JP5964056B2 - タービンハウジングのスクロール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、タービンハウジングのスクロール構造に関し、詳しくは、タービンロータに排ガスを導流する2系統の排ガス流路を備えたツインスクロール型ターボチャージャにおけるタービンハウジングのスクロール構造に関する。
車両に搭載されるターボチャージャとして、エンジンの複数気筒による排気干渉を避けるとともに、排気脈動のパルス効果を有効に活用してタービンロータの回転効率を高めるようにしたツインスクロール型ターボチャージャが知られている。
図7は、かかるツインスクロール型ターボチャージャを備えたエンジンの模式図である。図7に示したように、ツインスクロール型ターボチャージャ30を備えたエンジン1は、例えば4つの気筒10a,10b,10c,10dを有しており、これら気筒10a〜10dのクランク角度の位相は、例えば180度ずつずれているものとする。これら4つの気筒の内、気筒10aおよび気筒10dは第1排気マニホールド16と接続され、気筒10bおよび気筒10cは第2排気マニホールド18と接続されている。気筒10aと気筒10dとは、クランク角度の位相が例えば360度ずれており、夫々の排気脈動が相互に干渉しないようになっている。また同様に、気筒10bと気筒10cとは、クランク角度の位相が例えば360度ずれており、夫々の排気脈動が相互に干渉しないようになっている。
第1排気マニホールド16は、タービンハウジング32に形成されている排ガス流路(フロント側流路22)と接続されており、これによって、気筒10a,10dから排出される排ガスが、フロント側流路22を介してタービンハウジング32に収容されているタービンロータ40まで導流される。また同様に、第2排気マニホールド18は、タービンハウジング32に形成されている排ガス流路(リア側流路24)と接続されており、これによって、気筒10b,10cから排出される排ガスが、リア側流路24を介してタービンハウジング32に収容されているタービンロータ40まで導流される。そして、導流された排ガスを受けて動翼42が回転することでタービンロータ40およびこれを軸支するタービンシャフト36が回転し、タービンシャフト36に軸支されているコンプレッサーロータ34が回転することで、圧縮空気が吸気管14および吸気マニホールド12を介して各気筒10a〜10dへと供給されるようになっている。また、タービンロータ40を回転させた排ガスは、排気管20からエンジン1の外部へと排出される。
かかるツインスクロール型ターボチャージャ30では、2つの排ガス流路22,24の流過能力が等しくなるように設計する必要がある。すなわち、フロント側流路22およびリア側流路24の流過能力に隔たりがあると、フロント側流路22およびリア側流路24を流れる排ガスに圧力差が生じ、かかる排ガスの圧力差が、気筒10a,10dと気筒10b,10cから排出される排ガスの排気抵抗差となり、気筒10a,10dと気筒10b,10cとの間の作動状態を異ならしめる。そして、ひいてはエンジン1の吸排気特性を悪化させる恐れがある。よって、ツインスクロール型ターボチャージャ30では、フロント側流路22とリア側流路24の流過能力を等しくする必要がある。
このため、従来のツインスクロール型ターボチャージャにおいては、例えば特許文献1の図4に示されているように、2つの排ガス流路をタービンシャフトに対して垂直な隔壁を挟んで対称形状に構成することで、2つの排ガス流路の流過能力が等しくなるように構成される。
特開2008−101589号公報
ところで、車載性等の問題などからツインスクロール型ターボチャージャ30を小型化する場合に、図8に示したように、タービンハウジング32と軸受ハウジング33とをカップリング部材35で接続する際の取り合いの関係上、スクロール部26が全体的にフロント側に傾けられたタービンハウジング32が採用されることがある。このように、スクロール部26がフロント側に傾けられ、フロント側流路22とリア側流路24とを仕切る隔壁28の中心軸28´がタービンシャフト36の中心軸36´に対してフロント側に傾斜してなるタービンハウジング32においては、例え中心軸28´を挟んでフロント側流路22とリア側流路24とが対称形状に構成されていたとしても、両排ガス流路の流過能力に差異が生じてしまう。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みなされた発明であって、スクロール部を2つの排ガス流路に仕切る隔壁がタービンシャフトの中心軸に対して傾斜してなるツインスクロール型ターボチャージャのタービンハウジングにおいて、2つの排ガス流路の流過能力が等しく構成されたタービンハウジングのスクロール構造を提供することを目的としている。
本発明は、上述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、
本発明のタービンハウジングのスクロール構造は、
タービンロータに排ガスを導流するスクロール部を有し、該スクロール部は排ガスの流れ方向に対して垂直な横断面視において隔壁によって仕切られるフロント側流路およびリア側流路の2つの排ガス流路からなるとともに、該隔壁がタービンシャフトに対して傾斜してなるツインスクロール型ターボチャージャのタービンハウジングにおいて、該タービンハウジングには、排ガスの流れ方向に対して平行な縦断面視において前記スクロール部を外周部と内周部とに仕切る舌部が形成され、該舌部は、前記外周部における前記2つの排ガス流路の夫々を横断面視において閉塞するフロント側舌部とリア側舌部とからなり、
前記外周部の下流端部における横断面視において、前記フロント側舌部および前記リア側舌部の夫々の内辺部と、前記フロント側流路および前記リア側流路の夫々の最少流出幅部とが略平行となるように構成されていることを特徴とする。
本発明は、スクロール部をフロント側流路とリア側流路の2つの排ガス流路に仕切る隔壁が、タービンシャフトに対して傾斜してなるツインスクロール型ターボチャージャのタービンハウジングにかかる発明である。本発明のタービンハウジングには、排ガスの流れ方向に対して平行な縦断面視において、スクロール部を外周部と内周部とに仕切る舌部が形成されている。この舌部は、排ガスの流れ方向に対して垂直な横断面視において、フロント側流路およびリア側流路を夫々閉塞するフロント側舌部とリア側舌部とからなる。そして、スクロール部の外周部の下流端部における横断面視において、これらフロント側舌部およびリア側舌部の夫々の内辺部と、フロント側流路およびリア側流路の夫々の最少流出幅部とが略平行となるように構成されている。
このような本発明にあっては、フロント側舌部およびリア側舌部の夫々の内辺部と、フロント側流路およびリア側流路の夫々の最少流出幅部とが略平行となるように構成されているため、フロント側流路およびリア側流路から流出する排ガスの流量が概ね等しくなる。 すなわち、排ガス流路において舌部の内辺部を最小流出幅部に平行に揃えることで、外周部にて舌部の内辺部に沿って流れる排ガスが、舌部を超えた内周部にて内辺部に垂直な方向へと流れを変え、最少流出幅部に対して垂直な流れとなって動翼に流れこもうとする。このとき、最小流出幅部に対して垂直をなす排ガスの流速成分が、最少流出幅部を通過する(すなわち、排ガス流路を流れる)排ガス流量となるため、フロント側舌部およびリア側舌部の夫々の内辺部を最小流出幅部に対して平行にすることで、舌部近傍の偏流を防ぎ、流過特性を揃えることができる。
よって、本発明をこのように構成することで、2つの排ガス流路の流過能力を等しくすることができる。
本発明において、前記フロント側舌部および前記リア側舌部の夫々の内辺部と、前記フロント側流路および前記リア側流路の夫々の最少流出幅部とが「略」平行とは、前記フロント側舌部および前記リア側舌部の夫々の内辺部と、前記フロント側流路および前記リア側流路の夫々の最少流出幅部とのなす角度が、+10度から−10度の範囲にある場合を意味する。またこの際、フロント側舌部の内辺部とフロント側流路の最少流出幅部とのなす角度と、リア側舌部の内辺部とリア側流路の最少流出幅部とのなす角度とは、必ずしも一致している必要はなく、各々異なる角度であってもよいものである。
上記発明において、前記外周部の下流端部における横断面視において、前記フロント側流路およびリア側流路が、前記隔壁の中心軸に対して略対称形状に形成されていれば、2つの排ガス流路の流過能力をより高い精度で等しくすることができる。
また上記発明の前記フロント側舌部において、該舌部の一部を外辺部側より切削する場合に、少なくとも切削する肉厚分だけその裏側の内辺部側を厚肉に形成することが望ましい。
タービンハウジングは一般的に鋳造によって製造されるため、動翼近傍のタービンハウジングの内周部(シュラウド部)は、機械加工によって余肉を切削することで動翼形状に合った所望の形状に加工される。上述したフロント側舌部を備える本発明にあっては、この余肉を切削する工程において、フロント側舌部の一部がその外辺部側より切削される場合がある。フロント側舌部は高温の排ガスに晒される部分であるため、局所的に薄い部分があると、この薄い部分において熱応力によるひび割れが発生する恐れがある。よって、このような場合には、少なくとも切削する外辺部の肉厚分だけその裏側の内辺部側のフロント側舌部を厚肉に形成することで、局所的な熱応力に起因するひび割れの発生を回避することができる。
また上記発明の前記リア側舌部の下流端部において、該リア側舌部が、隔壁面側よりもリア壁面側の方が下流に延伸していることが望ましい。
また上記発明の前記フロント側舌部の下流端部においても、該フロント側舌部が、隔壁面側よりもフロント壁面側の方が下流に延伸していることが望ましい。
このように構成すれば、リア側流路およびフロント側流路のいずれにおいても、隔壁面側を流れる排ガスの方がタービンロータに向かって早期に流れ込み易くなる。すなわち、横断面視において動翼の中心側に集まるように排ガスが流れ易くなり、これにより効率よくタービンロータを回転させることができる。
本発明によれば、スクロール部をフロント側流路とリア側流路の2つの排ガス流路に仕切る隔壁がタービンシャフトに対して傾斜してなるツインスクロール型ターボチャージャのタービンハウジングにおいて、フロント側流路およびリア側流路の夫々の最少流出幅部の流路幅が略同一幅に構成され、且つフロント側舌部およびリア側舌部の夫々の内辺部と、フロント側流路およびリア側流路の夫々の最少流出幅部とが略平行となるように構成されているため、2つの排ガス流路の流過能力が等しく構成されたタービンハウジングのスクロール構造を提供することができる。
本発明のツインスクロール型ターボチャージャにおけるタービンハウジングの縦断面図である。 図2(a)は図1のa−a線における横断面図、図2(b)は図1のb−b線における横断面図である。 図3(a)は実施例の横断面図、図3(b)は比較例の横断面図である。 図4(a)は実施例における内辺部と最少流出幅部との関係を説明した横断面図、図4(b)は比較例における内辺部と最少流出幅部との関係を説明した横断面図である。 図5(a)は図3(a)のa部の拡大図であって、シュラウド部の余肉を切削する場合を示した実施例の横断面図、図5(b)は図3(b)のb部の拡大図であって、シュラウド部の余肉を切削する場合を示した比較例の横断面図である。 図6は、フロント側流路およびリア側流路における夫々の最少流出幅部における排ガスの流れを説明するための説明図であって、図6(a)は横断面図、図6(b)〜(d)は、各々の舌部を上方から視認した平面図である。 ツインスクロール型ターボチャージャを備えたエンジンの模式図である。 ツインスクロール型ターボチャージャの縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいてより詳細に説明する。
ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限り、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
本発明のタービンハウジング32は、上述した図7に示したように、タービンロータ40を収容するとともに、このタービンロータ40に排ガスを導流する2つの排ガス流路22、24が形成されたツインスクロール型ターボチャージャ30のタービンハウジング32である。このタービンハウジング32は、上述した図8に示したように、隔壁28の中心軸28´がタービンシャフト36の中心軸36´に対して傾斜しており、カップリング部材35によって軸受ハウジング33に対して接続されている。
また、本発明のタービンハウジング32のスクロール構造は、図1に示したように、排ガスeの流れ方向に対して平行な縦断面視において、渦巻き状のスクロール部26が形成されるとともに、このスクロール部26を外周部26aと内周部26bとに仕切る舌部44が形成されている。また、スクロール部26は、排ガスeの流れ方向に対して垂直な横断面視において、図2に示したように、隔壁28によってフロント側流路22とリア側流路24とに仕切られている。そして上述した舌部44は、図2(a)に示したように、外周部26aにおけるフロント側流路22およびリア側流路24の夫々を横断面視において閉塞するフロント側舌部46とリア側舌部48とからなる。なお、図2(a)は図1のa−a線における横断面図、図2(b)は図1のb−b線における横断面図である。
本発明において、これらフロント側舌部46およびリア側舌部48における夫々の内辺部46aおよび48bは、後述するように、図2(b)に示した最少流出幅部56aおよび58aと略平行に形成されている。なお、本発明において「最少流出幅部」とは、上述した外周部26aの下流端部における横断面視(図1のa−a線およびb−b線における横断面)において、フロント側流路22およびリア側流路24の流出部においてその流路幅が最も小さくなっている部分を指す。
また、本発明において、外周部26aの下流端部における横断面視において、フロント側流路22およびリア側流路24が、隔壁28の中心軸28´に対して略対称形状に形成されている。
このように、本発明のタービンハウジング32のスクロール構造において、外周部26aの下流端部における横断面視において、フロント側舌部46およびリア側舌部48の夫々の内辺部46a,48aと、フロント側流路22およびリア側流路24の夫々の最少流出幅部56a,58aが略平行となるように構成されていることの作用効果について、比較例と対比しつつ、図3〜図4を基に説明する。
図3(a)は実施例の横断面図、図3(b)は比較例の横断面図である。また、図4(a)は実施例における内辺部と最少流出幅部との関係を説明した横断面図、図4(b)は比較例における内辺部と最少流出幅部との関係を説明した横断面図である。この図3(b)に示したように、比較例である従来のタービンハウジング132では、実施例である上述した本発明のタービンハウジング32とは異なり、フロント側舌部146およびリア側舌部148の夫々の内辺部146aおよび148aが、タービンシャフトの中心軸136´に対して共に水平に形成されている。
排ガス流路の流過能力は、最少流出幅部に対して垂直をなす排ガスの流速成分によって支配される。そして実施例では、図4(a)に示したように、フロント側舌部46およびリア側舌部48の夫々の内辺部46a,48aと、フロント側流路22およびリア側流路24の夫々の最少流出幅部56a,58aが略平行となるように構成されている。このため、フロント側流路22およびリア側流路24の夫々の最少流出幅部56a,58aを通過する排ガスe,eは、夫々の最少流出幅部56a,58aに対して垂直に流れ、両者の流速も概ね等しくなり、フロント側流路22およびリア側流路24から流出する排ガスの流量も概ね等しくなる。
これに対して比較例では、図4(b)に示したように、フロント側舌部146およびリア側舌部148の夫々の内辺部146aおよび148aがともに平坦状に形成されており、内辺部148aと最少流出幅部158aとは略平行に形成されているものの、内辺部146aと最少流出幅部156aとは略平行に形成されていない。よって、図4(b)に示したように、フロント側流路122から流出する排ガスe´の流れは偏ったものとなり、リア側流路124から流出する排ガスe´とは異なる流速で流出する。したがって、フロント側流路122およびリア側流路124から流出する排ガスの流量は異なってしまう。
このように、本発明のタービンハウジング32のスクロール構造にあっては、フロント側舌部46およびリア側舌部48の夫々の内辺部46a,48aと、フロント側流路22およびリア側流路24の夫々の最少流出幅部56a,58aと、が略平行となるように構成されているため、隔壁28がタービンシャフトの中心軸36´に対して傾斜していることに起因する2つの排ガス流路の流過能力差が矯正され、フロント側流路22およびリア側流路24の流過能力を等しくすることができる。またこの際、上述したように、外周部26aの下流端部における横断面視において、フロント側流路22およびリア側流路24が、隔壁28の中心軸28´に対して略対称形状に形成されていれば、フロント側流路22およびリア側流路24の流過能力をより高い精度で等しくすることができる。
ところで、上述した本発明のタービンハウジング32は、鋳造によって製造される。このため、図5(a)に示したように、動翼42の近傍のタービンハウジング32の内周部(シュラウド部38)に余肉部38aを形成し、この余肉部38aを旋盤用バイト37によって切削することで動翼42の形状に合った所望の形状に形成される。
上述した比較例にあっては、図5(b)に示したように、余肉部138aを旋盤用バイト137によって切削する場合であっても、フロント側舌部146は切削されない。また仮に、フロント側舌部146の外辺部146bの一部が切削されたとしても、比較例のフロント側舌部146は十分な肉厚で形成されているため、特に問題とならない。
これに対して実施例にあっては、図5(a)に示したように、フロント側舌部46の外辺部46bの一部が切削されてしまうと次のような問題がある。すなわち、フロント側舌部46は高温の排ガスに晒される部分であるため、フロント側舌部46の外辺部46bの一部が切削されて、フロント側舌部46に局所的に薄い部分が形成されると、この薄い部分において熱応力によるひび割れが発生する恐れがある。よって、このような場合には、切削部分47に相当する盛肉部分49を内辺部46a側に形成し、少なくとも切削する外辺部46bの肉厚分だけその裏側の内辺部46a側のフロント側舌部46を厚肉に形成することで、局所的な熱応力に起因するひび割れの発生を回避することができる。
また図6は、フロント側流路22およびリア側流路24における夫々の最少流出幅部における排ガスの流れを説明するための説明図であって、図6(a)は横断面図、図6(b)〜(d)は、各々の舌部を上方から視認した平面図である。この図6(b)に示したように、リア側舌部48の下流端部において、リア側舌部48が、隔壁面28a側よりもリア壁面24a側の方が下流に延伸している。また同様に、図6(c)に示したように、フロント側舌部46の下流端部においても、フロント側舌部46が、隔壁面28a側よりもフロント壁面22a側の方が下流に延伸している。
隔壁面28a、リア壁面24aおよびフロント壁面22aの近傍を流れる排ガスは、壁面抵抗の影響により、その流速ベクトルにおける径方向成分が周方向成分に対して優勢となる。すなわち、隔壁面28a、リア壁面24aおよびフロント壁面22aの近傍を流れる排ガスは、隔壁面28aとリア壁面24aおよびフロント壁面22aとの中間付近を流れる排ガスと比べて、タービンロータ40に向かって早期に流れ込み易くなる。
したがって、リア側舌部48およびフロント側舌部46を図6(b)および(c)に示したように構成すれば、リア側流路24およびフロント側流路22のいずれにおいても、隔壁面28a側を流れる排ガスeの方が、リア壁面24a側およびフロント壁面22a側の排ガスeよりもタービンロータ40に向かって早期に流れ込み易く、横断面視において、動翼42の中心側に集まるように排ガスが流れるようになり、これにより効率よくタービンロータ40を回転させることができるようになる。また、図6(c)に代えて図6(d)に示したように、下流に延伸するフロント側舌部46を拡幅し、さらにその長さも延長することで、例えばフロント側流路22において排ガスeをより大流量にすることもできる。すなわち、下流に延伸するフロント側舌部46またはリア側舌部48の幅および長さを調整することで、上述した排ガスeとeとの流量比を所望の比率に調節することもできる。
以上、本発明の好ましい形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
本発明によれば、タービンロータに排ガスを導流する2系統の排ガス流路を備えたツインスクロール型ターボチャージャにおけるタービンハウジングのスクロール構造として、好適に用いることができる。
1 エンジン
10a〜d 気筒
12 吸気マニホールド
16 第1排気マニホールド
18 第2排気マニホールド
20 排気管
22 フロント側流路(排ガス流路)
22a フロント壁面
24 リア側流路(排ガス流路)
24a リア壁面
26 スクロール部
26a 外周部
26b 内周部
28 隔壁
30 ツインスクロール型ターボチャージャ
32 タービンハウジング
33 軸受ハウジング
34 コンプレッサーロータ
35 カップリング部材
36 タービンシャフト
38 シュラウド部
38a 余肉部
40 タービンロータ
42 動翼
44 舌部
46 フロント側舌部、
46a 内辺部
48 リア側舌部
56a,58a 最少流出幅部

Claims (5)

  1. タービンロータに排ガスを導流するスクロール部を有し、該スクロール部は排ガスの流れ方向に対して垂直な横断面視において隔壁によって仕切られるフロント側流路およびリア側流路の2つの排ガス流路からなるとともに、該隔壁がタービンシャフトに対して傾斜してなるツインスクロール型ターボチャージャのタービンハウジングにおいて、該タービンハウジングには、排ガスの流れ方向に対して平行な縦断面視において前記スクロール部を外周部と内周部とに仕切る舌部が形成され、該舌部は、前記外周部における前記2つの排ガス流路の夫々を横断面視において閉塞するフロント側舌部とリア側舌部とからなり、
    前記外周部の下流端部における横断面視において、前記フロント側舌部および前記リア側舌部の夫々の内辺部と、前記フロント側流路および前記リア側流路の夫々の最少流出幅部とが略平行となるように構成されているとともに、
    前記フロント側舌部の外辺部の一部には他の部分よりも凹んだ凹部が形成されているとともに、前記フロント側舌部の内辺部における前記凹部の裏側の位置には、少なくとも前記凹部の凹みに相当する肉厚分だけ厚肉に形成された盛肉部が形成されていることを特徴とするタービンハウジングのスクロール構造。
  2. 前記外周部の下流端部における横断面視において、前記フロント側舌部および前記リア側舌部の夫々の内辺部と、前記フロント側流路および前記リア側流路の夫々の最少流出幅部とのなす角度が、+10度から−10度の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のタービンハウジングのスクロール構造。
  3. 前記外周部の下流端部における横断面視において、前記フロント側流路およびリア側流路が、前記隔壁の中心軸に対して略対称形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のタービンハウジングのスクロール構造。
  4. 前記リア側舌部の下流端部において、該リア側舌部が、隔壁面側よりもリア壁面側の方が下流に延伸していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のタービンハウジングのスクロール構造。
  5. 前記フロント側舌部の下流端部において、該フロント側舌部が、隔壁面側よりもフロント壁面側の方が下流に延伸していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のタービンハウジングのスクロール構造。
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