JP6030676B2 - 試料分析装置及び試料分析方法 - Google Patents

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Description

本発明は試料分析装置及び試料分析方法に関し、土壌成分の分析に好適な試料分析装置及び試料分析方法に関する。
農業の分野において、農作物の育成状態の管理のため、農作物の生育環境における土壌成分の分析が広く行われている。
一般的に、土壌分析装置は、それぞれの土壌抽出液をその都度複数の試験管に目盛り付のスポイトで計量しながら注入し、その後、土壌成分毎に決められた試薬及び希釈液を試験管に注入し発色させる。そして、比色表、比濁表、または、吸光光度法等を用いて数値換算することで測定が行われている。
しかしながら、上述の測定方法は、それぞれの土壌抽出液に試薬を混合する必要があり、そのために繰り返し作業が多くなる。また、測定したい土壌成分に応じた試薬を準備する必要もあり、煩雑性が高い。
土壌分析を頻繁に行うことにより、圃場ごとの細かい分析や、作付けごとの分析を行うことができる。そのため、前作の影響を考慮した施肥設計を行うことができ、また、成育期間の長い作物についてはより短いスパンで定期的に分析を行うことで、追肥のタイミングや量を最適化することができ、結果として収穫量の増加や品質の安定化が望める。
しかしながら、上述した煩雑性の高さから分析の頻度を高めることは困難である。
近年では、このような問題点に鑑みて、簡易な方法で土壌抽出液と試薬等とを混合し、土壌成分を分析する手法が提案されている。
図13は、特許文献1に開示されている試薬混合及び土壌分析装置を示したものであり、図13の(a)は、従来の土壌分析装置の模式図であり、図13の(b)及び(c)は、従来の土壌分析装置に備えられる収納カートリッジと、抽出液カートリッジとの嵌合を示す模式図である。
特許文献1に記載の土壌分析装置は、図13の(a)に示すように、発光部7、受光部8及び収納カートリッジ9を備えている。収納カートリッジ9は、透明材からなり、土壌から抽出した土壌抽出液と試薬との混合液を収納するセル11が複数設けられている。特許文献1に記載の土壌分析装置は、発光部7から出射された光が収納カートリッジ9内の混合液を透過し、受光部8により検出されることにより混合液の吸光度を測定し、吸光光度法により土壌成分の濃度を測定している。
図13の(b)に示すように、収納カートリッジ9のセル11には、所定量の試薬が予め収納されており、シール紙15により密閉されている。抽出液カートリッジ14の各セル16は、計量としての枡機能を有しており、土壌抽出液が収納されている。測定前に図13の(b)及び(c)に矢印で示す方向に抽出液カートリッジ14を収納カートリッジ9に押し込むことで、収納カートリッジ9と抽出液カートリッジ14とを嵌合する。その後、抽出液カートリッジ14の底面を貫通させ、抽出液を収納カートリッジ9のセル11に注入し、混合液を作成する。
このように、特許文献1に記載の土壌分析装置においては、混合液の作成が容易であり、また、吸光光度法によって土壌成分の濃度の測定を行うため、精度のよい測定を行うことができる。
また、特許文献2には、マイクロ流路が形成された分析用デバイスおよび分析装置が開示されている。特許文献2に記載の分析装置は、希釈液が予めセットされた分析用デバイスに試料液を点着し、その後分析用デバイスを回転駆動させることで、分析用デバイス内に保持された試料液および試薬を反応槽まで移動させ、簡易な方法で試料と試薬との混合液を作成している。
特開2007−46922号公報(2007年2月22日公開) 特開2009−210564号公報(2009年9月17日公開)
しかしながら、特許文献1に記載の土壌分析装置においては、測定の際に、土壌抽出液を手動で計量して抽出液カートリッジ14の各セル16に供給する必要が有り、測定の準備のために時間がかかってしまうという問題がある。また、土壌抽出液の計量を目視により行うため、測定に誤差が生じてしまうという問題もある。
また、特許文献2に記載の分析用デバイスおよび分析装置においても、試料液の点着は手動でおこなうため、測定の準備のために時間がかかると共に、点着量にばらつきが生まれ、その結果測定に誤差が生じてしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な方法で、短時間で複数の土壌成分を一括して測定でき、かつ、精度の良い測定を行うことができる試料分析装置及び試料分析方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る試料分析装置は、回転軸の周りに回転運動する容器であって、前記回転軸の第1の円周上に第1及び第2測定室が形成され、前記第1測定室に連通する第1供給口と前記第2測定室に連通する第2供給口とが前記回転軸の周りの第2の円周上に形成された容器と、前記第2の円周上に対応する位置に配置され、前記第1又は第2供給口を介して前記第1又は第2測定室に液体を供給する液体供給機構と、前記第1の円周上に対応する位置に配置された発光部と、前記第1又は第2測定室を透過した光を受光する受光部と、前記受光部が受光した透過光量に基づいて、前記液体の成分を分析する計測部とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、容器には、回転軸の第1の円周上に第1及び第2測定室が形成され、回転軸の第2の円周上に、第1測定室に連通する第1供給口と、第2測定室に連通する第2供給口とが形成されている。そのため、前記液体供給機構の液体注入位置と前記第1及び第2供給口の位置とを合わせるように容器を回転させて、第1及び第2供給口を介して液体供給機構から液体の注入を行うことができる。これにより、液体の注入を短時間で行うことができると共に、液体供給機構によって液体の注入を行うため、高精度に測定を行うことが可能となる。
本発明の実施形態1に係る試料分析装置の構成概略図である。 図1に示す試料分析装置に備えられる発光部の構成概略図である。 図2に示す発光部に備えられるフィルターアレイの構成概略図である。 図1に示す試料分析装置に備えられるチップの構成概略図であり、(a)は、チップを上方からみた正面図であり、(b)及び(c)は、チップに備えられるセルの形状を示す概略図である。 図1に示す試料分析装置に備えられる液体供給機構の構成概略図である。 (a)は、測定時におけるチップの上面図を示したものであり、(b)は、(a)におけるチップのC−C線矢視断面図、並びに、図1に示す試料分析装置に備えられるフィルターアレイ及び受光部を模式的に示したものである。 図1に示す試料分析装置の測定の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る試料分析装置の構成概略図である。 図8に示す試料分析装置の測定の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る試料分析装置の構成概略図である。 本発明の実施形態4に係る試料分析装置の構成概略図である。 図11に示す試料分析装置の測定の流れを示すフローチャートである。 (a)は従来用いられている土壌分析装置の模式図であり、(b)及び(c)は、(a)に示す土壌分析装置に備えられる収納カートリッジと、抽出液カートリッジとの嵌合を示す模式図である。
〔実施形態1〕
以下、図面を参照しながら、本発明に係る試料分析装置の実施の形態について説明する。また、図面におけるそれぞれの構成部材の厚みや長さ等は、本発明の理解を助けるために示したものであり、本発明は、図示される構成に限定されるものではない。
(試料分析装置の構成概略)
図1に、本発明の実施形態1に係る試料分析装置100の構成概略図を示す。本発明の実施形態1に係る試料分析装置100は、吸光光度法により測定を行う試料分析装置であり、図1に示すように、発光部101と、チップ102と、受光部103と、回転駆動部106と、液体供給機構108と、計測部109と、制御部111とを備える。
以下に各部の構成について詳細に説明する。
図2は、発光部101の構成概略図である。図2に示すように、発光部101は、発光波長がそれぞれ異なる複数の光源201a、201b、201cと、複数の光源201a、201b、201cのそれぞれに対応するコリメートレンズ202a、202b、202cと、ダイクロイックミラー203a、203bと、アパーチャー204と、フィルターアレイ205とを備える。
発光部101は、制御部111と接続しており、複数の光源201a〜201cのそれぞれは、制御部111からの信号により発光、消灯及び発光強度が制御されている。本実施形態においては、光源201aとして白色LED(Light Emitting Diode)を、光源201bとして青色LEDを、光源201cとして赤色LEDを用いた。
ダイクロイックミラー203a、203bは、特定の波長帯の光を透過させ、別の特定の波長帯の光を反射する鏡である。本実施形態においては、ダイクロイックミラー203aは、470nm〜1600nmの波長帯の光を透過させ、350nm〜430nmの波長帯の光を反射させるものを用いた。また、ダイクロイックミラー203bは400nm〜630nmの波長帯の光を透過させ、675nm〜850nmの波長帯の光を反射させるものを用いた。
図3は、図2に示すフィルターアレイ205を上方から見た正面図である。図3に示すようにフィルターアレイ205は、回転軸210を中心として、円周上に配置された、透過波長帯域の異なる複数の干渉フィルター301〜306を備えている。本実施形態においては、干渉フィルター301〜306としてそれぞれ透過波長帯域が420nm、520nm、570nm、610nm、710nm、720nmの干渉フィルターを用いた。
発光部101は、制御部111からの信号に応じて、複数の光源201a〜201cが発光する。光源201a〜201cから射出された光は、各光源201a〜201cに対応するコリメートレンズ202a〜202cにより指向され、ダイクロイックミラー203a、203bにより光路が合される。そして、アパーチャー204によりビーム径が調整され、フィルターアレイ205へと導かれる。フィルターアレイ205は、複数の光源201a〜201cの制御と同期して、光の進行方向に平行な回転軸210を中心として回転するように制御されており、アパーチャー204を通過した光から特定の波長のみを選択して透過させる。フィルターアレイ205を透過した光は、光300として発光部101から射出される。
図4はチップ102を示す概略図であり、図4の(a)は、チップ102を上方からみた正面図であり、図4の(b)は、チップ102に備えられるセル400の形状の一例を示す概略図であり、図4の(c)は、チップ102に備えられるセル410の形状を示す概略図である。
図4の(a)に示すように、チップ102は円盤状であり、回転軸450を中心に、放射状に複数のセル400及びセル410が形成されている。なお、本実施形態においては、チップ102には、セル400が6つ、及び、セル410が1つ形成されている。セル400及びセル410は、チップ102の円周方向に対して等間隔で形成されている。
チップ102は、発光部101から射出された光300を透過するように、例えば、シリコーン、ガラス、プラスチック等の透明材で作製されていることが好ましい。チップ102は、チップ102を安価な構成とするために、透明性の高い合成樹脂で作製されていることがより好ましく、本実施形態においては、チップ102は、耐薬品性も兼ね備えた低密度ポリプロピレンで作製されている。
また、セル400及びセル410は、チップ102の表面に露出して形成されるものではないが、図4の(a)では、内部構造を理解しやすいように実線で示している。
図4の(b)に示すように、セル400のそれぞれには、土壌から抽出した土壌抽出液(液体試料)を注入する試料室401と、試薬(第1試薬、第2試薬)を格納する試薬室402、403と、測定室(第1測定室、第2測定室)404とが形成されている。試薬室403と、試料室401、試薬室402及び測定室404との間には流路405が形成されており、試薬室403と、試料室401、試薬室402及び測定室404とは連通している。また、試料室401には、土壌抽出液を注入するための開口部(第1供給口、第2供給口)407が形成されており、開口部407は、チップ102の上面に向かって開口している、
図4の(c)に示すように、セル410は、試薬室を備えておらず、試料室411及び基準室414が形成されている。また、試料室411と基準室414との間は流路415が形成されており、試料室411と基準室414とは連通している。試料室411には、セル400の試料室401と同様に、土壌抽出液を注入するための開口部417が形成されており、開口部417は、チップ102の上面に向かって開口している。
ここで、セル400の測定室404、及び、セル410の基準室414は、図4の(a)に一点鎖線Aで示すように、第1の円周上に形成されている。また、セル400の開口部407、及び、セル410の開口部417は、図4の(a)に一点鎖線Bで示すように第2の円周上に形成されている。すなわち、測定室404及び基準室414と、開口部407、417とは、回転軸450を中心とする同心円上に形成されており、開口部407、417が、半径方向内側に、測定室404及び基準室414が半径方向外側に形成されている。
なお、試薬室403と測定室404との間の流路405には、開閉式の弁が設けられており、弁は閉じられた状態となっている。
チップ102の大きさは、例えば直径が20cm程度であり、セル400及びセル410のそれぞれの大きさは、図4の(b)及び(c)の長手方向が4〜5cm、短手方向が2〜3cm程度の大きさである。
受光部103は、発光部101から射出され、チップ102の、図4の(a)において一点鎖線Aで示す第1の円周上の領域を透過した光300を受光する。
計測部109は、受光部103と接続している。計測部109は、受光部103の受光した光の強度を測定するとともに、測定結果に基づいて各種データ(土壌成分濃度、pH等)を算出する。
回転駆動部106は、チップ102の下方に備えられ、チップ102を、回転軸450を中心として回転駆動する。本実施形態においては、回転駆動部106としてパルス制御可能なステッピングモーターを用いた。なお、本実施形態においては、回転駆動部106がチップ102を回転駆動する構成を示したが、これに限られるものではなく、チップ102と、発光部101、受光部103及び液体供給機構108とが相対的に移動すればよい。例えば、回転駆動部106が、発光部101、受光部103及び液体供給機構108を回転軸450の周りで回転駆動する構成であってもよいし、チップ102と、発光部101、受光部103及び液体供給機構108との双方を回転駆動する構成であってもよい。
制御部111は、液体供給制御部104、及び測定制御部(計測制御部)105を備える。制御部111は、発光部101、計測部109、液体供給機構108及び回転駆動部106と接続しており、各部の動作を制御する。液体供給制御部104は、回転駆動部106及び液体供給機構108の動作を制御し、液体供給機構108の液体注入位置と開口部407、417の位置とを合わせるようにチップ102の回転を制御して、土壌抽出液等を、液体供給機構108からチップ102の開口部407、417に供給する。測定制御部105は、吸光度の測定を行う際に回転駆動部106及び計測部109の動作を制御し、回転軸450の周りに回転するチップ102の基準室414および測定室404を透過した光に基づいて、土壌成分の測定を行う。
図5は、液体供給機構108の構成を示す概略図である。なお、同図では、チップ102及び回転駆動部106も合わせて示している。図5に示すように、液体供給機構108は、試料格納容器112と、液体供給ポンプ113と、チューブ501と、注入ノズル502とを備えている。
試料格納容器112には、採取した土壌に水を加え、振とう及びろ過を行った土壌抽出液が格納されており、シリコンチューブ(図示せず)等によって液体供給ポンプ113と接続している。当該土壌抽出液は、別の容器である抽出容器(図示せず)にて作成し、抽出容器から試料格納容器112へと注入する構成であってもよいし、抽出容器と試料格納容器112を嵌合させることで、抽出容器の底部を貫通させ、土壌抽出液がシリコンチューブ等に流入する構成であってもよい。
チューブ501は、液体供給ポンプ113と注入ノズル502とを接続している。液体供給ポンプ113は、チューブ501及び注入ノズル502を介して、開口部407、417からチップ102の試料室401、411に、試料格納容器112に格納された土壌抽出液等を所定量だけ滴下・分注する。そのため、注入ノズル502は、開口部407、417が形成された、図4の(a)に一点鎖線Bで示す円周上(第2の円周上)の直上の位置に配置される。また、本実施形態においては、液体供給ポンプ113として、精度良く送液可能なチューブポンプを用いた。
(測定動作及び測定手順)
次に、図6及び図7に基づいて測定時の各部の動作及び測定手順について説明する。
図6の(a)は、測定時におけるチップ102の上面図を示したものである。図6の(b)は、図6の(a)におけるチップ102のC−C線矢視断面図、並びに、フィルターアレイ205及び受光部103を模式的に示したものである。
以下では説明の便宜上6つのセル400のそれぞれを区別するときは、400−a〜400−fの参照符号を付し、区別しない場合には400の参照符号を付す。また同様に、セル400に形成された試料室401、試薬室402、試薬室403、測定室404、流路405及び開口部407についても、それぞれを区別するときには、それぞれ401−a〜401−f、402−a〜402−f、403−a〜403−f、404−a〜404−f、405−a〜405−f、407−a〜407−fの参照符号を付す。
セル400−aの試薬室402−aには、5wt%サリチル酸−硫酸水溶液が0.4ml、試薬室403−aには、2mol/lの水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液が10ml予め注入されている。また同様に、試薬室402−b〜402−f、試薬室403−b〜403−fにも試薬が予め注入されている。試薬室402−a〜402−f、試薬室403−a〜403−fのそれぞれに予め注入されている試薬の種類及び量を表1に示す。表1において「−」で示されている欄は、試薬が何も注入されていないことを示す。
Figure 0006030676
表1に示すように、セル400の試薬室402及び試薬室403には、それぞれ異なる試薬が注入されている。これは、測定したい土壌成分に応じた試料が注入されているからであり、セル400−aでは硝酸態窒素(NO−N)を、セル400−bではアンモニア態窒素(NH−N)を、セル400−cでは可吸態リン酸(P)を、セル400−dでは交換性カリウム(KO)を、セル400−eでは交換性カルシウム(CaO)を、セル400−fでは交換性マグネシウム(MgO)を測定対象の土壌成分としている。
図7は、試料分析装置100の測定手順を示すフローチャートである。
まず、抽出容器に土壌0.4g及び水100mlを入れ、抽出容器にて振とう及びろ過を行い、土壌抽出液を作成する(S1)。そして、作成した土壌抽出液を試料分析装置100の試料格納容器112に注入する(S2)。そして、チップ102を試料分析装置100にセットする(S3)。
次に、制御部111の液体供給制御部104が回転駆動部106を回転させ、セル410の試料室411の開口部417が注入ノズル502の直下の位置となるように、チップ102を回転する(S4)。なお、試料分析装置は、S3にてチップ102を設置する際に、必ず開口部417が注入ノズル502の直下の位置に来るような構成であってもよく、そのような構成の場合には、S3を省略することができる。例えば、チップ102に切り欠き部を設け、チップ102を載置するチップ載置台(図示せず)に突片を設け、切り欠き部と突片とを嵌合する構成としたり、チップ102と回転駆動部106とが接続する回転軸450をDカット形状としたりすることで、チップ102がセットされる位置が、必ず開口部417が注入ノズル502の直下に来る位置となるように、一義的に決めることができる。
次に、液体供給機構108が開口部117から試料室411に土壌抽出液を注入する(S5)。試料室411への土壌抽出液の注入が完了すると、液体供給制御部104は、試料室401−a〜401−fのそれぞれの開口部407−a〜407−fが順次注入ノズル502の直下となるように、回転駆動部106を制御すると共に、試料室401−a〜401−fのそれぞれに所定量の土壌抽出液が注入されるように液体供給機構108を制御する(S6)。
このように、本実施形態に係る試料分析装置100においては、液体供給機構108の液体注入位置と開口部407、417の位置とを合わせるようにチップ102の回転を制御して土壌抽出液を注入することができるため、短時間で試料室401−a〜401−fに土壌抽出液注入することができる。また、初めに試料室411に土壌抽出液を注入することで、試料格納容器112と液体供給ポンプ113との間のチューブ、液体供給ポンプ113、チューブ501及び注入ノズル502内の空気を押し出し、土壌抽出液で満たすことができる。そのため、試料室401−a〜401−fのそれぞれに土壌抽出液を注入する工程において、土壌抽出液を注入する精度を向上することができ、計測精度を向上させることが可能となる。
次に、液体供給機構108が試料格納容器112に残存した土壌抽出液を試料室411に注入し、試料格納容器112が空となる(S7)。
続いて、S7にて空となった試料格納容器112に土壌抽出液を希釈するための純水(希釈液)を注入し(S8)、予め定められた試料室401−a〜401−fに所定量の純水を注入する(S9)。本実施形態においては、可吸態リン酸(P)を計測するためのセルであるセル400−cの試料室401−cに5mlの純水を注入する。なお、S8において試料格納容器112に注入する液体、ならびに、S9において注入対象となる試料室401−a〜401−f及び注入量はこれに限られるものではなく、用いた試薬、採取した土壌の量、土壌を抽出するために用いた液体(例えば、純水やクエン酸等の弱酸性溶液)等に応じて、土壌抽出液と希釈液とが所定の比率となるように決定される。
次に、各セル400、410の吸光度の測定に移り、まず回転駆動部106が回転する。回転駆動部106の回転により、チップ102は、回転軸450を中心として回転し、セル400及びセル410には、それぞれ図4の(b)及び図4の(c)に矢印Fで示す方向に遠心力(慣性力)が作用する。
セル410の試料室411に注入された土壌抽出液は、遠心力によって流路415を通って基準室414へと移動する。
また、セル400の試料室401の土壌抽出液及び試薬室402の試薬は、流路405を通り試薬室403へと移動する。これにより、試薬室403内に測定対象となる試料と試薬との混合液(第1混合液、第2混合液)が生成される(S10)。
次に回転駆動部106の回転により、セル400の試薬室403内に生成された混合液の攪拌が行われる。混合液の攪拌は、本実施形態では、回転駆動部106の回転により行われる構成としたが、これに限られるものでは無い。試料分析装置100が1軸駆動可能な並進駆動部(図示せず)を備えており、並進駆動部の往復運動によって攪拌が行われる構成であってもよいし、回転駆動部106と並進駆動部とを組み合わせて駆動させることによって攪拌が行われる構成であってもよい。また、回転駆動部106と並進駆動部とのそれぞれを個別に時間差を空けて駆動することで攪拌を行う構成であってもよい。さらには、攪拌の際に、回転駆動部106を一定の速度で回転する構成であってもよいし、加速度を付けて回転する構成や、逆回転する構成であっても、また、これらを組み合わせて回転する構成であってもよい。
混合液の攪拌が終了すると、試薬室403と測定室404との間の流路405に設けられた開閉式の弁を開放し、再び回転駆動部106を回転させることで、遠心力により混合液を測定室404へと移動させる(S11)。
なお、上述の混合液の攪拌は、試薬室403で行ってもよいが、測定室404で行ってもよい。また、本実施形態においては、回転駆動部106の回転により、混合液の生成及び攪拌が、セル400−a〜400−fに対して一括に行われる構成であったが、これに限られるものでは無く、それぞれのセル400−a〜400−fに対して個別に行われる構成であってもよい。しかしながら、処理時間の短縮という観点から見れば、セル400−a〜400−fに対して一括で行われる構成であることが好ましい。
図6の(a)及び(b)に示すように、混合液の攪拌が終了すると、次に、回転駆動部106の回転によりチップ102が1周等速回転すると共に、発光部101から光300が射出され、光300がチップ102を走査し、チップ102を透過した光300は、チップ102の測定室404及び基準室414を透過し、受光部103へと入射される。計測部109は、受光部103が受光した光の強度(透過光量)に基づいて混合液の吸光度(透過率)を算出する(S12)。
S12において、制御部111の測定制御部105が、回転駆動部106を制御することで、発光部101から射出された光300が、チップ102の測定室404及び基準室414を透過する。ここで、測定室404−a〜404−fに格納された混合液は、試薬により発色反応を示しており、各土壌成分の濃度に依存した光吸収が生じる。一方で、基準室414には、土壌抽出液のみが格納されているため、測定室404−a〜404−fと比較して、生じる光吸収は少ない。そのため、計測部109は、透過光量が一番高くなっている位置を基準室414であると特定する。計測部109は、測定室404−a〜404−fを透過した光量と、対応する干渉フィルター301〜306を介して基準室414透過した光量との差分を取ることで、測定室404−a〜404−fの吸光度を算出し、土壌成分の測定を行う。
(効果)
ここで、複数の土壌成分の濃度を一括で測定する場合には、土壌成分毎に異なる試薬を用いる必要があるが、特定の土壌成分において、試薬の発色濃度範囲と、抽出液の濃度範囲とが一致しないことがある。
具体的には、ある土壌成分においては、抽出液の濃度が、当該土壌成分に対応する試薬が発色反応を示す濃度範囲内にあるが、他の土壌成分においては、抽出液の濃度が、当該他の土壌成分に対応する試薬が発色反応を示す濃度よりも高く、混合液が土壌成分の濃度に応じた吸光度を示さないことがある。このような場合には、混合液を希釈し、再度吸光度の測定を行う必要がある。
図13に示す、特許文献1に記載の土壌分析装置においては、試薬は予め収納カートリッジ9のセル11に収納されており、抽出液は、抽出液カートリッジ14のセル16で計量される。そのため、特定の土壌成分の濃度が、対応する試薬が発色反応を示す濃度範囲よりも高い場合には、まず抽出液を希釈し、次に抽出液カートリッジ14のセル16で再度計量を行う。その後、収納カートリッジ9と抽出液カートリッジ14とを嵌合することで混合液を作成し、吸光度の測定を行う必要がある。そのため、カートリッジを新たに使用する必要があり、コストが嵩んでしまうという問題がある。また、測定に手戻りが生じることとなり、測定に時間がかかってしまうという問題もある。
これに対して、本実施形態に係る試料分析装置100は、セル400に開口部407が形成されており、測定を行う土壌成分に応じて、土壌抽出液を希釈するための希釈液を、液体供給機構108から開口部407を介してセル400に注入することができる。これにより、土壌抽出液の特定の成分が、試薬が発色反応を示す範囲外の高濃度であったとしても、測定に手戻りが生じることは無く、簡便に測定を行うことができる。また、土壌抽出液を希釈することで、発色反応を示す範囲内の濃度に最適化することができ、測定を高精度に行うことが可能となる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図8及び図9に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図8は、本実施形態に係る試料分析装置600の構成概略図である。試料分析装置600は、実施形態1に係る試料分析装置100の液体供給機構108とは異なる液体供給機構120を備えている点以外は、試料分析装置100と同様の構成である。
液体供給機構120は、土壌抽出液を供給する液体試料供給機構122と、希釈液を供給する希釈液供給機構121とを備えている。液体試料供給機構122は、液体供給機構108と同様の構成であり、試料格納容器112と、液体供給ポンプ113と、チューブ501(図5参照)と、注入ノズル502(図5参照)とを備えている。また、希釈液供給機構121は、試料格納容器112の代わりに希釈液格納容器114を備えている点以外は、液体試料供給機構122と同様の構成である。
次に、試料分析装置600における測定手順を説明する。図9は、試料分析装置600の測定手順を示すフローチャートである。
まず、実施形態1に係る試料分析装置100と同様に、抽出容器に土壌0.4g及び水100mlを入れ、抽出容器にて振とう及びろ過を行い、土壌抽出液を作成する(S21)。そして、作成した土壌抽出液を液体試料供給機構122の試料格納容器112に注入し(S22)、希釈液として純水を希釈液供給機構121の希釈液格納容器114に注入する(S23)。
次に、チップ102を試料分析装置600にセットする(S24)。そして、制御部111の液体供給制御部104が回転駆動部106を回転させ、セル410の試料室411の開口部417が液体試料供給機構122の注入ノズル502の直下の位置となるように、チップ102を回転する(S25)。その後、試料室411に土壌抽出液を注入する(S26)。
次に、試料室401−a〜401−fのそれぞれの開口部407−a〜407−fが順次液体試料供給機構122の注入ノズル502の直下となるように回転駆動部106を制御し、試料室401−a〜401−fのそれぞれに所定量の土壌抽出液の注入を行うと同時に、特定の試料室401−a〜401−fに、希釈液供給機構121から所定量の純水が注入される(S27)。
このように、本実施形態に係る試料分析装置600は、液体供給機構120が、液体試料供給機構122と希釈液供給機構121とを備えているため、土壌抽出液の注入と、希釈液の注入とを同時に行うことができる。そのため、実施形態1に係る試料分析装置100のように、土壌抽出液を試料室401、411に注入した後に、試料格納容器112に純水を注入し、再度試料室401に注入するという工程を行う必要が無くなり、測定時間を短縮することができる。
その後は、実施形態1に係る試料分析装置100と同様に、チップ102を回転させ、試料室411の土壌抽出液を基準室414へと送液すると共に、試薬室403(図4参照)において土壌抽出液と試薬との混合液を作成する。そして、さらにチップ102を回転させることで試薬室403の土壌抽出液を測定室404へと送液する(S28)。
最後に、実施形態1に係る試料分析装置100と同様の方法で、測定室404の混合液、及び、基準室414の土壌抽出液に対して順次吸光度の測定を行う(S29)。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図10に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図10は、本実施形態に係る試料分析装置700の構成概略図である。図10に示すように、試料分析装置700は、実施形態2に係る試料分析装置600とは異なる液体供給機構125を備えている点以外は、試料分析装置600と同様の構成である。
液体供給機構125は、液体試料供給機構126と、希釈液供給機構127とを備えており、希釈液供給機構127が液体の供給方向上流側に、液体試料供給機構126が液体の供給方向下流側に配置されている。換言すれば、液体試料供給機構126と、希釈液供給機構127とは、液体の供給方向に対して直列に配置されている。
液体試料供給機構126は、実施形態2に係る液体試料供給機構122と略同一の構成を有しており、試料格納容器112、液体供給ポンプ113、チューブ、及び注入ノズルを備え、試料格納容器112に格納された液体をチップ102に注入することが可能である。
希釈液供給機構127は、希釈液格納容器114、液体供給ポンプ113、及び、チューブ(図示せず)を備えている。希釈液供給機構127のチューブは、液体供給ポンプ113と、液体試料供給機構126が備える試料格納容器112とを接続している。そのため、液体供給ポンプ113は、希釈液格納容器114に格納された希釈液を、チューブを介して試料格納容器112に送ることができる。
本実施形態に係る試料分析装置700は、液体供給機構125をこのような構成とすることで、特定の試料室401に希釈液としての純水を注入する工程において、純水が希釈液格納容器114から試料格納容器112へと搬送される。その後純水は、液体供給ポンプ113、チューブ、注入ノズルと搬送され、試料室411へと注入される。そのため、液体試料供給機構126における土壌抽出液の流路が純水によって洗浄されることとなり、より精度の高い測定を行うことが可能となる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図11及び図12に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る試料分析装置800の構成概略図である。図11に示すように、試料分析装置800は、実施形態1に係る試料分析装置100に加えて、適正範囲記録部131、適正判定部132、再測定部133を備える。
適正範囲記録部131は、適正判定部132と接続している。適正範囲記録部131は、各セル400に収納された試薬のそれぞれに対して、当該試薬を用いた場合に成分濃度を正確に算出することができる吸光度の適正範囲が記録されている。換言すれば、受光部103が受光する透過光量の適正範囲が試薬に応じて記録されている。
適正判定部132は、適正範囲記録部131、計測部109、及び、再測定部133と接続している。適正判定部132は、セル400のそれぞれに対して、計測部109が算出した吸光度の値と、適正範囲記録部131に記録されている、測定に用いた試薬の吸光度の適正範囲との比較を行い、当該吸光度が適正範囲内にあるか否かの判定を行う。
再測定部133は、適正判定部132及び制御部111と接続しており、適正判定部132の判定に基づいて、吸光度が適正範囲外であると判定されたセル400に対して再測定を行う。当該再測定の詳細については後述する。
次に、試料分析装置800における測定手順を説明する。図12は、試料分析装置800の測定手順を示すフローチャートである。
まず、実施形態1に係る試料分析装置100と同様に、抽出容器に土壌0.4g及び水100mlを入れ、抽出容器にて振とう及びろ過を行い、土壌抽出液を作成する(S31)。そして、作成した土壌抽出液を液体供給機構108の試料格納容器112に注入する(S32)。
次に、チップ102を試料分析装置800にセットする(S33)。そして、制御部111の液体供給制御部104が回転駆動部106を回転させ、セル410の試料室411の開口部417が液体供給機構108の注入ノズル502(図5参照)の直下の位置となるように、チップ102を回転する(S34)。その後、試料室411に土壌抽出液を注入する(S35)。
次に、試料室401−a〜401−fのそれぞれの開口部407−a〜407−fが順次液体供給機構108の注入ノズル502の直下となるように回転駆動部106を制御し、試料室401−a〜401−fのそれぞれに所定量の土壌抽出液の注入を行う(S36)。その後、液体供給機構108が試料格納容器112に残存した土壌抽出液を試料室411に注入し、試料格納容器112が空となる(S37)。
続いて、S37にて空となった試料格納容器112に土壌抽出液を希釈するための純水を注入し(S38)、予め定められた試料室401−a〜401−fに所定量の純水を注入する(S39)。次に、チップ102を回転駆動することで、セル400では、試薬室403において土壌抽出液と試薬との混合液を作成され、セル410においては、基準室414に土壌抽出液が送液される(S40)。混合液の攪拌が終了すると、再び回転駆動部106を回転させることで、遠心力により混合液を測定室404へと移動させる(S41)。
次に、回転駆動部106の回転によりチップ102が1周等速回転すると共に、発光部101から光300が射出され、光300がチップ102を走査し、チップ102を透過した光300は、チップ102の測定室404及び基準室414を透過し、受光部103へと入射される。計測部109は、受光部103が受光した光の強度(透過光量)に基づいて混合液の吸光度(透過率)を算出する(S42)。なお、本実施形態に係る試料分析装置800の測定手順におけるS31〜S42は、実施形態1に係る試料分析装置100の測定手順におけるS1〜S12と同一である。
次に、適正判定部132が、S42において計測部109が算出した吸光度の値が、適正範囲記録部131に記録されている適正範囲内にあるか否かの判定を、それぞれのセル400に対して行う(S43)。すべてのセル400において、計測部109が算出した吸光度の値が、適正範囲記録部131に記録された適正範囲内にあると判定された場合は(S43でYes)、測定を終了する。
一方、何れかのセル400において、計測部109が算出した吸光度の値が、適正範囲記録部131に記録された適正範囲外であると判定された場合には(S43でNo)、再測定部133が、適正判定部132が適正範囲外であると判定したセル400に対して、再測定を行う。当該再測定は、まず、吸光度が適正範囲外であると判定されたセル400に対して、液体供給機構108が、試料室401に所定量(例えば、S38において注入した純水と同量)の純水を注入する(S44)。その後、試料室401に注入された純水を、流路405を介して試薬室403、測定室404へと送液する(S45)。そして、再度すべての測定室404及び基準室414に対して吸光度の測定を行う(S42)。このようにして、すべてのセル400の吸光度の値が、適正範囲記録部131に記録されている適正範囲内となるまで再測定を行う。
本発明に係る試料分析装置800は、このような手順で測定を行うことにより、ある土壌成分が、想定していた成分濃度よりも高濃度であったとしても、再測定の手間を最小限にとどめることができ、効率よく測定することが可能となるとともに、土壌成分の過剰状態を的確に把握することが可能となる。
なお、本実施形態においては、試料分析装置800は、実施形態1の試料分析装置100に加えて、適正範囲記録部131、適正判定部132、及び、再測定部133を備える構成としたが、適正範囲記録部131、適正判定部132、及び、再測定部133を備えていればよい。すなわち、試料分析装置800は、実施形態2の試料分析装置600、または、実施形態3の試料分析装置700に加えて、適正範囲記録部131、適正判定部132及び再測定部133を備える構成であってもよい。
また、上述した実施形態1〜4において、試料分析装置100、600、700の制御部111及び計測部109、並びに、試料分析装置800の制御部111、計測部109、適正範囲記録部131、適正判定部132、及び、再測定部133は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る試料分析装置100、600、700、800は、回転軸450の周りに回転運動する容器であって、前記回転軸450の第1の円周上に第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)及び第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)が形成され、前記第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)に連通する第1供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ)と前記第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)に連通する第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの他の1つ)とが前記回転軸450の周りの第2の円周上に形成された容器(チップ102)と、前記第2の円周上に対応する位置に配置され、前記第1供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ)、又は、第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの他の1つ)を介して前記第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)、又は、第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)に液体を供給する液体供給機構108、120、125と、前記第1の円周上に対応する位置に配置された発光部101と、前記第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)又は第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)を透過した光を受光する受光部103と、前記受光部103が受光した透過光量に基づいて、前記液体の成分を分析する計測部109とを備える。
上記の構成によれば、容器(チップ102)には、回転軸450の第1の円周上に第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)及び第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)が形成され、回転軸450の第2の円周上に、第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)に連通する第1供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ)と、第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)に連通する第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの他の1つ)とが形成されている。そのため、液体供給機構108の液体注入位置と第1及び第2供給口の位置とを合わせるように容器(チップ102)を回転させて、第1供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ)及び第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの他の1つ)を介して液体供給機構108、120、125から液体の注入を行うことができる。これにより、液体の注入を短時間で行うことができると共に、液体供給機構108、120、125によって液体の注入を行うため、高精度に測定を行うことが可能となる。
本発明の態様2に係る試料分析装置100、600、700、800は、上記態様1において、液体供給機構108、120、125の液体注入位置と第1及び第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ、及び他の1つ)の位置とを合わせるように、容器(チップ102)が回転軸450の周りに回転する回転動作を制御するとともに、前記液体を前記液体供給機構108、120、125から前記第1及び第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ、及び、開口部407−a〜407−fのうちの他の1つ)に供給するために、前記容器(チップ102)の回転及び前記液体供給機構108、120、125の動作を制御する液体供給制御部104をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、簡単な構成により、液体の成分を短時間で精度良く分析することができる。
本発明の態様3に係る試料分析装置600、700は、上記態様1又は2において、前記液体が、液体試料と、前記液体試料を希釈する希釈液とを含み、前記液体供給機構120、125は、前記液体試料を供給する液体試料供給機構122、126と、前記希釈液を供給する希釈液供給機構121、127とを有していてもよい。
上記の構成によれば前記液体供給機構120、125は、前記液体試料を供給する液体試料供給機構122、と、前記希釈液を供給する希釈液供給機構121、127と、液体試料供給機構126とを備えている。これにより、液体試料と希釈液との注入を同時に行うことが可能となり、より短時間で測定を行うことができる。
本発明の態様4に係る試料分析装置100、600、700、800は、上記態様3において、前記液体供給機構120、125の液体注入位置と前記第1又は第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ、又は他の1つ)の位置とを合わせるように、前記容器(チップ102)が前記回転軸450の周りに回転する回転動作を制御するとともに、前記液体試料を前記液体試料供給機構122、126から前記第1及び第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ、及び他の1つ)に供給し、前記希釈液を前記希釈液供給機構121、127から前記第1及び第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ、及び他の1つ)の少なくともいずれかに供給するために、前記容器(チップ102)の回転並びに前記液体試料供給機構122、126及び前記希釈液供給機構121、127の動作を制御する液体供給制御部104をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、液体供給機構120、125は、前記第1及び第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ、及び他の1つ)の少なくともいずれかを介して第1及び第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)の少なくともいずれかに希釈液を供給することができる。そのため、土壌成分のある濃度が、試薬が発色反応を示す濃度の範囲外であったとしても、希釈を行うことで発色反応を示す濃度の範囲内とすることができる。そのため、測定に手戻りが生じることなく、短時間で測定を行うことが可能となる。
本発明の態様5に係る試料分析装置100、600、700、800は、上記態様3又は4において、前記第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)に供給された液体と第1試薬との混合液が前記第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)において生成され、前記第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)に供給された液体と第2試薬との混合液が前記第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)において生成される試料分析装置であって、液体試料供給機構122、126及び前記希釈液供給機構121、127は、前記第1及び第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ、及び他の1つ)に、前記液体試料と前記希釈液とを、それぞれ前記第1試薬と前記第2試薬とに応じた比率で供給してもよい。
上記の構成によれば、液体試料と希釈液とを第1試薬と第2試薬とに応じた比率で供給することにより、第1試薬、第2試薬が発色反応を示す濃度範囲内となるように液体試料を希釈することができ、高精度に測定を行うことが可能となる。
本発明の態様6に係る試料分析装置800は、上記態様3から態様5のいずれか一態様において、前記第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)又は第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)に対して、前記受光部103が受光する透過光量の適正範囲を記録する適正範囲記録部131と、前記第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)又は第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)に対して、前記適正範囲記録部131に記録された適正範囲と、前記受光部103が受光した透過光量とを比較し、前記透過光量が適正範囲外であると判定した場合に、当該透過光量が適正範囲内となるために必要な前記液体試料又は前記希釈液の必要供給量を算出する適正判定部132と、前記適正判定部132によって透過光量が適正範囲外であると判定された第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)又は第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)に、前記必要供給量の前記液体試料または前記希釈液を供給し、透過光量の再測定を行う再測定部133とをさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、試料分析装置800が、適正範囲記録部131、適正判定部132、再測定部133を備えていることにより、液体試料のある土壌成分が想定していた濃度よりも高濃度であり、試薬が発色反応を示す濃度の範囲外であったとしても、そのまま希釈液を注入し再度測定を行うことができる。そのため、測定を短時間で行うことができると共に、再測定の際に新たに容器(チップ102)を使用する必要がなくなり、コストを抑えることができる。
本発明の態様7に係る試料分析方法は、回転軸450の第1の円周上に第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)及び第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)が形成され、前記第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)に連通する第1供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ)と前記第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)に連通する第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの他の1つ)とが前記回転軸450の周りの第2の円周上に形成された容器(チップ102)を、前記第2の円周上に対応する位置に配置された液体供給機構108、120、125の液体注入位置と前記第1及び第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ及び他の1つ)の位置とを合わせるように、前記回転軸450の周りに回転動作させ、さらに前記液体供給機構108、120、125から液体を前記第1及び第2供給口に供給する液体供給工程と、前記第1の円周上に対応する位置から出射され、前記第1又は第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ又は他の1つ)を透過した光の透過光量に基づいて前記液体の成分を分析する計測工程とを包含する。
上記の方法によれば、簡単な構成により、液体の成分を短時間で精度良く分析することができる。
本発明の態様8に係る試料分析方法は、前記液体は、液体試料と、前記液体試料を希釈する希釈液とを含み、前記液体供給工程は、前記第2の円周上に対応する位置に配置された液体供給機構108、120、125から液体試料を前記第1及び第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ及び他の1つ)に供給する液体試料供給工程と、前記液体試料を希釈する希釈液を前記液体供給機構108、120、125から前記第1及び第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの1つ及び他の1つ)の少なくともいずれかに供給する希釈液供給工程とを包含してもよい。
上記の方法によれば、液体供給機構108、120、125は、前記第2供給口(開口部407−a〜407−fのうちの他の1つ)を介して第2測定室(測定室404−a〜404−fのうちの他の1つ)に希釈液を供給することができる。そのため、土壌成分のある濃度が、試薬が発色反応を示す濃度の範囲外であったとしても、希釈を行うことで発色反応を示す濃度の範囲内とすることができる。そのため、測定に手戻りが生じることなく、短時間で測定を行うことが可能となる。
本発明の態様9に係る試料分析方法は、上記態様8において、前記液体試料供給工程の前に、前記第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)を透過した光の透過光量の適正範囲を記録する適正範囲記録工程と、前記計測工程の後で、前記第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)に対して、前記適正範囲記録工程により記録された適正範囲と、前記透過光量とを比較し、前記透過光量が適正範囲外であると判定した場合に、当該透過光量が適正範囲内となるために必要な前記液体試料又は前記希釈液の必要供給量を算出する適正判定工程と、前記適正判定工程によって透過光量が適正範囲外であると判定された第1測定室(測定室404−a〜404−fのうちの1つ)に、前記必要供給量の前記液体試料または前記希釈液を供給し、透過光量の再測定を行う再測定工程とをさらに包含する。
上記の方法によれば、上記態様6に係る試料分析装置800と同様の効果を奏し、液体試料のある土壌成分が想定していた濃度よりも高濃度であり、試薬が発色反応を示す濃度の範囲外であったとしても、そのまま希釈液を注入し再度測定を行うことができる。そのため、測定を短時間で行うことができると共に、再測定の際に新たに容器(チップ102)を使用する必要がなくなり、コストを抑えることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、試料分析装置、特に土壌成分の分析に好適な試料分析装置に利用することができる。
100、600、700、800 試料分析装置
102 チップ(容器)
103 受光部
104 液体供給制御部
105 測定制御部(計測制御部)
108、120、125 液体供給機構
109 計測部
121、127 希釈液供給機構(液体供給機構)
122、126 液体試料供給機構(液体供給機構)
131 適正範囲記録部
132 適正判定部
133 再測定部
404、404−a〜404−f 測定室(第1測定室、第2測定室)
407、407−a〜407−f 開口部(第1供給口、第2供給口)
450 回転軸

Claims (5)

  1. 回転軸の周りに回転運動する容器であって、前記回転軸の周りの第1の円周上に第1及び第2測定室が形成され、前記第1測定室に連通する第1供給口と前記第2測定室に連通する第2供給口とが前記回転軸の周りの第2の円周上に形成された容器と、
    前記第2の円周上に対応する位置に配置され、前記第1又は第2供給口を介して前記第1又は第2測定室に液体を供給する液体供給機構と、
    前記第1の円周上に対応する位置に配置された発光部と、
    前記第1又は第2測定室を透過した光を受光する受光部と、
    前記受光部が受光した透過光量に基づいて、前記液体の成分を分析する計測部とを備え
    前記液体が、液体試料と、前記液体試料を希釈する希釈液とを含み、
    前記液体供給機構は、前記液体試料を供給する液体試料供給機構と、前記希釈液を供給する希釈液供給機構とを有し、
    前記第1又は第2測定室に対して、前記受光部が受光する透過光量の適正範囲を記録する適正範囲記録部と、
    前記第1又は第2測定室に対して、前記適正範囲記録部に記録された適正範囲と、前記受光部が受光した透過光量とを比較し、前記透過光量が適正範囲外であると判定した場合に、当該透過光量が適正範囲内となるために必要な前記液体試料又は前記希釈液の必要供給量を算出する適正判定部と、
    前記適正判定部によって透過光量が適正範囲外であると判定された第1又は第2測定室に、前記必要供給量の前記液体試料または前記希釈液を供給し、透過光量の再測定を行う再測定部とをさらに備えることを特徴とする試料分析装置。
  2. 前記液体供給機構の液体注入位置と前記第1及び第2供給口の位置とを合わせるように、前記容器が前記回転軸の周りに回転する回転動作を制御するとともに、前記液体を前記液体供給機構から前記第1及び第2供給口に供給するために、前記容器の回転及び前記液体供給機構の動作を制御する液体供給制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の試料分析装置。
  3. 前記液体供給機構の液体注入位置と前記第1又は第2供給口の位置とを合わせるように、前記容器が前記回転軸の周りに回転する回転動作を制御するとともに、前記液体試料を前記液体試料供給機構から前記第1及び第2供給口に供給し、前記希釈液を前記希釈液供給機構から前記第1及び第2供給口の少なくともいずれかに供給するために、前記容器の回転並びに前記液体試料供給機構及び前記希釈液供給機構の動作を制御する液体供給制御部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の試料分析装置。
  4. 前記第1測定室に供給された液体と第1試薬との混合液が前記第1測定室において生成され、前記第2測定室に供給された液体と第2試薬との混合液が前記第2測定室において生成される試料分析装置であって、
    液体試料供給機構及び前記希釈液供給機構は、前記第1及び第2供給口に、前記液体試料と前記希釈液とを、それぞれ前記第1試薬と前記第2試薬とに応じた比率で供給することを特徴とする請求項又はに記載の試料分析装置。
  5. 回転軸の周りの第1の円周上に第1及び第2測定室が形成され、前記第1測定室に連通する第1供給口と前記第2測定室に連通する第2供給口とが前記回転軸の周りの第2の円周上に形成された容器を、前記第2の円周上に対応する位置に配置された液体供給機構の液体注入位置と前記第1及び第2供給口の位置とを合わせるように、前記回転軸の周りに回転動作させ、さらに前記液体供給機構から液体を前記第1及び第2供給口に供給する液体供給工程と、
    前記第1の円周上に対応する位置から出射され、前記第1又は第2測定室を透過した光の透過光量に基づいて前記液体の成分を分析する計測工程とを包含し、
    前記液体は、液体試料と、前記液体試料を希釈する希釈液とを含み、
    前記液体供給工程は、
    前記第2の円周上に対応する位置に配置された液体供給機構から液体試料を前記第1及び第2供給口に供給する液体試料供給工程と、
    前記液体試料を希釈する希釈液を前記液体供給機構から前記第1及び第2供給口の少なくともいずれかに供給する希釈液供給工程とを包含し、
    前記液体試料供給工程の前に、前記第1測定室を透過した光の透過光量の適正範囲を記録する適正範囲記録工程と、
    前記計測工程の後で、前記第1測定室に対して、前記適正範囲記録工程により記録された適正範囲と、前記透過光量とを比較し、前記透過光量が適正範囲外であると判定した場合に、当該透過光量が適正範囲内となるために必要な前記液体試料又は前記希釈液の必要供給量を算出する適正判定工程と、
    前記適正判定工程によって透過光量が適正範囲外であると判定された第1測定室に、前記必要供給量の前記液体試料または前記希釈液を供給し、透過光量の再測定を行う再測定工程とをさらに包含することを特徴とする試料分析方法。
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