JP5962399B2 - 代謝促進剤組成物 - Google Patents

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本発明は、代謝促進剤組成物に関するものである。また、本発明は、前記代謝促進剤組成物を用いたPGC−1遺伝子発現促進剤、ミトコンドリア脱共役タンパク質遺伝子発現促進剤及び概日リズム調整剤並びに前記代謝促進剤組成物を含有する食品、医薬品、医薬部外品に関する。
現在の社会生活においては、過剰なストレスや食物摂取、運動不足が蔓延している。これらが原因となるメタボリックシンドロームが大きな社会問題になっている。メタボリックシンドロームとは、内蔵脂肪型肥満に加えて高血糖、高血圧、脂質異常のうち二つ以上を併せ持った状態であり、動脈硬化のリスクが高くなる。
メタボリックシンドロームの原因として、過剰な脂肪・糖質といったエネルギー源の摂取が挙げられる。過剰に摂取されたエネルギー源は体内に脂肪という形で脂肪組織に蓄積される。この脂肪の蓄積がメタボリックシンドロームの原因の一つである。つまり、この脂肪の蓄積を抑制、又は脂肪の消費を亢進させることでメタボリックシンドロームの予防、改善又は治療が可能であるとされている。
体内の脂肪の消費を亢進する、つまりエネルギー代謝を亢進させるには、最も確実な方法として運動が挙げられる。しかし、不定期な生活を余儀なくされる現代社会においては定期的に運動を行うことが困難であることが多い。このような現状から、エネルギー代謝を亢進させる薬剤等を用いた新しいメタボリックシンドロームの予防、改善方法が求められている。
生体エネルギー代謝の研究においては、1998年、骨格筋のエネルギー代謝を包括的に制御する新たな因子としてPGC−1α(PPARγ Coactivator)が同定されている(非特許文献1)。PGC−1αは核内受容体であるPPARγ(Peroxisome Proliferator−activated Receptor γ)の活性化を亢進することで下流遺伝子の発現を亢進することが明らかとなっている。エネルギー代謝の高い組織ではPGC−1αが転写調節因子PPARγの活性化に重要な機能を有していることが明らかとなっている(非特許文献2)。また、PGC−1αは、時計遺伝子活動とエネルギー代謝の相互作用にも関与する重要なタンパク質であり、PGC−1アルファを欠損したマウスが代謝や体温の日照リズムを失うことが知られている(非特許文献3)。従って、PGC−1αは代謝亢進、さらには動物などの生物に存在する生理現象である概日リズムの調節などの重要なターゲットとされている。
PGC−1α発現亢進作用の有用性を示す先行技術としては、PGC−1遺伝子を導入して過剰発現させたトランスジェニックマウスの作成(特許文献1)が挙げられる。該トランスジェニックマウスは、1)対照マウスより大きな褐色脂肪組織重量を有する、2)褐色脂肪組織の脂肪滴は対照マウスの脂肪滴よりも小さく、数が多い、3)体重が小さい、4)エネルギー消費量が多い等の特徴が観察されている(特許文献1の実施例3等)。
PGC−1αの発現亢進が上記のように有効性が高いことが予測されることからPGC−1α発現亢進作用に関する先行技術が報告されている。例えば、β2受容体を刺激するクレンブテロールを有効成分とするPGC−1α発現促進剤(特許文献2)、本わさび等のアブラナ科植物を有効成分とする肥満防止剤(特許文献3)、ベンゾイミダゾール誘導体を有効成分とするミトコンドリア機能活性化剤(特許文献4)、スフィンゴミエリンを有効成分とするミトコンドリア機能向上剤(特許文献5)、スピロスタン型サポニン及び不飽和脂肪酸を有効成分とする脂肪燃焼促進剤(特許文献6)等が挙げられる。
一方、メタボリックシンドロームに関連する研究が盛んに行われているなかで、肥満予防に重要な遺伝子として、ミトコンドリア脱共役タンパク質をコードしているUCP(脱共役タンパク質:Uncoupling Protein)ファミリーが知られている。
UCPファミリーは、脊椎動物体内の様々な部位で発現していることが知られている。例えば、褐色脂肪組織にはUCP−1、白色脂肪組織、骨格筋、腎臓、肝臓等にはUCP−2、筋組織にはUCP−3がそれぞれ発現していることが知られている。
UCPファミリーはまた、その発現と肥満は深い関わりがあることが知られている。例えば、1)肥満動物及びヒトではUCPの発現が低下している、2)肥満し難い動物ではUCPの発現量が高い、3)UCPノックダウンマウスでは肥満になる、4)UCPトランスジェニックマウスでは肥満しない等のことが知られている。
このように、UCPファミリーの発現を亢進させることの有効性から、UCP発現を促進する技術が報告されている。例えば、フコキサンチンを有効成分とするUCP発現促進剤(特許文献7)、スイレン科もしくはハス科植物種子の極性溶媒抽出エキスを有効成分とする熱産生タンパク質発現促進剤(特許文献8)、カプサイシン及びカプサイシノイド様物質を有効成分とする脂質代謝改善組成物(特許文献9)、ピンクロックローズ抽出物を有効成分とする脱共役蛋白質発現促進剤(特許文献10)等が報告されている。
以上のように、PGC−1やUCPのように代謝に関連する作用を促進する化合物や素材が提案されているが、より優れた代謝促進作用を有する新規素材の開発が望まれている。
特開2002−306021号公報 特開2007−217368号公報 特開2006−328056号公報 特開2004−67629号公報 特開2011−157328号公報 特開2012−31153号公報 特開2010−270021号公報 特開2003−113100号公報 特許第4803971号公報 特開2011−162520号公報
Cell,92,p829−838(1998) Cell Metabolism,1,361−370(2005) 香川靖雄編著「時間栄養学」第4版、日本栄養・食糧学会監修、女子栄養大学出版部、2012年
本発明者らは、代謝促進作用に関する前記の状況を鑑みて、新規な代謝促進剤を開発すべく鋭意検討を行った。その結果、2種類のレスベラトロール誘導体を含む組成物が、代謝亢進を引き起こすことが知られているPGC−1α遺伝子発現促進作用及びUCP−2遺伝子発現促進作用を併せ持つことを見出し、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明は、2種の新規レスベラトロール誘導体を有効成分とする新たな代謝促進剤組成物、該代謝促進剤組成物を含むPGC−1遺伝子発現促進剤、ミトコンドリア脱共役タンパク質遺伝子発現促進剤及び概日リズム調整剤、並びに食品、医薬品及び医薬部外品を提供することを目的とする。
本発明の要旨は、
〔1〕式(1):
Figure 0005962399
及び式(2):
Figure 0005962399
で示される2種のレスベラトロール誘導体を有効成分とすることを特徴とする代謝促進剤組成物、
〔2〕前記式(1)及び前記式(2)で示される2種のレスベラトロール誘導体の重量比が1:9〜9:1である前記〔1〕記載の代謝促進剤組成物、
〔3〕脂肪組織の代謝を促進する前記〔1〕又は〔2〕記載の代謝促進剤組成物、
〔4〕前記〔1〕〜〔3〕いずれか1項に記載の代謝促進剤組成物を含有することを特徴とするPGC−1遺伝子発現促進剤、
〔5〕前記〔1〕〜〔3〕いずれか1項に記載の代謝促進剤組成物を含有することを特徴とするミトコンドリア脱共役タンパク質遺伝子発現促進剤、
〔6〕前記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の代謝促進剤組成物を含有することを特徴とする概日リズム調整剤、
〔7〕前記〔1〕〜〔3〕いずれか記載の代謝促進剤組成物を含有する食品、医薬品又は医薬部外品
に関する。
本発明の代謝促進剤組成物は、脂肪組織の代謝促進に関与するPGC−1α及びミトコンドリア脱共役タンパク質の遺伝子発現をいずれも促進する作用を有していることから、新規な代謝促進剤として有用である。
また、本発明の代謝促進剤組成物は、PGC−1遺伝子発現促進剤、ミトコンドリア脱共役タンパク質遺伝子発現促進剤の有効成分としても有用である。
また、本発明の代謝促進剤組成物は、PGC−1遺伝子発現促進作用を有することから、新規な概日リズム調整剤の有効成分としても有用である。
また、本発明の代謝促進剤組成物を、代謝促進、メタボリックシンドロームの改善、概日リズムの調整などを目的として、食品、医薬品、医薬部外品に添加することだできる。
図1は実施例1で生成したレスベラトロール誘導体であるUHA4002及びUHA4003のHPLCのクロマトグラムを示す。図中、R3がUHA4002、R4がUHA4003を含むピークである。 図2は実施例2で行った、UHA4002及びUHA4003を混合した組成物(UHA4002/UHA4003)を添加した白色脂肪細胞でのPGC−1α遺伝子発現量の定量結果を示すグラフである。PGC−1αは細胞内のエネルギー代謝を幅広く制御している遺伝子であり、この発現量の上昇は細胞内のエネルギー代謝が亢進していることを示す。 図3は実施例3で行った、UHA4002及びUHA4003を混合した組成物(UHA4002/UHA4003)を添加した白色脂肪細胞でのUCP−2遺伝子発現量の定量結果を示すグラフである。UCP−2はミトコンドリアに局在する代謝関連タンパク質であり、この発現量の上昇は細胞内のエネルギー代謝が亢進していることを示す。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において、「代謝促進剤」とは、脂肪細胞において、脂肪細胞の代謝促進に関連するPGC−1α及びUCP−2の遺伝子発現量を上昇させることができる薬剤をいう。
前記脂肪細胞における各遺伝子の発現については、具体的には、後述の実施例に記載の方法により測定することができる。
本発明の代謝促進剤は、式(1):
Figure 0005962399
及び式(2):
Figure 0005962399
で示される2種のレスベラトロール誘導体を有効成分とすることを特徴とする。以下、これら2種のレスベラトロール誘導体を、「レスベラトロール誘導体(1)及び(2)」と略す。
前記レスベラトロール誘導体(1)及び(2)における炭素−炭素2重結合は、いずれもトランス又はシスであってよく、シス体とトランス体との混合物を含む。
また、前記レスベラトロール誘導体(1)及び(2)には、塩の形態のものも含む。この場合の塩は、薬学的に許容される塩であればよい。前記薬学的に許容される塩としては、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩;アルミニウムヒドロキシド塩等の金属ヒドロキシド塩;アルキルアミン塩、ジアルキルアミン塩、トリアルキルアミン塩、アルキレンジアミン塩、シクロアルキルアミン塩、アリールアミン塩、アラルキルアミン塩、複素環式アミン塩等のアミン塩;α−アミノ酸塩、ω−アミノ酸塩等のアミノ酸塩;ペプチド塩又はそれらから誘導される第1級、第2級、第3級若しくは第4級アミン塩等が挙げられる。これらの薬学的に許容される塩は、1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
前記レスベラトロール誘導体(1)及び(2)は、例えば、レスベラトロールを原料とし、レスベラトロールを金属塩の存在下で加熱することにより製造できる。前記製造方法は、撹拌下又は無撹拌下に実施できる。前記製造方法の一実施形態では、適切な溶媒中にて、金属塩の存在下に、レスベラトロールを加熱することにより、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)が得られる。より具体的には、レスベラトロールを適切な溶媒に溶解させてレスベラトロール含有溶液を調製し、この溶液に金属塩を加えて加熱することにより、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)が得られる。
前記製造方法において、原料として用いられるレスベラトロールにはトランス体とシス体の構造異性体が存在し、加熱や紫外線によってトランス体とシス体の変換が一部生じる。本発明では、レスベラトロールとしては、トランス体及びシス体のいずれを用いても良く、あるいはトランス体とシス体との混合物を用いてもよい。また、レスベラトロールは、ブドウ果皮、ピーナッツ果皮、イタドリ等の植物原料からの抽出物、精製物、凍結乾燥品等の天然由来のものであっても、化学合成された純度の高い化成品であっても良い。なお、天然由来のレスベラトロールを用いる場合は、完全に精製されたものである必要はなく、後述のように所望の生成反応が進み最終的に本発明で用いるレスベラトロール誘導体(1)及び(2)が得られるから、レスベラトロール以外の成分を含む混合物も使用できる。また、レスベラトロールには、塩、エーテル、エステル等の誘導体もあるが、前記製造方法では、これらの誘導体も原料として使用することができる。ただし、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)の収率の観点からは、塩、エーテル、エステル等のレスベラトロール誘導体をレスベラトロール換算で1重量%以上含有する混合物が原料として望ましい。
前記レスベラトロール含有原料としては、ブドウ果皮、ピーナッツ果皮、イタドリ等の原料からの抽出物、該抽出物の凍結乾燥品等を使用してもよい。
レスベラトロールを溶解する溶媒としては、水、水と有機溶媒との混合溶媒、有機溶媒等を使用できるが、レスベラトロールの水に対する溶解度が著しく低いことから、水と有機溶媒との混合溶媒及び有機溶媒が好ましい。ここで、有機溶媒としては、レスベラトロールを溶解可能なものであれば特に限定されないが、安全性やコスト面等の観点から、メタノール、エタノール等の低級アルコール類を好ましく使用できる。また、前記混合溶媒における水と有機溶媒との混合割合についても、レスベラトロールを十分に溶解できれば、特に制限はない。最終的に得られる反応液からレスベラトロール誘導体(1)及び(2)を単離及び精製することなく、該反応液をそのまま食品等に添加する場合は、安全性や法規面から有機溶媒としてエタノールや含水エタノールを使用することが望ましい。
レスベラトロールを含有する溶液(以下「レスベラトロール含有溶液」ということがある。)中のレスベラトロール濃度は特に限定されないが、その濃度が高いほど、溶媒使用量が少なくて済むといったメリットもあるため、各々の溶媒に対しレスベラトロールが飽和する濃度近くが好ましい。
また、レスベラトロールは、レスベラトロール含有溶液中においてレスベラトロール誘導体(1)及び(2)の生成反応前に完全に溶解していなくともよい。
本発明では、レスベラトロール含有溶液の加熱開始時のpHを8.0以上、13.0未満に調整することが好ましい。レスベラトロール含有溶液のpHが8.0以上であれば、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)の生成反応が効率的に進む。レスベラトロール含有溶液のpHが13.0を超えると、前記生成反応と同時に、副反応や目的化合物の分解反応も一方で生じるために、最終的なレスベラトロール誘導体(1)及び(2)の収量が低下するおそれがある。pH調整方法としては、例えば、レスベラトロール含有溶液を調製した後にpH調整剤を添加してpHを調整する方法、レスベラトロール含有溶液の調製時に前もって溶媒のpHを調整する方法等が挙げられる。
レスベラトロール含有溶液中に添加される金属塩としては、酸性塩、塩基性塩、正塩のいずれでもよく、また、単塩、複塩、錯塩のいずれでもよい。さらに、金属塩は1種類であっても、複数種類の混合物であってもよい。金属塩の例としては、食品添加物として認可されているものが安全性の面で好ましい。例えば、食品に添加することが認められているマグネシウム塩、カルシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、亜鉛塩、銅塩等が挙げられる。これらは1種を単独で使用でき又は2種以上を併用できる。
また、市販の金属塩の混合物も使用できる。市販品としては、例えば、ミネラルプレミックス(商品名、グルコン酸亜鉛、クエン酸鉄アンモニウム、乳酸カルシウム、グルコン酸銅、リン酸マグネシウムを主成分としたミネラル混合物)、ミネラルウォーター等が挙げられる。
なお、レスベラトロール含有溶液中の金属塩の含有量は特に限定されず、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)を生成可能な量であればよい。
レスベラトロール含有溶液の加熱は、好ましくは110℃以上の温度下で行なわれる。これにより、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)の生成反応が効率的に進行する。また、使用する溶媒の沸点を考慮すると、加熱と共に加圧することが望ましい。加圧加熱方法の具体例としては、例えば、開放容器にレスベラトロール含有溶液を入れ、該溶液に含まれる溶媒の沸点を超える高温で前記容器を加熱する方法、密閉容器にレスベラトロール含有溶液を入れて前記容器を加熱する方法、レトルト装置やオートクレーブを用いて加圧加熱する方法等、少なくとも部分的に溶液温度が110℃以上に達するように加熱することが好ましい。収率の面から、溶液温度が均一に110℃〜150℃になることが、さらに好ましい。加熱時間も加熱温度と同様に限られたものではなく、効率的に目的の反応が進行する時間条件とすればよい。特に、加熱時間は加熱温度との兼ね合いによるものであり、加熱温度に応じた加熱時間にすることが望ましい。例えば、130℃付近で加熱する場合は、5分〜120分の加熱時間が望ましい。また、加熱は、一度でも良いし、複数回に分けて繰り返し加熱しても良い。複数回に分けて加熱する場合、蒸発した溶媒を補うために溶媒を新たに追加して加熱を行うことが好ましい。
加熱によるレスベラトロール誘導体(1)及び(2)の生成反応の終了は、例えば、HPLCによる成分分析によりレスベラトロール誘導体(1)及び(2)の生成量を確認して判断すればよい。
得られる反応液中は、本発明で用いるレスベラトロール誘導体(1)及び(2)を含有する。また、安全な原料のみを用いた工程でレスベラトロール誘導体(1)及び(2)を製造した場合には、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)を含む反応液の状態で食品、医薬品又は医薬部外品に使用できる。例えば、天然由来のレスベラトロールを含水エタノール溶媒に溶解し、ミネラルウォーターやミネラルプレミックスを添加して加熱した場合には、得られる反応液を食品、医薬品又は医薬部外品の原料の一つとして使用できる。
また、風味面での改良やさらなる高機能化を望む場合は、前記反応液を濃縮してレスベラトロール誘導体(1)及び(2)の濃度を高めることや、前記反応液を精製しレスベラトロール誘導体(1)及び(2)の純品を得ることが行なわれる。濃縮及び精製は、公知の方法で実施可能である。例えば、クロロホルム、酢酸エチル、エタノール、メタノール等を用いた溶媒抽出法や炭酸ガスによる超臨界抽出法等で抽出してレスベラトロール誘導体(1)及び(2)を濃縮できる。また、カラムクロマトグラフィーを利用して濃縮や精製を施すことも可能である。再結晶法や限外ろ過膜等の膜処理法も適用可能である。
また、前記反応液からレスベラトロール誘導体(1)及び(2)を分離して回収する場合には、カラムクロマトグラフィー、HPLC等を用いてもよい。
前記濃縮物や精製物を、必要に応じて、減圧乾燥や凍結乾燥して溶媒除去することで、粉末状のレスベラトロール誘導体(1)及び(2)を得ることができる。
本発明の代謝促進剤組成物は、前記のようにして得られるレスベラトロール誘導体(1)及び(2)を有効成分として含有する。このような代謝促進剤組成物は、例えば、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)の精製物どうしを混合して調製してもよいし、レスベラトロール含有溶液を加熱して得られる、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)以外の化合物を含めた粗製物の状態でもよい。本発明の代謝促進剤組成物中におけるレスベラトロール誘導体(1)及び(2)の含有量は、高いほど所望の効果が得られるが、少なくとも総重量に対して0.1重量%以上含まれていればよい。
また、本発明の代謝促進剤組成物中における、前記レスベラトロール誘導体(1)及び(2)の重量比は、PGC−1α及びUCP−2の遺伝子発現量を有意に上昇させることができる観点から、1:9〜9:1であればよい。
本発明の代謝促進剤組成物は、レスベラトロールにはない優れたPGC−1α遺伝子発現促進作用及びUCP−2遺伝子発現促進作用を有している。PGC−1αやUCP−2は、いずれも体の各部、中でも脂肪組織の代謝を促進して、熱産生を促進することが知られていることから、本発明の代謝促進剤組成物は、抗肥満作用及び体への脂肪の蓄積を抑制し、エネルギー消費量の低下によるメタボリックシンドロームの予防及び治療作用を有する代謝促進剤として有用である。
また、本発明の代謝促進剤組成物は、PGC−1遺伝子発現促進剤及びミトコンドリア脱共役タンパク質遺伝子発現促進剤の有効成分として有用である。また、本発明の代謝促進剤組成物は、新規な概日リズム調整剤の有効成分としても有用である。
本発明のPGC−1遺伝子発現促進剤、ミトコンドリア脱共役タンパク質遺伝子発現促進剤及び概日リズム調整剤における前記代謝促進剤組成物の含有量は特に限定されず、製剤形態、投与方法、投与目的等に応じて広い範囲から適宜選択できるが、好ましくはレスベラトロール誘導体(1)及び(2)の総量が本発明の薬剤全量の0.0001〜1.0重量%程度となるように調整すればよい。
以下においては、代謝促進剤組成物、PGC−1遺伝子発現促進剤、ミトコンドリア脱共役タンパク質遺伝子発現促進剤及び概日リズム調整剤をまとめて本発明の薬剤と総称することがある。
本発明の薬剤の投与量としては、患者の性別、年齢、生理的状態、病態(肥満の進み具合等)、製剤形態、投与経路、投与回数、薬剤における有効成分濃度等に応じて広い範囲から適宜選択できるが、例えば、成人1日当たり、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)の総量が0.01〜500mg/kg程度、好ましくは0.1〜100mg/kg程度であればよい。投与は、例えば、1日当たり1回又は数回に分けてもよい。
本発明の薬剤は、医薬品として製剤化してもよい。この製剤形態としては特に限定されず、例えば、注射剤、坐剤、点眼剤、軟膏剤、エアゾール剤等の非経口剤、錠剤、被覆錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、トローチ剤、チュアブル錠、シロップ剤等の経口剤等が挙げられる。製剤化の際には、薬学的に許容される担体、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、希釈剤、安定化剤、等張化剤、pH調整剤、緩衝剤等が用いられる。
担体や賦形剤としては、例えば、乳糖、ショ糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、マルトース、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イノシトール、デキストラン、ソルビトール、アルブミン、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸、メチルセルロース、グリセリン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム及びこれらの混合物等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ砂、ポリエチレングリコール及びこれらの混合物等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、エチルセルロース、水、エタノール、リン酸カリウム及びこれらの混合物等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖及びこれらの混合物等が挙げられる。
希釈剤としては、例えば、水、エチルアルコール、マクロゴール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類及びこれらの混合物等が挙げられる。
安定化剤としては、例えば、ピロ亜硫酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、チオグリコール酸、チオ乳酸及びこれらの混合物等が挙げられる。
等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、ホウ酸、ブドウ糖、グリセリン及びこれらの混合物等が挙げられる。
pH調整剤及び緩衝剤としては、例えば、クエン酸ナトリウム、クエン酸、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム及びこれらの混合物等が挙げられる。
さらに本発明の薬剤は、増量剤、可溶化剤、分散剤、懸濁剤、乳化剤、抗酸化剤、細菌抑制剤、着色剤、矯味剤、矯臭剤等を含んでいてもよい。
また、本発明の薬剤を食品の形態に製剤化してもよい。食品としては特に限定されず、例えば、飲料、アルコール飲料、ゼリー、菓子、機能性食品、健康食品、健康志向食品等が挙げられる。保存性、携帯性、摂取の容易さ等を考慮すると、菓子類が好ましく、菓子類の中でも、ハードキャンディ、ソフトキャンディ、グミキャンディ、タブレット、チューイングガム等が好ましい。
また、本発明の薬剤をワインに添加することにより、ワインの健康機能効果をさらに増強したアルコール飲料が得られる。食品分野の中でも、このアルコール飲料のように、嗜好性と健康機能効果とを併せ持った食品は、社会ニーズが非常に高い。よって、本発明の薬剤を食品の形態に製剤化することにより、社会的ニーズに応えることが可能になる。本発明の薬剤を食品の形態に製剤化する場合、レスベラトロール誘導体(1)及び(2)の該食品における含有量は、通常0.001〜20重量%程度である。
また、本発明の薬剤を医薬部外品の形態に製剤化してもよい。医薬部外品としては特に限定されないが、例えば、歯磨き剤、マウスウオッシュ、マウスリンス等の口腔用医薬部外品が好ましい。この場合、有効成分であるレスベラトロール誘導体(1)及び(2)の医薬部外品における含有量は、通常0.001〜30重量%程度である。
次に本発明を実施例に基いて詳細に説明するが、本発明はかかる実施例にのみ限定されるものではない。なお、以下の実施例において、「%」及び「部」は、特に断らない限り、それぞれ「重量%」及び「重量部」を意味する。
(実施例1:UHA4002及びUHA4003の生成及び単離・精製)
トランス−レスベラトロール(東京化成工業(株)製)700mgをエタノール14mLに溶解し、2.5%NaHCO3水溶液を14mL加えて、レスベラトロール含有溶液(pH9.9)を得た。このレスベラトロール含有溶液をオートクレーブ(商品名:SANYO LABO AUTOCLAVE、三洋電機(株)製、以下同じ)にて130℃で20分間加熱した。得られた反応液に、エタノール14mL及び5.0%NaHCO3水溶液14mLを加え、再度、オートクレーブにて130℃で20分間加熱した。得られた反応液のうち1mLをメタノールにて全量50mLにメスアップし、このうちの10μLをHPLCにより分析した。その結果を図1に示す。
HPLC分析は以下の条件にて行った。
カラム:逆相用カラム「Develosil(登録商標)C−30−UG−5」(4.6mmi.d.×250mm、野村化学(株)製)
移動相:A;H2O(0.1%トリフルオロ酢酸(TFA))、B;アセトニトリル(0.1%TFA)
流速:1mL/min
注入:10μL
検出:254nm
勾配(容量%):80%A/20%Bから20%A/80%Bまで30分間、20%A/80%Bから100%Bまで5分間、100%Bで10分間(全て直線)
図1に示すように、反応液のクロマトグラムでは、原料であるレスベラトロールとは相違する複数のピーク(R1〜R5)が確認され、このうち、R3のピークに含まれる化合物をUHA4002と命名した。またR4に含まれる化合物をUHA4003と命名した。UHA4002及びUHA4003を分取し、HPLCにより精製し、常法により乾燥したところ、褐色粉末状の物質であった。
UHA4002の分子量を高分解能FAB−MS(高速原子衝撃質量分析)にて測定したところ、439.4803であり、理論値との比較から、以下の分子式を得た。
理論値C28235(M+H)+:439.4792
分子式C28225
次に、UHA4002を核磁気共鳴(NMR)測定に供し、H−NMR及び13C−NMR並びに各種2次元NMRデータの解析から、UHA4002が前記式(1)で表される構造を有することを確認した。
UHA4003の分子量を高分解能FAB−MS(高速原子衝撃質量分析)にて測定したところ、439.4803であり、理論値との比較から、以下の分子式を得た。
理論値C28235(M+H)+ :439.4792
分子式C28225
次に、前記UHA4003を核磁気共鳴(NMR)測定に供し、H−NMR、13C−NMR及び各種2次元NMRデータの解析から、前記UHA4003が前記式(2)で表される構造を有することを確認した。
(実施例2 PGC−1α遺伝子発現量の定量)
UHA4002及びUHA4003含有組成物によるPGC−1α遺伝子の発現量を、3T3―L1細胞(マウス由来脂肪前駆細胞)を用いて評価した。
試料にはレスベラトロール、本発明品であるUHA4002及びUHA4003含有組成物(混合比1:1)の2種類を用いた。各試料をジメチルスルホキシド(DMSO、和光純薬工業(株)製)に10mMの濃度で溶解させて評価試験に使用した。
培養は、10%ウシ胎児血清(Biological industries社製)及び1%アンチバイオティック−アンチマイコティック(ギブコ(GIBCO)社製)を含むDMEM培地(Dulbecco’s modified Eagle medium、シグマ(Sigma)社製)を用いた。
試験に使用する脂肪細胞は定法に従って調製した。つまり、細胞培養用6ウェルディッシュ(日本ベクトン・ディッキンソン(株)製)に3T3―L1細胞を5×104cells/mLで2mL播種して37℃、5%CO2条件下で48時間培養し、100%コンフルエントしたものを毎日培地交換しながらさらに48時間培養した。その後、培地を、脂肪細胞分化試薬(商品名:AdipoInducer Reagent、タカラバイオ(株)製)に付属の、インスリン、デキサメタゾン及びイソブチルメチルキサンチンをそれぞれ1%、0.5%及び0.1%添加した分化用DMEM培地2mLに交換し、37℃、5%CO2条件下で48時間分化・培養した。分化させた脂肪細胞の培地を、インスリン1%を含むDMEM培地(維持培地)に交換し、7日間培養した脂肪細胞を試験に使用した。
試験は以下のように行った。7日間培養した脂肪細胞に各試料を10μL(レスベラトロール終濃度50μM、UHA4002及びUHA4003の各終濃度25μM)添加し、2日間培養した。なお、溶媒であるDMSOのみを0.5%添加したものをコントロールとした。
培養終了後、細胞よりRNA抽出キット(商品名:NucleoSpin(登録商標)RNA II、タカラバイオ(株)製)を用いて全量RNAを抽出・精製した。得られたRNAを2ステップリアルタイムRT−PCR用逆転写試薬(商品名:PrimeScript(登録商標)RT Master Mix、タカラバイオ(株)製)の取扱説明書に準じて逆転写反応を行った。
つまり5×(Primescript(登録商標) RT Master Mix)4μL及び全量RNA 1μgを混合し、RNase Free dH2Oで全量を20μLにした。PCR用サーマルサイクラー(商品名:GeneAmp(登録商標)PCR System 9700、Applied Biosystem社製)を使用して1サイクルが「37℃×15分→85℃×5秒」であるプログラムにて逆転写反応を行った。逆転写反応液をリアルタイムRT−PCR用希釈試薬(商品名:EASY Dilution、タカラバイオ(株)製)にて10倍希釈した希釈液をリアルタイムRT−PCR解析に使用した。
リアルタイムRT−PCR解析は定法に従って行った。解析には、ECO Realtime RT―PCR system」(商品名、イルミナ(株)製)を使用した。プライマーには、PGC−1αフォワードプライマー(プライマーID:MA114509−F)及びPGC−1αリバースプライマー(プライマーID:MA114509−R)を使用した。細胞内遺伝子の内部標準はβ−アクチンとし、そのプライマーとして、ACTBフォワードプライマー(プライマーID:MA050368−F)及びACTBリバースプライマー(プライマーID:MA050368−R)(前記4種のプライマーはいずれもタカラバイオ(株)製)を使用した。
反応にはリアルタイムRT−PCR試薬(商品名:SYBR(登録商標)Premix EX taq II(Tli RNaseH Plus)、タカラバイオ(株)製)を使用した。反応液は48ウェルPCRプレート(イルミナ(株)製)中に、2×(SYBR Premix EX taq II(Tli RNaseH Plus))5μL、フォワードプライマー(50μM)0.08μL、リバースプライマー(50μM)0.08μL、逆転写反応液2μL及び(dH2O)2.84μL(総量10μL)を混合して『95℃×30秒→「95℃×15秒→60℃×1分」×40サイクル→95℃×15秒→55℃×15秒→95℃×15秒』のプログラムにてPCR反応を行った。
得られた各細胞中のβ−アクチンとPGC−1αのCt値(Threshold Cycle:一定の増幅量(閾値)に達するサイクル数)からPGC−1α遺伝子発現量の相対値を算出した。結果を図2に示した。
図2の結果より、UHA4002及びUHA4003含有組成物(UHA4002/UHA4003)においてレスベラトロール(Resvratrol)と比較し、約2.5倍高い、優れたPGC−1α発現促進作用が確認された。
このようにUHA4002及びUHA4003含有組成物は、PGC−1α発現促進作用を有することから、脂肪細胞の代謝を亢進する作用、具体的には、PGC−1遺伝子発現促進作用に基づく抗肥満作用及びメタボリックシンドローム予防・治療作用を有していることが明らかである。
また、式(1)で示されるUHA4002及び式(2)で示されるUHA4003の2種を有効成分として含む本発明の薬剤は、PGC−1遺伝子発現促進剤としても使用でき、さらにはPGC−1α発現促進作用を有することから概日リズム調整剤としても使用できることがわかる。
(実施例3 UCP−2遺伝子発現量の定量)
UHA4002及びUHA4003含有組成物によるUCP−2遺伝子の発現量を、3T3―L1細胞(マウス由来脂肪前駆細胞)を用いて評価した。
試料にはレスベラトロール、本発明品であるUHA4002及びUHA4003含有組成物(混合比1:1)の2種類を用いた。各試料をジメチルスルホキシド(DMSO、和光純薬工業(株)製)に10mMの濃度で溶解させて評価試験に使用した。
評価試験は、実施例2と同様の方法にて行った。
リアルタイムRT−PCR解析は定法に従って行った。解析には、ECO Realtime RT―PCR system」(商品名、イルミナ(株)製)を使用した。プライマーには、UCP−2フォワードプライマー(プライマーID:MA112988−F)及びUCP−2リバースプライマー(プライマーID:MA112988−R)を使用した。細胞内遺伝子の内部標準はβ−アクチンとし、そのプライマーとして、ACTBフォワードプライマー(プライマーID:MA050368−F)及びACTBリバースプライマー(プライマーID:MA050368−R)(前記4種のプライマーはいずれもタカラバイオ(株)製)を使用した。
反応にはリアルタイムRT−PCR試薬(商品名:SYBR(登録商標)Premix EX taq II(Tli RNaseH Plus)、タカラバイオ(株)製)を使用した。反応液は48ウェルPCRプレート(イルミナ(株)製)中に、2×(SYBR Premix EX taq II(Tli RNaseH Plus))5μL、フォワードプライマー(50μM)0.08μL、リバースプライマー(50μM)0.08μL、逆転写反応液2μL及び(dH2O)2.84μL(総量10μL)を混合して『95℃×30秒→「95℃×15秒→60℃×1分」×40サイクル→95℃×15秒→55℃×15秒→95℃×15秒』のプログラムにてPCR反応を行った。
得られた各細胞中のβ−アクチンとUCP−2のCt値(Threshold Cycle:一定の増幅量(閾値)に達するサイクル数)からUCP−2遺伝子発現量の相対値を算出した。結果を図3に示した。
図3の結果より、UHA4002及びUHA4003含有組成物においてレスベラトロールと比較し、約3倍以上高い、優れたUCP−2発現促進作用が確認された。
このようにUHA4002及びUHA4003含有組成物は、UCP−2発現促進作用を有することから、脂肪細胞の代謝を亢進する作用、具体的には、UCP−2発現促進作用に基づく抗肥満作用及びメタボリックシンドローム予防・治療作用も有していることが明らかである。
また、UHA4002及びUHA4003含有組成物を有効成分として含む本発明の薬剤は、ミトコンドリア脱共役タンパク質遺伝子発現促進剤としても使用できることがわかる。
(実施例4:UHA4002及びUHA4003を含有する食品)
実施例2と同様にして得られたUHA4002及びUHA4003含有組成物の1gを、エタノール100mLに溶解し、得られた溶液に砂糖500g及び水飴400gを混合溶解し、更に生クリーム100g、バター20g、練乳70g及び乳化剤1.0gを混合した。得られた混合物を、真空釜にて−550mmHg減圧下及び115℃の温度下で濃縮し、水分値3.0重量%のミルクハードキャンディを得た。
(実施例5:UHA4002及びUHA4003を含有する医薬品)
実施例2と同様にして得られたUHA4002及びUHA4003含有組成物の1gをエタノールに溶解し、得られた溶液を微結晶セルロースに吸着させて、減圧乾燥した。このUHA4002及びUHA4003吸着体を用い、下記の配合で打錠品を得た。
UHA4002及びUHA4003含有組成物吸着体
10部(4002及びUHA4003として)
コーンスターチ 23部
乳糖 12部
カルボキシメチルセルロース 8部
微結晶セルロース 32部
ポリビニルピロリドン 4部
ステアリン酸マグネシウム 3部
タルク 8部
(実施例6:4002及びUHA4003を含有する医薬部外品)
実施例2と同様にして得られたUHA4002及びUHA4003含有組成物の1.2gの10mLエタノール溶液、タウリン20g、ビタミンB1硝酸塩0.12g、安息香酸ナトリウム0.6g、クエン酸4g、砂糖60g及びポリビニルピロリドン10gを精製水に溶解し、全量を1000mLにメスアップした。なお、pHは、希塩酸を用いて3.2に調整した。得られた溶液1000mLのうち50mLをガラス瓶に充填し、80℃で30分間滅菌して、医薬部外品であるドリンク剤を得た。

Claims (7)

  1. 式(1):
    Figure 0005962399
    及び式(2):
    Figure 0005962399
    で示される2種のレスベラトロール誘導体を有効成分とすることを特徴とする代謝促進剤組成物。
  2. 前記式(1)及び前記式(2)で示される2種のレスベラトロール誘導体の重量比が1:9〜9:1である請求項1に記載の代謝促進剤組成物。
  3. 脂肪組織の代謝を促進する請求項1又は2記載の代謝促進剤組成物。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の代謝促進剤組成物を含有することを特徴とするPGC−1遺伝子発現促進剤。
  5. 請求項1〜3いずれか1項に記載の代謝促進剤組成物を含有することを特徴とするミトコンドリア脱共役タンパク質遺伝子発現促進剤。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の代謝促進剤組成物を含有することを特徴とする概日リズム調整剤。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の代謝促進剤組成物を含有する食品、医薬品又は医薬部外品。
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