JP5964388B2 - 試料分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は試料分析装置に関し、土壌成分の分析に好適な試料分析装置に関する。
農業の分野において、農作物の育成状態の管理のため、農作物の生育環境における土壌成分の分析が広く行われている。
一般的に、土壌分析装置は、それぞれの土壌抽出液をその都度複数の試験管に目盛り付のスポイトで計量しながら注入し、その後、土壌成分毎に決められた試薬および希釈液を試験管に注入し発色させる。そして、比色表、比濁表、または、吸光光度法等を用いて数値換算することで測定が行われている。
しかしながら、上述の測定方法は、それぞれの土壌抽出液に試薬を混合する必要があり、そのために繰り返し作業が多くなる。また、測定したい土壌成分に応じた試薬を準備する必要もあり、煩雑性が高い。
土壌分析を頻繁に行うことにより、圃場ごとの細かい分析や、作付けごとの分析を行うことができる。そのため、前作の影響を考慮した施肥設計を行うことができ、また、成育期間の長い作物についてはより短いスパンで定期的に分析を行うことで、追肥のタイミングや量を最適化することができ、結果として収穫量の増加や品質の安定化が望める。
しかしながら、上述した煩雑性の高さから分析の頻度を高めることは困難である。
近年では、このような問題点に鑑みて、簡易な方法で土壌抽出液と試薬等とを混合し、土壌成分を分析する手法が提案されている。
図11は、特許文献1に開示されている試薬混合および土壌分析装置を示したものであり、図11の(a)は、従来の土壌分析装置の模式図であり、図11の(b)および(c)は、従来の土壌分析装置に備えられる収納カートリッジと、抽出液カートリッジとの嵌合を示す模式図である。
特許文献1に記載の土壌分析装置は、図11の(a)に示すように、発光部7、受光部8および収納カートリッジ9を備えている。収納カートリッジ9は、透明材からなり、土壌から抽出した土壌抽出液と試薬との混合液を収納するセル11が複数設けられている。特許文献1に記載の土壌分析装置は、発光部7から出射された光が収納カートリッジ9内の混合液を透過し、受光部8により検出されることにより混合液の吸光度を測定し、吸光光度法により土壌成分の濃度を測定している。
図11の(b)に示すように、収納カートリッジ9のセル11には、所定量の試薬が予め収納されており、シール紙15により密閉されている。抽出液カートリッジ14の各セル16は、計量としての枡機能を有しており、土壌成分液が収納されている。測定前に図11の(b)および(c)に矢印で示す方向に抽出液カートリッジ14を収納カートリッジ9に押し込むことで、収納カートリッジ9と抽出液カートリッジ14とを嵌合する。その後、抽出液カートリッジ14の底面を貫通させ、抽出液を収納カートリッジ9のセル11に注入し、混合液を作成する。
このように、特許文献1に記載の土壌分析装置においては、混合液の作成が容易であり、また、吸光光度法によって土壌成分の濃度の測定を行うため、精度のよい測定を行うことができる。
また、特許文献2には、マイクロ流路が形成された分析用デバイスおよび分析装置が開示されている。特許文献2に記載の分析装置は、マイクロ流路が形成された分析用デバイスを回転駆動させることで、分析用デバイスに遠心力が作用する。これにより、分析用デバイス内に保持された試料および試薬を反応槽まで移動させ、簡易な方法で試料と試薬との混合液を作成している。
特開2007−46922号公報(2007年2月22日公開) 特開2009−210564号公報(2009年9月17日公開)
ここで、試料に含まれる成分の分析を行う際に、土壌の状態によっては、土壌抽出液自体が着色している場合がある。このような土壌抽出液に対して、引用文献1および2に記載されている分析装置を用いて吸光光度法による土壌成分の濃度の測定を行うと、測定精度が低下してしまうという問題がある。
また、生産者自らが土壌成分を測定するためには、測定作業が簡便で効率的であることが求められる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、測定作業が簡便で効率的であり、さらに、精度の良い測定を行うことができる試料分析装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る試料分析装置は、試料を収容した基準室と、前記試料に基づく測定液を収容した測定室とを回転軸の周りの同一円周上に形成した容器と、前記同一円周上に対応する位置に配置されて前記容器に向かって光を発光する発光部と、前記容器を透過した光を受光する受光部と、前記容器と前記発光部および前記受光部との少なくとも一方を前記回転軸の周りに回転運動させる回転駆動部と、前記基準室を透過して受光部が受光した光の基準透過光量と、前記測定室を透過して受光部が受光した光の測定透過光量とに基づいて、前記試料に含まれる成分を分析する計測部とを備える。
本発明の一態様によれば、回転軸の周りの同一円周上に、試料を収容した基準室と、前記試料に基づく測定液を収容した測定室とが容器に形成されている。そのため、容器を回転させて測定を行うことで、測定を簡便で効率的に行うことができる。
さらに、基準室を透過して受光部が受光した光の基準透過光量と、測定室を透過して受光部が受光した光の測定透過光量とに基づいて、試料に含まれる成分を分析する。そのため、精度のよい測定を行うことができる。
本発明の実施形態1に係る試料分析装置の構成概略図である。 図1に示す試料分析装置に備えられる発光部の構成概略図である。 図2に示す発光部に備えられるフィルターアレイの構成概略図である。 図1に示す試料分析装置に備えられるチップの構成概略図であり、(a)は、チップを上方からみた正面図であり、(b)および(c)は、チップに備えられるセルの形状を示す概略図である。 (a)は、測定時におけるチップの上面図を示したものであり、(b)は、(a)におけるチップのB−B線矢視断面図、並びに、図1に示す試料分析装置に備えられるフィルターアレイおよび受光部を模式的に示したものである。 図4の(a)に示すチップを1周等速回転させ、発光部から射出された光により走査することで測定を行った場合における、チップの周方向位置と、受光部が受光した透過光量との関係を示すグラフである。 図4の(a)に示すチップにおいて、遮光部が備えられる部位を示す図である。 本発明の実施形態2に係る、試料分析装置が備える発光部の構成概略図である。 図8に示す発光部が備えるフィルターアレイを示した概略図であり、(a)は上方からみた正面図であり、(b)は、フィルターアレイに備えられる基準フィルターの拡大図である。 予め成分濃度の明らかな土壌抽出液を用いて吸光度の測定を行った場合における、成分濃度と吸光度との関係を示すグラフである。 (a)は従来用いられている土壌分析装置の模式図であり、(b)および(c)は、(a)に示す土壌分析装置に備えられる収納カートリッジと、抽出液カートリッジとの嵌合を示す模式図である。
〔実施形態1〕
以下、図面を参照しながら、本発明に係る試料分析装置の実施の形態について説明する。また、図面におけるそれぞれの構成部材の厚みや長さ等は、本発明の理解を助けるために示したものであり、本発明は、図示される構成に限定されるものではない。
図1に、本発明の実施形態1に係る試料分析装置100の構成概略図を示す。本発明の実施形態1に係る試料分析装置100は、吸光光度法により測定を行う試料分析装置であり、図1に示すように、発光部101と、チップ(容器)102と、受光部103と、参照用受光部104と、ハーフミラー108と、回転駆動部106と、計測部109と、制御部111とを備える。
以下に各部の構成について詳細に説明する。
図2は、発光部101の構成概略図である。図2に示すように、発光部101は、発光波長がそれぞれ異なる複数の光源201a、201b、201cと、複数の光源201a、201b、201cのそれぞれに対応するコリメートレンズ202a、202b、202cと、ダイクロイックミラー203a、203bと、アパーチャー204と、フィルターアレイ205とを備える。
発光部101は、制御部111と接続しており、複数の光源201a〜201cのそれぞれは、制御部111からの信号により発光、消灯および発光強度が制御されている。本実施形態においては、光源201aとして白色LED(Light Emitting Diode)を、光源201bとして青色LEDを、光源201cとして赤色LEDを用いた。
ダイクロイックミラー203a、203bは、特定の波長帯の光を透過させ、別の特定の波長帯の光を反射する鏡である。本実施形態においては、ダイクロイックミラー203aは、470nm〜1600nmの波長帯の光を透過させ、350nm〜430nmの波長帯の光を反射させるものを用いた。また、ダイクロイックミラー203bは400nm〜630nmの波長帯の光を透過させ、675nm〜850nmの波長帯の光を反射させるものを用いた。
図3は、図2に示すフィルターアレイ205を上方から見た正面図である。図3に示すようにフィルターアレイ205は、回転軸210を中心として、同一円周上に配置された、透過波長帯域の異なる複数の干渉フィルター301〜306を備えている。本実施形態においては、干渉フィルター301〜306としてそれぞれ透過波長帯域が420nm、520nm、570nm、610nm、710nm、720nmの干渉フィルターを用いた。
発光部101は、制御部111からの信号に応じて、複数の光源201a〜201cが発光する。光源201a〜201cから射出された光は、各光源201a〜201cに対応するコリメートレンズ202a〜202cにより指向され、ダイクロイックミラー203a、203bにより光路が合される。そして、アパーチャー204によりビーム径が調整され、フィルターアレイ205へと導かれる。フィルターアレイ205は、複数の光源201a〜201cの制御と同期して、光の進行方向に平行な回転軸210を中心として回転するように制御されており、アパーチャー204を通過した光から特定の波長のみを選択して透過させる。フィルターアレイ205を透過した光は、光300として発光部101から射出される。
ハーフミラー108は、発光部101から射出された光300をチップ102側と参照用受光部104側とに分岐させる。
参照用受光部104は、ハーフミラー108により分岐された光を受光すると共に、受光した光に基づく信号を計測部109に供給する。
図4はチップ102を示す概略図であり、図4の(a)は、チップ102を上方からみた正面図であり、図4の(b)は、チップ102に備えられるセル400の形状の一例を示す概略図であり、図4の(c)は、チップ102に備えられるセル410の形状を示す概略図である。
図4の(a)に示すように、チップ102は円盤状であり、回転軸450を中心に、放射状に複数のセル400およびセル410が形成されている。なお、本実施形態においては、チップ102には、セル400が6つ、および、セル410が1つ形成されている。セル400およびセル410は、チップ102の円周方向に対して等間隔で形成されている。
チップ102は、発光部101から射出されてハーフミラー108を通過した光300を透過するように、例えば、シリコーン、ガラス、プラスチック等の透明材で作製されていることが好ましい。チップ102は、チップ102を安価な構成とするために、透明性の高い合成樹脂で作製されていることがより好ましく、本実施形態においては、チップ102は、耐薬品性も兼ね備えた低密度ポリプロピレンで作製されている。
また、セル400およびセル410は、チップ102の表面に露出して形成されるものではないが、内部構造を理解しやすいように実線で示している。
図4の(b)に示すように、セル400のそれぞれには、土壌から抽出した土壌抽出液(試料)を注入する試料室401と、試薬を格納する試薬室402、403と、測定室404とが形成されている。試薬室403と、試料室401、試薬室402および測定室404との間には流路405が形成されており、試薬室403と、試料室401、試薬室402および測定室404とは連通している。
図4の(c)に示すように、セル410は、試薬室を備えておらず、試料室411および基準室414が形成されている。また、試料室411と基準室414との間は流路415が形成されており、試料室411と基準室414とは連通している。
また、セル400の測定室404、および、セル410の基準室414は、図4の(a)に一点鎖線Aで示すように、同一円周上に形成されている。
チップ102の大きさは、例えば直径が20cm程度であり、セル400およびセル410のそれぞれの大きさは、図4の(b)および(c)の長手方向が4〜5cm、短手方向が2〜3cm程度の大きさである。
受光部103は、発光部101から射出され、チップ102の、図4の(a)において一点鎖線Aで示す同一円周上の領域を透過した光300を受光する。
計測部109は、参照用受光部104および受光部103と接続している。計測部109は、参照用受光部104および受光部103のそれぞれが受光した光の強度を測定するとともに、測定結果に基づいて各種データ(土壌成分濃度、pH等)を算出する。
回転駆動部106は、チップ102の下方に備えられ、チップ102を回転駆動する。本実施形態においては、回転駆動部106としてパルス制御可能なステッピングモーターを用いた。なお、本実施形態においては、回転駆動部106がチップ102を回転駆動する構成を示したが、これに限られるものではなく、チップ102と、発光部101および受光部103とが相対的に移動すればよい。例えば、回転駆動部106が、発光部101および受光部103を回転軸450の周りで回転駆動する構成であってもよいし、チップ102と、発光部101および受光部103との双方を回転駆動する構成であってもよい。
制御部111は、発光部101、計測部109および回転駆動部106と接続しており、各部の動作を制御する。
次に、測定時の各部の動作について説明する。
図5の(a)は、測定時におけるチップ102の上面図を示したものである。図5の(b)は、図5の(a)におけるチップ102のB−B線矢視断面図、並びに、フィルターアレイ205および受光部103を模式的に示したものである。
以下では説明の便宜上6つのセル400のそれぞれを区別するときは、400−a〜400−fの参照符号を付し、区別しない場合には400の参照符号を付す。また同様に、セル400に形成された試料室401、試薬室402、試薬室403、測定室404および流路405についても、それぞれを区別するときには、それぞれ401−a〜401−f、402−a〜402−f、403−a〜403−f、404−a〜404−f、405−a〜405−fの参照符号を付す。
セル400−aの試薬室402−aには、5wt%サリチル酸−硫酸水溶液が0.4ml、試薬室403−aには、2mol/lの水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液が10ml予め注入されている。また同様に、試薬室402−b〜402−f、試薬室403−b〜403−fにも試薬が予め注入されている。試薬室402−a〜402−f、試薬室403−a〜403−fのそれぞれに予め注入されている試薬の種類および量を表1に示す。表1において「−」で示されている欄は、試薬が何も注入されていないことを示す。
Figure 0005964388
表1に示すように、セル400の試薬室402および試薬室403には、それぞれ異なる試薬が注入されている。これは、測定したい土壌成分に応じた試料が注入されているからであり、セル400−aでは硝酸態窒素(NO−N)を、セル400−bではアンモニア態窒素(NH−N)を、セル400−cでは可吸態リン酸(P)を、セル400−dでは交換性カリウム(KO)を、セル400−eでは交換性カルシウム(CaO)を、セル400−fでは交換性マグネシウム(MgO)を測定対象の土壌成分としている。
土壌抽出液としては、土壌0.4gに水100mlを加え、振とうした後、ろ過し、ろ液を試料室401および試料室411へ注入した。また、試薬室403と測定室404との間の流路405には、開閉式の弁が設けられており、弁は閉じられた状態となっている。
土壌抽出液を試料室401および試料室411に注入後、測定が開始すると、まず回転駆動部106が回転する。回転駆動部106の回転により、チップ102は、回転軸450を中心として回転し、セル400およびセル410には、それぞれ図4の(b)および図4の(c)に矢印Fで示す方向に遠心力(慣性力)が作用する。
セル410の試料室411に注入された土壌抽出液は、遠心力によって流路415を通って基準室414へと移動する。
また、セル400の試料室401の土壌抽出液および試薬室402の試薬は、流路405を通り試薬室403へと移動する。これにより、試薬室403内に測定対象となる試料と試薬との混合液(測定液)が生成される。
次に回転駆動部106の回転により、セル400の試薬室403内に生成された混合液の攪拌が行われる。混合液の攪拌は、本実施形態では、回転駆動部106の回転により行われる構成としたが、これに限られるものでは無い。試料分析装置100が1軸駆動可能な並進駆動部(図示せず)を備えており、並進駆動部の往復運動によって攪拌が行われる構成であってもよいし、回転駆動部106と並進駆動部とを組み合わせて駆動させることによって攪拌が行われる構成であってもよい。また、回転駆動部106と並進駆動部とのそれぞれを個別に時間差を空けて駆動することで攪拌を行う構成であってもよい。さらには、攪拌の際に、回転駆動部106を一定の速度で回転する構成であってもよいし、加速度を付けて回転する構成や、逆回転する構成であっても、また、これらを組み合わせて回転する構成であってもよい。
混合液の攪拌が終了すると、試薬室403と測定室404との間の流路405に設けられた開閉式の弁を開放し、再び回転駆動部106を回転させることで、遠心力により混合液を測定室404へと移動させる。
なお、上述の混合液の攪拌は、試薬室403で行ってもよいが、測定室404で行ってもよい。また、本実施形態においては、回転駆動部106の回転により、混合液の生成および攪拌が、セル400−a〜400−fに対して一括に行われる構成であったが、これに限られるものでは無く、それぞれのセル400−a〜400−fに対して個別に行われる構成であってもよい。しかしながら、処理時間の短縮という観点から見れば、セル400−a〜400−fに対して一括で行われる構成であることが好ましい。
図5の(a)および(b)に示すように、混合液の攪拌が終了すると、次に、回転駆動部106の回転によりチップ102が1周等速回転すると共に、発光部101から光300が射出され、光300がチップ102を走査し、チップ102を透過した光300は、受光部103へと入射される。
ここで、発光部101から射出された光300は、ハーフミラー108によって、チップ102側と、参照用受光部104側に分岐される。参照用受光部104に入射された光の強度と、測定室404を透過し、受光部103へと入射される光の強度とを計測部109が測定し、比較することで、混合液の吸光度(透過率)が算出される。また、参照用受光部104により、チップ102に入射前の光の強度を測定しているため、熱や光源の劣化等による影響で発光部101からの出力が変動したとしても、混合液の透過率を正確に求めることが可能である。
図6は、上述した、チップ102を1周等速回転させ、光300により走査することで測定を行った場合における、チップ102の周方向位置と、受光部103が受光した光の強度(透過光量)との関係を示すグラフである。
図6に示すように、光300が、測定室404−a〜404−fおよび基準室414を透過する際には、透過光量は大きくなる。また、測定室404−a〜404−fに格納された混合液は、試薬により呈色反応を示しており、各土壌成分の濃度に依存した光吸収が生じる。一方で、基準室414には、土壌抽出液のみが格納されているため、測定室404−a〜404−fと比較して、生じる光吸収は少ない。そのため、図6において、透過光量が一番高くなっている位置が基準室414に対応していることが判る。
このように、チップ102に土壌抽出液のみが格納されるセル410を設けることで、計測部109は、チップ102を1周等速回転させ、光300により走査することで、受光部103の受光した光の強度から基準室414の位置を特定することができる。
また、図6に示すように、光300が測定室404−a〜404−fおよび基準室414以外の場所を透過する際に透過光量は最低の値を示す。これは、チップ102を構成している構造体の厚みの影響により、チップ102が高い吸光度を示すからである。
しかしながら、測定室404−a〜404−fおよび基準室414以外を透過した光300が、受光部103に入射されると、計測部109は、誤った位置を測定室404−a〜404−fおよび基準室414の位置であると特定してしまう可能性がある。そのため、計測部109が、光300が測定室404−a〜404−fおよび基準室414へ入射しているか、それ以外の場所へ入射しているかをより明確に判別することができる構成であることが好ましい。
具体的には、図7に示すように、チップ102において、光300が走査(透過)する部位のうち、測定室404−a〜404−fおよび基準室414以外の場所が予め遮光部460(吸光材)により遮光(コーティング)されていてもよい。また、図3に示すフィルターアレイ205の構造体を光吸収の高い材料で作製していてもよい。
ここで、上述したように、セル400−a〜400−fの測定室404−a〜404−f、および、セル410の基準室414は同一円周上に等間隔で形成されている。そのため、計測部109が基準室414の位置をまず特定し、特定した基準室414の位置を原点と定めることで、相対的な位置関係に基づいて、原点から所定の角度の位置を、測定室404−a〜404−fの位置であるとして、測定室404−a〜404−fの位置を自動で決定することができる。
上述の方法で、計測部109が、基準室414および測定室404−a〜404−fの位置を特定すると、次に、原点に基づいて、回転駆動部106が予め定められたパルス値分だけチップ102を回転させ、それぞれの測定室404−a〜404−fの透過光量の測定を行う。このように、基準室414および測定室404−a〜404−fの位置を特定することで、試料分析装置100は円滑に透過光量の測定を行うことが可能となる。
測定室404−aに格納された混合液は、410nm〜420nmの波長帯の付近に硝酸態窒素に依存した吸収帯域を持つ。そのため、発光部101の光源201bの青色LEDを発光させ、フィルターアレイ205は420nmの干渉フィルター301を用いて透過光量の測定を行う。その際、基準室414に格納された土壌抽出液に対しても同様に、光源201bの青色LEDを発光させ、干渉フィルター301を介した透過光量の測定を行う。
他の測定室404−b〜404−fに対しても、同様にそれぞれに格納された混合液に対応する干渉フィルター301〜306および光源201a〜201cを用いて透過光量の測定を行うと共に、基準室414に格納された土壌抽出液に対しても、同様の測定を行う。
計測部109は、測定室404−a〜404−fを透過した光量と、対応する干渉フィルターを介して基準室414を透過した光量とを比較し、差分を取り、それぞれの測定室404−a〜404−fの吸光度を算出する。
このように、本実施形態に係る試料分析装置100は、基準室414を透過し、受光部103が受光した透過光量(基準透過光量)と、測定室404−a〜404−fを透過し、受光部103が受光した透過光量(測定透過光量)との比較に基づいて測定を行うため、土壌成分濃度等を高精度に測定することが可能となる。
また、本実施形態においては、回転駆動部106として、パルス制御による位置決めが可能なステッピングモーターを用いる構成を示したが、これに限られるものでは無い。
例えば、基準室414の位置を特定するために、チップ102を1周等速回転させる際に、透過光量と共に、回転所要時間の測定を行う構成であってもよい。このような構成とすることで、基準室414の位置を特定すると共に、透過光量と回転所要時間との関係から、基準室414からそれぞれの測定室404−a〜404−fへの移動所要時間を求めることができる。そのため、チップ102を回転させる時間を制御することで、それぞれの測定室404−a〜404−fの位置に対しての土壌成分の測定を行うことが可能となる。試料分析装置100をこのような構成とすることで、回転駆動部106としてブラシレスモーター等を用いることが可能となり、試料分析装置100をより安価な構成とすることができる。
さらに、図5の(b)に示したように、本実施形態においては、測定室404や流路405が密閉されている例を示したが、これに限られるものではなく、必要に応じて、空気の抜け穴が測定室404や流路405等に形成されていてもよい。
また、本実施形態においては、チップ102として、1つの基準室414と6つの測定室404−a〜404−fとが形成されているチップ102を用いたが、チップ102には、基準室414が複数形成されていてもよい。
ここで、測定対象の土壌成分によっては、中性の溶液ではほとんど抽出することができないため、酸性の溶液で抽出する必要がある。その際には、中性の溶液で土壌成分を抽出した土壌抽出液αを収容した基準測定室と、酸性の溶液で土壌成分を抽出した土壌抽出液βを収容した基準測定室とを形成する。そして、上記2種類の土壌抽出液に対して測定対象の土壌成分に応じた試薬を混合し、測定を行う。
このように、対象となる土壌成分に応じて異なる抽出液を作製する必要がある場合には、基準室が複数形成されたチップを用いることで、異なる抽出液のそれぞれで基準透過光量を測定することができる。そのため、より精度よく土壌成分の測定を行うことができる。
また、上述の実施形態においては、チップ102に基準室414、測定室404を形成する例を示したが、本発明はこれに限定されない。土壌抽出液(試料液)、混合液を収容する機能を有していれば、チップ以外の容器に基準室、測定室を形成する構成にも本発明が適用される。
また、本実施形態においては、呈色反応を示す試薬を用い、吸光度により成分の濃度の測定を行う構成を示したがこれに限られるものでは無い。例えば、試薬として、蛍光試薬を用い、蛍光検出器で発光強度を測定することで成分量の測定を行う構成であってもよい。
また、本実施形態においては、測定対象の試料として、土壌から抽出した土壌抽出液を用いる例を示したが、測定対象はこれに限られるものでは無い。例えば、果物や野菜等の作物体の一部を搾取し、水を加え、抽出液を作成し、振とう・ろ過を行い試料とする。このように作製した試料を上述の方法と同様に測定することで、果物や野菜等の作物体に含有されている各種成分量を測定することができる。さらに、本実施形態に係る試料分析装置100は、複数の成分を一括して計測する水質計測装置として使用することもできる。
(従来技術との対比)
従来、試料分析装置に測定を自動で行わせる際に、セルの位置関係を試料分析装置に自動で認識させる方法として、(1)分析デバイスにマーカー等の検出部を設け、試料分析装置に検出機構を設ける方法や、(2)分析デバイスを試料分析装置に装着する方向を予め定めておき、試料分析装置の駆動機構が備えるエンコーダー等のパルス値で測定セルの位置を認識する方法が採られている。
ここで、生産者自らが測定を行うためには、測定作業が簡便であることに加えて、試料分析装置が安価であることが求められる。しかしながら、上述の(1)または(2)の方法を採用すると、試料分析装置が高価になってしまうという問題や、分析デバイスを分析装置に装着する作業において制約が増えることで、作業負担が増大してしまうという問題が有る。
これに対して、本実施形態に係る試料分析装置100は、チップ102に基準室414が設けられており、光300によりチップ102を走査し、基準室414を透過した光量を計測部109が特定することにより、チップ102上における基準室414および測定室404の相対的な位置を特定する。
そのため、従来のように、チップ102にマーカー等の検出部を設け、試料分析装置100に検出機構を設けたり、チップ102を試料分析装置100に装着する方向を予め定めておき、試料分析装置100の回転駆動部106が備えるエンコーダー等のパルス値で測定室404の位置を認識したりする必要が無くなり、試料分析装置100を安価な構成とすることができ、また、測定を簡便に行うことができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態に係る試料分析装置100は、第1の実施形態に係る試料分析装置は異なる発光部101’を備える。
図8は、本実施形態に係る発光部101’の構成概略図である。図9は、発光部101’に備えられるフィルターアレイ215を示す概略図であり、図9の(a)はフィルターアレイ215を上方からみた正面図であり、図9の(b)は、フィルターアレイ215に備えられる基準室フィルター317を上方から見た拡大図である。
発光部101’は、フィルターアレイ205の代わりにフィルターアレイ215を備えていること以外は、第1の実施形態に係る試料分析装置100が備える発光部101と同一の構成である。
図9の(a)に示すように、フィルターアレイ215は、回転軸310を中心とする同一円周上に等間隔に、6つの干渉フィルター(測定室フィルター、透過領域、他の透過領域)311〜316、および、基準室フィルター317を備えている。
干渉フィルター311〜316および基準室フィルター317は、それぞれチップ102に形成された測定室404−a〜404−f、および、基準室414と対応している。そのため、フィルターアレイ215は、光300によってそれぞれの測定室404−a〜404−f、および、基準室414が走査される際に、光300がそれぞれの干渉フィルター311〜316および基準室フィルター317を介して測定室404−a〜404−f、および、基準室414透過するように制御される。
具体的には、干渉フィルター311が測定室404−aと、干渉フィルター312が測定室404−bと、干渉フィルター313が測定室404−cと、干渉フィルター314が測定室404−dと、干渉フィルター315が測定室404−eと、干渉フィルター316が測定室404−fと、基準室フィルター317が基準室414と対応している。
本実施形態においては、干渉フィルター311および干渉フィルター314として、中心波長帯が420nmの干渉フィルターを、干渉フィルター312として、中心波長帯が610nmの干渉フィルターを、干渉フィルター313として、中心波長帯が720nmの干渉フィルターを、干渉フィルター315として、中心波長帯が570nmの干渉フィルターを、干渉フィルター316として、中心波長帯が520nmの干渉フィルターを用いた。
また、図9の(b)に示すように、基準室フィルター317は、5つの干渉フィルター(基準室透過領域、他の基準室透過領域)317a〜317eを備え、5つの干渉フィルター317a〜317eが同一円周の円周方向に並ぶように配置されている。
上記の5つの干渉フィルター317a〜eはそれぞれ、干渉フィルター317aが干渉フィルター311および干渉フィルター314と、干渉フィルター317bが干渉フィルター312と、干渉フィルター317cが干渉フィルター313と、干渉フィルター317dが干渉フィルター315と、干渉フィルター317eが干渉フィルター316と同じ中心波長帯を有する干渉フィルターである。
本発明の第2の実施形態に係る試料分析装置100は、測定の際には、上述の第1の実施形態と同様の手順でまず、混合液の作成および攪拌が行われ、次に、混合液および土壌抽出液の移動が行われる。そして、回転駆動部106によりチップ102を1周等速回転させ、光300による走査を行うことで基準室414の位置が特定される。
本実施形態に係る試料分析装置100は、当該走査の際に、基準室フィルター317が備える5種類の干渉フィルター317a〜317eのそれぞれを介して、基準室414を透過した透過光量(基準透過光量)の計測を行うことを特徴としている。
なお、本実施形態において、発光部101は、第1の実施形態と同様に、光源201aとして白色LEDを、光源201bとして青色LEDを、光源201cとして赤色LEDを備えており、上述の走査の際に、基準室414を光300が透過する時に光源201a、光源201bおよび光源201cが順次発光するように、制御部111に制御される。光源201a、光源201bおよび光源201cの発光の切り替え周期は、回転駆動部106によるチップ102の回転速度と、基準室フィルター317が備える5種類の干渉フィルター317a〜317eの幅から決定され、5種類の干渉フィルター317a〜317eのそれぞれを通過する際に、光源201a、光源201bおよび光源201cのすべてが点灯される周期であることが好ましい。換言すれば、5種類の干渉フィルター317a〜317eのそれぞれを介して基準室414を透過した透過光量を、3つの光源201a〜201cのすべてに対して計測することができるような点灯周期であることが好ましい。
当該走査が終了すると、次に、チップ102を予め定められた量回転させ、測定室404−a〜404−fのそれぞれに対して、予め定められた光源201a〜201cの何れかを用いて、透過光量(測定透過光量)の計測を行う。
そして、計測した測定室404−a〜404−fを透過した光量と、対応する光源において、対応する干渉フィルターを介して基準室414を透過した光量とを比較し、差分を取り、それぞれの測定室404−a〜404−fの吸光度を算出する。
試料分析装置100をこのような構成とすることで、基準室414に格納された土壌抽出液の透過光量を、それぞれの波長に対して一括で計測を行うことができ、極めて迅速に測定を行うことができる。また、土壌抽出液に対する透過光量と、混合液に対する透過光量との差分を取ることで、土壌成分濃度等を高精度に測定することが可能となる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本発明の第3の実施形態に係る試料分析装置100は、上述の第2の実施形態に係る試料分析装置と、測定時における各部の動作が異なる。
具体的には、基準室414の位置が特定された後、さらにもう一度、基準室フィルター317の5種類の干渉フィルター317a〜317eのそれぞれを介して基準室414を透過した光量の測定を、光源201a、光源201bおよび光源201cのそれぞれに対して行う。
当該測定は、基準室414の位置を特定する際に行った、チップ102の等速回転の回転速度よりも遅い回転速度でチップ102を回転させながら行うことが好ましい。
また、当該測定は、上述したようにチップ102を回転させながら連続的に行ってもよいが、基準室フィルター317の5種類の干渉フィルター317a〜317eのそれぞれの位置でチップ102の回転を一度停止させ、光源201a、光源201bおよび光源201cを順次点灯させることで測定を行う構成であってもよい。
このような構成とすることで、基準室414に格納された土壌抽出液の透過光量をより正確に測定することができ、結果として、測定室404−a〜404−fに格納されたそれぞれの混合液の成分濃度の計測精度をより一層向上させることが可能となる。
〔実施形態4〕
本発明のさらに他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態に係る試料分析装置100は、上述の第2の実施形態に係る試料分析装置100と、測定時における各部の動作が異なる。
具体的には、本実施形態においては、測定室404−eに対して吸光度の測定を行う直前に、混合液の再攪拌を行う。これは、セル400−eの試薬室403−eに格納されているジエタノールアミン混合溶液と、土壌抽出液との混合液の吸光度(濁度)が攪拌直後から時間経過と共に変化するが、再攪拌を行うことによって、吸光度が攪拌直後の値に戻ることを本願発明者が見出したことに基づく。
図10は、予め成分濃度の明らかな土壌抽出液を用いて吸光度の測定を行った場合における、成分濃度と吸光度との関係を示すグラフであり、図10にひし形で示すプロットは、作成した混合液に対して、再攪拌を行わずに吸光度の測定を行ったデータであり、図10に長方形で示すプロットは、作成した混合液に対して、測定前に再攪拌を行い、吸光度の測定を行ったデータである。
図10に示すように、再攪拌を行わなかったひし形のプロットは、近似曲線から大きく乖離しており、成分濃度と吸光度との間の相関関係は低いという結果が得られた。これに対し、測定前に再攪拌を行った長方形のプロットは、成分濃度と吸光度との間に高い相関を示すという結果が得られた。
以下に、本実施形態に係る試料分析装置100の測定時の動作について説明する。
本実施形態に係る試料分析装置100は、まず、第2の実施形態に係る試料分析装置100と同様に、まず、回転駆動部106によりチップ102を1周等速回転させ、光300による走査を行うことで基準室414の位置の特定を行う。次に、基準室フィルター317が備える5種類の干渉フィルターのそれぞれを介して、基準室414を透過した光量の計測を行う。
その後、それぞれの測定室404−a〜404−fに格納された混合液に対してそれぞれ予め定められた光源201a〜201cを用いて、吸光度の測定を行う。
その際、測定室404−eの吸光度の測定行う前に、混合液の再攪拌を行う。当該混合液の再攪拌は、回転駆動部106がチップ102を円周方向に対して往復運動することによって行われる。これにより、吸光度の測定精度を著しく向上させることが可能となった。
さらに、セル400−bの測定室404−bの吸光度の測定を行う際にも、同様に、測定直前に再攪拌を行うことで吸光度の測定精度が大幅に向上するという結果が得られた。
このように、試薬と土壌抽出液との混合液の発色反応あるいは分散状態が、混合後の時間経過に伴って不安定になる溶液においては、測定直前に混合液の再攪拌を行うことで、精度よく吸光度の測定を行うことができる。
一方、混合液の発色反応あるいは分散状態が、混合後の時間経過に対して安定的である混合液もあり、このような混合液が格納されている測定室404の吸光度を測定する際には、測定直前に混合液の再攪拌を行う必要は無い。
このように、本実施形態に係る試料分析装置100は、混合液の発色反応あるいは分散状態が混合後の時間経過に対して不安定となる混合液の測定を行う直前に、混合液の再攪拌を行うことで、吸光度、つまり、成分濃度の測定精度を向上させることができる。
さらに、混合後の時間経過に対して発色反応あるいは分散状態が安定的である混合液の測定を行う際には、再攪拌を行わない。これにより。計測時間を大幅に短縮することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る試料分析装置100は、試料を収容した基準室414と、試料に基づく測定液(混合液)を収容した測定室404、404a〜404fとを回転軸450の周りの同一円周上に形成した容器(チップ102)と同一円周上に対応する位置に配置されて容器(チップ102)に向かって光300を発光する発光部101と、容器(チップ102)を透過した光300を受光する受光部103と、容器(チップ102)と発光部101および受光部103との少なくとも一方を回転軸450の周りに回転運動させる回転駆動部106と、基準室414を透過して受光部103が受光した光の基準透過光量と、測定室404、404a〜404fを透過して受光部103が受光した光300の測定透過光量とに基づいて、試料に含まれる成分を分析する計測部109とを備える。
上記の構成によれば、回転軸450の周りの同一円周上に、試料を収容した基準室414と、試料に基づく測定液(混合液)を収容した測定室404、404a〜404fとが容器(チップ102)に形成されている。そのため、容器(チップ102)を回転させて測定を行うことで、測定を簡便で効率的に行うことができる。
さらに、基準室414を透過して受光部103が受光した光300の基準透過光量と、測定室404、404a〜404fを透過して受光部103が受光した光300の測定透過光量とに基づいて、試料に含まれる成分を分析する。そのため、精度のよい測定を行うことができる。
本発明の態様2に係る試料分析装置100は、上記態様1において、基準室414が、試料の試料液(土壌抽出液)のみを収容し、測定液(混合液)が、試料に含まれる成分に対応する試薬と試料との混合液である。
上記の構成によれば、本発明の態様2に係る試料分析装置100は、試料液(土壌抽出液)を透過する基準透過光量と、測定液(混合液)を透過する測定透過光量とを比較して分析を行う。そのため、試料液が着色している場合であったとしても、試料液の基準透過光量をベースラインとすることができ、高精度の測定が可能となる。
本発明の態様3に係る試料分析装置100は、上記態様1において、計測部109が、受光部103が受光した光300の透過光量を同一円周に沿って連続的に測定し、測定した透過光量に基づいて、基準室414と測定室404、404a〜404fとの少なくとも一つの同一円周上の位置を特定する。
上記の構成によれば、計測部109が、測定した透過光量に基づいて、基準室414と測定室404、404a〜404fとの少なくとも一つの同一円周上の位置を特定する。これにより、効率的に測定を行うことが可能となる。
本発明の態様4に係る試料分析装置100は、上記態様3において、計測部109が、受光部103が受光した光300の透過光量が最も大きい同一円周上の位置により基準室414の同一円周上の位置を特定する。
上記の構成によれば、計測部109が、透過光量が最も大きい同一円周上の位置により基準室414の同一円周上の位置を特定することで、試料分析装置100が容器(チップ102)上の基準室414の位置を認識することができる。これにより、試料分析装置100が測定を自動で行うことができる。
本発明の態様5に係る試料分析装置100は、上記態様1において、同一円周上の容器(チップ102)の部位のうち基準室414に対応する部位および測定室404、404a〜404fに対応する部位を除いた部位に入射する発光部101からの光を遮光する遮光部をさらに備える。
上記の構成によれば、容器(チップ102)の部位のうち、基準室414に対応する部位および測定室404、404a〜404fに対応する部位を除いた部位を透過した光を遮ることができ、計測部109が基準透過光量と、測定透過光量とを明確に特定することが可能となる。
本発明の態様6に係る試料分析装置100は、上記態様4において、容器(チップ102)に、試料に基づく他の測定液(混合液)を収容した他の測定室404、404a〜404fが回転軸450の周りの同一円周上に形成され、計測部109は、特定した基準室414の位置と、測定室404、404a〜404fの基準室414に対する相対的な位置関係とに基づいて測定室404、404a〜404fの同一円周上の位置を特定し、特定した基準室414の位置と、他の測定室404、404a〜404fの基準室414に対する相対的な位置関係とに基づいて他の測定室404、404a〜404fの同一円周上の位置を特定する。
上記の構成によれば、基準室414の位置をまず特定し、特定した基準室414の位置からの相対的な位置により測定室404、404a〜404fの位置を特定する。これにより、測定室404、404a〜404fが複数ある場合においても、特定した基準室414の位置に基づいて測定室404、404a〜404fの位置を特定することで、それぞれの測定室404、404a〜404fにおける測定透過光量が近い値であったとしても、確実に測定室404、404a〜404fの位置を特定することが可能となる。
本発明の態様7に係る試料分析装置100は、上記態様6において、発光部101が、計測部109により位置が特定された測定室404、404a〜404fの測定液(混合液)に対応する波長の光300を発光する光源201a〜201cと、計測部109により位置が特定された他の測定室404、404a〜404fの他の測定液(混合液)に対応する他の波長の光300を発光する他の光源201a〜201cとを有し、光源201a〜201cは測定室404、404a〜404fに向かって前記波長の光300を発光し、他の光源201a〜201cは他の測定室404、404a〜404fに向かって前記他の波長の光300を発光する。
上記の構成によれば、測定液(混合液)が複数ある場合において、特定した測定室404、404a〜404fの位置に応じて、それぞれに対応する波長の光300を発光することができる。そのため、容器(チップ102)に複数の測定液(混合液)が格納されていたとしても、測定を自動で行うことが可能となる。
本発明の態様8に係る試料分析装置100は、上記態様7において、発光部101’が、測定室404、404a〜404fのうちの1つに対応する測定室フィルター(干渉フィルター311〜316のうちの1つ)と、前記他の測定室404、404a〜404fのうちの他の1つに対応する他の測定室フィルター(干渉フィルター311〜316のうちの他の1つ)と、基準室414に対応する基準室フィルター317とを有し、測定室フィルター(干渉フィルター311〜316のうちの1つ)が、光源201a〜201cのうちの1つから発光されて測定室404、404a〜404fのうちの1つの測定液(混合液)に対応する波長の光を透過する透過領域を含み、他の測定室フィルター(干渉フィルター311〜316のうちの他の1つ)が、他の光源201a〜201cのうちの他の1つから発光されて他の測定室404、404a〜404fのうちの他の1つの他の測定液(混合液)に対応する他の波長の光を透過する他の透過領域を含み、基準室フィルター317が、光源201a〜201cのうちの1つから発光されて測定室404、404a〜404fののうちの1つ測定液(混合液)に対応する波長の光を透過する基準室透過領域(干渉フィルター317a〜317eのうちの1つ)と、他の光源201a〜201cのうちの他の1つから発光されて他の測定室404、404a〜404fのうちの他の1つの他の測定液(混合液)に対応する他の波長の光を透過する他の基準室透過領域(干渉フィルター317a〜317eのうちの他の1つ)とを有し、基準室透過領域(干渉フィルター317a〜317eのうちの1つ)と他の基準室透過領域(干渉フィルター317a〜317eのうちの他の1つ)とが同一円上に配置されている。
上記の構成によれば、発光部101’が測定室フィルター(干渉フィルター311〜316のうちの1つ)と、他の測定室フィルター(干渉フィルター311〜316のうちの他の1つ)と、基準室フィルター317とを有していることにより、測定室フィルター(干渉フィルター311〜316のうちの1つ)を介した測定透過光量と、基準室フィルター317の対応する基準室透過領域(干渉フィルター317a〜317eのうちの1つ)を介した基準透過光量とに基づいて、それぞれの測定室404、404a〜404fに対して試料に含まれる成分を分析することができる。また、基準室透過領域(干渉フィルター317a〜317eのうちの1つ)と他の基準室透過領域(干渉フィルター317a〜317eのうちの他の1つ)とが同一円上に配置されていることにより、それぞれの測定室404、404a〜404fに対応する基準透過光量を一度に測定することが可能となる。これにより、分析を高精度かつ効率的に行うことが可能となる。
本発明の態様9に係る試料分析装置100は、上記態様8において、受光部103が受光した光の透過光量を同一円周に沿って連続的に測定し、透過光量が最も大きい同一円周上の位置により基準室414の同一円周上の位置を計測部109が特定するときに、回転駆動部106は容器(チップ102)を第1回転速度で回転運動させ、光源201a〜201cのうちの1つから発光されて測定室404、404a〜404fののうちの1つ測定液(混合液)に対応する波長の光が基準室透過領域(干渉フィルター317a〜317eのうちの1つ)を透過し、他の光源201a〜201cのうちの1つから発光されて他の測定室404、404a〜404fのうちの他の1つの他の測定液(混合液)に対応する他の波長の光が他の基準室透過領域(干渉フィルター317a〜317eのうちの他の1つ)を透過するときに、回転駆動部106は容器(チップ102)を第1回転速度よりも遅い第2回転速度で回転運動させる。
上記の構成によれば、基準室414の同一円周上の位置を計測部109が特定するときよりも遅い速度で容器(チップ102)を回転運動させながら、基準透過光量を測定することで、基準透過光量の測定を正確に行うことができる。これにより、試料の成分の分析をより高精度に行うことが可能となる。
本発明の態様10に係る試料分析装置100は、上記態様8において、回転駆動部106が容器(チップ102)を第1回転速度で回転運動させながら、受光部103が受光した光の透過光量を同一円周に沿って連続的に計測部109が測定し、透過光量が最も大きい同一円周上の位置により基準室414の同一円周上の位置を計測部109が特定し、発光部101’により発光された光が基準室414を透過する位置から容器(チップ102)を予め定められた角度回転軸450の周りに回転駆動部106が回転させ、測定室404、404a〜404fのうちの1つの測定液(混合液)を攪拌するために容器(チップ102)を回転軸450の周りに搖動させた後、発光部101’から発光されて測定室404、404a〜404fのうちの1つを透過し、受光部103が受光した光の測定透過光量を計測部109が測定する。
上記の構成によれば、予め定められた測定室404、404a〜404fのうちの1つに対して測定を行う際に、容器(チップ102)を回転軸450の周りに搖動させることで測定液(混合液)の再攪拌を行う。そのため、測定液(混合液)の発色反応あるいは分散状態が混合後の時間経過に対して不安定となる測定液(混合液)の測定を行う場合であっても、再攪拌を行うことにより、成分濃度の測定精度を向上させることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、試料分析装置、特に土壌成分の分析に好適な試料分析装置に利用することができる。
100 試料分析装置
101、101’ 発光部
102 チップ(容器)
103 受光部
106 回転駆動部
109 計測部
201a〜201c 光源
205、215 フィルターアレイ
300 光
301〜306 干渉フィルター
311〜316 干渉フィルター(測定室フィルター、透過領域、他の透過領域)
317 基準室フィルター
317a〜317e 干渉フィルター(基準室透過領域、他の基準室透過領域)
404、404a〜404f 測定室
414 基準室
450 回転軸

Claims (8)

  1. 試料を収容した基準室と、前記試料に基づく測定液を収容した測定室とを回転軸の周りの同一円周上に形成した容器と、
    前記同一円周上に対応する位置に配置されて前記容器に向かって光を発光する発光部と、
    前記容器を透過した光を受光する受光部と、
    前記容器と前記発光部および前記受光部との少なくとも一方を前記回転軸の周りに回転運動させる回転駆動部と、
    前記基準室を透過して受光部が受光した光の基準透過光量と、前記測定室を透過して受光部が受光した光の測定透過光量とに基づいて、前記試料に含まれる成分を分析する計測部とを備え、
    前記計測部は、前記受光部が受光した光の透過光量を前記同一円周に沿って連続的に測定し、前記測定した透過光量に基づいて、前記基準室と前記測定室との少なくとも一つの前記同一円周上の位置を特定し、
    前記計測部は、前記受光部が受光した光の透過光量が最も大きい前記同一円周上の位置により前記基準室の前記同一円周上の位置を特定することを特徴とする試料分析装置。
  2. 前記基準室が、前記試料の試料液のみを収容し、
    前記測定液が、前記試料に含まれる成分に対応する試薬と前記試料との混合液である請求項1に記載の試料分析装置。
  3. 前記同一円周上の容器の部位のうち前記基準室に対応する部位および前記測定室に対応する部位を除いた部位に入射する前記発光部からの光を遮光する遮光部をさらに備える請求項1に記載の試料分析装置。
  4. 前記容器に、前記試料に基づく他の測定液を収容した他の測定室が前記回転軸の周りの同一円周上に形成され、
    前記計測部は、前記特定した基準室の位置と、前記測定室の前記基準室に対する相対的な位置関係とに基づいて前記測定室の前記同一円周上の位置を特定し、前記特定した基準室の位置と、前記他の測定室の前記基準室に対する相対的な位置関係とに基づいて前記他の測定室の前記同一円周上の位置を特定する請求項1に記載の試料分析装置。
  5. 前記発光部は、前記計測部により位置が特定された測定室の測定液に対応する波長の光を発光する光源と、前記計測部により位置が特定された他の測定室の他の測定液に対応する他の波長の光を発光する他の光源とを有し、
    前記光源は前記測定室に向かって前記波長の光を発光し、前記他の光源は前記他の測定室に向かって前記他の波長の光を発光する請求項4に記載の試料分析装置。
  6. 前記発光部が、前記測定室に対応する測定室フィルターと、
    前記他の測定室に対応する他の測定室フィルターと、
    前記基準室に対応する基準室フィルターとを有し、
    前記測定室フィルターが、前記光源から発光されて前記測定室の測定液に対応する波長の光を透過する透過領域を含み、
    前記他の測定室フィルターが、前記他の光源から発光されて前記他の測定室の他の測定液に対応する他の波長の光を透過する他の透過領域を含み、
    前記基準室フィルターが、前記光源から発光されて前記測定室の測定液に対応する波長の光を透過する基準室透過領域と、前記他の光源から発光されて前記他の測定室の他の測定液に対応する他の波長の光を透過する他の基準室透過領域とを有し、
    前記基準室透過領域と前記他の基準室透過領域とが前記同一円周上に配置されている請求項5に記載の試料分析装置。
  7. 前記受光部が受光した光の透過光量を前記同一円周に沿って連続的に測定し、前記透過光量が最も大きい前記同一円周上の位置により前記基準室の前記同一円周上の位置を前記計測部が特定するときに、前記回転駆動部は前記容器を第1回転速度で回転運動させ、
    前記光源から発光されて前記測定室の測定液に対応する波長の光が前記基準室透過領域を透過し、前記他の光源から発光されて前記他の測定室の他の測定液に対応する他の波長の光が前記他の基準室透過領域を透過するときに、前記回転駆動部は前記容器を前記第1回転速度よりも遅い第2回転速度で回転運動させる請求項6に記載の試料分析装置。
  8. 前記回転駆動部が前記容器を第1回転速度で回転運動させながら、前記受光部が受光した光の透過光量を前記同一円周に沿って連続的に前記計測部が測定し、前記透過光量が最も大きい前記同一円周上の位置により前記基準室の前記同一円周上の位置を前記計測部が特定し、
    前記発光部により発光された光が前記基準室を透過する位置から前記容器を予め定められた角度前記回転軸の周りに前記回転駆動部が回転させ、前記測定室の測定液を攪拌するために前記容器を前記回転軸の周りに搖動させた後、前記発光部から発光されて前記測定室を透過し、前記受光部が受光した光の測定透過光量を前記計測部が測定する請求項6に記載の試料分析装置。
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