JP5961900B2 - スクリーンろ過装置、水処理システム - Google Patents

スクリーンろ過装置、水処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP5961900B2
JP5961900B2 JP2012124693A JP2012124693A JP5961900B2 JP 5961900 B2 JP5961900 B2 JP 5961900B2 JP 2012124693 A JP2012124693 A JP 2012124693A JP 2012124693 A JP2012124693 A JP 2012124693A JP 5961900 B2 JP5961900 B2 JP 5961900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter plate
screen
water
filtration device
arm portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012124693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013249624A (ja
Inventor
小林 哲也
哲也 小林
卓也 常住
卓也 常住
剛生 堤
剛生 堤
奈良崎 義仁
義仁 奈良崎
克一 藤巻
克一 藤巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2012124693A priority Critical patent/JP5961900B2/ja
Publication of JP2013249624A publication Critical patent/JP2013249624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5961900B2 publication Critical patent/JP5961900B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

本発明は、下水や河川排水等に含まれるし渣を除去するスクリーンろ過装置、水処理システムに関する。
従来、下水等に含まれるし渣を除去するために、ろ過スクリーンを用いたスクリーンろ過装置が用いられている。スクリーンろ過装置は、並設した長円状のレールに沿ってチェーンを駆動するとともに、対向するチェーンの間に複数のスクリーンパネルを架設し、当該チェーンでスクリーンパネルを循環移動させることにより、スクリーンパネルでろ過したし渣を上部位置でホッパに回収するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2には、対向する搬送チェーンの間に、スクリーンパネルの代わりに、複数のフィルタープレートを無端帯状に連結してスクリーン状にしたものを架設し、フィルタープレートが搬送チェーンに対して常に従動するようにして、搬送速度を速くしてもフィルタープレートに余計な負荷がかからず円滑な動きをすることが記載されている。
図20は、特許文献2等に記載されている従来におけるフィルタープレート群のスクリーンを用いたスクリーンろ過装置の模式的側面図である。同図に示すように、フィルタープレートスクリーン500は対向する無端チェーン501の間に架設され、無端チェーン501が上部のスプロケットホイール502と下部のガイドローラ503に掛け渡されている。この状態で、フィルタープレートスクリーン500の面は、水路600の水流の方向Dに対向して配置されている。上部のスプロケットホイール502が減速機モータ504で回転駆動されることにより、無端チェーン501は循環動する。
このスクリーンろ過装置においては、水路600の上流側がフィルタープレートスクリーン500の上昇側の面となり、水路600の下流側がフィルタープレートスクリーン500の下降側の面となっている。フィルタープレートスクリーン500の上昇側では、フィルタープレートスクリーン500の面の外側(上流側)に配置されたレーキがし渣を掻き上げる。し渣は上部まで搬送され、上部に配置されたブラシ505で掻き落とされる。下降側のフィルタープレートスクリーン500はろ過能力がなく、下部のガイドローラ503の位置に到達すると上昇に転じて、し渣の掻き上げを行う。
このように、従来においては、スクリーン面が被処理水の流れの方向に対向して設置されており、上昇側のスクリーン面外側のレーキでし渣を掻き上げ、下降側のスクリーンで張力を得る構造となっている。つまり、被処理水は上昇側のフィルタープレートスクリーン500の1面のみでろ過されることとなる。
特開2007−15812号公報 特開2002−235316号公報
このような従来におけるスクリーンろ過装置において処理水量を増加させるには、スクリーンの幅を広げてろ過面積を大きくする必要があるが、スクリーンの幅は水路の幅によって制限されるため、水路の幅以上に処理能力を向上させることは困難であった。
さらに、スクリーンの上流側と下流側の2面で水流の抵抗を受けるため、圧力損失が大きくなり、また、水頭差がつきやすい構造であった。
また、従来のフィルタープレートは、図21に示すように、基端アーム部分が直線状で細く、また、横断面形状が矩形であったため、繊維質の絡みつきが発生し易く、また、絡まった繊維質を離脱させるのが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、水路幅に制約されることなく、処理水量を増加させることのできるスクリーンろ過装置、水処理システムを提供することを目的とする。
また、圧力損失を小さくし、水頭差を小さくすることのできるスクリーンろ過装置、水処理システムを提供することを目的とする。
また、繊維質が絡みつき難く、また、絡まった繊維質を離脱させ易いスクリーンろ過装置及び水処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るスクリーンろ過装置は、レーキ部を有する複数のフィルタープレートを連結することにより無端帯状に形成されたフィルタープレートスクリーンを水路に配置し、該フィルタープレートスクリーンを循環動してなるスクリーンろ過装置において、前記フィルタープレートスクリーンの面は、前記水路から被処理水が流れ込む方向と平行に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記フィルタープレートスクリーンの面は、被処理水が流れ込む方向と平行に配置されているため、被処理水がフィルタープレートスクリーンの内側からその面を通って外側に流れるようにすることで、ろ過面積が大きくなり、処理水量を増加させることができる。また、フィルタープレートスクリーンの幅は水路幅に制約されることなく広くすることができるため、ろ過面積を大きくし、処理水量を増加させることができる。また、圧力損失を小さくし、水頭差を小さくすることができる。
上記発明において、前記レーキ部が備える爪は、前記フィルタープレートスクリーンの内側に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタープレートスクリーンの内側に配置されているレーキ部の爪で、フィルタープレートスクリーンの内側から外側に流れる被処理水中のし渣を捕捉することができる。
上記発明において、前記フィルタープレートに付着したし渣に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルの下方に配置され、前記フィルタープレートから離脱したし渣を含む洗浄水を収集する流出トラフと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、フィルタープレートスクリーンの内側に配置されているレーキ部に洗浄水を噴射することで、レーキ部からし渣を容易に離脱させ、流出トラフに収集することができる。
上記発明において、前記フィルタープレートスクリーンの両縁部に連結された1対のローラーチェーンと、前記ローラーチェーンの駆動により、前記フィルタープレートスクリーンを循環動させる駆動スプロケットと、前記フィルタープレートスクリーンの循環動の動きをガイドするガイドレールと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、前記フィルタープレートスクリーンの両縁部に連結された一対のローラーチェーンを駆動スプロケットで鉛直に支持し、ガイドレールでフィルタープレートスクリーンの循環動の動きをガイドすることができる。
上記発明において、前記フィルタープレートスクリーンを覆う上部ケーシング及び下部ケーシングを備え、前記ガイドレールは、前記下部ケーシングに固定されるとともに、長さを調整可能なアジャスタ部を介して前記上部ケーシングに連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタープレートスクリーンの長さに応じて、ガイドレールの位置を調整することができる。
上記発明において、前記フィルタープレートは、中央部に設けられ、中央孔が形成された中央ボス部と、該中央ボス部の一端から基端側に延出する基端アームと、該基端アームの先端に形成され、基端孔が形成された基端ボス部と、前記中央ボス部の他端から先端側に延出され、先端に前記レーキ部が形成された先端アームと、を有し、前記基端アーム部の少なくとも一方の側縁は、外側に突出した山形の形状を有していることを特徴とする。
本発明によれば、前記基端アーム部の少なくとも一方の側縁は、外側に突出した山形の形状を有しているため、繊維質が絡みつき難く、また、繊維質が絡まったとしても、山形の側縁側から洗浄水を噴射することで、絡まった繊維質を容易に離脱することができる。
上記発明において、前記基端アーム部と前記先端アーム部との少なくとも一方の幅方向の断面において、少なくとも一方の端部は、外側に突出した形状を有していることを特徴とする。
本発明によれば、繊維質が絡みつき難く、また、水切れを良くすることができるため、繊維質が絡まったとしても、洗浄水を噴射することで絡まった繊維質を容易に離脱することができる。
また、本発明は、上記スクリーンろ過装置を備えた水処理システムであって、前記スクリーンろ過装置は、反応タンクの前段の水路に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、反応タンクの前段でし渣を取り除くことができるため、反応タンク内でのし渣の絡まりや反応タンク内の担体分離スクリーンの目詰まりを防止することができる。
本発明によれば、前記フィルタープレートスクリーンの面は、被処理水が流れ込む方向と平行に配置されているため、被処理水がフィルタープレートスクリーンの内側からその面を通って外側に流れるようにすることで、ろ過面積が大きくなり、処理水量を増加させることができる。
本発明の実施形態に係るフィルタープレートの平面図である。 本発明の実施形態に係るフィルタープレートの側面図である 図1に示すフィルタープレートのA−A線断面図である。 図1に示すフィルタープレートのB−B線断面図である。 フィルタープレートスクリーンにおけるフィルタープレートの連結状態の説明図である。 フィルタープレートスクリーンを構成するフィルタープレートスクリーンの屈曲の様子を説明する図である。 フィルタープレートスクリーンにおけるフィルタープレート同士の隣接状態を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係るスクリーンろ過装置の模式的斜視図である。 本発明の実施形態に係るスクリーンろ過装置の模式的正面図である。 本発明の実施形態に係るスクリーンろ過装置の模式的側面図である。 本発明の実施形態に係るスクリーンろ過装置の模式的平面図である。 フィルタープレートスクリーンが1対のローラーチェーンに連結された様子を示す図である。 ガイドレールの正面図である。 ガイドレールの平面図である。 ガイドレールの側面図である。 本発明の実施形態に係るスクリーンろ過装置の上部の模式的側面図である。 本発明の実施形態に係るスクリーンろ過装置の上部の模式的正面図である。 洗浄ノズルからフィルタープレートスクリーンに洗浄水が噴射される時の様子を説明するための模式図である。 スクリーンろ過装置を備えた下水処理システムの構成図の一例である。 従来のフィルタープレートのスクリーンを用いたスクリーンろ過装置の模式的側面図である。 従来のフィルタープレートの平面図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、下水等の被処理水中に含まれるし渣を除去するために用いられるフィルタープレートについて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るフィルタープレート1の平面図、図2はフィルタープレート1の側面図、図3はフィルタープレート1のA−A線断面図、図4はフィルタープレート1のB−B線断面図である。
これらの図に示すように、フィルタープレート1は、中央部に中央孔H1が形成された中央ボス部10を有している。この中央ボス部10の一端から基端側には、基端アーム部2が延出している。基端アーム部2の一方の側縁(図の左側の側縁)は外側に突出した山形の形状を有している。この山形は、山の頂点が中央ボス部10寄りとなっている。他方の側縁(図の右側の側縁)は直線状である。基端アーム部2の幅は従来よりも広く形成している。また、基端アーム部2の幅方向の断面(A−A線断面)は、図3に示すように、幅方向の両端部が外側に突出した山形の形状を有している。なお、図3では、幅方向の両端部が外側に突出した山形の形状としているが、外側に突出した円弧の形状であってもよい。
毛髪等の繊維質は細く長いものに絡みつき易い性質があるが、上述したように、基端アーム部2の幅を広くし、側縁と断面を上述した形状とすることにより、基端アーム部2に繊維質を絡まり難くすることができる。また、繊維質が絡まったとしても、後に詳述するが、山形の側縁側から洗浄水を噴射することで、繊維質を容易に離脱することができる。さらに、断面形状が外側に突出していることにより水切れがよいため、繊維質をより離脱し易くすることができる。なお、山形の側縁側から洗浄水を噴射することで繊維質の離脱効果は十分に得られるが、基端アーム部2の一方の側縁のみを山形にするのではなく、両方の側縁を山形にしてもよい。或いは、他方の側縁のみを山形にすることも考えられる。また、横断面の両方の端部を外側に突出させずに、一方の端部のみを外側に突出させてもよい。
中央ボス部10の他端から先端側には、基端アーム部2と略同じ長さの先端アーム部3が延出している。ここで、先端アーム部3の幅方向の断面(B−B線断面)についても、図4に示すように、幅方向の両端部が外側に突出した山形又は円弧の形状を有している。これにより、基端アーム部2と同様に、先端アーム部3にも毛髪等の繊維質が絡まりにくく、また、絡まったとしても容易に離脱することができる。
先端アーム部3の先端側の一方の側縁(基端アーム部2の山形の側縁とは反対側となる側縁)に突出する爪を設けたレーキ部4が形成されている。
基端アーム部2の端部には基端孔H2を設けた基端ボス部20が形成されている。基端孔H2は円孔からなっており、後述する連結軸を回動自在に挿通しうる内径に設定されている。一方、中央孔H1は略楕円形状に形成されている。中央孔H1は、当該中央孔H1に挿通される連結軸が駆動時に牽引される方向(図で縦方向)の径については基端孔H2の径よりも大きく形成されており、その方向に直交する方向(図で横方向)の径は基端孔H2と略同じに形成されている。
また、中央ボス部10の両面には当該中央ボス部10を中心に厚み方向両側に突出する突起部5が形成されている。この突起部5は、フィルタープレート1の中央ボス部10と、他のフィルタープレート1の基端ボス部20とを重ね合わせた場合に、フィルタープレート1間に所望の間隔(例えば、1.0mm)が取れるような厚みに構成されている。
フィルタープレート1は、例えばプラスチック等の合成樹脂で形成し、軽量化することが可能である。
このフィルタープレート1を複数連結して、レーキ部4の爪41が内側となるように無端帯状とすることにより、し渣を捕捉するためのフィルタープレートスクリーン1Aが形成される。
図5はフィルタープレートスクリーン1Aにおけるフィルタープレート1の連結状態の説明図、図6はフィルタープレートスクリーン1Aを構成するフィルタープレートスクリーン1Aの屈曲の様子を説明する図、図7はフィルタープレートスクリーン1Aにおけるフィルタープレート1同士の隣接状態を模式的に示す図である。
すなわち、図5に示すように、フィルタープレート1の中央ボス部10の中央孔H1の左右両側に、他のフィルタープレート1の基端ボス部20の基端孔H2を重ね合わせ、さらにその左右両側に別のフィルタープレート1の中央ボス部10の中央孔H1を重ね合わせる、という作業を、重ね合わせた厚さがフィルタープレートスクリーン1Aの幅となるまで繰り返す。このように重ね合わせたフィルタープレート群を複数用意し、これらの各フィルタープレート群同士を基端アーム部2(又は先端アーム部3)の長さだけ前後にずらして、1つのフィルタープレート群の中央孔H1と他のフィルタープレート群の基端孔H2とを交互に重ね合わせる。そして、当該重ね合わせた孔H1、H2に円柱状の連結軸40を挿通する。これらのフィルタープレート群に対して、さらに、別のフィルタープレート群を同様に重ね合わせて、孔H1、H2に連結軸40を挿通する作業を繰り返す。そして、レーキ部4の爪41が内側となるように無端帯を形成することにより、フィルタープレートスクリーン1Aが完成する。このようなフィルタープレートスクリーン1Aにおいては、基端アーム部2と先端アーム部3との長さが略等しいため、図7に示すように、1つのフィルタープレート1の基端アーム部2と、他のフィルタープレート1の先端アーム部3とが、等間隔で隣接するように配置される。
このように、フィルタープレートスクリーン1Aを複数のフィルタープレート1で構成することで、複数のパネルで構成する場合よりもパネルを支えるリブ等の部品の数を削減することができる。
また、フィルタープレート1の中央孔H1を楕円としているため、中央孔H1と連結軸40との間には遊びが発生する。このため、図6に示すようにフィルタープレートスクリーン1Aの一部が屈曲して円弧状の軌跡を描く際に、屈曲を大きくすることができる。
(スクリーンろ過装置)
次に、このフィルタープレートスクリーン1Aを用いたスクリーンろ過装置50について説明する。図8はスクリーンろ過装置50の模式的斜視図、図9はスクリーンろ過装置50の模式的正面図、図10はスクリーンろ過装置50の模式的側面図、図11はスクリーンろ過装置50の模式的平面図である。
これらの図に示すように、スクリーンろ過装置50は水路30に配置され、下部が水に浸漬された状態で設置されている。スクリーンろ過装置50の上流側には、水路30から被処理水を流入させる流入トラフ31が設けられている。流入トラフ31の流入口には、高さを調整することにより水路30からの被処理水の流入量を調整する流入可動堰32が設けられている。スクリーンろ過装置50の下流側には、被処理水が直線状に流れるのを防止する閉止板33が設けられている。
スクリーンろ過装置50の外側はケーシング60で覆われている。ケーシング60は上部ケーシング61と下部ケーシング62とで構成されている。上部ケーシング61の内側には、1対の円板状の駆動スプロケット51が配置されている。この1対の駆動スプロケット51の主面は、水路30から流れ込む水流の方向に対して垂直に配置されている。
図12に示すように、フィルタープレートスクリーン1Aは、その両縁部に突出している複数の連結軸40の両端部がそれぞれ1対の無端環状のローラーチェーン52に連結されており、この1対のローラーチェーン52を1対の駆動スプロケット51に掛け渡すことにより、フィルタープレートスクリーン1Aは駆動スプロケット51から鉛直方向に垂下される。したがって、フィルタープレートスクリーン1Aの面は、流れ込む水流の方向と平行に配置されることとなる。
ここで、図12に示すように、ローラーチェーン52は、複数の円筒状のローラ52bと、当該複数のローラ52bの両縁部にそれぞれ配置され、無端帯状に連結された複数のリンクプレート52aと、を備えている。リンクプレート52aの長さ方向両端部には係合孔(不図示)が設けられており、連結軸40は、ローラ52bの円筒内と、当該ローラ52bの両縁部それぞれに配置された上下のリンクプレート52aそれぞれの係合孔と、に回動自在に挿通されている。
駆動スプロケット51にローラーチェーン52が掛け渡された状態では、駆動スプロケット51の外周部に設けられた各凹部がローラーチェーン52の各ローラ52bに噛合して、駆動スプロケット51はローラーチェーン52間に配置されたフィルタープレートスクリーン1Aを支持及び駆動する。各駆動スプロケット51の中心部は、駆動軸54に固定されている。駆動軸54の両端部は、ケーシング60の両側面を貫通してケーシング60の外側に突出している。駆動軸54の一方の端部には、駆動手段としての減速機付モータ70が設けられている。この減速機付モータ70の駆動により駆動軸54に固定された駆動スプロケット51が回転し、これにより、駆動スプロケット51に掛け渡されたフィルタープレートスクリーン1Aが循環動する。なお、本実施形態では、駆動手段として設置スペースを小さくできる減速機付モータ70を使用しているが、任意の駆動手段を用いることができる。
下部ケーシング62の内側には、フィルタープレートスクリーン1Aの下降から上昇への動きをガイドする1対のガイドレール63が固定されている。図13はガイドレール63の正面図であり、図14はガイドレール63の平面図であり、図15はガイドレール63の側面図である。
ガイドレール63は、左右の直線部63aと、下部の半円形部63bと、で形成されており、フィルタープレートスクリーン1Aの縁部及び当該縁部に連結されたローラーチェーン52の動きをガイドする。
ガイドレール63は、フィルタープレートスクリーン1Aの幅を開けて、対向するように1対並設されている。
左右の直線部63aの端部の前記対向側とは反対側の面側面には、上部ケーシング61に連結するためのアジャスタ部65が固定されている。ガイドレール63は、左右の直線部63aの外側側面が下部ケーシング62に固定されるとともに、上記アジャスタ部65を介して上部ケーシング61に連結されている。
図16はスクリーンろ過装置50の上部の模式的側面図、図17はスクリーンろ過装置50の上部の模式的正面図である。
これらの図に示すように、アジャスタ部65は、例えば、ジャッキボルト65a及びナット65bで構成されており、ナット65bを回転させることにより上部ケーシング61の昇降が可能である。このようなアジャスタ部65で上部ケーシング61とガイドレール63(下部ケーシング62)との距離を調整することにより、フィルタープレートスクリーン1Aの長さに応じてケーシング60全体の高さを調整でき、フィルタープレートスクリーン1Aの張りを調整することができる。
下部ケーシング62の側面は、水路30を覆うスラブ67に固定されている。
また、上部ケーシング61内には、フィルタープレートスクリーン1Aの上昇側(図9、図17では左側)の動きをガイドするガイドレール64が設けられている。
ここで、フィルタープレート1の中央孔H1を縦長の楕円としたことで、フィルタープレートスクリーン1Aの一部が円弧状の軌跡を描く際に屈曲をスムーズにすることができるため、フィルタープレートスクリーン1Aを掛け渡す駆動スプロケット51の径を小さくすることができる。したがって、スクリーンろ過装置50全体を軽量化することができる。また、フィルタープレートスクリーン1Aが下降側から上昇側へ移動する際に滑らかな軌跡を描くことができるため、フィルタープレートスクリーン1Aがガイドレール63に案内されて移動する際に、ガイドレール63に衝突するのを防ぐことができる。
また、上部ケーシング61内であって、フィルタープレートスクリーン1Aの上方には、洗浄水を噴射する洗浄ノズル80が設けられている。
洗浄ノズル80及び駆動スプロケット51の下方には洗浄ノズル80からの洗浄水を収集するための流出トラフ85が設けられており、フィルタープレートスクリーン1Aに付着したし渣を流出トラフ85に回収するようにしている。
流出トラフ85には、水位計等の水位計測手段87及び回収したし渣を水と一緒に排出させる流出配管86が接続されており、流出配管86には電動バルブ88が設けられている。流出配管86は排出が自然流下で行われるよう勾配が設けられている。
図18は、洗浄ノズル80からフィルタープレートスクリーン1Aに洗浄水が噴射される時の様子を説明するための模式図である。流出トラフ85内のし渣を含む水の水位が水位計測手段87によって計測され、所定の水位が検知されると、電動バルブ88が開放され、し渣は流出トラフ85内の水と共に流出配管86から排水される。
図18に示すように、フィルタープレートスクリーン1Aへの洗浄水の噴射時には、フィルタープレートスクリーン1Aは駆動スプロケット51の円板形状に沿って円弧状の軌跡を描く。この時、フィルタープレート1のレーキ部4の爪41は下方を向くとともに、中央孔H1を中心に上方に移動し、隣接するフィルタープレート1からずれる。この状態で、上方に配置された洗浄ノズル80からの洗浄水がフィルタープレートスクリーン1Aに噴射されるため、し渣はレーキ部4から離脱し易い。また、基端アーム部2や先端アーム部3に繊維質が絡みついていたとしても、これらのアーム部2,3の横断面の端部の形状を外側に突出する形状としたことにより、水切れがよいため、繊維質を容易に離脱させることができる。さらに、基端アーム部2の洗浄ノズル80側の側縁を山形形状としたことにより、洗浄水とともに繊維質が山形形状を伝って流れるため、容易に繊維質を離脱させることができる。また、フィルタープレート1間の大きな屈曲を可能とすることで、し渣がフィルタープレート1間に挟み込まれて離脱が困難になることがなくなる。
次に、上述したスクリーンろ過装置50の動作について説明する。
減速機付モータ70が駆動されると、駆動軸54及び当該駆動軸54に固定された駆動スプロケット51が回転する。これにより、駆動スプロケット51に掛け渡されているローラーチェーン52間に連結されたフィルタープレートスクリーン1Aが循環動する。このときに、流入トラフ31から流れてきた被処理水は、フィルタープレートスクリーン1Aの内側に流入する。流入した被処理水は直進しようとするが、閉止板33に堰きとめられて、図9〜図11に示す矢印のように、フィルタープレートスクリーン1Aの面を通って外側に流れる。
被処理水がフィルタープレートスクリーン1Aの面を通過する際に、上昇側ではレーキ部4の爪41は上方を向いているため、フィルタープレート1のレーキ部4の爪41で被処理水中のし渣が捕捉される。当該し渣は、上部の駆動スプロケット51の位置まで搬送される。この位置では、フィルタープレートスクリーン1Aは駆動スプロケット51の形状に沿って円弧状に屈曲する。この状態で、上方に配置された洗浄ノズル80からの洗浄水がし渣を捕捉したレーキ部4に噴射され、し渣はレーキ部4から離脱する。また、基端アーム部2や先端アーム部3に絡みついた繊維質も離脱する。
離脱したし渣は、下方に設置された流出トラフ85に落下し、流出配管86から排出される。
フィルタープレートスクリーン1Aの下降側では、レーキ部4の爪41は下方を向く。下降側でもレーキ部4の爪41はし渣を捕捉する。レーキ部4の爪41に捕捉されたし渣は、捕捉された状態で押し下げられ、ガイドレール63の半円形部63bの位置で向きを変えて上昇側まで搬送される。
従来においては、フィルタープレートスクリーン1Aの面は、水路30から流入する水流の方向に対向して配置されていたが、本実施形態では、水流の方向と平行に配置されている。したがって、従来においては、被処理水をフィルタープレートスクリーン1Aの上流側の1面でろ過していたが、本実施形態では、水流が流れてくる方向を正面とした場合、被処理水をフィルタープレートスクリーン1Aの両側面の2面及び底面でろ過することができる。したがって、水路30の幅が従来と同じ場合、従来に比較して被処理水のろ過面積が増加し、水処理量を増加させることができる。さらに、水路30の幅に制約されることなく、フィルタープレートスクリーン1Aの幅を広げることができるため、被処理水のろ過面積をさらに増加させ、水処理量を増加させることができる。
なお、上述した実施形態では、フィルタープレートスクリーン1Aの両縁部に連結された1対のローラーチェーン52を駆動スプロケット51のみで支持することで、フィルタープレートスクリーン1Aの上昇側と下降側の面が鉛直になるように設置したが、下部にガイドローラを設けることにより傾斜させた構造にしてもよい。なお、フィルタープレートスクリーン1Aを鉛直に設置することで、逆転運転も可能となる。
(下水処理システム)
このようなスクリーンろ過装置50は、担体添加型下水処理システム(凝集剤併用を含む)の最初沈殿池と反応タンクとの間の水路に設置することができる。図19は、スクリーンろ過装置50を備えた下水処理システム100の構成図の一例である。同図に示すように、スクリーンろ過装置50は、下水中の土砂等を沈殿させる沈砂池200と、当該沈砂池200の被処理水がくみ上げられ、被処理水中の浮遊物を沈殿させる最初沈殿池300と、最初沈殿池300からの被処理水中のし渣を除去するスクリーンろ過装置50と、スクリーンろ過装置50からの被処理水を生物反応により浄化する反応タンク400と、を備えている。反応タンク400は、嫌気槽、無酸素槽、好気槽等で構成されている。
なお、このスクリーンろ過装置50は、担体添加活性汚泥法に限らず、例えば膜分離活性汚泥法による下水処理システムも利用することができる。膜分離活性汚泥処理装置に使用する場合には、スクリーンろ過装置50は、反応タンクの前段に配置すればよい。
1………現場状況把握システム、1A………フィルタープレートスクリーン、2基端アーム部、3………先端アーム部、30………水路、31………流入トラフ、32………流入可動堰、33………閉止板、4………レーキ部、41………爪、5………突起部、10………中央ボス部、20………基端ボス部、40………連結軸、50………スクリーンろ過装置、51………駆動スプロケット、52………ローラーチェーン、52a………リンクプレート、52b………ローラ、54………駆動軸、60………ケーシング、61………上部ケーシング、62………下部ケーシング、63………ガイドレール、63a………直線部、63b………半円形部、64………ガイドレール、65………アジャスタ部、65a………ジャッキボルト、65b………ナット、67………スラブ、70………減速機付モータ、80………洗浄ノズル、85………流出トラフ、86………流出配管、87………水位計測手段、88………電動バルブ、100………下水処理システム、200………沈砂池、300………最初沈殿池、400………反応タンク。

Claims (6)

  1. レーキ部を有する複数のフィルタープレートを連結することにより無端帯状に形成されたフィルタープレートスクリーンを水路に配置し、該フィルタープレートスクリーンを循環動してなるスクリーンろ過装置において、
    前記フィルタープレートスクリーンの面は、前記水路から被処理水が流れ込む方向と平行に配置され
    前記フィルタープレートスクリーンの両縁部に連結された1対のローラーチェーンと、
    前記ローラーチェーンの駆動により、前記フィルタープレートスクリーンを循環動させる駆動スプロケットと、
    前記フィルタープレートスクリーンの循環動の動きをガイドするガイドレールと、
    前記フィルタープレートスクリーンを覆う上部ケーシング及び下部ケーシングを備え、
    前記ガイドレールは、前記下部ケーシングに固定されるとともに、長さを調整可能なアジャスタ部を介して前記上部ケーシングに連結されていることを特徴とするスクリーンろ過装置。
  2. 前記レーキ部が備える爪は、前記フィルタープレートスクリーンの内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスクリーンろ過装置。
  3. 前記フィルタープレートに付着したし渣に洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、
    前記洗浄ノズルの下方に配置され、前記フィルタープレートから離脱したし渣を含む洗浄水を収集する流出トラフと、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリーンろ過装置。
  4. 前記フィルタープレートは、中央部に設けられ、中央孔が形成された中央ボス部と、該中央ボス部の一端から基端側に延出する基端アーム部と、該基端アーム部の先端に形成され、基端孔が形成された基端ボス部と、前記中央ボス部の他端から先端側に延出され、先端に前記レーキ部が形成された先端アーム部と、を有し、
    前記基端アーム部の少なくとも一方の側縁は、外側に突出した山形の形状を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスクリーンろ過装置。
  5. 前記基端アーム部と前記先端アーム部との少なくとも一方の幅方向の断面において、少なくとも一方の端部は、外側に突出した形状を有していることを特徴とする請求項に記載のスクリーンろ過装置。
  6. 請求項1からの何れか1項に記載のスクリーンろ過装置を備えた水処理システムであって、
    前記スクリーンろ過装置は、反応タンクの前段の水路に配置されていることを特徴とする水処理システム。
JP2012124693A 2012-05-31 2012-05-31 スクリーンろ過装置、水処理システム Active JP5961900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012124693A JP5961900B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 スクリーンろ過装置、水処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012124693A JP5961900B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 スクリーンろ過装置、水処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013249624A JP2013249624A (ja) 2013-12-12
JP5961900B2 true JP5961900B2 (ja) 2016-08-03

Family

ID=49848582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012124693A Active JP5961900B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 スクリーンろ過装置、水処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5961900B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101731288B1 (ko) * 2016-12-12 2017-04-28 주식회사 조은환경 협잡물 파쇄용 스크린바가 구비된 로타리 제진기
CN116240857B (zh) 2023-05-09 2023-07-07 安徽农业大学 一种农业面源污染生态拦截构筑物结构

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5353070A (en) * 1976-10-25 1978-05-15 Tadashi Hagiwara Separator
JPS61159425U (ja) * 1985-03-26 1986-10-02
JPH04309613A (ja) * 1991-04-05 1992-11-02 Hitachi Kiden Kogyo Ltd チェン式除塵機のテークアップ装置
JP2764691B2 (ja) * 1994-06-07 1998-06-11 日立機電工業株式会社 濾体循環式除塵機
JPH1193251A (ja) * 1997-09-22 1999-04-06 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 汚水に含まれる繊維状の難分解性物質の除去装置
JP4440854B2 (ja) * 2005-08-24 2010-03-24 株式会社日立プラントテクノロジー 濾面循環式除塵機のスクリーン
JP4642730B2 (ja) * 2006-10-23 2011-03-02 株式会社日立プラントテクノロジー スクリーン循環式除塵機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013249624A (ja) 2013-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7678284B2 (en) Tertiary filter
KR102244809B1 (ko) 우회수가 역세척에 사용되는 것을 방지하기 위한 우회수 제어 기능이 있는 프레임형 디스크 필터
US7722762B2 (en) Horizontally traveling water screen
KR20140020539A (ko) 경사평판형 필터장치
EP3003526B1 (en) Continuous belt screen
KR20170065420A (ko) 회전식 디스크 필터
US10688420B2 (en) Enhanced momentum cleaning device for rotating belt screens and filters
KR101415953B1 (ko) 물의 흐름에 영향을 주지 않는 제진기
JP5961900B2 (ja) スクリーンろ過装置、水処理システム
US20130264296A1 (en) Filtering apparatus for removing solid material from a fluid in a channel
JP2013529266A5 (ja)
KR100927042B1 (ko) 세척수 유도기능을 갖는 회전 디스크 필터형 연속 여과장치
KR20120133060A (ko) 제진기
JP2023165304A (ja) 除塵用立体スクリーン
KR102363813B1 (ko) 제진기
KR101126198B1 (ko) 폐수정화장치용 무빙스크린기의 스크린판
KR960001374B1 (ko) 폐수 여과용 스크린(Screen)장치
JP2023166804A (ja) 除塵用立体スクリーン
KR20000015419U (ko) 오,폐수에 함유된 슬러지 제거 장치
KR101358550B1 (ko) 이중 브러쉬 구조를 갖는 해양생물 제거 장치
KR20090114108A (ko) 오폐수 여과장치
JPH07108113A (ja) 濾体移動式細塵除塵機における濾体
JPS60175612A (ja) スクリ−ン除塵装置
JP2004162456A (ja) 合流式下水道用スクリーン装置
JPH07108112A (ja) 濾体移動式細塵除塵機における濾体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5961900

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250