(n)を出力する信号合成器xiおよびyiとを備え、適応等化器xiおよびyiは、位相同期器xiおよびyiから出力される位相差φxi(n) およびφyi(n) と位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n) を入力し、さらに任意の位相同期器xkおよびyk(kは1〜Nの整数)から出力される位相同期信号x'out,k(n) および
y'out,k(n) を入力し、デジタル信号xin,N(n) およびyin,N(n) の位相同期および波形等化を行った適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を出力する構成である。
第3の発明は、光伝送路を介して伝送された同一の光信号1〜N(Nは2以上の整数)をそれぞれコヒーレント検波し、さらにアナログデジタル変換してデジタル信号を出力するN個の光信号受信機と、N個の光信号受信機からそれぞれ出力される前記デジタル信号を入力し、位相同期および波形等化を行った信号を合成して出力するデジタル信号処理装置とを備えた光伝送システムのデジタル信号処理装置において、光信号受信機i(iは1〜Nの整数)から出力されるn番目(nは自然数)のデジタル信号xin,i(n) を入力し、適応等化信号xout,i(n)を出力する適応等化器iと、適応等化器iから出力される適応等化信号xout,i(n)を入力し、位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n) を出力する位相同期器iと、位相同期器iから出力される位相同期信号x'out,i(n) を入力して合成し、合成信号Xout(n)を出力する信号合成器iとを備え、適応等化器iは、位相同期器iから出力される位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n) を入力し、さらに任意の位相同期器k(kは1〜Nの整数)から出力される位相同期信号x'out,k(n) を入力し、デジタル信号xin,N(n) の位相同期および波形等化を行った適応等化信号xout,i(n)を出力する構成である。
の発明のデジタル信号処理装置において、適応等化器iは、n番目のデジタル信号xin,N(n) を順次遅延させるM−1個(Mは2以上の整数)の遅延器と、M個のタップ係数hi(=[hi(1),hi(2),…, hi(M)])と、n番目のデジタル信号xin,N(n) およびM−1個の遅延器で遅延したデジタル信号xin,i(n-1) ,…,xin,i(n-M+1) へ、M個のタップ係数hi をそれぞれ乗じたデジタル信号を加算し、適応等化信号
out,i (n) =hi T in,i(n) (xT in,i(n) はxin,i(n) の転置行列)
を出力する加算器と、任意の位相同期器kから出力する位相同期信号x'out,k(n) を入力し、参照信号dk(n)を出力する参照信号生成部と、加算器から出力される適応等化信号xout,i(n)と、位相同期器iから出力される位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n) と、参照信号生成部から出力される参照信号dk(n)を入力し、タップ係数hi を更新し、誤差信号εi(n)を出力するタップ係数計算部と、タップ係数計算部から出力される誤差信号εi(n)を入力して収束判定を行う収束判定部とを備え、収束判定部は、タップ係数計算部から出力される誤差信号εi(n)を用いて収束判定を行い、収束後にタップ係数計算部は、参照信号生成部から出力される参照信号dk(n)を用いてタップ係数hi を更新する構成である。
第4の発明は、光伝送路を介して伝送された同一の光信号1〜N(Nは2以上の整数)をそれぞれ偏波分離してコヒーレント検波し、さらにアナログデジタル変換してデジタル信号を出力するN個の光信号受信機と、N個の光信号受信機からそれぞれ出力されるデジタル信号を入力し、位相同期および波形等化を行った信号を合成して出力するデジタル信号処理装置とを備えた光伝送システムのデジタル信号処理装置において、光信号受信機i(iは1〜Nの整数)から出力される偏波分離したn番目(nは自然数)のデジタル信号xin,i(n) およびyin,i(n) を入力し、適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を出力する適応等化器xiおよびyiと、適応等化器xiおよびyiから出力される適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を入力し、位相差φxi(n) およびφyi(n) と位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n) を出力する位相同期器xiおよびyiと、位相同期器xiおよびyiから出力される位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n) を入力し、それぞれ合成信号Xout(n)およびYout(n)を出力する信号合成器xiおよびyiとを備え、適応等化器xiおよびyiは、位相同期器xiおよびyiから出力される位相差φxi(n) およびφyi(n) と位相同期信号x'out,i(n)およびy'out,i(n)を入力し、さらに任意の位相同期器xkおよびyk(kは1〜Nの整数)から出力される位相同期信号x'out,k(n) およびy'out,k(n) を入力し、デジタル信号xin,N(n) およびyin,N(n) の位相同期および波形等化を行った適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を出力する構成である。
の発明のデジタル信号処理装置において、適応等化器xiは、n番目のデジタル信号xin,N(n) を順次遅延させる2(M−1)個(Mは2以上の整数)の遅延器xと、それぞれM個のタップ係数hxx,i(=[hxx,i(1), hxx,i(2), …, hxx,i(M)] )およびhxy,i(=[hxy,i(1), hxy,i(2), …, hxy,i(M)] )と、n番目のデジタル信号xin,N(n) およびyin,N(n) と、それぞれM−1個の遅延器xで遅延したデジタル信号xin,i(n-1) ,…,xin,i(n-M+1) およびyin,i(n-1) ,…,yin,i(n-M+1) へ、M個のタップ係数hxx,iおよびhxy,iをそれぞれ乗じたデジタル信号を加算し、適応等化信号
out,i (n) =hxx,ix'T in,i(n)+hxy,iy'T in,i(n)
を出力する加算器xと、任意の位相同期器xkから出力する位相同期信号x'out,k(n) を入力し、参照信号dxk(n) を出力する参照信号生成部xと、加算器xから出力される適応等化信号xout,i(n)と、位相同期器xiから出力される位相差φxi(n) および位相同期信号x'out,i(n) と、参照信号生成部xから出力される参照信号dxk(n) を入力し、タップ係数hxx,iおよびhxy,iを更新し、誤差信号εxi(n) を出力するタップ係数計算部xと、タップ係数計算部xから出力される誤差信号εxi(n) を入力して収束判定を行う収束判定部xとを備え、収束判定部xは、タップ係数計算部xから出力される誤差信号εxi(n) を用いて収束判定を行い、収束後にタップ係数計算部xは、参照信号生成部xから出力される参照信号dxk(n) を用いてタップ係数hxx,iおよびhxy,iを更新する構成であり、適応等化器yiは、n番目のデジタル信号yin,N(n) を順次遅延させる2(M−1)個(Mは2以上の整数)の遅延器yと、それぞれM個のタップ係数hyx,i(=[hyx,i(1), hyx,i(2), …, hyx,i(M)] )およびhyy,i(=[hyy,i(1), hyy,i(2), …, hyy,i(M)] )と、n番目のデジタル信号xin,N(n) およびyin,N(n) と、それぞれM−1個の遅延器yで遅延したデジタル信号xin,i(n-1) ,…,xin,i(n-M+1) およびyin,i(n-1) ,…,yin,i(n-M+1) へ、M個のタップ係数hyx,iおよびhyy,iをそれぞれ乗じたデジタル信号を加算し、適応等化信号
out,i (n) =hyx,ix'T in,i(n)+hyy,iy'T in,i(n)
を出力する加算器yと、任意の位相同期器ykから出力する位相同期信号y'out,k(n) を入力し、参照信号dyk(n) を出力する参照信号生成部yと、加算器yから出力される適応等化信号yout,i(n)と、位相同期器yから出力される位相差φyi(n) および位相同期信号y'out,i(n) と、参照信号生成部yから出力される参照信号dyk(n) を入力し、タップ係数hyx,iおよびhyy,iを更新し、誤差信号εyi(n) を出力するタップ係数計算部yと、タップ係数計算部yから出力される誤差信号εyi(n) を入力して収束判定を行う収束判定部yとを備え、収束判定部yは、タップ係数計算部yから出力される誤差信号εyi(n) を用いて収束判定を行い、収束後にタップ係数計算部yは、参照信号生成部yから出力される参照信号dyk(n) を用いてタップ係数hyx,iおよびhyy,iを更新する構成である。
本発明は、同一のビットパターンで位相変調して送信された複数の光信号を冗長光信号受信機で一括受信した後に、デジタル信号処理を用いて受信信号間の位相同期および波形等化を行って信号合成することができる。これにより、伝送品質を改善して大容量伝送を容易にし、さらに光ネットワーク障害発生時の光信号断を防止して安定性を向上させることができる。
本発明の光伝送システムの実施例1の構成を示す図である。 本発明の光伝送システムの実施例2の構成を示す図である。 実施例1,2の適応等化器23−iの構成例を示す図である。 本発明の光伝送システムの実施例3におけるデジタル信号処理装置22の構成例を示す図である。 実施例3の適応等化器23x−iの構成例を示す図である。 実施例3の適応等化器23y−iの構成例を示す図である。 DP−QPSK信号のデジタル信号処理後のコンスタレーションマップを示す図である。 光伝送路3を切断した場合におけるDP−QPSK信号のデジタル信号処理後のコンスタレーションマップを示す図である。
図1は、本発明の光伝送システムの実施例1の構成を示す。
図1において、冗長光信号送信機10Aは、同一の電気信号を入力して同一の光信号1〜N(Nは2以上の整数)に変換し、光伝送路に並列出力する光信号送信器11−1〜11−Nにより構成される。
同一の光信号1〜Nを伝送する光伝送路は、例えば、1コアの光ファイバをN本用いた構成、あるいはコア数LのマルチコアファイバをK本用いてL×K(=N)の並列伝送を行う構成でもよい。また、光信号1〜Nを波長多重し、1コアのファイバもしくはマルチコアファイバを用いて伝送する構成でもよい。
冗長光信号受信機20は、光伝送路を介して伝送された光信号1〜Nをそれぞれコヒーレント検波し、AD変換してデジタル信号を出力する光信号受信器21−1〜21−Nと、光信号受信器21−1〜21−Nから出力されるデジタル信号を入力し、位相同期および波形等化を行って信号合成するデジタル信号処理装置22とにより構成される。
本発明の特徴とするデジタル信号処理装置22は、適応等化器23−1〜23−N、位相同期器24−1〜24−N、信号合成器25により構成される。適応等化器23−1〜23−Nは、光信号受信器21−1〜21−Nから出力されるn番目のデジタル信号xin,1(n) 〜xin,N(n) をそれぞれ入力し、適応等化信号xout,1(n)〜xout,N(n)を出力する。位相同期器24−1〜24−Nは、適応等化器23−1〜23−Nから出力される適応等化信号xout,1(n)〜xout,N(n)をそれぞれ入力し、位相差φ1(n)〜φN(n)および位相同期信号x'out,1(n)〜x'out,N(n)を出力する。信号合成器25は、位相同期器24−1〜24−Nから出力される位相同期信号x'out,1(n)〜x'out,N(n)を入力し、等利得合成または最大比合成して合成信号Xout(n)を出力する。また、位相同期器24−1〜24−Nから出力される位相差φ1(n)〜φN(n)および位相同期信号x'out,1(n)〜x'out,N(n)と、基準とする任意の位相同期器24−k(k=1〜Nのいずれか)から出力される位相同期信号x'out,k(n) は、適応等化器23−1〜23−Nにそれぞれフィードバックされる。
位相同期器24−i(i=1〜N)では、光信号受信器21−iにおけるコヒーレント検波時の周波数オフセット等に起因する位相同期外れの成分を位相差φi (n) として推定して出力する。位相差φi (n) は、例えば、非特許文献4に記載の計算アルゴリズムによって、推定することができる。位相同期器24−iでは、推定した位相差φi (n) を用いて、適応等化信号xout,i(n) から位相差φi(n) を修正して、位相同期信号x'out,i(n) =xout,i(n)exp(-jφi(n))として出力する(jは虚数単位) 。そして、位相同期器24−iから出力される位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n) を適応等化器23−iへ入力し、さらに任意の位相同期器24−kから出力される位相同期信号x'out,k(n) を適応等化器23−iへ入力することにより、位相同期および波形等化が行われる。適応等化器23−iの構成および動作については後述する。
図2は、本発明の光伝送システムの実施例2の構成を示す。
図2において、冗長光信号送信機10Bは、電気信号を入力して光信号に変換して出力する光信号送信器11と、光信号送信器11から出力される光信号を光信号1〜Nに分岐し、光伝送路に出力する光信号分岐器12とにより構成される。冗長光信号受信機20の構成は、図1に示す実施例1と同じである。
なお、図1および図2に示すデジタル信号処理装置22の構成において、光伝送路で生じた波長分散による信号劣化を補償するために、適応等化器23−1〜23−Nの前段に波長分散補償器を配置し、デジタル信号xin,1(n) 〜xin,N(n) を波長分散補償したデジタル信号x'in,1(n) 〜x'in,N(n) に変換してそれぞれ適応等化器23−1〜23−Nへ入力する構成としてもよい。また、非線形光学効果による波形歪みの補償等、任意の補償器をデジタル信号処理装置22へ組み込むこともできる。
図3は、実施例1,2の適応等化器23−iの構成例を示す(i=1〜N)。
図3において、適応等化器23−iは、M−1個(Mは2以上の整数)の遅延器31と、M個のタップ係数hi(=[ hi(1),hi(2),…, hi(M)])32と、加算器33と、タップ係数計算部34と、収束判定部35と、参照信号生成部36とにより構成される。
加算器33は、デジタル信号xin,i(n) およびM−1個の遅延器31で遅延したデジタル信号xin,i(n-1) ,…,xin,i(n-M+1) へ、M個のタップ係数hi 32をそれぞれ乗じたデジタル信号を加算し、適応等化信号
out,i (n) =hi T in,i(n) (xT in,i(n) はxin,i(n) 転置行列)
を出力する。
参照信号生成部36は、基準となる任意の位相同期器24−kから出力される位相同期信号x'out,k(n) を用いて、所定のタップ係数更新アルゴリズムに応じた参照信号dk(n)を出力する。
タップ係数計算部34は、加算器33から出力される適応等化信号xout,i(n)と、位相同期器24−iから出力される位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n) と、参照信号生成部36から出力される参照信号dk(n)を用いてタップ係数hi を更新し、誤差信号εi(n)を出力する。
収束判定部35は、タップ係数計算部34から出力される誤差信号εi(n)を用いて収束判定を行い、収束後に、タップ係数計算部34で、参照信号生成部36から出力される参照信号dk(n)を用いてタップ係数hi を更新する。
タップ係数の更新方法について、QPSK信号を例として説明する。タップ係数計算部34において、収束前のタップ係数は、例えばブラインドアルゴリズムであるCMA(Constant Modulus Algorithm)を用いて、次式で更新することができる。
Figure 0005968833
μはステップサイズパラメータ、x* in,i(n)はxin,i(n) の複素共役を示す。
収束後は、例えば判定帰還型アルゴリズムであるDD−LMS(Decision Directed Least Mean Square )アルゴリズムを用いて、タップ係数を次式で更新することにより、信号間の位相を同期して波形等化することができる。
Figure 0005968833
この時、参照信号dk(n)は、参照信号生成部36において、任意の位相同期器24−kから出力される位相同期信号x'out,k(n) を用いて生成する。QPSK信号の場合、参照信号dk(n)は次式で決定される。
Figure 0005968833
また、収束後に、ブラインドアルゴリズムであるCMAを用いて、タップ係数を次式で更新することにより、適応等化信号xout,1(n)〜xout,N(n)の位相を同期して波形等化することもできる。
Figure 0005968833
この時、参照信号dk(n)として位相同期信号x'out,k(n) を用いるため、参照信号生成部36では、任意の位相同期器24−kから出力される位相同期信号x'out,k(n) をそのまま出力する。
以上、タップ係数の更新例としてQPSK信号の場合について説明したが、任意の変調方式で変調された信号へも本発明のデジタル信号処理装置を適用することができる。また、収束前にCMA、収束後にDD−LMSアルゴリズムもしくはCMAを用いているが、任意の適応等化アルゴリズムを用いることができる。
図4は、本発明の光伝送システムの実施例3におけるデジタル信号処理装置22の構成例を示す。
本実施例の光伝送システムにおける冗長光信号送信機(図示せず)は、 128Gpbs DP−QPSK方式で変調および偏波多重された同一の光信号を光伝送路1〜3に出力する。各光伝送路は、光アンプ間を1区間として4区間で構成され、1区間の光ファイバの損失は29 dB としている。なお、実施例1および実施例2との関係では、N=3、k=2の場合に相当する構成例を示す。
冗長光信号受信機の光信号受信器21−1〜21−3は、光伝送路1〜3を介して偏波多重伝送された光信号をそれぞれx偏波およびy偏波へ偏波分離してコヒーレント検波し、AD変換してn番目のx偏波のデジタル信号xin,1(n) 〜xin,3(n) およびy偏波のデジタル信号yin,1(n) 〜yin,3(n) を出力する。x偏波の信号を実線、y偏波の信号を破線で示す。デジタル信号処理装置22は、光信号受信器21−1〜21−3から出力されるn番目のx偏波のデジタル信号xin,1(n) 〜xin,3(n) およびy偏波のデジタル信号yin,1(n) 〜yin,3(n) をそれぞれ入力し、位相同期および波形等化を行って信号合成する構成である。なお、図4では、n番目のデジタル信号であることを示す(n) の表記は省略している。
本実施例の特徴とするデジタル信号処理装置22は、x偏波に対応する波長分散補償器26x−1〜26x−3、適応等化器23x−1〜23x−3、位相同期器24x−1〜24x−3、信号合成器25xと、y偏波に対応する波長分散補償器26y−1〜26y−3、適応等化器23y−1〜23y−3、位相同期器24y−1〜24y−3、信号合成器25yにより構成される。
x偏波に対応する波長分散補償器26x−1〜26x−3は、n番目のx偏波のデジタル信号xin,1(n) 〜xin,3(n) を入力し、波長分散を補償した波長分散補償信号x' in,1(n) 〜x' in,3(n) を出力する。y偏波に対応する波長分散補償器26y−1〜26y−3は、n番目のy偏波のデジタル信号yin,1(n) 〜yin,3(n) を入力し、波長分散を補償した波長分散補償信号y'in,1(n)〜y'in,3(n)を出力する。
x偏波に対応する適応等化器23x−1〜23x−3は、波長分散補償信号x'in,1(n)〜x'in,3(n)およびy'in,1(n)〜y'in,3(n)をそれぞれ入力し、適応等化信号xout,1(n)〜xout,3(n)を出力する。位相同期器24x−1〜24x−3は、適応等化信号xout,1(n)〜xout,3(n)をそれぞれ入力し、位相差φx1(n)〜φx3(n) および位相同期信号x'out,1(n)〜x'out,3(n) を出力する。信号合成器25xは、位相同期信号x'out,1(n) 〜x' out,3(n)を入力し、等利得合成または最大比合成して合成信号Xout(n)を出力する。また、位相同期器24x−1〜24x−3から出力される位相差φx1(n) 〜φx3(n) および位相同期信号x'out,1(n)〜x'out,3(n)と、基準とする位相同期器24−2から出力される位相同期信号x'out,2(n) は、適応等化器23x−1〜23x−3にそれぞれフィードバックされる。
y偏波に対応する適応等化器23y−1〜23y−3は、波長分散補償信号x'in,1(n)〜x'in,3(n)およびy'in,1(n)〜y'in,3(n)をそれぞれ入力し、適応等化信号yout,1(n)〜yout,3(n)を出力する。位相同期器24y−1〜24y−3は、適応等化信号yout,1(n)〜yout,3(n)をそれぞれ入力し、位相差φy1(n)〜φy3(n) および位相同期信号y'out,1(n)〜y'out,3(n) を出力する。信号合成器25yは、位相同期信号y'out,1(n) 〜y' out,3(n)を入力し、等利得合成または最大比合成して合成信号Yout(n)を出力する。また、位相同期器24y−1〜24y−3から出力される位相差φy1(n) 〜φy3(n) および位相同期信号y'out,1(n)〜y'out,3(n)と、基準とする位相同期器24−2から出力される位相同期信号y'out,2(n) は、適応等化器23y−1〜23y−3にそれぞれフィードバックされる。
このように、実施例3のデジタル信号処理装置22では、光伝送路1〜3で生じた波長分散による信号劣化を補償するために、適応等化器23x−1〜23x−3、23y−1〜23y−3の前段に波長分散補償器26x−1〜26x−3および26y−1〜26y−3を配置する構成としているが、その他の位相同期器24x−1〜24x−3および24y−1〜24y−3と、信号合成器25xおよび25yは、実施例1および実施例2と同様の機能を有している。
図5は、実施例3の適応等化器23x−iの構成例を示す(i=1,2,3)。
図5において、適応等化器23x−iは、2(M−1)個の遅延器31と、M個のタップ係数hxx,i(=[ hxx,i(1),hxx,i(2),…, hxx,i(M)])およびM個のタップ係数hxy,i(=[ hxy,i(1),hxy,i(2),…, hxy,i(M)])32と、加算器33と、タップ係数計算部34と、収束判定部35と、参照信号生成部36とにより構成される。
加算器33は、波長分散補償信号x'in,i(n) およびy'in,i(n) と、それぞれM−1個の遅延器31で遅延した波長分散補償信号x'in,i(n-1) ,…,x'in,i(n-M+1) およびy'in,i(n-1) ,…,y'in,i(n-M+1) へ、それぞれM個のタップ係数hxx,iおよびhxy,i32をそれぞれ乗じた波長分散補償信号を加算し、適応等化信号
out,i(n) =hxx,ix'T in,i(n)+hxy,iy'T in,i(n)
を出力する。
参照信号生成部36は、基準となる任意の位相同期器24−2から出力される位相同期信号x'out,2(n) を用いて、上記のタップ係数更新アルゴリズムに応じた参照信号d2(n)を出力する。
タップ係数計算部34は、加算器33から出力される適応等化信号xout,i(n)と、位相同期器24−iから出力される位相差φxi(n) および位相同期信号x'out,i(n) と、参照信号生成部36から出力される参照信号dx2(n) を用いてタップ係数hxx,iおよびhxy,iを更新し、誤差信号εxi(n) を出力する。
収束判定部35は、タップ係数計算部34から出力される誤差信号εxi(n) を用いて収束判定を行い、収束後に、タップ係数計算部34で、参照信号生成部36から出力される参照信号dxk(n) を用いてタップ係数hxx,iおよびhxy,iを更新する。
図6は、実施例3の適応等化器23y−iの構成例を示す(i=1,2,3)。
図6において、適応等化器23y−iは、2(M−1)個の遅延器31と、M個のタップ係数hyx,i(=[ hyx,i(1),hyx,i(2),…, hyx,i(M)])およびM個のタップ係数hyy,i(=[ hyy,i(1),hyy,i(2),…, hyy,i(M)])32と、加算器33と、タップ係数計算部34と、収束判定部35と、参照信号生成部36とにより構成される。各部は、図5に示す適応等化器23x−iの各部と同様の機能を有する。
図5および図6のタップ係数計算部34では、例えば実施例1,2と同様に、収束前はCMAを、収束後は参照信号dx2(n) およびdy2(n) を用いたDD−LMSアルゴリズムへ切り替えて更新することにより、信号間の位相を同期して波形等化することができる。
タップ係数計算部34において、収束前のCMAによるタップ係数更新式は、次のようになる。
Figure 0005968833
また、参照信号dx2(n) およびdy2(n) を用いた収束後のDD−LMSアルゴリズムによるタップ係数更新式は、次のようになる。
Figure 0005968833
ここで、参照信号dx2(n) およびdy2(n) は、参照信号生成部34において、位相同期器24x−2,24y−2から出力される位相同期信号x'out,2(n)およびy'out,2(n)を用いて実施例1,2と同様に生成する。
また、実施例1,2と同様に、収束前後のタップ係数更新アルゴリズムは、任意の適応等化アルゴリズムを用いることもできる。
図7は、DP−QPSK信号のデジタル信号処理後のコンスタレーションマップを示す。光伝送路1〜3を伝送後の信号を、通常のデジタルコヒーレント受信した場合の伝送特性は、それぞれQ値で、8.45 dB 、8.68 dB 、8.90 dB であった。
次に、実施例3に記載の構成でデジタル信号処理を行った。図7に示すように、収束前は信号間の位相が同期されていないため光伝送路1〜3の合成信号はQPSKの位相点配置が得られていないが、収束後に上記の参照信号を用いたDD−LMSアルゴリズムに切り替えると、信号間の位相を同期して波形等化し合成することができるため、QPSKの位相点配置が得られている。この時の伝送特性はQ値で12.72 dBであり、3.82 dB の伝送特性改善が確認できた。
図8は、光伝送路3を切断した場合におけるDP−QPSK信号のデジタル信号処理後のコンスタレーションマップを示す。これは、光伝送路に障害が発生した場合を想定したものである。
本発明の光伝送システムにおけるデジタル信号処理では、参照信号を用いたタップ係数更新を行うため、図8に示すように、光伝送路断時に生じるノイズ成分を抑制することができる。光伝送路3の切断時において、光伝送路1〜3の合成信号の伝送特性は、Q値で11.37 dBとなった。光伝送路に障害が発生した場合においても、単独の伝送時に比べて伝送特性が改善しており、例えば、2つの光伝送路を合成した伝送特性で伝送距離を決定し、通常時に3伝送路で運用することで、いずれかの方路で障害が発生しても、信号断することなく伝送を継続することができる。
10A,10B 冗長光信号送信機
11,11−1〜11−N 光信号送信器
12 光信号分岐器
20 冗長光信号受信機
21−1〜21−N 光信号受信器
22 デジタル信号処理装置
23−1〜23−N,23x−1〜23x−3,23y−1〜23y−3 適応等化器 24−1〜24−N,24x−1〜24x−3,24y−1〜24y−3 位相同期器 25,25x,25y 信号合成器
26x−1〜26x−3 波長分散補償器
26y−1〜26y−3 波長分散補償器
31 遅延器
32 タップ係数hi
33 加算器
34 タップ係数計算部
35 収束判定部
36 参照信号生成部

Claims (6)

  1. 光伝送路を介して伝送された同一の光信号1〜N(Nは2以上の整数)をそれぞれコヒーレント検波し、さらにアナログデジタル変換してデジタル信号を出力するN個の光信号受信機と、
    前記N個の光信号受信機からそれぞれ出力される前記デジタル信号を入力し、位相同期および波形等化を行った信号を合成して出力するデジタル信号処理装置と
    を備えた光伝送システムにおいて、
    前記デジタル信号処理装置は、
    前記光信号受信機i(iは1〜Nの整数)から出力されるn番目(nは自然数)のデジタル信号xin,i(n) を入力し、適応等化信号xout,i(n)を出力する適応等化器iと、
    前記適応等化器iから出力される前記適応等化信号xout,i(n)を入力し、位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n)を出力する位相同期器iと、
    前記位相同期器iから出力される前記位相同期信号x'out,i(n)を入力して合成し、合成信号Xout(n)を出力する信号合成器iと
    を備え、
    前記適応等化器iは、前記位相同期器iから出力される前記位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n) を入力し、さらに任意の位相同期器k(kは1〜Nの整数)から出力される位相同期信号x'out,k(n) を入力し、前記デジタル信号xin,N(n) の位相同期および波形等化を行った前記適応等化信号xout,i(n)を出力する構成である
    ことを特徴とする光伝送システム。
  2. 光伝送路を介して伝送された同一の光信号1〜N(Nは2以上の整数)をそれぞれ偏波分離してコヒーレント検波し、さらにアナログデジタル変換してデジタル信号を出力するN個の光信号受信機と、
    前記N個の光信号受信機からそれぞれ出力される前記デジタル信号を入力し、位相同期および波形等化を行った信号を合成して出力するデジタル信号処理装置と
    を備えた光伝送システムにおいて、
    前記デジタル信号処理装置は、
    前記光信号受信機i(iは1〜Nの整数)から出力される偏波分離したn番目(nは自然数)のデジタル信号xin,i(n) およびyin,i(n) を入力し、適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を出力する適応等化器xiおよびyiと、
    前記適応等化器xiおよびyiから出力される前記適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を入力し、位相差φxi(n) およびφyi(n) と位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n)を出力する位相同期器xiおよびyiと、
    前記位相同期器xiおよびyiから出力される前記位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n) を入力し、それぞれ合成信号Xout(n)およびYout(n)を出力する信号合成器xiおよびyiと
    を備え、
    前記適応等化器xiおよびyiは、前記位相同期器xiおよびyiから出力される位相差φxi(n) およびφyi(n) と位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n) を入力し、さらに任意の位相同期器xkおよびyk(kは1〜Nの整数)から出力される位相同期信号x'out,k(n) およびy'out,k(n) を入力し、前記デジタル信号xin,N(n)およびyin,N(n)の位相同期および波形等化を行った前記適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を出力する構成である
    ことを特徴とする光伝送システム。
  3. 光伝送路を介して伝送された同一の光信号1〜N(Nは2以上の整数)をそれぞれコヒーレント検波し、さらにアナログデジタル変換してデジタル信号を出力するN個の光信号受信機と、
    前記N個の光信号受信機からそれぞれ出力される前記デジタル信号を入力し、位相同期および波形等化を行った信号を合成して出力するデジタル信号処理装置と
    を備えた光伝送システムのデジタル信号処理装置において、
    前記光信号受信機i(iは1〜Nの整数)から出力されるn番目(nは自然数)のデジタル信号xin,i(n) を入力し、適応等化信号xout,i(n)を出力する適応等化器iと、
    前記適応等化器iから出力される前記適応等化信号xout,i(n)を入力し、位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n) を出力する位相同期器iと、
    前記位相同期器iから出力される前記位相同期信号x'out,i(n) を入力して合成し、合成信号Xout(n)を出力する信号合成器iと
    を備え、
    前記適応等化器iは、前記位相同期器iから出力される前記位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n) を入力し、さらに任意の位相同期器k(kは1〜Nの整数)から出力される位相同期信号x'out,k(n) を入力し、前記デジタル信号xin,N(n) の位相同期および波形等化を行った前記適応等化信号xout,i(n)を出力する構成である
    ことを特徴とするデジタル信号処理装置。
  4. 請求項に記載のデジタル信号処理装置において、
    前記適応等化器iは、
    前記n番目のデジタル信号xin,N(n) を順次遅延させるM−1個(Mは2以上の整数)の遅延器と、
    M個のタップ係数hi(=[hi(1),hi(2),…, hi(M)])と、
    前記n番目のデジタル信号xin,N(n) および前記M−1個の遅延器で遅延したデジタル信号xin,i(n-1) ,…,xin,i(n-M+1) へ、前記M個のタップ係数hi をそれぞれ乗じたデジタル信号を加算し、適応等化信号
    out,i (n) =hi T in,i(n) (xT in,i(n) はxin,i(n) の転置行列)
    を出力する加算器と、
    前記任意の位相同期器kから出力する前記位相同期信号x'out,k(n) を入力し、参照信号dk(n)を出力する参照信号生成部と、
    前記加算器から出力される前記適応等化信号xout,i(n)と、前記位相同期器iから出力される前記位相差φi(n)および位相同期信号x'out,i(n) と、前記参照信号生成部から出力される前記参照信号dk(n)を入力し、前記タップ係数hi を更新し、誤差信号εi(n)を出力するタップ係数計算部と、
    前記タップ係数計算部から出力される前記誤差信号εi(n)を入力して収束判定を行う収束判定部と
    を備え、
    前記収束判定部は、前記タップ係数計算部から出力される前記誤差信号εi(n)を用いて収束判定を行い、収束後に前記タップ係数計算部は、前記参照信号生成部から出力される参照信号dk(n)を用いて前記タップ係数hi を更新する構成である
    ことを特徴とするデジタル信号処理装置。
  5. 光伝送路を介して伝送された同一の光信号1〜N(Nは2以上の整数)をそれぞれ偏波分離してコヒーレント検波し、さらにアナログデジタル変換してデジタル信号を出力するN個の光信号受信機と、
    前記N個の光信号受信機からそれぞれ出力される前記デジタル信号を入力し、位相同期および波形等化を行った信号を合成して出力するデジタル信号処理装置と
    を備えた光伝送システムのデジタル信号処理装置において、
    前記光信号受信機i(iは1〜Nの整数)から出力される偏波分離したn番目(nは自然数)のデジタル信号xin,i(n) およびyin,i(n) を入力し、適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を出力する適応等化器xiおよびyiと、
    前記適応等化器xiおよびyiから出力される前記適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を入力し、位相差φxi(n) およびφyi(n) と位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n)を出力する位相同期器xiおよびyiと、
    前記位相同期器xiおよびyiから出力される前記位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n) を入力し、それぞれ合成信号Xout(n)およびYout(n)を出力する信号合成器xiおよびyiと
    を備え、
    前記適応等化器xiおよびyiは、前記位相同期器xiおよびyiから出力される位相差φxi(n) およびφyi(n) と位相同期信号x'out,i(n) およびy'out,i(n) を入力し、さらに任意の位相同期器xkおよびyk(kは1〜Nの整数)から出力される位相同期信号x'out,k(n) およびy'out,k(n) を入力し、前記デジタル信号xin,N(n)およびyin,N(n)の位相同期および波形等化を行った前記適応等化信号xout,i(n)およびyout,i(n)を出力する構成である
    ことを特徴とするデジタル信号処理装置。
  6. 請求項に記載のデジタル信号処理装置において、
    前記適応等化器xiは、
    前記n番目のデジタル信号xin,N(n) を順次遅延させる2(M−1)個(Mは2以上の整数)の遅延器xと、
    それぞれM個のタップ係数hxx,i(=[hxx,i(1), hxx,i(2), …, hxx,i(M)] )およびhxy,i(=[hxy,i(1), hxy,i(2), …, hxy,i(M)] )と、
    前記n番目のデジタル信号xin,N(n) およびyin,N(n) と、それぞれ前記M−1個の遅延器xで遅延したデジタル信号xin,i(n-1) ,…,xin,i(n-M+1) およびyin,i(n-1) ,…,yin,i(n-M+1) へ、前記M個のタップ係数hxx,iおよびhxy,iをそれぞれ乗じたデジタル信号を加算し、適応等化信号
    out,i (n) =hxx,ix'T in,i(n)+hxy,iy'T in,i(n)
    (Tは転置行列を示す)
    を出力する加算器xと、
    前記任意の位相同期器xkから出力する前記位相同期信号x'out,k(n) を入力し、参照信号dxk(n) を出力する参照信号生成部xと、
    前記加算器xから出力される前記適応等化信号xout,i(n)と、前記位相同期器xiから出力される前記位相差φxi(n) および位相同期信号x'out,i(n) と、前記参照信号生成部xから出力される前記参照信号dxk(n) を入力し、前記タップ係数hxx,iおよびhxy,iを更新し、誤差信号εxi(n) を出力するタップ係数計算部xと、
    前記タップ係数計算部xから出力される前記誤差信号εxi(n) を入力して収束判定を行う収束判定部xと
    を備え、
    前記収束判定部xは、前記タップ係数計算部xから出力される前記誤差信号εxi(n) を用いて収束判定を行い、収束後に前記タップ係数計算部xは、前記参照信号生成部xから出力される参照信号dxk(n) を用いて前記タップ係数hxx,iおよびhxy,iを更新する構成であり、
    前記適応等化器yiは、
    前記n番目のデジタル信号yin,N(n) を順次遅延させる2(M−1)個(Mは2以上の整数)の遅延器yと、
    それぞれM個のタップ係数hyx,i(=[hyx,i(1), hyx,i(2), …, hyx,i(M)] )およびhyy,i(=[hyy,i(1), hyy,i(2), …, hyy,i(M)] )と、
    前記n番目のデジタル信号xin,N(n) およびyin,N(n) と、それぞれ前記M−1個の遅延器yで遅延したデジタル信号xin,i(n-1) ,…,xin,i(n-M+1) およびyin,i(n-1) ,…,yin,i(n-M+1) へ、前記M個のタップ係数hyx,iおよびhyy,iをそれぞれ乗じたデジタル信号を加算し、適応等化信号
    out,i (n) =hyx,ix'T in,i(n)+hyy,iy'T in,i(n)
    を出力する加算器yと、
    前記任意の位相同期器ykから出力する前記位相同期信号y'out,k(n) を入力し、参照信号dyk(n) を出力する参照信号生成部yと、
    前記加算器yから出力される前記適応等化信号yout,i(n)と、前記位相同期器yから出力される前記位相差φyi(n) および位相同期信号y'out,i(n) と、前記参照信号生成部yから出力される前記参照信号dyk(n) を入力し、前記タップ係数hyx,iおよびhyy,iを更新し、誤差信号εyi(n) を出力するタップ係数計算部yと、
    前記タップ係数計算部yから出力される前記誤差信号εyi(n) を入力して収束判定を行う収束判定部yと
    を備え、
    前記収束判定部yは、前記タップ係数計算部yから出力される前記誤差信号εyi(n) を用いて収束判定を行い、収束後に前記タップ係数計算部yは、前記参照信号生成部yから出力される参照信号dyk(n) を用いて前記タップ係数hyx,iおよびhyy,iを更新する構成である
    ことを特徴とするデジタル信号処理装置。
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