JP5960378B1 - 汚染防止剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライパートにおけるピッチ汚染を効果的に防止することができる汚染防止剤組成物を提供すること。【解決手段】本発明は、抄紙機におけるドライパートDに付与され、皮膜形成剤と、ゲル化剤とからなり、皮膜形成剤が、水、変性シリコーン及び乳化剤からなるエマルジョンであり、ゲル化剤が、下記式(1)で表される化合物である汚染防止剤組成物1である。[式(1)中、R1は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基又は炭素数1〜3の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、R2は、それぞれ独立して、水酸基又はカルボキシル基であり、R3は、水素原子、水酸基又はカルボキシル基であり、mは、1〜5の整数であり、nは、0〜5の整数である。]

Description

本発明は、汚染防止剤組成物に関し、更に詳しくは、ドライパートにおけるピッチ汚染を効果的に防止することができる汚染防止剤組成物に関する。
抄紙機における抄紙工程は、一般に水中にパルプが分散された液を抄紙用の網(ワイヤー)に載せ、余分な水を自然落下させることにより湿紙とするワイヤーパートと、湿紙を一対のプレスロール間に通し、フェルトを介してプレスロールで押圧することにより、湿紙中の水分をフェルトに移行させ、これにより湿紙を脱水するプレスパートと、プレスパートを通過した湿紙を、加熱されたシリンダに接触させることで乾燥させ、紙とするドライパートと、紙をスプールと呼ばれる棒に巻き取るリールパートと、を有する。
ところで、ドライパートには、湿紙を加熱乾燥するためのシリンダ、湿紙をシリンダに押し付けるためのカンバス、カンバスを案内するためのカンバスロール、乾燥した湿紙の平滑性と紙厚を調整するためのカレンダーロール、乾燥した湿紙の平滑性と紙厚を緩やかに調整するためのブレーカースタックロール等の装置があり、これらの表面にピッチが付着するという問題がある。これらにピッチが付着すると、紙が汚染され、歩留まりが大きく低下する原因となる。
これに対し、ドライパートに付与することにより、ピッチ汚染を防止することができる汚染防止剤組成物として、シリコーン系汚染防止剤組成物が知られている。
例えば、シリコーン系汚染防止剤組成物としては、所定の化学構造式を有するポリシロキサン化合物を含み、ポリシロキサン化合物1分子あたりのアミノ変性基の個数が0.5〜5個である汚染防止剤組成物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上記汚染防止剤組成物においては、ピッチ汚染を防止できる領域はドライパートのうち、当該汚染防止剤組成物を付与した部位に限られる。このため、ドライパートに対し、複数箇所で汚染防止剤組成物を付与する必要がある。
これに対し、所定の化学構造式を有する低分子ポリシロキサン化合物と、所定の化学構造式を有する高分子ポリシロキサン化合物と、を含み、低分子ポリシロキサン化合物の25℃における動粘度が10〜300mm/sであり、高分子ポリシロキサン化合物の25℃における動粘度が40〜90000mm/sであり、低分子ポリシロキサン化合物1分子辺りの変性基の個数が0.1〜3.0個であり、高分子ポリシロキサン化合物1分子辺りの変性基の個数が1.0〜10個であり、低分子ポリシロキサン化合物におけるポリシロキサン単位の繰り返し数mと、前記高分子ポリシロキサン化合物におけるポリシロキサン単位の繰り返し数nとが、
2m≦n
の関係を満たす汚染防止剤組成物が知られている(例えば、特許文献2参照)。
かかる汚染防止剤組成物においては、当該汚染防止剤組成物を付与したドライパートに高分子ポリシロキサン化合物が皮膜を形成する一方で、低分子ポリシロキサン化合物が湿紙に転移して、当該湿紙により運ばれ、湿紙が案内される下流側のドライパートに再転移されるため、ドライパートの広範囲に渡って、当該汚染防止剤組成物が付与され、ピッチ汚染を効果的に防止することが可能である。
特許第4868628号公報 特許第4868629号公報
しかしながら、上記特許文献2記載の汚染防止剤組成物においては、ドライパートに対し、広範囲に汚染防止剤組成物を付与することは可能であるものの、特に湿紙の走行に対し下流側のドライパートにおいてはピッチ汚染を必ずしも十分に防止できるとはいえない。
すなわち、上記特許文献2記載の汚染防止剤組成物において、低分子ポリシロキサン化合物は、分子量が小さいため、湿紙に転移されると、湿紙の内部にまで浸透してしまう傾向にある。そうすると、湿紙の走行に対し下流側のドライパートに、低分子ポリシロキサン化合物を含む湿紙が当接されたとしても、十分な量の低分子ポリシロキサン化合物を再転移させることができないという欠点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ドライパートにおけるピッチ汚染を効果的に防止することができる汚染防止剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、所定の構造のゲル化剤を汚染防止剤組成物に含ませることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、(1)抄紙機におけるドライパートに付与され、皮膜形成剤と、ゲル化剤とからなり、皮膜形成剤が、水、変性シリコーン及び乳化剤からなるエマルジョンであり、ゲル化剤が、グルコン酸、リンゴ酸及びクエン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つである汚染防止剤組成物に存する。
本発明は、()変性シリコーンが、アミノ基を有するアミノ変性シリコーンであり、該アミノ変性シリコーンを中和するための中和剤を更に含み、該中和剤が、酢酸又は乳酸である上記(1)記載の汚染防止剤組成物に存する。
本発明は、()変性シリコーン10質量%に対するゲル化剤の配合割合が0.1〜20質量%である上記(1)又は(2)に記載の汚染防止剤組成物に存する。
本発明は、()ドライパートに付与した後、湿紙接触することにより冷却されて、ゲル化したゲル化物となり、該ゲル化物が該湿紙に転移するものである上記(1)〜()のいずれか1つに記載の汚染防止剤組成物に存する。
本発明は、(5)ゲル化物が、温められることにより液化し、更に、乾燥することにより皮膜が形成される上記(4)記載の汚染防止剤組成物に存する。
本発明は、(6)抄紙機のドライパートに付与することにより、ドライパートのピッチ汚染が防止される上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の汚染防止剤組成物に存する。
本発明の汚染防止剤組成物は、エマルジョンからなる皮膜形成剤に加え、所定の構造を有するゲル化剤が含まれているので、ドライパートに付与され加熱された後、それよりも温度が低い湿紙に接触することにより、汚染防止剤組成物が冷却され、ゲル化剤が作用してゲル化されることになる。
ここで、汚染防止剤組成物がゲル化剤によりゲル化される理由については定かではないが、ゲル化剤を、分子間水素結合を形成し易い構造とすると共に、汚染防止剤組成物を冷却してゲル化剤の分子の自由度を制限することにより、ゲル化が起こるものと考えられる。なお、理由はこれに限定されない。
汚染防止剤組成物は、ゲル化されることにより、当該汚染防止剤組成物の流動性が低下することになるので、湿紙の内部にまで浸透してしまうことが防止される。
したがって、本発明に汚染防止剤組成物においては、ドライパートにおいて、湿紙の走行に対して最も上流側のドライパートに汚染防止剤組成物を付与することにより、汚染防止剤組成物が上流側のドライパートから湿紙に転移され、当該湿紙から下流側のドライパートに再転移されることによって、上流側のドライパートのみならず、下流側のドライパートに対しても十分な量の汚染防止剤組成物を付与することが可能となる。その結果、ドライパートの広範囲に渡って、ピッチ汚染を防止することができる。
また、本発明の汚染防止剤組成物においては、汚染防止剤組成物をゲル化させることから、上述した引用文献2記載の汚染防止剤組成物のように、使用する変性シリコーン等の分子量が制限されない。
本発明の汚染防止剤組成物においては、nが1〜5の整数である場合、ゲル化を促進させることができる。すなわち、水酸基又はカルボキシル基であるRを必ず有することになるため、ゲル化剤が分子間水素結合を形成し易くなり、ゲル化も促進されることになる。
本発明の汚染防止剤組成物においては、Rが、それぞれ独立して、水素原子、水酸基又はカルボキシル基であり、該Rの少なくとも1つが水酸基である場合、ゲル化剤が分子間水素結合を形成し易くなるため、ゲル化を促進させることができる。
本発明の汚染防止剤組成物においては、Rが、水酸基である場合、ゲル化剤が分子間水素結合をより形成し易くなるため、ゲル化をより促進させることができる。
本発明の汚染防止剤組成物においては、変性シリコーンが、アミノ基を有するアミノ変性シリコーンであり、該アミノ変性シリコーンを中和するための中和剤を更に含む場合、変性シリコーンが中和された塩となっているため、変性シリコーン自体の極性を高くすることができる。これにより、変性シリコーンが水から分離することなく、ゲル化剤によって確実にゲル化されることになる。
また、中和剤として、カルボキシル基や水酸基を有する酢酸又は乳酸を選択することにより、ゲル化剤と分子間水素結合を形成することも可能となるため、ゲル化を更に促進させることが可能となる。
本発明の汚染防止剤組成物においては、ゲル化剤における水酸基の数が、カルボキシル基の数よりも多いことが好ましい。この場合、ゲル化剤が分子間水素結合を形成し易くなるため、ゲル化をより一層促進させることが可能となる。
本発明の汚染防止剤組成物においては、ゲル化剤が、グルコン酸、リンゴ酸及びクエン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つである場合、汚染防止剤組成物が確実にゲル化される。このため、ドライパートにおけるピッチ汚染をより広範囲で確実に防止することが可能となる。
本発明の汚染防止剤組成物においては、変性シリコーン10質量%に対するゲル化剤の配合割合が0.1〜20質量%である場合、ゲル化剤の効果を十分に発揮でき、また、汚染防止剤組成物を長期間保存した場合であっても、分離等が起こらず、保存安定性に優れる。
本発明の汚染防止剤組成物においては、汚染防止剤組成物をドライパートの所定の部位に付与した後、湿紙がその所定の部位に接触することにより、汚染防止剤組成物がゲル化され、ゲル化された汚染防止剤組成物が湿紙に転移されることになる。
その後、当該湿紙が下流側のドライパートに接触することにより、その接触したドライパートに汚染防止剤組成物が再転移される。
このとき、再転移されたドライパートがシリンダである場合はシリンダが加熱されているため、ゲル化していた汚染防止剤組成物が温められて液化し、更に、乾燥されて皮膜を形成することになる。なお、シリンダ以外のドライパートであっても一般に湿紙との摩擦熱により加熱されている。
こうして、ドライパートにおけるピッチ汚染を効果的に防止することが可能となる。
図1の(a)〜(e)は、本発明に係る汚染防止剤組成物の作用を説明するための説明図である。 図2は、本発明に係る汚染防止剤組成物を用いるドライパートを示す概略図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。また、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本発明に係る汚染防止剤組成物は、抄紙機のドライパートに付与することにより、ドライパートのピッチ汚染を防止することができる。
ここで、かかるドライパートには、シリンダ、カンバス、カンバスロール、カレンダーロール、ブレーカースタックロール等が含まれる。
汚染防止剤組成物は、皮膜形成剤と、ゲル化剤とからなる。
皮膜形成剤は、水、変性シリコーン及び乳化剤からなるエマルジョンである。すなわち、皮膜形成剤は、変性シリコーンと水とを混合し、乳化剤により乳化させたものである。
ここで、変性シリコーンとしては、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。なお、これらは、単独で用いてもよく、複数を混合して用いてもよい。
これらの中でも、変性シリコーンは、汎用性の観点からアミノ変性シリコーンであることがより好ましい。
変性シリコーンがアミノ変性シリコーンである場合、汚染防止剤組成物が塩基性となるため、汚染防止剤組成物は、アミノ変性シリコーンを中和するための中和剤を更に含むことが好ましい。
この場合、アミノ変性シリコーンが中和された塩となるため、アミノ変性シリコーン自体の極性を高くすることができる。これにより、アミノ変性シリコーンが水から分離することなく、ゲル化剤によって確実にゲル化されることになる。
ここで、中和剤としては、特に限定されないが、酢酸、リンゴ酸、クエン酸、乳酸等が挙げられる。
これらの中でも、中和剤は安全性及び汎用性の観点から、酢酸又は乳酸であることが好ましい。
また、中和剤が酢酸又は乳酸である場合、これらは分子内にカルボキシル基や水酸基を有するため、後述するゲル化剤のカルボキシル基や水酸基と分子間水素結合を形成することも可能となるため、ゲル化を更に促進させることが可能となる。
皮膜形成剤において、乳化剤としては、特に限定されず、公知のノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が用いられる。
これらの中でも、乳化剤は、ノニオン性界面活性剤であることが好ましい。
かかるノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルチオエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル等が挙げられる。なお、これらは、単独で用いてもよく、複数を混合して用いてもよい。
これらの中でも、ノニオン性界面活性剤は、変性シリコーンの乳化安定性の観点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテルであることが好ましく、更には、ポリオキシエチレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンウンデシルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル又はポリオキシエチレンステアリルエーテルであることがより好ましい。
汚染防止剤組成物において、ゲル化剤は、下記式(1)で表される化合物である。
(化2)
Figure 0005960378
式(1)は、主鎖が、繰り返し数mの炭素と、繰り返し数nの炭素とからなり、繰り返し数mの炭素に、水素原子、カルボキシル基、R(基)及びR(基)が結合されており、繰り返し数nの炭素に、水素原子及びR(基)が結合した構造となっている。
ここで、Rは、それぞれ独立している。すなわち、分子内にRを複数含んでいる場合は、隣り合うR同士が同じであっても異なっていてもよい。
は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基又は炭素数1〜3の置換基を有していてもよい炭化水素基である。
なお、Rにおいて、置換基を有していてもよい炭化水素基の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン基、水酸基、アミノ基、イミノ基、ニトロ基、アゾ基、オキソ基、カルボキシル基、フェニル基等が挙げられる。
これらの中でも、Rは、それぞれ独立して、水素原子、水酸基又はカルボキシル基であることが好ましい。
が水素原子である場合、水素原子は立体障害にならないため、ゲル化剤の分子同士の分子間水素結合を妨げない。
また、Rが水酸基又はカルボキシル基である場合、それ自体が他の分子の水酸基又はカルボキシル基と分子間水素結合を形成することになる。
このとき、Rの少なくとも1つが水酸基であることが好ましい。この場合、分子間水素結合が形成され易くなるため、ゲル化を促進させることができる。
式(1)中、Rと結合する炭素原子の繰り返し数mは、1〜5の整数である。
繰り返し数mが5を超えると、Rが水素原子又は置換基を有していてもよい炭化水素基である場合、疎水性が高くなるため、汚染防止剤組成物の保存安定性が低下するという欠点がある。
式(1)中、Rは、それぞれ独立している。すなわち、分子内にRを複数含んでいる場合は、隣り合うR同士が同じであっても異なっていてもよい。
は、それぞれ独立して、水酸基又はカルボキシル基である。
これらの中でも、Rは、水酸基であることが好ましい。この場合、分子間水素結合がより形成され易くなるため、ゲル化をより促進させることができる。
式(1)中、Rと結合する炭素原子の繰り返し数nは、0〜5の整数である。
繰り返し数nが5を超えると、ゲル化し過ぎるため、ドライパートに対して均一な付与ができなくなる恐れがある。
ちなみに、nが0の場合、ゲル化剤は、下記式(2)に示すような化合物となる。なお、式(2)中、R、R及びmは、式(1)中のR、R及びmと同義である。
(化3)
Figure 0005960378
式(1)中、繰り返し数nは、1〜5の整数であることが好ましい。
繰り返し数nが1〜5の整数である場合、ゲル化を促進させることができる。すなわち、ゲル化剤が水酸基又はカルボキシル基であるRを必ず有することになるため、分子間水素結合が形成され易くなり、ゲル化も促進されることになる。
式(1)中、Rは、水素原子、水酸基又はカルボキシル基である。
これらの中でも、Rは、水酸基又はカルボキシル基であることが好ましい。この場合、分子間水素結合がより形成され易くなるため、ゲル化をより促進させることができる。
ゲル化剤においては、水酸基の数が、カルボキシル基の数よりも多いことが好ましい。この場合、酸性が強くならず、また、ゲル化剤が分子間水素結合を形成し易くなるため、ゲル化をより一層促進させることが可能となる。
具体的には、水酸基の数は、カルボキシル基の数の2倍以上であることが好ましく、2〜5倍であることがより好ましい。なお、5倍を超えると効果の向上が認められ難くなる
ゲル化剤の具体例としては、例えば、グルコン酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸等の有機酸が挙げられる。なお、これらは、単独で用いてもよく、複数を混合して用いてもよい。
これらの中でも、ゲル化剤は、グルコン酸、リンゴ酸及びクエン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つであることが好ましく、グルコン酸であることが更に好ましい。この場合、汚染防止剤組成物を確実にゲル化することができる。また、汚染防止剤組成物の保存安定性にも優れる。
汚染防止剤組成物において、変性シリコーン10質量%に対するゲル化剤の配合割合は、0.1質量%〜20質量%であることが好ましく、0.1質量%〜5質量%であることがより好ましい。
変性シリコーン10質量%に対するゲル化剤の配合割合が0.1質量%未満であると、ゲル化剤の配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、ゲル化が十分とはいえず、再転移される汚染防止剤組成物の量が少なくなるという欠点があり、変性シリコーン10質量%に対するゲル化剤の配合割合が20質量%を超えると、ゲル化剤の配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、保存条件によっては、汚染防止剤組成物がゲル化してしまう場合があり、保存安定性に優れるとはいえない。
汚染防止剤組成物には、キレート剤、防腐剤、分散剤、粘度調整剤、固体潤滑剤、湿潤剤、ダスティング防止剤、離型剤、接着剤、表面修正剤、洗浄剤、紙力増強剤、サイズ剤、歩留向上剤、撥水剤、撥油剤、防滑剤、柔軟剤等の添加剤が含まれていてもよい。
本実施形態に係る汚染防止剤組成物の製造方法においては、まず、水に変性シリコーンと乳化剤とを加え、真空乳化撹拌装置を用いる等の公知の方法によりエマルジョンとする。
そして、エマルジョンにゲル化剤を加え、必要であれば添加剤を加えて再び撹拌混合することにより汚染防止剤組成物が得られる。
かかる撹拌混合は、ハンドミキサー、ホモジナイザー等が好適に用いられる。なお、サンドミル、ビーズミル、ボールミル等の分散機で分散させてもよい。
こうして、汚染防止剤組成物が得られる。
次に、本発明に係る汚染防止剤組成物を、ドライパートとしてシリンダに付与した場合を例に、汚染防止剤組成物の作用について説明する。
図1の(a)〜(e)は、本発明に係る汚染防止剤組成物の作用を説明するための説明図である。
図1の(a)に示すように、汚染防止剤組成物1は、シリンダ10に付与される。
このとき、シリンダ10は、湿紙Wを乾燥させるドライパートであるので、高温となっている。このため、付与された汚染防止剤組成物1は、高温(約65℃以上)になると共に、水の一部が蒸発し、濃縮されることになる。なお、シリンダ10以外のドライパートも湿紙の走行による摩擦により高温となっている。
次に、図1の(b)に示すように、シリンダ10が走行(回動)し、汚染防止剤組成物1がシリンダ10よりも温度が低い湿紙W(約30〜40℃)と接触すると、汚染防止剤組成物1は、湿紙Wと接触している側が冷却されてゲル化し、ゲル化物1aとなる。
そして、図1の(c)に示すように、汚染防止剤組成物1からなるゲル化物1aの一部が湿紙Wに転移する。
このとき、汚染防止剤組成物1がゲル化物1aとなっているので、湿紙Wの表面に留まり、内部に浸透することが防止される。
なお、シリンダ10においては、残存する汚染防止剤組成物1が皮膜化することにより、ピッチ汚染が防止される。
次に、ゲル化物1aが転移された湿紙Wは、下流側に走行する。
そして、図1の(d)に示すように、ゲル化物1aが転移された湿紙Wが下流側のシリンダ11に接触すると、ゲル化物1aは下流側のシリンダ11により加熱され、図1の(e)に示すように、一部が液体化する。
これにより、湿紙Wから下流側のシリンダ11に汚染防止剤組成物1が再転移されることになる。なお、このとき、ゲル化物1aは、下流側のシリンダ11と接触している面から順に液化されるため、全てが液化されるわけではない。
そして、この操作が繰り返されることにより、湿紙Wが案内される下流側のドライパートに次々と汚染防止剤組成物1が再転移されることになる。
以上より、本実施形態に係る汚染防止剤組成物1においては、湿紙Wに転移した汚染防止剤組成物1がゲル化してゲル化物1aとなることにより、汚染防止剤組成物の流動性が低下することになるので、湿紙Wの内部にまで浸透することを防止することができる。
また、例えば、湿紙Wの走行に対して最も上流側のドライパートに汚染防止剤組成物を付与すると、当該上流側のドライパートのみならず、下流側のドライパートに対しても十分な量の汚染防止剤組成物を付与することができる。
その結果、ドライパートの広範囲に渡って、ピッチ汚染を防止することができる。
次に、ドライパートにおける汚染防止剤組成物の使用方法について説明する。
図2は、本発明に係る汚染防止剤組成物を用いるドライパートを示す概略図である。
図2に示すように、汚染防止剤組成物は、ドライパートDで用いられる。
ドライパートDは、湿紙Wと、該湿紙Wを加熱乾燥するための複数の円筒状のシリンダD1,D2,D3,D4,D5,D6,D7及びD8(以下「D1〜D8」という。)と、湿紙をシリンダD1〜D8に押し付けるカンバスK1,K2と、カンバスK1,K2を案内するカンバスロールKRと、乾燥した湿紙Wの平滑性と紙厚を緩やかに調整するブレーカースタックロールBと、乾燥した湿紙Wの平滑性と紙厚を調整するカレンダーロールCと、を備える。
ドライパートDにおいては、回転するシリンダD1〜D8の表面に湿紙WがカンバスK1,K2により圧接される。これにより、湿紙WがシリンダD1〜D8に付着し、同時に加熱乾燥されるようになっている。
その後、湿紙Wは、ブレーカースタックロールBに挟持され、次いで、湿紙Wは、カレンダーロールCにより高密度化される。
汚染防止剤組成物の使用方法においては、図2に示すように、ドライパートDのシリンダD1〜D8、カンバスK1,K2、ブレーカースタックロールB、カレンダーロールCに対して、それぞれ矢印Aの位置で汚染防止剤組成物が付与される。
なお、汚染防止剤組成物の付与方法は特に限定されず、例えば、散布ノズル等を用いたシャワー方式や噴霧方式等が用いられる。
汚染防止剤組成物が矢印Aの位置で付与されると、各装置が走行(回動)し、湿紙を案内すると共に、上述したように、汚染防止剤組成物が当該湿紙に転移する。
そして、汚染防止剤組成物が湿紙により運ばれ、湿紙が案内される下流側のドライパートに再転移される。
これにより、各装置に対し、全体的に汚染防止剤組成物が付与され、ピッチ汚染を防止することが可能となる。
このとき、汚染防止剤組成物の散布量は、湿紙の通過面積当たりの不揮発分量として、0.02mg/m〜2.0mg/mであることが好ましい。
散布量が0.02mg/m未満であると、散布量が上記範囲内にある場合と比較して、汚染防止剤組成物が十分に各装置の表面に付着せず、ピッチ汚染を十分に防止できない場合がある。また、散布量が2.0mg/mを超えると、散布量が上記範囲内にある場合と比較して、汚染防止剤組成物が汚染の原因となる虞がある。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係る汚染防止剤組成物においては、汚染防止剤組成物をドライパートに付与しているが、ドライパートのみならず、プレスパートやリールパートに応用することも可能である。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例及び比較例)
アミノ変性シリコーン10質量部と、下記表1に示す配合割合のゲル化剤とを混合し、100℃に加熱したサンプルAを作製した。
(評価1)
40℃に加熱したステンレス板上に乾燥した紙を載置した。
そして、紙の上方から、10μLのサンプルAを垂らして、該サンプルAが紙に浸透するまでの時間を測定した。なお、浸透したか否かは目視により判断した。
得られた結果を表1に示す。なお、紙への浸透時間は、遅いほうが好ましい。
(表1)
Figure 0005960378
(評価2)
実施例3及び比較例1のサンプルAそれぞれに水を90質量部加え、サンプルBとした。
そして、実機に対する汚染防止剤組成物の効果を調査した。
具体的には、抄紙機を稼働させると共に、図2に示すシリンダD1〜D8において、矢印Aの位置に、散布ノズルを用いてサンプルBを付与した。
3時間後、シリンダD2,シリンダD4,シリンダD6の汚れ具合を目視にて確認した。
得られた結果を表2に示す。なお、表2中、「○」はピッチ汚染が無い状態を意味し、「×」はピッチ汚染が認められた状態を意味する。
(表2)
Figure 0005960378
以上の結果より、ゲル化剤を含む本発明の汚染防止剤組成物は、ゲル化剤を含まない従来の汚染防止剤組成物と比較して、紙に対して浸透しにくいことがわかった。
また、実機を用いて試験を行った結果、本発明の汚染防止剤組成物によれば、下流側のシリンダに対しても十分にピッチ汚染を防止できることが確認された。
本発明の汚染防止剤組成物は、抄紙機におけるドライパートに付与して用いられる。本発明の汚染防止剤組成物によれば、ドライパートのピッチ汚染を防止することができるので、紙の製造における歩留まりを極めて向上させることができる。
1・・・汚染防止剤組成物
1a・・・ゲル化物
10,11・・・シリンダ
B・・・ブレーカースタックロール
C・・・カレンダーロール
D・・・ドライパート
D1,D2,D3,D4,D5,D6,D7,D8・・・シリンダ
K1,K2・・・カンバス
KR・・・カンバスロール
KR1・・・アウトロール
W・・・湿紙

Claims (6)

  1. 抄紙機におけるドライパートに付与され、
    皮膜形成剤と、ゲル化剤とからなり、
    前記皮膜形成剤が、水、変性シリコーン及び乳化剤からなるエマルジョンであり、
    前記ゲル化剤が、グルコン酸、リンゴ酸及びクエン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つである汚染防止剤組成物。
  2. 前記変性シリコーンが、アミノ基を有するアミノ変性シリコーンであり、
    該アミノ変性シリコーンを中和するための中和剤を更に含み、
    該中和剤が、酢酸又は乳酸である請求項記載の汚染防止剤組成物。
  3. 前記変性シリコーン10質量%に対する前記ゲル化剤の配合割合が0.1〜20質量%である請求項1又は2に記載の汚染防止剤組成物。
  4. 前記ドライパートに付与した後、湿紙接触することにより冷却されて、ゲル化したゲル化物となり、該ゲル化物が該湿紙に転移するものである請求項1〜のいずれか1項に記載の汚染防止剤組成物。
  5. 前記ゲル化物が、温められることにより液化し、更に、乾燥することにより皮膜が形成される請求項4記載の汚染防止剤組成物。
  6. 前記抄紙機のドライパートに付与することにより、ドライパートのピッチ汚染が防止される請求項1〜5のいずれか1項に記載の汚染防止剤組成物。
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