JP6815924B2 - キャリブレーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットのキャリブレーション装置に関する。
ロボットに対してキャリブレーションを行うキャリブレーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、アーム部の先端を移動させる複数のアーム軸と、アーム部先端の手首部の先端を移動させる複数の手首軸とを有するロボットのキャリブレーション装置において、アーム各軸を駆動することによりアーム部先端を第1の基準位置に位置決めしたときのアーム各軸の駆動位置と、記憶手段に記憶された第1の駆動位置との偏差を演算し、その偏差に応じてアーム各軸の原点を補正している。さらに、手首部先端を第2の基準位置に位置決めしたときの手首各軸の駆動位置と、記憶手段に記憶された第2の駆動位置との偏差を演算し、その偏差に応じて手首各軸の原点位置を補正している。
特開平5−16083号公報
ところで、上記特許文献1に記載の技術では、1台のロボットに対してキャリブレーションを行う技術であるので、工作設備工程などの1つの工程内に複数のロボットが設置されている場合、それら複数のロボットについて、その各ロボットごとにそれぞれ個別にオフラインでキャリブレーションを行う必要がある。このため、工程全体のロボットのキャリブレーションに多くの時間を要する。
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、1つの工程内に設置された複数のロボットのキャリブレーションに要する時間を短縮することが可能なキャリブレーション装置を提供することを目的とする。
本発明は、1つの工程内に設置される複数のロボットに対してキャリブレーションを行うキャリブレーション装置を対象としており、このようなキャリブレーション装置において、前記1つの工程内に設置され、点間距離が既知で一直線上にない3点以上の計測点を有する基準被計測体と、前記複数のロボットのそれぞれのアーム先端のフランジに取り付けられ、点間距離が既知で一直線上にない3点以上の計測点を有するフランジ被計測体と、前記工程内に設置された固定計測装置と、前記複数のロボットを制御する制御装置とを備え、前記固定計測装置によって前記複数のロボットのそれぞれの前記フランジ被計測体および前記基準被計測体をロボットごとに計測するように構成されている。
そして、前記制御装置は、前記固定計測装置によって計測された計測結果に基づいて前記各ロボットのフランジ被計測体と前記基準被計測体との位置姿勢関係をロボットごとに計算し、その位置姿勢関係の計算結果、および前記各ロボットにおいて前記固定計測装置によって計測を行ったときの前記フランジ被計測体のロボット座標系における位置姿勢データを用いて、前記各ロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差(以下、単に「ロボット誤差」ともいう)をロボットごとに計算することを特徴としている。
ここで、本発明でいう「位置姿勢」とは、X軸,Y軸,Z軸の3軸の位置、および、そのX軸回り、Y軸回り、Z軸回りの姿勢のことであり、また「ロボット座標系」とは、ロボットのベースの基準点を原点とする座標系のことである。
また、本発明でいう「ロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差」とは、ロボットの設置誤差およびロボットの機差を含む誤差のことである。機差とは、ロボットの加工誤差、製作誤差および組付誤差を含む誤差のことである。
本発明によれば、1つの工程内に設置された複数のロボットの各フランジ被計測体と基準被計測体とを固定計測装置にて計測し、その計測結果を用いて制御装置において各ロボットのロボット誤差を計算しているので、1つの工程内に設置した複数のロボットのキャリブレーションをオンラインで行うことができる。これにより、複数のロボットをそれぞれ個別にキャリブレーションを行う場合と比較して、キャリブレーションに要する時間を短くすることができるので、工作設備工程などの工程全体のキャリブレーション時間を短縮することができる。
本発明において、上記計算によって計算された各ロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を補正量として用いて当該各ロボットの実際の設置位置姿勢をロボットごとに計算する。このような計算を行うことにより、各ロボットのフランジの代表点(例えば、フランジ先端面の中心)の実際の設置位置姿勢を設計上の設置位置姿勢に合わせることができる。
本発明において、複数のロボットのうち、特定のロボットのフランジにロボット手先計測装置が取り付けられており、その特定のロボットのロボット手先計測装置によって基準被計測体を計測する。そして、特定のロボットのロボット手先計測装置によって計測された計測結果に基づいて当該ロボット手先計測装置の計測ツール点と基準被計測体との位置姿勢関係を計算し、その位置姿勢関係の計算結果、前記ロボット手先計測装置によって計測を行ったときの当該ロボット手先計測装置の設計上の計測ツール点のロボット座標系における位置姿勢データ、および特定のロボットの前記計算によるロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を用いて、特定のロボットのロボット手先計測装置の計測ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差(以下、特定のロボットのロボット手先計測装置誤差ともいう)を計算するように構成してもよい。
この構成によれば、特定のロボットのロボット手先計測装置によって基準被計測体を計測した計測結果、設計上の計測ツール点のロボット座標系における位置姿勢データ、および特定のロボットの上記計算により計算済みのロボット誤差を用いて、特定のロボットのロボット手先計測装置誤差を計算するので、特定のロボットのロボット手先計測装置の設置位置姿勢のキャリブレーションを容易にかつ短い時間で行うことができる。
また、この構成において、前記計算によって計算された特定のロボットのロボット手先計測装置の計測ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を補正量として用いて当該ロボット手先計測装置の計測ツール点の実際の設置位置姿勢を計算してもよい。このような計算を行うことにより、特定のロボットのロボット手先計測装置の計測ツール点の実際の設置位置姿勢を設計上の設置位置姿勢に合わせることができる。
なお、「ロボット手先計測装置の計測ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差」とは、ロボット手先計測装置の設置誤差およびロボット手先計測装置の機差を含む誤差のことである。ロボット手先計測装置の機差とは、ロボット手先計測装置の加工誤差、製作誤差および組付誤差を含む誤差のことである。
本発明において、複数のロボットのうち、特定のロボットのフランジに作業ツールが取り付けられており、固定計測装置によって、特定のロボットの作業ツールおよび基準被計測体を計測する。そして、固定計測装置によって計測された計測結果に基づいて特定のロボットの作業ツールの作業ツール点と基準被計測体との位置姿勢関係を計算し、その位置姿勢関係の計算結果、前記固定計測装置によって計測を行ったときの前記作業ツールの設計上の作業ツール点のロボット座標系における位置姿勢データ、および特定のロボットの前記計算によるロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を用いて、特定のロボットの作業ツールの作業ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差(以下、特定のロボットの作業ツール誤差ともいう)を計算するように構成してもよい。
この構成によれば、固定計測装置によって特定のロボットの作業ツールおよび基準被計測体を計測した計測結果、設計上の作業ツール点のロボット座標系における位置姿勢データ、および特定のロボットの前記計算により計算済みのロボット誤差を用いて特定のロボットの作業ツール誤差を計算するので、特定のロボットの作業ツールの設置位置姿勢のキャリブレーションを容易にかつ短い時間で行うことができる。
また、この構成において、前記計算によって計算された特定のロボットの作業ツールの作業ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を補正量として用いて当該特定のロボットの作業ツールの作業ツール点の実際の設置位置姿勢を計算してもよい。このような計算を行うことにより、特定のロボットの作業ツールの作業ツール点の実際の設置位置姿勢を設計上の設置位置姿勢に合わせることができる。
なお、「特定のロボットの作業ツールの作業ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差」とは、特定のロボットの作業ツールの設置誤差および作業ツールの機差を含む誤差のことである。特定のロボットの作業ツールの機差とは、特定のロボットの作業ツールの加工誤差、製作誤差および組付誤差を含む誤差のことである。
本発明において、複数のロボットのうち、特定のロボットのフランジに取り付けられたロボット手先計測装置を有し、特定のロボット以外の他のロボットのフランジに作業ツールが取り付けられており、特定のロボットのロボット手先計測装置によって、他のロボットの作業ツールを計測する。そして、前記特定のロボットのロボット手先計測装置によって計測された計測結果に基づいて当該ロボット手先計測装置の計測ツール点と前記他のロボットの作業ツールの作業ツール点との位置姿勢関係を計算し、その位置姿勢関係の計算結果、ロボット手先計測装置によって計測を行ったときの前記ロボット手先計測装置の設計上の計測ツール点のロボット座標系における位置姿勢データ、および、特定のロボットおよび他のロボットのそれぞれの前記計算によるロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を用いて、他のロボットの作業ツールの作業ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差(以下、他のロボットの作業ツール誤差ともいう)を計算するように構成してもよい。
この構成によれば、特定のロボットのロボット手先計測装置によって他のロボットの作業ツールを計測した計測結果、設計上の計測ツール点のロボット座標系における位置姿勢データ、および、特定のロボットおよび他のロボットのそれぞれの前記計算により計算済みのロボット誤差を用いて他のロボットの作業ツール誤差を計算するので、他のロボットの作業ツールの設置位置姿勢のキャリブレーションを容易にかつ短い時間で行うことができる。
また、この構成において、前記計算によって計算された他のロボットの作業ツールの作業ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を補正量として用いて当該他のロボットの作業ツールの作業ツール点の実際の設置位置姿勢を計算してもよい。このような計算を行うことにより、他のロボットの作業ツールの作業ツール点の実際の設置位置姿勢を設計上の設置位置姿勢に合わせることができる。
なお、「他のロボットの作業ツールの作業ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差」とは、他のロボットの作業ツールの設置誤差および作業ツールの機差を含む誤差のことである。他のロボットの作業ツールの機差とは、他のロボットの作業ツールの加工誤差、製作誤差および組付誤差を含む誤差のことである。
本発明によれば、1つの工程内に設置された複数のロボットのキャリブレーションに要する時間を短縮することができる。
1つの工作設備工程に設置された第1ロボットおよび第2ロボットの概略構成を示す斜視図である。 制御装置の構成を示すブロック図である。 被計測体の構造を示す斜視図である。 第1ロボットおよび第2ロボットのキャリブレーションの処理内容を示す図である。 第1ロボットのフランジ被計測体と基準被計測体とを固定カメラにて計測する状態を模式的に示す図である。 第2ロボットのフランジ被計測体と基準被計測体とを固定カメラにて計測する状態を模式的に示す図である。 仮想の原点、第1ロボット、第2ロボット、フランジ被計測体、および基準被計測体の各座標系の関係を模式的に示す図である。 ロボットカメラのキャリブレーションの処理内容を示す図である。 第2ロボットのロボットカメラにて基準被計測体を計測する状態を模式的に示す図である。 仮想の原点、第2ロボット、ロボットカメラのカメラツール点、および基準被計測体の各座標系の関係を模式的に示す図である。 ナットランナのキャリブレーションの処理内容を示す図である。 第2ロボットのナットランナを固定カメラにて計測する状態を模式的に示す図である。 仮想の原点、第2ロボット、ナットランナツール点、および基準被計測体の各座標系の関係を模式的に示す図である。 マテハンのキャリブレーションの処理内容を示す図である。 第1ロボットのマテハン被計測体を第2ロボットのロボットカメラにて計測する状態を模式的に示す図である。 仮想の原点、第1ロボット、第2ロボット、ロボットカメラのカメラツール点、およびマテハンツール点の各座標系の関係を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、1つの工程内に設置される2台の6軸多関節ロボットに対してキャリブレーションを行う場合について説明する。
まず、本実施形態において、6変数とは、水平面上において互いに直交するX軸とY軸、鉛直上向きを正方向とするZ軸、およびX軸回り、Y軸回り、Z軸回りの6変数のことである。また、上述したように、位置姿勢とは、X軸,Y軸,Z軸の3軸の位置、およびX軸回り、Y軸回り、Z軸回りの姿勢のことである。
本実施形態にあっては、図1に示すように、1つの工作設備工程S内(以下、単に「工程S内」ともいう)に第1ロボット1および第2ロボット2の2台のロボットが設置されている。第1ロボット1および第2ロボット2は共に6軸多関節ロボットである。これら第1ロボット1および第2ロボット2の各動作は制御装置100(図2参照)によって制御される。なお、第2ロボット2が本発明の「特定のロボット」の一例である。また、第1ロボット1が本発明の「他のロボット」の一例である。
第1ロボット1は、ベース1a上に設けられた多関節のロボットアーム1bを備え、そのロボットアーム1bの先端に、作業ツールなどを取り付けるフランジ11が取り付けられている。第1ロボット1のフランジ11には、マテリアルハンド(以下、マテハンという)12が取り付けられている。マテハン12は、例えば車両のドアを保持するツールである。マテハン12が本発明の「他のロボットのフランジに取り付けられた作業ツール」の一例である。
第2ロボット2は、ベース2a上に設けられた多関節のロボットアーム2bを備え、そのロボットアーム2bの先端に、作業ツールなどを取り付けるフランジ21が取り付けられている。第2ロボット2のフランジ21には、ロボット手先計測装置22およびナットランナ23が取り付けられている。ロボット手先計測装置22は、例えばレーザ変位計である。以下、ロボット手先計測装置22をロボットカメラ22という。ナットランナ23は、ワーク(例えば車両のドア)にナットを締め付ける締付機である。ナットランナ23が本発明の「特定のロボットのフランジに取り付けられた作業ツール」の一例である。
また、工程S内の所定位置に支柱5が設置されている。支柱5の上部には支持台51が設けられており、この支持台51に固定計測装置3と被計測体4(40)とが設置されている。固定計測装置3は、例えばレーザ変位計である。以下、固定計測装置3を固定カメラ3という。
被計測体4は、図3に示すように立方体(例えば金属製)である。被計測体4には、立方体の複数面(例えば、支持台5または後述するフランジ11,21への取付面は除く5面)にそれぞれ4点の計測点4a・・4aが形成されている。これら4点の計測点4a・・4aは、正方形の頂点となる位置に配置された孔(球面凹部)であって、その各面の4点の計測点4a・・4aの点間距離はそれぞれ既知である。以下、工程S内の所定位置に設置された被計測体4を基準被計測体40という。この基準被計測体40は工程S内の位置姿勢基準である。そして、基準被計測体40は、1つの面が固定カメラ3に対向するように固定配置されている。
第1ロボット1のフランジ11には、図3に示す被計測体4が取り付けられている。以下、第1ロボット1のフランジ11に取り付けられた被計測体4をフランジ被計測体41という。フランジ被計測体41は第1ロボット1のフランジ11に対して相対的に位置決めされており、そのフランジ11の代表点(例えば、フランジ先端面の中心)とフランジ被計測体41の各面の4点の計測点4a・・4aとの位置姿勢関係は既知である。
また、第2ロボット2のフランジ21にも、図3に示す被計測体4が取り付けられている。以下、第2ロボット2のフランジ21に取り付けられた被計測体4をフランジ被計測体42という。フランジ被計測体42は第2ロボット2のフランジ21に対して相対的に位置決めされており、その第2ロボット2のフランジ21の代表点(例えば、フランジ先端面の中心)とフランジ被計測体42の各面の4点の計測点4a・・4aとの位置姿勢関係は既知である。
−制御装置−
次に、制御装置100について説明する。
制御装置100は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)110、各部を制御するためのプログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)120と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)130、および入出力インターフェース140などを備えている。
CPU110は、ROM120に記憶されたプログラムやデータなどに基づいて演算処理を実行するように構成されている。ROM120には制御用のプログラムやデータなどが記憶されている。RAM130は、CPU110による演算結果などを一時的に記憶する。入出力インターフェース140には、第1ロボット1、第2ロボット2、固定カメラ3、ロボットカメラ22、および入力装置200が接続されている。
CPU110は、ロボット制御部111、カメラ制御部112、および計算処理部113を備えている。
ロボット制御部111は、入力装置200からの動作指令や動作プログラムに応じて第1ロボット1と第2ロボット2とを動作させて、それら第1ロボット1のフランジ11と第2ロボット2のフランジ21とをそれぞれ移動する。
また、ロボット制御部111は、キャリブレーション時に入力装置200からの動作指令などに応じて第1ロボット1と第2ロボット2とを動作させて、それら第1ロボット1のフランジ11と第2ロボット2のフランジ21とをそれぞれ移動する。さらに、ロボット制御部111は、キャリブレーション時において第1ロボット1と第2ロボット2とを動作させたときの6変数の各データを計算処理部113に送る。
カメラ制御部112は、入力装置200からの動作指令に応じて固定カメラ3とロボットカメラ22とをそれぞれ駆動する。また、カメラ制御部112は、固定カメラ3とロボットカメラ22とによって計測された各カメラ計測データを計算処理部113に送る。
計算処理部113は、ロボット制御部111からの6変数の各データ、およびカメラ制御部112からのカメラ計測データに基づいて、後述する[ロボットキャリブレーション]、[ロボットカメラキャリブレーション]、[ナットランナキャリブレーション]、および[マテハンキャリブレーション]などを実行する。
−ロボットキャリブレーション−
次に、1つの工程Sに設置された第1ロボット1および第2ロボット2の2台のロボットのキャリブレーションについて図1および図4〜図7を参照して説明する。
[本明細書における数式表現の定義]
まず、本明細書においては、6変数の位置姿勢を表現するために、3次元の座標系を用い、2つの座標系の相対位置姿勢を同次変換行列によって表現する。本明細書において、任意の座標系Aから任意の座標系Bへの座標変換を表す4行4列の同次変換行列をABと記述する。
[ロボットキャリブレーション時のロボット操作・計測]
(第1ロボット1について)
まず、第1ロボット1を動作させ、この第1ロボット1のフランジ11を移動させて、図5の模式図に示すように、第1ロボット1のフランジ11を基準被計測体40の近傍に配置するとともに、そのフランジ11に取り付けられたフランジ被計測体41の一面を固定カメラ3に対向させる(図4のステップST101)。この状態で、固定カメラ3を駆動して、基準被計測体40の4点の計測点4a・・4aおよびフランジ被計測体41の4点の計測点4a・・4aを計測する(図4のステップST102)。
このようにして基準被計測体40の4点の計測点4a・・4aおよびフランジ被計測体41の4点の計測点4a・・4aを固定カメラ3で計測することにより、そのカメラ計測データから、基準被計測体40とフランジ被計測体41との位置姿勢関係(X軸、Y軸、Z軸の各軸の位置関係、および、X軸回り、Y軸回り、Z軸回りの姿勢の関係)を得ることができる。このカメラ計測データから基準被計測体40とフランジ被計測体41との位置姿勢関係を求める計算は計算処理部113において実行される。
ここで、固定カメラ3(ロボットカメラ22も含む)が計測する計測点については、点間距離が既知で同一線上にない3点の計測点があれば上記した6変数の計測が可能である。本実施形態では、基準被計測体40およびフランジ被計測体41の各面にそれぞれ4点の計測点4a・・4aを形成しているので、6変数の計測が可能であるとともに、その6変数の計測精度を高めることができる。
なお、以上の固定カメラ3による第1ロボット1の計測を行った後、第1ロボット1のフランジ11を、第2ロボット2と干渉しない場所に退避しておく。
(第2ロボット2について)
次に、第2ロボット2を動作させ、この第2ロボット2のフランジ21を移動させて、図6の模式図に示すように、第2ロボット2のフランジ21を、基準被計測体40の近傍に配置するとともに、そのフランジ21に取り付けられたフランジ被計測体42の一面を固定カメラ3に対向させる(図4のステップST103)。この状態で、固定カメラ3を駆動して、基準被計測体40の4点の計測点4a・・4aおよびフランジ被計測体42の4点の計測点4a・・4aを計測する(図4のステップST104)。
このように基準被計測体40の4点の計測点4a・・4aおよびフランジ被計測体42の4点の計測点4a・・4aを固定カメラ3で計測することにより、そのカメラ計測データから基準被計測体40とフランジ被計測体42との位置姿勢関係(X軸、Y軸、Z軸の各軸の位置関係、および、X軸回り、Y軸回り、Z軸回りの姿勢の関係)を得ることができる。このカメラ計測データから基準被計測体40とフランジ被計測体42との位置姿勢関係を求める計算は計算処理部113において実行される。
[位置姿勢・誤差の計算]
次に、本実施形態において、制御装置100の計算処理部113が実行する位置姿勢の計算処理および誤差の計算処理について図7を参照して説明する。
(第1ロボット1について)
以下の説明では、第1ロボット1のベース1aの基準点を原点とする座標系をRB1座標系という。また、第1ロボット1のフランジ被計測体41の座標系をFC1座標系という。
まず、図7において、仮想の原点[0]の座標系から見た第1ロボット1の設計上の設置位置姿勢は0iRB1と表すことができる。設計上のRB1座標系から見た第1ロボット1の実際の設置位置姿勢はiRB1rRB1と表すことができる。このiRB1rRB1は、第1ロボット1の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差であり未知である。実際のRB1座標系から見たフランジ被計測体41の位置姿勢はrRB1FC1と表すことができる。FC1座標系から見た基準被計測体40の位置姿勢はFC1TCと表すことができる。
一方、仮想の原点[0]の座標系から見た基準被計測体40の位置姿勢は0TCと表すことができる。
そして、以上の0iRB1iRB1rRB1rRB1FC1FC1TCと、0TCとについて下記の(1)式の関係が成立する。
Figure 0006815924
この(1)式から、未知のiRB1rRB1は、
Figure 0006815924
と表すことができ、この(2)式から、第1ロボット1の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差iRB1rRB1(以下、第1ロボット1の誤差iRB1rRB1ともいう)を計算することができる。
ここで、0iRB1は設計上の正寸値(例えば、CAD(Computer Aided Design)データの正寸データ)であり既知である。
rRB1FC1は、固定カメラ3で第1ロボット1のフランジ被計測体41を計測したときのフランジ被計測体41のロボット座標系(第1ロボット1のベース1aの基準点を原点とするロボット座標系)における位置姿勢であって、ロボット制御部111の6変数の各データ(第1ロボット1のフランジ11の代表点の6変数の各データ)、および第1ロボット1のフランジ11の代表点とフランジ被計測体41との位置姿勢関係(既知)から計算することができる。
FC1TCは、上記カメラ計測データから計算される基準被計測体40とフランジ被計測体41との位置姿勢関係から計算することができる。0TCは、設計上の正寸値(例えば、CADデータの正寸データ)であり既知である。
そして、計算処理部113は、上記(2)式から第1ロボット1の誤差iRB1rRB1を計算し、その計算した第1ロボット1の誤差iRB1rRB1をRAM130に記憶する。
さらに、計算処理部113は、以上のようにして計算した第1ロボット1の誤差iRB1rRB1を補正量として用いて第1ロボット1の実際の設置位置姿勢を計算する(図4のステップST105)。このような計算を行うことにより、第1ロボット1のフランジ11の代表点の実際の設置位置姿勢を設計上の設置位置姿勢に合わせることができる。
(第2ロボット2について)
以下の説明では、第2ロボット2のベース2aの基準点を原点とする座標系をRB2座標系という。また、第2ロボット2のフランジ被計測体42の座標系をFC2座標系という。
まず、図7において、仮想の原点[0]の座標系から見た第2ロボット2の設計上の設置位置姿勢は0iRB2と表すことができる。設計上のRB2座標系から見た第2ロボット2の実際の設置位置姿勢はiRB2rRB2と表すことができる。このiRB2rRB2は、第2ロボット2の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差であり未知である。実際のRB2座標系から見たフランジ被計測体42の位置姿勢はrRB2FC2と表すことができる。FC2座標系から見た基準被計測体40の位置姿勢はFC2TCと表すことができる。
一方、仮想の原点[0]の座標系から見た基準被計測体40の位置姿勢は0TCと表すことができる。
そして、以上の0iRB2iRB2rRB2rRB2FC2FC2TCと、0TCとについて下記の(3)式の関係が成立する。
Figure 0006815924
この(3)式から、未知のiRB2rRB2は、
Figure 0006815924
と表すことができ、この(4)式から、第2ロボット2の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差iRB2rRB2(以下、第2ロボット2の誤差iRB2rRB2ともいう)を計算することができる。
ここで、0iRB2は設計上の正寸値(例えばCADデータの正寸データ)であり既知である。
rRB2FC2は、固定カメラ3で第2ロボット2のフランジ被計測体42を計測したときのフランジ被計測体42のロボット座標系(第2ロボット2のベース1aの基準点を原点とするロボット座標系)における位置姿勢であって、ロボット制御部111の6変数の各データ(第2ロボット2のフランジ21の代表点の6変数の各データ)、および第2ロボット2のフランジ21の代表点とフランジ被計測体42との位置姿勢関係(既知)から計算することができる。
FC2TCは、上記カメラ計測データから計算される基準被計測体40とフランジ被計測体42との位置姿勢関係から計算することができる。0TCは、設計上の正寸値(例えばCADデータの正寸データ)であり既知である。
そして、計算処理部113は、上記(4)式から第2ロボット2の誤差iRB2rRB2を計算し、その計算した第2ロボット2の誤差iRB2rRB2をRAM130に記憶する。
さらに、計算処理部113は、以上のようにして計算した第2ロボット2の誤差iRB2rRB2を補正量として用いて第2ロボット2のフランジ21の実際の設置位置姿勢を計算する(図4のステップST105)。このような計算を行うことにより、第2ロボット2のフランジ21の代表点の実際の設置位置姿勢を設計上の設置位置姿勢に合わせることができる。
(協調作業について)
以上の第1ロボット1についての計算および第2ロボット2についての計算では、1つの工程S内に設置した同一の基準被計測体40を計測してロボット誤差を計算しているので、仮想の原点[0]の座標系から見た基準被計測体40の位置姿勢(0TC)は同じとなる。これにより、上記(1)式の左辺と(3)式の左辺とは等しくなるので、下記の(5)式の関係が成立する。
Figure 0006815924
この(5)式から、rRB1FC1rRB2FC2との関係は下記の(6)式で表すことができる。
Figure 0006815924
このように、rRB1FC1rRB2FC2とは双方から表現することができるので、そのrRB1FC1rRB2FC2との関係に基づいて、第1ロボット1と第2ロボット2との設置位置姿勢の関係をキャリブレーションすることにより、第1ロボット1の座標系と第2ロボット2の座標系とを仮想空間上で一致させることができる。これにより、例えば、第2ロボット2のフランジ21の代表点を作業点に移動させる作業データまたは計測データを制御装置100に指令すると、その第2ロボット2の動作に協調して第1ロボット1が動作するようになる。したがって、第1ロボット1については、作業データや計測データを設定する必要がなくなるので工作設備工程Sの作業効率を向上させることができる。
(効果)
以上のように、本実施形態によれば、1つの工作設備工程S内に設置された第1ロボット1および第2ロボット2の各フランジ被計測体41,42と、基準被計測体40とを固定カメラ3にて計測し、そのカメラ計測データを用いて制御装置100において第1ロボット1の誤差iRB1rRB1および第2ロボット2の誤差iRB2rRB2を計算するので、第1ロボット1および第2ロボット2のキャリブレーションをオンラインで行うことができる。これにより、2台のロボットをそれぞれ個別にキャリブレーションを行う場合と比較して、キャリブレーションに要する時間を短くすることができるので、工作設備工程Sの全体のキャリブレーション時間を短縮することができる。
しかも、本実施形態では、1つの工作設備工程S内に設置された第1ロボット1の座標系と第2ロボット2の座標系とを仮想空間上で一致させることができるので、第1ロボット1と第2ロボット2との協調作業が可能になる。
−ロボットカメラキャリブレーション−
この実施形態では、第2ロボット2のフランジ21に取り付けられたロボットカメラ22のカメラツール点の位置姿勢誤差を計算する。その詳細について図1および図8〜図10を参照して説明する。なお、ロボットカメラ22のカメラツール点が、本発明の「特定のロボットのロボット手先計測装置の計測ツール点」の一例である。
[キャリブレーション時のロボット操作・計測]
第2ロボット2を動作させ、この第2ロボット2のフランジ21を移動させて、図9の模式図に示すように、第2ロボット2のフランジ21を基準被計測体40の近傍に配置するとともに、そのフランジ21に取り付けられたロボットカメラ22を基準被計測体40に対向させる(図8のステップST201)。この状態で、ロボットカメラ22を駆動して、基準被計測体40の4点の計測点4a・・4aを計測する(図8のステップST202)。
このように基準被計測体40の4点の計測点4a・・4aをロボットカメラ22で計測することにより、そのカメラ計測データからロボットカメラ22のカメラツール点と基準被計測体40との位置姿勢関係(X軸、Y軸、Z軸の各軸の位置関係、および、X軸回り、Y軸回り、Z軸回りの姿勢の関係)を得ることができる。このカメラ計測データからロボットカメラ22のカメラツール点と基準被計測体40との位置姿勢関係を求める計算は計算処理部113において実行される。
[位置姿勢・誤差の計算]
次に、この実施形態において、制御装置100の計算処理部113が実行する位置姿勢の計算処理および誤差の計算処理について図10を参照して説明する。
以下の説明では、第2ロボット2のベース2aの基準点を原点とする座標系をRB2座標系、第2ロボット2のフランジ21に取り付けられたロボットカメラ22のカメラツール点を原点とする座標系をカメラ座標系という。また、基準被計測体40の座標系をTC座標系という。
図10において、仮想の原点[0]の座標系から見た第2ロボット2の設計上の設置位置姿勢は0iRB2と表すことができる。設計上のRB2座標系から見た第2ロボット2の実際の設置位置姿勢はiRB2rRB2と表すことができる。
実際のRB2座標系から見たロボットカメラ22のカメラツール点の設計上の設置位置姿勢はrRB2iCamと表すことができる。設計上のカメラ座標系から見たロボットカメラ22のカメラツール点の実際の設置位置姿勢はiCamrCamと表すことができる。このiCamrCamは、ロボットカメラ22のカメラツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差であり未知である。そして、実際のカメラ座標系から見た基準被計測体40の位置姿勢はrCamTCとなる。
一方、仮想の原点[0]の座標系から見た基準被計測体40の位置姿勢は0TCと表すことができる。
そして、以上の0iRB2iRB2rRB2rRB2iCamiCamrCamrCamTCと、0TCとについて下記の(7)式の関係が成立する。
Figure 0006815924
この(7)式から、未知のiCamrCamは、
Figure 0006815924
と表すことができ、この(8)式から、第2ロボット2のフランジ21に取り付けたロボットカメラ22のカメラツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差iCamrCam(以下、ロボットカメラ22の誤差iCamrCamともいう)を計算することができる。
ここで、0iRB2は、設計上の正寸値(例えばCADデータの正寸データ)であり既知である。
rRB2iCamは、ロボットカメラ22で基準被計測体40を計測したときのロボットカメラ22の設計上のカメラツール点のロボット座標系(第2ロボット2のベース2aの基準点を原点とするロボット座標系)における位置姿勢であって、ロボット制御部111の6変数の各データ(第2ロボット2のフランジ21の代表点の6変数の各データ)、および第2ロボット2のフランジ21の代表点とロボットカメラ22の設計上のカメラツール点との位置姿勢関係(既知)から計算することができる。
rCamTCは、上記カメラ計測データから計算されるロボットカメラ22のカメラツール点と基準被計測体40との位置姿勢関係から計算することができる。0TCは、設計上の正寸値(例えばCADデータの正寸データ)であり既知である。iRB2rRB2については、上記[ロボットキャリブレーション]において(4)式から計算した計算済みの値を用いることができる。
そして、計算処理部113は、上記(8)式からロボットカメラ22の誤差iCamrCamを計算する(図8のステップST203)。その計算したロボットカメラ22の誤差iCamrCamをRAM130に記憶する。
さらに、計算処理部113は、以上のようにして計算したロボットカメラ22の誤差iCamrCamを補正量として用いてロボットカメラ22のカメラツール点の実際の設置位置姿勢を計算する(図8のステップST204)。このような計算を行うことにより、ロボットカメラ22のカメラツール点の実際の設置位置姿勢を設計上の設置位置姿勢に合わせることができる。
この実施形態によれば、第2ロボット2のフランジ21に取り付けたロボットカメラ22にて基準被計測体40を計測したカメラ計測データ、ロボット制御部111の6変数の各データ、および、上記[ロボットキャリブレーション]において計算済みの第2ロボット2の誤差iRB2rRB2を用いて、ロボットカメラ22の誤差iCamrCamを計算しているので、第2ロボット2のロボットカメラ22の設置位置姿勢のキャリブレーションを容易にかつ短い時間で行うことができる。
−ナットランナキャリブレーション−
この実施形態では、第2ロボット2のフランジ21に取り付けられたナットランナ23のナットランナツール点の位置姿勢誤差を計算する。その詳細について図1および図11〜図13を参照して説明する。なお、ナットランナ23のナットランナツール点が、本発明の「特定のロボットの作業ツールの作業ツール点」の一例である。
[ナットランナキャリブレーション時のロボット操作・計測]
第2ロボット2を動作させ、この第2ロボット2のフランジ21を移動させて、図12の模式図に示すように、第2ロボット2のフランジ21を基準被計測体40の近傍に配置するとともに、そのフランジ21に取り付けられたナットランナ23を固定カメラ3に対向させる(図11のステップST301)。この状態で、固定カメラ3を駆動してナットランナ23の先端および基準被計測体40を計測する。具体的には、固定カメラ3によって、ナットランナ23のナットランナツール点(ナットランナ23の先端の中心点)に対する位置姿勢が既知の3点を計測する(例えば、ナットランナ23の先端の角部の稜線から同一直線上にない3点を計測する)とともに、基準被計測体40の4点の計測点4a・・4aを計測する(図11のステップST302)。
このようにナットランナ23の先端および基準被計測体40の4点の計測点4a・・4aを固定カメラ3で計測することにより、そのカメラ計測データからナットランナ23の先端と基準被計測体40との位置姿勢関係(X軸、Y軸、Z軸の各軸の位置関係、および、X軸回り、Y軸回り、Z軸回りの姿勢の関係)を得ることができる。このカメラ計測データからナットランナ23の先端と基準被計測体40との位置姿勢関係を求める計算は計算処理部113においてに実行される。
なお、ナットランナ23に図3に示す被計測体4を取り付けておき、そのナットランナ23の被計測体4の4点の計測点4a・・4a、および基準被計測体40の4点の計測点4a・・4aを固定カメラ3にて計測して、カメラ計測データ(6変数の各計測データ)を得るようにしてもよい。
[位置姿勢・誤差の計算]
次に、この実施形態において、制御装置100の計算処理部113が実行する位置姿勢の計算処理および誤差の計算処理について図13を参照して説明する。
以下の説明では、第2ロボット2の第2ロボット2のベース2aの基準点を原点とする座標系をRB2座標系、第2ロボット2のフランジ21に取り付けられたナットランナ23のナットランナツール点を原点とする座標系をナットランナ座標系という。また、基準被計測体40の座標系をTC座標系という。
図13において、仮想の原点[0]の座標系から見た第2ロボット2の設計上の設置位置姿勢は0iRB2と表すことができる。設計上のRB2座標系から見た第2ロボット2の実際の設置位置姿勢はiRB2rRB2と表すことができる。実際のRB2座標系から見たナットランナツール点の設計上の設置位置姿勢はrRB2iNutと表すことができる。カメラ座標系から見たナットランナツール点の実際の設置位置姿勢はiNutrNutと表すことができる。このiNutrNutは、ナットランナ23のナットランナツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差であり未知である。
一方、仮想の原点[0]の座標系から見た基準被計測体40の位置姿勢は0TCと表すことができる。TC座標系から見たナットランナ23のナットランナツール点の実際の設置位置姿勢はTCrNutと表すことができる。
そして、以上の0iRB2iRB2rRB2rRB2iNutiNutrNut、と、0TCTCrNutとについて下記の(9)式の関係が成立する。
Figure 0006815924
この(9)式から、未知のiNutrNutは、
Figure 0006815924
と表すことができ、この(10)式から、第2ロボット2のフランジ21に取り付けたナットランナ23のナットランナツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差iNutrNut(以下、ナットランナ23の誤差iNutrNutともいう)を計算することができる。
ここで、0iRB2は、設計上の正寸値(例えばCADデータの正寸データ)であり既知である。
rRB2iNutは、固定カメラ3でナットランナ23を計測したときのナットランナ23の設計上のナットランナツール点のロボット座標系(第2ロボット2のベース2aの基準点を原点とするロボット座標系)における位置姿勢であって、ロボット制御部111の6変数の各データ(第2ロボット2のフランジ21の代表点の6変数の各データ)、および第2ロボット2のフランジ21の代表点とナットランナ23の設計上のナットランナツール点との位置姿勢関係(既知)から計算することができる。
TCrNutは、上記カメラ計測データから計算されるナットランナ23の先端と基準被計測体40との位置姿勢関係から計算することができる。0TCは、設計上の正寸値(例えばCADデータの正寸データ)であり既知である。iRB2rRB2については、上記[ロボットキャリブレーション]において(4)式から計算した計算済みの値を用いることができる。
そして、計算処理部113は、上記(10)式からナットランナ23の誤差iNutrNutを計算する(図11のステップST303)。その計算したナットランナ23の誤差iNutrNutをRAM130に記憶する。
さらに、計算処理部113は、以上のようにして計算したナットランナ23の誤差iNutrNutを補正量として用いてナットランナ23のナットランナツール点の実際の設置位置姿勢を計算する(図11のステップST304)。このような計算を行うことにより、ナットランナ23のナットランナツール点の実際の設置位置姿勢を設計上の設置位置姿勢に合わせることができる。
この実施形態によれば、第2ロボット2のフランジ21に取り付けたナットランナ23の先端を固定カメラ3にて計測したカメラ計測データ、ロボット制御部111の6変数の各データ、および上記[ロボットキャリブレーション]において計算済みの第2ロボット2の誤差iRB2rRB2を用いて、ナットランナ23の誤差iNutrNutを計算しているので、第2ロボット2のナットランナ23の設置位置姿勢のキャリブレーションを容易にかつ短い時間で行うことができる。
−マテハンキャリブレーション−
図1および図15に示すように、マテハン12には図3に示す被計測体4が取り付けられている。以下、マテハン12に取り付けられた被計測体4をマテハン被計測体44という。マテハン被計測体44はマテハン12に対して相対的に位置決めされており、そのマテハン12のマテハンツール点とマテハン被計測体44の各面の4点の計測点4a・・4aとの位置姿勢関係は既知である。なお、マテハン12のマテハンツール点が、本発明の「他のロボットの作業ツール点」の一例である。
この実施形態にあっては、第1ロボット1のフランジ11に取り付けられたマテハン12のマテハンツール点の位置姿勢誤差を計算する。その詳細について図1および図14〜図16を参照して説明する。
[マテハンキャリブレーション時のロボット操作・計測]
第2ロボット2を動作させ、この第2ロボット2のフランジ21を移動させて、図15の模式図に示すように、第2ロボット2のロボットカメラ22を第1ロボット1のマテハン12と対向する位置に配置する(図14のステップST401)。この状態で、ロボットカメラ22を駆動して、マテハン12のマテハン被計測体44の4点の計測点4a・・4aを計測する(図14のステップST402)。
このようにマテハン被計測体44の4点の計測点4a・・4aをロボットカメラ22で計測することにより、そのカメラ計測データから、ロボットカメラ22のカメラツール点とマテハン被計測体44との位置姿勢関係(X軸、Y軸、Z軸の各軸の位置関係、および、X軸回り、Y軸回り、Z軸回りの姿勢の関係)を得ることができる。このカメラ計測データからロボットカメラ22のカメラツール点とマテハン被計測体44との位置姿勢関係を求める計算は計算処理部113において実行される。
なお、マテハン12にマテハン被計測体44を設けない場合、マテハン12の特定点(マテハンツール点に対して位置姿勢が既知の3点以上の計測点)を第2ロボット2のロボットカメラ22にて計測してカメラ計測データ(6変数の各データ)を得るようにしてもよい。
[位置姿勢・誤差の計算]
次に、この実施形態において、制御装置100の計算処理部113が実行する位置姿勢の計算処理および誤差の計算処理について図16を参照して説明する。
以下の説明では、第1ロボット1のベース1aの基準点を原点とする座標系をRB1座標系、第2ロボット2のベース2aの基準点を原点とする座標系をRB2座標系という。第1ロボット1のフランジ11に取り付けられたマテハン12のマテハンツール点を原点とする座標系をマテハン座標系、第2ロボット2のフランジ21に取り付けられたロボットカメラ22のカメラツール点を原点とする座標系をカメラ座標系という。
まず、図16において、仮想の原点[0]の座標系から見た第1ロボット1のフランジ11の設置位置姿勢は0iRB1と表すことができる。設計上のRB1座標系から見た第1ロボット1の実際の設置位置姿勢はiRB1rRB1と表すことができる。実際のRB1座標系から見たマテハン12のマテハンツール点の設計上の設置位置姿勢はrRB1iMatHandと表すことができる。そして、設計上のマテハン座標系から見たマテハン12のマテハンツール点の実際の設置位置姿勢はiMatHanrMatHandと表すことができる。このiMatHanrMatHandは、マテハン12のマテハンツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差であり未知である。
一方、仮想の原点[0]の座標系から見た第2ロボット2の設計上の設置位置姿勢は0iRB2と表すことができる。設計上のRB2座標系から見た第2ロボット2の実際の設置位置姿勢はiRB2rRB2と表すことができる。実際のRB2座標系から見た第2ロボット2のロボットカメラ22の設計上の設置位置姿勢はrRB2iCamと表すことができる。設計上のカメラ座標系から見たロボットカメラ22のカメラ点の実際の設置位置姿勢はiCamrCamと表すことができる。実際のカメラ座標から見たマテハン12のマテハンツール点の実際の設置位置姿勢はrCamrMatHandと表すことができる。
そして、以上の0iRB1iRB1rRB1rRB1iMatHandiMatHanrMatHandと、0iRB2iRB2rRB2rRB2iCamiCamrCamrCamrMatHandとについて下記の(11)式の関係が成立する。
Figure 0006815924
この(11)式から、未知のiMatHanrMatHandは、
Figure 0006815924
と表すことができ、この(12)式から、第1ロボット1のフランジ11に取り付けたマテハン12のマテハンツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差iMatHanrMatHand(以下、マテハン12の誤差iMatHanrMatHandともいう)を計算することができる。
ここで、0iRB10iRB2は、設計上の正寸値(例えばCADデータの正寸データ)であり既知である。
rRB1iMatHandは、マテハン被計測体44のロボット座標系(第1ロボット1のベース1aの基準点を原点とするロボット座標系)における位置姿勢であって、ロボット制御部111の6変数の各データ(第1ロボット1のフランジ11の代表点の6変数の各データ)、および第1ロボット1のフランジ11の代表点とマテハン被計測体44との位置姿勢関係(既知)から計算することができる。
rRB2iCamは、ロボットカメラ22によってマテハン被計測体44を計測したときのロボットカメラ22の設計上のカメラツール点のロボット座標系(第2ロボット2のベース2aの基準点を原点とするロボット座標系)における位置姿勢であって、ロボット制御部111の6変数の各データ(第2ロボット2のフランジ21の代表点の6変数の各データ)、および第2ロボット2のフランジ21の代表点とロボットカメラ22の設計上のカメラツール点との位置姿勢関係(既知)から計算することができる。
rCamrMatHandは、上記カメラ計測データから計測されるロボットカメラ22のカメラツール点とマテハン被計測体44との位置姿勢関係から計算することができる。
そして、iRB1rRB1については、上記[ロボットキャリブレーション]において(2
)式から計算した計算済みの値を用いることができる。iRB2rRB2については、上記[ロボットキャリブレーション]において(4)式から計算した計算済みの値を用いることができる。iCamrCamについては、上記[ロボットカメラキャリブレーション]において(8)式から計算した計算済みの値を用いることができる。
そして、計算処理部113は、上記(12)式からマテハン12の誤差iMatHanrMatHandを計算する(図14のステップST403)。その計算したマテハン12の誤差iMatHanrMatHandをRAM130に記憶する。
さらに、計算処理部113は、以上のようにして計算したマテハン12の誤差iMatHanrMatHandを補正量として用いてマテハン12のマテハンツール点の実際の設置位置姿勢を計算する(図14のステップST404)。このような計算を行うことにより、マテハン12のマテハンツール点の実際の設置位置姿勢を設計上の設置位置姿勢に合わせることができる。
この実施形態によれば、第2ロボット2のロボットカメラ22にて第1ロボット1のマテハン12を計測したカメラ計測データ、ロボット制御部111の6変数の各データ、ならびに上記[ロボットキャリブレーション]において計算済みの第1ロボット1の誤差iRB1rRB1および第2ロボット2の誤差iRB2rRB2を用いて、マテハン12の誤差iMatHanrMatHandを計算しているので、第1ロボット1のマテハン12の設定位置姿勢のキャリブレーションを容易にかつ短い時間で行うことができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、以上の実施形態では、第2ロボット2のフランジ21にナットランナを取り付けているが、これに限られることなく、例えば溶接ツールやねじ締付ツールなどの他の作業ツールを第2ロボット2のフランジ21に取り付けてもよい。また、第1ロボット1についても、マテハン12以外の他の作業ツールを取り付けてもよい。
以上の実施形態では、1つの工程内に設置された2台のロボットのキャリブレーションに本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限られることなく、1つの工程に設置された3台以上のロボットのキャリブレーションにも適用可能である。
この場合、3台以上の複数のロボットについて、上記した[ロボットキャリブレーション]を行うことにより、3台以上の複数のロボットのキャリブレーションをオンラインで行うことができる。これによってキャリブレーションに要する時間を短くすることができる。さらに、3台以上の複数のロボットについて、上記(6)式と同様な計算処理を行うことにより、全てのロボットの座標系を仮想空間上で一致させることができる。これにより、特定のロボット動作に協調して他の複数のロボットを動作させることが可能になる。
本発明は、1つの工程内に設置される複数のロボットに対してキャリブレーションを行うキャリブレーション装置に有効に利用することができる。
S 工作設備工程
1 第1ロボット
11 フランジ
12 マテリアルハンド(マテハン)
2 第2ロボット
21 フランジ
22 ロボットカメラ(ロボット手先計測装置)
23 ナットランナ
3 固定カメラ(固定計測装置)
4 被計測体
4a 計測点
40 基準被計測体
41 フランジ被計測体
42 フランジ被計測体
44 マテハン被計測体
100 制御装置
111 ロボット制御部
112 カメラ制御部
113 計算処理部

Claims (8)

  1. 1つの工程内に設置される複数のロボットに対してキャリブレーションを行うキャリブレーション装置であって、
    前記1つの工程内に設置され、点間距離が既知で一直線上にない3点以上の計測点を有する基準被計測体と、
    前記複数のロボットのそれぞれのアーム先端のフランジに取り付けられ、点間距離が既知で一直線上にない3点以上の計測点を有するフランジ被計測体と、
    前記工程内に設置された固定計測装置と、
    前記複数のロボットを制御する制御装置と、を備え、
    前記固定計測装置によって前記複数のロボットのそれぞれの前記フランジ被計測体および前記基準被計測体をロボットごとに計測するように構成されているとともに、
    前記制御装置は、前記固定計測装置によって計測された計測結果に基づいて前記各ロボットのフランジ被計測体と前記基準被計測体との位置姿勢関係をロボットごとに計算し、その位置姿勢関係の計算結果、および前記各ロボットにおいて前記固定計測装置によって計測を行ったときの前記フランジ被計測体のロボット座標系における位置姿勢データ用いて、前記各ロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差をロボットごとに計算することを特徴とするキャリブレーション装置。
  2. 請求項1に記載のキャリブレーション装置において、
    前記制御装置は、前記計算によって計算された前記各ロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を補正量として用いて当該各ロボットの実際の設置位置姿勢をロボットごとに計算することを特徴とするキャリブレーション装置。
  3. 請求項1または2に記載のキャリブレーション装置において、
    前記複数のロボットのうち、特定のロボットの前記フランジにロボット手先計測装置が取り付けられており、
    前記特定のロボットのロボット手先計測装置によって前記基準被計測体を計測するように構成されているとともに、
    前記制御装置は、前記特定のロボットのロボット手先計測装置によって計測された計測結果に基づいて当該ロボット手先計測装置の計測ツール点と前記基準被計測体との位置姿勢関係を計算し、その位置姿勢関係の計算結果、前記ロボット手先計測装置によって計測を行ったときの当該ロボット手先計測装置の設計上の計測ツール点のロボット座標系における位置姿勢データ、および前記特定のロボットの前記計算による前記ロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を用いて、前記特定のロボットのロボット手先計測装置の計測ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を計算することを特徴とするキャリブレーション装置。
  4. 請求項3に記載のキャリブレーション装置において、
    前記制御装置は、前記計算によって計算された前記特定のロボットのロボット手先計測装置の計測ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を補正量として用いて当該ロボット手先計測装置の計測ツール点の実際の設置位置姿勢を計算することを特徴とするキャリブレーション装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のキャリブレーション装置において、
    前記複数のロボットのうち、特定のロボットの前記フランジに作業ツールが取り付けられており、
    前記固定計測装置によって、前記特定のロボットの作業ツールおよび前記基準被計測体を計測するように構成されているとともに、
    前記制御装置は、前記固定計測装置によって計測された計測結果に基づいて前記特定のロボットの作業ツールの作業ツール点と前記基準被計測体との位置姿勢関係を計算し、その位置姿勢関係の計算結果、前記固定計測装置によって計測を行ったときの前記作業ツールの設計上の作業ツール点のロボット座標系における位置姿勢データ、および前記特定のロボットの前記計算による前記ロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を用いて、前記特定のロボットの作業ツールの作業ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を計算することを特徴とするキャリブレーション装置。
  6. 請求項5に記載のキャリブレーション装置において、
    前記制御装置は、前記計算によって計算された前記特定のロボットの作業ツールの作業ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を補正量として用いて当該特定のロボットの作業ツールの作業ツール点の実際の設置位置姿勢を計算することを特徴とするキャリブレーション装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のキャリブレーション装置において、
    前記複数のロボットのうち、特定のロボットの前記フランジに取り付けられたロボット手先計測装置を有し、前記特定のロボット以外の他のロボットの前記フランジに作業ツールが取り付けられており、
    前記特定のロボットの前記ロボット手先計測装置によって、前記他のロボットの作業ツールを計測するように構成されているとともに、
    前記制御装置は、前記特定のロボットのロボット手先計測装置によって計測された計測結果に基づいて当該ロボット手先計測装置の計測ツール点と前記他のロボットの作業ツールの作業ツール点との位置姿勢関係を計算し、その位置姿勢関係の計算結果、ロボット手先計測装置によって計測を行ったときの前記ロボット手先計測装置の設計上の計測ツール点のロボット座標系における位置姿勢データ、および、前記特定のロボットおよび前記他のロボットのそれぞれの前記計算による前記ロボットの設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を用いて、前記他のロボットの作業ツールの作業ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を計算することを特徴とするキャリブレーション装置。
  8. 請求項7に記載のキャリブレーション装置において、
    前記制御装置は、前記計算によって計算された前記他のロボットの作業ツールの作業ツール点の設計上の設置位置姿勢と実際の設置位置姿勢との誤差を補正量として用いて当該他のロボットの作業ツールの作業ツール点の設置位置姿勢を計算することを特徴とするキャリブレーション装置。
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