JP5966797B2 - ルート報知装置、及びナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来のナビゲーション装置において、複数のルートを検出しようとすると、探索条件を変更した上で、ルートの探索を複数回実行する必要があった。しかも、このように探索条件を変更して探索した結果として検出される複数のルートは、各ルートでの差異が小さい可能性がある。
換言すれば、従来の技術よりも、利便性を向上させたルート報知装置を提供することができる。
つまり、本発明のルート報知装置によれば、互いの一致度合い(重複度)が確実に規定割合未満となるルートそれぞれを、特定ルートとして検出することができる。
特に、このような方法で複数のルートを生成することによって、ダイクストラ法を複数回(例えば、3回)以上実行する場合に比べて、少ない処理量で複数のルートを検出することができる。すなわち、本発明のルート報知装置によれば、複数のルートを検出するために要する時間を短縮できる。
〈ナビゲーション装置について〉
図1は、本発明が適用されたナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
そのナビゲーション装置10は、位置検出装置21と、情報通信装置22と、表示装置23と、音声出力装置24と、入力受付装置25と、記憶装置26と、ナビゲーション電子制御装置(以下、ナビECUとする)40とを備えている。
〈ルート報知処理について〉
次に、ナビECU40が実行するルート報知処理について説明する。
このルート報知処理は、ナビECU40に電力が供給されると(本実施形態では、イグニッションスイッチがオンされると)起動されるものである。
〈第一,第二コスト演算について〉
ここで、図3は、第一コスト演算の処理手順を示したフローチャートである。
ここでは、図4(A)に示すように、出発地に対応するノード(図中:S、以下、出発地ノードと称す)から、目的地に対応するノード(図中:G、以下、目的地ノードと称す)までの間に、経由地(通過地点)となりうる複数(図4においては、1〜4の4つ)のノード(以下、経由ノードと称す)が存在する状況を想定する。なお、図4においては、ノード間を接続する線がリンクを表し、その線に対して記載された数値が単位コスト(ここでは、距離とする)を表す。また、ノードに対して記載された数値,記号(即ち、下線が付された数値,記号)がコスト演算の結果を表す。
ここでは、図5(A)に示すように、図4と同様、出発地ノードSから、目的地ノードGまでの間に、経由ノード1〜4が存在する状況を想定する。なお、図5においても、図4と同様、ノード間を接続する線がリンクを表し、その線に対して記載された数値が単位コスト(ここでは、距離とする)を表す。また、ノードに対して記載された数値,記号(即ち、下線が付された数値,記号)がコスト演算の結果を表す。さらに、図5において、着色されたノードは、演算起点ノードを表し、網掛けされたノードは、演算済ノードを表す。
〈ルート生成について〉
ここで、ルート報知処理の説明(即ち、図2)へと戻る。そのルート報知処理では、出発地から目的地までの複数のルートを生成するルート生成を実行する(S160)。
図6に示すように、本実施形態のルート生成では、まず、第一コスト演算にて記憶した、リンク群を展開する(S610)。このS610にて展開されるリンク群は、例えば、図7(A)に示すように、出発地から各ノードまでのリンク(ノード)の接続順と、該当するノードまでのコスト演算の結果とによって表されている。
そのS170では、ルート生成にて生成した複数のルートの中から、一つのルートを代表ルートとして設定する。本実施形態のS170では、複数のルートの中で、コスト演算の結果が最小であるルートを代表ルートとする。
本実施形態における重複度αは、下記(1)式によって導出される。
重複度α=重複するリンクに対するコスト演算の結果/当該代表ルートに対するコスト演算の結果…(1)
ここで言う「重複するリンクに対するコスト演算の結果」とは、「重複するリンク」を対象としてコスト演算した結果である。そして、「重複するリンク」とは、S170にて設定した代表ルートを構成するリンクの組合せと、S180にて設定した対象ルートを構成するリンクの組合せとにおいて、同一のリンクそれぞれを意味するものである。
そのS260での判定の結果、一つの特定ルートが指定されていなければ(S260:NO)、S250へと戻り、一つの特定ルートが指定されるまで待機する。そして、一つの特定ルートが指定されると(S260:YES)、その指定された特定ルートに従って、出発地から目的地までのルートを案内する周知の経路案内処理を実行する(S270)。本実施形態のルート報知処理では、この経路案内処理を、自車両が目的地に到達するまで、またはナビゲーション装置10の電力供給が切断されるまで継続する。
〈動作例〉
次に、ナビゲーション装置10の動作例について説明する。
ルート1 出発地S,経由地1,4,6,目的地G
ルート2 出発地S,経由地1,4,5,6,目的地G
ルート3 出発地S,経由地1,5,6,目的地G
ルート4 出発地S,経由地2,7,11,目的地G
ルート5 出発地S,経由地2,7,8,11,目的地G
ルート6 出発地S,経由地3,10,12,目的地G
ルート7 出発地S,経由地3,9,12,目的地G
ルート8 出発地S,経由地2,8,11,目的地G
ルート9 出発地S,経由地3,9,10,12,目的地G
ルート報知処理では、このようなルート1〜9の中から、コスト演算の結果が最小であるルート1を、代表ルートとして設定する。そして、この代表ルート(即ち、ルート1)と、その他の各ルートとの重複度αが導出される。それらの重複度αは、ルート2,3に対する重複度αが規定割合Th以上となるものの、ルート4〜ルート9との重複度αは、規定割合Th未満となる。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態のナビゲーション装置10によれば、互いの一致度合い(重複度α)が確実に規定割合Th未満となるルートそれぞれを、特定ルートとして検出することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
[実施形態と特許請求の範囲との対応関係]
最後に、上記実施形態の記載と、特許請求の範囲の記載との関係を説明する。
Claims (4)
- 地図データを取得する地図データ取得手段と、
出発地を取得する出発地取得手段と、
目的地を取得する目的地取得手段と、
前記地図データ取得手段で取得した地図データに基づいて、前記出発地取得手段で取得した出発地から前記目的地取得手段で取得した目的地までのルートを複数検出するルート検出手段と、
前記ルート検出手段で検出された複数のルートの中で、代表的な複数のルートであり、かつそれぞれの差異が予め規定された割合である規定割合以上であるルートをそれぞれ特定ルートとして検出する特定ルート検出手段と、
前記特定ルート検出手段で検出した特定ルートを報知するルート報知手段と
を備え、
前記特定ルート検出手段は、
前記複数のルートのうち、一つのルートを代表ルートとし、前記ルート検出手段で検出したルートのそれぞれについて、前記代表ルートとの一致度合いを表す重複度を導出する重複度導出手段と、
前記重複度が、前記規定割合未満であるルートそれぞれを残余ルートとし、前記残余ルートの中から、前記代表ルートを新たに設定して、前記残余ルートのそれぞれについて、前記重複度を繰り返し導出する導出繰返手段とを備え、
前記重複度導出手段及び前記導出繰返手段にて設定された前記代表ルートそれぞれを、前記特定ルートとして検出することを特徴とするルート報知装置。 - 前記地図データは、道路上の特定の地点を表すノード、前記ノードを接続するリンク、及び各リンクに付与された単位コストを少なくとも含むものであり、
前記ルート検出手段は、
前記出発地から各ノードに至るまでのリンクの組合せそれぞれであるリンク群毎に、コスト演算を実行し、少なくとも、該コスト演算の結果が最小となる前記リンク群を、各ノードについて記憶部に記憶する第一コスト演算手段と、
前記目的地から各ノードに至るまでのリンクの組合せそれぞれであるリンク集合体毎に、コスト演算を実行し、少なくとも、該コスト演算の結果が最小となる前記リンク集合体を、各ノードについて記憶部に記憶する第二コスト演算手段とを備え、
前記第一コスト演算手段及び第二コスト演算手段にて記憶部に記憶されたリンク群、及びリンク集合体に基づいて、同一のノードに対する前記リンク群と前記リンク集合体とによって表されるリンクの組合せそれぞれを、前記出発地から前記目的地までの各ルートとして検出することを特徴とする請求項1に記載のルート報知装置。 - 前記単位コストは、
各リンクとして表された道路の長さ、該道路の一端から他端への移動に要する時間長、該道路における渋滞の程度、該道路を移動する際に必要な金額、及び該道路を一端から他端へと移動する際に消費するエネルギー量のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項2に記載のルート報知装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のルート報知装置と
前記ルート報知装置のルート報知手段にて報知された複数の特定ルートの中で、一つの特定ルートについて経路案内を実行する経路案内手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
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