JP5962524B2 - 金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法、試験装置及び性能試験用の試験片 - Google Patents

金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法、試験装置及び性能試験用の試験片 Download PDF

Info

Publication number
JP5962524B2
JP5962524B2 JP2013012743A JP2013012743A JP5962524B2 JP 5962524 B2 JP5962524 B2 JP 5962524B2 JP 2013012743 A JP2013012743 A JP 2013012743A JP 2013012743 A JP2013012743 A JP 2013012743A JP 5962524 B2 JP5962524 B2 JP 5962524B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active material
negative electrode
electrode active
metal ion
diffusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013012743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014146427A (ja
Inventor
弘祐 住田
弘祐 住田
晋 三根生
晋 三根生
由紀 國府田
由紀 國府田
麻子 定井
麻子 定井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2013012743A priority Critical patent/JP5962524B2/ja
Publication of JP2014146427A publication Critical patent/JP2014146427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5962524B2 publication Critical patent/JP5962524B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、金属イオン電池構成部品の性能試験方法、性能試験装置及び性能試験用の試験片に関する。
金属イオン電池の代表であるリチウムイオン電池は、近年、携帯機器用の電源として広く普及しており、車両搭載用電池として、電気自動車用やハイブリッド自動車用の電源としても普及している。
車両搭載に有利なように、リチウムイオン電池は、軽量化、省スペース化が求められている。電池の体積を小さくするには、電池の充放電容量と、電池のエネルギー密度を増加させる必要があり、前記エネルギー密度を増加させるために、電池の部品である電極用材料や電解質材料に改良を加えることが電池開発の主流となっている。電極用材料や電解質材料に改良を加えて開発するにあたって、電極用材料や電解質材料の特性を正確に把握することが必要とされている。
上記のような電極用材料や電解質材料の特性を把握する方法として、例えば、下記特許文献1には、ラマン分光計測やXRD(X線回折)試験で、レーザーをリチウムイオン電池用の負電極用活物質分散層の表面に照射し、該表面からの反射光又は散乱光を検出することで、分散層の表面のスペクトルの測定を行い、負電極用活物質分散層表面の活物質の存在量を試験する技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、リチウムイオン電池の不良の要因となる、電解質の分解によりできる活性物質表面の膜の状態を適切に把握することが課題として挙げられている。この課題に対して、インピーダンスを測定することで、上記膜の状態を検出する方法が開示されている。
ところで、リチウムイオン電池で代表される、金属イオン電池の負電極用活物質や電解質中では、金属イオンが高速に移動している。この金属イオンの移動、すなわち拡散状態を示す拡散速度は、金属イオン電池のエネルギー密度、電池充放電容量に直接関係している。つまり、電極材料である負電極用活用物質中の金属イオンの拡散状態を調べることで、正負極や電解質が電池充放電容量に関わる特性を知ることができる。これに伴い、金属イオン電池の負電極用活物質や電解質界面での拡散などに関する高精度のデータが求められている。特に、負電極用活物質内の金属イオンの拡散状態中でも拡散速度を知ることは、電池充放電容量の性質を得る上で重要である。
しかし、上記特許文献1の方法では、負電極用活物質内の金属イオン拡散速度に相関する値を算出することはできない。
また、特許文献2から、拡散速度に相関する値をインピーダンス測定法により求める試験方法が考えられるが、上記試験方法では、電池の正電極材料及び負電極材料と電解質とが電池の形態を有していないと試験できず、また、外部電源を使用する必要があるため、各電極や電解質の不純物の混合による測定誤差や、外部電源を使用した場合の測定誤差等が考えられ、各材料の性質を試験するには誤差因子が多い。また、電池の形態を有したまま負電極上の活物質の状態を目視できるようにすることにより、負極活物質の金属イオンの拡散状態を測定する方法が考えられる。しかし電池の形態を有する場合、正電極と負電極間に距離があり、両極間に電解質を有するという構造上、金属イオンの活物質中の拡散の進行方向が活物質の厚さ方向であることから、負極活物質中の金属イオンの拡散の進行状況を目視で確認するのが難しい。したがって、材料の性質を正確、簡便且つ短時間に試験することが出来ない。
特開2011−100565号公報 特開2011−252930号公報
そこで、本発明は、正確、簡便且つ短時間で、金属イオン電池の負電極用活物質や正極用部材、電解質等、構成部品の拡散速度に関連する特性を測定することができる、性能試験方法、装置、試験片を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために実験・研究を進めた結果、金属イオン電池を構成する正電極用部材、負電極用活物質、電解質等の材料の性能を測定し、その測定から、これらの材料の電池充放電容量などの性能を正確、簡便且つ短時間で試験することができる性能試験方法、試験装置及び性能試験用の試験片を完成した。
すなわち、本願の請求項1に係る発明は、金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法であって、負電極用活物質の表面上の所定位置に、上記金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材を上記負電極用活物質の表面積よりも小面積で接触させて設置する工程と、上記金属イオンを伝導する電解質を、上記正電極用部材および上記負電極用活物質の接触面間に介在させて両者に接触させる工程と、上記負電極用活物質への上記正電極用部材の金属イオンの拡散状態を検出する工程と、検出した拡散状態から求めた、拡散速度に応じて金属イオン電池を構成する部品の性能を判定する工程と、を有することを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法である。
この金属イオン電池の構成部品の性能試験方法によれば、正電極材料および負電極材料と電解質とが金属イオン電池の形態を有してなくとも、電解質、正電極用部材および負電極用活物質の少なくとも一つに関連する、金属イオン電池の充放電容量に関わる性能試験が可能になる方法を提供する。
正電極材料および負電極材料と電解質とが金属イオン電池の形態を有してなくとも材料についての性能試験ができるため、各電極や電解質の不純物の混合による測定誤差や、外部電源を使用した場合の測定誤差等を考慮しないでよい。つまり、誤差因子が少ないため、正確に活物質中の金属イオン拡散状態を検出することができる。
しかも、この金属イオン電池電極性能試験方法によれば、負電極用活物質の表面上の所定位置に、正電極用で金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材を負電極用活物質の表面積よりも小面積で接触して設置する工程と、金属イオンとなる金属成分を伝導する電解質を、正電極用部材および負電極用活物質の両者に接触させる工程と、金属イオンの負電極用活物質への拡散状態を検出する工程を有するので、正電極用部材と負電極用活物質との間に金属イオンとなる金属成分を伝導する電解質を介して、金属イオンの拡散によって上記金属イオンと上記負電極用活物質との反応で生成した生成物を生じさせ、正電極用部材を除いた負電極用活物質の表面の面積部分を利用することで、金属イオンの負電極用活物質への拡散状態を検出することができる。
負電極用活物質の表面上の所定位置に、正電極用で金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材を負電極用活物質の表面積よりも小面積で接触して設置し、上記金属イオンとなる金属成分を伝導する電解質を正電極用部材および負電極用活物質の両者に接触させることにより、上記金属イオンの拡散が負電極用活物質の表面と平行かつ早く進むため、金属イオンの拡散状態を短時間で検出することができ、性能を判定することができる。
例えば、負電極用活物質が層状に塗布された負電極用活物質層表面中央部に正電極用部材を設置した場合には、金属イオンが正電極用部材を中心に負電極用活物質層表面を、表面と平行に略円形に拡散していくため、その様子が観測でき、活物質層表面の一方端に正電極用部材を設置した場合には、金属イオンが一方端から負電極用活物質の他方端に向かって拡散していくため、その様子が目視、カメラ等を用いた画像分析にて正確且つ簡便に観察、検出できる。
本発明の請求項2は、上記負電極用活物質の表面上に上記正電極用部材との接触部分から所定距離Xを離して測定点Pを決定する工程と、所定時間間隔毎に測定点Pのスペクトルを測定する工程と、上記金属イオンの上記負電極用活物質への拡散による反応で生成した生成物を特定する工程とを有し、上記特定した生成物から求めた、拡散速度に応じて金属イオン電池を構成する部品の性能を判定する工程は、上記金属イオンの上記負電極用活物質への拡散による反応で生成した生成物を特定するスペクトルが得られた時間に基づいて、上記負電極用活物質の表面と上記正電極用部材との接触部分から測定点Pの間の拡散速度に相関する値を算出する工程、を有することを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法。である。
上記方法によれば、上記正電極用部材から上記負電極用活物質の表面上に上記正電極用部材との接触部分から所定距離Xを離して測定点Pを決定する工程と、所定時間間隔毎に測定点Pのスペクトルを測定する工程を有するので、試験片を設置した後は、試験片や試験片の設置点に手を加えることなく、所定時間間隔毎に測定すればよいため、複雑な測定、検出装置を用いることなく効率的に試験できる。
本発明の請求項3は、上記拡散速度に相関する値として、スペクトルに任意の拡散状態を示す特徴が出た時間をt(n=1,2,…)とし、次式1により拡散係数Deffを導出することを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法である。
[式1]Deff=X/4t
上記[式1]は、拡散方程式
[式2]∂C(x,t)/∂t=D(∂2C(x,t)/∂x2)
より算出したものである。Li濃度が100%(C=1.0)となる点における近似により、
[式3]1≒x/(√(4kt))(2/√π)
となるので、kを近似誤差を含めた拡散係数Deffとおくことで、[式1]が得られる。
ここで、上記任意の拡散状態とは、初期拡散状態、途中拡散状態、満拡散状態等をいう。そして、この算出方法によると、tとX値から、容易に拡散係数を導出することができる。拡散係数が分かれば、例えば基準とする材料特性の基準値がなくても被試験体の相対的な比較が可能である。
本発明の請求項4は、正電極用部材正電極用部材正電極用部材上記正電極用部材に含まれる上記金属イオン電池の金属成分がリチウム(Li)であり、上記負電極用活物質を基板上に形成し、上記正電極用部材および上記負電極用活物質の両者に接触するように上記電解質を設置した後に、少なくとも上記負電極用活物質の表面と上記正電極用部材との接触部分から測定点Pの間を覆う外気遮断手段が設けられていることを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法である。
上記外気遮断手段を設ければ、リチウムイオン電池の性能試験方法において、外気と電解質との反応を遮断し、特性変化することを防ぐことができるため、負電極活物質や電解質の特性を精度よく測定することができる。
また、本発明の請求項5は、金属イオン電池を構成する部品の性能試験装置であって、負電極用活物質の表面上の所定位置に、上記金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材が上記負電極用活物質の表面積よりも小面積で接触して設置され、上記金属イオンを伝導する電解質が、上記正電極用部材および上記負電極用活物質の接触面間に介在して両者に接触するように設置した試験片と、上記負電極用活物質への上記金属イオンの拡散状態を検出する検出手段と、検出した拡散状態から求めた拡散速度に応じて、金属イオン電池を構成する部品の性能として判定する判定手段と、を有することを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験装置である。
この金属イオン電池の構成部品の性能試験方法によれば、正電極材料および負電極材料と電解質とが金属イオン電池の形態を有してなくとも、電解質、正電極用部材および負電極用活物質の少なくとも一つに関連する、金属イオン電池の充放電容量に関わる性能試験が可能な装置を提供する。
正電極材料および負電極材料と電解質とが金属イオン電池の形態を有してなくとも材料についての性能試験ができるため、各電極や電解質の不純物の混合による測定誤差や、外部電源を使用した場合の測定誤差等を考慮しないでよい。つまり、誤差因子が少ないため、正確に活物質中の金属イオン拡散状態を検出することができる。
しかも、この金属イオン電池電極性能試験装置によれば、負電極用活物質の表面上の所定位置に、上記金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材が上記負電極用活物質の表面積よりも小面積で接触して設置され、上記金属イオンを伝導する電解質が、上記正電極用部材および上記負電極用活物質の接触面間に介在させて両者に接触するように設置された試験片と、記負電極用活物質への上記金属イオンの拡散状態が検出される検出手段を有するので、正電極用部材と負電極用活物質との間に金属イオンとなる金属成分を伝導する電解質を介して、金属イオンの拡散によって上記金属イオンと上記負電極用活物質との反応で生成した生成物を生じさせ、正電極用部材を除いた負電極用活物質の表面の面積部分を利用することで、金属イオンの負電極用活物質への拡散状態を検出することができる。
負電極用活物質の表面上の所定位置に、正電極用で金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材を負電極用活物質の表面積よりも小面積で接触して設置し、上記金属イオンとなる金属成分を伝導する電解質を正電極用部材および負電極用活物質の両者に接触させることにより、上記金属イオンの拡散が負電極用活物質の表面と平行に上記金属イオンの拡散が早く進み、金属イオンの拡散状態を短時間で検出することができ、性能を判定することができる。
例えば、負電極用活物質が層状に塗布された負電極用活物質層表面中央部に正電極用部材を設置した場合には、金属イオンが正電極用部材を中心に負電極用活物質層表面を、表面と平行に略円形に拡散していくため、その様子が観測でき、活物質層表面の一方端に正電極用部材を設置した場合には、金属イオンが一方端から負電極用活物質の他方端に向かって拡散していくため、その様子がカメラ等を用いた画像分析にて正確且つ簡便に観察、検出できる。
本発明の請求項6は、上記拡散状態を検出する検出手段は、上記負電極用活物質の表面上に上記正電極用部材から所定距離Xを離して測定点Pを決定する測定点位置決め手段と、所定時間間隔毎に測定点Pのスペクトルを測定するスペクトル測定手段と、上記検出されたスペクトルを基に、上記金属イオンと上記負電極用活物質との反応で生成した生成物を特定する特定手段とを有し、上記判定手段は、上記金属イオンの上記負電極用活物質への拡散による反応で生成した生成物を特定するスペクトルが得られた時間に基づいて、上記負電極用活物質の表面と上記正電極用部材との接触部分から測定点Pの間の拡散速度に相関する値を算出する演算手段と、を備えることを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験装置。
上記装置によれば、上記正電極用部材から上記負電極用活物質の表面上に上記正電極用部材との接触部分から所定距離Xを離して測定点Pを決定する手段と、所定時間間隔毎に測定点Pのスペクトルを測定する手段を有するので、試験片を設置した後は、試験片や試験片の設置点に手を加えることなく、所定時間間隔毎に測定すればよいため、複雑な測定、検出装置を用いることなく効率的に試験できる。
本発明の請求項7は、上記金属イオン拡散速度に相関する値の算出に、スペクトルに任意の拡散状態を示す特徴が出た時間をt(n=1,2,…)とし、次式1により拡散係数Deffを導出することを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験装置である。
[式1]Deff=X/4tn
上記性能試験装置によると、tとXの値から、容易に拡散係数を導出することができる。拡散係数が分かれば、例えば基準とする材料特性の基準値がなくても相対的な比較が可能な装置を提供できる。
本発明の請求項8は、上記試験片において、上記正電極用部材に含まれる上記金属イオン電池の金属成分がリチウム(Li)であり、上記負電極用活物質を基板上に形成し、上記正電極用部材および上記負電極用活物質の両者に接触するように上記電解質を設置した後に、少なくとも上記負電極用活物質の表面と上記正電極用部材との接触部分から測定点Pの間を覆う外気遮断手段が設けられていることを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験装置である。
上記外気遮断手段を設ければ、リチウムイオン電池の性能試験方法において、外気と電解質との反応を遮断し、特性変化することを防ぐことができるため、負電極活物質や電解質の特性を精度よく測定することができる。
また、本発明の請求項9は、金属イオン電池を構成する部品の性能試験用の試験片であって、負電極を構成する負電極用活物質が基板上に形成されており、上記負電極用活物質に、上記金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材が上記負電極用活物質の表面積よりも小面積で接触して設置されていることを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験用の試験片である。
上記試験片によれば、金属イオンが上記負電極活物質の表面に平行に拡散していくため、その拡散状態を測定しやすく、正確な拡散速度を検出できる試験片を提供できる。
本発明の請求項10は、上記金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材が、Liであることを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験用の試験片である。
本発明の請求項11は、上記負電極用活物質が炭素を含む活物質であることを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験用の試験片である。
上記のように、負電極用活物質が炭素を含有している活物質であり、上記金属イオンとなる金属成分がLiである電解質で、上記金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材がLiフォイルであれば、上記活物質への金属イオンの拡散が色の違いからでも判断できるようになり、人間の目視による簡単な性質試験、或いは量産品の品質管理にも利用できる。
また、上記金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材の金属成分として、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウム、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム等が挙げられる。中でも、カルシウムイオン電池はすでに周知であり、電解液には
Ca(ClO)、Ca[Fe(CN)] などを非プロトン極性溶媒に溶解した液を用いる。電極材料としてはCaMn/MoS系が有望視されている。そのほか、マグネシウムやナトリウムを使う方法も知られている。
炭素を含む負電極に用活物質の例としては、グラファイト、ハードカーボン、スズやケイ素と炭素材料との複合化材料などがある。
この金属イオン電池の構成部品の性能試験方法によれば、負極用活物質および正電極用部材と電解質とが金属イオン電池の形態を有してなくとも、電解質、正電極用部材および負電極用活物質のうち少なくとも一つの、電池充放電量性能試験が可能である。
この金属イオン電池の構成部品の性能試験方法によれば、正電極用部材および負電極用活物質材料と電解質とが金属イオン電池の形態を有してなくとも材料についての性能試験ができるため、各電極や電解質の不純物の混合による測定誤差や、外部電源を使用した場合の測定誤差等を考慮しないでよい。つまり、誤差因子が少ないため、正確且つ簡便に上記充放電量に関する活物質中の金属イオン拡散状態を検出することができる。
負電極用活物質の表面上の所定位置に、正電極用で金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材を負電極用活物質の表面積よりも小面積で接触して設置し、上記金属イオンとなる金属成分を伝導する電解質を正電極用部材および負電極用活物質の両者に接触させることにより、上記金属イオンの拡散が負電極用活物質の表面と平行に早く進み、金属イオンの拡散状態を短時間で測定することができ、性能を判定することができる。
本実施形態の試験片を示す図である。 本実施形態のラマン分光による試験装置のブロック図である。 本実施形態のラマン分光による試験方法による動作を示すフローチャートである。 本実施形態により得られたラマンスペクトルである。 本実施形態による、拡散係数の計測結果である。 本実施形態の試験片の変形例を示す図である。
以下に本発明の好ましい形態を詳細に説明するが、以下の説明は、本発明の一例であり、本発明はその要旨を超えない限り、これらの内容に限定されない。
図1は、本実施形態で用いる試験片を示す図である。
上記試験片1は、基板12上に負電極用活物質としての黒鉛材を周知のドクターブレード法を用いて略均一な厚みで塗布して活物質層13を設け、その活物質層13表面の一端側に正電極用部材としての金属Liフォイル14を2枚設置し、活物質層13に、金属イオンとしてLi成分を含む電解質である、電解液15を滴下して含ませたものである。金属Liフォイル14は幅3mm、長さ1mm、厚み0.1mm、活物質層13は、幅11mm、長さ12mm、厚さ40μmで基板12に塗布されており、上記電解液15を活物質層13に含ませる工程は、Arガスを充填したボックス内で行った。
負電極用活物質としては、黒鉛材粉末に導電助剤としてアセチレンブラックを5wt%混合させたものを用い、電解液15は、LiPF電解液[1mol、EC:EMC=1:1(V/V%)]を、活物質層13が浸る程度に滴下した。
次に、活物質層13と電解液15とが外気に触れないようにする外気遮断手段としてのガラス板16を設置し、上記電極材の周りにシール材17を置くことでさらに外気を遮断した。なお、基板12は、リチウムイオン電池の負電極集電体として一般的に用いられている金属箔を初めとして各種金属板であってもよいし、ガラス板や樹脂製板等であってもよい。
図2は、本実施形態の測定装置のブロック図である。
本実施例では、ラマン分光装置「Ramascope1000」(RENISHAW製)を用いて、波長488nm、測定時間30sec、温度30℃の条件で測定した。
スペクトル測定手段27であるラマン分光法による測定では、アルゴンレーザ等からなる単色のレーザ光を図1の試験片1と同一のである、図2の試験片26表面の、活物質層13に照射する。これにより、活物質層13から反射光が発生するが、この反射光は、活物質層13での分子の振動・回転により変調したもので、ラマン散乱光(ラマン信号)と呼ばれる。そこで、このラマン散乱光を分光器等を用いて解析し、いわゆるラマンスペクトルを得ることにより、分子の構造や状態を調べることができる。
図2のブロック図は、光照射部21から励起光L1が射出され、フィルタ22、レンズ23を通して、基板12上の活物質層13の測定点Pに照射し、該表面からの散乱光L2を分光器24を用いて解析し、ラマンスペクトルを得る装置を示している。
負電極用活物質13の表面上に上記正電極用部材14から所定距離Xを離して測定点Pを決定する測定点P材料を決定する手段として、基板12の端部位置を固定し、測定点Pを決定する試験片位置決め部32を有している。本実施形態では、位置決め部32から、正電極用Liフォイル位置決め部側の端と、基板12の位置決め部側の端までの距離を0(mm)、正電極用Liフォイルの他方の端から基板12の他方端に向かう測定点Pまでの距離を3.0(mm)となるように位置決め部32を設置した。また、25は試験片用の台座である。
特定手段28は、検出手段35で得られたラマン散乱光のスペクトルを、特定手段28に記憶されているいくつかの生成物のスペクトルデータと照らし合わせ、物質層13の測定点Pの生成物を特定する装置である。
表示手段30では、活物質層13の測定点Pの各時間間隔毎のスペクトルと、特定手段28で特定された結果である生成物が表示される。
図3は、本実施形態の試験装置が制御されるフローチャートであり、本発明の試験方法の試験片を設置する以降の工程も相当する。
図3のステップS1では、性能試験用の試験片を試験装置に設置すると同時に、測定点Pを決定する。
ステップS2では、t=0のスペクトルを測定する。上記電解液15が、金属フォイル14と活物質層13との間に存在する時点で金属フォイル14の金属イオンの活物質13への拡散が始まるため、上記電解液15が、金属フォイル14と活物質層13との間に存在する時点を測定開始時点(t=0)とする。
ステップS3では、図2の入力手段34で表す入力手段により、あらかじめ決められた所定時間間隔Δtごとに、スペクトルを測定する。この所定時間間隔Δtは任意に設定できる。例えば、ラマン分光法による測定では、一般的に1回の測定時間が数十秒であるので、数十秒以上の間隔であれば、任意に設定できる。しかし、なるべくその所定時間間隔は短くして以下に述べる生成物の変化を確実に測定できるようにする方が好ましい。本実施例については入力手段34によって所定時間間隔は、30secに設定し、制御手段33によって所定時間間隔毎に測定するように制御した。
ステップS4は、所定時間間隔Δtごとに得られたスペクトルを、スペクトル記録媒体にあらかじめ記録された、負電極用活物質への拡散による反応で生成し得る生成物のうちどの生成物であるかを判定する、判定手段27である。
本性能試験の実施形態において特定されうる生成物は、以下の式により導かれる。
[式2]6C+ Li+ e- = LiC (満拡散状態)
[式3] 6nC+ Li+ e- = LiC6n (n>1、充電途上)
このような生成物は、結晶構造として層状を有する黒鉛の層間にLiイオンが時間経過とともに次第にインターカレート(挿入)されていくことで、随時生成物が変化する。つまり、炭素のみの状態から、6n個の炭素に対してLiが1つの状態(LiC6n)を経て、6つの炭素に対してLiが1つ(LiC)となって、満拡散状態に至る。
基準物質の予めの測定により、任意の拡散状態を示す生成物(C、LiC、LiC24、LiC12、LiC)の任意のスペクトル(図4)を特定手段28に記憶させた。
ステップS5では、ステップS4で、任意の拡散状態を示す生成物を特定するスペクトルがでた時間をt(n=1、2、・・・)とする。
ステップS6では、S5で得られた時間tnを、各任意の拡散状態を示す生成物毎に、下記式[1]により拡散係数Deffを演算手段29により算出し、表示手段30に表示させる。
eff=X/4t[1]
図4は、本実施形態により得られたラマンスペクトルである。
図4のスペクトルは、(a)t=0sec、(b)t=90sec、(c)t=360sec、(d)t=3600secの時間間隔での、測定点Pのラマンシフトを示している。
(a)では、ピークのラマンシフト値(1580/cm)は、黒鉛の特性を示しており、t=0secでは、負電極用活物質中に金属イオンが拡散しておらず、
(b)では、ピークのラマンシフト値(1589/cm)は、LiC(m>24)の特性を示しており、
(c)では、ピークのラマンシフト値(1599/cm)は、LiC24の特性を示し、
(d)では、ピークのラマンシフト値(1587/cm)は、LiC12の特性を示していることから、時間経過(a)→(b)→(c)→(d)に伴い、Liイオンが拡散し、測定点Pの生成物が、黒鉛A→LiC(m>24)→LiC24→LiC12と、変化していることがわかる。
図4から得られたスペクトルのラマンシフト値より、金属イオンと活物質との反応で生成した生成物を特定し、特定した生成物のスペクトルが得られた時間に基づいて、[式1]を用いて拡散係数を算出した結果を図5に示す。
[式1]Deff=X/4t
図4、及び図5から明らかなように、(b)t=90sec時に特定された化合物は初期拡散状態であるところのLiC(m>24)であり、(c)t=360sec時に特定された化合物は中間拡散状態であるところのLiC24であり、3600sec時に特定された化合物は(c)t=360sec時に特定された化合物からさらに充電が進行した中間拡散状態のLiC12であり、それぞれ、上記経過時間と、距離Xとを用いた上記式1より拡散係数が求められた。
図6は、試験片の実施例を示す。試験片は、図6のように上記実施例にて試験片に施した外気遮断手段を略したものでもよく、図1のように正電極用部材設置点を複数点としたものでもよい。上記外気遮断手段によれば、試験片作成時の気泡や、活物質等、金属イオン電池を構成する部品中の不純物の反応によって発生する気泡を、除外することができる。また、正電極用部材設置点を複数点としたものであれば、面積による拡散速度の算出や、目標とする生成物のスペクトルが得られた時間の、平均とすることもできる。
また、上記性能試験方法、装置において、上記金属イオンの上記負電極用活物質への拡散による反応で生成した生成物のスペクトルが得られる時間を、上記試験片の温度で制御する工程を含んでもよい。性能試験時の外気温度をコントロールすることによって反応時間を早めることができ、試験時間の短縮に有効である。
このような方法及び装置によれば、負電極用活物質と電解質とをその特性によって選択することで、反応速度をあらかじめ予測することができるため、試験時間の短縮や調整をすることができる。
1 試験片
12 基板
13 活物質層
14 金属Liフォイル
15 電解液
16 ガラス板
24 分光器
26 試験片
27 スペクトル測定手段
28 特定手段
29 演算手段
30 表示手段
31 判定手段
32 測定点位置決め手段
33 制御手段
34 入力手段
35 検出手段

Claims (8)

  1. 金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法であって、
    負電極用活物質の表面上の所定位置に、上記金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材を上記負電極用活物質の表面積よりも小面積で接触させて設置する工程と、
    上記金属イオンを伝導する電解質を、上記正電極用部材および上記負電極用活物質の接触面間に介在させて両者に接触させる工程と、
    上記負電極用活物質の表面上のスペクトルを測定することによって、上記負電極用活物質への上記正電極用部材の金属イオンの拡散状態を検出する工程と、
    検出した拡散状態から求めた、拡散速度に応じて金属イオン電池を構成する部品の性能を判定する工程と、
    を有し、
    上記拡散状態を検出する工程は、
    測定した上記スペクトルを基に、上記金属イオンの上記負電極用活物質への拡散による反応で生成した生成物を特定する工程を有することを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法。
  2. 請求項1において、
    上記拡散状態を検出する工程は、
    上記負電極用活物質の表面上に上記正電極用部材との接触部分から所定距離Xを離して測定点Pを決定する工程と、
    所定時間間隔毎に測定点Pのスペクトルを測定する工程とを有し、
    上記測定した拡散状態から求めた、拡散速度に応じて金属イオン電池を構成する部品の性能を判定する工程は、
    上記金属イオンの上記負電極用活物質への拡散による反応で生成した生成物を特定するスペクトルが得られた時間に基づいて、上記負電極用活物質の表面と上記正電極用部材との接触部分から測定点Pの少なくとも一部の間の拡散速度に相関する値を算出する工程、
    を有することを特徴とする、
    金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法。
  3. 請求項2において、
    上記拡散速度に相関する値として、スペクトルに任意の拡散状態を示す特徴が出た時間をt(n=1,2,…)とし、次式1により拡散係数Deffを導出することを特徴とする

    金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法。
    [式1] Deff=X/4t
  4. 請求項2又は請求項3において、上記正電極用部材に含まれる上記金属イオン電池の金属成分がリチウム(Li)であり、
    上記負電極用活物質を基板上に形成し、
    上記正電極用部材および上記負電極用活物質の両者に接触するように上記電解質を設置した後に、少なくとも上記負電極用活物質の表面と上記正電極用部材との接触部分から測定点Pの間を覆う外気遮断手段が設けられていることを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法。
  5. 金属イオン電池を構成する部品の性能試験装置であって、
    負電極用活物質の表面上の所定位置に、上記金属イオンとなる金属成分を含む正電極用部材が上記負電極用活物質の表面積よりも小面積で接触して設置され、
    上記金属イオンを伝導する電解質が、上記正電極用部材および上記負電極用活物質の接触面間に介在させて両者に接触するように設置された試験片と、
    上記負電極用活物質の表面上のスペクトルを測定することによって、上記負電極用活物質への上記金属イオンの拡散状態を検出する検出手段と、
    検出した拡散状態から求めた拡散速度に応じて、金属イオン電池を構成する部品の性能として判定する判定手段と、
    を有し、
    上記拡散状態を検出する検出手段は、
    測定された上記スペクトルを基に、上記金属イオンと上記負電極用活物質との反応で生成した生成物を特定する特定手段を備えることを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験装置。
  6. 請求項5において、
    上記拡散状態を検出する検出手段は、
    上記負電極用活物質の表面上に上記正電極用部材から所定距離Xを離して測定点Pを決定する測定点位置決め手段と、
    所定時間間隔毎に測定点Pのスペクトルを測定するスペクトル測定手段とを有し、
    上記判定手段は、上記金属イオンの上記負電極用活物質への拡散による反応で生成した生成物を特定するスペクトルが得られた時間に基づいて、上記負電極用活物質の表面と上記正電極用部材との接触部分から測定点Pの間の拡散速度に相関する値を算出する演算手段と、
    を備えることを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験装置。
  7. 請求項6において、
    上記金属イオン拡散速度に相関する値の算出は、スペクトルに任意の拡散状態を示す特徴が出た時間をt(n=1,2,…)とし、次式1により拡散係数Deffが導出されることを特徴とする、
    金属イオン電池を構成する部品の性能試験装置。
    [式1]Deff=X/4tn
  8. 請求項6又は請求項7において、
    上記試験片は、正電極用で上記金属イオンとなる金属成分がLiであり、
    上記負電極用活物質が、基板上に形成されていて、
    少なくとも上記負電極用活物質の表面上と上記正電極用部材との接触部分から測定点Pの間を覆う外気遮断手段が設けられていることを特徴とする、金属イオン電池を構成する部品の性能試験の試験装置。
JP2013012743A 2013-01-28 2013-01-28 金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法、試験装置及び性能試験用の試験片 Active JP5962524B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013012743A JP5962524B2 (ja) 2013-01-28 2013-01-28 金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法、試験装置及び性能試験用の試験片

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013012743A JP5962524B2 (ja) 2013-01-28 2013-01-28 金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法、試験装置及び性能試験用の試験片

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014146427A JP2014146427A (ja) 2014-08-14
JP5962524B2 true JP5962524B2 (ja) 2016-08-03

Family

ID=51426528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013012743A Active JP5962524B2 (ja) 2013-01-28 2013-01-28 金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法、試験装置及び性能試験用の試験片

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5962524B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101619634B1 (ko) 2014-11-06 2016-05-10 현대자동차주식회사 배터리 모델 파라미터를 이용한 배터리 성능상태 추정 시스템 및 그 방법

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011076730A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Sanyo Electric Co Ltd 二次電池の評価方法
JP5492528B2 (ja) * 2009-11-04 2014-05-14 オートモーティブエナジーサプライ株式会社 リチウムイオン二次電池用電極の検査方法、ならびにこれを用いた製造方法および製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014146427A (ja) 2014-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Nickol et al. GITT analysis of lithium insertion cathodes for determining the lithium diffusion coefficient at low temperature: challenges and pitfalls
Müller et al. Study of the influence of mechanical pressure on the performance and aging of Lithium-ion battery cells
Zhu et al. Fast lithium growth and short circuit induced by localized-temperature hotspots in lithium batteries
Bak et al. In situ/operando synchrotron-based X-ray techniques for lithium-ion battery research
Fawdon et al. Characterising lithium-ion electrolytes via operando Raman microspectroscopy
US20200328480A1 (en) Embedded Sensors for In-Situ Cell Monitoring of Batteries
Berkes et al. Simultaneous acquisition of differential electrochemical mass spectrometry and infrared spectroscopy data for in situ characterization of gas evolution reactions in lithium-ion batteries
US9995794B2 (en) Methods for testing a battery and devices configured to test a battery
Lee et al. Direct, operando observation of the bilayer solid electrolyte interphase structure: Electrolyte reduction on a non-intercalating electrode
Luo et al. Effect of crystallite geometries on electrochemical performance of porous intercalation electrodes by multiscale operando investigation
JP4784939B2 (ja) 電気化学赤外分光装置及び電気化学赤外分光測定方法
JP5661901B1 (ja) 測定セルおよび当該測定セルを用いた電極の評価方法
CN101311703A (zh) 测量非水电解质电池润湿性的方法及装置
Hall et al. Isothermal microcalorimetry as a tool to study solid–electrolyte interphase formation in lithium-ion cells
Heidrich et al. Quantitative determination of solid electrolyte interphase and cathode electrolyte interphase homogeneity in multi-layer lithium ion cells
TWI521214B (zh) 用於充放電裝置之充電電流的精密檢測器
Schulz et al. Quantifying lithium in the solid electrolyte interphase layer and beyond using Lithium-Nuclear Reaction Analysis technique
JP5962524B2 (ja) 金属イオン電池を構成する部品の性能試験方法、試験装置及び性能試験用の試験片
Yoon et al. The investigation of electrolyte oxidation and film deposition characteristics at high potentials in a carbonate-based electrolyte using Pt electrode
JP5949581B2 (ja) Liイオン電池の検査方法及び装置
Roscher et al. Method and measurement setup for battery state determination using optical effects in the electrode material
JP2013217751A (ja) 赤外分光測定装置及びそれを用いた赤外分光測定方法
JP6001604B2 (ja) 電極に対するx線を用いた二次元測定の方法
Szewczyk et al. Measurements of flicker noise in supercapacitor cells
CN101329286A (zh) 一种评价层状结构锂钴氧化物电化学性能的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160426

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5962524

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150