JP5962462B2 - 増幅器および無線通信装置 - Google Patents

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Description

本技術は、無線通信システムに適用可能な高出力の増幅器および無線通信装置に関するものである。
近年、スマートフォンの普及により高速で大容量のデータの送受信ができる無線通信システムの需要が急速に高まっており、たとえばLTE(Long Term Evolution)のような新しい通信方式が実用段階に入っている。
また、世界的なグローバル化により端末のグローバル化も求められており、各地域に割り当てられている通信周波数に多く対応することが求められている。
さらに、スマートフォンは限られたスペースに多くの機能を搭載する必要があるため、この要件を満たしつつ、小型である部品の要求が強い。
携帯端末はグローバル化に対応するために、表1に示すように、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で策定されている多様な周波数バンドで送受信できる必要がある。
Figure 0005962462
通常は3GPPで策定している周波数に対応するために、各バンドに対して一つのパワーアンプ(PA)を用いる方式が取られてきた。
US7773959 B1
しかし、この方式ではバンド数の増大に対応してPAの数を増やす必要があり、限られたスペースで端末を構成する必要があり、昨今のように多くのバンドに対応する必要が発生してきたスマートフォンでは実装面積の増大が問題となる。
この問題に対応するために、特許文献1に記載されているようなパワーアンプ回路(増幅器)が提案されている。
しかし、このパワーアンプ回路では、広帯域化が不十分であり、求められている広帯域化に対しては不十分である。
本技術は、多バンド化に対応する広帯域化を実現でき、しかも高効率化および小型化を図ることが可能な増幅器および無線通信装置を提供することにある。
本開示の第1の増幅器は、複数段のFETと、第1のキャパシタとを備えている。複数段のFETは、接地と負荷との間に直列に接続された第1の電界効果トランジスタ(FET)および第2のFETを含むものである。第1のキャパシタは、第1のFETのドレインと第2のFETのソースとの間に接続されたものである。上記第1のFETのソースが接地され、最終段のFETのドレインが第1の整合回路を介して出力負荷に接続されている。複数段のFETのゲートが信号の入力ノードへと導かれるように設けられている。
本開示の第2の増幅器は、第1のFETと、第1のキャパシタと、第1の素子と、第2のFETと、バイアス回路とを備えている。第1のFETは、信号の入力ノードへと導かれるように設けられたゲートと、接地されたソースと、ドレインとを有するものである。第1の素子は、第1の端子、および、接地されまたは入力ノードに接続された第2の端子を有し、入力ノードに入力される信号の周波数において所定の第1のインピーダンス値を有するものである。第2のFETは、第1の素子の第1の端子に接続されたゲートと、第1のキャパシタを介して第1のFETのドレインに接続されたソースと、ドレインとを有するものである。バイアス回路は、第2のFETのゲートに第1のバイアス電圧を供給するものである。所定の第1のインピーダンスは、第1のFETの電圧利得および第2のFETのゲート容量に基づいて定められるものである。

本開示の第1の無線通信装置は、送信すべき信号を増幅してアンテナに出力する増幅器を備えている。増幅器は、複数段のFETと、第1のキャパシタとを有している。複数段のFETは、接地と負荷との間に直列に接続された第1の電界効果トランジスタ(FET)および第2のFETを含むものである。第1のキャパシタは、第1のFETのドレインと第2のFETのソースとの間に接続されたものである。上記第1のFETのソースが接地され、最終段のFETのドレインが第1の整合回路を介して出力負荷に接続されている。複数段のFETのゲートが信号の入力ノードへと導かれるように設けられている。
本開示の第2の無線通信装置は、信号を増幅する増幅器を備えている。増幅器は、第1のFETと、第1のキャパシタと、第1の素子と、第2のFETとを有している。第1のFETは、信号の入力ノードへと導かれるように設けられたゲートと、接地されたソースと、ドレインとを有するものである。第1の素子は、入力ノードに入力される信号の周波数において所定の第1のインピーダンス値を有するものである。第2のFETは、第1の素子に接続されたゲートと、第1のキャパシタを介して第1のFETのドレインに接続されたソースと、ドレインとを有するものである。
本開示の第1の増幅器および第1の無線通信装置では、第1のFETのソースが接地されるとともに、第1のFETのドレインが第1のキャパシタを介して第2のFETのソースに接続される。そして、第1のFETのゲートおよび第2のFETのゲートが信号の入力ノードに接続される。入力ノードに入力された信号は、複数段のFETのゲートに入力され、増幅された信号が最終段のFETのドレインから出力される。
本開示の第2の増幅器および第2の無線通信装置では、第1のFETのソースが接地されるとともに、第1のFETのドレインが第1のキャパシタを介して第2のFETのソースに接続される。そして、第1のFETのゲートが信号の入力ノードに接続されるとともに、第2のFETのゲートは、所定の第1のインピーダンス値を有する第1の素子に接続される。入力ノードに入力された信号は、第1のFETのゲートに入力され、増幅された信号が第2のFETのドレインから出力される。
本開示の第1および第2の増幅器、ならびに第1および第2の無線通信装置によれば、多バンド化に対応する広帯域化を実現でき、しかも高効率化および小型化を図ることができる。
さらに、最高出力状態のみでなく出力が下がった状態においても高効率化を実現できる。
第1の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 FETを並列接続し電流合成を行うことによって規定の出力電力に対応した増幅器の構成例を示す図である。 広帯域化を実現するために整合回路を他段積みした回路構成例を示す図である。 簡単な整合回路を出力段に配置し、2段PAを構成し、WCDMA信号を入力した場合の実測値を示す図である。 第2の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第3の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第4の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第5の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第6の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第7の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第8の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第9の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第10の実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示す図である。 第11の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 図14に示した増幅器の要部の回路構成を表す回路図である。 図15に示した回路の高周波等価回路を表す回路図である。 図16に示した高周波等価回路の動作を表す模式図である。 第11の実施の形態の変形例に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第11の実施の形態の他の変形例に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第11の実施の形態の他の変形例に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第11の実施の形態の他の変形例に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第11の実施の形態の他の変形例に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第11の実施の形態の他の変形例に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第11の実施の形態の他の変形例に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第12の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第12の実施の形態の変形例に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第12の実施の形態の他の変形例に係る増幅器の構成例を示す回路図である。 第12の実施の形態の他の変形例に係る増幅器の構成例を示す回路図である。
以下、本技術の実施の形態を図面に関連付けて説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(増幅器の第1の構成例)
2.第2の実施の形態(増幅器の第2の構成例)
3.第3の実施の形態(増幅器の第3の構成例)
4.第4の実施の形態(増幅器の第4の構成例)
5.第5の実施の形態(増幅器の第5の構成例)
6.第6の実施の形態(増幅器の第6の構成例)
7.第7の実施の形態(増幅器の第7の構成例)
8.第8の実施の形態(増幅器の第8の構成例)
9.第9の実施の形態(増幅器の第9の構成例)
10.第10の実施の形態(無線通信装置の構成例)
11.第11の実施の形態(増幅器の第10の構成例)
12.第12の実施の形態(増幅器の第11の構成例)
<1.第1の実施の形態>
図1は、本第1の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。
本増幅器100は、図1に示すように、第1の電界効果トランジスタ(FET)101、第2のFET102、第3のFET103、第1のキャパシタ(容量)104、第2のキャパシタ105、RF信号の入力端子106、および整合回路107を有する。
増幅器100は、バイアス供給回路(バイアス素子)108〜112、電源113〜115、アイソレーション素子としてのキャパシタ116〜118、バイアス回路119、およびバイアス素子としての抵抗素子120〜122を有する。また、符号123は出力負荷を示す。
増幅器100において、第1のFET101のソースが接地され、ドレインが第1のキャパシタ(容量)104を介し、第2のFET102のソースに接続されている。
第2のFET102のドレインが第2のキャパシタ105を介して第3のFET103のソースに接続されている。第3のFET103のドレインは整合回路107を介して負荷123に接続される。
第1のFET101、第2のFET102、および第3のFET103のゲートは、入力ノードNDI、キャパシタ116〜118を介して、もしくは直接入力端子106に接続される。
第1のFET101のドレインはインダクタや1/4波長回路等により形成されるバイアス供給回路108を介して電源(もしくは電源回路)113に接続されている。
第2のFET102のソースはインダクタや1/4波長回路等により形成されるバイアス供給回路109を介して接地される(接地電位に接続される)。
第2のFET102のドレインはインダクタや1/4波長回路等により形成されるバイアス供給回路110を介して電源(もしくは電源回路)114に接続されている。
第3のFET103のソースはインダクタや1/4波長回路等により形成されるバイアス供給回路111を介して接地される(接地電位に接続される)。
第3のFET103のドレインはインダクタや1/4波長回路等により形成されるバイアス供給回路112を介して電源(もしくは電源回路)115に接続されている。
第1のFET101、第2のFET102、および第3のFET103のゲートは抵抗素子120〜122を介してバイアス回路119に接続されている。
抵抗素子120〜122は、バイアス素子として機能し、たとえばインダクタにより形成することも可能である。
通常、PA(パワーアンプ)に用いられるFETは3.5V程度の電池で駆動することが条件となることが多く、限られた電圧で高出力を得るために、FETを図2にように並列接続し電流合成を行うことによって規定の出力電力に対応してきた。
これに対して、本技術の増幅器100では電流信号の合成ではなく、電圧信号の合成によって高出力を得ようとするものである。
電源電圧はバッテリー電圧によって制限され、規定の出力を得ようとすると、電流合成の場合、FETの出力インピーダンスは5Ωもしくはそれ以下と非常に低い値となる。その結果、現在一般的に用いられている系のインピーダンス50Ωに整合を取ろうとすると、非常に大きな変換比を取る必要がある。
変換比の大きな整合回路を簡単な整合回路で実現しようとすると、Q値が大きくなり、帯域が狭くなってしまう。
広帯域化を実現するためには、図3のような整合回路MTCの多段積みが必要になり、実装面積の増大および整合ロスの増加を招く結果となる。
それに対して本技術では、電流合成ではなく電圧合成を行い、同一出力であればFETのゲート幅を1/3にできることによって各FETの出力インピーダンスを3倍、さらにそれを3段積みすることによって9倍のインピーダンスを実現できることになる。
電流合成では5Ω以下であったFETの出力インピーダンスを45Ω程度とすることができ、簡単な整合回路であっても系のインピーダンス50Ωへのインピーダンス変換比が小さいためQ値が高くならず広帯域な特性を実現することができる。
図4は、簡単な整合回路を出力段に配置し、2段PAを構成し、WCDMA信号を入力した場合の実測値を示す図である。
現在3GPP仕様において策定されている1GHz以下のすべてのバンドにおいてACLR<−38dBcの条件において効率40%が実現されており、単バンドPAと遜色ない特性が得られている。
なお、先行技術(特開2008-236354号公報)では、図1のFET102およびFET103に対するFETが接地され、カスコード接続されたものが提案されているが、本技術はFET102およびFET103に信号を入力するという点において決定的に異なる。
FET102およびFET103がカスコード接続された場合、FET102およびFET103は理想的な状態においてもFET101から出力された電圧信号をさらに足していくことにしかならない。その結果、最大でもそれぞれのFETにおいて3dBの利得しか得られないし、実デバイス上ではロスが発生することによって利得が下がる。
それに対して本技術の増幅器100では、第1のFET101、第2のFET102、および第3のFET103のゲートには入力から同時に信号が入力される。
このため、第1のFET101、第2のFET102、および第3のFET103はそれぞれ増幅器としての役割を果たすため、増幅器として高い利得を提供することが可能になる。
なお、上記先行技術の構成でも、後述するように、入力信号の周波数において所定のインピーダンスを有する素子を、FET102およびFET103のゲートにそれぞれ接続した場合には、高い利得を得ることができる。
ところで、携帯電話通信では基地局との距離により出力電力を調整する方式が取られている。携帯電話用PAでは最高出力時の電波仕様を満たすため、最高出力時での最適化が必要になるが、出力の下がった領域では電力効率が悪くなってしまう。
この問題に対応するために、ゲートバイアスの調整やDC-DCコンバータによるドレイン電圧の調整を行い低出力時の高効率化が行われている。
しかし、DC-DCコンバータの搭載することにより実装面積の増大やコストの増大が伴うという問題が存在する。
また、PAの出力を前段から取り出し、高効率化を果たす方式もあるが、出力電力は最高出力にくらべて10dB程度下がった出力電力でしか用いることができない。
LTEなどの新しい通信方式では最高出力に比べて3dB〜5dB程度低い出力電力での使用頻度が高いため、10dB低い出力での効率だけでなく、3dB低い出力での効率向上も求められている。
次に、この要請に対応した構成について第2の実施の形態として説明する。
<2.第2の実施の形態>
図5は、本第2の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す図である。
本第2の実施の形態に係る増幅器100Aが第1の実施の形態に係る増幅器100と異なる点は次の通りである。
本増幅器100Aにおいては、第1のFET101のドレインと第2のFET102のドレインがFETスイッチなどのスイッチ124で接続され、第2のFET102のドレインと第3のFET103のドレインがスイッチ125で接続されている。
増幅器100Aにおいて、たとえば最高出力時はスイッチ124および125はオフ状態で用いることにより第1のFET101、第2のFET102、および第3のFET103は増幅器として機能する。
中出力時は第3のFET103がオフ状態になるようにゲート電圧を印加し、さらにスイッチ125をオン状態とすることによって第3のFET103を使用せずに増幅を行うことができ、第2のFET102からの出力を出力負荷123から取り出すことができる。
たとえば、第3のFET103の利得は4dB程度であるため、最高出力時と比べると4dB程度低い電力となるが、第3のFET103が動作していないため、高効率動作が可能である。
さらに、第2のFET102をオフ状態、スイッチ124をオン状態とすれば、底からさらに4dB出力が下がった出力においても高効率動作が実現できる。
通常方式の前段から取り出す方式と合わせることにより、最高出力近傍においてきめ細やかな高効率化を達成することができる。
ここまできめ細やかな高効率化が必要でない場合、スイッチ125もしくはスイッチ124は排除しても構わない。
<3.第3の実施の形態>
図6は、本第3の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す図である。
本第3の実施の形態に係る増幅器100Bが第2の実施の形態に係る増幅器100Aと異なる点は次の通りである。
本増幅器100Bにおいては、スイッチ124Aが第1のFET101のドレインと第3のFET103のドレインに接続され、スイッチ125Aが第2のFET102のドレインと第3のFET103のドレインに接続されている。
図6のようにスイッチを配置しても、上記第2の実施の形態の増幅器100Aと同様の効果が得られる。
さらにきめ細かい効率制御が必要な場合では電源は電池に限られる必要はなく、DC‐DCコンバータなどの電源回路を用いても良い。
また、回路の広帯域化によって安定性が脆弱になる可能性があるが、安定化回路を基本回路に付加することにより安定化が可能である。
安定化回路を基本回路に付加した構成を第4の実施の形態として説明する。
<4.第4の実施の形態>
図7は、本第4の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す図である。
本第4の実施の形態に係る増幅器100Cが第1の実施の形態に係る増幅器100と異なる点は次の通りである。
第1のFET101のゲートとソース間、ゲートとドレイン間、並びにソースとドレイン間にそれぞれ安定化回路131,132,133が接続されている。
第2のFET102のゲートとソース間、ゲートとドレイン間、並びにソースとドレイン間にそれぞれ安定化回路134,135,136が接続されている。
第3のFET103のゲートとソース間、ゲートとドレイン間、並びにソースとドレイン間にそれぞれ安定化回路137,138,139が接続されている。
安定化回路131〜139は、抵抗やインダクタやキャパシタ(容量)等により形成される。
このように、安定化回路を配置することにより、回路の広帯域化によって安定性が脆弱になることを防止でき、増幅器の安定化が可能となる。
なお、図7には9個の安定化回路131〜139を記述してあるが、これら全てを搭載することが必要なければ、必要なものだけ適宜搭載すればよい。
安定化回路は、第1のFET101のゲートとソース間、もしくはゲートとドレイン間、もしくはドレインとソース間に適宜配置すればよい。
もしくは第2のFET102のゲートとソース間、もしくはゲートとドレイン間、もしくはドレインとソース間に適宜配置すればよい。
もしくは第3のFET103のゲートとソース間、もしくはゲートとドレイン間、もしくはドレインとソース間に適宜配置すればよい。
<5.第5の実施の形態>
図8は、本第5の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す図である。
本第5の実施の形態に係る増幅器100Dが第1の実施の形態に係る増幅器100と異なる点は次の通りである。
本増幅器100Dにおいては、第1のFET101、第2のFET102、第3のFET103のゲートバイアスを個別に印加する代わりに、一つの供給点から印加するように構成されている。
FETのゲートバイアスはそれぞれ別々に印加する必要はなく、FETのばらつきが少ない場合は図のように一つの供給点からでも構わないし、2つを1つの電圧、1つを別電圧と構成してもよく、その組み合わせは任意である。
<6.第6の実施の形態>
図9は、本第6の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す図である。
本第6の実施の形態に係る増幅器100Eが第1の実施の形態に係る増幅器100と異なる点は次の通りである。
本増幅器100Eにおいては、アイソレーション素子としてのキャパシタ116〜118の代わりに、ストライプライン等のパッシブ素子またはパッシブ回路141〜143が配置されている。
図1の増幅器100ではゲート同士の接続はキャパシタ(容量)を介したものを記述しているが、容量でなくても図9に示すように、任意のパッシブ素子、もしくはパッシブ回路を用いてよい。
<7.第7の実施の形態>
図10は、本第7の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す図である。
本第7の実施の形態に係る増幅器100Fが第1の実施の形態に係る増幅器100と異なる点は次の通りである。
本増幅器100Fにおいては、FETを3段積み(3段直列接続)ではなく、4段積み以上の構成を有している。
以上説明した第1〜第6の実施の形態では、全てのものについてFETを3段積みとしたものを記述しているが、3段の構成で有る必要はなく、2段もしくは図10に示すように、4段以上の構成であっても構わない。
また、使われる能動素子はFETに限定されるものではなく、HBTやCMOSでも構わない。
<8.第8の実施の形態>
図11は、本第8の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す図である。
本第8の実施の形態に係る増幅器100Gが第1の実施の形態に係る増幅器100と異なる点は次の通りである。
本増幅器100Gにおいては、入力端子106と入力ノードNDIとの間に、前置増幅器(プリアンプ)150と整合回路151が縦続接続されている。
また、プリアンプ150の出力と整合回路151の入力の接続ノードNDと、増幅器100Gの出力側の整合回路107の入力部との間に、FETスイッチ等のスイッチ152と整合回路153が縦続接続されている。
上述した第1〜第7の実施の形態のような構成で、利得が足りない場合、前段にプリアンプ(増幅器)150を配置する。
前段に増幅器を配置する場合、その出力にスイッチ152を配置し、出力と接続すれば、さらに低い出力での高効率化も可能である。
また、前段の帯域が足りない場合は整合回路の切り替えを行っても良い。
以上のような回路はその全てもしくは一部がMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)上に構成されている。MMIC上に搭載されない部分は有機基板などのモジュール基板上もしくはセット基板上に配置しても構わない。
<9.第9の実施の形態>
図12は、本第9の実施の形態に係る増幅器の構成例を示す回路図である。
本第9の実施の形態に係る増幅器100Hが第8の実施の形態に係る増幅器100Gと異なる点は次の通りである。
本増幅器100Hにおいては、整合回路107の出力側にバンド切り替えスイッチ154が配置され、複数のRF出力が得られるように構成されている。
また、増幅器100Hにおいて、バンド切り替えスイッチ154の各出力とRF出力端子155,156,157との間に整合回路158,159,160が配置されている。
このように、増幅器100Hの出力には,図12に示すように、バンド切り替え用のスイッチ154が配置される場合もある。
この場合、さらなる高性能化のためにバンド切り替え後にさらなる出力整合回路158〜160を配置してもよい。
<10.第10の実施の形態>
図13は、本第10の実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示す図である。
本無線通信装置200は、増幅器100Iの入力段にトランシーバ201が配置されている。
無線通信装置200は、バンド切り替えスイッチ154の出力側に、フィルタとしてのデュプレキサ161が配置され、デュプレキサ161の出力側にアンテナATNを選択的に接続するアンテナスイッチ162が配置されている。
そして、無線通信装置200に適用されている増幅器100Iにおいては、トランシーバ201の出力とプリアンプ150の入力との間にさらにプリアンプ(前置増幅器)163と整合回路164が縦続接続されている。
また、プリアンプ163の出力と整合回路164の入力との接続ノードND2と、増幅器100Iの出力側の整合回路107の入力部との間に、FETスイッチ等のスイッチ165と整合回路166が縦続接続されている。
本第10の実施の形態の無線通信装置200には、上述した第1〜第9の実施の形態に係る増幅器100〜100Hのいずれかを適用することが可能であり、上述した各増幅器の効果と同様の効果を得ることができる。
すなわち、基本的に本技術の増幅器100では、第1のFET101、第2のFET102、および第3のFET103のゲートには入力から同時に信号が入力される。
このため、第1のFET101、第2のFET102、および第3のFET103はそれぞれ増幅器としての役割を果たすため、増幅器として高い利得を提供することが可能になる。
換言すれば、本実施の形態の増幅器によれば、通常技術では対応できない多バンド化に対応する広帯域化を実現したうえ、高効率で小型なPA(パワーアンプ)を実現できる。さらに、最高出力状態のみでなく出力が下がった状態においても高効率を実現できるPAを実現できる。
したがって、本無線通信装置200によれば、安定して無線送信を行うことが可能である。
<11.第11の実施の形態>
次に、第11の実施の形態に係る増幅器300について説明する。本実施の形態は、2つのFETにより増幅器を構成するとともに、2段目のFETのゲートを、キャパシタを介して接地したものである。なお、上記第1の実施の形態に係る増幅器100と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図14は、第11の実施の形態に係る増幅器300の一構成例を表すものである。増幅器300は、第1のFET101と、第2のFET102と、バイアス回路319と、安定化回路310と、キャパシタ317とを備えている。
第2のFET102のドレインは、バイアス供給回路110を介して電源114に接続されるとともに、整合回路107を介して負荷123に接続されている。すなわち、第1の実施の形態では、3つのFETを用いて増幅器100を構成したが(図1)、本実施の形態では、2つのFETを用いて増幅器300を構成している。バイアス供給回路108〜110は、2つのFETなどと同一チップに集積してもよいし、2つのFETなどが集積されたチップとは別部品として構成してもよい。バイアス回路319は、抵抗素子120を介して第1のFET101のゲートにバイアス電圧を印加するとともに、抵抗素子121を介して第2のFET102のゲートにバイアス電圧を印加する。安定化回路310は、増幅器300の安定性を高めるものであり、第1のFET101のゲートと、第2のFET102のゲートとの間に接続されている。なお、この例では、第1のFET101のゲートは、入力端子106に直接接続されている。
キャパシタ317は、第2のFET102のゲートと接地との間のインピーダンスを所定の値にするためのものである。キャパシタ317の一端は、第2のFET102のゲートに接続され、他端は接地されている。すなわち、第1の実施の形態では、例えば第2のFET102のゲートを、入力ノードNDIおよびキャパシタ117を介して入力端子106に接続したが(図1)、本実施の形態では、キャパシタ317を介して接地している。
このキャパシタ317は、増幅器300への入力信号の周波数において、インピーダンスが所定の値になるように容量値が設定されたものである。増幅器300では、キャパシタ317のインピーダンスを所定の値に設定することにより、高利得および高効率を実現することができるとともに、伝達特性の線形性を高めることができる。以下に、キャパシタ317のインピーダンスについて詳細に説明する。
図15は、増幅器300の要部の回路構成(基本回路)を表すものである。この図15では、キャパシタ317を、所定のインピーダンスZを有する素子301として示している。また、安定化回路310は省略している。出力端子306は、第2のFET102のドレインに接続された端子であり、図14に示したように、整合回路107を介して負荷123に接続されている。電圧Vg1は、第1のFET101のゲート電圧であり、電圧Vd1は、第1のFET101のドレイン電圧である。また、電圧Vs2は、第2のFET102のソース電圧であり、電圧Vg2は、第2のFET102のゲート電圧であり、電圧Vd2は、第2のFET102のドレイン電圧である。
図16は、図15に示した基本回路の高周波等価回路を表すものである。Cgs1は、第1のFET101のゲート容量である。また、Ids1は、第1のFET101のドレイン電流であり、第1のFET101のトランスコンダクタンスgm1と第1のFET101のゲート・ソース間電圧Vgs1の積(gm1×Vgs1)で表されるものである。また、Cgs2は、第2のFET102のゲート容量である。また、Ids2は、第2のFET102のドレイン電流であり、第2のFET102のトランスコンダクタンスgm2と第2のFET102のゲート・ソース間電圧Vgs2の積(gm2×Vgs2)で表されるものである。なお、抵抗素子121のインピーダンスは、素子301のインピーダンスよりも十分に大きいため、図16では、抵抗素子121を省いている。
図17は、基本回路の増幅動作を模式的に表すものである。入力端子106に入力された信号は、まず、第1のFET101のゲートに入力される。その際、第1のFET101のソースは接地されているため、この信号は、第1のFET101において、ゲート・ソース間電圧Vgs1として印加される。第1のFET101のソースに入力された信号は、第1のFET101により増幅され、かつ反転し、第1のFET101のドレインから出力される。この信号は、キャパシタ104を介して、第2のFET102のソース(ソース電圧Vs2)に入力される。その際、第2のFET102のゲート(ゲート電圧Vg2)には、第2のFET102のソース電圧Vs2の波形と同相の波形が現れる。そして、第2のFET102のソースに入力された信号は、第2のFET102により増幅され、電圧Vd2として出力される。
以下に、この動作をより詳細に検討する。以下の説明では、一例として、第1のFET101と第2のFET102とを、同じレイアウト寸法(例えばゲート幅およびゲート長)のデバイスとする。言い換えれば、この例では、第1のFET101および第2のFET102は、同じ電流特性を有するものとする。
まず、第2のFET102のソース電圧Vs2は、第1のFET101のゲート・ソース電圧Vgs1を用いて次式のように表される。
Vs2 = −Av1×Vgs1 ・・・(1)
ここで、Av1は、第1のFET101による電圧利得である。また、第2のFET102のゲート電圧Vg2は、この電圧Vs2を用いて次式のように表される。
Vg2 = Vs2×Z/(Z+Zcgs2) ・・・(2)
ここで、Zcgs2は、ゲート容量Cgs2のインピーダンスである。式(1),(2)により、第2のFET102のゲート・ソース間電圧Vgs2は、次式のように表される。
Vgs2 = Vg2−Vs2
= Vgs1×Av1×Zcgs2/(Z+Zcgs2) ・・・(3)
この基本回路では、第1のFET101と第2のFET102は直列に接続されているため、第1のFET101のドレイン電流Ids1(=gm1×Vgs1)と、第2のFET102のドレイン電流Ids2(=gm2×Vgs2)とが互いにほぼ等しい。また、第1のFET101のサイズと第2のFET102のサイズが等しいため、第1のFET101のトランスコンダクタンスgm1と、第2のFET102のトランスコンダクタンスgm2とが互いにほぼ等しい。よって、第1のFET101のゲート・ソース間電圧Vgs1と、第2のFET102のゲート・ソース間電圧Vgs2とが、互いにほぼ等しくなることが望ましい。
Vgs1 = Vgs2 ・・・(4)
式(3),(4)により、次式が得られる。
Av1×Zcgs2/(Z+Zcgs2)=1
この式をインピーダンスZについて整理すると、次式が得られる。
Z = (Av1−1)×Zcgs2
= (Av1−1)/(j×2π×f×Cgs2)・・・(5)
式(5)に示したように、第2のFET102のゲートに接続する素子317のインピーダンスZは、第1のFET101の電圧利得Av1と、第2のFET102のゲート容量のインピーダンスZcgs2により定まる。このインピーダンスZcgs2は、入力信号の周波数fと、第2のFET102のゲート容量Cgs2により定まる。このインピーダンスZの虚数部分は、例えば数十Ω程度である。なお、先行技術(特開2008-236354号公報)では、例えば2段目のFETのゲートに1/4波長伝送線路を設けた回路が提案されているが、この2段目のFET等はインピーダンス変換のために導入されており、また、この1/4波長伝送線路は、ゲートにバイアスを供給するとともに、入力信号の周波数においてインピーダンスを無限大にするものであるため、本技術とは異なるものである。
このように、増幅器300では、第2のFET102のゲートを、このような所定のインピーダンスZを有する素子301を介して接地することにより、第1のFET101のゲート・ソース間電圧Vgs1と、第2のFET102のゲート・ソース間電圧Vgs2とを、互いにほぼ等しくすることができる。このインピーダンスZは、式(5)から明らかなように、容量値がCgs2/(Av1−1)のキャパシタにおけるインピーダンスと同じである。よって、図14に示したように、素子301としてキャパシタ317を用いることができる。このキャパシタ317は、上述したように所定のインピーダンスを有するものであるため、交流的に接地するためにインピーダンスを十分小さくする、いわゆるバイパスコンデンサとは異なるものである。
なお、この例では、素子301としてキャパシタ317を用いたが、これに限定されるものではなく、入力信号の周波数において、この所定のインピーダンスZを実現できる構成であれば、どのような素子を用いてもよい。
以上のように本実施の形態では、第2のFETのゲートを、入力信号の周波数において所定のインピーダンスを有する素子を介して接地したので、高利得および高効率を実現することができるとともに、伝達特性の線形性を高めることができる。
[変形例11−1]
上記実施の形態では、所定のインピーダンスZを有する素子301としてキャパシタ317を用いたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図18に示したように、可変キャパシタ317Bを用いてもよい。可変キャパシタ317Bは、例えば、複数のキャパシタを備え、それらをスイッチで切り換える構成にすることができる。これにより、例えば、入力信号の周波数に応じて、インピーダンスZを変更することができるため、1つの増幅器で様々な周波数の信号を増幅することができるとともに、周波数ごとに電力効率を最適化することができる。
[変形例11−2]
上記実施の形態では、安定化回路310を設けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図19に示したように、これを省いてもよい。
[変形例11−3]
上記実施の形態では、2つのFETにより増幅器300を構成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、3つ以上のFETにより増幅器を構成してもよい。以下に、3つのFETにより増幅器を構成する場合について、いくつかの例を挙げて詳細に説明する。
図20は、本変形例に係る増幅器300Dの一構成例を表すものである。増幅器300Dは、第3のFET103と、安定化回路311と、キャパシタ318とを備えている。
第3のFET103のソースは、キャパシタ105を介して第2のFET102のドレインに接続され、ドレインは、バイアス供給回路112を介して電源115に接続されるとともに、整合回路107を介して負荷123に接続されている。すなわち、本変形例では、3つのFETを用いて増幅器300Dを構成している。安定化回路311は、増幅器300Dの安定性を高めるものであり、第1のFET101のゲートと、第3のFET103のゲートとの間に接続されている。キャパシタ318の一端は第3のFET103のゲートに接続され、他端は接地されている。
このキャパシタ318は、入力信号の周波数において、インピーダンスが所定の値になるように容量値が設定されている。具体的には、上記実施の形態の場合と同様に、キャパシタ318のインピーダンスZは、次式のように設定することが望ましい。
Z = (Av12−1)×Zcgs3
= (Av12−1)/(j×2π×f×Cgs3)・・・(6)
ここで、Cgs3は、第3のFET103のゲート容量であり、Zcgs3は、ゲート容量Cgs3のインピーダンスである。また、Av12は、第1のFET101および第2のFET102からなる2段のアンプによる電圧利得である。ここで、電圧利得Av12は、電圧利得Av1よりも大きい。よって、第1のFET101、第2のFET102、および第3のFET103のサイズが互いに同じである場合には、キャパシタ318のインピーダンスZは、キャパシタ317のインピーダンスZよりも大きい。言い換えれば、キャパシタ318の容量値は、キャパシタ317の容量値よりも小さい。
なお、この例では、第3のFET103のゲートにキャパシタ318を接続したが、これに限定されるものではなく、この所定のインピーダンスZを実現できる構成であれば、どのような素子を用いてもよい。
この増幅器300Dでは、第2のFET102のゲートを、キャパシタ317を介して接地するとともに、第3のFET103のゲートを、キャパシタ318を介して接地したが、これに限定するものではない。
例えば、図21に示したように、第2のFET102のゲートを、キャパシタ317を介して入力ノードNDIに接続し、第3のFET103のゲートを、キャパシタ318を介して接地してもよい。その場合、例えば図22に示したように、入力ノードNDIと、第1のFET101のゲートとを、キャパシタ116を介して接続してもよい。
また、例えば、図23に示したように、第2のFET102のゲートを、キャパシタ317を介して接地し、第3のFET103のゲートを、キャパシタ318を介して入力ノードNDIに接続してもよい。その場合、例えば図24に示したように、入力ノードNDIと、第1のFET101のゲートとを、キャパシタ116を介して接続してもよい。
このような場合でも、キャパシタ317,318の容量値を、式(5),(6)を参考にして設定することができる。特に、入力ノードNDIのインピーダンスが十分に低い場合には、式(5),(6)を用いることができる。
[変形例11−4]
また、本実施の形態に係る増幅器300に、上記第2の実施の形態から第10の実施の形態の各技術を適用してもよい。
<12.第12の実施の形態>
次に、第12の実施形態に係る増幅器400について説明する。本実施形態は、2つのFETにより増幅器を構成するとともに、2段目のFETのゲートを、キャパシタを介して入力ノードNDIに接続したものである。なお、上記第11の実施の形態に係る増幅器300と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図26は、第12の実施の形態に係る増幅器400の一構成例を表すものである。キャパシタ317の一端は第2のFET102のゲートに接続され、他端は入力ノードNDIに接続されている。すなわち、第11の実施の形態では、第2のFET102のゲートを、キャパシタ317を介して接地したが(図14)、本実施の形態では、キャパシタ317を介して入力ノードNDIに接続している。
このキャパシタ317は、上記第11の実施の形態の場合(式(5)等)と同様に、入力信号の周波数において、インピーダンスが所定の値になるように容量値が設定されている。これにより、増幅器400では、増幅器300と同様に、高利得および高効率を実現することができるとともに、伝達特性の線形性を高めることができる。特に、増幅器400では、第2のFET102のゲートを、キャパシタ317を介して入力ノードNDIに接続したので、負帰還回路を形成する。これにより、増幅器400の動作をより安定にすることができる。
以上のように本実施の形態では、第2のFETのゲートを、入力信号の周波数において所定のインピーダンスを有する素子を介して入力ノードに接続したので、増幅器の動作をより安定にすることができる。その他の効果は、上記第11の実施の形態の場合と同様である。
[変形例12−1]
上記実施の形態では、所定のインピーダンスZを有する素子301としてキャパシタ317を用いたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、変形例11−1と同様に、可変キャパシタを用いてもよい。
[変形例12−2]
上記実施の形態では、入力ノードNDIと第1のFET101のゲートとを直接接続したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば図26に示したように、キャパシタ116を介して接続してもよい。
[変形例12−3]
上記実施の形態では、2つのFETにより増幅器400を構成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図27に示したように、3つのFETにより増幅器400を構成してもよい。この例では、第3のFET103のゲートは、キャパシタ318を介して入力ノードNDIに接続されている。また、例えば図28に示したように、入力ノードNDIと、第1のFET101のゲートとを、キャパシタ116を介して接続してもよい。この場合でも、キャパシタ317,318の容量値を、式(5),(6)を参考にして設定することができる。
[変形例12−4]
また、本実施の形態に係る増幅器400に、上記第2の実施の形態から第10の実施の形態の各技術を適用してもよい。
なお、本技術は以下のような構成をとることができる。
(1)接地と負荷との間に直列に接続された第1の電界効果トランジスタ(FET)および第2のFETを含む複数段のFETと、
前記第1のFETのドレインと前記第2のFETのソースとの間に接続された第1のキャパシタと
を備え、
前記第1のFETのソースが接地され、
最終段のFETのドレインが第1の整合回路を介して出力負荷に接続され、
前記複数段のFETのゲートが信号の入力ノードへと導かれるように設けられている
増幅器。
(2)前記複数段のFETの各FETのドレインはバイアス素子を介して電源に接続され、
前記第1のFETを除くFETのソースはバイアス素子を介して接地され、
前記複数段のFETの各FETのゲートはゲート電位をバイアスするバイアス回路に接続されている
前記(1)に記載の増幅器。
(3)前記第1のFETのドレインと前記第2のFETのドレインがスイッチを介して接続されている
前記(1)または(2)に記載の増幅器。
(4)ソースが前記第2のFETのドレインに第2のキャパシタを介して接続され、ドレインが前記第1の整合回路を介して前記出力負荷に接続される、最終段のFETとしての第3のFETを有する
前記(1)または(2)に記載の増幅器。
(5)前記第2のFETのドレインと前記第3のFETのドレインがスイッチを介して接続されている
前記(4)に記載の増幅器。
(6)前記第1のFETのドレインと前記第2のFETのドレインがスイッチを介して接続され、
前記第2のFETのドレインと前記第3のFETのドレインがスイッチを介して接続されている
前記(4)に記載の増幅器。
(7)前記第1のFETのドレインと前記第3のFETのドレインがスイッチを介して接続されている
前記(4)に記載の増幅器。
(8)前記第1のFETのドレインと前記第3のFETのドレインがスイッチを介して接続され、
前記第2のFETのドレインと前記第3のFETのドレインがスイッチを介して接続されている
前記(4)に記載の増幅器。
(9)少なくともいずれかのFETにおいて、ゲートとソース間、ゲートとドレイン間、ドレインとソース間のうちの少なくともいずれかに、そのFETを安定化させる安定化回路が配置されている
前記(1)から(8)のいずれかに記載の増幅器。
(10)前記入力ノードの前段に少なくとも一つの前置増幅器を有する
前記(1)から(9)のいずれかに記載の増幅器。
(11)前記前置増幅器の出力と前記第1の整合回路との間に、前記前置増幅器の出力を前記第1の整合回路に選択的に供給するスイッチを含む
前記(10)に記載の増幅器。
(12)前記第1の整合回路の出力側に、バンド切り替え用スイッチを有する
前記(1)から(11)のいずれかに記載の増幅器。
(13)前記バンド切り替え用スイッチの出力側に第2の整合回路が配置されている
前記(12)に記載の増幅器。
(14)前記バンド切り替え用スイッチの出力側にフィルタが配置されている
前記(12)に記載の増幅器。
(15)前記バンド切り替え用スイッチの出力側に配置された、前記第2の整合回路または前記フィルタの出力側にアンテナとの接続を切り替えるアンテナスイッチが配置されている
前記(13)または(14)に記載の増幅器。
(16)信号の入力ノードへと導かれるように設けられたゲートと、接地されたソースと、ドレインとを有する第1のFETと、
第1のキャパシタと、
前記入力ノードに入力される信号の周波数において所定の第1のインピーダンス値を有する第1の素子と、
前記第1の素子に接続されたゲートと、前記第1のキャパシタを介して前記第1のFETのドレインに接続されたソースと、ドレインとを有する第2のFETと
を備えた増幅器。
(17)前記第2のFETのゲートは、前記第1の素子を介して接地されている
前記(16)に記載の増幅器。
(18)前記第2のFETのゲートは、前記第1の素子を介して前記入力ノードに接続されている
前記(16)に記載の増幅器。
(19)前記第1の素子はキャパシタを用いて構成されている
前記(16)から(18)のいずれかに記載の増幅器。
(20)前記第1の素子は可変キャパシタを用いて構成されている
前記(16)から(19)のいずれかに記載の増幅器。
(21)前記第1のFETのゲートと、前記第2のFETのゲートとの間に接続された安定化回路をさらに備えた
前記(16)から(20)のいずれかに記載の増幅器。
(22)第2のキャパシタと、
前記入力ノードに入力される信号の周波数において所定の第2のインピーダンス値を有する第2の素子と、
前記第2の素子に接続されたゲートと、前記第2のキャパシタを介して前記第2のFETのドレインに接続されたソースと、ドレインとを有する第3のFETと
をさらに備えた
前記(16)から(21)のいずれかに記載の増幅器。
(23)前記第3のFETのゲートは、前記第2の素子を介して接地されている
前記(22)に記載の増幅器。
(24)前記第3のFETのゲートは、前記第2の素子を介して前記入力ノードに接続されている
前記(22)に記載の増幅器。
(25)前記第2のインピーダンス値は、前記第1のインピーダンス値よりも大きい
前記(22)から(24)のいずれかに記載の増幅器。
(26)第3のキャパシタをさらに備え、
前記入力ノードは、前記第3のキャパシタを介して前記第1のFETのゲートに接続されている
前記(16)から(25)のいずれかに記載の増幅器。
(27)送信すべき信号を増幅してアンテナに出力する増幅器を備え、
前記増幅器は、
接地と負荷との間に直列に接続された第1の電界効果トランジスタ(FET)および第2のFETを含む複数段のFETと、
前記第1のFETのドレインと前記第2のFETのソースとの間に接続された第1のキャパシタと
を有し、
前記第1のFETのソースが接地され、
最終段のFETのドレインが第1の整合回路を介して出力負荷に接続され、
前記複数段のFETのゲートが信号の入力ノードへと導かれるように設けられている
無線通信装置。
(28)前記複数段のFETの各FETのドレインはバイアス素子を介して電源に接続され、
前記第1のFETを除くFETのソースはバイアス素子を介して接地され、
前記複数段のFETの各FETのゲートはゲート電位をバイアスするバイアス回路に接続されている
前記(27)に記載の無線通信装置。
(29)信号を増幅する増幅器を備え、
前記増幅器は、
信号の入力ノードへと導かれるように設けられたゲートと、接地されたソースと、ドレインとを有する第1のFETと、
第1のキャパシタと、
前記入力ノードに入力される信号の周波数において所定の第1のインピーダンス値を有する第1の素子と、
前記第1の素子に接続されたゲートと、前記第1のFETのドレインと前記第1のキャパシタを介して接続されたソースと、ドレインとを有する第2のFETと
を有する
無線通信装置。
100,100A〜100I,300,300B〜300H,400,400B〜400D…増幅器、101…第1のFET、102…第2のFET、103…第3のFET、104…第1のキャパシタ、105…第2のキャパシタ、106…入力端子、107…整合回路、108〜112…バイアス供給回路(バイアス素子)、113〜115…電源、116〜118,317,318…キャパシタ(アイソレーション素子)、317B…可変キャパシタ、119,319…バイアス回路、120〜122…抵抗素子(バイアス素子)、123…出力負荷、124,124A,125,125A…スイッチ、131〜139,310,311…安定化回路、141〜143…パッシブ素子(パッシブ回路)、150…プリアンプ、151…整合回路、152…スイッチ、153…整合回路、154…バンド切り替えスイッチ、158〜160…整合回路、161…デュプレキサ、162…アンテナスイッチ、163…プリアンプ、164…整合回路、165…スイッチ、166…整合回路、200…無線通信装置、201…トランシーバ、ATN…アンテナ。

Claims (26)

  1. 接地と負荷との間に直列に接続された第1の電界効果トランジスタ(FET)および第2のFETを含む複数段のFETと、
    前記第1のFETのドレインと前記第2のFETのソースとの間に接続された第1のキャパシタと
    を備え、
    前記第1のFETのソースが接地され、
    最終段のFETのドレインが第1の整合回路を介して出力負荷に接続され、
    前記複数段のFETのゲートが信号の入力ノードへと導かれるように設けられている
    増幅器。
  2. 前記複数段のFETの各FETのドレインはバイアス素子を介して電源に接続され、
    前記第1のFETを除くFETのソースはバイアス素子を介して接地され、
    前記複数段のFETの各FETのゲートはゲート電位をバイアスするバイアス回路に接続されている
    請求項1に記載の増幅器。
  3. 前記第1のFETのドレインと前記第2のFETのドレインがスイッチを介して接続されている
    請求項1または請求項2に記載の増幅器。
  4. ソースが前記第2のFETのドレインに第2のキャパシタを介して接続され、ドレインが前記第1の整合回路を介して前記出力負荷に接続される、最終段のFETとしての第3のFETを有する
    請求項1または請求項2に記載の増幅器。
  5. 前記第2のFETのドレインと前記第3のFETのドレインがスイッチを介して接続されている
    請求項4に記載の増幅器。
  6. 前記第1のFETのドレインと前記第2のFETのドレインがスイッチを介して接続され、
    前記第2のFETのドレインと前記第3のFETのドレインがスイッチを介して接続されている
    請求項4に記載の増幅器。
  7. 前記第1のFETのドレインと前記第3のFETのドレインがスイッチを介して接続されている
    請求項4に記載の増幅器。
  8. 前記第1のFETのドレインと前記第3のFETのドレインがスイッチを介して接続され、
    前記第2のFETのドレインと前記第3のFETのドレインがスイッチを介して接続されている
    請求項4に記載の増幅器。
  9. 少なくともいずれかのFETにおいて、ゲートとソース間、ゲートとドレイン間、ドレインとソース間のうちの少なくともいずれかに、そのFETを安定化させる安定化回路が配置されている
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の増幅器。
  10. 前記入力ノードの前段に少なくとも一つの前置増幅器を有する
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の増幅器。
  11. 前記前置増幅器の出力と前記第1の整合回路との間に、前記前置増幅器の出力を前記第1の整合回路に選択的に供給するスイッチを含む
    請求項10に記載の増幅器。
  12. 前記第1の整合回路の出力側に、バンド切り替え用スイッチを有する
    請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の増幅器。
  13. 前記バンド切り替え用スイッチの出力側に第2の整合回路が配置されている
    請求項12に記載の増幅器。
  14. 前記バンド切り替え用スイッチの出力側にフィルタが配置されている
    請求項12に記載の増幅器。
  15. 前記バンド切り替え用スイッチの出力側に配置された、前記第2の整合回路または前記フィルタの出力側にアンテナとの接続を切り替えるアンテナスイッチが配置されている
    請求項13または請求項14に記載の増幅器。
  16. 信号の入力ノードへと導かれるように設けられたゲートと、接地されたソースと、ドレインとを有する第1のFETと、
    第1のキャパシタと、
    第1の端子、および、接地されまたは前記入力ノードに接続された第2の端子を有し、前記入力ノードに入力される信号の周波数において所定の第1のインピーダンス値を有する第1の素子と、
    前記第1の素子の前記第1の端子に接続されたゲートと、前記第1のキャパシタを介して前記第1のFETのドレインに接続されたソースと、ドレインとを有する第2のFETと、
    前記第2のFETのゲートに第1のバイアス電圧を供給するバイアス回路と
    を備え
    前記所定の第1のインピーダンスは、前記第1のFETの電圧利得および前記第2のFETのゲート容量に基づいて定められるものである
    増幅器。
  17. 前記第1の素子はキャパシタを用いて構成されている
    請求項16に記載の増幅器。
  18. 前記第1の素子は可変キャパシタを用いて構成されている
    請求項16に記載の増幅器。
  19. 前記第1の素子のキャパシタタンスは、次式により表される
    請求項17または請求項18に記載の増幅器。
    C1=Cgs2/(Av1−1)
    ここで、C1は前記第1の素子のキャパシタンスであり、Cgs2は前記第2のFETのゲート容量であり、Av1は前記第1のFETの電圧利得である。
  20. 前記第1のFETのゲートと、前記第2のFETのゲートとの間に接続された安定化回路をさらに備えた
    請求項16から請求項19のいずれか一項に記載の増幅器。
  21. 第2のキャパシタと、
    第1の端子、および、接地されまたは前記入力ノードに接続された第2の端子を有し、前記入力ノードに入力される信号の周波数において所定の第2のインピーダンス値を有する第2の素子と、
    前記第2の素子の前記第1の端子に接続されたゲートと、前記第2のキャパシタを介して前記第2のFETのドレインに接続されたソースと、ドレインとを有する第3のFETと
    をさらに備え
    前記バイアス回路は、前記第3のFETのゲートに第2のバイアス電圧をさらに供給し、
    前記所定の第2のインピーダンスは、前記第1のFETおよび前記第2のFETからなる2段アンプの電圧利得、および前記第3のFETのゲート容量に基づいて定められるものである
    請求項16から請求項20のいずれか一項に記載の増幅器。
  22. 前記第2のインピーダンス値は、前記第1のインピーダンス値よりも大きい
    請求項21に記載の増幅器。
  23. 第3のキャパシタをさらに備え、
    前記入力ノードは、前記第3のキャパシタを介して前記第1のFETのゲートに接続されている
    請求項16から請求項22のいずれか一項に記載の増幅器。
  24. 送信すべき信号を増幅してアンテナに出力する増幅器を備え、
    前記増幅器は、
    接地と負荷との間に直列に接続された第1の電界効果トランジスタ(FET)および第2のFETを含む複数段のFETと、
    前記第1のFETのドレインと前記第2のFETのソースとの間に接続された第1のキャパシタと
    を有し、
    前記第1のFETのソースが接地され、
    最終段のFETのドレインが第1の整合回路を介して出力負荷に接続され、
    前記複数段のFETのゲートが信号の入力ノードへと導かれるように設けられている
    無線通信装置。
  25. 前記複数段のFETの各FETのドレインはバイアス素子を介して電源に接続され、
    前記第1のFETを除くFETのソースはバイアス素子を介して接地され、
    前記複数段のFETの各FETのゲートはゲート電位をバイアスするバイアス回路に接続されている
    請求項24に記載の無線通信装置。
  26. 信号を増幅する増幅器を備え、
    前記増幅器は、
    信号の入力ノードへと導かれるように設けられたゲートと、接地されたソースと、ドレインとを有する第1のFETと、
    第1のキャパシタと、
    前記入力ノードに入力される信号の周波数において所定の第1のインピーダンス値を有する第1の素子と、
    前記第1の素子に接続されたゲートと、前記第1のFETのドレインと前記第1のキャパシタを介して接続されたソースと、ドレインとを有する第2のFETと
    を有する
    無線通信装置。
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