JP5960331B1 - 充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】充填缶への液体の充填から圧縮空気の充填への切り換えを簡易なシステムによる自動制御にて行う充填装置を提供する。【解決手段】液タンクCに液補充ラインL1を、充填缶Bが接続される充填口金1に充填ラインL2を介して連通するシリンダ2、シリンダ2内を減圧および加圧する真空エジェクタ3に圧縮空気を供給する空気供給源4、供給側メカニカルバルブ5、排気ラインL5の手動切換えバルブ6、手動切換えバルブ6に排気ラインL5を、減圧・加圧ラインL3に液タンクC内液体のシリンダ2への吸い上げ補充から充填缶Bへの液体と空気との充填に切り換える自動切換えバルブ8、減圧ラインL6の減圧側メカニカルバルブ9、減圧ラインL6の流通方向を制御するチェックバルブ10を備え、シリンダ2を介して行われる充填缶Bへの液体の充填から空気の充填への切り換えを自動制御にて行うようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、液体(洗浄液、潤滑剤、薬剤など)と圧縮空気とを或いは圧縮空気のみを充填缶(エアゾール缶、スプレー缶など)に充填、特に、液体と圧縮空気とを充填する使用において有効な充填装置に関する。
液体と圧縮空気とを充填缶に充填する充填装置としては、下記特許文献1などにおいて知られている。
特許文献1に開示されている充填装置では、突出管の押し込み操作により開弁して容器内と外部とが連通する単一バルブを有した散布容器(充填缶)に、単一バルブから液体媒体および加圧ガスを補充する形式の散布容器補充用の充填装置であって、所定量の液体媒体および加圧ガスを一旦受容する投与容器(シリンダ)を有すると共に、投与容器から、散布容器の単一バルブに接続可能なバルブとして構成された充填接続部へ通じる充填ラインを設け、前記投与容器に接続された加圧ガス装置(エアー源)により、投与容器内の液体媒体と加圧ガスを同時に充填接続部に接続された散布容器内に押し出して、散布容器内に液体媒体を充填すると共にガスクッションを形成せしめるようにしたことを特徴としている。
特開2005−59855号公報
しかしながら、上記特許文献に開示されている従来の充填装置では、投与容器内に液体媒体と加圧ガスとが補充された後に、加圧ガス装置と投与容器を連通するラインのバルブを手動操作で切り換えセットしなければ、次に行われる投与容器内に補充された液体媒体と加圧ガスとを散布容器に充填する充填動作を開始させることができないという問題がある。つまり、従来技術では、充填動作を途中で停止待機させることなく、散布容器への充填が完了するまでの一連の充填動作を継続させるために作業者によるバルブの手動切換えを行わなければならないので、非常に不便であり、改良する必要があった。
本発明は、上記従来事情に対処することを課題の一例として創案されたものであり、作業者による手動切換えを要することなく、充填缶への液体の充填から圧縮空気の充填への切り換えを簡易なシステムによる自動制御にて行うことを可能すること、また、充填不足などが無い100%充填を可能にすること、などが目的である。
前記課題を解決するために、本発明に係る耐圧容器の充填装置では、少なくとも以下の構成を具備する手段を講ずるものである。
充填缶が接続される充填口金と、前記充填缶に充填する液体を貯留する液タンクに液補充ラインを、前記充填口金に充填ラインをそれぞれ介して連通されて、前記液タンクから液体を吸い上げ補充し、補充した液体を前記充填缶に充填するシリンダと、前記シリンダに減圧・加圧ラインを介して連通されて、当該シリンダ内を減圧および加圧する真空エジェクタと、前記真空エジェクタに供給ラインを介して連通されて、当該真空エジェクタに圧縮空気を供給する空気供給源と、前記供給ラインを連通と大気解放とに切り換える供給側メカニカルバルブと、前記真空エジェクタに排気ラインを介して連通されて、当該排気ラインを開閉する手動切換えバルブとを備え、前記充填缶に前記液体と前記圧縮空気とを或いは圧縮空気のみを充填する充填装置であって、
前記手動切換えバルブに排気ラインを、前記減圧・加圧ラインに減圧ラインをそれぞれ介して連通されて、前記液タンク内液体の前記シリンダへの吸い上げ補充から前記充填缶への前記液体と前記圧縮空気との充填に切り換える自動切換えバルブと、前記減圧ラインを連通と大気開放とに切り換える減圧側メカニカルバルブと、前記減圧側メカニカルバルブと前記減圧・加圧ラインとの分岐接続部との間における前記減圧ラインの流通方向を前記減圧・加圧ライン側のみに制御するチェックバルブとを備えてなり、前記自動切換えバルブは、前記排気ラインが接続される排気ポートと前記減圧ラインが接続される減圧ポートとを連通するバルブ本体内の通路に、前記排気ポート側と連通する排気孔を有して軸方向に移動可能とする弁軸部材を備え、前記弁軸部材は、前記通路を前記排気ポート側と前記減圧ポート側とに区画し、前記減圧ポート側に負圧が作用したとき、当該負圧により前記排気孔と前記排気ポートとの連通を遮断する方向に移動するように前記通路に組み込まれていることを特徴とする。
ここで、前記自動切換えバルブは、前記バルブ本体の前記通路を、前記排気ポート側と前記減圧ポート側とに区画し、前記減圧ポート側に作用する負圧によって当該減圧ポート側に弾性変形するダイヤフラムを備え、該ダイヤフラムに前記弁軸部材を支持させてなること、また、前記減圧ポートまたは減圧ポートを含めた前記減圧ラインと前記通路との間にオリフィスを備えて、前記通路側の負圧上昇を、前記減圧ポート側または減圧ポートを含めた前記減圧ライン側の負圧上昇よりも遅らせるように構成してなること、また、前記オリフィスは、一部または全部が前記減圧ポートと前記通路とを流通するバルブ本体内の連通孔に一体に形成されていること、などの構成を採用することが好ましい。
本発明によれば、シリンダを介して行われる充填缶への液体の充填から圧縮空気の充填への切り換えを、作業者による手動切換え操作を要することなく、簡易なシステムによる自動制御にて行うことができる。これにより、充填作業が大幅に改善され、充填効率の向上と作業者への負担軽減とを期待することができる。
また、上記の作用効果に加え、弁軸部材を軸方向に移動可能に支持するダイヤフラムにより区画されて減圧ポートに連通する通路側と減圧ポート側との間に備えたオリフィスによって、当該通路側に備えたダイヤフラムに作用する負圧よりもオリフィスを境として減圧ポート側に作用する負圧の上昇率を高くすることができる。つまり、真空エジェクタから減圧・加圧ライン、減圧ラインを通じて減圧ポートからダイヤフラムを備えた通路側へと伝播されてダイヤフラムに作用する負圧の上昇率を、ダイヤフラムを備えた減圧上流側の通路側よりも減圧下流側の減圧ポート側を高くすることができる。
これにより、ダイヤフラムの弾性変形に伴う弁軸部材の移動による弁軸部材の排気孔と排気ポートの流通遮断が、排気ポート側から連通する通路側に継続して伝播されて当該通路のダイヤフラムに作用する負圧によって確実に行われ、また、当該負圧によって流通遮断の状態が継続的に維持される。したがって、シリンダを介して行われる充填缶への液体と圧縮空気との充填を確実に実行させることができるので、充填不足などが無い100%充填を可能にすることができる。
また、オリフィスの一部または全部を減圧ポートと通路とを連通するバルブ本体内の減圧連通部に一体に形成することで、構成を簡易にすることができ、コストも安くなる。
本発明の実施形態に係る充填装置の全体構成を概略的に示した回路図(配管系統図)である。 同充填装置の一部を正面側から見た状態を示した説明図である。 同充填装置を平面側から見た状態を示した説明図である。 同充填装置に用いられる充填口金の一例を断面して示した説明図である。 同充填装置に用いられるシリンダを断面して示した説明図である。 同充填装置に用いられる自動切換えバルブを断面して示した説明図で、(a)は、真空エジェクタから減圧・加圧ラインを通じてシリンダに作用する負圧により液タンク内液体がシリンダに吸い上げ補充されるときの状態であり、(b)は、シリンダに吸い上げ補充された液体と、減圧・加圧ラインを通じてシリンダに送り込まれる圧縮空気と、が充填缶に充填されるときの状態を示す。 同充填装置に用いられる自動切換えバルブの他の実施形態を断面して示した説明図である。
以下、図面を適宜参照しながら、本発明の充填装置Aについて詳細に説明する。本発明の実施形態は図示の形態を含むが、これに特に限定されるものではない。
本実施形態に係る充填装置Aは、洗浄液などの液体と圧縮空気とを充填缶Bへ充填、または、使用済みで空になった充填缶Bに液体と圧縮空気とを再充填、さらには、液体が残り、圧縮空気が無くなった充填缶Bに圧縮空気のみを再充填するなどの各充填用途に使用されるものである。
本実施形態において使用される充填缶Bは、例えば、円筒状の缶本体に噴射ノズルbを有する周知の空気圧式エアゾール缶などの構造と同じである。
≪充填装置Aの説明≫
図1は、本発明の実施形態に係る充填装置Aの全体構成を概略的に示した回路図(配管系統図)であり、図2は、同充填装置Aの一部を正面側から見た状態を示した説明図であり、図3は、同充填装置Aを平面側から見た状態を示した説明図である。
充填装置Aは、図1に示すように、充填缶Bの噴射ノズルbが接続される充填口金1と、液体を貯留する液タンク(一斗缶)Cに液補充ラインL1、充填口金1に充填ラインL2を介して連通されて、液タンクCから液体を吸い上げ補充し、補充した液体を充填缶Bに充填するシリンダ2と、シリンダ2に減圧・加圧ラインL3を介して接続されて、シリンダ1内を減圧および加圧する真空エジェクタ3とを備えている。
また、図1に示すように、充填装置Aは、真空エジェクタ3に供給ラインL4を介して連通されて、供給ラインL4を通して真空エジェクタ3に圧縮空気を供給する空気供給源4と、供給ラインL4に設けられて、供給ラインL4を流通と大気解放とに切り換える供給側メカニカルバルブ5と、真空エジェクタ3に接続される排気ラインL5に設けられて、排気ラインL5を開閉する手動切換えバルブ6と、空気供給源4から供給ラインL4を通して真空エジェクタ4に供給される圧縮空気の圧力を所定の設定圧に制御(調整)するレギュレータ7とを備えている。
このような構成において、充填装置Aは、図1に示すように、手動切換えバルブ6に排気ラインL5を、減圧・加圧ラインL3に減圧ラインL6をそれぞれ介して連通されて、液タンクC内液体のシリンダ2への吸い上げ補充から充填缶Bへの液体と圧縮空気との充填に切り換える自動切換えバルブ8と、減圧ラインL6に設けられて、減圧ラインL6を流通と大気開放とに切り換える減圧側メカニカルバルブ9とを備えている。
また、図1に示すように、充填装置Aは、減圧側メカニカルバルブ9と減圧・加圧ラインL3の分岐接続部(三方継手)Pとの間における減圧ラインL6の減圧側メカニカルバルブ9側への流通を制御するチェックバルブ10と、自動切換えバルブ8の後記する通路34と減圧ポート36と間に設けられて、通路34側の負圧上昇を、減圧ポート36を含めた減圧ラインL6側の負圧上昇により遅らせ、しかも、減圧ラインL6側の負圧上昇が高くなるように圧力差(差圧)を発生(生成)させるオリフィス11とを備えている。
≪充填口金1の構成≫
図4は、充填口金1を断面して示す説明図である。
充填口金1は、充填缶Bの噴射ノズルbが挿し込み接続されるように構成されている。具体的に説明すると、図2および図4に示すように、充填口金1は、充填台12に取り付けられるブラケット13の立上り部一方側に摺動可能に貫通支持される接続口部材1aと、接続口部材1aに同軸気密状に螺合連結されて立上り部他方側に摺動可能に貫通支持されるノズル本体(ボディ)1bと、ノズル本体1bをブラケット13の立上り部一方側に付勢するアウタースプリング1cと、接続口部材1aのノズル挿入口14と連通するノズル本体1bの内部通路15に同軸上で軸方向に移動可能に内設される弁部材(バルブステム)1dと、弁部材1dをノズル挿入口14方向(閉じる方向)に付勢するインナースプリング1eとから構成されている。
そして、ノズル本体1bには内部通路15に連通し、図3に示すように、シリンダ2からの充填ライン(充填ホース)L2がニップル部材16aにて接続される接続口16が設けられている。弁部材1dには充填口部17が設けられている。
充填口部17は、充填缶Bの噴射ノズルbが、アウター・インナー両スプリング1c、1eに抗して接続口部材1aのノズル挿入口14から挿し込み装着されたときに、噴射ノズルbが同軸連通状に突き当たることで、噴射ノズルbと内部通路15とを連通させる口であり、図4に示すように、弁部材1dの軸端面から軸方向に設けた軸穴17aと、この軸穴17aから円周に向けて開口させた円周孔17bとから形成されている。
このような構成において、充填口金1は、図2および図3に示すように、装置機枠(架台)18上の充填台12に配置され、同充填台12に配置されているクランプ機構19にて充填缶Bがセット保持されるとき、アウター・インナー両スプリング1c、1eに抗して接続口部材1aのノズル挿入口14に充填缶Bの噴射ノズルbが挿し込み装着されることで、弁部材1dはノズル本体1bの内部通路15内側に移動される。これにより、充填缶Bの噴射ノズルbと内部通路15とが弁部材1dの充填口部17を介して連通され、内部通路15に充填ラインL2を通じてシリンダ2から圧送されてくる液体と圧縮空気とが或いは圧縮空気のみが充填缶Bに充填される。
充填完了後、クランプ機構19による充填缶Bの保持解除よって噴射ノズルbが接続口部材1aから抜き外されることで、ノズル本体1bと接続口部材1aはアウタースプリング1cによって元の状態に戻され、弁部材1dはインナースプリング1eによって充填口部17が閉じられる元の状態に戻されて次の充填に備える。ここで、元の状態とは前進位置を意味する。
≪シリンダ2の構成≫
図5は、本実施形態に係る充填装置に用いられるシリンダ2を示し、(a)は、縦断面図して示した説明図であり、(b)は、液補充ライン(チューブ)L1による液タンクCとの連通を示した説明図である。
シリンダ2は、図5に示すように、筒体2a、筒体2aの上下開口部を閉鎖する上下の閉鎖部材2b,2c、筒体2a内の上部閉鎖部材2b側に備えられるフロート部材2d、下部閉鎖部材2c側に備えられるボール部材2eから形成されている。上下閉鎖部材2b,2cは、Oリングなどのシール部材20を用いた内嵌め状態で筒体2aの上下開口部に取り付けられて、当該上下開口部を気密状に閉鎖する。
上部閉鎖部材2bは、減圧・加圧ライン(チューブ)L3がニップルプラグ21を介して接続される減圧・供給口22を備え、減圧・供給口22に連通する凹部にはフロートシール部材23が備えられており、筒体2a内に液体が吸い上げ補充されるときの液面上昇によりフロート部材2dが当接することで(図5(a)の二点鎖線の状態)、減圧・供給口22が閉じられるようになっている。
フロート部材2dは、筒体2a内が空のときや、吸い上げ補充された液体と空気供給源4からの圧縮空気とが或いは圧縮空気のみが後記する充填口30から充填缶Bに補充されるときには上部閉鎖部材2b側において筒体2a内を筒方向上下に仕切るように備えられている止め輪部材24によって受け止められるようになっている(図5(a)の実線の状態)。
下部閉鎖部材2cは、液補充ライン(チューブ)L1がニップルプラグ25を介して接続される液補充口26を備え、液補充口26に連通する凹部内にはボール部材2eが備えられている。ボール部材2eは、液体が吸い上げ補充されるときに、筒体2a内に作用の負圧によって液補充口26を開口し(図5(a)の二点鎖線の状態)、補充された液体と減圧・供給口22から筒体2a内に供給されてくる圧縮空気とが或いは圧縮空気のみが充填缶Bに充填されるときは液補充口26を閉じるようになっている(図5(a)の実線の状態)。
図5(a)に二点鎖線で示すように、ボール部材2eは、液補充口26と筒体2a側とを仕切るように凹部側に備えられている止め輪部材27によって凹部内から筒体2a内側に飛び出さないようになっている。
また、下部閉鎖部材2cは、充填ライン(チューブ)L2がボール弁内蔵のチェックプラグ28、エルボ管(エルボユニオン)29を介して接続される充填口30を備えている。
また、シリンダ2は、図5に示すように、上下閉鎖部材2b,2cを筒体2a外側にて連通するインジケータ31を備えている。インジケータ31は、図2および図3に示すように、充填台12上方を覆うように取り付けられるカバー32の窓33から外部に臨む。これにより、液タンクCからシリンダ2に液体が吸い上げ補充されるとき、筒体2a内への液体の補充を、インジケータ31の液面の上昇により確認することができるようになっている。また、シリンダ2に吸い上げ補充された液体が充填缶Bに充填されるとき、インジケータ31の液面の下降で充填缶への液体の充填が完了したことを確認することができるようになっている。
≪自動切換えバルブ8の説明≫
図6は、自動切換えバルブ8の一例を示した断面図で、(a)は、真空エジェクタ3から減圧・加圧ラインL3を介してシリンダ2に作用する負圧(吸引力)により液タンクCの液体がシリンダ2に吸い上げ補充されるときの状態を示した説明図であり、(b)は、シリンダ2に吸い上げ補充された液体と、真空エジェクタ3から減圧・加圧ラインL3を通じてシリンダ2に送り込まれる圧縮空気とが充填缶Bに同時に充填されるときの状態を示した説明図である。
自動切換えバルブ8は、一連の充填工程において真空エジェクタ3から減圧・加圧ラインL3を通じて行われるシリンダ2への液タンクC内液体の吸い上げ補充から、その後に行われるシリンダ2内液体の充填缶Bへの充填およびシリンダ2を介しての圧縮空気の充填(注入)への切り換えを、減圧・加圧ラインL3および減圧ラインL6を通じて作用する圧力変化によって自動的に行うように構成されている。
この自動切換えバルブ8は、図6に示すように、バルブ本体(バルブハウジング)8aと、バルブ本体8a内の後記する通路34に移動可能に組み込まれる弁軸部材8bと、弁軸部材8bを支持するダイヤフラム8cとから構成されている。
バルブ本体8aは、ボルト止めによって結合される2部材から形成され、排気ライン(チューブ)L5が図示省略のエルボなどからなる接続金具によって接続される排気ポート35と減圧ライン(チューブ)L6が同じく接続金具によって接続される減圧ポート36とを備えている。排気ポート35と減圧ポート36は、バルブ本体8a内に形成されている通路34によって連絡されている。
≪通路34の説明≫
通路34は、弁軸部材8bが摺動可能に挿嵌され、排気ポート35側に連通する小径孔部34aと、この小径孔部34a側と区画するようにダイヤフラム8cが取り付けられ、減圧ポート36側に連通する大径孔部(減圧室)34bとから同軸上に形成されている。
小径孔部34aは、丸形または角形の孔形状にてバルブ本体8aに外部貫通状に形成されている。また、小径孔部34aの内周面における軸方向所定範囲を、例えば、大径に抉り取るなどによって、弁軸部材8bの外周との間に、該弁軸部材8bの後記する排気孔40と排気ポート35とを連通させる排気隙間37を設けている。これにより、排気ポート35からの圧縮空気(排気エア)が弁軸部材8b側の排気孔40を通じて排出されるようにしている。
また、小径孔部34aの内周面における排気隙間37部分を除く軸方向両側の上下内周縁に設けた凹部に環状のシール部材(例えば、Oリングなど)38a,38bを周設することで、弁軸部材8bの外周との密閉性を図るシール構造としている。
一方、大径孔部34bは、図6に示すように、小径孔部34aと同軸上に連通する側の孔径を大径として軸方向に孔径を変えた段付きの穴形状に形成されている。そして、大径孔部34bは、L字に屈曲する連通孔39にて減圧ポート36と連通するとともに、連通孔39の屈曲部にオリフィス11を備えている。
≪オリフィス11の説明≫
オリフィス11は、図6(b)の拡大図に示すように、連通孔39の屈曲部を境に大径孔部34bに向けて開口する孔部分に、口元(入口)を大径孔部34b方向(減圧下流側)に向けて絞り込み小径な孔形にて一体に設けた円形の孔11aと、この孔11aに対してネジ式にて進退調整可能に備えたニードルスクリュー11bとから形成されている。
このような構成において、真空エジェクタ3で生じる負圧は、減圧・加圧ラインL3(分岐接続部P)、減圧ラインL6を通じてチェックバルブ10、減圧側メカニカルバルブ9を通過して自動切換えバルブ8の減圧ポート36へ、減圧ポート36から連通孔39の孔11a、ニードルスクリュー11bからなるオリフィス11を介してバルブ本体8a内通路34の大径孔部34bに作用することとなる。つまり、オリフィス11を境として連通する減圧下流側の大径孔部(減圧室)34bがダイヤフラム8cを弾性変形される負圧上昇域(例えば、40kPa)に達する時間が、減圧上流側の減圧ポート36を含めて減圧ポート36からチェックバルブ10に至る減圧ラインL6における負圧上昇よりも遅れるようにしている。
これにより、ダイヤフラム8cを弾性変形させるために必要とする大径孔部(減圧室)34b側の負圧上昇不足により自動切換えバルブ8が切り換わらない(弁軸部材8bの排気孔40と排気ポート35との流通が遮断されない)ことが発生することを確実に防ぐことができる。しかも、液タンクCからシリンダ2への液体の吸い上げ補充完了後の自動切換えバルブ8によりシリンダ2を介しての充填缶Bへの液体と圧縮空気との充填に切り換わった後においても当該充填が完了するまで間、ダイヤフラム8cの弾性変形状態が継続して保たれるように大径孔部34b側に減圧ポート36からチェックバルブ10に至る減圧ラインL6から上昇された負圧が供給されることとなる。
≪弁軸部材8bの説明≫
弁軸部材8bは、真空エジェクタ3から排気ラインL5を通して排気ポート35に圧送されてくる圧縮空気(排気エア)を排出する役目と、当該排出を止める、つまり、排気ポート35を開閉する役目を成すものである。
この弁軸部材8bは、通路34を形成する小径孔部34aの孔内径に相当する外径(太さ)を有する丸形または角形軸状で、小径孔部34a全長から大径孔部34b内に突出する程度の長さに形成されている。そして、弁軸部材8bは、図6に示すように、小径孔部34aに摺動可能に嵌挿される軸部分に排気孔40を設けている。
排気孔40は、弁軸部材8b外周と小径孔部34a内周との間の排気隙間37を介して排気ポート35と連通し、排気ポート35からの圧縮空気(排気エア)を排出するものであり、排気隙間37に連通する横孔40aと、この横孔40aから軸方向に抜ける縦孔40bとから形成されている。
横孔40aは、弁軸部材8bが図6の(a)に示す状態のときには小径孔部34aに設けた上側のシール部材38aよりも排気隙間37側に位置して当該排気隙間37との連通状態を保つ一方で、弁軸部材8bが図6の(b)に示す状態に移動したときにはシール部材38aを越えて大径孔部34b側に位置して排気ポート35の外部連通を遮断(閉鎖)する弁軸部材8bの軸方向において径方向(周方向)に貫通状に形成されている。
縦孔40bは、弁軸部材8bの軸芯に沿って横孔40aから軸方向外部(下端部)に向けて抜けるように形成されている
このような構成において、弁軸部材8bは、図6に示すように、通路34の大径孔部34bに突出状に臨む軸部分が小径軸と成して、当該小径軸端がダイヤフラム8cに取り付け支持されるように形成されている。
≪ダイヤフラム8cの説明≫
ダイヤフラム8cは、バルブ本体8aを構成する2部材の間に介在された状態で通路34を形成するする大径孔部(減圧室)34bにおける小径孔部34aとの連通側に位置して取り付けられ、2部材からなるダイヤフラムリテーナー41とボルト42とによって弁軸部材8bの小径軸を取り付け支持するように形成されている。
また、ダイヤフラム8cは、一方のダイヤフラムリテーナー41と大径孔部34bとの間に弾装されたダイヤフラムスプリング43によって、図6の(a)に示す状態に常時付勢されるように形成されている。
これにより、ダイヤフラム8cは、減圧ポート36と連通孔39、屈曲部のオリフィス11を介して連通する大径孔部(減圧室)34bに、ダイヤフラムスプリング43のバネ力以上の負圧(例えば、40kPa)が作用したときに、図6の(a)に示す状態から(b)に示す状態に弾性変形し、排気ポート35と弁軸部材8bの排気孔40との連通(流通)を遮断する方向に弁軸部材8bを移動させるようにしている。
≪チェックバルブ10の説明≫
つぎに、減圧ラインL6の流通方向を減圧・加圧ラインL3側のみに制御するチェックバルブ10について説明する。
チェックバルブ10は、図1に示すように、減圧側メカニカルバルブ9側に位置して減圧ラインL6に設けられており、自動切換えバルブ8の減圧ポート36および減圧側メカニカルバルブ9側から減圧・加圧ラインL3(分岐接続部P)側への流れは可能である一方、その逆方向へは流れないように減圧ラインL6の流通方向を制御するように構成されている。
このような構成において、真空エジェクタ3で生じる負圧は、減圧・加圧ラインL3(分岐接続部P)、減圧ラインL6を通じて自動切換えバルブ8の減圧ポート36へ、減圧ポート36から連通孔39にて通じるバルブ本体8a内通路34の大径孔部34bに作用することとなる。これにより、大径孔部34b内をダイヤフラムスプリング43のバネ圧に抗してダイヤフラム8cを弾性変形させる負圧上昇域まで上昇させることが行われる。
一方、ダイヤフラム8cの弾性変形より弁軸部材8bが移動し、排気ポート35と弁軸部材8bの排気孔40との流通が遮断されると(図6(b)の状態)、圧縮空気(排気エア)の排出が止まる。すると、圧縮空気は真空エジェクタ3の真空ポートに接続されている減圧・加圧ラインL3側へと流れ、減圧・加圧ラインL3を通じて分岐接続部Pから減圧ラインL6に流入してくるが、減圧側メカニカルバルブ9の手前に設けられているチェックバルブ10により止められる。
これにより、チェックバルブ10から減圧側メカニカルバルブ9、自動切換えバルブ8の減圧ポート36間における減圧ラインL6、そして減圧ポート36に流通路39にて通じるバルブ本体8a内通路34の大径孔部34bの負圧状態は保たれる。つまり、減圧・加圧ラインL3との分岐接続部Pからチェックバルブ10間における減圧ラインL6が負圧状態から圧縮空気の流入による加圧状態に切り換わった後においてもバルブ本体8a内通路34の大径孔部34b内は、弁軸部材8bを支持するダイヤフラム8cの弾性変形状態を保つ負圧上昇域に継続して保たれる。
なお、本実施例では、図2に点線で示すように、クランプ機構19が配置されている充填台12の裏面側に供給ラインL4の供給側メカニカルバルブ5と減圧ラインL6の減圧側メカニカルバルブ9とが配置されている。これにより、充填缶Bの噴射ノズルbを充填口金1の挿し込み接続させて充填缶Bを充填台12にセット保持させるときのクランプハンドル19aを起こす閉操作による缶押え板19bの移動により(図2の二点鎖線の状態から実線)、両メカニカルバルブ5,9のスプールを押すことが同時に行なわれる。そして、充填終了後において充填缶Bを充填台12から取り外すときのクランプハンドル19aを倒す開操作による缶押え板19bの戻る移動により、両メカニカルバルブ5,9のスプールが元に戻されることが同時に行なわれるようになっている。
つまり、両メカニカルバルブ5,9によるそれぞれの供給ラインL4と減圧ラインL6の流通と外気解放との切り換えがクランプハンドル19aの開閉操作によって同時に行なわれるようになっている。
[作用説明]
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る充填装置Aによる充填缶Bへの液体の充填から圧縮空気の充填までの動作について説明する。ここでは、図2、図5および図6を適宜参照しながら説明する。
まず、図2に示すカバー32前面の手動切換えバルブ6の切換えレバー45を自動充填側に切換えセットする。これにより、真空エジェクタ3の排気ポートと自動切換えバルブ8の排気ポート35を連通する排気ラインL5の全区間は流通状態となる。
つぎに、充填台12の充填口金1に充填缶Bの噴射ノズルbを挿し込み、クランプ機構19のクランプハンドル19aを起こす閉操作による缶押え板19bの移動で充填缶Bを充填口金1方向に押え込み、充填缶Bを充填台12にセット保持させる。このとき、クランプハンドル19aの閉操作による缶押え板19bの移動によってスプールが押されて供給側メカニカルバルブ5と減圧側メカニカルバルブ9が同時に作動し充填装置Aの充填動作が開始する。
充填装置Aの充填動作が開始すると、空気供給源4から供給ラインL4を通じて真空エジェクタ3に供給されてきた圧縮空気は、真空エジェクタ3の供給ポート(ノズル)から排気ポート、排気ラインL5側へ流れ、排気ラインL5を通じて手動切換えバルブ6、自動切換えバルブ8の排気ポート35、排気隙間37、弁軸部材8bの排気孔40から排出される。
これにより、真空エジェクタ3の供給ポートから排気ポートに向かって高速に流れる圧縮空気によって真空エジェクタ3内に生じる負圧は、減圧・加圧ラインL3を通じてシリンダ2側へ、分岐接続部Pから減圧ラインL6を通じて自動切換えバルブ8の減圧ポート36側へと作用するが、このときの減圧・加圧ラインL3、減圧ラインL6の負圧上昇は低く、バルブ本体8a内の大径孔部34bのダイヤフラム8cは弾性変形せずに、図6(a)に示す状態を保つ。一方、減圧・加圧ラインL3が直結して通じるシリンダ2側では作用する負圧に伴って液補充ラインL1を通じて液タンクC内液体がシリンダ2へ吸い上げ補充される液体の補充が開始する。
シリンダ2に所定量の液体が吸い上げ補充されて液体の液面上昇によりフロート部材2dが、図5(a)に二点鎖線で示す減圧・供給口22のフロートシール部材23に当接して減圧・供給口22がフロート部材2dによって閉鎖されると、減圧・加圧ラインL3、減圧ラインL6の負圧が一気に上昇する。これにより、減圧・加圧ラインL3、減圧ラインL6を通じてチェックバルブ10、減圧側メカニカルバルブ9を通過して自動切換えバルブ8の減圧ポート36側に上昇した負圧が一気に作用する。
すると、減圧ポート36に連通孔39、オリフィス11を介して通じるバルブ本体8a内の大径孔部34bの負圧上昇が、例えば、40kPaへと一気に上昇し、大径孔部34b内のダイヤフラム8cがダイヤフラムスプリング43のバネ圧に抗して弾性変形するとともに、ダイヤフラム8cの弾性変形により弁軸部材8bは、図6(a)の状態から(b)の状態へと移動される。このとき、オリフィス11を境として連通する大径孔部34b側がダイヤフラム8cの弾性変形の負圧上昇域に達するとき、減圧ポート36からチェックバルブ10に至る減圧ラインL6における負圧上昇よりも時間的に遅れて行われる。
ダイヤフラム8cの弾性変形により弁軸部材8bが移動されると、図6の(b)に示すように、弁軸部材8bの排気孔40と排気ポート35との流通が遮断(閉鎖)され、圧縮空気(排気エア)の排出が止まる。すると、空気供給源4から真空エジェクタ3に供給されてくる圧縮空気は真空エジェクタ3の供給ポートから排気ポート側へ流れず、減圧・加圧ラインL3が接続されている真空ポート側へと流れ、減圧・加圧ラインL3を通じてシリンダ2へと送られる。これにより、シリンダ2内に補充されている液体はシリンダ2の減圧・供給口22からシリンダ2内に送り込まれてくる圧縮空気によってシリンダ2から押し出され充填ラインL2を通じて充填口金1から充填缶Bに充填される。また、液体の充填缶Bへの充填完了に後続してシリンダ2に送り込まれてくる圧縮空気が充填ラインL2を通じて充填口金具1から充填缶Bに所定の圧まで充填される。このときの充填圧力はレギュレータ7にて制御され、充填缶Bへの液体の充填から圧縮空気の充填が完了となる。
ちなみに、本実施例では、レギュレータ7の圧力を0.85MPaに設定している。
充填缶Bへの液体と圧縮空気との充填が完了したところで、クランプ機構19のクランプハンドル19aを倒す開操作により缶押え板19bを元の位置に戻し、充填缶Bのセット保持を解除した後に充填口金1から噴射ノズルbを引き抜いて充填台12から充填缶Bを取り外す。このとき、クランプハンドル19aの開操作による缶押え板19bの移動によってスプールがもとに戻されることで、供給側メカニカルバルブ5と減圧側メカニカルバルブ9が同時に外気解放の状態に切り換わる。
これにより、供給ラインL4、排気ラインL5、減圧・加圧ラインL3、シリンダ2、分岐接続部Pからチェックバルブ10に至る減圧ラインL6、そしてチェックバルブ10を含む減圧側メカニカルバルブ9から自動切換えバルブ8の減圧ポート36に至る減圧ラインL6、減圧ポート36に連通する大径孔部34bが負圧から大気圧または大気圧に近い状態に戻され、次の充填動作に備える。つまり、大径孔部34bが大気圧に戻されることでダイヤフラム8cは負圧による弾性変形状態から元に状態に戻り、ダイヤフラム8cの復元力とダイヤフラムスプリング43のバネ圧により弁軸部材8bは排気孔40の横孔40aが上側シール部材38aよりも外周の排気隙間37側に位置して当該排気隙間37に連通する位置に移動戻される(図6(a)の状態)。
つぎに、本実施形態に係る充填装置Aによる充填缶Bへの圧縮空気のみの充填について説明する。
充填缶B内に液体が残留しているが、内圧が低く液体を噴射させることができない場合には、カバー32前面の手動切換えバルブ6の切換えレバー45をエア充填側に切換えセットする。これにより、手動切換えバルブ6から自動切換えバルブ8側への排気ラインL5の流通が遮断される。
そして、前記と同じ操作により充填缶Bを充填台12にセット保持させる。すると、充填装置Aの充填動作が開始し、空気供給源4からの圧縮空気が、供給ラインL4を通じて真空エジェクタ3、減圧・加圧ラインL3を通じてシリンダ2、充填ラインL2を通じて充填口金1へと供給され、充填口金1から圧縮空気のみが充填缶Bに充填される。このときの充填圧力も前記と同じくレギュレータ7にて制御される。
[他の実施形態の説明]
つぎに、自動切換えバルブ8−1の他の実施形態について説明する。図7は、自動切換えバルブ8−1の他の実施形態を断面して示した説明図である。
なお、この実施形態における自動切換えバルブ8−1は、図7に示すように、ダイヤフラムスプリング43のバネ圧を任意に調整することができる調整部材44をバルブ本体8aに新たに備えた構成であり、その他の構成要素においては前記実施形態詳述の自動切換えバルブ8と基本的に同じであることから同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
すなわち、自動切換えバルブ8−1は、弁軸部材8bの軸線上のバルブ本体8aに外部調整可能な調整部材44を備えている。調整部材44は、図7に示すように、弁軸部材8bの軸線上において通路34の大径孔部34bに向けて貫通臨むように螺合装着されたネジ部44aと、このネジ部44aとダイヤフラムスプリング43との間に介在させたバネ受け板44bとから形成されている。これにより、ネジ部44aを大径孔部34b内へ前進、そして後退させる進退操作を行うことで、ダイヤフラム8cを付勢するダイヤフラムスプリング43のバネ圧を任意に調整することができるようになっている。
つまり、シリンダ2を介して行われる充填缶Bへの液体の充填から圧縮空気の充填への切り換えタイミングなどを、作業者のネジ部44aによるダイヤフラムスプリング43のバネ圧調整によって任意に変更することができるようにしてある。
この実施形態の自動切換えバルブ8−1を採用することで、例えば、充填装置Aの長年の使用においてダイヤフラム8cが劣化などにより大径孔部34bに作用する負圧上昇による弾性変形に変化が起きた場合でも、シリンダ2を介して行われる充填缶Bへの液体の充填から圧縮空気の充填への切り換えタイミングを、ダイヤフラムスプリング43のバネ圧調整によって初期の設定状態に精度よく保つことができる。つまり、ダイヤフラム8cを新規の物に交換するなどの維持費を掛けることなく、充填缶Bへの液体の充填から圧縮空気の充填への切り換えタイミングを、精度よく保つことができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
また、前述の各図で示した実施形態は、その目的および構成などに特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施例形態では、バルブ本体8a内通路34の大径孔部34b側に作用する負圧による弁軸部材8bの移動(排気ポート35と排気孔40との流通遮断)を負圧により弾性変形するダイヤフラム8cへの支持にて行う構成を採用したが、大径孔部34bに負圧上昇により移動するピストンを備え、このピストンに弁軸部材8bを支持させた構成とすることもできる。
また、前記実施形態では、オリフィス11の一部(孔11a)を減圧ポート36とバルブ本体8a内通路34の大径孔部34bとを連通する連通孔39に一体に形成してなる構成を採用したが、減圧ポート36近くの減圧ラインL6に設けた構成とすることもできる。
また、前記実施形態では、バルブ本体8a内通路34の大径孔部34bと減圧ポート36とを連通する連通孔39にオリフィス11を備えて、オリフィス11を境として連通する減圧下流側の大径孔部(減圧室)34bと減圧上流側の減圧ポート36との間に負圧上昇の圧力差を発生させる構成を採用したが、オリフィス11を備えることなく、減圧ポート36から大径孔部34bを直接負圧上昇させてダイヤフラム8cを弾性変形させる構成とすることもできる。
A 充填装置
B 充填缶
C 液タンク(一斗缶)
L1 液補充ライン
L2 充填ライン
L3 減圧・加圧ライン
L4 供給ライン
L5 排気ライン
L6 減圧ライン
1 充填口金
2 シリンダ
3 真空エジェクタ
4 空気供給源
5 供給側メカニカルバルブ
6 手動切換えバルブ
7 レギュレータ
8,8−1 自動切換えバルブ
8a バルブ本体
8b 弁軸部材
8c ダイヤフラム
9 減圧側メカニカルバルブ
10 チェックバルブ
11 オリフィス
34 通路
34a 小径孔部
34b 大径孔部(減圧室)
35 排気ポート
36 減圧ポート
39 連通孔
40 排気孔
40a 横孔
40b 縦孔

Claims (4)

  1. 充填缶が装着される充填口金と、
    前記充填缶に充填する液体を貯留する液タンクに液補充ラインを、前記充填口金に充填ラインをそれぞれ介して連通されて、前記液タンクから液体を吸い上げ補充し、補充した液体を前記充填缶に充填するシリンダと、
    前記シリンダに減圧・加圧ラインを介して連通されて、当該シリンダ内を減圧および加圧する真空エジェクタと、
    前記真空エジェクタに供給ラインを介して連通されて、当該真空エジェクタに圧縮空気を供給する空気供給源と、
    前記供給ラインを流通と大気解放とに切り換える供給側メカニカルバルブと、
    前記真空エジェクタに排気ラインを介して連通されて、当該排気ラインL4を開閉する手動切換えバルブと、を備え、
    前記充填缶に液体と空気とを或いは空気のみを充填する充填装置であって、
    前記手動切換えバルブに排気ラインを、前記減圧・加圧ラインに減圧ラインをそれぞれ介して連通されて、前記液タンク内液体の前記シリンダへの吸い上げ補充から前記充填缶への液体と空気との充填に切り換える自動切換えバルブと、
    前記減圧ラインを流通と大気開放とに切り換える減圧側メカニカルバルブと、
    前記減圧側メカニカルバルブと前記減圧・加圧ラインの分岐接続部との間における前記減圧ラインの前記減圧側メカニカルバルブ側への流通を制御するチェックバルブと、を備えてなり、
    前記自動切換えバルブは、前記排気ラインが接続される排気ポートと前記減圧ラインが接続される減圧ポートとを連絡するバルブ本体内の通路に、前記排気ポート側と連通する排気孔を有して軸方向に移動可能とする弁軸部材を備え、
    前記弁軸部材は、前記通路を前記排気ポート側と前記減圧ポート側とに区画し、前記減圧ポートと連通する前記通路側に負圧が作用したとき、当該負圧により前記排気孔と前記排気ポートとの流通を遮断する方向に移動するように前記通路に組み込まれていること、を特徴とする充填装置。
  2. 前記自動切換えバルブは、前記通路を、前記排気ポート側と前記減圧ポート側とに区画し、前記減圧ポートに連通する通路側に作用する負圧によって弾性変形するダイヤフラムを備え、該ダイヤフラムに前記弁軸部材を支持させてなること、を特徴とする請求項1に記載の充填装置。
  3. 前記減圧ポートまたは減圧ポートを含めた前記減圧ラインと前記通路との間にオリフィスを備えて、前記通路側の負圧上昇を、前記減圧ポート側または減圧ポートを含めた前記減圧ライン側の負圧上昇よりも遅らせるように構成してなること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の充填装置。
  4. 前記オリフィスは、一部または全部が前記減圧ポートと前記通路とを連通するバルブ本体内の連通孔に一体に形成されていること、を特徴とする請求項3に記載の充填装置。
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