JP2005291726A - 生化学分析装置 - Google Patents

生化学分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005291726A
JP2005291726A JP2004102747A JP2004102747A JP2005291726A JP 2005291726 A JP2005291726 A JP 2005291726A JP 2004102747 A JP2004102747 A JP 2004102747A JP 2004102747 A JP2004102747 A JP 2004102747A JP 2005291726 A JP2005291726 A JP 2005291726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
light
measurement light
container
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004102747A
Other languages
English (en)
Inventor
Muneyasu Kimura
統安 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Techno Products Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Techno Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Techno Products Co Ltd filed Critical Fujifilm Techno Products Co Ltd
Priority to JP2004102747A priority Critical patent/JP2005291726A/ja
Publication of JP2005291726A publication Critical patent/JP2005291726A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】
検体と試薬との混合液を収容して所定の測定点にある測定容器に測定光を照射しその測定容器を透過した測定光を検出することにより検体の生化学分析を行なう生化学分析装置で、高精度の測定を行なう。
【解決手段】
第1レンズ13によりランプ11の光速をほぼ平行光にし、第2レンズ17でアパーチャ16の像をキュベット20に結像する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、検体と試薬との混合液を収容して所定の測定点にある測定容器に測定光を照射しその測定容器を透過した測定光を検出することにより検体の生化学分析を行なう生化学分析装置に関する。
人体の血液等を検体とし、キュベットと呼ばれる透明の測定容器内にこの検体と試薬を注入して反応させ、その検体と試薬とからなる試料液の反応による呈色を光学的に測定することにより検体の生化学分析を行なう生化学分析装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
キュベット内の試料液を光学的に測定する方法の1つとして、そのキュベットに測定光を照射しそのキュベットを透過してきた測定光を分光して特定波長の光を測定する方法が知られている(特許文献2参照)。
ただし、この方法は大がかりな分光器を必要とし大がかりな測定装置となるおそれがある。
これに対し、キュベットを透過してきた測定光から光学フィルタで所望の波長の光を抽出して測定する方法も提案されている(特許文献3参照)。この測定方法は、比較的小規模の生化学分析装置に向いている。
米国特許第4451433号公報 特開2003−279481号公報 特開昭50−152795号公報
上記の、キュベットに測定光を照射しそのキュベットを透過してきた測定光から所望の波長の光を抽出して測定する方法には、様々な問題が内在している。
図14は、キュベットに測定光を照射する照射部の従来例を示す図である。
この図14に示す照射部は、基本的には、上述の特許文献3の図1に示すものと同様のものである。
フィラメントを有するランプ11が前方に開口したランプハウス12に収容されており、そのランプハウス12の開口近傍には、第1レンズ13が配置されている。この第1レンズ13はランプ11をキュベット20に結像することにより、ランプ11の光をそのキュベット20に集光している。
第1レンズ13を出射した測定光はアパーチャ14の開口を通過してキュベット20に照射され、そのキュベット20を透過した測定光はもう1つのアパーチャ15の開口を通過して、ここには図示しない受光部へと進む。
図15は、図14に一点鎖線で示すA−A′面の光像を示す図である。
この図15に示すように、ここには、測定光として本来有効な中央部分20aの回りにフレアが生じた周囲部分20bが存在する。このフレアは、ランプハウス12の内壁面での反射光(図14に二点鎖線で示す)がキュベット20に到達することにより生じており、このフレアの存在が、キュベット20の透過光量を測定したときの測定誤差の原因となるという問題がある。
図16は、キュベットを透過した後の測定光を取り扱う受光部の従来例を示す図である。図16(A)はその光学系を示し、図16(B)は光学フィルタと測定光束との位置関係を示している。
キュベット20(図14参照)を透過してきた測定光はレンズ31を通りさらに光学フィルタ32を透過して図示しない光検出器に入射する。ここで、光学フィルタ32は、後で説明するように(図18参照)、複数配列されていて切替式となっている場合が多い。この光学フィルタ32が切替式となっていると、切替え時に位置ずれが生ずるおそれがある。
図17は、光学フィルタの位置ずれに起因する問題点の説明図である。図17(A)は光学フィルタの位置がずれたときの光学系を示し、図17(B)はそのときの光学フィルタと測定光束との位置関係を示している。
フィルタ切替機構を持つ光学系で光学フィルタ32の有効範囲いっぱいに測定光束を通すと、光学フィルタ32の位置がずれた場合に、測定光束の一部が光学フィルタの枠部分に当たってその光学フィルタを正常に透過せず、これが光量変動の原因となり、測定誤差の増大を招く。
図18は、ターレット式のフィルタ板を示す図、図19、図20は受光部の光学系を示す側面図および斜視図である。
光学フィルタを切替式とするために通常用いられる構成として、図18に示すような、複数の光学フィルタ32A,32B,…,32Nを円状に配置したフィルタ板33を用意し、図19,図20に示すように、そのフィルタ板33を光検出器34の前面に配置して光学フィルタ33A,33B,…,33Nの配置ピッチ単位で回転させ、測定光の光路上に所望の光学フィルタを配置することにより、測定光の中から所望の波長の光を抽出して光検出器34に入射させる。
ここで、測定光の中から異なる2つの波長の光をそれぞれ抽出して測定する必要がある場合がある。
しかしながら、このようなフィルタ切替機構を採用すると光学フィルタの切替に時間がかかるため、測定に要する時間が長くかかるという問題がある。
一方、キュベットをターンテーブル上に配置して順次回転する構成の場合、キュベットは長時間は同じ測定点にとどまっておらず、測定のチャンスを1回逃がすとそのキュベットの測定についてはもう一巡するまで待つ必要がある。
本発明は、上記事情に鑑み、キュベット内の試料液の測定方法が改善された生化学分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の生化学分析装置のうちの第1の生化学分析装置は、検体と試薬との混合液を収容して所定の測定点にある測定容器に測定光を照射しその測定容器を透過した測定光を検出することにより検体の生化学分析を行なう生化学分析装置において、ランプと、そのランプを収容する、前方に開口したランプハウスと、ランプハウスの開口近傍に配置され、ランプからの光をその測定点に導く第1レンズと、第1レンズから出射した光の光束を規制する開口部と、その開口部を測定点近傍に結像する第2レンズと、測定容器を透過した測定光を受光する受光部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第1の生化学分析装置は、第1のレンズがランプからの光を測定点に導くものであり、さらに、第1レンズから出射した光の光束を規制する開口部と、その開口部をその測定点に結像する第2レンズを備えたものであるため、周囲にフレアの領域は発生せず、高精度の測定が行なわれる。
また、本発明の生化学分析装置のうちの第2の生化学分析装置は、検体と試薬との混合液を収容して所定の測定点にある測定容器に測定光を照射しその測定容器を透過した測定光を検出することにより検体の生化学分析を行なう生化学分析装置において、上記測定容器に測定光を照射する照射部と、上記測定点を通過した測定光の光路に切替自在に進出して、測定光の中から所望の波長の光を抽出する光学素子と、その光学素子の前もしくは後に配置され、測定光の通過領域を規制する開口部と、その光学素子および開口部の双方を経由した後の測定光を検出する検出器とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2の生化学分析装置は、上記光学素子、例えば上述したターレット式の光学フィルタの前あるいは後に開口部を配置して測定光の通過領域を規制したため、光学フィルタ等の光学素子に位置ずれがあってもその光学素子の通過光量は安定しており、高精度の測定が可能となる。
さらに、本発明の生化学分析装置のうちの第3の生化学分析装置は、検体と試薬との混合液を収容して所定の測定点にある測定容器に測定光を照射しその測定容器を透過した測定光を検出することにより検体の生化学分析を行なう生化学分析装置において、上記測定容器に測定光を照射する照射部と、複数の光学フィルタが配列されて一体的に移動することによりそれら複数の光学フィルタの切替えを行なうフィルタ板と、上記測定点を通過した測定光を複数光束の測定光に分割して、それら複数光束の測定光をそれぞれ異なる光学フィルタに導く光束分割光学系と、上記フィルタ板を経由した後の複数光束の測定光それぞれを検出する複数の検出器とを備えたことを特徴とする。
本発明の第3の生化学分析装置は、測定光束を複数に分割して複数の測定光束について並列に測定するものであるため、高速測定が可能となる。
以上説明したように本発明によれば、測定容器内の試料液の測定方法の改善が図られる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、生化学分析装置の一実施形態を示す概要図である。
この生化学分析装置100には、ターンテーブル110が備えられており、そのターンテーブル110には、多数の測定容器としてのキュベット20が円状に配置されている。
そのターンテーブル110の周囲には、検体供給部120、検体サンプリング部130、試薬保管部140、試薬サンプリング部150、撹拌部160、反応部170、および洗浄部180が配備されている。
検体供給部120には、多数の検体(例えば人体の血液、尿、便等)が各容器に入って配列されており、検体サンプリング部130には、その容器から検体を吸引してターンテーブル110上の多数のキュベット20のうちのあらかじめプログラムされたキュベットに注入する検体ピペット131が備えられている。この検体ピペット131は、回転軸132を中心にして、検体供給部120と、洗浄部133と、ターンテーブル110上のキュベット20との間で往復回動し、検体供給部120に配列された検体容器から検体を吸引してその検体をターンテーブル110上のキュベット20に注入し、洗浄部133で次の検体の吸引のために洗浄される。
また、試薬保冷庫140は、試薬が入った試薬容器141を収容して所定の冷却温度に保冷するものであり、また、その試薬保冷庫140の上蓋142には吸入口143が設けられている。その試薬保冷庫140内の試薬容器141はターンテーブル上に置かれていて回転自在となっており、所望の試薬の入った試薬容器が吸入口143の下に配置されるようにそのターンテーブルが回転する。試薬サンプリング部150には、試薬ピペット151が備えられており、その試薬ピペット151は、回転軸152を中心にして、試薬保冷庫140の吸引口143と、洗浄部153と、ターンテーブル110上のキュベット20との間で往復回動し、試薬ピペット151の先端のプローブ(図示せず)を試薬保冷庫140の上蓋142の吸入口143に挿入してその下にある試薬容器141内の試薬を吸引し、その試薬をターンテーブル110上のキュベット20に注入し、洗浄部153で次の試薬の吸引のために洗浄される。
撹拌部160には、先端に棒状の撹拌子(図示せず)を備えた攪拌器161が備えられている。この撹拌器161は、回転軸162を中心にして、ターンテーブル110上のキュベット20と洗浄部163との間で往復回動し、キュベット20内に撹拌子を挿入してそのキュベット20内に注入されている検体と試薬を撹拌、混合し、洗浄部163ではその先端の撹拌子が次のキュベットが撹拌、混合のために洗浄される。
反応部170には、キュベット20内の撹拌、混合された検体と試薬とからなる試料液の呈色反応の濃度検出のための測定を行なう測定器(図示せず)が配置されており、これにより検体の生化学分析が行なわれる。
さらに洗浄部180では、ターンテーブル110上の反応部170における測定の終了したキュベット20が洗浄され、次の検体の生化学分析のために再利用される。
図2は、図1の生化学分析装置の動作シーケンス例を示す図である。
図2(A)は、一般的な生化学分析を行なうときの動作シーケンスであり、先ず、ターンテーブル110上のあるキュベット20に試薬1が分注され、そのまま5分間、所定の温度に安定するよう温度調節が行なわれる。次いでその同じキュベット20に検体が分注され、さらに試薬2が分注され、撹拌されて測定が行なわれ、最後にそのキュベット20が洗浄される。この間約10分ほどの時間がかかる。このような動作シーケンスが、ターンテーブル110に載っている多数のキュベット20について並列的に実行される。
図2(B)は、便潜血測定時の動作シーケンスである。この場合、順に試薬1分注、検体分注、試薬2分注が行なわれ、撹拌、測定、洗浄が行なわれて、1検体あたり約6分で終了する。この場合も、ターンテーブル110に載せられている多数のキュベット20について、この動作シーケンスが並行的に実行される。
図1の生化学分析装置100には、図2(A),(B)に例示するような動作シーケンスが複数用意されており、その目的に応じて適切な動作シーケンスに切り替えられる。図1の生化学分析装置100では、動作シーケンスの切り替えは、オペレータによる手動操作で行われるが、その他にも、検体の種類に応じた検体容器を用い、その検体容器の種類を検出して動作シーケスを切り替えるようにしてもよい。
図3は、図1に示す生化学分析装置100の反応部170に配置された測定器のうちの、ターンテーブル110上のキュベット20に測定光を照射する照射部を示す図である。
図14に示す従来の照射部の構成要素に対応する構成要素には、図14に付した符号と同一の符号を付して示し、相違点を中心に説明する。
前方に開口を有するランプハウス12内にフィラメントを有するランプ11が収容されている。そのランプハウス12の開口近傍には、第1レンズ13が配置されている。図14の従来例における第1レンズ13は、ランプ11をキュベット20に結像するレンズであるが、この図3に示す第1レンズ13は、ランプ11を結像することなく、ランプ11から発せられた光をほぼ平行光にすることにより、キュベット20が通過する測定点へのランプ11のフィラメントの結像を避けつつ、そのランプ11からの光をその測定点に導くレンズである。
また、ランプハウス12の前面には、第1レンズ13が出射した光束を規制する開口部としてのアパーチャ16が配置されており、このアパーチャ16部ではフィラメントの結像がなく、また、ランプハウス12内の不要な反射光も結像されていない。さらに、そのアパーチャ16よりも前方に、そのアパーチャ16を測定点に結像する第2レンズ17が配置されている。ここでアパーチャ16が結像される測定点は、キュベット20の中心A−A′であることが好ましいが、キュベット20内で結像していればよい。
第2レンズ17を出射した測定光は、もう1つのアパーチャ14の開口を通過して、測定点を通過中のキュベット20に照射され、そのキュベット20を透過した測定光は、さらにもう1つのアパーチャ15の開口を通過して、ここには図示しない受光部へと進みその光量が測定される。
図4は、図3に一点鎖線で示すA−A′面の光像を示す図である。
ここには、アパーチャ16の像としての、測定光として本来有効な中央部分20aのみがくっきりと結像されており、図15に示すようなフレアが生じた周囲部分20bは存在しない。
このように、図3の照射部は、ランプ11のフィラメントがキュベット20の位置に結像されるのが避けられる。また、同時に発光部近傍の不要な反射光を取り除くことができる光学系を有し、したがってフレアが防止され、高精度の測定が行なわれる。
図5は、図1に示す生化学分析装置100の反応部170に配置された測定器のうちの、ターンテーブル110上のキュベット20を透過した測定光を受光する受光部の一例を示す図である。図5(A)は、その光学系を示し、図5(B)は光学フィルタと測定光束との位置関係を示している。
図16,図17に示す従来の受光部の構成要素に対応する構成要素には、図16,図17に付した符号と同一の符号を付して示し相違点を中心に説明する。
測定点を通過中のキュベット20(図3参照)を透過してきた測定光は、レンズ31を通り、さらに、固定アパーチャ35の開口および光学フィルタ32を透過して図示しない光検出器に入射する。ここで、この図5に示す受光部の、図16に示す従来の受光部との相違点は、光学フィルタ32の前面に固定アパーチャ35が配置される点である。
光学フィルタ32は、図18を参照して説明したように、複数配列されたターレット式となっている。この光学フィルタ32を切り替えると光の切替時に位置ずれを生じることがある。
図6は、図5に示す受光部における、光学フィルタの位置がずれたときの光学系(A)と、そのときの光学フィルタと測定光束との位置関係(B)を示した図である。
フィルタ切替機構を持つ光学系で光学フィルタ32が切り替えられその位置がずれた場合であっても、固定アパーチャ35の存在により、測定光束30が位置のずれた光学フィルタの枠部分に不用意に当たってしまうことが防止され、光学フィルタ32に多少の位置ずれが生じてもそれに起因する光量変動は抑えられ、高精度の測定が可能となる。
図7は、図5に代わる受光部のもう1つの例を示す図である。
この図7では、図5と比べると、固定アパーチャ35の配置場所が異なっており、図7では固定アパーチャ35は光学フィルタ32の後方に配置されている。
このように、光学フィルタ32の後方に固定アパーチャ35を設けた場合であっても、その固定アパーチャ35により測定光束を規制することにより、光学フィルタ32の位置ずれによる光量変動を抑えた高精度の測定を行なうことができる。
図8,図9は、図5に代わる受光部のさらに別の例を示す、それぞれ、光学フィルタが正常位置にあるとき、および位置ずれを生じているときの、光学系(A)、透過測定光束(B)、反射測定光束(C)を示す図である。
図8,図9では、光学フィルタとして、波長によって反射光と透過光とに分離するダイクロイックミラー36が採用されており、そのダイクロイックミラー36の入射側にアパーチャ37が配置されるとともに、そのダイクロイックミラー36の反射側にもアパーチャ38が配置されている。
ダイクロイックミラー36は切替式となっており、図9に示すように位置ずれを生じるおそれがある。
この図8,図9に示す光学系の場合、ダイクロイックミラー36の透過測定光束30aはダイクロイックミラー36の入射側に配置されたアパーチャ37で規制され、ダイクロイックミラー36の反射側測定光束30bは、ダイクロイックミラー36の反射側に配置されたアパーチャ38で規制されている。ここに示す例では、ダイクロイックミラー36の透過側光束30aよりも反射測定光束30bの方が細径の光束に制限されているが、透過測定光束30aおよび反射測定光束30bのいずれも、ダイクロイックミラー35に位置ずれがあっても、そのダイクロイックミラー36の枠に光束が掛かることはなく、安定した測定が行われる。
図10は、ターレット式のフィルタ板を示す図、図11,図12は、受光部の、さらに異なる光学系の例を示す図である。
図10に示すフィルタ板33は、複数の光学フィルタ32A,32B,…,32Nが円状に配置されており、矢印方向に、光学フィルタ32A,32B,…,32Nの配列ピッチ単位で回転可能となっている。このフィルタ板33に1,2,3,4の番号が付されているがこれらの番号の意味については後述する。
図11,図12に示すように、キュベット20を透過してきた測定光は、ハーフミラー41により透過測定光と反射測定光とに分割され、そのうちの反射測定光はさらにミラー42で反射される。ハーフミラー41の透過測定光は、フィルタ板33に配列された複数の光学フィルタ32A,32B,…,32Nのうちのいずれか1つの光学フィルタを通過して光検出器34Aに入射する。一方、ハーフミラー41の反射測定光は、さらにミラー42で反射した後、フィルタ板33に配列された複数の光学フィルタ32A,32B,…,32Nのうちの別の1つの光学フィルタを通過して光検出器34Bに入射する。ここで、ハーフミラー41の透過測定光と反射測定光は、図10に示すフィルタ板33に配列された複数の光学フィルタ32A,32B…,32Nのうちの同じ番号を付した光学フィルタに入射し、2つの光検出器34A,34Bで、それら2枚の同番号が付された光学フィルタを通過することにより抽出された2つの波長の成分の各光量が測定される。したがって、この図11,図12に示す光学系を採用すると、2つの波長について同時に測定することができ、測定の高速化が実現する。
尚、図10に示すフィルタ板33には、番号4番を付した光学フィルタは1つのみであるが、これは、その光学フィルタにより出力される波長の光を測定する必要のある検体の場合はその1つの波長の光のみ測定すればよく、2つの波長の光を測定する必要はないからである。
図13は、フィルタ板の他の例を示す図である。
この図13に示すフィルタ板43には、複数の光学フィルタ44A,44B,…,44Nが直線状に配置されている。このフィルタ板43の場合、光学フィルタ42A,42B,…,42Nの配列方向に移動することにより、測定光が通過する光学フィルタが切り替えられる。このように、フィルタ板は、図10に示すようなターレット式のものには限られない。
なお、本実施の形態では、測定容器をキュベット20としているが、これに限定されるものではなく、試験管等で光透過性の容器であれば適用が可能である。
また、本実施の形態では、開口部としてのアパーチャ16等は板状であるが、これに限定されるものではなく、開口を有し余分な光を遮蔽できればよく筒状等であっても適用が可能である。
さらにまた、本実施の形態では、試薬は液体で分注しているとしているが、これに限定されるものではなく、試薬は粉末状であっても、あらかじめキュベット20内に入れられてあっても適用が可能である。
生化学分析装置の一実施形態を示す概要図である。 生化学分析装置の動作シーケンス例を示す図である。 図1に示す生化学分析装置の反応部に配置された測定器のうちの、ターンテーブル上のキュベットに測定光を照射する照射部を示す図である。 図3に一点鎖線で示すA−A′面の光像を示す図である。 図1に示す生化学分析装置の反応部に配置された測定器のうちの、ターンテーブル上のキュベットを透過した測定光を受光する受光部の一例を示す図である。 図5に示す受光部における、光学フィルタの位置がずれたときの光学系(A)と、そのときの光学フィルタと測定光束との位置関係(B)を示した図である。 図5に代わる受光部のもう1つの例を示す図である。 図5に代わる受光部のさらに別の例を示す、光学フィルタを正常位置にあるときの、光学系(A)、透過測定光束(B)、反射測定光束(C)を示す図である。 図5に代わる受光部のさらに別の例を示す、光学フィルタに位置ずれを生じているときの、光学系(A)、透過測定光束(B)、反射測定光束(C)を示す図である。 ターレット式のフィルタ板を示す図である。 受光部の、さらに異なる光学系の例を示す図である。 受光部の、さらに異なる光学系の例を示す図である。 フィルタ板の他の例を示す図である。 キュベットに測定光を照射する照射部の従来例を示す図である。 図14に一点鎖線で示すA−A′面の光像を示す図である。 キュベットを透過した後の測定光を取り扱う受光部の従来例を示す図である。 光学フィルタの位置ずれに起因する問題点の説明図である。 ターレット式のフィルタ板を示す図である。 受光部の光学系を示す側面図である。 受光部の光学系を示す斜視図である。
符号の説明
11 ランプ
12 ランプハウス
13 第1レンズ
14,15,16 アパーチャ
17 第2レンズ
20 キュベット
30 測定光束
31 レンズ
32,32A,32B,…,32N 光学フィルタ
33 フィルタ板
34,34A,34B 光検出器
35 アパーチャ
36 ダイクロイックミラー
37,38 アパーチャ
41 ハーフミラー
42 ミラー
43 フィルタ板
44A,44B,…,44N 光学フィルタ

Claims (3)

  1. 検体と試薬との混合液を収容して所定の測定点にある測定容器に測定光を照射し該測定容器を透過した測定光を検出することにより該検体の生化学分析を行なう生化学分析装置において、
    ランプと、
    前記ランプを収容する、前方に開口したランプハウスと、
    前記ランプハウスの開口近傍に配置され、前記ランプからの光を該測定点に導く第1レンズと、
    前記第1レンズから出射した光の光束を規制する開口部と、
    前記開口部を前記測定点近傍に結像する第2レンズと、
    測定容器を透過した測定光を受光する受光部とを備えたことを特徴とする生化学分析装置。
  2. 検体と試薬との混合液を収容して所定の測定点にある測定容器に測定光を照射し該測定容器を透過した測定光を検出することにより該検体の生化学分析を行なう生化学分析装置において、
    前記測定容器に測定光を照射する照射部と、
    前記測定点を通過した測定光の光路に切替自在に進出して、測定光の中から所望の波長の光を抽出する光学素子と、
    前記光学素子の前もしくは後に配置され、測定光の通過領域を規制する開口部と、
    前記光学素子および前記開口部の双方を経由した後の測定光を検出する検出器とを備えたことを特徴とする生化学分析装置。
  3. 検体と試薬との混合液を収容して所定の測定点にある測定容器に測定光を照射し該測定容器を透過した測定光を検出することにより該検体の生化学分析を行なう生化学分析装置において、
    前記測定容器に測定光を照射する照射部と、
    複数の光学フィルタが配列されて一体的に移動することにより該複数の光学フィルタの切替えを行なうフィルタ板と、
    前記測定点を通過した測定光を複数光束の測定光に分割して、該複数光束の測定光をそれぞれ異なる光学フィルタに導く光束分割光学系と、
    前記フィルタ板を経由した後の複数光束の測定光それぞれを検出する複数の検出器とを備えたことを特徴とする生化学分析装置。
JP2004102747A 2004-03-31 2004-03-31 生化学分析装置 Withdrawn JP2005291726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004102747A JP2005291726A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 生化学分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004102747A JP2005291726A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 生化学分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005291726A true JP2005291726A (ja) 2005-10-20

Family

ID=35324839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004102747A Withdrawn JP2005291726A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 生化学分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005291726A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009028064A1 (ja) * 2007-08-30 2009-03-05 Shimadzu Corporation 分光光度計
WO2010116237A1 (en) * 2009-04-08 2010-10-14 Amit Bhatnagar Apparatus for determining optical density of liquid sample
CN102216744A (zh) * 2008-11-18 2011-10-12 皇家飞利浦电子股份有限公司 滤光轮分光计
CN102384889A (zh) * 2011-08-03 2012-03-21 长春迪瑞医疗科技股份有限公司 一种全自动便潜血分析仪的积分球式光学系统
JP2012145429A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Toshiba Corp 分析装置
CN103499525A (zh) * 2013-09-03 2014-01-08 冯晓均 一种血液样品生化定量检测装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009028064A1 (ja) * 2007-08-30 2009-03-05 Shimadzu Corporation 分光光度計
CN102216744A (zh) * 2008-11-18 2011-10-12 皇家飞利浦电子股份有限公司 滤光轮分光计
JP2012509493A (ja) * 2008-11-18 2012-04-19 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ フィルタホイール分光計
US8937720B2 (en) 2008-11-18 2015-01-20 Koninklijkle Philips N.V. Filter wheel spectrometer
WO2010116237A1 (en) * 2009-04-08 2010-10-14 Amit Bhatnagar Apparatus for determining optical density of liquid sample
JP2012145429A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Toshiba Corp 分析装置
US9651478B2 (en) 2011-01-12 2017-05-16 Toshiba Medical Systems Corporation Analyzer
CN102384889A (zh) * 2011-08-03 2012-03-21 长春迪瑞医疗科技股份有限公司 一种全自动便潜血分析仪的积分球式光学系统
CN103499525A (zh) * 2013-09-03 2014-01-08 冯晓均 一种血液样品生化定量检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4774055A (en) Automatic analysis apparatus
US10670454B2 (en) System for optically monitoring operating conditions in a sample analyzing apparatus
US7842509B2 (en) Blood analyzer and blood analyzing method
JP2007322324A (ja) 分析装置
JP7019300B2 (ja) 微小ウェルの分析のための光学機器
JP3524419B2 (ja) 吸光度測定装置
JPS63286750A (ja) 検出器組立体
JP2016503900A (ja) 液滴内に含有されるサンプル分析のための光学測定装置及び方法
JPH0619351B2 (ja) ラテツクス凝集反応測定装置
EP2466292B1 (en) System for performing scattering and absorbance assays
JP2005291726A (ja) 生化学分析装置
JP4884239B2 (ja) 波長特定方法および分析装置
JP6820122B2 (ja) 選択可能な励起光経路を用いる光学ベースの測定のための方法およびシステム
US20150110674A1 (en) Coloration analysis device
EP3336495B1 (en) Characterizing the emission properties of samples
JP7300826B2 (ja) 分析装置及び分析方法
CN115244382A (zh) 一种样本分析方法和装置
RU2060499C1 (ru) Устройство для определения количества соматических клеток в молоке
JP2005049109A (ja) 化学分析装置
JP2022133528A (ja) 自動分析装置
JP2000009740A (ja) 血液検査装置及び分注装置
JPS62145166A (ja) 自動化学分析装置
JP2007333701A (ja) 分析装置
JP2017083296A (ja) 自動分析装置
KR20100017098A (ko) 자동 분석 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605