JP5962371B2 - ロボットシステム並びにセンサ検査装置及び方法 - Google Patents
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(1−1)本実施の形態によるロボットシステムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態によるロボットシステムを示す。このロボットシステム1は、テーブル2に固定されたワーク(被加工物)3に対してバリ取りなどの所定の加工処理を施すロボット4と、当該ロボット4の動作を制御するロボット制御部5とから構成される。
次に、かかるロボットシステム1において定期的(例えば1日に1回)に実行される力覚センサ13の検査処理(以下、これを力覚センサ検査処理と呼ぶ)について説明する。
ここで、上述のような力覚センサ検査処理(以下、これを第1の力覚センサ検査処理と呼ぶ)は、制御装置6のメモリ21に格納されている図示しない制御プログラムに基づき、図3に示す処理手順に従って、当該制御装置6のCPU20の制御のもとに定期的に行われる。
以上のように本実施の形態によるロボットシステム1では、ロボット4の手先工具15をテーブル面に垂直に押し当て、このとき力覚センサ13により検出される手先工具15の押当て方向と垂直な方向の力成分に基づいて力覚センサ13の異常の有無を判定するようにしているため、力覚センサ13の過去の計測値を記憶しておく必要も、また当該計測値を適宜更新する必要もない。また本ロボットシステム1では、力覚センサ13の異常判定を手先工具15の押当て方向と垂直な方向の力成分が第1の異常判定閾値よりも小さいか否か(手先工具15の押当て方向と垂直な方向の力成分が第1の異常判定閾値以上か否か)に基づいて行うため、緩やかな精度劣化を見落とすこともなく、さらに当該第1の異常判定閾値を力覚センサ13の特性変化を許容する十分な余裕を含んだ値に設定する必要もない。よって本ロボットシステム1によれば、精度良くかつ簡易に力覚センサ13の検査を行うことができる。
上述のようにロボット4の手先工具15をテーブル面に垂直に押し当てる際に何らの力制御をすることなく、単に力覚センサ13により検出された手先工具15の押当て方向と垂直な方向の力成分が所定の閾値よりも小さいか否かだけで力覚センサ13の異常の有無を判定しようとすると、精度良く力覚センサ13の異常を検出し得ないおそれがある。
上述のように、力覚センサ13に異常が生じている場合、ロボット4の手先工具15をテーブル面に垂直に押し当てたときに力覚センサ13によって検出される手先工具15の押当て方向と垂直な方向の力成分の大きさは、そのとき力覚センサ13により検出される手先工具15の押当て方向の力成分(テーブル面からの反力)に比例する。
なお上述の第1〜第3の実施の形態においては、力覚センサ13が6軸力覚センサである場合について述べたが、本発明はこれに限らず、力覚センサ13が6軸力覚センサ以外の例えば3軸力覚センサである場合にも本発明によるセンサ検査方式を適用することができる。
Claims (20)
- ロボットアームの先端部に力覚センサを介して手先工具が取り付けられた力制御型のロボットと、
前記ロボットの動作を制御するロボット制御部と
を備え、
前記ロボット制御部は、
前記手先工具を所定の又は既定の押当て面に押し当てるよう前記ロボットを動作させ、
前記手先工具を前記押当て面に押し当てたときに前記力覚センサにより計測される、前記手先工具が前記押当て面から受ける前記手先工具の前記押当て面への押当て方向と垂直な方向の力成分を取得し、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分に基づいて前記力覚センサの異常の有無を判定する
ことを特徴とするロボットシステム。 - 前記ロボット制御部は、
前記手先工具を前記押当て面に垂直に押し当てるよう前記ロボットを動作させ、
前記手先工具を前記押当て面に垂直に押し当てたときに前記力覚センサにより計測される、前記手先工具が前記押当て面から受ける前記手先工具の前記押当て面への押当て方向と垂直な方向の力成分を取得し、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分に基づいて前記力覚センサの異常の有無を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載のロボットシステム。 - 前記ロボット制御部は、
前記手先工具を既定の押当て力で前記押当て面に押し当てるよう前記ロボットを動作させ、
前記手先工具を前記既定の押当て力で前記押当て面に押し当てたときに前記力覚センサにより計測される、前記手先工具が前記押当て面から受ける前記手先工具の前記押当て面への押当て方向と垂直な方向の力成分を取得し、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分に基づいて前記力覚センサの異常の有無を判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロボットシステム。 - 前記ロボット制御部は、
前記押当て面に前記手先工具を押し当てる前の前記力覚センサの計測値でなる第1の計測値を取得し、
前記押当て面に前記手先工具を押し当てた後の前記力覚センサの計測値でなる第2の計測値を取得し、
前記第2の計測値と前記第1の計測値との差分に基づいて、前記押当て面に前記手先工具を押し当てたときに、前記手先工具が前記押当て面から受ける反力を取得し、
取得した反力を前記押当て面に固定された座標系の力に変換することにより、前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分を取得する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のロボットシステム。 - 前記ロボット制御部は、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分を予め定められた閾値と比較し、当該力成分が前記閾値以上の場合に、前記力覚センサに異常があると判定する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のロボットシステム。 - 前記ロボット制御部は、
異なる複数の姿勢で前記手先工具を同一又は異なる押当て面に押し当てるよう前記ロボットを動作させ、
各前記姿勢ごとに、前記手先工具が前記押当て面から受ける前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分を取得し、取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分の大きさに基づいて前記力覚センサの異常の有無を判定する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のロボットシステム。 - ロボットアームの先端部に力覚センサを介して手先工具が取り付けられた力制御型のロボットと、
前記ロボットの動作を制御するロボット制御部と
を備え、
前記ロボット制御部は、
前記手先工具を所定の又は既定の押当て面に垂直に押し当てるよう前記ロボットを動作させ、
前記手先工具を前記押当て面に垂直に押し当てたときに前記力覚センサにより計測される、前記手先工具が前記押当て面から受ける前記手先工具の前記押当て面への押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分とを取得し、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分とに基づいて前記力覚センサの異常の有無を判定する
ことを特徴とするロボットシステム。 - 前記ロボット制御部は、
前記押当て面に前記手先工具を押し当てる前の前記力覚センサの計測値でなる第1の計測値を取得し、
前記押当て面に前記手先工具を押し当てた後の前記力覚センサの計測値でなる第2の計測値を取得し、
前記第2の計測値と前記第1の計測値との差分に基づいて、前記押当て面に前記手先工具を垂直に押し当てたときに、前記手先工具が前記押当て面から受ける反力を取得し、
取得した反力を前記押当て面に固定された座標系の力に変換することにより、前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分とを取得する
ことを特徴とする請求項7に記載のロボットシステム。 - 前記ロボット制御部は、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分との比の値を予め定められた閾値と比較し、当該比の値が前記閾値以上の場合に、前記力覚センサに異常があると判定する
ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のロボットシステム。 - 前記ロボット制御部は、
異なる複数の姿勢で前記手先工具を同一又は異なる押当て面に垂直に押し当てるよう前記ロボットを動作させ、
各前記姿勢ごとに、前記手先工具が前記押当て面から受ける前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分とを取得し、取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分との比の値に基づいて前記力覚センサの異常の有無を判定する
ことを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載のロボットシステム。 - ロボットアームの先端部に力覚センサを介して手先工具が取り付けられた力制御型のロボットにおける前記力覚センサを検査するセンサ検査装置において、
前記手先工具を所定の又は既定の押当て面に押し当てるよう前記ロボットを動作させ、
前記手先工具を前記押当て面に押し当てたときに前記力覚センサにより計測される、前記手先工具が前記押当て面から受ける前記手先工具の前記押当て面への押当て方向と垂直な方向の力成分を取得し、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分の大きさに基づいて前記力覚センサの異常の有無を判定する
ことを特徴とするセンサ検査装置。 - ロボットアームの先端部に力覚センサを介して手先工具が取り付けられた力制御型のロボットにおける前記力覚センサを検査するセンサ検査装置において、
前記手先工具を所定の又は既定の押当て面に垂直に押し当てるよう前記ロボットを動作させ、
前記手先工具を前記押当て面に垂直に押し当てたときに前記力覚センサにより計測される、前記手先工具が前記押当て面から受ける前記手先工具の前記押当て面への押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分とを取得し、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分とに基づいて前記力覚センサの異常の有無を判定する
ことを特徴とするセンサ検査装置。 - ロボットアームの先端部に力覚センサを介して手先工具が取り付けられた力制御型のロボットにおける前記力覚センサを検査するセンサ検査方法において、
前記手先工具を所定の又は既定の押当て面に押し当てるよう前記ロボットを動作させる第1のステップと、
前記手先工具を前記押当て面に押し当てたときに前記力覚センサにより計測される、前記手先工具が前記押当て面から受ける前記手先工具の前記押当て面への押当て方向と垂直な方向の力成分を取得する第2のステップと、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分の大きさに基づいて前記力覚センサの異常の有無を判定する第3のステップと
を備えることを特徴とするセンサ検査方法。 - 前記第1のステップでは、
前記手先工具を前記押当て面に垂直に押し当てるよう前記ロボットを動作させる
ことを特徴とする請求項13に記載のセンサ検査方法。 - 前記第1のステップでは、
前記押当て面に前記手先工具を押し当てる前の前記力覚センサの計測値でなる第1の計測値を取得し、
前記第2のステップでは、
前記押当て面に前記手先工具を押し当てた後の前記力覚センサの計測値でなる第2の計測値を取得し、
前記第2の計測値と前記第1の計測値との差分に基づいて、前記押当て面に前記手先工具を押し当てたときに、前記手先工具が前記押当て面から受ける反力を取得し、
取得した反力を前記押当て面に固定された座標系の力に変換することにより、前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分を取得する
ことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載のセンサ検査方法。 - 前記第3のステップでは、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分を予め定められた閾値と比較し、当該力成分が前記閾値以上の場合に、前記力覚センサに異常があると判定する
ことを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれか一項に記載のセンサ検査方法。 - 前記ロボットの姿勢を変えながら、各姿勢において、前記第1乃至第3のステップを繰り返す
ことを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれか一項に記載のセンサ検査方法。 - ロボットアームの先端部に力覚センサを介して手先工具が取り付けられた力制御型のロボットにおける前記力覚センサを検査するセンサ検査方法において、
前記手先工具を所定の又は既定の押当て面に垂直に押し当てるよう前記ロボットを動作させる第1のステップと、
前記手先工具を前記押当て面に垂直に押し当てたときに前記力覚センサにより計測される、前記手先工具が前記押当て面から受ける前記手先工具の前記押当て面への押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分とを取得する第2のステップと、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分とに基づいて前記力覚センサの異常の有無を判定する第3のステップと
を備えることを特徴とするセンサ検査方法。 - 前記第1のステップでは、
前記押当て面に前記手先工具を押し当てる前の前記力覚センサの計測値でなる第1の計測値を取得し、
前記第2のステップでは、
前記押当て面に前記手先工具を押し当てた後の前記力覚センサの計測値でなる第2の計測値を取得し、
前記第2の計測値と前記第1の計測値との差分に基づいて、前記押当て面に前記手先工具を垂直に押し当てたときに、前記手先工具が前記押当て面から受ける反力を取得し、
取得した反力を前記押当て面に固定された座標系の力に変換することにより、前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分とを取得する
ことを特徴とする請求項18に記載のセンサ検査方法。 - 前記第3のステップでは、
取得した前記手先工具の押当て方向と垂直な方向の力成分と、当該押当て方向の力成分との比の値を予め定められた閾値と比較し、当該比の値が前記閾値以上の場合に、前記力覚センサに異常があると判定する
ことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載のセンサ検査方法。
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