JP6458733B2 - 光受信装置、光伝送システムおよび光受信方法 - Google Patents

光受信装置、光伝送システムおよび光受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、互いに近接する異なる経路をそれぞれ伝送してきた複数の光信号を受信する光受信装置、光伝送システムおよび光受信方法に関する。
長距離光伝送において伝送容量の大容量化が強く要請されている。近年、さらなる伝送容量の大容量化のために、空間の自由度を利用して信号を多重化する空間多重伝送技術が検討されている。空間多重伝送のための伝送路として、1本のクラッド中に複数のコアを有するマルチコアファイバや、複数の伝播モードを持つコアが配置されたマルチモードファイバなどの利用が検討されている。
特に、N個のコアを有するマルチコアファイバを用いた空間多重伝送においては、それぞれのコアに異なる光信号を伝送させることにより、シングルモードファイバと比較してN倍の伝送容量が達成できる。しかし、空間利用効率を高くするためにマルチコアファイバ内に配置するコア間距離を小さくする場合、コア間でクロストークが生じ、受信信号品質が低下する。
そこで、空間多重した信号間のクロストークを補償し、それぞれを分離するために、MIMO(Multiple Input Multiple Output)処理を適用することが提案されている。例えば、非特許文献1には結合型3コアマルチコアファイバ伝送におけるMIMO処理が開示されている。また、非特許文献2には3モードマルチモードファイバ伝送のMIMO処理が開示されている。
N個の信号間のクロストークを補償するMIMO処理においては、一般的に、N×N行列型のFIR(Finite Impulse Response)フィルタが用いられる。クロストークを含むN個の信号について、N×N行列型のFIRフィルタを用いて伝送路の逆特性を付与することにより、互いに分離されたN個の信号を得ることができる。
ここで、マルチコアファイバ伝送において伝送路の状態は時間的に変動するため、個々のFIRフィルタの係数は、既知のパターンを用いたトレーニング、または、CMA(Constant Modulus Algorithm)・DDLMS(Decision Directed Least Mean Square)等のアルゴリズムによる適応等化によって決定される。FIRフィルタのタップ数をMとすると、上記のMIMO処理の出力は式(1)で記載される。
Figure 0006458733
ここで、MIMO処理によるクロストーク補償を適切に行うには、FIRフィルタで表現可能な時間幅が伝送路で生じる時間広がりを上回るように、FIRフィルタのタップ数Mを選ぶ必要がある。シングルモードファイバでの偏波モード分散に比べて、マルチコアファイバでのコア間伝播遅延差やマルチモードファイバでのモード間伝播遅延差は大きいため、長距離伝送を想定する場合はFIRフィルタのタップ数Mを大きくとる必要がある。また、1つのデジタル信号処理回路で様々な伝送路に対応できることが望ましいことから、ターゲットとする伝送路で生じる最大の時間広がりに対応できるようにFIRフィルタのタップ数Mを最大値に設計することが望ましい。
一方、入力する信号には伝送路中で付加されるASE(Amplified Spontaneous Emission)雑音等の雑音成分が含まれていることを考えると、雑音成分の影響により、各FIRフィルタの係数は適応等化後にも伝送路の逆特性からわずかに異なる。FIRフィルタのタップ数Mが大きい場合、各タップにおける誤差が累積されて大きくなり、信号品質が低下する。この信号品質の低下は、FIRフィルタのタップ数Mを最大値に設計したデジタル信号処理回路を、時間広がりが小さい伝送路に適用した場合に顕著に表れる。
FIRフィルタのタップ数Mと信号品質との関係を図16に示す。図16は、2つの128Gb/s 偏波多重QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)信号を2コアマルチコアファイバのそれぞれのコアで伝送した信号をMIMO処理した場合のシミュレーション結果である。なお、マルチコアファイバ伝送路の総距離を700km、2つのコア間の伝播遅延差を1ns、クロストークの総量を−10dBに設定し、コア間のクロストークがマルチコアファイバ伝送路の長手方向にわたって一様に分散的に生じると仮定した。ファイバ伝播に伴う非線形効果については考慮しない。受信OSNR(Optical Signal-to-Noise Ratio)を15dB/0.1nmとし、コヒーレント検波後に2倍のオーバーサンプリングを行い、デジタル信号処理においてCMAを用いたMIMO処理を施した。
図16から分かるように、FIRフィルタのタップ数Mが増加するにつれて、各タップのタップ係数の最適値からのずれによる雑音が蓄積され、受信信号品質が低下する。
そこで、特許文献1には、FIRフィルタを用いた等化処理において、誤り率が基準値以下の場合にタップをバイパスし、基準値以下の範囲内で誤り率の増加を許しつつ消費電力と遅延時間を低減する方法が開示されている。また、特許文献2には、FIRフィルタの各タップ間の遅延時間を各光受信機が受信した光信号の群遅延差の整数倍に設定してMIMO処理を行うことにより、長距離伝送を実現する方法が開示されている。
特開2006−332920号公報 特開2012−227765号公報
しかし、特許文献1の技術は、誤り率がタップ数に対して単調減少することが前提となっており、一般的な伝送に広く適用することは困難である。また、特許文献2の技術は、特定の時間の整数倍の遅延量のタップのみが用いられるため、クロストークが伝送路の長手方向にわたって分散的に生じる場合に適用することが困難であり、各種伝送路への柔軟な対応が困難である。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、種々の伝送路に柔軟に適用でき、互いに近接する異なる経路を伝送してきた複数の光信号のクロストークを高精度に補償できる光受信装置、光伝送システムおよび光受信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る光受信装置は、クロストークを含むk個の多重化光信号を受信し、デジタルコヒーレント処理して出力するデジタルコヒーレント処理部と、適応等化される係数を有するk×k個のフィルタを備え、適応等化の初期収束後の係数に応じてk×k個のフィルタを調整し、該調整したフィルタを用いてデジタルコヒーレント処理された信号間のクロストークを補償するMIMO処理部と、クロストークが補償された複数の信号を受信信号として処理して出力する受信処理部と、を備える。
上記目的を達成するために本発明に係る光伝送システムは、第1の光源からの出力光を複数のデータによりそれぞれ変調および多重化することによってk個の多重化光信号を生成して出力する光送信装置と、出力されたk個の多重化光信号をそれぞれ伝播するk本以上の経路を備えた伝送路と、伝送路から入力された多重化光信号を第2の光源からの局発光を用いて受信し、デジタルコヒーレント処理すると共にクロストークを補償して受信信号を出力する上記の光受信装置と、を備える。ここで、光受信装置は、伝送路を伝送することによって多重化光信号に付与されたクロストークを補償する。
上記目的を達成するために本発明に係る光受信方法は、適応等化される係数を有するk×k個のフィルタを用いた光受信方法であって、クロストークを含むk個の多重化光信号を受信し、デジタルコヒーレント処理して出力し、適応等化の初期収束後の係数に応じてk×k個のフィルタを調整し、該調整したフィルタを用いてデジタルコヒーレント処理された信号間のクロストークを補償し、クロストークが補償された複数の信号を処理して受信信号として出力する。
上述した本発明の態様によれば、種々の伝送路に柔軟に適用でき、互いに近接する異なる経路を伝送してきた複数の光信号のクロストークを高精度に補償できる。
第1の実施形態に係る光受信装置10のブロック構成図である。 第1の実施形態に係るFIRフィルタ50の構成図である。 第1の実施形態に係る光伝送システム60のシステム構成図である。 第2の実施形態に係る光伝送システム100のシステム構成図である。 第2の実施形態に係る光送信装置200のブロック構成図である。 第2の実施形態に係るマルチコアファイバ伝送路400の断面図である。 第2の実施形態に係る光受信装置600のブロック構成図である。 第2の実施形態に係るMIMO処理部650の構成図である。 第2の実施形態に係るFIRフィルタhpqの構成図である。 一般的なFIRフィルタh’pqの構成図である。 初期収束後のタップ係数hpq[m]を例示するシミュレーション結果である。 マルチコアファイバ伝送路400のチャネル応答の一例である。 図8のFIRフィルタhpqを適用した場合のコンスタレーションである。 図9のFIRフィルタh’pqを適用した場合のコンスタレーションである。 第2の実施形態に係る重み付けwpq[m]の設定手順を示す図である。 第3の実施形態に係るMIMO処理部650Bの構成図である。 第3の実施形態に係るタップ係数Hpq[l]の設定手順を示した図である。 一般的なFIRフィルタのタップ数Mと信号品質との関係を示した図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態に係る光受信装置のブロック構成図を図1Aに示す。図1Aにおいて、光受信装置10は、デジタルコヒーレント処理部20、MIMO処理部30および受信処理部40を備える。
デジタルコヒーレント処理部20には、互いに近接した伝送路を伝送することによって互いの信号が混合した、クロストークを含むk個の多重化光信号が入力する。コヒーレント処理部20は、入力されたk個の多重化光信号を、90度光ハイブリッドや光電変換部(OEC:optical−electrical converter)に含まれる光検出器等によってコヒーレント検波する。さらに、デジタルコヒーレント処理部20は、コヒーレント検波した信号をデジタル処理することによって量子化してMIMO処理部30へ出力する。
MIMO処理部30は、入力される信号の数kに応じたk×k個の行列型のFIRフィルタhpq(p=1〜k、q=1〜k)を備える。FIRフィルタhpqは、その係数がCMA制御によって適応等化される。本実施形態に係るMIMO処理部30は、適応等化の初期収束後のタップ係数をモニタし、モニタ結果に基づいて使用するタップ係数を選択し、タップ係数が選択されたFIRフィルタを用いて、入力された信号のクロストークを補償して受信処理部40へ出力する。
受信処理部40は、クロストークが補償されたk個の信号を受信信号として処理して出力する。
ここで、MIMO処理部30を構成するk×k個のFIRフィルタhpqはそれぞれ、クロストークを発生する伝送路で生じる時間広がりに応じたタップ数Mのタップ係数hpq[m](p=1〜k、q=1〜k、m=1〜M)を備える。FIRフィルタ50の構成図を図1Bに示す。
図1Bに示すように、FIRフィルタ50はそれぞれ、(M−1)個の遅延素子51、M個のタップ係数52、適応等化部53、係数モニタ54および係数選択部55を備える。
遅延素子51は、入力された信号に所定の遅延時間を付与する。
タップ係数52は、遅延時間が付与されていない信号および遅延素子51により遅延時間が付与された(M−1)個の信号とそれぞれ対応し、適応等化部53によって入力される信号のクロストークに応じて適切な値に設定される。FIRフィルタhpqに入力された信号は、タップ係数52に設定されている大きさに応じて調整される。
適応等化部53は、CMAによる適応等化によってタップ係数52を制御する。
係数モニタ54は、適応等化部53によって初期収束されたタップ係数52をモニタし、その大きさが所定の閾値よりも小さいタップ係数52を、クロストークの補償に使用しないタップ係数52として抽出し、係数選択部55へ通知する。
係数選択部55は、係数モニタ54から通知されたタップ係数52の大きさを小さくする。これにより、初期収束されたタップ係数52の大きさが所定の閾値よりも大きいタップのみがクロストークの補償に使用される。
上記のように構成されたMIMO処理部30(k×k行列型FIRフィルタhpq)は、例えば、次のように動作する。すなわち、係数モニタ54は、適応等化の初期収束後にその大きさが閾値hthよりも小さいタップ係数hpq[m]を抽出して係数選択部55へ通知する。係数選択部55は、通知されたタップ係数hpq[m]の値を「0」に変更し、そのタップを不使用とする。
タップ係数hpq[m]は雑音等の影響による誤差を含んでいるが、係数モニタ54がクロストークの補償にあまり寄与していないタップ係数hpq[m]を抽出し、係数選択部55が抽出されたタップ係数hpq[m]を小さくすることにより、クロストーク補償にあまり寄与していないタップが有する誤差による影響を低減することができる。
上記のように構成された光受信装置10は、初期収束の後などに設定されているFIRフィルタhpqのタップ係数hpq[m]を監視し、クロストークの補償にあまり寄与していないタップのタップ係数hpq[m]を小さくする。この場合、入力される信号が通過して来た伝送路の特性に関わらず、復号に有効なタップのみが選択的に使用される。従って、本実施形態に係る光受信装置10は、種々の伝送路において入力された複数の信号間のクロストークを高精度に補償することができる。
ここで、本実施形態に係る光受信装置10は、マルチコアファイバを用いた空間多重伝送に適用することができる。本実施形態に係る光受信装置10が配置された光伝送システムのシステム構成図を図2に示す。図2において、光伝送システム60は、光送信装置70、伝送路80および光受信装置10を備える。
光送信装置70は、第1の光源からの出力光を複数のデータによりそれぞれ変調および多重化することによってk個の多重化光信号を生成し、伝送路80へ出力する。
伝送路80は、光送信装置70から入力されたk個の多重化光信号を光受信装置10まで伝播させる。伝送路80は、例えば、入力された多重化光信号と同数以上のコアがクラッド内に並列配置された、1本のマルチコアファイバによって構成される。
光受信装置10は、図1に示した上述の光受信装置10を適用することができる。光受信装置10は、伝送路80から入力されたk個の多重化光信号を第2の光源からの局発光を用いてそれぞれデジタルコヒーレント受信し、クロストークを補償した後、受信信号として出力する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る光伝送システムのシステム構成図を図3に示す。図3において、光伝送システム100は、光送信装置200、ファンイン300、マルチコアファイバ伝送路400、ファンアウト500および光受信装置600を備える。
光送信装置200は、各種情報を含む変調光を生成して出力する。光送信装置200から出力された変調光は、ファンイン300、マルチコアファイバ伝送路400およびファンアウト500を介して光受信装置600に入力される。本実施形態に係る光送信装置200のブロック構成図を図4に示す。図4において、光送信装置200は、光源210および光変調器221、222を備える。
光源210は、変調光の元となる単一光を生成して出力する。光源210から出力された単一光は2分岐されて光変調器221、222へそれぞれ入力される。
光変調器221には、光源210から一方の単一光が、外部から各種情報を表すデータ信号が、入力される。光変調器221は、光源210から入力された一方の単一光を外部から入力されたデータ信号に基づいて変調し、変調光をファンイン300を介して後述するコア420へ出力する。同様に、光変調器221は、光源210から入力された他方の単一光を外部から入力されたデータ信号に基づいて変調し、変調光をファンイン300を介して後述するコア430へ出力する。本実施形態においては、光変調器221、222は変調光として、128Gb/sの偏波多重QPSK信号を生成する。
ファンイン300は、光送信装置200から入力された変調光を、マルチコアファイバ伝送路400を構成するマルチコアファイバのコア420およびコア430へそれぞれ結合させる。
マルチコアファイバ伝送路400は、複数のコアを共通のクラッド内に配置することによって形成される。本実施形態に係るマルチコアファイバ伝送路400の断面図を図5に示す。図5において、マルチコアファイバ伝送路400は、クラッド410内に2つのコア420、430が配置されたマルチコアファイバによって構成される。マルチコアファイバ伝送路400は、ファンイン300によってコア420、コア430に結合された変調光をファンアウト500まで伝播する。なお、コアの数は3以上であっても良い。また、ファイバ伝播に伴う光学ロスを補償するために、マルチコアファイバ伝送路400に光増幅器等を配置することもできる。
ファンアウト500は、マルチコアファイバ伝送路400により伝播されてきた変調光をコア420、コア430から分離して光受信装置600へ出力する。
光受信装置600は、ファンイン300、マルチコアファイバ伝送路400およびファンアウト500を介して光送信装置200から入力された変調光をデジタルコヒーレント処理すると共に変調光間のクロストークを補償し、処理結果を受信情報として出力する。本実施形態に係る光受信装置600のブロック構成図を図6に示す。図6において、光受信装置600は、光源610、光フロントエンド621、622、アナログ−デジタル変換器(ADC:Analog Digital Converter)631、632、波長分散補償部641、642、MIMO処理部650、キャリア位相補償部661、662およびシンボル識別部671、672を備える。
光源610は、局発光を生成して出力する。光源610から出力された局発光は2分岐されて光フロントエンド621、622へそれぞれ入力される。
光フロントエンド621、622には、マルチコアファイバ伝送路400のコア420、430を伝播して来た光送信装置200の光変調器221、222において生成された変調光と、光源610において生成された局発光と、がそれぞれ入力される。光フロントエンド621、622は、入力された変調光を局発光を用いてコヒーレント検波してADC631、632へ出力する。
ここで、光フロントエンド621、622は、偏波多重QPSK信号が入力される場合、偏波多重型90度光ハイブリッド、バランス型フォトダイオード、トランスインピーダンスアンプ等を含む。光フロントエンド621、622に入力された偏波多重QPSK信号は、90度光ハイブリッドと光電変換部に含まれる光検出器により検波され、2つの偏波(X、Y)の同相成分(I)、直交成分(Q)に相当する4つの電気信号が取り出される。なお、図6では、同相成分を実部に、直交成分を虚部にとった複素数の形で信号を表して、X、Y偏波に相当する2つの出力をそれぞれ表示した。
ADC631、632は、光フロントエンド621、622から入力された2つの偏波(X、Y)の同相成分(I)、直交成分(Q)に相当する4つの電気信号を量子化して波長分散補償部641、642へそれぞれ出力する。
波長分散補償部641、642は、ADC631、632において量子化された、受信側でのコア420のX偏波成分およびY偏波成分、コア430のX偏波成分およびY偏波成分に対応する4つの信号について、マルチコアファイバ伝送路400で蓄積された波長分散を補償し、MIMO処理部650へ出力する。本実施形態に係る波長分散補償部641、642は、一般的なコヒーレント受信時に適用されるデジタル信号処理により、4つの信号の波長分散をそれぞれ補償する。
MIMO処理部650は、波長分散補償部641、642から入力された4つの信号間のクロストークを補償し、キャリア位相補償部661、662へ出力する。MIMO処理部650は、入力される信号の数に応じた4×4の行列フィルタによって構成される。本実施形態に係るMIMO処理部650の構成図を図7に示す。
図7に示すように、本実施形態に係るMIMO処理部650は、4×4のFIRフィルタhpq(p=1〜4、q=1〜4)から成る。各FIRフィルタhpqのタップ係数は、図7に図示しない適応等化部により、適宜、CMAを用いた適応処理が施される。MIMO処理部650に入力されたコア420のX偏波成分Ein1、コア420のY偏波成分Ein2、コア430のX偏波成分Ein3およびコア430のY偏波成分Ein4は、MIMO処理部650を通過することによって4つの信号間のクロストークが補償され、互いに分離されたコア420のX偏波成分Eout1、コア420のY偏波成分Eout2、コア430のX偏波成分Eout3およびコア430のY偏波成分Eout4が出力される。FIRフィルタhpqについては後述する。
キャリア位相補償部661、662は、MIMO処理部650から入力された互いに分離された4つの信号について、光信号と局発光間の周波数差や位相オフセット等を補償して、シンボル識別部671、672へ出力する。キャリア位相補償として、例えば、M-th Power Algorithmや仮判定を用いたPLL(Phase Locked Loop)等を適用することができる。なお、本実施形態においては、MIMO処理部650の係数制御は出力信号の振幅を一定にするCMAによって行うが、MIMO処理部650で用いられる係数制御アルゴリズムがDDLMSなどの出力信号の位相に敏感なものである場合、MIMO処理部650の内部にキャリア位相補償部661、662の機能を設けることもできる。
シンボル識別部671、672は、キャリア位相補償部661、662から入力された4つの信号についてシンボル識別を行い、識別された4つのデータストリームとして出力する。
次に、MIMO処理部650を構成するFIRフィルタhpqについて詳細に説明する。本実施形態に係るFIRフィルタhpqの構成図を図8に示す。また、比較のため、一般的なFIRフィルタh’pqの構成図を図9に示す。本実施形態に係るFIRフィルタhpqおよび一般的なFIRフィルタh’pqはそれぞれタップ係数hpq[m](p=1〜k、q=1〜k、m=1〜M)およびタップ係数h’pq[m](p=1〜k、q=1〜k、m=1〜M)をそれぞれ有する。ここで、kは信号の多重数(k=4)、Mはタップ数である。本実施形態において、タップ数Mにはマルチコアファイバ伝送路400で生じる最大の時間広がりをサンプリング間隔で割った値、もしくはそれより大きい値が設定される。
図8および図9から分かるように、本実施形態に係るFIRフィルタは、一般的なFIRフィルタh’pqに、重み付けwpq[m] (p=1〜k、q=1〜k、m=1〜M)、係数モニタ650aおよび重み制御650bを追加することによって構成される。
重み付けwpq[m]は、対応するタップ係数hpq[m]に重み付けを行い、使用するタップの選択を行う。本実施形態に係るFIRフィルタhpq(図8)において全ての重み付けwpq[m]を「1」に設定した時、一般的なFIRフィルタh’pq(図9)と同じになる。
係数モニタ650aは、復号に有意でなく信号品質を低下させるタップ係数hpq[m]を抽出し、抽出したタップ係数hpq[m]のフィルタ位置(p,q)およびタップ位置(m)を重み制御650bへ出力する。復号に有意でないタップの抽出方法については後述する。
重み制御650bは、抽出されたタップ係数hpq[m]に対応する重み付けwpq[m]を「0」に設定する。
上記のように構成されたMIMO処理部650は、復号に有意でなく信号品質を低下させるタップの重み付けwpq[m]を小さくすることによって、信号品質を改善する。例えば、128Gb/s 偏波多重QPSK信号を2コアマルチコアファイバのそれぞれのコアで伝送した2コア多重伝送において、MIMO処理によるクロストーク補償を行った場合の適応等化の初期収束後のタップ係数hpq[m]のシミュレーション結果を図10に示す。また、マルチコアファイバ伝送路400のチャネル応答のうち、波長分散を除き、クロストークとコア間伝播遅延に関係する成分を表示した場合のチャネル応答を図11に示す。
ここで、タップ係数hpq[m]とマルチコアファイバ伝送路400のチャネル応答とは互いに逆行列の関係になることから、図10、図11では、対応する係数が同じ位置に配置されるようにした。また、簡単化のため、コア2→2間、コア1→2間、コア2→1間、コア1→1間を移動する成分にのみ着目し、偏波については平均化してその大きさを縦軸dBにて表した。
また、マルチコアファイバ伝送路400の総距離を700km、2つのコア420、430間の伝播遅延差を1ns、クロストークの総量を−10dBに設定し、コア420、430間のクロストークがマルチコアファイバ伝送路400の長手方向にわたって一様に分散的に生じると仮定した。さらに、受信OSNRを15dB/0.1nmとし、コヒーレント検波後に2倍のオーバーサンプリングを行い、デジタル信号処理による波長分散補償を行った後にCMAを用いたMIMO処理によるクロストーク補償を行った。なお、FIRフィルタのタップ数はM=801とした。
図10および図11から分かるように、図10に示した初期収束後のタップ係数hpq[m]は、図11に示したマルチコアファイバ伝送路400のチャネル応答を反映しているものの、本来0(dB表示では負方向に無限大)となるべきタップにも微小な値が残っている。従って、適切な重み付けwpq[m]を設定して、復号に有意なタップ係数を選択的に使用することにより、信号品質を改善することができる。
重み付けwpq[m]を適切に設定した図8のFIRフィルタhpqを適用した場合のコンスタレーションを図12Aに、重み付けwpq[m]を備えない図9の一般的なFIRフィルタh’pqを適用した場合のコンスタレーションを図12Bに示す。なお、復号に有意でないタップの判別方法として、後述する偏波については平均化した閾値判定を用いて、閾値を−40dBとした。
図12A、図12Bから分かるように、適切に設定された重み付けwpq[m]を備えることによって、復号に有意でなく信号品質を低下させるタップの影響が低減され、品質の高い信号を得ることができる。
すなわち、重み付けwpq[m]を備えない図9の一般的なFIRフィルタh’pqを適用した場合の受信Q値は、背景技術の図16に示したように、タップ数M=801の場合は8.1dBであったのに対して、適切に設定された重み付けwpq[m]を備える図8のFIRフィルタhpqを適用した場合の受信Q値はタップ数M=801の場合、9.5dBとなった。重み付けwpq[m]を適切に設定することによってQ値が1.4dB改善し、より長距離の伝送に対応することができる。
次に、復号に有意なタップ係数を選択して重み付けwpq[m]を設定する方法について説明する。重み付けwpq[m]の第1の設定方法として、例えば、信号の送受信に先立って、光送信装置200から既知のトレーニング信号をマルチコアファイバ伝送路400に送出し、光受信装置600においてそれを受信した結果から、マルチコアファイバ伝送路400のチャネル応答を求め、コア間伝播遅延差および復号に有意なタップを選択する。具体的には、求めたチャネル応答に対応する値が所定の閾値以上であるタップ係数hpq[m]を抽出することにより、コア間伝播遅延差および復号に有意なタップを選択する。そして、選択されたタップの重み付けwpq[m]を「1」に、それ以外のタップの重み付けwpq[m]を「0」に設定した後、適応等化を行う。これにより、復号に有意でないタップからの雑音の蓄積が低減され、信号品質が改善される。
また、復号に有意なタップ係数を選択するための重み付けwpq[m]の第2の設定方法として、トレーニング信号を使用しない方法がある。第2の設定方法の動作手順を図13に示す。図13に示すように、先ず、全ての重み付けwpq[m]を「1」に設定し(S101)、CMAによる適応等化を開始してタップ係数hpq[m]の初期収束を行う(S102)。コア間伝播遅延差に比べて同等以上のタップ数Mが設定されているため、いくつかのタップではそのタップ係数hpq[m]は本来「0」であるべきであるが、雑音成分の加わった受信信号に対して適応等化が行われることにより、それらのタップにも微小な値が残る。
そこでさらに、係数モニタ650aによって各タップ係数hpq[m]を順次モニタし(S103)、モニタしているタップ係数hpq[m]の大きさが閾値hthよりも小さい場合(S104のYES)、すなわち、式(2)に該当する場合、そのタップが復号に有意でないと判断する。
|hpq[m]|<hth 式(2)
係数モニタ650aは、式(2)を満足するタップのフィルタ位置(p,q)およびタップ位置(m)を、重み制御650bに通知する。重み制御650bは、式(2)に該当するタップ係数hpq[m]のフィルタ位置(p,q)およびタップ位置(m)が通知された場合、それに対応する重み付けwpq[m]を「0」に設定する(S105)。
そして、全てのhpq[m]をモニタして重み付けwpq[m]を設定した後(S106のYES)、再度、適応等化を開始することにより(S107)、復号に有意でないタップからの雑音の蓄積が低減され、信号品質が改善される。
さらに、重み付けwpq[m]の第3の設定方法として、各種の平均化を利用することによって係数モニタ650aの精度を向上させることができる。すなわち、監視対象のタップ係数hpq[m]について、係数の大きさをその前後2R個のタップとの移動平均を演算し、演算結果を閾値hthと比較する。
Figure 0006458733
そして、重み制御650bは、式(3)に該当するタップ係数hpq[m]のフィルタ位置(p,q)およびタップ位置(m)が係数モニタ650aから通知された場合、そのタップの重み付けwpq[m]を「0」に設定する。式(3)を適用することにより、初期収束時に、あるタップが雑音成分の影響により大きな係数を持ち、誤って有意なタップと判定される頻度を低減することができる。
さらに、第4の設定方法として、偏波については平均化してMIMO処理によりコアs−コアt間を移動する成分にのみ着目し、閾値の判定に式(4)を適用することもできる。
Figure 0006458733
重み制御650bは、式(4)に該当するコア(s,t)およびタップ位置(m)が通知された場合、wst[m]=ws(t+N)[m]=w(s+N)t[m]=w(s+N)(t+N)[m]=0に設定する。これにより、マルチコアファイバ伝送路400中での大きい偏波状態変動の判定への影響を低減することができる。
ここで、上述の判定式において、所定の閾値hthを適用する代わりに、タップ係数の大きさの雑音レベル、すなわち、雑音成分の加わった受信信号に対して適応等化が行われることよって本来「0」であるべきタップがもつ微小な係数の大きさのレベルを検出して閾値hthを設定することができる。
初期収束を開始する前は光受信装置600がマルチコアファイバ伝送路400の応答に関する情報を持っていないことから、典型的にはタップ係数は、4×4行列型フィルタの対角要素に位置する4つのフィルタhpqの中央のタップのみ「1」、ほかのタップは「0」となるように初期設定される。つまり、コア間伝播遅延差に比べて同等以上のタップ数Mを用意しているFIRフィルタで適応等化の初期収束を行うと、各FIRフィルタの端付近に位置するタップ、つまり、最初段に位置するhpq[1]や最終段に位置するhpq[M]は復号に有意でないタップとなる可能性が高い。
そこで、hpq[1]やhpq[M]などのFIRフィルタの端付近のタップの初期収束後のタップ係数の大きさの平均値を算出することで、タップ係数の大きさの雑音レベルを推定することができる。これにあるマージンを加えたものを閾値hthとして適用することにより、より信頼性の高い判別が可能となる。
ここで、本実施形態に係るMIMO処理部650は、波長ごとに同様のシステムを構築し、それぞれのコアに送出する光信号を波長多重した後に各コアに結合し、伝送後の各コアの光信号を波長分離して各光受信装置に入力することで波長多重を行う場合にも、適用できる。同様に、より多くのコアを使用して空間多重伝送を行う場合にも適用できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。第2の実施形態では、MIMO処理部650として、4×4行列型FIRフィルタhpqを適用し、各FIRフィルタhpqにタップ数Mを設定し、遅延素子、タップ係数hpq[m]、重み付けwpq[m]、係数モニタ650aおよび重み制御650bによって構成した(図7、図8)。
これに対して、本実施形態に係る光受信装置600Bは、図14に示すMIMO処理部650Bを適用する。図14のMIMO処理部650Bは、高速フーリエ変換回路(FFT :Fast Fourier Transform)、4×4行列型フィルタHpqおよび逆変換回路(IFFT:Inverse FFT)を備える。第2の実施形態のMIMO処理部650が時間領域のMIMO処理を行うのに対し、本実施形態のMIMO処理部650Bは周波数領域のMIMO処理を行う。なお、本実施形態に係る光受信装置600Bは、周波数領域用のMIMO処理部650Bを適用する以外は、第2の実施形態の光受信装置600と同様に構成される。
大きな時間広がり効果を補償する場合、回路規模の観点から、時間領域のフィルタより周波数領域のフィルタの方がメリットのあることが知られている。図14に示した周波数領域のMIMO処理部650Bにおいては、先ず、入力された4つの信号Ein1〜Ein4にフレーム処理(フレーム長L)を施してFFTを行い、周波数領域信号をフィルタHpqへ入力させる。フィルタHpqの係数Hpq[l](l=1〜L)は周波数領域で演算され、4×4行列型フィルタHpqからの4つの出力は、再度IFFTされることによって時間領域に復元されて出力される。
周波数領域でのMIMO処理の場合も、その係数は図示しない係数制御部によって適応的に設定される。つまり、周波数領域のMIMO処理を適用する場合でも、その係数は雑音成分を含む入力信号から算出されるため、第2の実施形態で説明した時間領域のMIMO処理と同様の信号品質低下が生じる。本実施形態に係る光受信装置600Bは、図15に示した処理によってこの信号品質低下を緩和する。
図15において、周波数領域のフィルタHpqの係数Hpq[l]と、相当する時間領域のFIRフィルタhpqのタップ係数hpq[l]とは、互いにフーリエ変換/逆変換の関係で結ばれている。従って、図15の処理では、周波数領域の係数Hpq[l]をFFTによって時間領域のタップ係数hpq[l]に変換し、第2の実施形態で説明した時間領域での重み制御と同様の操作を行う。
すなわち、係数モニタ650Baによって変換した時間領域で係数hpq [l]をモニタし、その大きさが閾値hthより小さい係数hpq [l]の位置を抽出して重み制御650Bbに通知する。重み制御650Bbは、通知された位置に対応する重み付けwpq[l]を小さくする。重みの決定後、タップ係数hpq [l]とwpq[l]をそれぞれ掛け合わせて新たな時間領域の係数を算出し、それを再度FFTして周波数領域に変換して新たな周波数領域のフィルタ係数を算出する。
MIMO処理部650Bは、これを図14の各フィルタHpqの係数に設定し、適応等化を行うことによって各フィルタ係数の最適値からのずれによる雑音の蓄積を緩和させる。これにより、信号品質が改善される。
なお、上述の実施形態では、マルチモードファイバやマルチコアファイバを伝送する光信号の伝送方式が一定である場合を想定し、トレーニング信号等を用いて初期設定を行ったが、それに限るものではない。例えば、マルチモードファイバやマルチコアファイバを伝送する多重化のパターン、すなわち使用するコア(モード)や偏波が運用中に切り替わる場合は、そのタイミングで再度タップ係数の重みづけの制御を行えば良い。これにより、運用中の光伝送信号の品質劣化を抑制することができる。
また、マルチモードファイバやマルチコアファイバを伝送する多重化された光信号の各空間的パターンに対応するトレーニング信号を用いて、初期設定のテーブルを予め複数用意し、マルチモードファイバまたはマルチコアファイバにおいて空間的に多重化された光信号が、運用中に異なる空間的な多重パターンへ切り替わる場合、それに応じて初期設定のテーブルを切り替えても良い。これにより、運用中の光伝送信号の品質劣化を抑制することができる。
本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
本願発明は、2013年10月11日に出願された日本出願特願2013−213515を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本願発明に係る光受信装置は、QPSK信号や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号等を扱う100Gb/sシステムや400Gb/sシステムに等に適用することができる。
10 光受信装置
20 デジタルコヒーレント処理部
30 MIMO処理部
40 受信処理部
50 FIRフィルタ
51 遅延素子
52 タップ係数
53 適応等化部
54 係数モニタ
55 係数選択部
60 光伝送システム
70 光送信装置
80 伝送路
100 光伝送システム
200 光送信装置
210 光源
221、222 光変調器
300 ファイン
400 マルチコアファイバ伝送路
410 クラッド
420、430 コア
500 ファンアウト
600、600B 光受信装置
610 光源
621、622 光フロントエンド
631、632 ADC
641、642 波長分散補償部
650、650B MIMO処理部
650a、650Ba 係数モニタ
650b、650Bb 重み制御
661、662 キャリア位相補償部
671、672 シンボル識別部

Claims (8)

  1. クロストークを含むk個の多重化光信号を受信し、デジタルコヒーレント処理して出力するデジタルコヒーレント処理部と、
    適応等化される係数を有するk×k個のフィルタを備え、適応等化の初期収束後の係数に応じて前記k×k個のフィルタを調整し、該調整したフィルタを用いて前記デジタルコヒーレント処理された信号間のクロストークを補償するMIMO処理部と、
    前記クロストークが補償された複数の信号を受信信号として処理して出力する受信処理部と、
    を備え
    前記MIMO処理部は、FIRフィルタh pq (p=1〜k、q=1〜k)を備えると共にタップ数Mが設定され、
    前記FIRフィルタh pq のタップ係数h pq [m](m=1〜M)を適応等化する適応等化部と、
    前記適応等化の初期収束後のタップ係数h pq [m]をモニタし、その大きさが所定の閾値よりも小さいタップを抽出する係数モニタと、
    前記抽出されたタップのタップ係数h pq [m]の大きさを小さくすることによって、前記FIRフィルタh pq を調整する係数選択部と、
    を備え、
    前記係数モニタは、最初段および最終段に位置するタップ係数h pq [1]およびタップ係数h pq [M]の係数に基づいて係数に含まれている雑音レベルを推定し、推定した雑音レベルに基づいて取得した閾値を前記所定の閾値として用いることを特徴とする光受信装置。
  2. 前記係数モニタは、タップ係数hpq[m]の大きさの移動平均を演算し、演算結果が前記所定閾値よりも小さいタップを抽出する、請求項記載の光受信装置。
  3. 前記係数モニタは、前記MIMO処理部が所定の特性が付与されたトレーニング信号を受信した場合、タップ係数hpq[m]の大きさが所定の閾値よりも小さいタップを抽出する代わりに、前記トレーニング信号の受信結果と前記所定の特性との比較結果に基づいてタップを抽出する、
    請求項2記載の光受信装置。
  4. 前記FIRフィルタhpqは、タップ係数hpq[m]にそれぞれ掛け合わされるM個の重み付けwpq[m](m=1〜M)をさらに備え、
    前記係数選択部は、抽出されたタップのタップ係数hpq[m]の大きさを小さくする代わりに、抽出されたタップに対応する重み付けwpq[m]の大きさを0に設定する、
    請求項2または3記載の光受信装置。
  5. クロストークを含むk個の多重化光信号を受信し、デジタルコヒーレント処理して出力するデジタルコヒーレント処理部と、
    適応等化される係数を有するk×k個のフィルタを備え、適応等化の初期収束後の係数に応じて前記k×k個のフィルタを調整し、該調整したフィルタを用いて前記デジタルコヒーレント処理された信号間のクロストークを補償するMIMO処理部と、
    前記クロストークが補償された複数の信号を受信信号として処理して出力する受信処理部と、
    を備え、
    前記MIMO処理部は、周波数領域フィルタHpq(p=1〜k、q=1〜k)を備えると共にフレーム長Lが設定され、
    前記周波数領域フィルタHpqの係数Hpq[l](l=1〜L)を適応等化する適応等化部と、
    前記係数Hpq[l]を高速フーリエ逆変換して係数の時間領域表現hpq[l](l=1〜L)を得るIFFT回路と、
    前記適応等化の初期収束後の時間領域表現hpq[l]をモニタし、その大きさが所定の閾値よりも小さい時間領域表現hpq[l]を抽出する係数モニタと、
    前記抽出された時間領域表現hpq[l]の大きさを小さくすることによって、前記時間領域表現hpq[l]を調整する係数選択部と、
    係数調整後の時間領域表現hpq[l]を高速フーリエ変換して前記係数Hpq[l]を得るFFT回路と、
    を備える
    光受信装置。
  6. 第1の光源からの出力光を複数のデータによりそれぞれ変調および多重化することによってk個の多重化光信号を生成して出力する光送信装置と、
    前記出力されたk個の多重化光信号をそれぞれ伝播する数k以上の経路を備えた伝送路と、
    前記伝送路から入力された多重化光信号を第2の光源からの局発光を用いて受信し、デジタルコヒーレント処理すると共に前記クロストークを補償して受信信号を出力する請求項1乃至のいずれか1項記載の光受信装置と、
    を備え、
    前記光受信装置は、前記伝送路を伝送することによって前記多重化光信号に付与されたクロストークを補償する、
    光伝送システム。
  7. 前記伝送路はマルチコアファイバ伝送路である、請求項記載の光伝送システム。
  8. 適応等化される係数を有するk×k個のフィルタを用いた光受信方法であって、
    クロストークを含むk個の多重化光信号を受信し、デジタルコヒーレント処理して出力し、
    適応等化の初期収束後の係数に応じて前記k×k個のフィルタを調整し、該調整したフィルタを用いて前記デジタルコヒーレント処理された信号間のクロストークを補償し、
    前記クロストークが補償された複数の信号を処理して受信信号として出力し、
    前記クロストークの補償は、
    FIRフィルタh pq (p=1〜k、q=1〜k)のタップ係数h pq [m](m=1〜M)を適応等化し、
    前記適応等化の初期収束後のタップ係数h pq [m]をモニタし、その大きさが所定の閾値よりも小さいタップを抽出し、
    前記抽出されたタップのタップ係数h pq [m]の大きさを小さくすることによって、前記FIRフィルタh pq を調整するものであり、
    前記適応等化の初期収束後のタップ係数h pq [m]をモニタし、その大きさが所定の閾値よりも小さいタップを抽出することは、
    最初段および最終段に位置するタップ係数h pq [1]およびタップ係数h pq [M]の係数に基づいて係数に含まれている雑音レベルを推定し、推定した雑音レベルに基づいて取得した閾値を前記所定の閾値として用いるものである、
    光受信方法。
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