JP2008118320A - 低雑音増幅回路 - Google Patents

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哲也 平間
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Abstract

【課題】消費電力の増加を招くことなく歪み特性の向上を図った低雑音増幅回路を得る。
【解決手段】低雑音増幅回路11はNMOSソース接地アンプ1A及びPMOSソース接地アンプ2Aの直列接続により構成される。NMOSソース接地アンプ1Aは増幅用トランジスタとしてNMOSトランジスタM1のみを含み、PMOSソース接地アンプ2Aは増幅用トランジスタとしてPMOSトランジスタM2のみを含む。低雑音増幅回路11は低雑音を実現すべく、高周波用の整合回路MC1、コイルL1、及びバイアス部(抵抗R11を介してバイアス電圧Bias1をNMOSトランジスタM1のゲートに付与する部分)を設けている。
【選択図】図2

Description

この発明は、2段以上の低雑音増幅器が多段接続されて構成される低雑音増幅回路に関する。
「MOS」という用語は、古くは金属/酸化物/半導体の積層構造に用いられており、Metal-Oxide-Semiconductorの頭文字を採ったものとされている。しかしながら特にMOS構造を有する電界効果トランジスタ(以下、単に「MOSトランジスタ」と称す)においては、近年の集積化や製造プロセスの改善などの観点からゲート絶縁膜やゲート電極の材料が改善されている。
例えばMOSトランジスタにおいては、主としてソース・ドレインを自己整合的に形成する観点から、ゲート電極の材料として金属の代わりに多結晶シリコンが採用されてきている。また電気的特性を改善する観点から、ゲート絶縁膜の材料として高誘電率の材料が採用されるが、当該材料は必ずしも酸化物には限定されない。
従って「MOS」という用語は必ずしも金属/酸化物/半導体の積層構造のみに限定されて採用されているわけではなく、本明細書でもそのような限定を前提としない。即ち、技術常識に鑑みて、ここでは「MOS」とはその語源に起因した略語としてのみならず、広く導電体/絶縁体/半導体の積層構造をも含む意義を有する。
無線通信用ICの開発において、受信系フロントエンドとして低雑音増幅器(LNA(Low Noise Amplifier))が用いられる。例えば、特許文献1に無線システムの受信機に適用される低雑音増幅器(LNA)が開示されている。LNAに要求される特性として、利得(Gp)、ノイズフィギュア(NF(noise figure))、歪み特性等がある。利得(ゲイン)と歪みとは相反する特性である。LNAを用いる際、少なくとも2段以上のLNAを多段接続して低雑音増幅回路を構成することが一般的に行われている。
LNAを多段接続して低雑音増幅回路を構成する場合、2段目以降の歪み特性が悪化する傾向がある。このため、従来は2段目以降のLNAをより多くの電流が流れるようにして「Veff=Vgs−Vth」を大きくしたり、LNAに抵抗やインダクタを使用しデジェネレーションを行ったり、フィードバック回路を付加する等の種々の処理を施すことにより、歪みを低減してきた。なお、上記において、Veffは有効ゲート電圧を意味し、Vgs及びVthはLNAに用いられる増幅用MOSトランジスタゲート・ソース間電圧及び閾値電圧を意味する。
特開2004−172956号公報
上述したように、歪みを低減するために、「Veff=Vgs−Vth」を大きくしたり、抵抗やインダクタを使用しデジェネレーションを行ったりすることは、消費電力の増加を招く問題点があった。また、抵抗やインダクタを挿入することによりレイアウトを複雑化するという問題点があった。特に、インダクタは面積が数百μm角と大きいためチップ(回路)面積が広くなり、コスト増加を招くという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、消費電力の増加を招くことなく歪み特性の向上を図った低雑音増幅回路を得ることを目的とする。さらに、コスト低減を図った低雑音増幅回路を得ることを目的とする。
本発明の一実施の形態によれば、低雑音増幅回路を第1及び第2の低雑音増幅器(LNA)の直列接続により構成し、第1のLNAとしてNMOSソース接地アンプを採用し、第2のLNAとしてPMOSソース接地アンプを採用している。NMOSソース接地アンプは増幅用トランジスタとしてNMOSトランジスタのみを含み、PMOSソース接地アンプは増幅用トランジスタとしてPMOSトランジスタのみを含んで構成される。
上記実施の形態によれば、増幅用トランジスタとしてPMOSトランジスタのみを含むPMOSソース接地アンプで第2のLNAを構成することにより、電流を増加させることなく良好な歪み特性を得ることができる。加えて、増幅用トランジスタとしてNMOSトランジスタのみを含むNMOSソース接地アンプで第1のLNAを構成することにより高い利得を得ることができる。
<原理>
図1はこの発明の低雑音増幅回路の基本構成を示す回路図である。同図に示すように、低雑音増幅回路はLNA1及びLNA2(第1及び第2の低雑音増幅器)の直列接続からなり、LNA1は入力部に入力信号LNAinを受け、入力信号LNAinを増幅して出力信号OUT1(第1の出力信号)を出力する。後段増幅部を構成するLNA2は入力部に出力信号OUT1を受け、出力信号OUT1を増幅して(最終)出力信号LNAoutを出力する。この際、LNA1の増幅用トランジスタをNMOSトランジスタのみを用いて構成し、後段増幅部であるLNA2の増幅用トランジスタをPMOSトランジスタのみを用いて構成したことを特徴とする。
一般に通常のCMOSあるはBiCMOSプロセスにおいて、移動度の関係から、同じゲート長・ゲート幅であれば、NMOSトランジスタの方がPMOSトランジスタに比べて電流増幅率βが高い。このため、NMOSトランジスタで増幅器を構成する方が高い利得が得られる。しかし、歪み特性に関しては、「Veff=Vgs−Vth」を大きくした方が向上することから、電流条件を同一に設定した場合、電流増幅率βが小さいPMOSトランジスタの方が優れている。
また、従来は「fT/fmax」が低く、高周波回路では使えないと認識されていたPMOSトランジスタであるが、近年のCMOSプロセスの微細化に伴い低雑音増幅回路として十分に使用できるレベルにまで向上したことを本出願人は見いだした。なお、上記した「fT」は電流利得遮断周波数を意味し、「fmax」は最大動作周波数を意味する。
その結果、多段接続されたLNAよりなる低雑音増幅回路において、歪み特性に対して厳しい性能が要求される2段目以降のLNAにおいてPMOSトランジスタを採用することにより、電流増加や回路面積の増大を伴うことなく、歪み特性の改善を図ったのが本願発明である。
<実施の形態1>
(構成)
図2はこの発明の実施の形態1である低雑音増幅回路11の内部構成を詳細に示す回路図である。
同図に示すように、低雑音増幅回路11はLNA1としてNMOSソース接地アンプ1Aを採用し、LNA2としてPMOSソース接地アンプ2Aを採用している。すなわち、NMOSソース接地アンプ1A及びPMOSソース接地アンプ2Aの直列接続により低雑音増幅回路11は構成される。
NMOSソース接地アンプ1Aは高周波用の整合回路MC1、キャパシタC1、抵抗R11、コイルL1,L2及びNMOSトランジスタM1から構成される。増幅用トランジスタであるNMOSトランジスタM1のゲートにキャパシタC1の一方電極が接続され、キャパシタC1の他方電極が整合回路MC1を介して入力信号LNAinを受ける。NMOSトランジスタM1のソースはコイルL1を介して接地され、ドレインはコイルL2を介して電源Vddに接続される。また、NMOSトランジスタM1のゲートは抵抗R11を介してバイアス電圧Bias1を受ける。NMOSソース接地アンプ1Aにおいて、NMOSトランジスタM1のドレインであるノードN1が出力部となる。なお、コイルL1は雑音特性を向上させるために設けられる。
PMOSソース接地アンプ2AはキャパシタC2、抵抗R3,R12、PMOSトランジスタM2より構成される。増幅用トランジスタであるPMOSトランジスタM2のゲートにキャパシタC2の一方電極が接続され、キャパシタC2の他方電極がNMOSソース接地アンプ1AのノードN1に接続される。PMOSトランジスタM2のソースが電源Vddに接続され、ドレインが抵抗R3を介して接地される。また、PMOSトランジスタM2のゲートは抵抗R12を介してバイアス電圧Bias2を受ける。NMOSゲート接地アンプ1Bにおいて、PMOSトランジスタM2のドレインであるノードN2が出力部となる。
このような構成において、低雑音増幅回路11は低雑音を実現すべく、高周波用の整合回路MC1、コイルL1、及びバイアス部(抵抗R11を介してバイアス電圧Bias1をNMOSトランジスタM1のゲートに付与する部分)を設けている。そして、低雑音増幅回路11は以下に示す増幅動作を行う。
初段のNMOSソース接地アンプ1Aは、入力信号LNAinを整合回路MC1及びキャパシタC1を介してNMOSトランジスタM1のゲートに受けることにより、入力信号LNAinを増幅してNMOSトランジスタM1のドレインであるノードN1より出力信号OUT1(第1の出力信号)を得る。
そして、2段目のPMOSソース接地アンプ2Aは、出力信号OUT1をキャパシタC2を介してPMOSトランジスタM2のゲートに受けることにより、出力信号OUT1を増幅してPMOSトランジスタM2のドレインであるノードN2より(最終)出力信号LNAoutを出力する。
(従来回路)
図5は従来の低雑音増幅回路20の一構成例を示す回路図である。同図に示すように、低雑音増幅回路20はLNA1としてNMOSソース接地アンプ1Eとして採用し、LNA2としてNMOSソース接地アンプ2Eを採用している。
NMOSソース接地アンプ1Eは整合回路MC11,MC12、キャパシタC11,C21、負荷31,41、コイルL31,L41及びNMOSトランジスタM31,M41から構成される。NMOSトランジスタM31のゲートは整合回路MC11及びキャパシタC11を介して入力信号LNAinを受け、NMOSトランジスタM41のゲートは整合回路MC12及びキャパシタC21を介して反転入力信号バーLNAinを受ける。NMOSトランジスタM31のソースはコイルL31を介して接地され、ドレインは負荷31を介して電源Vddに接続される。NMOSトランジスタM41のソースはコイルL41を介して接地され、ドレインは負荷41を介して電源Vddに接続される。このような構成のNMOSソース接地アンプ1Eにおいて、増幅用トランジスタであるNMOSトランジスタM31及びM32のドレインであるノードN11及びN21が正転出力部及び反転出力部となる。
NMOSソース接地アンプ2EはキャパシタC12,C22、負荷32,42、コイルL32,L42及びNMOSトランジスタM32,M42より構成される。NMOSトランジスタM32のゲートはキャパシタC12を介してノードN11に接続され、NMOSトランジスタM42のゲートはキャパシタC22を介してノードN21に接続される。NMOSトランジスタM32及びNMOSトランジスタM42のドレインが負荷32及び42を介して電源Vddにそれぞれ接続され、ソースがコイルL32及びL42を介してそれぞれ接地される。このような構成のNMOSソース接地アンプ2Eにおいて、増幅用トランジスタであるNMOSトランジスタM41及びM42のドレインであるノードN12及びN22が正転出力部及び反転出力部となる。
このような構成において、初段のNMOSソース接地アンプ1Eは入力信号LNAinを増幅してノードN11より出力信号OUT1を得るとともに、反転入力信号バーLNAinを増幅してノードN21より反転出力信号バーOUT1を得る。
そして、2段目のNMOSソース接地アンプ2Eは出力信号OUT1を増幅してノードN12より出力信号LNAoutを出力するともに、反転出力信号バーOUT1を増幅してノードN22より反転出力信号バーLNAoutを得る。
(効果)
このように、実施の形態1の低雑音増幅回路11では、増幅用トランジスタとしてPMOSトランジスタM2のみを含むPMOSソース接地アンプ2Aで後段のLNA2を構成することにより、電流を増加させることなく良好な歪み特性を得ることができる。上記した効果は、2段目のLNA2をNMOSトランジスタM32及びM43を含むNMOSソース接地アンプ2Eで構成した従来の低雑音増幅回路20(図5参照)では得ることができない。
加えて、実施の形態1の低雑音増幅回路11は、増幅用トランジスタとしてNMOSトランジスタM1のみを含むNMOSソース接地アンプ1Aで初段のLNA1を構成することにより高い利得を得ることができる。
また、実施の形態1の低雑音増幅回路11では、2段接続のLNA1,2により構成され、かつ、歪み特性向上のためのデジェネレーションを行っていないため、レイアウト面積の増大を招くことなくコスト低減を図ることができる。
さらに、低雑音増幅回路11ではLNA1をNMOSソース接地アンプ1Aで構成することにより、高い利得を得るとともに、NFを小さくすることができる効果を奏する。
なお、コイルL2に変えて抵抗を用いても良く、抵抗R3に代えてコイル(インダクタ)を用いても良い。集積度向上を重視するのであれば抵抗を用いることが望ましく、歪み特性のさらなる向上を図るにはコイルを用いる方が望ましい。
<実施の形態2>
(構成)
図3はこの発明の実施の形態2である低雑音増幅回路12の内部構成を詳細に示す回路図である。
同図に示すように、低雑音増幅回路12はLNA1としてNMOSゲート接地アンプ1Bを採用し、LNA2としてPMOSカスコードアンプ2Bを採用している。すなわち、NMOSゲート接地アンプ1B及びPMOSカスコードアンプ2Bの直列接続により低雑音増幅回路12は構成される。
NMOSゲート接地アンプ1Bは高周波用の整合回路MC1、キャパシタC1、抵抗R1、コイルL2及びNMOSトランジスタM4から構成される。増幅用トランジスタであるNMOSトランジスタM4のソースにキャパシタC1の一方電極が接続され、キャパシタC1の他方電極が整合回路MC1を介して入力信号LNAinを受ける。さらに、NMOSトランジスタM4のソースは抵抗R1を介して接地される。NMOSトランジスタM4のドレインはコイルL2を介して電源Vddに接続される。また、NMOSトランジスタM4のゲートはバイアス電圧Bias3を受ける。NMOSゲート接地アンプ1Bにおいて、NMOSトランジスタM4のドレインであるノードN3が出力部となる。
PMOSカスコードアンプ2BはキャパシタC2、抵抗R3,R13、PMOSトランジスタM2及びM3より構成される。増幅用トランジスタであるPMOSトランジスタM2のゲートにキャパシタC2の一方電極が接続され、キャパシタC2の他方電極がノードN11に接続される。PMOSトランジスタM2のソースが電源Vddに接続され、ドレインがPMOSトランジスタM3のソースに接続される。また、PMOSトランジスタM2のゲートは抵抗R13を介してバイアス電圧Bias4を受ける。増幅用トランジスタであるPMOSトランジスタM3のドレインが抵抗R3を介して接地される。また、PMOSトランジスタM3のゲートにバイアス電圧Bias5を受ける。PMOSカスコードアンプ2Bにおいて、PMOSトランジスタM3が増幅用トランジスタであり、PMOSトランジスタM3のドレインであるノードN4が出力部となる。
このような構成において、低雑音増幅回路12は低雑音を実現すべく、高周波用の整合回路MC1、及びバイアス部(バイアス電圧Bias3をNMOSトランジスタM4のゲートに付与する部分)を設けている。そして、低雑音増幅回路12は以下に示す増幅動作を行う。
初段のNMOSゲート接地アンプ1Bは、入力信号LNAinを整合回路MC1及びキャパシタC1を介してPMOSトランジスタM2のゲートに受けることにより、NMOSトランジスタM4のドレインであるノードN11より出力信号OUT1を得る。
そして、2段目のPMOSカスコードアンプ2Bは出力信号OUT1をキャパシタC2を介してPMOSトランジスタM2に受けることにより、PMOSトランジスタM2にカスコード接続されたPMOSトランジスタM3のドレインであるノードN4から、出力信号OUT1を増幅した出力信号LNAoutを出力する。
(効果)
このように、実施の形態2の低雑音増幅回路12では、カスコード接続された増幅用トランジスタとしてPMOSトランジスタM2及びM3のみを含むPMOSカスコードアンプ2Bにより2段目のLNA2を構成することにより、電流を増加させることなく良好な歪み特性を得ることができる。上記した効果は、2段目のLNA2をNMOSソース接地アンプ2Eで構成した従来の低雑音増幅回路20(図5参照)では得ることができない。
一方、増幅用トランジスタとしてNMOSトランジスタM4のみを含むNMOSゲート接地アンプ1Bにより初段のLNA1を構成することにより高い利得を得ることができる。
また、実施の形態2の低雑音増幅回路12では、実施の形態1の低雑音増幅回路11と同様、歪み特性向上のためのデジェネレーションを行っていないため、回路面積の増大を招くことなくコスト低減を図ることができる。
さらに、LNA1をNMOSゲート接地アンプ1Bで構成することにより、帯域を広くすることができる効果を奏する。
なお、コイルL2に変えて抵抗を用いても良く、抵抗R1及びR3に代えてコイル(インダクタ)を用いても良い。集積度向上を重視するのであれば抵抗を用いることが望ましく、歪み特性のさらなる向上を図るにはコイルを用いる方が望ましい。
<実施の形態3>
(構成)
図4はこの発明の実施の形態3である低雑音増幅回路13の内部構成を詳細に示す回路図である。
同図に示すように、低雑音増幅回路13はLNA1としてNMOS差動アンプ1Cを採用し、LNA2としてPMOSソース接地アンプ2Cを採用している。すなわち、NMOS差動アンプ1C及びPMOSソース接地アンプ2Cの直列接続により低雑音増幅回路13は構成される。
NMOS差動アンプ1Cは高周波用の整合回路MC1,MC2、キャパシタC11,C21、抵抗R15,R16、コイルL11,L12,L21,L22及びNMOSトランジスタM5,M11,M21から構成される。増幅用トランジスタであるNMOSトランジスタM11のゲートにキャパシタC11の一方電極が接続され、キャパシタC11の他方電極が整合回路MC1を介して入力信号LNAinを受ける。増幅用トランジスタであるNMOSトランジスタM21のゲートにキャパシタC21の一方電極が接続され、キャパシタC21の他方電極が整合回路MC2を介して反転入力信号バーLNAinを受ける。
さらに、NMOSトランジスタM11及びM21のソースはコイルL11及びL21の一端にそれぞれ接続され、コイルL11及びL12の他端はノードN5に共通接続される。ノードN5はNMOSトランジスタM5を介して接地され、NMOSトランジスタM5は定電圧V5を受ける。
NMOSトランジスタM11及びM21のドレインはコイルL12及びL22を介して電源Vddに接続される。また、NMOSトランジスタM11及びM21のゲートはそれぞれ抵抗R15及びR16を介してバイアス電圧Bias6を受ける。NMOS差動アンプ1Cにおいて、差動対を形成するNMOSトランジスタM11及びM21のドレインであるノードN11及びN12が正転出力部及び反転出力部となる。
PMOSソース接地アンプ2CはキャパシタC12,C22、抵抗R17,R18,R31,R32、PMOSトランジスタM12及びM22より構成される。PMOSトランジスタM12のゲートにキャパシタC12の一方電極が接続され、キャパシタC12の他方電極がノードN11に接続される。PMOSトランジスタM22のゲートにキャパシタC22の一方電極が接続され、キャパシタC22の他方電極がノードN21に接続される。
PMOSトランジスタM12及びM22のソースが共に電源Vddに接続され、ドレインが抵抗R31及びR32を介して接地される。また、PMOSトランジスタM12及びM22のゲートはそれぞれ抵抗R17及びR18を介してバイアス電圧Bias7を受ける。PMOSソース接地アンプ2Cにおいて、PMOSトランジスタM12及びM22のドレインであるノードN12及びN22が正転出力部及び反転出力部となる。
このような構成において、低雑音増幅回路13は低雑音を実現すべく、高周波用の整合回路MC1,MC2、コイルL11,L21、及びバイアス部(抵抗R15,R16を介してバイアス電圧Bias6をNMOSトランジスタM11,M12のゲートに付与する部分)を設けている。そして、低雑音増幅回路13は以下に示す増幅動作を行う。
初段のNMOS差動アンプ1Cは、入力信号LNAinを整合回路MC1及びキャパシタC11を介してNMOSトランジスタM11のゲート受け、反転入力信号バーLNAinを整合回路MC2及びキャパシタC21を介してNMOSトランジスタM21のゲートに受ける。その結果、NMOSトランジスタM11及びM21は互いに差動対を形成しているため、入力信号LNAinと反転入力信号バーLNAinとの電位差を増幅してNMOSトランジスタM11及びM21のドレインであるノードN11及びN21より出力信号OUT1及び反転出力信号バーOUT1をそれぞれ得る。
そして、2段目のPMOSソース接地アンプ2Cは、出力信号OUT1をキャパシタC12を介してPMOSトランジスタM12のゲートに受けることにより、出力信号OUT1を増幅してPMOSトランジスタM12のドレインであるノードN12より出力信号LNAoutを出力する。さらに、PMOSソース接地アンプ2Cは、反転出力信号バーOUT1をキャパシタC22を介してPMOSトランジスタM22のゲート受けることにより、反転出力信号バーOUT1を増幅してPMOSトランジスタM22のドレインであるノードN22より反転出力信号バーLNAoutを出力する。
(効果)
このように、実施の形態3の低雑音増幅回路13では、増幅用トランジスタとしてPMOSトランジスタM12及びM22のみを含むPMOSソース接地アンプ2Cにより2段目のLNA2を構成することにより、電流を増加させることなく良好な歪み特性を得ることができる。上記した効果は、2段目のLNA2をNMOSソース接地アンプ2Eで構成した従来の低雑音増幅回路20(図5参照)では得ることができない。
一方、増幅用トランジスタとしてNMOSトランジスタM11及びM21のみを含むNMOS差動アンプ1Cにより初段のLNA1を構成することにより高い利得を得ることができる。
また、実施の形態3の低雑音増幅回路13では、実施の形態1及び実施の形態2と同様、歪み特性向上のためのデジェネレーションを行っていないため、回路面積の増大を招くことなくコスト低減を図ることができる。
さらに、LNA1をNMOS差動アンプ1Cで構成することにより、コモンモードのノイズを抑制することができる効果を奏する。
なお、コイルL12,L22に変えて抵抗を用いても良く、抵抗R31及びR32に代えてコイル(インダクタ)を用いても良い。集積度向上を重視するのであれば抵抗を用いることが望ましく、歪み特性のさらなる向上を図るにはコイルを用いる方が望ましい。
<その他>
なお、実施の形態1〜実施の形態3では2段接続のLNAにおいて後段のLNAにおいて、増幅動作を行うMOSトランジスタをPMOSトランジスタで構成する構成を示した。すなわち、一段構成のLNAのみからなる後段増幅部を有する低雑音増幅回路を示した。
しかし、本願発明は3段以上の多段接続のLNAにおいても、すなわち、後段増幅部が複数のLNAが直列接続されてなる複数段構成を呈する場合においても適用可能である。この場合、2段以降のLNAのうち、少なくとも一つのLNAにおいて増幅動作を行うMOSトランジスタをPMOSトランジスタで構成することにより、上述した歪み特性の向上効果を奏する。すなわち、後段接続部を構成する複数段のLNAのうち、少なくとも一つのLNAの増幅用トランジスタをPMOSトランジスタで構成することにより本願発明の効果を発揮することができる。ただし、3段以上の多段接続の場合は最終段により近いLNAをPMOSトランジスタで構成する方が望ましい。
本願発明はNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタの製造プロセスを含む全てのプロセスで製造された無線通信用回路に用いる低雑音増幅回路として適用可能である。
この発明の低雑音増幅回路の基本構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態1である低雑音増幅回路の内部構成を詳細に示す回路図である。 この発明の実施の形態2である低雑音増幅回路の内部構成を詳細に示す回路図である。 この発明の実施の形態3である低雑音増幅回路の内部構成を詳細に示す回路図である。 従来の低雑音増幅回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 LNA(NMOS)、1A NMOSソース接地アンプ、1B NMOSゲート接地アンプ、1C NMOS差動アンプ、2 LNA(PMOS)、2A,2C PMOSソース接地アンプ、2B PMOSカスコードアンプ、11〜13 低雑音増幅回路、M1,M4,M11,M21 NMOSトランジスタ、M2,M3,M12,M22 PMOSトランジスタ。

Claims (5)

  1. 入力信号を増幅して第1の出力信号を出力する第1の低雑音増幅器と、
    前記第1の出力信号を増幅して最終出力信号を出力する後段増幅部とを備え、
    前記第1の低雑音増幅器は増幅用トランジスタをNMOSトランジスタのみを用いて構成し、
    前記後段増幅部は少なくとも一段の低雑音増幅器を含み、前記少なくとも一段の低雑音増幅器のうち少なくとも一つは増幅用トランジスタをPMOSトランジスタのみを用いて構成したことを特徴とする、
    低雑音増幅回路。
  2. 請求項1記載の低雑音増幅回路であって、
    前記少なくとも一段の低雑音増幅器は一段構成の第2の低雑音増幅器を含み、前記第2の低雑音増幅器は前記第1の出力信号を増幅して前記最終出力信号を出力する、
    低雑音増幅回路。
  3. 請求項1あるいは請求項2記載の低雑音増幅回路であって、
    前記第1の低雑音増幅器はソース接地型増幅器を含む、
    低雑音増幅回路。
  4. 請求項1あるいは請求項2記載の低雑音増幅回路であって、
    前記第1の低雑音増幅器はゲート接地型増幅器を含む、
    低雑音増幅回路。
  5. 請求項1あるいは請求項2記載の低雑音増幅回路であって、
    前記第1の低雑音増幅器は差動増幅器を含む、
    低雑音増幅回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013211830A (ja) * 2012-03-01 2013-10-10 Sony Corp 増幅器および無線通信装置
JP2015106906A (ja) * 2013-12-03 2015-06-08 日本電信電話株式会社 無線受信装置

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