JP2012082870A - 車輪用転がり軸受け装置の外輪 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度および剛性を低下させることなく、軽量化を実現することができる車輪用転がり軸受け装置の外輪を提供する。
【解決手段】外輪フランジ部15の上部分15aおよび下部分15cにはリブ23が形成されている。外輪フランジ部15の右部分15bおよび左部分15dにはリブ23が形成されていない。
【効果】外輪フランジ部の上部分および下部分にのみリブを設けることで、外輪の剛性および強度に大きく寄与する部分のみを補強することができる。
【選択図】図2A

Description

本発明は、円形の内周面を有し、外側に車体側に固定されるフランジ部が設けられた車輪用転がり軸受け装置の外輪に関する。
自動車の車輪は、車輪用転がり軸受け装置によって車体の懸架装置に支持されている。この車輪用転がり軸受け装置には、円形の内周面を有する外輪が設けられている。この外輪の外周には、車体側に固定される車輪取付け用のフランジ部が形成されたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。このフランジ部を介して、車輪用転がり軸受け装置が懸架装置に取り付けられる。
特開昭62−118115号公報
近年、車輪用転がり軸受け装置には、軽量化が求められている。車輪用転がり軸受け装置の軽量化を図るために、外輪、とくにフランジ部の形状の工夫が検討されている。その一方で外輪の強度および剛性が良好であることが求められる。
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、強度および剛性を低下させることなく、軽量化を実現することができる車輪用転がり軸受け装置の外輪を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、円形の内周面(16a,16b)を有し、外側に車体側に固定されるフランジ部(15;31)が設けられている車輪用転がり軸受け装置(1)の外輪(3,30)であって、車体側に固定された際に上下方向に位置する領域(15a,15c;31a,31c)にのみ、強度および剛性を補強するための補強構造(23;33)が設けられていることを特徴とする、車輪用転がり軸受け装置の外輪である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、フランジの上下方向に位置する領域にのみ、補強構造が設けられている。
本願発明者らは、車輪用転がり軸受け装置の外輪が車体側に固定された状態において、外輪に作用する力は、専ら上下方向の力であり、左右方向に作用する力はほとんど外輪に作用しないことを知見した。つまり、フランジ部の上下方向に位置する領域に作用する応力およびモーメントは、フランジ部の左右方向に位置する領域に作用する応力およびモーメントに比べて遥かに大きい。そのため、フランジ部の上下方向に位置する領域は、外輪の剛性および強度に大きく寄与するが、フランジ部の左右方向に位置する領域は、外輪の剛性および強度にほとんど寄与しない。
したがって、フランジの上下方向に位置する領域にのみ補強構造を設けることで、外輪の剛性および強度に大きく寄与する部分のみを補強することができる。これにより、外輪の強度および剛性を低下させることなく、外輪の軽量化を実現することができる。
なお、フランジ部の上下方向に位置する領域とは、車輪用転がり軸受け装置が車体側に固定された状態で車輪用転がり軸受け装置の中心軸線に対し、フランジ部の上方に位置する領域と、フランジ部の下方に位置する領域との双方を指す趣旨である。
前記補強構造は、前記上下方向に位置する領域に形成されたリブ(23)を含むものであってもよい(請求項2)。
また、前記補強構造は、前記外輪の軸方向および径方向の少なくとも一方方向の厚みを厚くする構造(33)を含むものであってもよい(請求項3)。
さらに、前記補強構造は、前記リブと、前記厚みを厚くする構造との双方を含むものであってもよい。
さらにまた、前記の目的を達成するための請求項4記載の発明は、円形の内周面(16a,16b)を有し、外側に車体側に固定されるフランジ部(15;31)が設けられている車輪用転がり軸受け装置(1)の外輪(3,30)であって、車体側に固定された際に上下方向に位置する領域(15a,15c;31a,31c)には、強度および剛性を補強するための補強構造(23;33)が設けられ、車体側に固定された際にその軸方向に見て左右方向に位置する領域(15b,15d;31b,31d)には、強度および剛性を補強するための補強構造が設けられておらず、車体側に固定された際の上下方向に位置する領域の構造が非対称構造であることを特徴とする、車輪用転がり軸受け装置の外輪である。
この構成によれば、フランジ部の上下方向に位置する領域には補強構造が設けられているが、その軸方向に見て左右方向に位置する領域には補強構造は設けられていない。このため、外輪の剛性および強度に大きく寄与する部分のみが補強され、外輪の剛性および強度にほとんど寄与しない部分では、フランジ材料の削減が図られる。これにより、外輪の強度および剛性を低下させることなく、外輪の軽量化を実現することができる。
なお、フランジ部の左右方向に位置する領域とは、フランジ部の右方に位置する領域と、フランジ部の左方に位置する領域との双方を指す趣旨である。
本発明の一実施形態に係る外輪が適用された車輪用転がり軸受け装置の構成を概略的に示す断面図である。 図1に示す車輪用転がり軸受け装置の外輪の構成を示す斜視図である。 図2Aに示す矢印D方向から見た正面図である。 本発明の他の実施形態に係る車輪用転がり軸受け装置の外輪の構成を示す斜視図である。 図3Aに示す矢印E方向から見た正面図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る外輪3が適用された車輪用転がり軸受け装置1の構成を概略的に示す断面図である。車輪用転がり軸受け装置1は、自動車のハブユニットとして使用される内・外輪フランジ付き複列アンギュラ型玉軸受け装置である。図1では、車輪用転がり軸受け装置1を車体に取り付けたときの車体の外側方向を左側に示し、車輪用転がり軸受け装置1を車体に取り付けたときの車体の内側方向を右側に示している。
車輪用転がり軸受け装置1は、車輪の車軸が取り付けられる内軸(ハブ輪)5と、この内軸5に固定された内輪6と、車体側に固定される外輪3と、内軸5および内輪6と外輪3との間に介在される複数列(たとえば2列)に配列された複数の転動体4とを備えている。
内軸5の軸方向のインナー側端部(図1に示す右側端部)には、内輪6を嵌め入れるための環状の嵌入溝10が形成されている。内輪6の嵌入溝10への嵌入後、かしめ変形によって内輪6が内軸5に固定される。内輪6の外周面には、第1内輪軌道11aが形成されている。また、内軸5の外周面には、第1内輪軌道11aに連続して第2内輪軌道11bが形成されている。
内軸5の軸方向アウター側端部(図1に示す左側端部)付近には、内軸5の外周面から径方向外方に向けて突出する内輪フランジ部7が形成されている。内輪フランジ部7には、ブレーキディスクロータ(図示しない)および車輪(図示しない)を、車輪用転がり軸受け装置1に取り付けるためのボルト8を挿通させるためのボルト孔9が複数個形成されている。
外輪3は、車軸と同軸の軸線をその中心軸線とする円筒部14と、円筒部14の軸方向の途中部に形成された外輪フランジ部(フランジ部)15とを備えている。円筒部14の内周面には、2列の外輪軌道16a,16b(第1外輪軌道16aおよび第2外輪軌道16b)が形成されている。内輪6の第1内輪軌道11aと外輪3の第1外輪軌道16aとの間には、転動体4が、内輪6および外輪3のそれぞれと所定の接触角を保って配置されている。内軸5の第2内輪軌道11bと外輪3の第2外輪軌道16bとの間には、転動体4が、内軸5および外輪3のそれぞれと所定の接触角を保って配置されている。
外輪フランジ部15には、複数(たとえば4つ)のボルト挿通孔17,18,19,20(第1ボルト挿通孔17、第2ボルト挿通孔18、第3ボルト挿通孔19および第4ボルト挿通孔20)が形成されている(図1では、第2ボルト挿通孔18および第3ボルト挿通孔19の2つだけを図示)。各ボルト挿通孔17〜20には、車輪用転がり軸受け装置1を車体側に固定するためのボルト(図示しない)が挿通される。複数のボルトがこれらのボルト挿通孔17〜20を介して車体の懸架装置に固定されることにより、車輪用転がり軸受け装置1が懸架装置に取り付けられる。
図2Aは、図1に示す車輪用転がり軸受け装置1の外輪3の構成を示す斜視図である。図2Bは、図2Aに示す矢印D方向から見た正面図である。この図2Aおよび図2Bに示す外輪3の上下方向は、車輪用転がり軸受け装置1が車体の懸架装置に取り付けられる際の上下方向を示している。
外輪フランジ部15の上部には、第1および第2ボルト挿通孔17,18が形成されている。具体的には、第1ボルト挿通孔17は、外輪フランジ部15の最上部から軸方向に見て左方向に向けてたとえば60°程度移動した位置に形成されている。第2ボルト挿通孔18は、最上部に対して第1ボルト挿通孔17と反対側に、たとえば60°程度移動した位置に形成されている。
外輪フランジ部15の下部には、第3および第4ボルト挿通孔19,20が形成されている。具体的には、第3ボルト挿通孔19は、外輪フランジ部15の最下部から第2ボルト挿通孔18側に向けてたとえば60°程度移動した位置に形成されている。第4ボルト挿通孔20は、最下部に対して第3ボルト挿通孔19と反対側にたとえば60°程度移動した位置に形成されている。
外輪フランジ部15は、第1〜第4ボルト挿通孔17〜20の周囲部分で、小径部22の外周面から径方向外方に向けて先尖状に突出した4つのボルト取付け部21a,21b,21c,21dと、ボルト取付け部21a〜21dを除く円筒部14の周方向全域で、円筒部14の外周面から径方向外方に向けて突出した、所定の径方向厚みを有するほぼ円筒状の小径部22とを備えている。
ボルト取付け部21aは、第1ボルト挿通孔17に対応して形成されている。ボルト取付け部21bは、第2ボルト挿通孔18に対応して形成されている。ボルト取付け部21cは、第3ボルト挿通孔19に対応して形成されている。ボルト取付け部21dは、第4ボルト挿通孔20に対応して形成されている。各ボルト取付け部21a〜21dは、同一の諸元(サイズおよび形状)に形成されており、その軸方向厚みがd1に設定されている。このように、ボルト取付け部21a〜21dは、それぞれ、外輪フランジ部15の左上部、右上部、右下部および左下部に形成されている。
ボルト取付け部21aとボルト取付け部21bとの間、すなわち外輪フランジ部15の上部分(上下方向に位置する領域)15aは小径部22をなしている。ボルト取付け部21bとボルト取付け部21cとの間、すなわち外輪フランジ部15の右部分(左右方向に位置する領域)15bは小径部22をなしている。ボルト取付け部21cとボルト取付け部21dとの間、すなわち外輪フランジ部15の下部分(上下方向に位置する領域)15cは小径部22をなしている。ボルト取付け部21dとボルト取付け部21aとの間、すなわち外輪フランジ部15の左部分(左右方向に位置する領域)15dは小径部22をなしている。
外輪フランジ部15の上部分15aおよび下部分15cは、非対称構造である。以下、具体的に説明する。
外輪フランジ部15の上部分15aおよび下部分15cには、小径部22の前面(図2Aで示す左手前面)に、補強構造としてのリブ23が形成されている。このリブ23は、上部分15aの全域および下部分15cの全域に形成されている。一方、外輪フランジ部15の右部分15bおよび左部分15dには、補強構造が設けられていない。
このため、上部分15aおよび下部分15cの前面は、他の部分(右部分15b、左部分15dおよびボルト取付け部21a〜21d)よりも前方に突出している。なお、外輪フランジ部15の後面(図2Aで示す右奥面)は、車軸の軸線方向に直交する平坦面で形成されている。
外輪フランジ部15の上部分15aは、ボルト取付け部21a〜21dの軸方向厚みよりも大きく、必要な強度および剛性を確保できる軸方向厚みd2(d2>d1)に形成されている。外輪フランジ部15の右部分15bは、ボルト取付け部21a〜21dの軸方向厚みとほぼ同じ大きさの軸方向厚みd1に形成されている。外輪フランジ部15の下部分15cは、ボルト取付け部21a〜21dの軸方向厚みよりも大きい軸方向厚みd2に形成されている。外輪フランジ部15の左部分15dは、ボルト取付け部21a〜21dの軸方向厚みとほぼ同じ大きさの軸方向厚みd1(図示しない)に形成されている。
この実施形態によれば、外輪フランジ部15の上部分15aおよび下部分15cにのみリブ23が形成されている。外輪フランジ部15の上部分15aおよび下部分15cにのみ補強構造としてのリブ23を設けることで、外輪3の剛性および強度に大きく寄与する部分のみを補強することができる。これにより、外輪3の強度および剛性を低下させることなく、外輪3の軽量化を実現することができる。
図3Aおよび図3Bに示す外輪30は、図1、図2Aおよび図2Bに示す車輪用転がり軸受け装置1の外輪3に代えて用いられる。この図3Aおよび図3Bにおいて、図1、図2Aおよび図2Bに示された各部に対応する部分には、図1、図2Aおよび図2Bと同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
この図3Aおよび図3Bに示す外輪30では、図1、図2Aおよび図2Bに示す外輪3の場合と異なり、第1ボルト挿通孔17が、外輪フランジ部31の最上部から軸方向に見て左方向に向けてたとえば30°程度移動した位置に形成されている。第2ボルト挿通孔18は、最上部に対して第1ボルト挿通孔17と反対側に、たとえば30°程度移動した位置に形成されている。第3ボルト挿通孔19は、外輪フランジ部31の最下部から第2ボルト挿通孔18側に向けてたとえば45°程度移動した位置に形成されている。第4ボルト挿通孔20は、最下部に対して第3ボルト挿通孔19と反対側にたとえば45°程度移動した位置に形成されている。各ボルト挿入孔17〜20の形成位置に応じて、ボルト取付け部21a〜21dも、図1、図2Aおよび図2Bに示す外輪3とは異なる位置に配置されている。
この図3Aおよび図3Bに示す外輪30が、図1、図2Aおよび図2Bに示す外輪3と大きく相違する点は、外輪フランジ部31の上部分(上下方向に位置する領域)31aおよび下部分(上下方向に位置する領域)31cが、円筒部14の外周面から径方向外方に向けて大きく突出した大径部33を備えた点である。以下、具体的に説明する。
外輪フランジ部31の上部分31a、すなわちボルト取付け部21aとボルト取付け部21bとの間には、円筒部14の外周面から径方向外方に向けて径方向厚みW1だけ突出した大径部(厚みを厚くする構造)33が形成されている。外輪フランジ部31の右部分31b、すなわちボルト取付け部21bとボルト取付け部21cとの間には、円筒部14の外周面から径方向外方に向けて径方向厚みW2(W2<W1)だけ突出した小径部32が形成されている。外輪フランジ部31の下部分31c、すなわちボルト取付け部21cとボルト取付け部21dとの間には、円筒部14の外周面から径方向外方に向けて径方向厚みW1だけ突出した大径部33が形成されている。外輪フランジ部31の左部分31d、すなわちボルト取付け部21dとボルト取付け部21aとの間には、円筒部14の外周面から径方向外方に向けて径方向厚みW2だけ突出した小径部32が形成されている。すなわち、外輪フランジ部31の上部分31aの全域および下部分31cには、補強構造としての大径部33が設けられているが、外輪フランジ部31の右部分31bおよび左部分31dには、補強構造が設けられていない。
この実施形態では、外輪フランジ部31の上部分31a、下部分31cおよびボルト取付け部21a〜21dの前面(図3Aで示す左手前面)は、その外周側端部において、他の部分(右部分31b、左部分31d)よりも前方に突出している。
ボルト取付け部21a〜21dの軸方向厚みはd3に設定されている。外輪フランジ部31の上部分31aの外周側端部は、ボルト取付け部21a〜21dの軸方向厚みとほぼ同じ大きさで、必要な強度および剛性を確保できる軸方向厚みd3に形成されている。外輪フランジ部31の右部分31bは、ボルト取付け部21a〜21dの軸方向厚みよりも小さい軸方向厚みd4(d4<d3)に形成されている。外輪フランジ部31の下部分31cの外周側端部は、ボルト取付け部21a〜21dの軸方向厚みとほぼ同じ大きさの軸方向厚みd3に形成されている。外輪フランジ部31の左部分31dは、ボルト取付け部21a〜21dの軸方向厚みよりも小さい軸方向厚みd4に形成されている。
外輪フランジ部31の上部分31a、下部分31cおよびボルト取付け部21a〜21dの前面(図3Aで示す左手前面)には、径方向内方に向かうに従って前方(図3Aで示す左手前側)に向かうテーパ面34が形成されている。一方、外輪フランジ部31の後面(図3Aで示す右奥面)は、車軸の軸線方向に直交する平坦面で形成されている。そのため、外輪フランジ部31の上部分31a、下部分31cおよびボルト取付け部21a〜21dの軸方向厚みは、外輪フランジ部31の右部分31bおよび左部分31dの軸方向厚みよりも大きい。
この実施形態によれば、外輪フランジ部31の上部分31aおよび下部分31cにのみに大径部33が形成されている。外輪フランジ部31の上部分31aおよび下部分31cにのみ補強構造としての大径部33を設けることで、外輪30の剛性および強度に大きく寄与する部分のみを補強することができる。これにより、外輪30の強度および剛性を低下させることなく、外輪30の軽量化を実現することができる。
また、大径部33が、外輪フランジ部31の右部分31bおよび左部分31dの軸方向厚みd4よりも、その軸方向厚みd3が大きくされている。このため、外輪フランジ部31の上部分31aおよび下部分31cだけが、さらに補強される。これにより、外輪30の強度および剛性をさらに向上させることができる。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。
前述の図1、図2Aおよび図2Bに示す実施形態では、外輪フランジ部15の上部分15aおよび下部分15cに関して、小径部22の前面に補強構造としてのリブ23が形成された構成を例に挙げて説明したが、リブ23が小径部22の外周面に設けられる構成を採用することもできる。
また、前述の図3Aおよび図3Bに示す実施形態では、外輪フランジ部31の上部分31aおよび下部分31cに形成された大径部33が、その軸方向厚みd3も大きくされている構成を例に挙げて説明したが、大径部33の軸方向厚みが、小径部32の軸方向厚みと同じ程度であってもよい。さらに、外輪フランジ部31の上部分31aおよび下部分31cに、径方向厚みはほとんど同じであるが、軸方向厚みだけが大きくされた肉厚部が形成された構成であってもよい。
前述の図3Aおよび図3Bに示す実施形態では、テーパ面34を設ける構成について説明したが、テーパ面でなく、車軸の軸線に直交する面とすることもできる。
また、外輪3,30の外輪フランジ部15,31に設けられるボルト挿通孔17〜20の数や形成位置は、前述の2つの実施形態のものに限られず、車体の懸架装置の仕様に合わせて適宜変更されていてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…車輪用転がり軸受け装置、3…外輪、15…外輪フランジ部(フランジ部)、15a…上部分(上下方向に位置する領域)、15b…右部分(左右方向に位置する領域)、15c…下部分(上下方向に位置する領域)、15d…左部分(左右方向に位置する領域)、16a…第1外輪軌道(内周面)、16b…第2外輪軌道(内周面)、23…リブ、30…外輪、31…外輪フランジ部(フランジ部)、31a…上部分(上下方向に位置する領域)、31b…右部分(左右方向に位置する領域)、31c…下部分(上下方向に位置する領域)、31d…左部分(左右方向に位置する領域)、33…大径部(厚みを厚くする構造)

Claims (4)

  1. 円形の内周面を有し、外側に車体側に固定されるフランジ部が設けられている車輪用転がり軸受け装置の外輪であって、
    車体側に固定された際に上下方向に位置する領域にのみ、強度および剛性を補強するための補強構造が設けられていることを特徴とする、車輪用転がり軸受け装置の外輪。
  2. 前記補強構造は、前記上下方向に位置する領域に形成されたリブを含むことを特徴とする、請求項1記載の車輪用転がり軸受け装置の外輪。
  3. 前記補強構造は、前記外輪の軸方向および径方向の少なくとも一方方向の厚みを厚くする構造を含むことを特徴とする、請求項1記載の車輪用転がり軸受け装置の外輪。
  4. 円形の内周面を有し、外側に車体側に固定されるフランジ部が設けられている車輪用転がり軸受け装置の外輪であって、
    車体側に固定された際に上下方向に位置する領域には、強度および剛性を補強するための補強構造が設けられ、
    車体側に固定された際に左右方向に位置する領域には、強度および剛性を補強するための補強構造が設けられておらず、
    車体側に固定された際の上下方向に位置する領域の構造が非対称構造であることを特徴とする、車輪用転がり軸受け装置の外輪。
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