JP5963509B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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本発明は、化粧料などとして用いられる、固形ゲル状の皮膚外用剤に関する。
皮膚外用剤のうち、化粧水、乳液等の液状又は半固形状の化粧料は、皮膚に水分を与えることを主要な目的として使用される。そのため、これらの皮膚外用剤は、通常水を多く含む。これらの皮膚外用剤の処方設計においては、皮膚上に長く水分をとどめるために、水分を保持する機能を有する水溶性高分子を加えることが行われている。また、水溶性高分子を配合することにより、製剤に一定の粘度が付与され、滑らかな使用感や、塗布後の張り感が得られることが知られている(例えば、特許文献1)。
また、ファンデーション、チーク、アイシャドウ等の固形状の化粧料においても、水溶性高分子を利用したゲル組成物が用いられている(例えば、特許文献2)。
ところで、近年、ユニークな使用形態の皮膚外用剤が開発されている。例えば、キトサン、魚由来コラーゲンおよびセリシンからなる群から選ばれる1種以上の天然高分子を含む組成物から形成される水溶性高分子シートからなり、その水溶性高分子シートを水で溶かしてその水溶性高分子を皮膚に付着させて皮膚平滑性を向上させる等の機能を利用するシート状化粧料が知られている(特許文献3)。
特開2012−1527号公報 特開2004−175677号公報 特開2008−69119号公報
上述したように、水溶性高分子を使用した化粧料は多く存在するが、化粧水、乳液のように水分を皮膚に供給することを主な目的とする化粧料であって、固形ゲル状のものは開発されていない。
特許文献3に記載される化粧料は、使用時に水を加えることで初めて、化粧水、乳液等と同様の使用感となり、上記の目的を達成するものである。
固形状で安定したゲルの物性と、皮膚上に容易に伸ばすことのできる液状の物性とは、相反する物性であるため、両者の利点を得ることは一般的に困難である。すなわち、ゲルを安定させようとするとゲル強度を高くしなければならないため、化粧水や乳液のように皮膚上に伸ばすことは困難になる。反対に、皮膚への伸びを容易にしようとすると、ゲル強度を低くせざるを得ないため、安定した固形ゲル状の剤形の実現が困難になる。
このような理由から、保管時又は使用前において固形ゲル状であって、化粧水、乳液として機能するものについては、開発が殆どなされてこなかった。
そこで、本発明は、固形ゲル状の皮膚外用剤であって、皮膚にのせて伸ばすことができ、その結果水分を皮膚に供給し得るような、ユニークな形態の皮膚外用剤を提供することを課題とする。
本発明者等は、上記の皮膚外用剤を提供する際に、常温(約25℃)では固形ゲル状を維持しているものの、皮膚にのせて手指をつかって塗り伸ばしていくことにより、徐々に流動性を獲得し皮膚上に広がっていくような組成物を得るべく、種々検討した。その結果、水を20〜95重量%含むこと、水溶性高分子として、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、および寒天を組み合わせること、そして、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、および寒天を含めた水溶性高分子の総含有量を0.5〜8重量%の範囲とすることで、上記の形態の皮膚外用剤を調製することが出来ることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
上記課題を解決する本発明は、水を20〜95重量%、および水溶性高分子を0.5〜8重量%の範囲で含む固形ゲル状皮膚外用剤であって、水溶性高分子が、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、及び寒天を含むことを特徴とする。
水を多く含む化粧料において、特定の水溶性高分子を組み合わせて、一定量用いることにより、常温では固形ゲル状を維持しているものの、この皮膚外用剤を、塗布したい部位(例えば顔)にのせて手指で伸ばしていくことにより、徐々に流動していく形態となる。すなわち、本発明の皮膚外用剤は、使用前には固形ゲル状を維持しているが、目的とする部位に塗布したそばから化粧水又は乳液の形態へと変化していく。
本発明の好ましい形態では、寒天の含有量は、0.4〜5重量%である。
寒天の量を上記の範囲とすることで、固形ゲルを維持することができる。また、寒天の含有量を上記の範囲とすることで、皮膚に塗布する際に、小さなブロック状となりボソボソした感触で均一に伸びないということを防ぐことができる。
本発明の好ましい形態では、寒天の含有量と、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールの合計含有量の重量比は、1:50〜50:1である。
寒天の含有量と、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールの合計含有量の重量比を上記の範囲とすることで、皮膚へ塗布する際に、ボソボソした感触を生じることなく、滑らかに伸ばすことができる。
また、本発明の好ましい形態では、ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンの含有重量比が、1:50〜50:1である。
ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンの含有比率を上記の範囲とすることで、塗布する際の滑らかさが向上し、皮膚なじみが良くなる。
本発明の好ましい形態では、前記水溶性高分子は、さらにキサンタンガムを含有する。
キサンタンガムを更に用いることで、保管時の固形ゲルの強度を十分に維持することができる。
本発明の好ましい形態では、皮膚外用剤は、60℃以上で液状、30℃以下で固形ゲル状である。
このような物性の固形ゲルを用いることで、皮膚への塗布前のゲル安定性と、皮膚へ塗布した際の滑らかな延びの両者を満足することができる。
本発明の好ましい形態では、皮膚外用剤は、粒状、ダイス状、又は板状である。
このような形状の皮膚外用剤とすることにより、簡単に1回の使用量を手に取ることができ、便利である。また、従来の化粧水や乳液にない形状の皮膚外用剤であるため、視覚的にも楽しめる。
本発明の好ましい形態では、多価アルコールを5〜70重量%含む。
多価アルコールをこの範囲で含むことにより、化粧水や乳液としての保湿効果を高めることができる。
また、本発明の皮膚外用剤においては、多価アルコールをこの範囲で含む場合には、皮膚への塗布前のゲル安定性と、皮膚へ塗布した際の滑らかな伸びの両者を満足することができる。
また、本発明の好ましい形態では、多価アルコールは、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン若しくはジグリセリンのポリエチレングリコール付加物、グリセリン若しくはジグリセリンのポリプロピレングリコール付加物から選ばれる。
本発明は、複数の収容部を有する樹脂製容器の各収容部に、上述した皮膚外用剤の1回塗布量が収容されている、容器入り皮膚外用剤に関する。
このような容器入り皮膚外用剤は、固形ゲル状の皮膚外用剤の1回塗布量を簡単に取り出すことができる。
また、容器から宝石、ビーズ、或いはキャンディを取りだすようなユニークな感覚で、皮膚外用剤の1回塗布量を取りだすことができる。
本発明は、水を20〜95重量%、および水溶性高分子を合計で0.5〜8重量%含む、60℃以上に加温した液状組成物を、複数の収容部を有する樹脂性容器の各収容部に流し込む、流し込み工程と、流し込んだ液状組成物を冷却し、ゲルを形成する工程と、を有する、容器入り皮膚外用剤の製造方法であって、前記水溶性高分子が、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、及び寒天を含むことを特徴とする。
このような製造方法によれば、上述した容器入り皮膚外用剤を簡便に製造することができる。
また、容器に液状組成物を流し込み、平板状のゲルを形成し、これを任意にカットして、皮膚外用剤を製造することも出来る。
本発明の皮膚外用剤は、水を比較的多く含む化粧料において、常温では固形ゲル状を維持しているものの、塗布したい部位にのせて手指で塗り伸ばしていくことにより、徐々に流動性を獲得していくものである。すなわち、使用前には固形ゲル状を維持しているが、皮膚へ塗布したそばから化粧水又は乳液の形態へと変化していく。
また、本発明の容器入り皮膚外用剤は、固形ゲル状の皮膚外用剤を1回塗布量ごとに簡単に取り出すことができ、使用性に優れる。また、容器から宝石、ビーズ、菓子を取りだすようなユニークな感覚で、皮膚外用剤を手に取ることができる。
また、本発明の皮膚外用剤の製造方法によれば、上記のような容器入り皮膚外用剤を簡便に製造できる。
本発明の皮膚外用剤は、固形ゲル状である。
ここで、固形ゲル状の剤形は、皮膚外用剤の通常の保管条件である0〜40℃程度の温度下におけるものである。
また、本発明において「固形ゲル状」とは、流動性のない状態を意味する。
本発明の皮膚外用剤は、水を20〜95重量%、好ましくは30〜80重量%、さらに好ましくは40〜70重量%含む。すなわち、本発明の皮膚外用剤は、水分を皮膚に付与することを主要な目的として用いられるものである。
本発明の皮膚外用剤は、水溶性高分子を含む。ここで、水溶性高分子として、少なくともポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、及び寒天の組み合わせを含んでいる点に本発明の特徴がある。
本発明の皮膚外用剤は、水溶性高分子を、総量で0.5〜8重量%、好ましくは0.6〜7重量%、さらに好ましくは0.7〜6重量%の範囲で含む。
また、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、及び寒天の合計含有量は、好ましくは0.5〜8重量%、好ましくは1.0〜6重量%である。
これらの水溶性高分子を、上記の含有量の範囲で含有させることにより、固形ゲルの強度、及び皮膚外用剤の皮膚への伸びを両立することが可能となる。
ポリビニルピロリドンおよびポリビニルアルコールは、寒天に由来するボソボソ感を抑制し、皮膚への伸びを良好にする。すなわち、ポリビニルピロリドンおよびポリビニルアルコールを用いずに固形ゲルを形成させると、ボソボソ感が出現し、皮膚への伸びが悪くなる。
また、ポリビニルピロリドンとポリビニルアルコールの何れかが欠けると、皮膚へ伸ばす際のボソボソ感が出現し、滑らかな伸びが実現できなくなる。
寒天は、ゲルに強度を付与するが、肌に伸ばした時にボソボソ感がある。
しかしながら、寒天を使用しないで固形ゲルを形成させようとすると、水溶性高分子の含有量を8重量%より大きくしなければならず、このようにすると、中味液(皮膚外用剤)が水飴状態になり肌に伸ばして使用することが困難になる。
本発明において寒天は、市販品を特に制限なく用いることができる。
本発明において用いられる寒天のゼリー強度は、1.5重量%寒天濃度で、好ましくは30g/cm2以上、特に好ましくは100g/cm2以上、より好ましくは200g/cm2以上である。
寒天として、例えば、商品名:ウルトラ寒天AX−30(ゼリー強度:30g/cm2)、商品名:ウルトラ寒天AX−200(ゼリー強度:200g/cm2)、商品名:伊那寒天up−26(ゼリー強度:650g/cm2)を用いることができる。
寒天の含有量は、皮膚外用剤全量に対して、好ましくは0.4〜5重量%、さらに好ましくは0.5〜4重量%、より好ましくは0.6〜4重量%である。寒天の量を上記の範囲とすることで、固形ゲルを維持することができる。また、皮膚上に伸ばした際の、ボソボソ感を防ぐことができる。
ポリビニルアルコールとしては、市販品を特に制限なく用いることができる。具体的には、商品名:ゴーセノールEG−05(登録商標)(重合度:約600、日本合成化学工業株式会社製)、商品名:ゴーセノールEG−40(登録商標)(重合度:約2400、日本合成化学工業株式会社製)等を用いることもできる。ポリビニルアルコールの重合度としては、好ましくは500〜3000が挙げられる。
ポリビニルアルコールの含有量は、皮膚外用剤全量に対して、好ましくは0.01〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜4重量%、より好ましくは、0.1〜3重量%である。ポリビニルアルコールの量を上記の範囲とすることで、皮膚上に伸ばした際の滑らかさを付与することができる。
ポリビニルピロリドンとしては、市販品を特に制限なく用いることができる。具体的には、商品名:PVP−K30(分子量:約40,000) 、商品名:PVP−K90(分子量:約160,000)等を用いることもできる。ポリビニルピロリドンの分子量としては、好ましくは20,000〜200,000が挙げられる。
ポリビニルピロリドンの含有量は、皮膚外用剤全量に対して、好ましくは0.01〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜4重量%、より好ましくは、0.1〜3重量%である。ポリビニルピロリドンの量を上記の範囲とすることで、皮膚上に伸ばした際の滑らかさを付与することができる。
上記3種の水溶性高分子の重量比としては、以下の態様が好ましい。
寒天の含有量と、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンの含有量の重量比は、好ましくは1:50〜50:1、さらに好ましくは1:40〜40:1、より好ましくは1:30〜30:1、特に好ましくは1:20〜20:1である。寒天と、他の2種の高分子の含有比を上記の範囲とすることで、皮膚へ塗布する際に、ボソボソした感触を生じずに、滑らかに伸ばすことができる。
また、ポリビニルアルコールと、ポリビニルピロリドンの含有重量比は、好ましくは1:50〜50:1、さらに好ましくは1:40〜40:1、特に好ましくは1:30〜30:1である。ポリビニルアルコールと、ポリビニルピロリドンの含有重量比を上記の範囲とすることで、皮膚へ塗布する際に、ボソボソした感触を生じずに、滑らかに伸ばすことができる。
また、本発明の皮膚外用剤は、水溶性高分子として、さらに上記で説明した3種以外を含有していても良い。前記水溶性高分子として、さらにキサンタンガムを含有することが好ましく挙げられる。
キサンタンガムを更に用いることで、保管時の固形ゲルの強度を十分に維持することができる。
この場合のキサンタンガムの含有量は、皮膚外用剤全量に対して、好ましくは0.1〜3重量%、さらに好ましくは0.2〜2重量%、より好ましくは0.3〜2重量%である。
また、寒天とキサンタンガムの含有重量比は、好ましくは1:20〜20:1、さらに好ましくは1:10〜10:1である。
本発明の皮膚外用剤は、その他の水溶性高分子を含んでいても良い。例えば、カラギーナン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。
但し、これらその他の水溶性高分子は、水溶性高分子の全量に対して、好ましくは50重量%以下、さらに好ましくは40重量%以下、より好ましくは30重量%以下、特に好ましくは20重量%以下である。
本発明の皮膚外用剤は、上述した成分のほかに、さらに多価アルコールを含むことが好ましい。この場合の多価アルコールの含有量は、水の含有量等との関係で決定することができるが、目安として5〜70重量%程度が挙げられる。この多価アルコールは、本発明の皮膚外用剤において保湿剤として作用する。多価アルコールの含有量は、さらに好ましくは7〜65重量%、より好ましくは10〜60重量%である。
このような多価アルコールとして、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等を用いることができる。また、これらのポリエチレングリコール付加物やポリプロピレングリコール付加物も用いることができる。例えば、グリセリン若しくはジグリセリンのポリエチレングリコール付加物、グリセリン若しくはジグリセリンのポリプロピレングリコール付加物、などを用いることができる。また、ポリエチレングリコールも好ましく用いることができる。
これらは、単独で用いることもできるし、複数種を組み合わせて用いることもできる。
好ましい保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコールが挙げられる。
多価アルコールを上記範囲で含むことにより、化粧水やローションとしての保湿効果を高めることができる。また、本発明の皮膚外用剤においては、多価アルコールをこの範囲で含む場合には、皮膚への塗布前のゲル安定性と、皮膚へ塗布した際の滑らかな伸びの両者を満足することができる。
また、本発明の皮膚外用剤は、油分を含んでいても良い。この場合の油分の含有量としては、好ましくは50重量%以下、さらに好ましくは40重量%以下、より好ましくは30重量%以下である。油分としては、化粧料に用いられるものであれば特に制限されない。
例えば、合成エステル油、液体油脂、固体油脂、ロウ類、炭化水素油等を用いることができる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ-2-エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
液体油脂としては、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、米油、米胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
また、本発明の皮膚外用剤は、通常の皮膚外用剤に含まれる、界面活性剤、防腐剤、各種有効成分等を適宜含んでいてもよい。
本発明の好ましい形態では、皮膚外用剤は、好ましくは60℃以上で液状、30℃以下で固形ゲル状である。
このような物性の固形ゲルを用いることで、皮膚への塗布前のゲル安定性と、皮膚へ塗布した際の滑らかな延びの両者を満足することができる。
本発明の皮膚外用剤は上記の皮膚外用剤の成分の液状混合物を冷却してゲル化させることにより製造することができる。具体的には、例えば、以下のような製造方法で製造することができる。
以下、本発明の皮膚外用剤の製造方法の一形態を、以下に説明する。
すなわち、水を20〜95重量%、および上述した水溶性高分子を合計で0.5〜8重量%含む、60℃以上に加温した液状組成物を、複数の収容部を有する樹脂性容器の各収容部に流し込む。(流し込み工程)。流し込みは、滴下などの方法により行うことができる。
続いて、流し込んだ液状組成物を冷却し、ゲルを形成する(ゲル形成工程)。
なお、流し込みを行う容器は、必ずしも複数の収容部を有する樹脂性容器でなくてよく、様々な容器内に流し込むことができるのはもちろん、樹脂製フィルム上に滴下するなどすることによって、流し込んでもよい。
例えば、上記のような方法により、複数の収容部を有する樹脂製容器の各収容部に、上述した皮膚外用剤の1回塗布量が、粒状、ダイス状、板状の形状で収容されている容器入り皮膚外用剤を製造することができる。このような形態の皮膚外用剤とすることで、簡単に1回の使用量を手に取ることができ、便利である。また、容器から宝石、ビーズ、或いはキャンディを取りだすようなユニークな感覚で、皮膚外用剤の1回塗布量を取りだすことができる。
表1(実施例1〜10)、表2(比較例1〜10)に示す処方で、以下の方法により、容器入り皮膚外用剤を作製した。
まず、水に高分子を均一に分散させ、75℃まで加温し、混合して高分子を溶解させた。続いて、活性剤と油分を混合して、75℃まで加温した後、上記高分子を溶解した水に加えて撹拌混合した。これを、70℃まで冷却し、1つの収容部の直径10mm、深さ10mmの錠剤用トレーに流し込み、30℃まで冷却した。
このようにして製造した実施例、比較例の皮膚外用剤について、女性専門パネル10名に使用してもらい、以下の項目を評価した。結果を併せて表中に示す。
<評価1:ゲルの触感>
錠剤用トレーからゲルを取り出し、触手にて硬さ、柔らかさの度合いを評価した。
4:ゲルの硬さが丁度よい
3:ゲルはやや硬い、または、やや柔らかい
2:ゲルはかなり硬い、または、かなり柔らかい
1:ゲルは硬すぎる、または、全くゲル化していない
<評価2:ゲルの伸ばし易さ>
4:肌に伸ばし易く馴染み易い
3:肌に伸ばし易いが、馴染みにくい
2:肌に伸ばし難く馴染みにくい
1:肌に全く馴染まない
なお、評価2で、スコアが1の場合については、評価3、4は行わなかった。
<評価3:被膜効果(塗布5分後)>
ゲルを目じりから頬部に塗布し、5分後に肌の状態を評価した。
4:被膜感が十分あり、肌がすべすべする
3:被膜感はやや弱いが、肌がすべすべする
2:被膜感がかなり弱く、肌のすべすべ感もない
1:被膜感が全くなく、肌のすべすべ感も全くない
<評価4:肌のしっとり感(塗布60分後)>
ゲルを目じりから頬部に塗布し、60分後に肌の状態を評価した。
4:しっとり感があり、肌が滑らか
3:ややしっとり感があり、肌が滑らか
2:しっとり感が少なく、肌の滑らか感も少ない
1:しっとり感および滑らか感が全くない
Figure 0005963509
Figure 0005963509
実施例の皮膚外用剤は、触感、皮膚への伸ばしやすさに優れるものであった。中でも、実施例4〜6の皮膚外用剤は、触感、皮膚への伸ばしやすさに優れるものであった。
また、実施例の皮膚外用剤は、塗布後(5分、60分)の皮膚の滑らかさも実現するものであった。
一方、比較例の皮膚外用剤は、ゲルの形成、触感、皮膚への伸ばしやすさの少なくとも何れかが良好とは言い難かった。比較例6〜10は、硬い触感で、皮膚へ塗布する際に、ボソボソして皮膚上に伸びにくかった。一方、比較例1〜5は、固形ゲルを形成しなかった。
本発明は、新規な形態の化粧料に応用できる。

Claims (8)

  1. 水を20〜95重量%、並びに、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、及び寒天を合計で0.5〜8重量%の範囲で含む固形ゲル状皮膚外用剤であって、
    寒天の含有量が、0.4〜5重量%であり、
    寒天の含有量と、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールの合計含有量の重量比が、1:50〜50:1であり、
    ポリビニルアルコールの含有量と、ポリビニルピロリドンの含有量の重量比が、1:50〜50:1である、皮膚外用剤。
  2. さらにキサンタンガムを含有する、請求項に記載の皮膚外用剤。
  3. 60℃以上で液状、30℃以下で固形ゲル状である、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 粒状、ダイス状、又は板状である、請求項1〜3の何れかに記載の皮膚外用剤。
  5. 多価アルコールを5〜70質量%含む、請求項1〜4の何れかに記載の皮膚外用剤。
  6. 多価アルコールが、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン若しくはジグリセリンのポリエチレングリコール付加物、グリセリン若しくはジグリセリンのポリプロピレングリコール付加物から選ばれる、請求項に記載の皮膚外用剤。
  7. 複数の収容部を有する樹脂製容器の各収容部に、請求項1〜の何れかに記載の皮膚外用剤の1回塗布量が収容されている、容器入り皮膚外用剤。
  8. 水を20〜95重量%、並びに、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、及び寒天を合計で0.5〜8重量%含む、60℃以上に加温した液状組成物を、複数の収容部を有する樹脂性容器の各収容部に流し込む、流し込み工程と、流し込んだ液状組成物を冷却し、ゲルを形成する工程と、を有する、容器入り皮膚外用剤の製造方法であって、
    寒天の含有量が、0.4〜5重量%であり、
    寒天の含有量と、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールの合計含有量の重量比が、1:50〜50:1であり、
    ポリビニルアルコールの含有量と、ポリビニルピロリドンの含有量の重量比が、1:50〜50:1である容器入り皮膚外用剤の製造方法。
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