JP5966508B2 - ブリスター包装体 - Google Patents

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本発明は、ブリスター包装体に関するものである。
ブリスター包装体として、中央部に内容物を収容可能な収容部を形成するとともに、外周3辺に裏面側へ折り返した折り返し部を形成した透明な合成樹脂材料からなるブリスター本体と、前記折り返し部に外周3辺が嵌合するように、ブリスター本体の残り一辺の台紙挿入辺側からブリスター本体の裏面側に挿入して組み付けた台紙とを備えたものが広く採用されている。
通常、このブリスター包装体に対して内容物を収容する際には、先ずブリスター本体の収容部に内容物を装填した後、ブリスター本体の3つの折り返し部に台紙の3辺が嵌合するように、ブリスター本体の残り一辺の台紙挿入辺側からブリスター本体の裏面側へ台紙を装填し、その後ブリスター本体の台紙挿入辺側の部分をステイプラーで台紙に固定して、内容物を抜き取り不能に収容している。
一方、ステイプラーによる固定に代えて、ブリスター包装体の台紙挿入辺に台紙の裏側へ折り曲げ可能に延びる一定長さを有する差し込み片を連設し、該差し込み辺の遊端部に幅方向の両側へ突出する係止部を形成するとともに、前記差し込み片の遊端部が挿入係止される挿入口として、差し込み片の幅方向に、両係止部の基端部間よりも幅広で、両係止部の先端部間よりも幅狭のスリットからなる挿入口を台紙に形成し、差し込み片の遊端部を湾曲させながら、両係止部を挿入口に挿入することで、台紙挿入辺を容易に開封できないように構成したブリスター包装体も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−15695号公報
前記特許文献1記載のブリスター包装体では、挿入口の長さが両係止片の先端部間よりも短いので、差し込み片を挿入口に一旦挿入して係止させると、引っ張っただけでは、差し込み片を挿入口から抜き取ることができないという利点を有している。しかし、挿入口の形状や、挿入口の開口から確認できる両係止部の基部の位置などから、係止構造を容易に推測することができるので、例えば一方の係止部を挿入口から無理抜きして、挿入口から差し込み片を抜き取り、内容物を抜き取ったり内容物を入れ替えたりするなどの悪戯を防止することができなかった。
本発明の目的は、差し込み片を挿入口に容易に挿入でき、しかも挿入した差し込み片の挿入口からの抜き取りが困難なブリスター包装体を提供することである。
本発明に係るブリスター包装体は、内容物を収容するための収容部と、外周3辺を裏面側へ折り返して形成した折り返し部とを有する合成樹脂材料からなるブリスター本体と、前記折り返し部に外周3辺が嵌合するように、ブリスター本体の残り一辺の台紙挿入辺側からブリスター本体の裏面側に挿入して組み付けた台紙とを備えたブリスター包装体において、前記ブリスター本体の台紙挿入辺に台紙の裏面側へ折り曲げ可能に延びる一定長さを有する差し込み片を連設し、前記差し込み片の長さ方向の遊端部に、該差し込み片の幅方向の一側方へ突出する第1係止部と、幅方向の他側方へ突出する第2係止部とを設け、前記台紙に、前記差し込み片の遊端部が挿入される挿入口を、前記差し込み片を台紙に沿わせて配置させた状態を基準にして、次の3つの条件を満足するように、少なくともA地点とB地点とにわたって形成し、前記挿入口に対する差し込み片の係止構造をブリスター包装体の前面側及び裏面側から目視できないように構成したものである。
第1条件:A地点の幅方向位置を第1係止部の先端部と基端部間に設定し、A地点の長さ方向位置を第1係止部よりも台紙挿入辺側の位置に設定する。
第2条件:B地点の幅方向位置を第2係止部の先端部と基端部間に設定し、B地点の長さ方向位置をA地点よりも台紙挿入辺側から離れた位置で、A地点までの距離が第1係止部の台紙挿入辺側の基部を中心とした第2係止部の先端部側に外接する円の半径以上に大きい位置に設定する。
第3条件:A地点とB地点間における挿入口の途中部に、第2係止部の先端部と基端部間の幅方向位置において、第2係止部の台紙側挿入辺側の縁部以上に台紙挿入辺側に位置する部分を形成する。
このブリスター包装体では、台紙の少なくともA地点からB地点にわたって挿入口が形成されることになるが、B地点はA地点よりもブリスター本体の前記台紙挿入辺から離れた位置に配置されるので、挿入口は前記台紙挿入辺に対して例えば傾斜状に形成される。このため、差し込み片を挿入口に差し込む際には、先ずブリスター包装体の裏面側に台紙を装填した状態で、差し込み片を台紙の裏面側へ折り曲げ、その後差し込み片の途中部を捩じって、差し込み片の長さ方向の途中部の第1係止部側の側縁が台紙側に接近して配置され、第2係止部側の側縁が台紙から円弧状に浮きあがって配置されるように、差し込み片を変形させながら、第1係止部を挿入口に挿入し、次に、第1係止部の台紙挿入辺側の基部に挿入口の口縁が位置するように、差し込み片の捩じりを戻しながら差し込み片の遊端側を挿入口に押し込み、最後に第1係止部の基部を中心に差し込み片を反対側へ捩じって、第2係止部を挿入口の口縁から台紙の表側に押し込んで、差し込み片を挿入口に差し込むことになる。
このように、このブリスター包装体では、第1係止部を挿入口に挿入してから、第2係止部を挿入口に挿入して、差し込み部の遊端部の全体を挿入口に挿入するので、特許文献1記載の発明のように両係止部を同時に挿入する場合と比較して、ブリスター包装体の組立作業を効率的に行うことが可能となる。また、挿入口が傾斜状の直線や湾曲状の曲線や倒立L字状のスリットなどで構成され、しかも差し込み片がその途中部を捩じった状態で挿入口に挿入されるので、外側から見ただけでは、差し込み片の係止構造を判別できず、差し込み片の取外し方法を容易には把握できない。このため差し込み片を取り外して、内容物を抜き取ったり、内容物を交換したりするなどの悪戯を効果的に防止できる。
ここで、前記第1係止部の台紙挿入辺側の側縁を第2係止部の台紙挿入辺側の側縁よりも台紙挿入辺側に配置することが好ましい実施の形態である。第1係止部と第2係止部とは鏡面対称に構成することも可能であるが、本発明のように構成すると、挿入口を通じて目視可能な、第1係止部と第2係止部の基部の位置が異なり、どのような係止構造で差し込み片が係止されているのか、外側から見ただけでは判別できないことから、差し込み片の取外し方法が全く把握できず、差し込み片を取り外して、内容物を抜き取ったり、内容物を交換したりするという悪戯を一層効果的に防止できる。
前記第1係止部の幅方向の突出長さを第2係止部の幅方向の突出長さよりも長く設定することが好ましい実施の形態である。つまり、差し込み片を挿入口に挿入する際には、先ず第1係止部を挿入口に差し込むことになるが、このとき、第1係止部の幅方向の突出長さが長いと、第1係止部を挿入口に引っ掛けた状態に保持できるので、この状態で差し込み片に対する手を持ちかえて、第2係止部を挿入口に挿入することができ、差し込み片の挿入作業が容易になるので好ましい。
前記B地点側に、一旦台紙挿入辺側とは反対側へ延びてから台紙挿入辺側へ延びる、円弧状の切り込みからなる案内部を形成することが好ましい実施の形態である。この場合には、差し込み片の挿入時に、案内部を通じて第2係止部を台紙の前側へ挿入案内できるので、差し込み片の挿入作業が一層容易になる。しかも、案内部により台紙には円弧状のフラップが形成されるので、差し込み片の挿入後は、このフラップにより台紙の裏側への第2係止部の移動を効果的に規制できる。
前述のように案内部を形成する場合には、前記案内部の長さ方向の大きさを第2係止部の基部の長さ方向の大きさよりも小さく設定することが好ましい。この場合には、挿入口に対する第2係止部の挿入作業をより円滑に行うことが可能となる。
前記挿入口をその途中部が前記台紙挿入辺側へ突出する湾曲状に形成することが好ましい実施の形態である。挿通口の形状は、A地点とB地点の位置が前記3つの条件を満足するものであれば任意に設定できるが、本発明のように台紙挿入辺側へ突出する湾曲状に形成すると、差し込み片の第1係止部を挿入口に挿入するときに、第1係止部の端部で台紙のうちの挿入口よりも台紙挿入辺側の部分を押すことで、挿入口の台紙挿入辺側とは反対側の縁部と、表側の台紙間に隙間を形成して、第1係止部を挿入口に容易に挿入できるので好ましい。
前記挿入口を差し込み片の途中部が遊嵌状に挿通可能な細長い開口で構成することも好ましい実施の形態である。このように構成すると、挿入口に対する第1係止部の挿入作業をより一層円滑に行うことが可能となる。しかも、差し込み片を抜き取ろうとして差し込み片を引っ張ると、挿入口のうちの台紙挿入辺側の側縁の端部に両係止部が係合して、差し込み片が反対に抜け難くなるので、差し込み片を取り外して、内容物を抜き取ったり、内容物を交換したりするなどの悪戯をより一層効果的に防止できる。
前記台紙に、前記挿通口に連なる解除口を形成可能な切取部を形成することが好ましい実施の形態である。この場合には、切取部を切り取ることで、挿入口から差し込み片を容易に抜き取ることができるので、正規の利用者がブリスター包装体を容易に開封することができる。また、切取部が切り取られているか否により、悪戯されているか否かを容易に判別できるので、悪戯された商品の販売を未然に防止できる。
本発明に係るブリスター包装体によれば、第1係止部を挿入口に挿入してから、第2係止部を挿入口に挿入して、差し込み部の遊端部の全体を挿入口に挿入するので、特許文献1記載の発明のように両係止部を同時に挿入する場合と比較して、ブリスター包装体の組立作業を効率的に行うことが可能となる。また、挿入口が傾斜状の直線や湾曲状の曲線や倒立L字状のスリットなどで構成され、しかも差し込み片がその途中部を捩じった状態で挿入口に挿入されるので、外側から見ただけでは、差し込み片の係止構造を判別できず、差し込み片の取外し方法を容易には把握できない。このため差し込み片を取り外して、内容物を抜き取ったり、内容物を交換したりするなどの悪戯を効果的に防止できる。
ブリスター包装体の斜視図 ブリスター包装体の分解斜視図 ブリスター包装体の係止手段付近の背面図 (a)(b)は係止手段の使用方法の説明図 差し込み片を引き抜こうとした場合の作動説明図 他の構成の係止手段付近の背面図 他の構成の係止手段付近の背面図 他の構成の係止手段付近の背面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態では、図1、図2の前後左右を基準に前後左右を定義して説明する。
図1、図2に示すように、ブリスター包装体1は、内容物を収容するための収容部11と、外周3辺(左辺と右辺と下辺)を裏面側(後面側)へ折り返して形成した折り返し部12とを有する合成樹脂材料からなるブリスター本体10と、外周3辺の折り返し部12に外周3辺(左辺と右辺と下辺)を嵌合させてブリスター本体10の後面側(裏面側)に組み付けた台紙20とを備え、ブリスター包装体1の上部においてブリスター本体10と台紙20間に台紙20を抜き取り不能に係止する係止手段2を設けたものである。ブリスター本体10及び台紙20の上部には引っ掛け孔3が形成され、この引っ掛け孔3に陳列用のハンガーを挿通させて、ブリスター包装体1とともに内容物を陳列できるように構成されている。ただし、台紙20をブリスター包装体1の下辺側や左辺側や右辺側から挿入するように構成して、係止手段2をブリスター包装体1の下辺側や左辺側や右辺側に設けることも可能である。
内容物としては、電動ブラシやその関連商品、歯ブラシや歯間ブラシ、一次電池や二次電池などの小型な電子部品、デジタルカメラや充電器などの小型な電子機器、ドリルやペンチなどの小型な工具類など、各種商品を収容できる。
ブリスター本体10は、収容部11に装填した内容物を十分に観察できるように、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)などの無色透明な合成樹脂シートで構成され、このような材料からなる合成樹脂シートを真空成形又は圧空成形により所定形状に成形して製作されている。但し、カバー部材を構成する合成樹脂シートは、透視可能なものであれば、色付きの透明な合成樹脂シートで構成することも可能であるし、半透明な合成樹脂シートで構成することも可能である。
ブリスター本体10の中央部には内容物の形状に適合する形状の収容部11が前方へ突出状に形成されている。ブリスター本体10の外周部には収容部11の外周縁から外方へ延びる方形状の平坦部13が形成され、平坦部13の外周の左辺と右辺と下辺の3辺には裏面側へ折り返してなる折り返し部12がこれら3つの辺の略全長にわたって形成されている。なお、収容部11の形状や個数や形成位置などは、収容する内容物に応じて適宜に設定することができる。
台紙20は、方形状の前面シート21と後面シート22とを備え、厚紙や合成樹脂シートからなる細長い方形状の素材シートを2つ折りにして製作されている。この台紙20は、外周の左辺と右辺と下辺の3辺をブリスター本体10の折り返し部12に嵌合させて、ブリスター本体10の収容部11の後面側の開口を閉鎖するように、ブリスター本体10の後面側に組み付けられている。このように台紙20を前面シート21と後面シート22の2枚のシートで構成することで、係止手段2による係止構造を前面シート21により覆って、ブリスター包装体1の前側からは把握できないように構成されている。ただし、収容した内容物やブリスター本体10に貼り付けるラベルなどにより、ブリスター包装体1の前側から係止手段2の係止構造を把握できない場合には、台紙20として1枚ものの単層構造のものを用いることも可能である。
次に、係止手段2について説明する。
図2、図3に示すように、係止手段2は、ブリスター本体10の上辺(台紙挿入辺)10Uに台紙20の後面側へ折り曲げ可能に連設した差し込み片14と、該差し込み片14の遊端の差し込み部15が挿入係止される後面シート22に形成した挿入口23と、差し込み部15と挿入口23との係合を解除するために後面シート22に形成した切取部24とを備えている。
差し込み片14は、ブリスター本体10の上辺10Uに沿って折り曲げ可能に連設される上部折り返し部16と、上部折り返し部16の略中央部に連設される略一定幅のアーム部17と、アーム部17の遊端部に設けた幅広の差し込み部15とを備えている。差し込み部15には幅方向の一側方(左方)へ突出する第1係止部18と、幅方向の他側方(右方)へ突出する第2係止部19とが設けられ、両係止部18、19の先端部間はアーム部17の遊端部の幅よりも幅広に構成されている。第1係止部18の突出長さL1は第2係止部19の突出長さL2よりも長くなるように構成され、第1係止部18の上側縁18Uからブリスター本体10の上辺10Uまでの距離L3は、第2係止部19の上側縁19Uからブリスター本体10の上辺10Uまでの距離L4よりも小さくなるように構成されている。第1係止部18の先端部は半円状に形成され、第2係止部19は上辺10U側を切り欠いた1/4円状に形成され、第2係止部19の遊端側の外縁には円弧状のガイド部19aが形成されている。ただし、第1係止部18と第2係止部19とは左右対称に形成することも可能である。
挿入口23は、図3に示すように、差し込み片14を台紙20に沿わせて配置させた状態を基準にして、次の3つの条件を満足するように、少なくともA地点PAとB地点PBとにわたって形成されている。挿入口23は、A地点PAとB地点PBとにわたって形成されていれば足りるが、それ以上に延長して形成することも可能である。ただし、A地点PAとB地点PBから更に延長する場合には、差し込み片14と挿入口23との係合関係が解除され易くなるので、延長部分はできるだけ短く設定することが好ましい。
第1条件:A地点PAの左右方向位置(幅方向位置)を第1係止部18の先端部と基端部間に設定し、A地点PAの上下方向位置(長さ方向位置)を第1係止部18よりも上側(台紙挿入辺側)の位置に設定する。
第2条件:B地点PBの左右方向位置を第2係止部19の先端部と基端部間に設定し、B地点PBの上下方向位置をA地点PAよりも下側位置で、A地点PAまでの距離が第1係止部18の上側縁18Uの基端部18Pを中心とした第2係止部19の先端部側に外接する円の半径R以上に大きい位置に設定する。
第3条件:A地点PAとB地点PB間における挿入口23の途中部に、第2係止部19の先端部と基端部間の左右方向位置において、第2係止部19の上側縁19U以上に上側に位置する部分23aを形成する。なお、図7において部分23aとは、丸の枠内に配置される挿入口23の途中部を意味する。
挿入口23は、中央部が上側へ緩やかに突出する右側上がりの左右方向に細長い湾曲状の開口で構成され、挿入口23の左側縁23Lと右側縁23Rとは略上下方向に形成され、挿入口23に沿って差し込み片14のアーム部17が上下に移動できるように構成されている。ただし、挿入口23は、図6に示す係止手段2Aの挿入口23Aや、図7に示す係止手段2Bの挿入口23Bのように、切り込みで構成することも可能であるし、図8に示す係止手段2Cの挿入口23Cのように、開口30と切り込みとの組み合わせにより構成することも可能である。また、上方へ緩やかに突出する湾曲状に形成したが、図6に示す挿入口23Aのように、A地点PAとB地点PBとを結ぶ直線状に形成したり、図7に示す挿入口23Bのように、A地点PAとB地点PBとを結ぶ倒立L字状に形成したり、図8に示す挿入口23Cのように、A地点PAとB地点PBとを結ぶクランク状に形成したりすることも可能である。なお、B地点PBは、図7に示すように、第2係止部19の上側縁19Uよりも下側に配置させることも可能である。このように、B地点PBが第2係止部19の上側縁19Uよりも下側に配置されると、差し込み片14を引っ張って係合を解除することが不可能になるので好ましい。ただし、差し込み片14を挿入口23に挿入した状態で、素材の弾性により差し込み片14が台紙20から離間する方向へ撓んで、B地点PBが第2係止部19の上側縁19Uよりも下側に配置されるように構成することも好ましい。
挿入口23には、B地点PBから一旦下側へ延びてから上側へ延びる、円弧状の切り込みからなる案内部25がB地点PBに連なって形成され、後面シート22における案内部25の上側には半円状のフラップ26が形成されている。案内部25の上下方向の長さL5は任意に設定可能であるが、第2係止部19の挿入性を良くするため、第2係止部19の幅D1よりも小さく設定することが好ましい。この案内部25は、第1係止部18の挿入性を向上する上で設けることが好ましいが、省略することも可能である。
切取部24は挿入口23と略同じ上下方向位置において後面シート22に左右方向に形成され、切取部24の上下両側にはミシン目などからなる切取線27が形成されている。切取部24の右側には切取部24の右端部を指で容易に摘まめるようにするための開封口28が形成され、切取部24の左側部分は挿入口23に臨んで配置され、挿入口23の下側縁23Dは切取部24の左側部分で構成され、切取部24を切取線27に沿って切り取ることで挿入口23に連なる解除口を形成して、解除口を通じて差し込み部15を容易に外部に取り出して、差し込み片14と台紙20との係合を解除できるように構成されている。ただし、切取部24は、挿入口23の長さや開口面積を増やして差し込み部15を外部に取り出せるように構成されていれば、その形成位置や形状などは任意に設定できる。例えば、図8に示す切取部24Cのように、切取線27Cに沿って切取部24Cを切り取った状態で、挿入口23の右端部に連なる縦向きの解除口が形成されるように構成することもできる。
次に、ブリスター包装体1に対する内容物の装填方法について説明する。
ブリスター包装体1に内容物を装填する際には、先ずブリスター本体10の収容部11に内容物を装填した後、ブリスター本体10の3つの折り返し部12に台紙20の3辺が嵌合するように、ブリスター本体10の上辺10U側からブリスター本体10の裏面側へ台紙20を装填し、その後差し込み片14を挿入口23に挿入係止して、内容物を抜き取り不能に収容することになる。
差し込み片14を挿入口23に差し込む際には、差し込み片14を台紙20の裏面側へ折り曲げてから、図4(a)に示すように、差し込み片14を捩じって、差し込み片14のアーム部17の右側縁(第1係止部18側の側縁)17Rが台紙20に接近配置され、左側縁(第2係止部19側の側縁)17Lが台紙20から円弧状に浮きあがるように、差し込み片14を変形させながら、第1係止部18を挿入口23に挿入する。次に、図4(b)に示すように、第1係止部18の上側縁18Uの基端部18Pが挿入口23の右端部の口縁(A地点PA)に位置するように、差し込み片14の捩じりを戻しながら差し込み片14の遊端側を挿入口23に押し込み、最後に第1係止部18の基部18Pを中心に差し込み片14を反対側へ捩じって、第2係止部19を挿入口23の左側の口縁から台紙20の前面側に押し込んで、差し込み片14を挿入口23に差し込むことになる。なお、案内部25を形成することで、第2係止部19の先端部を台紙20の前面側へ容易に押し込むことが可能になる。ただし、案内部25を切り込みで形成しているので、台紙20の前面側に配置された第2係止部19は、案内部25により形成されるフラップ26により台紙20の前面側に容易には取り出せないように保持されることになる。
このように、このブリスター包装体1では、第1係止部18を挿入口23に挿入してから、第2係止部19を挿入口23に挿入するので、特許文献1記載の発明のように両係止部を同時に挿入する場合と比較して、ブリスター包装体1の組立作業を効率的に行うことが可能となる。また、挿入口23が傾斜状の直線や湾曲状の曲線や倒立L字状などのスリットや開口で構成され、しかも差し込み片14をその途中部を捩じった状態で挿入口23に挿入するので、外側から見ただけでは、係止手段2による差し込み片14の係止構造を判別できず、差し込み片14の取外し方法を容易には把握できない。このため差し込み片14を取り外して、内容物を抜き取ったり、内容物を交換したりするなどの悪戯を効果的に防止できる。
また、挿入口23を細長い開口で構成しているので、挿入口23に対して第2係止部19を容易に挿入することが可能となる。しかも、挿入口23の左側縁23Lと右側縁23Rとは略上下方向に形成されているので、差し込み片14を抜き取ろうとして差し込み片14を引っ張ると、図5に示すように、差し込み部15が上側へ移動して、挿入口23の上側縁23Uの端部に両係止部18、19が係合し、差し込み片14が反対に抜け難くなるので、差し込み片14を取り外して、内容物を抜き取ったり、内容物を交換したりするなどの悪戯を一層効果的に防止できる。また、挿入口23を上方へ突出する湾曲状に形成しているので、差し込み片14の第1係止部18を挿入口23に挿入するときに、第1係止部18の端部で台紙20のうちの挿入口23よりも上側部分を押すことで、挿入口23の下側縁23Dと前面シート21間に隙間を形成して、第1係止部18を挿入口23に容易に挿入できるので好ましい。
なお、正規の利用者が内容物を取り出す際には、開封口28に指を挿入して、切取部24の端部を摘まんで、切取部24を切れ目27に沿って切り取って、後側シート22に挿入口23に連なる解除口を形成することで、解除口を通じて差し込み片14と挿入口23との係合を解除して、ブリスター本体10から台紙20を抜き取り、ブリスター包装体1を容易に開封することができる。また、切取部24が切り取られているか否により、悪戯されているか否かを容易に判別できるので、悪戯された商品の販売を未然に防止できることになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした前述の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成を変更し得ることは勿論である。
1 ブリスター包装体 2 係止手段
3 引っ掛け孔
10 ブリスター本体 10U 上辺
11 収容部 12 折り返し部
13 平坦部 14 差し込み片
15 差し込み部 16 上部折り返し部
17 アーム部 18 第1係止部
18P 基端部 18U 上側縁
19 第2係止部 19a ガイド部
19U 上側縁
20 台紙 21 前面シート
22 後面シート 23 挿入口
23a 部分 23L 左側縁
23R 右側縁 23U 上側縁
24 切取部 25 案内部
26 フラップ 27 切取線
28 開封口
2A 係止手段 23A 挿入口
2B 係止手段 23B 挿入口
2C 係止手段 23C 挿入口
24C 切取部 30 開口
PA A地点 PB B地点
L1 第1係止部の突出長さ
L2 第2係止部の突出長さ
L3 第1係止部の上側縁からブリスター本体の上辺までの距離
L4 第2係止部の上側縁からブリスター本体の上辺までの距離

Claims (8)

  1. 内容物を収容するための収容部と、外周3辺を裏面側へ折り返して形成した折り返し部とを有する合成樹脂材料からなるブリスター本体と、前記折り返し部に外周3辺が嵌合するように、ブリスター本体の残り一辺の台紙挿入辺側からブリスター本体の裏面側に挿入して組み付けた台紙とを備えたブリスター包装体において、
    前記ブリスター本体の台紙挿入辺に台紙の裏面側へ折り曲げ可能に延びる一定長さを有する差し込み片を連設し、
    前記差し込み片の長さ方向の遊端部に、該差し込み片の幅方向の一側方へ突出する第1係止部と、幅方向の他側方へ突出する第2係止部とを設け、
    前記台紙に、前記差し込み片の遊端部が挿入される挿入口を、前記差し込み片を台紙に沿わせて配置させた状態を基準にして、次の3つの条件を満足するように、少なくともA地点とB地点とにわたって形成し
    前記挿入口に対する差し込み片の係止構造をブリスター包装体の前面側及び裏面側から目視できないように構成した、
    ことを特徴とするブリスター包装体。
    第1条件:A地点の幅方向位置を第1係止部の先端部と基端部間に設定し、A地点の長さ方向位置を第1係止部よりも台紙挿入辺側の位置に設定する。
    第2条件:B地点の幅方向位置を第2係止部の先端部と基端部間に設定し、B地点の長さ方向位置をA地点よりも台紙挿入辺側から離れた位置で、A地点までの距離が第1係止部の台紙挿入辺側の基部を中心とした第2係止部の先端部側に外接する円の半径以上に大きい位置に設定する。
    第3条件:A地点とB地点間における挿入口の途中部に、第2係止部の先端部と基端部間の幅方向位置において、第2係止部の台紙側挿入辺側の縁部以上に台紙挿入辺側に位置する部分を形成する。
  2. 前記第1係止部の台紙挿入辺側の側縁を第2係止部の台紙挿入辺側の側縁よりも台紙挿入辺側に配置した請求項1記載のブリスター包装体。
  3. 前記第1係止部の幅方向の突出長さを第2係止部の幅方向の突出長さよりも長く設定した請求項1又は2記載のブリスター包装体。
  4. 前記B地点側に、一旦台紙挿入辺側とは反対側へ延びてから台紙挿入辺側へ延びる、円弧状の切り込みからなる案内部を形成した請求項1〜3のいずれか1項記載のブリスター包装体。
  5. 前記案内部の長さ方向の大きさを第2係止部の基部の長さ方向の大きさよりも小さく設定した請求項4記載のブリスター包装体。
  6. 前記挿入口をその途中部が前記台紙挿入辺側へ突出する湾曲状に形成した請求項1〜4のいずれか1項記載のブリスター包装体。
  7. 前記挿入口を差し込み片の途中部が遊嵌状に挿通可能な細長い開口で構成した請求項1〜5のいずれか1項記載のブリスター包装体。
  8. 前記台紙に、前記挿通口に連なる解除口を形成可能な切取部を形成した請求項1〜7のいずれか1項記載のブリスター包装体。
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