JP5962026B2 - ストラット用軸受 - Google Patents

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本発明は、車両のストラット式サスペンション装置に使用されるストラット用軸受に関するものである。
自動車の前輪に使用されるストラット式サスペンション装置は、支持メンバーに装着されて車体の一部を支持するストラット軸にショックアブソーバが内装されて構成されるストラットアセンブリに、タイヤからの振動や衝撃を吸収するコイルスプリングを巻回させた形態である。そして、ストラット軸の上端に固定されるアッパーマウント部材とコイルスプリングの上端側を支持するスプリングサポート部との間に、ストラット用軸受が介装され、アッパースプリングシートのアッパーマウント部材に対するストラット軸の軸線周りの回転が許容される構成となっている。
ところで、ストラット式サスペンション装置においては、アッパーマウント部材とアッパースプリングシートとの間に形成された開口部に、車両走行時に路面から跳ね上げられた雨水や泥水等の異物が入り込むことがある。上記開口部に入り込んだ異物は、さらにストラット用軸受の転動面へ浸入する可能性がある。そのため、上記開口部には軸受の転動面に異物が浸入することを防ぐシール部材が設けられている。例えば、特許文献1では、ストラット用軸受の内輪の外周縁がラジアル方向外方に延出するとともに、シール部材が固着され、シール部材に形成されたシールリップがアッパースプリングシート上を摺動するストラット用軸受が開示されている。
特開2008−248949号公報
しかしながら、このようなストラット用軸受でも、オフロード走行等の厳しい環境において、雨水や泥水等が大量に跳ね上げられるとシールリップへの被水量が多くなり、シールリップをすり抜けて泥水等の異物が軸受の転動面に浸入する場合がある。このため、さらなるシール性能の向上が要求されている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ストラット式サスペンション装置のシールリップへの被水量を抑制することで、シール性能を高くすることができるストラット用軸受を提供することにある。
請求項1に係わる発明は、車両のストラット式サスペンション装置に使用されるストラット用軸受であって、ストラット軸の上端部に取り付けられた軸側支持部材にシート部材を介して固定される外輪と、車体に取り付けられた車体側支持部材に埋設されたリング部材に固定される内輪と、前記外輪および前記内輪の間に介装される複数個の転動体と、を備え、前記車体側支持部材が前記ストラット軸に固定された状態で、前記シート部材の上面と前記リング部材の下面との間に開口部が形成され、前記外輪の外周縁がラジアル方向外方に延出してフランジ部が設けられるとともに、前記フランジ部はシール部材が固着され、前記シール部材に形成されたシールリップが前記リング部材の下面に当接し、前記シート部材には、前記シール部材とアキシャル方向に対向する位置に、ラジアル方向外方に向かうにつれて前記リング部材から離れる向きに傾斜した傾斜面が形成されている
上記のように構成した請求項1の発明によれば、開口部から入り込んだ雨水や泥水等の異物の多くは、フランジ部の側面により浸入が阻止されるので、フランジ部の上端にまで到達する異物の量は少なくなる。また、浸入した異物が一時的にシールリップの周辺のリング部材の下面に付着しても、すぐに重力により落下するので、異物の付着を抑制することができる。このように、ストラット用軸受の外輪に備えたフランジ部と、フランジ部に固着されたシール部材のシールリップとにより開口部を密封することができる。
本発明によれば、シールリップへの被水量を少なくするとともに、シールリップの周辺に異物が付着することを抑制している。大量の雨水や泥水等が開口部から入り込んでも、シールリップへの被水量を抑制することで、シール性能を高くすることができる。
本発明のストラット式サスペンション装置100の斜視図である。 本発明の実施形態に係る図1のP部の拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るスラスト軸受周辺の拡大断面図である。
図1に示されるように、ストラット式サスペンション装置100は、支持メンバー1に取り付けられて車体(図示せず)の一部を支持するストラット軸2と、ストラット軸2に内装されたショックアブソーバ10と、タイヤ(図示せず)からの振動や衝撃を吸収するコイルスプリング3と、ストラット軸2の上端部に設けられ、車体とストラット軸2とを連結する支持部4とを備えている。
支持メンバー1には、車軸5と、車軸5に固定され、ホイール(図示せず)を介してタイヤが装着されるハブ6と、ハブ6と一体に固定されるブレーキディスク7と、油圧によりブレーキディスク7に圧接されるパッド(図示せず)を内部に収容したキャリパボディ8とが配置されている。
図2に示されるように、ストラット軸2の上端部にはロアーマウント部材9と、コイルスプリング3の上端部をストラット軸2の軸方向に支持するスプリングサポート部材11とが配置されている。ロアーマウント部材9の上面にはロアーマウントシート12が被着されていて、スプリングサポート部材11の上面には、スプリングサポートシート13が被着されている。
ロアーマウント部材9の上方には、アッパーマウントシート14を介してアッパーマウント部材15が配置されている。このアッパーマウント部材15は、ゴム等の弾性体より成る。そして、アッパーマウント部材15には、金属材より成るリング部材16が埋設されている。
リング部材16は、上方に配置される上側リング部材16aと上側リング部材16aに当接して下方に配置される下側リング部材16bとから成る。このリング部材16と車体パネル17とがボルト18とナット19で連結されることにより、車体とサスペンション装置100が一体に連結される。ナット20は、締結することによりアッパーマウント部材15をストラット軸2に固定する。
スラスト軸受200は、アッパーマウント部材15がストラット軸2に固定された状態で、スプリングサポートシート13の上面とアッパーマウント部材15の下面との間に介装されている。スラスト軸受200のラジアル方向外方には、車体外部に通じる開口部28が形成され、アキシャル方向には、開口部29が形成されている。
次に本実施形態のスラスト軸受200について説明する。
図3に示されるように、スラスト軸受200は、外輪21と、内輪22と、外輪21と内輪22の間に介装される複数個の玉23(転動体)とから構成されている。
外輪21および内輪22は、薄肉鋼板をプレス成形することにより形成されている。外輪21と内輪22は、複数個の玉23を挟んで互いに相対回転可能に対向配置されている。複数個の玉23は、保持器24に転動自在に保持されている。
内輪22は、下側リング部材16bと一体的に形成され、玉23の転動面22aが設けられ、アッパーマウント部材15に上側リング部材16aを介して支持されている。
内輪22の一部となる下側リング部材16bの外周縁部は、上側リング部材16aに当接してラジアル方向外方に延びる環状部22bが延設されている。
この下側リング部材16bの内周縁部は、アッパーマウント部材15の外周面に沿って円筒部22cが下方に向かって延設されるとともに、アッパーマウント部材15に被着されている。そして、円筒部22cの下端からラジアル方向内方に屈曲して延びる環状部22dがアッパーマウント部材15に埋設されている。
外輪21は、玉23の転動面21aが設けられ、スプリングサポートシート13に支持されている。外輪21の外周縁部は、ラジアル方向外方に延出して、フランジ部21bが設けられるとともに、フランジ部21bに第1シール部材31が固着されている。
第1シール部材31は、フランジ部21bに固着された基部からストラット軸2方向上方に延出する第1シールリップ31aが形成され、この第1シールリップ31aが下側リング部材16bの下面に当接している。
外輪21の内周縁部は、ストラット軸2方向下方に延出して円筒部21cが形成され、円筒部21cがスプリングサポートシート13の円筒部13aの内側に嵌合して固定している。この円筒部21cの下端部に第2シール部材32が固着されている。
第2シール部材32は、円筒部21cに固着された基部からラジアル方向内方に延出する第2シールリップ32aが形成され、この第2シールリップ32aが下側リング部材16bの円筒部22cの外周面に当接している。第1シール部材31および第2シール部材32は、弾性体(例えば、合成ゴム材)より成る。
以上のように構成されたスラスト軸受200によれば、ラジアル方向の開口部28は、外輪21のフランジ部21bとフランジ部21bに固着された第1シール部材31の第1シールリップ31aが、下側リング部材16bの下面に当接することにより密封されている。
ラジアル方向外方の開口部28から入り込んだ雨水や泥水等の異物の多くは、フランジ部21bの側面により浸入が阻止されるので、フランジ部21bの上端にまで到達する異物の量は少なくなる。これにより、フランジ部21bに固着された第1シールリップ31aの被水量を抑制することができる。また、浸入した異物が一時的に第1シールリップ31aの周辺の下側リング部材16bの下面に付着しても、すぐに重力により落下するので、異物の付着を抑制することができる。
このように、スラスト軸受200は、第1シールリップ31aへの被水量を少なくするとともに、第1シールリップ31aの周辺に異物が付着することを抑制して、ラジアル方向の開口部28のシール性能を高くしている。
また、アキシャル方向の開口部29は、外輪21の円筒部21cに固着された第2シール部材32の第2シールリップ32aが、下側リング部材16bの円筒部22cの外周面に当接することにより密封されている。
従って、本実施形態のストラット用軸受200は、シール性能を高くすることができるとともに、軸受内に異物の浸入を防止し、ストラット用軸受としてその信頼性の向上に貢献することができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。例えば、本実施形態のストラット用軸受200では、アンギュラタイプを適用しているが、作用線を軸方向に沿わせるスラストタイプにも適用することができる。
1:支持メンバー、 2:ストラット軸、 3:コイルスプリング、
4:支持部、 5:車軸、 6:ハブ、 7:ブレーキディスク、
8:キャリパボディ、 9:ロアーマウント部材、 10:ショックアブソーバ、
11:スプリングサポート部材(軸側支持部材)、 12:ロアーマウントシート、
13:スプリングサポートシート、13a:円筒部、 14:アッパーマウントシート、
15:アッパーマウント部材(車体側支持部材)、
16:リング部材、 16a:上側リング部材、 16b:下側リング部材、
17車体パネル、 18:ボルト、 19,20:ナット、
21:外輪、 21a:転動面、 21b:フランジ部、 21c:円筒部、
22:内輪、 22a:転動面、 22b:環状部、 22c:円筒部、
22d:環状部、 23:玉(転動体)、 24:保持器、
28:開口部(ラジアル方向)、 29:開口部(アキシャル方向)、
31:第1シール部材、 31a:第1シールリップ、
32:第2シール部材、 32a:第2シールリップ、
100:ストラット式サスペンション装置、
200:スラスト軸受

Claims (1)

  1. 車両のストラット式サスペンション装置に使用されるストラット用軸受であって、
    ストラット軸の上端部に取り付けられた軸側支持部材にシート部材を介して固定される外輪と、
    車体に取り付けられた車体側支持部材に埋設されたリング部材に固定される内輪と、
    前記外輪および前記内輪の間に介装される複数個の転動体と、
    を備え、
    前記車体側支持部材が前記ストラット軸に固定された状態で、前記シート部材の上面と前記リング部材の下面との間に開口部が形成され、
    前記外輪の外周縁がラジアル方向外方に延出してフランジ部が設けられるとともに、前記フランジ部はシール部材が固着され、
    前記シール部材に形成されたシールリップが前記リング部材の下面に当接し、
    前記シート部材には、前記シール部材とアキシャル方向に対向する位置に、ラジアル方向外方に向かうにつれて前記リング部材から離れる向きに傾斜した傾斜面が形成されているストラット用軸受。
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