JP5960169B2 - 比吸収率コンプライアンスのための動的送信電力限界バックオフのためのシステムおよび方法 - Google Patents

比吸収率コンプライアンスのための動的送信電力限界バックオフのためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2011年3月4日に出願された「DYNAMIC TRANSMISSION POWER LIMIT BACK-OFF FOR SPECIFIC ABSORPTION RATE COMPLIANCE」と題する米国仮特許出願第61/449,512号に対する、米国特許法第119条(e)項に基づく利益を主張する。本出願は、さらに、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2011年4月28日に出願された「DYNAMIC TRANSMISSION POWER LIMIT BACK-OFF FOR SPECIFIC ABSORPTION RATE COMPLIANCE」と題する米国仮特許出願第61/480,191号に対する、米国特許法第119条(e)項に基づく利益を主張する。
本出願は、一般に通信に関し、より詳細には、ワイヤレス通信装置における送信電力レベルに関する。
ワイヤレス通信システムは、ボイス、データなど様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、使用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力、...)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムなどを含み得る。さらに、これらのシステムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、3GPP2、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、LTE Advanced(LTE−A)などの規格に準拠することができる。
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートし得る。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上の送信を介して1つまたは複数の基地局と通信し得る。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局からモバイルデバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)はモバイルデバイスから基地局への通信リンクを指す。
モバイルデバイスは、さらに、複数の無線アクセス技術を使用した通信を同時にサポートし得る。モバイルデバイスは、異なる無線アクセス技術をサポートする異なる領域を通って移動するので、デバイスが動作し得る地理的領域を拡大することなどによって通信によって提供されるサービスの範囲を拡張するために、異なる無線アクセス技術が使用され得る。さらに、ワイヤレス通信アクティビティの多種多様な形態にユーザが関与することを同時に可能にするために、異なる無線アクセス技術が使用され得る。異なる無線アクセス技術の動作モードに基づいて送信特性を管理する必要がある。
添付の特許請求の範囲内のシステム、方法およびデバイスの様々な実装形態は、それぞれいくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様が、単独で、本明細書で説明する望ましい属性を担当するとは限らない。添付の特許請求の範囲を限定することなしに、いくつかの顕著な特徴について本明細書で説明する。
本明細書で説明する主題の1つまたは複数の実装形態の詳細は、添付の図面および以下の説明に示されている。他の特徴、態様、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。以下の図の相対寸法は一定の縮尺で描かれていないことがあることに留意されたい。
本開示で説明する主題の一態様は、ワイヤレス通信装置において実装される方法の実装形態を提供する。本方法は、ワイヤレス通信装置のユーザに対するワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信することを含む。本方法は、少なくとも1つの動作モード、およびワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断することをさらに含む。
本開示で説明する主題の別の態様は、ワイヤレス通信装置を提供する。本装置は少なくとも1つの送信アンテナを含む。本装置はプロセッサをさらに含む。プロセッサは、ワイヤレス通信装置のユーザに対する送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信するように構成される。プロセッサは、少なくとも1つの動作モード、およびワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断するようにさらに構成される。
本開示で説明する主題のさらに別の態様は、ワイヤレス通信装置を提供する。本装置は、ワイヤレス通信装置のユーザに対するワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信するための手段をさらに含む。本装置は、少なくとも1つの動作モード、およびワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断するための手段をさらに含む。
本開示で説明する主題の別の態様は、コンピュータプログラム製品を提供する。本コンピュータプログラム製品はコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信装置のユーザに対するワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信するためのコードを含む。コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つの動作モード、およびワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断するためのコードをさらに含む。
本開示で説明する主題の別の態様は、ワイヤレス通信装置において実装される方法の実装形態を提供する。本方法は、ワイヤレス通信装置のユーザに対するワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信することを含む。本方法は、少なくとも1つの動作モードに関連する複数の変換から選択することをさらに含む。本方法は、第1の送信機の電力送信レベルと第2の送信機の電力送信レベルとの間の関係を調整するために、選択された変換を適用することをさらに含む。本方法は、調整された関係と第2の送信機の現在の電力送信レベルとに基づいて第1の送信機のターゲット電力送信レベルを判断することをさらに含む。
本開示で説明する主題の別の態様は、ワイヤレス通信装置を提供する。本装置は少なくとも1つの送信アンテナを含む。本装置は第1の送信機をさらに含む。本装置は第2の送信機をさらに含む。本装置はプロセッサをさらに含む。プロセッサは、ワイヤレス通信装置のユーザに対する少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信するように構成される。プロセッサは、少なくとも1つの動作モードに関連する複数の変換から選択するようにさらに構成される。プロセッサは、第1の送信機の電力送信レベルと第2の送信機の電力送信レベルとの間の関係を調整するために、選択された変換を適用するようにさらに構成される。プロセッサは、調整された関係と第2の送信機の現在の電力送信レベルとに基づいて第1の送信機のターゲット電力送信レベルを判断するようにさらに構成される。
本開示で説明する主題のさらに別の態様は、ワイヤレス通信装置を提供する。本装置は、ワイヤレス通信装置のユーザに対するワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信するための手段を含む。本装置は、少なくとも1つの動作モードに関連する複数の変換から選択するための手段をさらに含む。本装置は、第1の送信機の電力送信レベルと第2の送信機の電力送信レベルとの間の関係を調整するために、選択された変換を適用するための手段をさらに含む。本装置は、調整された関係と第2の送信機の現在の電力送信レベルとに基づいて第1の送信機のターゲット電力送信レベルを判断するための手段をさらに含む。
本開示で説明する主題の別の態様は、コンピュータプログラム製品を提供する。本コンピュータプログラム製品はコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信装置のユーザに対するワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信するためのコードを含む。コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つの動作モードに関連する複数の変換から選択するためのコードをさらに含む。コンピュータ可読媒体は、第1の送信機の電力送信レベルと第2の送信機の電力送信レベルとの間の関係を調整するために、選択された変換を適用するためのコードをさらに含む。コンピュータ可読媒体は、調整された関係と第2の送信機の現在の電力送信レベルとに基づいて第1の送信機のターゲット電力送信レベルを判断するためのコードをさらに含む。
ワイヤレス通信システムの簡略図の一例を示す図。 ワイヤレス通信ネットワークにおいて動作する例示的なモバイルデバイスの機能ブロック図の一例を示す図。 図2に示した例示的なアクセス端末の機能ブロック図の一例を示す図。 アクセス端末に組み込まれる複数の無線アクセス技術のチップ構成の一例を示す図。 アクセス端末に組み込まれる複数の無線アクセス技術のチップ構成の一例を示す図。 デバイス状態インデックスに基づいて電力送信レベルを判断するための例示的な方法の実装形態のフローチャート。 異なる無線アクセス技術タイプのためのルックアップテーブルの異なるグループを示す一例を示す図。 デバイス状態インデックスに従って送信電力限界を判断するために使用され得る例示的なルックアップテーブルの一例を示す図。 デバイス状態インデックスに従って送信電力限界を判断するために使用され得る例示的なルックアップテーブルの一例を示す図。 所与の無線アクセス技術タイプ、帯域クラス、構成、送信状態、アップリンクチャネル、呼タイプおよびデバイスモードの送信電力限界を判断するためのテーブルの一部分の一例を与える図。 与えられたデバイス状態インデックスに従って送信電力限界を判断するための例示的な方法の実装形態を示すフローチャート。 ある時間期間にわたってデバイス状態インデックス値をフィルタリングするための例示的な方法の実装形態を示すフローチャート。 ある時間期間にわたってデバイス状態インデックス値をフィルタリングするための別の例示的な方法の実装形態を示すフローチャート。 ある時間期間にわたってデバイス状態インデックス値をフィルタリングするための別の例示的な方法の実装形態を示すフローチャート。 第2の送信機を使用して送信され得るより低い優先順位のデータの送信電力限界が、第1の送信機を使用して送信され得るより高い優先順位のデータの送信電力レベルに応じてどのように調整され得るかを示すグラフ。 第1の送信機の現在の電力送信レベルに基づいて第2の送信機の電力送信限界を判断するために使用され得るルックアップテーブルの一例を示す図。 第1の送信機の現在の送信電力レベルに基づいて第2の送信機の送信電力限界を判断するために図14Aのルックアップテーブルがどのように使用され得るかを示すテーブル。 同時送信モードについて検出されたデバイス状態インデックスごとに電力送信限界を動的に判断することを可能にする無線アクセス技術タイプのためのルックアップテーブルの異なるグループの一例を示す図。 標準送信電力限界曲線に適用され得る変換の一例を示す、図13に示したグラフと同様のグラフ。 変換に従って標準値を調整する能力をもつ第1の送信機上のデータの送信電力限界に従って第2の送信機上のデータの送信電力限界の標準セットを定義するルックアップテーブルの一例を示す図。 図17Aのルックアップテーブルにデバイス状態インデックスごとに適用されるべきバイアスの量を判断するために使用され得るルックアップテーブルの一例を示す図。 同時送信モードについて検出されたデバイス状態インデックスごとに電力送信限界を動的に判断することを可能にする無線アクセス技術タイプのためのルックアップテーブルの異なるグループの一例を示す図。 ワイヤレス通信装置によって実装される例示的な方法の実装形態のフローチャート。 例示的なワイヤレス通信装置の機能ブロック図。 ワイヤレス通信装置によって実装される別の例示的な方法の実装形態のフローチャート。 ワイヤレス通信装置の機能ブロック図の別の例を示す図。 通信システムにおける様々な構成要素の機能ブロック図の例を示す図。
慣例により、図面に示す様々な特徴は一定の縮尺で描かれていないことがある。したがって、様々な特徴の寸法は、分かりやすいように任意に拡大または縮小されることがある。さらに、図面のいくつかは、所与のシステム、方法またはデバイスのコンポーネントのすべてを示していないことがある。最後に、明細書および図の全体にわたって、同じ特徴を示すために同じ参照番号が使用されることがある。
添付の特許請求の範囲内の実装形態の様々な態様について、以下で説明する。本明細書で説明する態様は多種多様な形態で実装され得、本明細書で説明する任意の特定の構造および/または機能は、例示的なものにすぎないことは明らかであろう。本開示に基づいて、本明細書で説明する態様は他の態様から独立して実装され得ること、およびこれらの態様のうちの2つ以上は様々な方法で組み合わせられ得ることを当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置が実装され、および/または方法が実施され得る。さらに、本明細書に記載の態様のうちの1つまたは複数に加えて、あるいはそれら以外の他の構造および/または機能を使用して、そのような装置が実装され得、および/またはそのような方法が実施され得る。
「例示的」という単語は、本明細書では、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる実装形態も、必ずしも他の実装形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。以下の説明は、いかなる当業者でも本発明を製作および使用することができるように提示される。説明の目的で、以下の説明において詳細を記載する。本発明はこれらの具体的な詳細を使用せずに実施され得ることを当業者は了解するであろうことを諒解されたい。他の例では、本発明の説明を不要な詳細で不明瞭にしないために、よく知られている構造およびプロセスについては詳述しない。したがって、本発明は、示す実装形態に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理および特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきある。
本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークに対して使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)とLow Chip Rate(LCR)とを含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM)(登録商標)などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(「E−UTRA」)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。Long Term Evolution(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTSおよびLTEは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびEV−DOは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は当技術分野で知られている。
本明細書で説明する技法は、さらに、ボイスデータと非ボイスデータとを同時に送信および受信することを可能にする同時ボイスおよびデータモードなど、異なる無線アクセス技術に関連する様々なモードとともに使用され得る。たとえば、Simultaneous 1X Voice and EVーDO Data(SVDO)モードおよびSimultaneous 1X and LTE(SVLTE)モードが使用され得る。
シングルキャリア変調および周波数領域等化を利用するシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、ワイヤレス通信システムにおいて使用される1つの技法である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同様の性能および本質的に同じ全体的な複雑さを有する。SC−FDMA信号は、それの固有のシングルキャリア構造のために、より低いピーク対平均電力比(PAPR:peak-to-average power ratio)を有する。SC−FDMAは、特に、より低いPAPRが送信電力効率の点でモバイル端末に多大な利益を与えるアップリンク通信において、大きい注目を引いている。それは現在、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、またはEvolved UTRAにおけるアップリンク多元接続方式に関する実用的な前提である。
図1に、例示的なワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ワイヤレス通信ネットワーク100は、何人かのユーザ間の通信をサポートするように構成される。ワイヤレス通信ネットワーク100は、たとえば、セル102a〜102gなど、1つまたは複数のセル102に分割され得る。セル102a〜102g中の通信カバレージは、たとえば、ノード104a〜104gなど、1つまたは複数のノード104(たとえば、基地局)によって与えられ得る。各ノード104は、対応するセル102に通信カバレージを与え得る。ノード104は、たとえば、AT106a〜106lなど、複数のアクセス端末(AT)と対話し得る。参照しやすいように、AT106a〜106lは、以下ではアクセス端末106と呼ばれることがある。
各AT106は、所与の瞬間に順方向リンク(FL)および/または逆方向リンク(RL)上で1つまたは複数のノード104と通信し得る。FLは、ノードからATへの通信リンクである。RLは、ATからノードへの通信リンクである。FLはダウンリンクと呼ばれることもある。さらに、RLはアップリンクと呼ばれることもある。ノード104は、たとえば、適切なワイヤードまたはワイヤレスインターフェースによって相互接続され、互いに通信することが可能であり得る。したがって、各AT106は、1つまたは複数のノード104を介して別のAT106と通信し得る。
ワイヤレス通信ネットワーク100は広い地理的領域にわたってサービスを提供し得る。たとえば、セル102a〜102gは、近傍内の数ブロックまたは地方環境における数平方マイルのみをカバーし得る。一実装形態では、各セルは、1つまたは複数のセクタ(図示せず)にさらに分割され得る。
上述のように、ノード104は、それのカバレージエリア内で、たとえばインターネットまたは別のセルラーネットワークなど、別の通信ネットワークへのアクセスをアクセス端末(AT)106に与え得る。
AT106は、通信ネットワークを介して音声またはデータを送信および受信するためにユーザによって使用されるワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、パーソナルコンピュータ、サーバなど)であり得る。アクセス端末(AT)は、本明細書では、ユーザ機器(UE)、移動局(MS)、または端末デバイスと呼ぶこともある。図示のように、AT106a、106h、および106jはルータを備える。AT106b〜106g、106i、106k、および106lはモバイルフォンを備える。ただし、AT106a〜106lの各々は、任意の好適な通信デバイスを備え得る。
アクセス端末106は、cdma2000 1x、1x−EV−DO、LTE、eHRPDなどの規格によって定義される無線アクセス技術など、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用して動作することが可能なマルチモードであり得る。アクセス端末106は、異なる無線アクセス技術を使用する様々な通信システムにわたって複数のタスクを実行し得る。通信は、複数のコロケート送信機を使用して達成され得るか、またはある単一の送信機を使用して通信され得る。図2に、ワイヤレス通信ネットワーク200において動作する例示的なアクセス端末106の機能ブロック図の一例を示す。ワイヤレス通信ネットワーク200は、アクセス端末106と、第2のワイヤレス通信デバイス210と、第3のワイヤレス通信デバイス220と、第4のワイヤレス通信デバイス230と、セルラータワー240とを備える。ワイヤレス通信ネットワーク200は、ワイヤレス通信デバイス106a、210、220、230およびタワー240などの多数のデバイス間の通信をサポートするように構成され得る。モバイルワイヤレス通信デバイス(たとえば、106a、210、および220)は、たとえば、パーソナルコンピュータ、PDA、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、マルチメディアプレーヤ、テレビジョン、電子ゲームシステム、デジタルカメラ、ビデオカムコーダ、時計、遠隔制御装置、ヘッドセットなどを備え得る。アクセス端末106は、アクセス端末106上にコロケートされた1つまたは複数の送信機を介してデバイス210、220、230、および240の各々と同時に通信していることがある。
引き続き図2を参照すると、アクセス端末106は、様々な通信チャネルを介して他のワイヤレス通信デバイス(たとえば、210、220)と通信し得る。通信チャネルは、当技術分野でよく知られているように、超広帯域(UWB:Ultra-Wide Band)チャネル、Bluetooth(登録商標)チャネル、802.11チャネル(たとえば、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n)、赤外線(IR)チャネル、ZigBee(802.15)チャネル、または様々な他のチャネルを備え得る。一実装形態では、チャネルは、ECMA−368規格に準拠するUWBチャネルであり得る。他のチャネルも、できる限り容易に認識されることになる。
ワイヤレス通信ネットワーク200は、自宅、オフィス、または建築物群のような物理的エリアをカバーするワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を備え得る。WLANは、802.11規格(たとえば、802.11g)などの規格および/またはワイヤレス通信のための他の規格を使用し得る。WLANは、ワイヤレス通信デバイスが互いに直接通信するピアツーピア通信を使用し得る。ワイヤレス通信ネットワーク200はまた、たとえば、数メートルのエリアにわたるワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を備え得る。WPANは、赤外線、Bluetooth、WiMediaベースのUWB規格(たとえば、ECMA−368)などの規格、およびZigBee規格、および/またはワイヤレス通信のための他の規格を使用し得る。WPANは、ワイヤレス通信デバイスが互いに直接通信するピアツーピア通信を使用し得る。アクセス端末106は、ネットワーク200を通じて、ワイヤレス通信ネットワークまたはインターネットなどの別のネットワークに接続し得る。ワイヤレス通信ネットワーク200を介して送られるメッセージは、様々なタイプの通信に関係する情報(たとえば、ボイス、データ、マルチメディアサービスなど)を備え得、以下でより詳細に説明するように、アクセス端末106のユーザに対する重要度が異なるメッセージであり得る。
以下の実装形態は図1または図2を参照し得るが、他の通信規格に容易に適用可能であることを認識されよう。たとえば、ある実装形態は、UMTS通信システムにおいて適用可能であり得る。いくつかの実装形態は、OFDMA通信システムにおいて適用可能であり得る。通信システム200は、さらに、限定はしないが、符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access)システムと、Global System for Mobile Communications(GSM)システムと、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):wideband code division multiple access)システムと、OFDMシステムとを含む、任意のタイプの通信システムを備え得る。
図3に、図2に示した例示的なアクセス端末106の機能ブロック図の一例を示す。アクセス端末106は、図1および図2を参照しながら上記で説明した無線技術のいずれかなど、異なる無線アクセス技術(RAT:radio access technology)を使用して動作することが可能なマルチモードであり得る。アクセス端末106は、本明細書で説明する様々な方法を実装するように構成され得るデバイスの一例である。アクセス端末106は、図1〜図2に示したデバイスのうちのいずれかを実装し得る。
アクセス端末106は、いくつかの回路を互いにリンクする中央データバス317を備える。回路は、コントローラ/プロセッサ320と、トランシーバ330と、メモリユニット308と、モジュール302a、302b、302cおよび302dなどの様々な無線アクセス技術モジュールを含み得るRAT回路304とを含む。プロセッサ/コントローラ320は、1つまたは複数のプロセッサとともに実装された処理システムを備えるか、またはそれの構成要素であり得る。プロセッサ/コントローラ320を、いくつかの実装形態では、アプリケーションプロセッサ320として構成すること、またはそのように呼ぶことがある。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、プログラマブル論理デバイス(PLD:programmable logic device)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、あるいは情報の計算または他の操作を実行することができる任意の他の好適なエンティティの任意の組合せを用いて実装され得る。いくつかの実装形態では、各RATモジュール302a、302b、302c、および302dは、別個のアンテナを有し得、ならびに/またはプロセッサ320に関して説明する機能のうちの1つまたは複数をも実行し得るコントローラ306a、306b、306c、および306dを有し得る。
トランシーバ330はアンテナ336にリンクされている。アクセス端末106がデータ交換のためにどのワイヤレスリンクにも依拠しない場合、アンテナ336は省かれ得る。さらに、アクセス端末は、複数のアンテナ、あるいはいくつかのトランシーバまたはアンテナの任意の組合せを使用し得る。
トランシーバ330は、送信機332と受信機334とを含む。トランシーバ330は、送信機332と受信機334とを介して高周波(HF:high-frequency)信号を処理し、ベースバンド信号に変換し、その逆も同様である。受信機334は、次に、受信信号を処理し、バッファした後、データバス317に送る。一方、送信機332は、データバス317からのデータを処理し、バッファした後、アクセス端末106の外側に送る。単一周波数アクセス端末106の場合、1つの送信機332と1つの受信機334とがトランシーバ330中に含まれ得る。プロセッサ/コントローラ320は、トランシーバ330の異なる周波数帯域に、データ検知および処理のためのタイムスロットを割り振ることによって適切なタイミングを制御する。アクセス端末106は、1つまたは複数の周波数を使用する複数のトランシーバを備え得る。たとえば、アクセス端末106は、送信機回路342と受信機回路344とをもつ第2のトランシーバ340を含み得る。トランシーバ340は別のアンテナ346にリンクされ得る。いくつかの実装形態では、トランシーバ330および340は、アンテナ336を共有し得る。一実装形態では、各送信機332および342は、異なる無線アクセス技術に関連する情報を送信および受信し得る。さらに、同時ボイスおよびデータモードの場合、1つの送信機332は、ボイスデータを送信するために使用され得、一方、別の送信機342は、非ボイスデータを送信するために使用され得る。たとえば、第1の送信機342は、1xボイスデータを送信および受信するために使用され得、一方、第2の送信機342は、data only(DO)LTEのために使用され得る。トランシーバ330および340ならびに/またはアンテナ336および346は、アクセス端末106中の異なるロケーションに位置し得る。プロセッサ/コントローラ320は、異なる周波数帯域からの信号の検出および/または処理のために複数の送信機332および342ならびに受信機334および344を指示する。
トランシーバ330の一部は、アクセス端末106にプラグ着脱可能な、外部モデムなどの外部回路として実装され得ることに留意されたい。
さらに、プロセッサ/コントローラ320は、データバス317のデータ管理の機能、およびメモリユニット308の命令コンテンツを実行することを含む、一般的なデータ処理の機能を実行する。メモリユニット308は、モジュールおよび/または命令のセットを含み得る。以下で説明する実装形態に図示し、説明するアクセス端末106のプロセスステップに特有の命令は、メモリユニット308のコンテンツ中に含まれる様々な関数で符号化され得る。一実装形態では、メモリユニット308はRAM(ランダムアクセスメモリ)回路である。ハンドオフ機能などのいくつかの通信デバイス機能は、ソフトウェアルーチン、モジュールおよび/またはデータセットである。メモリユニット308は、揮発性タイプまたは不揮発性タイプのいずれかであり得る別のメモリ回路(図示せず)に結合され得る。代替として、メモリユニット308は、EEPROM(電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、EPROM(電気プログラマブル読取り専用メモリ)、ROM(読取り専用メモリ)、ASIC(特定用途向け集積回路)、磁気ディスク、光ディスク、および当技術分野でよく知られている他のものなど、他の回路タイプから製造され得る。さらに、メモリユニット308は、ASICと、揮発性タイプおよび/または不揮発性タイプのメモリ回路との組合せであり得る。
さらに、プロセッサ/コントローラ320は、様々な無線アクセス技術(RAT)のために構成された様々なモジュールと通信し、それらの動作を制御するように構成され得る。モジュール302a、302b、302cおよび302dの各々は、特定の無線アクセス技術を実装し得、それぞれ、追加のメモリモジュールと、そのモジュールによって実装される無線アクセス技術タイプに適用可能である通信構成要素および機能とをそれぞれ個々に含み得る。各モジュール302a、302b、302cおよび302dは、各RATの動作を制御するために使用され得るモデムプロセッサ306a、306b、306c、および306dとそれぞれ呼ばれることもあるコントローラ306a、306b、306c、および306dをさらに含み得る。参照しやすいように、コントローラ306a、306b、306c、および306dを、以下ではRATコントローラ306と呼ぶことがある。さらに、RATコントローラ306a、306b、306c、および306dは、モジュールを制御するために、各モジュール302a、302b、302cおよび302dから独立して与えられ得る。いくつかの実装形態では、プロセッサ320は、RATコントローラ306の機能を実行するように構成され得る。さらに、各RATは、(1つまたは複数の)アンテナ(図示せず)を含むそれ自体の(1つまたは複数の)トランシーバを含み得る。RATモジュールは、図1〜図2を参照しながら上記で説明したRATタイプのいずれかを実装し得る。アンテナ336および346は、アクセス端末106内の異なるロケーションに位置し得る。たとえば、アンテナ336および346は、アクセス端末106の(たとえば、遠位の)両端または両隅にあり得るか、または互いに隣接し得、あるいはアンテナ336および346は、アクセス端末106の両側にあり得る。
アクセス端末106は、アクセス端末106に対するユーザの近接度を検出するように構成され得る近接センサ350をさらに含み得る。アクセス端末106は、アクセス端末106のユーザに対するアクセス端末106の方位を検出するように構成され得る加速度計などの方位センサ360をさらに含み得る。
本明細書および添付の特許請求の範囲では、「回路」という用語は、機能上の用語ではなく構造上の用語として解釈されることが明らかなはずである。たとえば、回路は、図3に図示および説明する処理および/またはメモリセル、モジュール、ユニット、ブロックなどの形態の多数の集積回路構成要素など、回路構成要素の集合体であり得る。
別個に説明したが、アクセス端末106に関して説明した機能ブロックは別個の構造要素である必要がないことを諒解されたい。たとえば、プロセッサ320、メモリ308、ならびにRATモジュール302a、302b、302cおよび302dは、単一のチップ上で実施され得る。プロセッサ320は、追加、または代替として、プロセッサレジスタなど、メモリを含み得る。同様に、機能ブロックのうちの1つまたは複数、あるいは様々なブロックの機能の部分が、単一のチップ上で実施され得る。代替的に、特定のブロックの機能が2つ以上のチップ上に実装され得る。
図4Aおよび図4Bに、複数の無線アクセス技術を実装するアクセス端末106の2つの例示的な構成を示す。図4Aに、単一のチップ402上に実装される異なる無線アクセス技術を示すアクセス端末106の例示的な構成を示す。チップ402はコントローラ/プロセッサ420を含む。チップは、無線アクセス技術モジュール403a、403b、403cおよび403dをさらに含む。モジュール403a、403b、403cおよび403dの各々は、図1〜図2を参照しながら上記で説明したものなど、異なる無線アクセス技術を実装し得る。
図4Bに、別個のチップ上に実装される異なる無線アクセス技術を示すアクセス端末106の例示的な構成を示す。チップ402はコントローラ/プロセッサ420を含み得る。各無線アクセス技術は、異なるチップ402a、402b、402cおよび402d上に実装され得る。プロセッサ/コントローラ420は、チップ402a、402b、402cおよび402dの各々の動作を制御し得る。各チップ402a、402b、402cおよび402dは、個々のプロセッサ/コントローラ(図示せず)、メモリモジュール(図示せず)、ならびに実装される無線アクセス技術に適用可能な他の構成要素をさらに含み得る。
ワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルセルフォン、携帯情報端末、ラップトップなど)は、概して、規制無線周波数(RF:radio frequency)安全要件の対象となる。これらのシステムは、特定のガイドライン内で動作しないと、マーケットに参入することができない。たとえば、人体の近くで動作するデバイスは、それらの電磁波が生成する比吸収率(「SAR:Specific Absorption Rate」)を判断するため評価される。SARは、損失媒体における単位質量当たりの電磁エネルギー吸収の時間率であり、次のように表され得る。
上式で、E(r)は、ポイントrにおける外因性電界であり、σ(r)およびρ(r)は、それぞれ、対応する等価導電率および質量密度である。概して、SARテストは、単一または複数の送信機をもつそのようなデバイスからの、人体に吸収されるエネルギー量を評価する。ある要件の下では、20cmを超えた距離で動作するデバイスは、最大許容被爆量(「MPE:maximum permissible exposure」)計算または測定を通して評価され得る。
SAR要件のコンプライアンスは困難であり得、デバイスは、すべてのアクティブな送信機/アンテナに準拠する必要があり得る。多くの既存のデバイスでは、SARコンプライアンスは、アクセス端末106の動作中に超え得ない固定最大送信電力限界を判断することによって達成される。送信電力限界を判断するとき、アクセス端末106上で使用可能な特徴と使用モードとを考慮に入れる必要があり得る。たとえば、セルフォンが頭の横に保持されている間にセルフォンのユーザが受けるSARは、そうでない場合よりも、送信機とユーザの身体とが相対的に近接しているために、高くなり得る。さらに、(たとえば、セルラーフォンのワイヤレス通信ネットワークを介してラップトップにインターネットアクセスを与えるために使用される)モバイルホットポットとして一時的に構成されたアクセス端末106は、RF送信を増加させ、したがって、ホットスポットがアクティブ化されたときにユーザが受けるSARを増加させ得る。多くの既存のデバイスでは、最大送信電力限界は、アクセス端末106の今説明した動作モードを考慮する固定値に設定される。したがって、たとえば、デバイスがユーザの身体に極めて近接しているかどうか、またはホットスポットなどのいくつかの特徴が現在使用可能であるかどうかにかかわらず、最大送信電力限界を制限するために固定値が常に使用される。一態様では、これにより、アクセス端末106aの現在の動作モードに従ってSARコンプライアンスを達成することが不要であり得るときでも、電力送信レベルを制限することになり得る。したがって、様々な動作モードが与えられればフレキシビリティを与えるように電力送信レベルを調節することが必要である。デバイスの動作モードに応じて送信電力特性を動的に調整することを可能にするシステム、装置および方法が提供される。
したがって、本明細書で説明するいくつかの実装形態は、アクセス端末106の検出された動作モードに基づいて送信電力限界を選択することを対象とする。上述のように、動作モードは、たとえば、アクセス端末106へのユーザの近接度に対応し得る。近接センサ350は、ユーザの近接度を検出するために使用され得る。近接センサ350がトリガ/アクティブ化されたことをアクセス端末106が検出すると、SARコンプライアンスを達成するために送信電力限界値が低下され得る。逆に、近接センサ350がもはやアクティブでないとアクセス端末106が判断すると、ユーザが受ける電磁放射のSARはそうでない場合よりも小さくなり得るので、送信電力限界は高められ得る。
同様に、動作モードは、デバイスの検出された方位に対応し得る。SARは、ユーザの身体に対して、アクセス端末106内に位置する送信機の正確な位置(たとえば、モバイルフォンの右上隅など)に基づいてより高くまたはより低くなり得るので、デバイスの方位は現在のSARを判断し得る。アクセス端末106は、(たとえば、方位センサ360を使用して)送信機がユーザの身体に極めて近接していることを示す方位に対応するある方位を検出すると、送信電力限界は、SARコンプライアンスを達成するために低下され得る。逆に、アクセス端末106は、送信機がユーザの身体から離れて向けられていることを示す方位を検出すると、ユーザが受ける電磁放射のSARがそうでない場合よりも小さくなり得るので、送信電力限界は引き上げられ得る。
また上述のように、動作モードは、アクセス端末をモバイルホットスポットとして使用することなど、アクセス端末106のある通信特徴がアクティブ化されるかどうかに対応し得る。アクティブ化されたモバイルホットスポットは、アクセス端末の送信レートを増加させ、したがって、極めて近接したユーザのSARを増加させ得る。モバイルホットスポットが有効化されていることをアクセス端末106が検出すると、SARコンプライアンスを達成するために送信電力限界が低下され得る(すなわち、アクセス端末106は送信電力限界をバックオフし得る)。逆に、モバイルホットスポットがもはやアクティブでないことをアクセス端末が検出すると、ユーザが受ける電磁放射のSARが低減され得るので、送信電力限界は引き上げられ得る。
さらに、上記で説明した動作モードの任意の組合せは、SARコンプライアンスを達成するために必要とされるその電力送信レベルに影響を及ぼし得る。たとえば、ユーザが電話呼に関してアクセス端末を使用しており、ユーザの耳の横に電話を配置している間に、アクセス端末106aのモバイルホットスポットが同時にアクティブ化され得る。このシナリオでは、SARコンプライアンスを達成するために許される送信電力は、可能な動作モードの様々な組合せを処理するように調整され得る。さらに、上記で説明した動作モードは例である。アクセス端末106の送信のためにユーザが受けるSARに影響を及ぼし得る任意の他の動作モードが検出され、検出された動作モードまたはそれらの任意の組合せに従って送信電力限界を調整するために使用され得る。他の動作モードが当業者に知られることになる。
また、送信電力レベルは、様々な可能な動作モードに鑑みてSARコンプライアンスを達成すること以外の他の目的のために様々な基準に従って動的に適合され得ることを諒解されたい。SARコンプライアンスを達成することに関係しない理由のために、様々な動作モードに従って送信電力限界を動的に変化させるための実装形態が適用され得る。さらに、送信電力限界を動的に変化させるための実装形態は、さらに、デバイスの動作モードに関係しない状況、むしろ、送信電力特性を適合することが望ましいことがある他の状況において適用され得る。
したがって、アクセス端末106は、様々な動作モードおよびそれらの任意の組合せに従って送信電力限界を調整するように構成され得る。これは、アクセス端末106のワーストケース動作モードによって制限される固定送信電力限界とは対照的である。利用可能な様々な動作モードのために、動作モードの各組合せに基づいて送信電力限界の可変数の調整が行われ得る。調整を行うために、一実装形態では、アクセス端末106は、様々な動作モードに対応する、判断された数の事前構成された送信電力限界を与える。アクセス端末106は、アクセス端末106によって実装される無線アクセス技術(RAT)ごとに、事前構成された送信電力限界を与え、さらに、以下でさらに説明するように各RATの他の送信特性に送信限界を与え得る。電力送信レベルは、様々な動作モードに対応する判断された数の値によってインデックス付けされ得る様々な通信特性に関連するルックアップテーブル(LUT:look-up table)に記憶され得る。事前構成された送信電力限界は、非同時ボイスおよびデータ(Non−SVD:Non-Simultaneous Voice and Data)モードで動作する間の限界に対応し得る。しかしながら、本明細書で説明する実装形態は、さらに、以下で説明するように同時ボイスおよびデータ(SVD:Simultaneous Voice and Data)モードでの使用に適合され得る。
たとえば、アクセス端末106に対して、判断された数の動作モードインデックスが定義され得、各インデックスは、デバイス状態インデックス(DSI:device state index)として記述され得る。各DSIは、アクセス端末106で検出される何らかの動作モードまたは動作モードの組合せに対応し得る。アクセス端末106は、DSIを、そのDSIのために使用されるべき送信電力限界を指定するLUTのインデックスとして与え得る。以下でさらに説明するように、各RATタイプ、RATタイプの各帯域クラス、RATの各構成(たとえば、変調タイプ)、RATのいくつかのチャネルなどに基づいて、DSIごとに複数の送信電力限界が判断され得る。今説明した通信特性の各組合せに、DSIによってインデックス付けされたLUTが与えられ得、各LUTは、各DSIに対応して使用されるべき送信電力限界を指定し得る。
したがって、判断された数のDSIが与えられる。プロセッサ320などの別の構成要素は、どの動作モードまたは組合せが各DSIに対応するかを判断し得る。一態様では、これによって、センサの状態、モバイルホットスポット属性、またはDSIのために選定され、事前構成された電力限界を判断するために使用される他のデバイス属性の選定を判断する際のフレキシビリティが可能になる。たとえば、モバイルスマートフォンまたはタブレットコンピュータを開発している相手先商標製造会社(OEM:original equipment manufacturer)は、デバイスによってサポートされるハードウェア、センサ、特徴、および他のデバイス属性を判断し得る。異なる設計選択およびデバイスを使用するタイプまたは方法の各々は、ユーザが受けるSARに影響を及ぼし得る。一実装形態では、OEMは、アクセス端末106を構成し、アクセス端末106の特徴に従って、SAR暗示をもつ動作モードを適用可能なDSIにマッピングし得る。動作中、OEMによって構成されたプロセッサ320は、所望の動作モードを検出し、その動作モードを適用可能なDSIにマッピングするように構成され得る。所望のDSIが選定されると、RATコントローラ306構成要素などのRF構成要素は、動作すべき適切な電力限界を判断するためのLUTへのエントリとしてDSIを使用することが可能であり得る。DSIは、電力送信限界を調整するように構成された(異なるRATまたはRATの構成要素を制御する)すべてのRATコントローラ306a、306b、306c、および306dに与えられ得る。一態様では、これは、動的電力送信レベルをデバイスまたはハードウェア固有の動作モードに制限する必要がないのでフレキシビリティを与え、それにより、様々な特徴をもつ様々なデバイスが、あまりに多くの電力伝送を犠牲にすることなしにSARコンプライアンスを達成するためにフレキシブルな送信電力限界を利用することが可能になる。
一実装形態によれば、アプリケーションレベル構成要素によってDSIを選択することは可能であり得るが、LUTに記憶された送信電力限界を構成することは許可されないことがある。たとえば、プロセッサ320は、RATコントローラ306にDSI値を与えることが可能であり得るが、望まれる特定の電力送信レベルに関するさらなる情報を与えることができないことがある。その場合、関係する各RATコントローラ306は、DSIに対応する電力送信限界を判断するためにDSIを使用する。一態様では、これは、アプリケーションレベル構成要素またはRFを熟知していない誰かが送信電力限界を構成する機会を制限する。さらに、アプリケーションレベル構成要素が送信電力限界を動的に変化させることを許される場合、FCCは、デバイスをソフトウェア無線(SDR:Software Defined Radio)と見なし、ソフトウェアリリースごとにデバイスのいくつかの証明を必要とし得る。別の実装形態では、プロセッサ320は、様々な動作モードに従って望まれる特定の電力送信レベルに関する何らかの情報を与えることが可能であり得る。この場合、いくつかの実装形態は、サポートされていないか、または不適当な送信電力レベルに対する保護を提供し得る。さらに、デバイス状態インデックスと動作モードへの対応するマッピングとを判断するために異なる選択を構成することは、コンパイル時間においてのみ実行され得る。
図5に、上記で説明した実装形態による、デバイス状態インデックスに基づいて電力送信レベルを判断するための例示的な方法500の実装形態のフローチャートを示す。ブロック502において、プロセッサ320または他のコントローラからデバイス状態インデックスを受信する。プロセッサ320にとって利用可能なDSIの数は事前構成され得る。ブロック504において、受信したDSIに従って、LUTから、各RATと、RAT帯域クラスと、RAT構成と、他の通信パラメータ/特性とに対応する電力送信レベルを取り出す。DSIは、単一の送信電力値を取り出すためにLUTへの直接のインデックスとして使用され得る。一態様では、送信電力レベルは、1/10dBmを表す、1つの最下位ビット(LSB:lowest significant bit)をもつ符号付き16ビット整数として表され得る。ブロック506において、LUTによって与えられた電力送信レベルまたは電力送信限界に従って電力送信レベルを調整する。
適用可能なとき、RAT、RAT帯域クラス、RAT構成ごとなどに、デフォルト送信電力テーブルが与えられ得る。このテーブルは、関与する特定の通信特性のデフォルト送信電力に対応する単一の要素/値を有し得る。一実装形態では、アプリケーションレベル構成要素は、デフォルト送信電力テーブルを構成することができないことがある。さらに、値0などの所定のDSI値は、デフォルト送信電力テーブルに対応するように選定され得る。アクセス端末106が最初に起動すると、DSIは、0に初期化され、デフォルト送信電力テーブルによって定義された電力送信レベルにデフォルト設定され得る。さらに、デフォルト送信電力テーブルは、システムアクセス送信状態が使用されているときはいつでも使用されるように構成され得る。受信したDSI値が、DSIの事前構成された数の範囲外にある場合、構成されたデフォルト電力伝送テーブル値に対応する0のデフォルトDSI値が使用され得る。
上述のように、(たとえば、RATタイプ、帯域クラス、変調タイプ、アップリンクチャネルなどの)様々な通信パラメータ/特性の送信電力レベルは、選択されたDSI値に従って指定され得る。一実装形態によれば、パラメータの各組合せは、1つの電力送信レベルに対応し得、したがって、DSIによってインデックス付けされたLUTが組合せごとに与えられ得る。
図6に、DSIごとに与えられる異なる可能な送信電力レベルの一例を与えるために、異なるRATタイプごとにLUTの異なるグループの一例を示す。図6の602において、RATごとにLUTにデバイス状態インデックスを与える。ブロック620において、LUTのグループ604は、第1のRATに関連する電力送信レベルに対応する。さらに、ブロック606aおよび606bに示すように、RATの帯域クラスごとのLUTのグループが与えられる。さらに、図6に示す例では、次いで、ブロック608a〜608dに示すように、RATの各帯域クラスの各アップリンクチャネルごとにLUTが与えられる。アクセス端末106がサポートし得る任意の数のRAT技術タイプにLUTが与えられる。ブロック630では、LUTのグループ610は、RAT Xに関連する電力送信レベルに対応する。さらに、ブロック612aおよび612bに示すように、RAT Xの帯域クラスごとのLUTのグループが与えられる。さらに、図6に示す例では、次いで、ブロック614a〜614dに示すように、RATの各帯域クラスの各アップリンクチャネルごとにLUTが与えられる。さらに、LUTに対応する多くの他の通信パラメータ/特性が与えられ得る。たとえば、他の特性は、以下でさらに説明するように、変調タイプ、送信状態(たとえば、トラフィック対システムアクセス)、アップリンクチャネル、呼タイプなどを含み得る。さらに、RATの各タイプは、各RATタイプに固有の属性および特性に従ってより多いまたはより少ないLUTを有し得る。他の通信特性/パラメータはまた、当業者によって判断され得、以下でさらに説明する対応する、LUTを有し得る。
図7A〜図7Bに、デバイス状態インデックスに従って送信電力限界を判断するために使用され得る2つの例示的なルックアップテーブル700aおよび700bの例を示す。図7Aに、各々が異なる送信電力限界に関連付けられる、9つの可能なデバイス状態インデックス値に対応するLUT700aを示す一例を示す。図7A中のLUT700aは、所与のRATと、帯域クラスと、構成と、RAT送信状態と、呼タイプと、デバイスモードとについてのLUT700aに対応し得る。所与のRAT、帯域クラス、構成、RAT送信状態、呼タイプ、デバイスモード、または温度などの送信電力に影響を及ぼす任意の他の特性の各組合せは、異なる値をもつ異なるLUT700aに対応し得る。さらに、0のDSIは、デフォルト送信電力限界に対応し得る。したがって、DSI1〜8のみがプロセッサ320によって選択可能であり得る。図7Aに示すように、DSI値が増加するにつれて、各DSIによって指定された送信電力限界が線形に減少している。図7Bに、上記で説明した通信パラメータ/特性の組合せに従って指定され得る様々な送信電力限界を示す9つの可能なDSI値に対応するLUT700bの別の例を与える。LUT700aおよび700bは、各RATの特性と他のデバイスモードとに従って利用可能な送信電力限界の範囲と特性とを選定する際のフレキシビリティを可能にし得る。与えられたLUT700aおよび700bの各々、または本明細書で説明するLUTのいずれかは、メモリモジュール308に記憶され得る。LUT700aおよび700b、または本明細書で説明するLUTのいずれかは、各RATのチップに位置するメモリモジュール308に記憶され得、または、たとえば、図4に示した構成に従って異なるRATタイプを制御するように構成された単一のチップに位置し得る。
一実装形態によれば、LUTは、各RATタイプの様々な通信特性/パラメータに従って各DSIに関連する送信電力限界を判断するために与えられ得る。図8に、所与の無線アクセス技術タイプ、帯域クラス、構成、送信状態、アップリンクチャネル、呼タイプおよびデバイスモードの送信電力限界を判断するためのルックアップテーブル800の一部分の一例を与える。さらに、図8は、DSIごとに異なる送信電力限界構成にとって可能な組合せの別の例を与える。図8中のLUT800の各行は、可能な通信パラメータ/特性の異なる組合せに対応し、DSIごとの送信電力限界を示す。したがって、送信電力限界は、図8に示す列見出しの任意の組合せに基づき得る。
各RATは、RATに関連する設計パラメータに基づいて様々な送信電力限界が可能であり得るので、図8中のLUT800の列2はRATタイプを示す。第3列は、各RAT内の可能な帯域クラスを示す。第4列では、送信電力限界が、RAT構成に基づいて指定され得る。この構成は、たとえば、帯域クラス内で使用される異なる変調タイプ、または他のRAT固有の送信構成に対応し得る。次の列では、送信電力限界は、RATの送信状態にさらに基づき得る。たとえば、その状態は、トラフィック/接続状態またはシステムアクセス状態のいずれかのためのものであり得る。一実装形態によれば、調整可能な送信電力限界は、システムアクセス状態の場合は無視され、トラフィック状態の場合は構成され得る。システムアクセス状態が使用されている場合、アプリケーションレベル構成要素によって与えられるDSIは無視され得、DSIは0(すなわち、デフォルト送信限界に関連するDSI)に戻り得る。アクセス端末106がトラフィック状態に切り替わると、送信電力限界を判断するためにアプリケーションレベル構成要素によって指定されたDSIが使用され得る。列6では、送信電力限界が、アップリンクチャネルごとにさらに判断され得る。一例として、アップリンクトラフィックチャネルDおよびEがあるとすれば、送信電力限界調整は、アップリンクチャネルDには適用されるが、チャネルEには適用されないことがある。
図8中のLUT800に示す第7列では、送信電力限界は、呼のタイプにさらに基づき得る。たとえば、呼のタイプは、通常呼または緊急オペレータへの緊急911呼(E911)として検出され得る。呼がE911呼である場合、呼が接続されたままであることを保証するために高い送信電力を有することが望ましいことがある。この状況では、すべての送信電力限界は無視され得、あらゆるSARコンプライアンスが一時的に無視され得る。一実装形態では、E911呼が検出された場合、アプリケーションレベル構成要素によって与えられるDSIは無視され得、デフォルト送信電力限界を示すために0のDSIが使用され得るか、またはSARコンプライアンスに関係するすべての送信電力限界が完全に無視され得る。別の実装形態では、1のDSI値などの特定のDSIは、E911呼などの呼モードのために予約され得る。したがって、アプリケーションレベル構成要素は、E911呼を検出し、DSI値を予約済み値に設定し得る。DSIインデックスは、次いで、利用可能な通信パラメータ/特性の任意の組合せの単一の送信電力限界を示し得るテーブルに与えられ得る。他の呼タイプ(図示せず)はまた、図8に示すテーブルまたは個々のLUTのさらなる行/列が生成され得ることが望ましい送信電力限界に影響を及ぼし得る。
さらに、次の列に示すように、送信電力限界は、デバイスモードにさらに基づき得る。たとえば、デバイスモードは、E911コールバックモードに対応し得、E911コールバックモードでは、アクセス端末は、E911呼の後に、公共安全アクセスポイント(Public Safety Access Point)としても知られる公共安全応答ポイント(Public Safety Answering Point)から呼を受信することができる。このモードでは、緊急隊員からの着信呼が受信されることを保証するために、高い送信電力レートを維持することが望ましいことがある。このモードでは、すべての送信電力限界は無視され得、あらゆるSARコンプライアンスが一時的に無視され得る。一実装形態では、そのモードがアクティブ化された場合、与えられるDSIは無視され得、デフォルト送信電力限界を示すために0のDSIが使用され得るか、またはSARコンプライアンスに関係するすべての送信電力限界が完全に無視され得る。本明細書で説明しない他の呼モードはまた、送信電力限界を調整すべきかどうかに影響を及ぼし得、対応する行またはLUTが生成され得る。
したがって、図8のLUT800に示すように、行1〜8対行10〜13に、異なるRATタイプに対応する送信電力限界を示す。RATタイプごとに、行1〜4および5〜8に、RATタイプ内でサポートされる異なる帯域クラスに関連する送信電力限界を示す。行11〜13に、所与のRATタイプの所与の帯域クラスによってサポートされる異なる変調タイプなど、異なる構成に対応する送信電力限界を示す。行1および2に、システムアクセス対トラフィック状態などのRATタイプの異なる送信状態に関連する送信電力限界を示す。行10および11に、指定されたRATタイプの帯域クラス内の異なるアップリンクチャネルに関連する送信電力限界を示す。行2〜4に、呼タイプならびに通常呼対E9111呼およびノーマルデバイスモード対E911コールバック(CB:call back)モードなどのデバイスモードに関連する送信電力限界を示す。例示的な一実装形態では、DSIは、各行(すなわち、通信パラメータ/特性の組合せ)に関連するすべての送信電力限界に対応する列を判断するために使用され得る。その列中のすべての値は、次いで、取り出され、新しい限界に基づいて電力送信レベルを調節するためのさらなる処理構成要素に与えられ得る。
図8に示すLUT800が、DSIごとに異なる送信電力限界にとって可能なあり得る組合せの小部分のみを示すことを諒解されたい。さらに、当業者なら諒解するように、図8に示す列以外に、追加の通信パラメータ/特性(したがって、他の行)を与える他の列がさらに与えられ得る。さらに、異なるRATは、異なるパラメータ/特性をサポートする。たとえば、1つのRATは、帯域クラス内の変調タイプに送信電力限界を適用する必要があり得るが、他の別のRATは、1つの変調タイプしかサポートしないことがある。したがって、図8に示す行は、各RATによってサポートされる通信パラメータ/特性の様々な組合せに対応し得る。さらに、図8に示すLUT800は、テーブル中に含まれ得る送信電力限界値の様々な例のサブセットを示すにすぎない。図8のLUT800に示す、送信電力限界値を含まないセルは、必要に応じて適切な値でポピュレートされ得る。さらに、図示の送信電力限界値は、RATタイプなどに従って使用され得る多くの値の例にすぎない。図8に示すLUT800は、メモリモジュール308に記憶され、DSIに関連するすべての適用可能な送信電力限界を一度に判断するために使用され得る。さらに、上記で説明したように、各組合せが個々のLUTに関連付けられ得、その各々が、DSIと取り出された送信電力限界とによってインデックス付けされる。異なるRATは異なる能力を有するので、1つのRATは、別のRATと比較して異なる数のLUTに関連付けられ得る。次いで、図8に示す単一のLUT800または図7A〜図7Bに示した個々のLUT700aおよび700bからの取り出された送信電力限界に基づいて送信電力レベルをどのように調整するかを判断するために、さらなる論理構成要素および/または回路が与えられ得る。
いくつかの実装形態によれば、OEMまたは他の当事者は、デバイス動作モードに基づいてテーブルに所望の送信電力限界をプロビジョニングする能力を有し得る。これによって、たとえば、OEMが、テーブルに、DSIに対応する送信電力限界をプロビジョニングすることが可能になり得る。テーブルをOEMがプロビジョニングすることを可能にすることによって、OEMが、RATによってサポートされる送信電力限界よりも高い送信電力限界を指定しようと試みることになり得る。さらに、異なるRATタイプは、異なる最大送信電力限界をサポートし得る。一実装形態では、これは、送信限界がRATタイプによってサポートされる最大送信電力限界に、またはそれ以下にとどまることを保証することによって対処される。一態様では、これは、RATタイプが許可するものと、LUTによって指定された送信電力限界との最小値をとることによって達成され得る。たとえば、cdma2000 1xをサポートするRATは、+24dBmを超える送信を許可しないことがある。24dBmを超える値が指定された場合、その値は無視され、それの代わりに24dBmの送信電力レベルが使用されることになる。
図9に、この状況に対処するために、与えられたDSIに従って送信電力限界を判断するための例示的な方法900の実装形態を示すフローチャートを示す。ブロック902において、新しいDSIを受信する。このDSIは、サードパーティによってプロビジョニングされた送信電力限界に関連付けられ得、または上記で説明した事前構成された送信電力限界に関連付けら得る。ブロック904において、上記で説明したように、LUTを使用することによって新しいDSIに関連する送信電力限界を判断する。ブロック906において、判断された送信電力限界を、RATタイプによってサポートされる、またはそれのために構成された最大送信電力限界と比較する。判断された送信電力限界がRATタイプによってサポートされる最大送信電力限界よりも小さい場合、ブロック908において、判断された送信電力限界を選択する。判断された送信電力限界がRATタイプによってサポートされる最大送信電力限界よりも大きい場合、ブロック910において、RATタイプによってサポートされる最大送信電力限界を選択し、判断された送信電力限界を無視する。図9において説明したブロックは、各RATタイプに対して繰り返され得る。プロセッサ320またはRATコントローラ308は、図9に示したブロックにおいて説明した機能を実行するように構成され得る。
いくつかのシナリオでは、デバイスの動作モードは迅速に変化し得る。たとえば、ユーザがモバイルセルフォンを連続的に移動している場合、近接センサ350は、短期間内に連続的にアクティブ化/非アクティブ化され得る。この状況では、プロセッサ320は、短い時間期間にわたって一連の異なるDSI値を絶えず与えていることがある。これにより、デバイスがデバイスの送信電力レベルを迅速に調整することになる可能性があり、これは処理の浪費と不規則な送信電力レベルとにつながり得る。一実装形態では、プロセッサ320から受信したDSI値の迅速な/持続不可能な変化をフィルタ除去するために、経時的なDSI値のフィルタリングが行われる。図10〜図12に、(たとえば、ヒステリシスを使用して)迅速な/持続不可能な動作モードの変化を回避するために、DSI値をフィルタリングするための例示的な方法の様々な実装形態を示すフローチャートを示す。
図10に、ある時間期間にわたってデバイス状態インデックス値をフィルタリングするための例示的な方法1000の実装形態を示すフローチャートを示す。ブロック1002において、プロセッサ320は、プロセッサ320から新しいDSIが受信されるのを待つ。新しいDSIを受信すると、ブロック1004において、受信した新しいDSIを、各RATによって使用されている現在のDSIと比較する。新しいDSIと現在のDSIとが等しい場合、フローはブロック1002に戻り、現在のDSIとは異なる新しいDSIを待つ。新しいDSIが現在のDSIとは異なる場合、ブロック1006に示すように、タイマーを初期化する。フローはブロック1008に続き、プロセッサ320から新しいDSIが受信されるのをさらに待ちながら、タイマーがカウントダウンする。タイマーがまだカウントダウンしている間に新しいDSIを受信した場合、フローはブロック1004に戻り、新しいDSIを、各RATによって現在使用されている現在のDSIと再び比較し、ブロック1004〜ブロック1008のステップを繰り返す。タイマーが満了し、新しいDSIを受信しなかった場合、ブロック1010において、すべてのRATタイプが新しいDSIを使用し、現在のDSIを新しいDSIに設定する。次いで、ブロック1002において、プロセッサ320は、新しいDSIを再び待ち、ブロックの各々で説明した動作を繰り返す。この実装形態によれば、変化が指定された継続時間よりも長く持続するまで、DSIの変化は効果を生じないことがある。場合によっては、DSIの変化は、アクセス端末106によって実装される各RATに伝搬されないことがある。プロセッサ320またはRATコントローラ308は、図10に示したブロックにおいて説明した機能を実行するように構成され得る。
1つの可能な実装形態によれば、DSIの値が上がるにつれて、送信電力限界が増加しない(または減少しない)ことがある。すべてのLUTが1つの共通DSIを参照し得るので、送信電力限界は、上記で説明したRAT通信特性の複数の異なる組合せのDSI値を増加させるように減少し得る。したがって、一実装形態によれば、送信電力限界は、ある傾向に配列され得る。したがって、送信電力限界の一方向(たとえば、増加または減少)への変化は積極的であり得(すなわち、時間ヒステリシスを使用しない)るが、送信電力限界の反対方向への変化は保守的であり得る(すなわち、適切なDSI変化のみを伝搬することを保証するために時間ヒステリシスを使用する)。たとえば、SARコンプライアンスのために送信電力限界を減少する必要がある場合は、できるだけ早く行う必要があり得る。しかしながら、送信電力限界が高められると、持続可能なDSIの変化のみが伝搬されるように注意が払われ得る。
図11に、今説明した実装形態に従ってある時間期間にわたってデバイス状態インデックス値をフィルタリングするための例示的な方法1100の実装形態を示すフローチャートを示す。ブロック1102において、プロセッサ320は、プロセッサ320から新しいDSIが受信されるのを待つ。新しいDSIを受信すると、ブロック1104において、受信した新しいDSIを、各RATによって使用されている現在のDSIと比較する。新しいDSIと現在のDSIとが等しい場合、フローはブロック1102に戻り、現在のDSIとは異なる新しいDSIを待つ。新しいDSIが現在のDSIとは異なる場合、ブロック1106において、すべてのLUTについて、新しいDSIの送信電力限界を、現在のDSIの送信電力限界と比較する。新しいDSIの送信電力限界がすべてのLUTについて現在のDSIの送信電力限界以下である場合、ブロック1108において、新しいDSIを各RATに伝搬し、新しいDSIを現在のDSIに設定する。これは、できるだけ早くSARコンプライアンスを達成するために送信電力限界を減少させることが望ましい状況に対応する。
新しいDSIの送信電力限界がすべてのLUTについて現在のDSIの送信電力限界以下でない場合、ブロック1110に示すように、タイマーを初期化する。フローは次いでブロック1112に続き、プロセッサ320から新しいDSIが受信されるのをさらに待つ間にカウントダウンするようにタイマーを構成する。タイマーがまだカウントダウンしている間に新しいDSIを受信した場合、フローはブロック1104に戻り、新しいDSIを、各RATによって現在使用されている現在のDSIと再び比較し、ブロック1104〜ブロック1112のステップを繰り返す。タイマーが満了し、新しいDSIを受信しなかった場合、ブロック1108において、すべてのRATタイプが新しいDSIを使用し、現在のDSIを新しいDSIに設定する。次いで、ブロック1102において、プロセッサ320は、新しいDSIを再び待ち、ブロックの各々で説明した動作を繰り返す。ブロック1110において開始する、説明したフローは、現在の送信電力限界と比較して送信電力限界が増加しており、DSIの持続可能な変化のみが伝搬されるべきである状況に対応する。プロセッサ320またはRATコントローラ308は、図11に示したブロックにおいて説明した機能を実行するように構成され得る。
図11を参照しながら説明した実装形態は、逆の状況に適合され得る。たとえば、別の実装形態によれば、送信電力限界が増加するときは、新しいDSI値の変化を直ちに伝搬するが、送信電力限界が減少するときは、新しいDSI値の変化を伝搬する際に注意を払うことが望ましいことがある。それに応じて、ブロック1106において説明した論理は逆転され得る。この状況では、新しいDSIの送信電力限界がすべてのLUTについて現在のDSIの送信電力限界以上であるとき、新しいDSIがRATに直ちに伝搬されることになる。逆に、新しいDSIの送信電力限界がすべてのLUTについて現在のDSIの送信電力限界よりも小さいとき、タイマーが設定されることになり、したがって、持続可能なDSIの変化のみがRATに伝搬される。
別の可能な実装形態によれば、1つのLUT中のDSIに対応する送信電力限界は増加し得るが、別のLUT中の同じDSIに対応する送信電力限界は減少し得る。この状況では、DSIの変化を迅速に伝搬すべきか否かについてのフレキシビリティが依然として望ましいことがある。したがって、DSIの変化の伝搬は、図11を参照しながら説明したように、すべてのRATのためにではなく、LUTごとに構成され得る。したがって、各LUTは、図11を参照しながら図示した「グローバルな」現在のDSIとは対照的に、それ自体のローカルな「現在のDSI」を有し得る。さらに、各LUTは、そのLUTについてDSIの変化を伝搬すべきかどうかを判断する際に使用するそれ自体のローカルタイマー値(すなわち、時間量ヒステリシス)を有し得る。
図12に、今説明した実装形態に従ってある時間期間にわたってデバイス状態インデックス値をフィルタリングするための例示的な方法の実装形態を示すフローチャートを示す。図12に図示するフローチャートは、各LUTに対して適用され得る。ブロック1202において、RATコントローラ308は、プロセッサ320から新しいDSIが受信されるのを待つ。新しいDSIが受信されると、ブロック1204において、新しいDSIを、各LUTによって使用されている現在のDSIと比較する。新しいDSIとそのLUTの現在のDSIとが等しい場合、フローはブロック1202に戻り、そのLUTの現在のDSIとは異なる新しいDSIを待つ。そのLUTについて新しいDSIが現在のDSIとは異なる場合、ブロック1206において、新しいDSIの送信電力限界を、そのLUTの現在のDSIの送信電力限界と比較する。新しいDSIの送信電力限界が、そのLUTの現在のDSIの送信電力限界以下である場合、ブロック1208において、そのLUTは新しいDSIを使用し、新しいDSIをLUTの現在のDSIに設定する。これは、できるだけ早くSARコンプライアンスを達成するためにそのLUTの送信電力限界を減少させることが望ましい状況に対応する。
新しいDSIの送信電力限界が、そのLUTの現在のDSIの送信電力限界以下でない場合、ブロック1210に示すように、そのLUTに関連するタイマーを初期化する。フローは次いでブロック1212に続き、プロセッサ320から新しいDSIが受信されるのをさらに待つ間にカウントダウンするようにタイマーを構成する。タイマーがまだカウントダウンしている間に新しいDSIを受信した場合、フローはブロック1204に戻り、新しいDSIを、そのLUTによって現在使用されている現在のDSIと再び比較し、ブロック1204〜ブロック1212のステップを繰り返す。タイマーが満了し、新しいDSIを受信しなかった場合、ブロック1208において、LUTが新しいDSIを使用し、そのLUTの現在のDSIを新しいDSIに設定する。次いで、ブロック1202において、プロセッサ320は、新しいDSIを再び待ち、ブロックの各々で説明した動作を繰り返す。ブロック1210において開始する、説明したフローは、送信電力限界がそのLUTの現在の送信電力限界と比較して増加しており、そのLUTのDSIの持続可能な変化のみが伝搬され得る状況に対応する。したがって、図12中のブロックを参照しながら説明した動作は、各LUTに対して繰り返され得る。プロセッサ320またはRATコントローラ308は、図12に示したブロックにおいて説明した機能を実行するように構成され得る。
図12を参照しながら説明した実装形態は、逆の状況に適合され得る。たとえば、別の実装形態によれば、個々のLUTの送信電力限界が増加するときは、そのLUTの新しいDSI値の変化を直ちに伝搬するが、送信電力限界が減少するときは、そのLUTの新しいDSI値の変化を伝搬する際に注意を払うことが望ましいことがある。それに応じて、ブロック1206において説明した論理は逆転され得る。この状況では、新しいDSIの送信電力限界が現在のDSIの送信電力限界以上であるとき、新しいDSIがRATに直ちに伝搬されることになる。逆に、新しいDSIの送信電力限界が現在のDSIの送信電力限界よりも小さいとき、タイマーが設定されることになり、したがって、持続可能なDSIの変化のみがそのLUTによって使用される。
多くの場合、プロセッサ320が新しいDSI値を与えると、各LUTから取り出される新しい送信電力限界は前の送信電力限界とは異なり得る。しかしながら、いくつかのLUTでは、更新されたDSI値に従って取り出される送信電力限界は、すでに適用されている送信電力限界と同じであり得る。一実装形態では、RATコントローラ306が、新しいDSI値を受信し、送信電力限界を変化させるべきかどうかを判断するとき、RATコントローラ306は、新しいDSI値に関連する送信電力限界を、現在のDSI値に関連する送信電力限界と比較し得る。RATコントローラ306は、新しいDSI値に関連する送信電力限界と現在のDSI値の送信電力限界とが異なる場合のみ、送信電力限界を変化させることを判断し得る。そうでない場合、RATコントローラ306は、どの変化も実施しないことがある。一態様では、これによって、送信電力レベルの変化が必要とされるとき、たとえば、初期化プロシージャに必要な処理の低減が可能になり得る。
いくつかの実装形態によれば、電力送信レベルのデジタル値と送信されている実測物理値との間の差によって生じる誤差を修正するためにシステムによって、(図3の構成要素のうちの1つまたは複数の中にあり得る)高出力検出器(HDET:high power detector)などの電力検出器が使用され得る。たとえば、RATは、24dBmの送信電力限界を指定し得る。送信電力レベルがあるしきい値を上回ると、アクセス端末106によって送信されている実測電力を測定する電力検出器がアクティブ化される。捕捉値は、RATコントローラ306へのフィードバックとして与えられ、したがって、実測値とデジタル値とが比較され得、差が補償され得る。たとえば、デジタル送信電力限界が24dBmに設定され得るが、実測送信電力レベルは、22dBmしかないことがある。それに応じて、実際の送信が所望の限界をより良く反映するように、デジタル限界は、2dBmの誤差を相殺するために26dBmに増加され得る。しかしながら、電力検出器は、送信電力限界があるしきい値を上回るときに誤差を検出するのを助けるために使用されるようにしか構成されないことがある。電力検出器は、さらに、上記で説明したLUTによって指定される送信電力限界と連携して使用され得る。一実装形態では、LUTからの送信電力限界が、RATタイプに関連する電力検出器によって通常に使用またはサポートされる範囲内にある場合、電力検出器は、アクティブ化され、送信電力レベルを追跡および是正するために使用され得る。逆に、LUTからの送信電力限界が範囲内にない場合、電力検出器は無効化され得る。
電力送信レベルのデジタル値と実測値との間の差を補正するために電力検出器を使用することに加えて、実測とデジタルとの差を是正するために温度補正も実行され得る。温度補正は、実際の送信電力レベルは、異なる温度にわたって一定のままであるように、異なる温度にわたって送信電力レベルのデジタル利得表現を調整することを対象とする。上記で説明したように、SARコンプライアンスを達成するために単一の固定送信電力限界を用いるデバイスでは、送信電力限界がかなり静的/一定であるという仮定に基づいて、狭い範囲の送信電力限界のうちの1つまたは複数の温度調整に対応する単一のテーブルが与えられる。
しかしながら、本明細書で説明する実装形態によれば、各動作モードに従って可変数の送信電力限界が与えられる。温度補償を与えるために、一実装形態では、広範囲の送信電力限界値の温度補償調整値を含む複数のテーブルを提供する。たとえば、各テーブルは、狭い範囲の送信電力限界値に対応する可変数の温度(および付随する調整)を含み得る。したがって、より広範囲の送信電力限界値をカバーする複数のテーブルは、指定される可能な送信電力限界値を介して温度補償を提供し得る。一実装形態では、DSI値に対応する送信電力限界が、取り出され、次いで、温度に従って送信電力限界の調整を判断するために温度補償テーブルによって使用され得る。別の実装形態では、現在の温度測定値を使用して図8の行の各々の温度に対して調整された送信電力限界が取り出され得るように、温度が、図8を参照しながら上記で説明したテーブルに追加の列として含まれ得る。さらに、周波数補償に関して同様の概念が同じく与えられ得る。
さらに、いくつかのRATは、送信電力限界の厳密な概念をサポートしないことがある。たとえば、GERAN(GSM Edge Radio Access Network)(GSMエッジ無線アクセスネットワーク)規格を使用するRATは、送信電力限界ではなく最大電力レベルの概念をサポートし得る。この場合、送信電力限界は、最大電力レベルを指し得る。上記で説明したように、LUTによって取り出された電力レベルは、RATタイプに対応する他の最大電力レベルしきい値を超えないためにキャッピングされ得る。
さらに、いくつかのRATタイプは、複数のキャリアにわたって送信電力限界を供給し得る。一実装形態によれば、LUTによって取り出された送信電力限界値は、すべてのキャリアのアグリゲート送信電力を表し得る。送信電力は、送信電力限界を満たすために、キャリアの間で割り振られ得る。さらに、RATごとに、判断された送信電力限界が満たされることを保証するために追加の動作が実行され得る。さらに、最低パフォーマンステスト中に電力送信バックオフを呼び出すことを回避するために、DSIの使用を、動作モードに従って電力限界からのバックオフを実行することに制限することが望ましいことがある。
無線アクセス技術(RAT)は、複数の送信機および/またはアンテナを使用してシグナリングとデータとを同時に送信することをサポートし得る。たとえば、アクセス端末106は、第1の送信機332(またはアンテナ336)がボイスデータ(たとえば、ボイスデータなどの1xデータ)を送信するために使用され得、第2の送信機342(またはアンテナ346)が非ボイスデータ(たとえば、DO/EV−DO)を送信するために使用され得る、同時ボイスおよびデータモード(たとえば、SVDOまたはSVLTE)を使用するように構成され得る。上記で説明したように、図3に、第1の送信機332を含む第1のトランシーバ330と第2の送信機342を含む第2のトランシーバ340との一例を示す。以下の説明は、2つの送信機332および340のコンテキストでの送信について説明するが、アクセス端末106は、別個のアンテナまたは共有アンテナ上で単一の送信機または複数の送信機を用いて様々なデータタイプを同時に送信することを達成し得ることを諒解されたい。
SARコンプライアンスを達成するために、比吸収率に対する、送信機332と342の両方の送信の合成寄与は、規制限界を下回るように維持される必要があり得る。デバイス内の関連するアンテナ336または346とともに各送信機332および342の方位およびロケーションは、他の送信機またはアンテナに関する比吸収率に対する各送信機および/またはアンテナの影響を判断し得る。いくつかのアクセス端末106構成では、同時送信は、ただ1つのアンテナが送信している時と比較して、全体的な比吸収率を増加させないように、送信機332および342は、アクセス端末106内に(たとえば、アクセス端末106の両側に)空間的に位置し得る。しかしながら、送信機332および342が、アクセス端末106内に互いに近接して位置する場合、同時送信は、アクセス端末106から生じる全体的な比吸収率を増加させ得る。この場合、アクセス端末106は、送信機332と342の両方の電力送信レベルを考慮し、各送信機332および342の送信電力レベルを他方の電力送信レベルに基づいて制限するように構成され得る。さらに、追加のアンテナまたは送信機(図示せず)が、同じくアクセス端末106中に含まれ、送信機332および342に極めて接近している場合、3つ以上の送信機/アンテナの電力送信レベルは、比吸収率に対する全体的な寄与が規制限界内にあるように構成され得る。
したがって、アクセス端末106は、上記で説明したのと同様に、様々な動作モードおよびそれらの任意の組合せに従って複数の送信機またはアンテナの送信電力限界を動的に調整するように構成され得る。調整を行うために、一実装形態では、アクセス端末106は、各送信機332または342の様々な動作モードに対応する、判断された数の事前構成された送信電力限界を与え得る。複数の送信機332および342上で送信される送信の各タイプの電力送信レベルは、以下でさらに説明するように、様々な動作モードに対応するデバイス状態インデックス(DSI)によってインデックス付けされ得る様々な通信特性に関連するルックアップテーブル(LUT)に記憶され得る。
一実装形態では、第2の送信機342(またはアンテナ336)の送信電力限界は、送信機によって送られている情報の優先順位に基づく第1の送信機332の送信電力レベルに依存し得る。たとえば、第1の送信機332は、ボイスデータ(たとえば、1xデータ)を送信するために使用され得、第2の送信機342は、非ボイスデータ(たとえば、data only(DO)、EV−DOまたはDO/LTE)を送信するために使用され得る。第1の送信機332上でボイスデータを送信するために使用される送信電力が、第2の送信機342を介して非ボイスデータを送信することの犠牲にならないようにすることが有用であり得る。したがって、一実装形態は、第1の送信機332の現在の送信電力レベルに基づいて電力送信限界を第2の送信機342に課すことを実現する。この場合、第1の送信機332(たとえば、より高い優先順位の情報を送信するために使用される送信機)に関連する電力限界調整(またはバックオフ)がないことがある。第2の送信機342の送信電力限界は、この限界における第2の送信機342からのSAR寄与が、アクセス端末106に許される最大SARまたはターゲットSARと、第1の送信機332の現在の送信電力レベルに基づく第1の送信機332からの現在のSAR寄与との間の差に等しくなるように設定され得る。SARコンプライアンスを保証するための総許容送信電力は、上記で説明したように、様々な動作モードに基づいて変化し得る。したがって、アクセス端末106は、検出された動作モードと、送信機332と342の両方が同時に送信しているときに高い優先順位の情報を送る第1の送信機332の電力送信レベルとの両方に基づいて第2の送信機342の電力送信限界を動的に調整するように構成され得る。
図13に、第2の送信機342を使用して送信され得るより低い優先順位のデータ(たとえば、DO/LTEなどのdata only)の送信電力限界が、第1の送信機332を使用して送信され得るより高い優先順位のデータ(たとえば、ボイスデータ)の送信電力レベルに応じてどのように調整され得るかを示すグラフ1300を示す。送信電力限界曲線1302によって示すように、(x軸1304として表される)第1の送信機332の送信電力が増加するにつれて、(y軸1306によって表される)第2の送信機342に適用される送信電力限界は減少する。この場合、第1の送信機332の送信電力は、それが(1308によって示される)RATによって許される最大電力送信レベルを上回るか、またはそれが単独でSAR限界を上回るレベルで電力を送信している場合のいずれかでない限り、増加し得る。第2の送信機342(またはより低い優先順位のデータ)の送信電力限界は、この限界における第2の送信機342からのSAR寄与が、アクセス端末に許される最大SARまたはターゲットSARと、第1の送信機332の現在の送信電力レベルに基づく第1の送信機332からの現在のSAR寄与との間の差に等しくなるように設定され得る。第1の送信機332の送信電力レベルの関数としての第2の送信機342の送信電力限界曲線1302は、以下でさらに説明する実装形態によって、図13ではステップ関数として示されているが、実装形態はまた、第2の送信機342の送信電力限界を調節するために様々な線形関数または非線形関数を利用し得る。
上記で説明した異なる動作モードは、SAR、したがって、上記で説明したように、規制限界を下回ったままでいるために利用可能な総利用可能送信電力を調整し得る。アクセス端末106は、現在の動作モードに基づいて、(たとえば、図13に示した関数など)第2の送信機342に適用されるべき送信電力限界を定義する関数または関係を動的に調整するように構成され得る。たとえば、上記で説明したデバイス状態インデックス(DSI)ごとに、第1の送信機332の現在の送信電力レベルと比較して第2の送信機342の送信電力限界を調整するために定義される異なる関数が定義され得る。DSIごとに、任意のタイプの線形関数または非線形関数が使用され得る。たとえば、アクセス端末106のためのWi−Fiが有効化された場合、または近接センサ350がトリガされた場合、SARは増加し得る。これが検出された場合、第2の送信機342の送信電力限界を定義する関数は、変換を介して第1の送信機332の現在の送信電力レベルの範囲ごとに(たとえば、送信電力限界曲線1302が下方へ移動することに対応して)調整され得る。これによって、第1の送信機332の電力を制限することを回避しながら、動作モードに従って追加のSAR寄与を動的に考慮することが可能になり得る。第2の送信機342の電力送信レベルが最小値にある場合、第1の送信機332の送信電力レベルはまた、SARを増加または減少させる検出された動作条件(たとえば、Wi−Fiまたはホットスポット)に従って制限され得る。
一実装形態によれば、第1の送信機332上のデータの送信電力レベルに基づいて、第2の送信機342上のデータの送信電力限界を定義するために、ルックアップテーブル(LUT)が使用され得る。LUT中の値は、図13に示すように関数/関係を定義し得る。図14Aに、第1の送信機332の現在の電力送信レベルに基づいて第2の送信機342の電力送信限界を判断するために使用され得るLUT1400の一例を示す。LUT1400の第1列は、第1の送信機332の様々な電力送信レベルを与える。第1列の値の選定によって、第1の送信機332の送信電力レベルを制御または制限することが可能になり得る。第2列は、第1の送信機332の電力送信レベルに基づく第2の送信機342の送信電力限界を示す。図14Aでは、第1列に示す第1の送信機332の送信電力レベルは、後続の行ごとに増加し得る。第1の送信機332の送信電力レベルが行ごとに増加するにつれて、第2列に示す第2の送信機342の送信電力限界は、後続の行ごとに減少し得る。したがって、第1の送信機332の送信電力レベルが増加するにつれて、第2の送信機342の送信電力限界は減少する。動作条件に基づいて送信電力レベルの動的な調整を行うために、任意の数のデバイス状態インデックス(DSI)に異なるLUT1400が与えられ得、各DSIは、異なる動作条件またはモードあるいはそれらの組合せに対応する。図14Aに示すLUT1400は、第1の送信機332の5つの異なる送信電力レベルを示すが、任意の数の異なる送信電力レベルが使用され得る。各行の値は、たとえば、1/10dBmを表す最下位ビットをもつ符号付き16ビット整数として記憶され得る。
図14Bに、第1の送信機332の現在の送信電力レベルに基づいて第2の送信機342の送信電力限界を判断するためにLUT1400がどのように使用され得るかを示すテーブル1402を示す。第1の送信機332の送信電力レベルは、連続的な測定を行うために、様々な時間間隔で(たとえば、電力制御グループ(PCG:power control group)ごとに、または1.25msごとに)サンプリングされ、フィルタ処理され得る。一実装形態では、第1の送信機332に関連するプロセッサ320(または第1の送信機を使用して送られているデータクラスを処理するように構成されたプロセッサ320)は、サンプリングと測定とを実行し得る。このデータは、第2の送信機342に関連する別のプロセッサ320(または第2の送信機342を使用して送られているデータクラスを処理するように構成されたプロセッサ320)に通信され得る。したがって、DSIの指示は、両方のプロセッサに送られ得る。他の実装形態では、プロセッサ320または複数のプロセッサの任意の組合せは、送信機および/またはアンテナごとに電力送信限界のサンプリングと調整とを実行するように構成され得る。送信電力レベルが調整されるたびに、現在の送信電力レベルがLUT1400において定義されている送信電力レベルと比較される。送信電力レベルが、図14Aに示した第1行中の第1のレベルを下回る場合、第2の送信機342のデフォルト送信電力限界が適用され得る。第1の送信機332の現在の送信電力レベルが、LUT1402によって定義された第1のレベルと第2のレベルとの間にある場合、第1の送信機332の第1の送信電力レベルに関連する第2の送信機342の関連する送信電力限界が適用され得る。その後、第1の送信機332の現在の送信電力レベルが、LUT1402によって定義された第2のレベルと第3のレベルとの間にある場合、第2の送信電力レベルに関連する第2の送信機342の関連する送信電力限界が適用され得、以下同様である。
アクセス端末106は、異なる動作モードまたは条件に従って第2の送信機342の送信電力レベルに限界を与えることを可能にするために、DSIごとに異なるLUT1400をプロビジョニングし得る。各DSIのLUT1400は、上記で説明したように、RATごとの各帯域クラスごとに、または追加の特性および組合せごとに与えられ得る。図15に、同時送信モードについて検出されたDSIごとに電力送信限界を動的に判断することを可能にするRATタイプのためのLUTの異なるグループの一例を示す。ブロック1502において、送信電力レベル限界を判断するためにRATコントローラ306にデバイス状態インデックス(DSI)を与える。ブロック1520中に、RATに関連する電力送信レベルを定義するLUTのグループ1504が示されている。たとえば、LUTのグループ1504は、SVDOとSVLTEの両方にプロビジョニングされ得る。さらに、ブロック1506aおよび1506bに示すように、RATの帯域クラスごとにLUTのグループが与えられる。たとえば、LUTのグループは、1x/EV−DOの少なくとも2つの帯域クラスに、DO/EV−DOの少なくとも2つの帯域クラスに、またはLTEの帯域クラスに与えられ得る。帯域クラスごとに、DSI値ごとに図14Aで説明したように、異なるLUT1508a、1508b〜1508xおよび1508c、1508d〜1508zが与えられる。第1の送信機332の測定された送信電力レベルに基づいて、LUT1508a、1508b〜1508xおよび1508c、1508d〜1508zは、DSIに従って第2の送信機342の電力送信限界を与え得る。帯域クラスごとのLUTとして示されているが、LUT1508a、1508b〜1508xおよび1508c、1508d〜1508zは、さらに、帯域クラスのチャネルの異なる組合せ、または、たとえば、図6を参照しながら上記で説明した他の部分組合せにプロビジョニングされ得る。
RATごとの帯域クラスごとの構成ごとのDSIごとに異なるLUT1400を与えることなどによって、それぞれ異なるLUT1400は、第1の送信機332の送信電力レベルに基づいて第2の送信機342の送信電力限界が厳密にどのように選定されるのかを定義する際のフレキシビリティを与え得る。言い換えれば、LUTごとに、第1の送信機332の送信電力レベルに基づいて第2の送信機342の送信電力限界を記述する異なる関数が与えられ得る。これによって、DSIごとに送信電力限界曲線1302の複雑な変化が可能になる。上記で説明した組合せによるDSIごとに各LUT1400を記憶するためのメモリ要件は著しく大きくなることがあり得る。さらに、場合によっては、各LUTをプロビジョニングすることは、時間がかかったり、煩雑であったりすることがある。追加のDSIまたはRATが追加された場合、空間/メモリ要件はうまくスケーリングしないことがある。
別の実装形態では、DSIによって定義された動作モードまたは条件ごとに関数に変換を適用する能力とともに、第1の送信機332の送信電力レベルに基づいて第2の送信機342の電力送信限界を判断するための標準関数または関係を与えることによって、LUT1400の数が低減され得る。
図16に、標準送信電力限界曲線1602に適用され得る変換の一例を示す、図13に示したグラフ1300と同様のグラフ1600を示す。図16では、標準送信電力限界曲線1602は、矢印1610によって示すように上または下にシフトされ得る。(第1の送信機332の電力送信レベルに基づいて、第2の送信機342の送信電力限界がどのように判断されるのかを表す)送信電力限界曲線1602を上または下に調整するようにアクセス端末106を構成することによって、第2の送信機342に適用される送信電力限界の量を、第1の送信機332のすべての送信電力レベルに対して増加または減少させることが可能になる。矢印1608によって示される追加の変換によって、送信電力限界曲線1602を左または右にシフトすることが可能になる。この変換によって、第2の送信機342の送信電力に対する様々な限界に対応する第1の送信機332の電力送信レベルを調整することが可能になる。各DSIは、左右または上下のいずれかの異なる変換を使用し得る。さらに、標準送信電力限界曲線1602に関して他のタイプの変換も構成され得る。たとえば、変換は、標準関数に関して第2の送信機342の電力送信電力限界をどのように判断するかをさらに構成するために、送信電力限界曲線1602が固定点の周りを回転することを可能にすることになる角度を与え得る。
一実装形態によれば、第1の送信機332上のデータ(たとえば、上記で説明した標準関数)の送信電力レベルに従って、第2の送信機342上のデータの送信電力限界の標準セットを定義するために、ルックアップテーブル(LUT)が使用され得る。LUT中の値は、x軸またはy軸のいずれかに沿った変換を可能にする、図16に示した関数を定義し得る。他の実装形態では、LUTは、標準関数/関係への追加の変換を定義し得る。図17Aに、変換に従って標準値を調整する能力をもつ第1の送信機332上のデータの送信電力限界に従って第2の送信機342上のデータの送信電力限界の標準セットを定義するルックアップテーブル(LUT)1700の一例を示す。LUT1700の第1列は、第1の送信機332の様々な電力送信レベルならびにDSIに対応する追加バイアス入力を与える。第2列は、第1の送信機332の電力送信レベルに基づく第2の送信機342の送信電力限界ならびにDSIに対応する追加バイアス入力を示す。図17Aでは、第1列に示す第1の送信機332の送信電力レベルは、後続の行ごとに増加し得る。第1の送信機332の送信電力レベルが行ごとに増加するにつれて、第2列に示す第2の送信機342の送信電力限界は、後続の行ごとに減少し得る。したがって、第1の送信機332の送信電力レベルが増加するにつれて、第2の送信機342の送信電力限界は減少する。LUT1700に適用されるべきバイアス値は、DSIによってインデックス付けされ得る別のLUTから取得され得る。
図17Bに、図17AのLUT1700にDSIごとに適用されるべきバイアスの量を判断するために使用され得るLUT1702の一例を示す。図17Bでは、各DSIは、図17Aに示した第1の送信機332の送信電力レベルに追加されるべき量に対応する入力バイアスと、図17Aに示した第2の送信機342の送信電力限界に追加されるべき量に対応する出力バイアスとに関連付けられる。バイアス値は正または負であり得る。さらに、追加のバイアスを提供しないデフォルト動作モードに対応する0のDSIも与えられ得る。新しいDSIがプロセッサ320から与えられると、入力バイアスと出力バイアスとは、図17B中のLUT1702から判断され、次いで、図17AのLUT1700に適用され得る。次いで、送信電力限界は、図15Bを参照しながら上記で説明したように、第1の送信機332の測定された送信電力レベルを使用することによって、次いで、LUT1700によって定義された全体的な関数を調整するためにバイアス値をさらに使用することによって判断される。したがって、LUT1702は、LUT1700によって定義された関係の変換を定義し得る。
したがって、DSIごとに別個のLUT1400を有するのではなく、標準関数と標準関数を変換するためのバイアス値とを定義するために、2つのLUT1700および1702が与えられる。これによって、RATごとの構成/帯域クラスごとにより少ないLUTをプロビジョニングすることなどが可能になり得る。図18に、同時送信モードについて検出されたDSIごとに電力送信限界を動的に判断することを可能にするRATタイプのためのLUTの異なるグループの一例を示す。図15とは対照的に、帯域クラスごとに、2つのLUT1708aおよび1708bならびに1708cおよび1708dが与えられる。帯域クラスごとのLUTとして示されているが、LUT1708aおよび1708bならびに1708cおよび1708dは、さらに、帯域クラスのチャネルの様々な組合せ、または、たとえば、図6を参照しながら上記で説明した他の部分組合せにプロビジョニングされ得る。これによって、図14Aおよび図15を参照しながら上記で説明したように、DSIごとのLUTと比較して、同時送信の構成ごとに2つのLUTが可能になる。一態様では、これによって、かなりのストレージ節約が可能になり得る。他の利点が同様に想定され得る。
送信電力限界を判断するためにLUT1700にバイアス値がどのように適用され得るのかについて説明するために、以下に擬似コードを与える。
さらに、複数の送信機が使用される場合、優先順位を判断するために、優先順位の複数の階層が与えられ得、したがって、送信機の電力レベルが別の送信機の電力レベルに基づいて調整される。たとえば、異なるRATに関連する優先順位の階層があり得る。優先順位の各階層は、対応するRATのための送信機(および帯域)と送信アンテナ336とのいくつかの組合せをサポートし得る。たとえば、優先順位の第1の階層は、1つの技術に関連付けられ得る。たとえば、第1の階層に関連する1つの送信機と第2の階層に関連する1つの送信機とがあり得る。別の実装形態では、第1の階層中に2つの送信機があり、第2の階層または第3の階層に関連する送信機がないことがあり得る。別の実装形態では、第1の階層中に1つの送信機があり、第2の階層中に2つの送信機があり得る。別の実装形態では、第1の階層、第2の階層、および第3の階層の各々に送信機があり得る。次いで、図13〜図18を参照しながら上記で説明した異なる変換が異なる階層に関連付けられ得る。動作モードは、優先順位階層をさらに判断し得る。したがって、各送信機332は、時間平均Tx電力を報告するように構成され得る。各送信機332は、さらに、優先順位がより高い送信機の平均TX電力に基づいて1つの送信機の電力送信限界を判断するために、LUTの呼出し/プロビジョニングを行うように構成され得る。下記の表に、各階層に関連するLUTの例を示す。
したがって、上記で説明したように、複数のRATタイプに動的送信電力限界管理が与えられ得る。たとえば、本明細書で説明する実装形態は、1x、DO、GSM(およびEDGE/GPRS)、WCDMA/UMTS(およびHSPA/HSPA+)、LTE(FDDおよびTDD)、TD−SCDMA、WLANなどのRATタイプと連携して使用され得る。さらに、図14〜図18を参照しながら上記で説明したように、様々な同時RAT送信に対して、動的送信電力限界がサポートされ得る。たとえば、1x+DO、1x+LTE、1x+WLAN、DO+WLAN、GSM+WLAN、WCDMA/UMTS+WLAN、LTE+WLAN、TD−SCDMA+WLAN、1x+DO+WLAN、1x+LTE+WLAN、GSM+LTE、GSM+LTE+WLAN、1x+GSM、DO+GSM、GSM+GSM、GSM+WCDMA/UMTS、GSM+TD−SCDMAなどの同時送信がサポートされ得る。したがって、別のRATについての送信の優先順位に基づいて1つのRATの送信電力レベルを管理するための変換と適用可能なLUTとが、これらの組合せの各々に含まれ得る。
図19に、ワイヤレス通信装置によって実装される例示的な方法1900の実装形態のフローチャートを示す。方法1900は、アクセス端末106に実装され得る。方法1900は、アクセス端末106の要素に関して以下で説明するが、本明細書で説明したブロックのうちの1つまたは複数を実装するために他の構成要素が使用され得ることを当業者は諒解されよう。
ブロック1902において、アクセス端末106などのワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナ336の近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信する。指示はプロセッサ320において受信され得る。別の実装形態では、指示は、RATコントローラ306において受信され得る。ブロック1904において、少なくとも1つの動作モード、およびワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断する。判断することは、プロセッサ320によって実行され得る。別の実装形態では、判断することは、RATコントローラ306によって実行され得る。電力送信特性は、送信され得る最大電力、またはアプリケーションによって送信される最大電力レベルであり得る最大電力を指定する電力限界であり得る。
図20に、例示的なワイヤレス通信装置2000の機能ブロック図を示す。装置2000は、図4〜図19に関して説明した様々な行為のための手段2002と手段2004とを備える。上記で説明した方法の様々な動作は、(1つまたは複数の)様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素、回路、および/または(1つまたは複数の)モジュールなど、それらの動作を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。一般に、図に示すどの動作も、その動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行され得る。たとえば、指示を受信するための手段は、プロセッサ320またはRATコントローラ306を含み得る。電力送信特性を判断するための手段はまた、プロセッサ320またはRATコントローラ306を含み得る。
図21に、ワイヤレス通信装置によって実装される別の例示的な方法の実装形態のフローチャート2100を示す。方法2100は、アクセス端末106に実装され得る。方法2100は、アクセス端末106の要素に関して以下で説明するが、本明細書で説明したブロックのうちの1つまたは複数を実装するために他の構成要素が使用され得ることを当業者ならば諒解されよう。ブロック2102において、アクセス端末106などのワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信する。指示はプロセッサ320において受信され得る。別の実装形態では、指示は、RATコントローラ306において受信され得る。ブロック2104において、少なくとも1つの動作モードに関連する複数の変換のうちの1つを選択する。選択は、さらに、プロセッサ320またはRATコントローラ306によって実行され得る。変換は、図17Bを参照しながら上記で説明したように、LUT1702によって定義され得る。ブロック2106において、第1の送信機332の電力送信レベルと第2の送信機334の電力送信レベルとの間の関係を調整するために、選択された変換を適用する。変換は、さらに、プロセッサ320またはRATコントローラ306によって適用され得る。関係は、たとえば、図17Aを参照しながら上記で説明したように、LUT1700によって定義され得る。ブロック2108において、調整された関係と第2の送信機342の現在の電力送信レベルとに基づいて第1の送信機332のターゲット電力送信レベルを判断する。判断することは、さらに、プロセッサ320またはRATコントローラ306によって実行され得る。
図22に、ワイヤレス通信装置2200の機能ブロック図を示す。デバイス2200は、信号を送り、通信線路2210(またはバス)を介して通信し得る、図4〜図21に関して説明した様々な行為のための手段2202と、手段2204と、手段2206と、手段2208とを備える。上記で説明した方法の様々な動作は、(1つまたは複数の)様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素、回路、および/または(1つまたは複数の)モジュールなど、それらの動作を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。一般に、図に示すどの動作も、その動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行され得る。たとえば、指示を受信するための手段と、選択するための手段と、適用するための手段と、判断するための手段とは、プロセッサ320またはRATコントローラ306のうちの1つによって実行され得る。
ソフトウェアで実装した場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。本明細書で開示された方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に存在し得る、プロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールで実施され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送することを可能にされ得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれ得る。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。さらに、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体上のコードおよび命令の1つまたは任意の組合せ、あるいはそのセットとして常駐し得る。
さらに、上記で説明したシステムおよび方法によって示されるように、本明細書の教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するための様々な構成要素を採用するノード(たとえば、デバイス)に組み込まれ得る。図23に、ノード間の通信を可能にするために採用され得るいくつかの例示的な構成要素を示す。詳細には、図23は、多入力多出力(MIMO)システム2300の第1のワイヤレスデバイス2310(たとえば、アクセスポイント)および第2のワイヤレスデバイス2350(たとえば、アクセス端末)の簡略ブロック図である。第1のデバイス2310において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータが、データソース2312から送信(TX)データプロセッサ2314に与えられる。
いくつかの態様では、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ2314は、コード化データを与えるために各データストリーム用に選択された特定のコーディング方式に基づいて、そのデータストリームごとにトラフィックデータをフォーマットし、コーディングし、インターリーブする。
各データストリームのコード化データは、OFDM技法を使用してパイロットデータで多重化され得る。パイロットデータは、典型的には、知られている方法で処理され、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用され得る知られているデータパターンである。次いで、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよびコード化データは、変調シンボルを与えるために、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)される。各データストリームのデータレート、コーディング、および変調は、プロセッサ2330によって実行される命令によって判断され得る。データメモリ2332は、プロセッサ2330またはデバイス2310の他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データ、および他の情報を記憶し得る。
次いで、すべてのデータストリームの変調シンボルがTX MIMOプロセッサ2320に供給され、TX MIMOプロセッサ2320はさらに(たとえば、OFDMの場合)その変調シンボルを処理し得る。TX MIMOプロセッサ2320は、次いで、NT個の変調シンボルストリームを、NT個のトランシーバ(XCVR)2322A〜2322Tに供給する。いくつかの態様では、TX MIMOプロセッサ2320は、データストリームのシンボルと、シンボルの送信元のアンテナとにビームフォーミング重みを付加する。
各トランシーバ2322は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を与え、さらに、それらのアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した被変調信号を与える。次いで、トランシーバ2322A〜2322TからのNT個の変調信号は、それぞれNT個のアンテナ2324A〜2324Tから送信される。
デバイス2350では、送信された変調信号はNR個のアンテナ2352A〜2352Rによって受信され、各アンテナ2352からの受信信号は、それぞれのトランシーバ(XCVR)2354A〜2354Rに供給される。各トランシーバ2354は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを与え、さらにそれらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを与える。
次いで、受信(RX)データプロセッサ2360は、特定の受信機処理技法に基づいてNR個のトランシーバ2354からNR個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、NT個の「検出」シンボルストリームを与える。次いで、RXデータプロセッサ2360は、各検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号して、データストリームのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ2360による処理は、デバイス2310におけるTX MIMOプロセッサ2320およびTXデータプロセッサ2314によって実行される処理を補足するものである。
プロセッサ2370は、どのプリコーディング行列(以下で論じる)を使用すべきかを定期的に判断する。プロセッサ2370は、行列インデックス部とランク値部とを備える逆方向リンクメッセージを作成する。データメモリ2372は、プロセッサ2370または第2のデバイス2350の他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶し得る。
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備え得る。次いで、逆方向リンクメッセージは、データソース2336からいくつかのデータストリームのトラフィックデータをも受信するTXデータプロセッサ2338によって処理され、変調器2380によって変調され、トランシーバ2354A〜2354Rによって調整され、デバイス2310に戻される。
デバイス2310では、第2のデバイス2350からの変調信号は、アンテナ2324によって受信され、トランシーバ2322によって調整され、復調器(DEMOD)2340によって復調され、RXデータプロセッサ2342によって処理されて、第2のデバイス2350によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。次いで、プロセッサ2330は、ビームフォーミング重みを判断するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを判断し、次いで、抽出されたメッセージを処理する。
図23はまた、通信構成要素が、本明細書で教示するアクセス制御動作を実行する1つまたは複数の構成要素を含み得ることを示す。たとえば、アクセス制御構成要素2390は、デバイス2310のプロセッサ2330および/または他の構成要素と協働して、本明細書で教示する別のデバイス(たとえば、デバイス2350)との間で信号を送信/受信し得る。同様に、アクセス制御構成要素2392は、プロセッサ2370および/またはデバイス2350の他の構成要素と協働して、別のデバイス(たとえば、デバイス2310)との間で信号を送信/受信し得る。各デバイス2310および2350について、説明する構成要素のうちの2つ以上の機能が単一の構成要素によって与えられ得ることを諒解されたい。たとえば、単一の処理構成要素がアクセス制御構成要素2390およびプロセッサ2330の機能を提供し得、また、単一の処理構成要素がアクセス制御構成要素2392およびプロセッサ2370の機能を提供し得る。さらに、図3を参照しながら説明した装置2300の構成要素は、図23の構成要素と統合され/組み込まれ得る。
本明細書における「第1」、「第2」などの名称を使用した要素への言及は、それらの要素の数量または順序を概括的に限定するものでないことを理解されたい。むしろ、これらの名称は、本明細書において2つ以上の要素またはある要素の複数の例を区別する便利な方法として使用され得る。したがって、第1および第2の要素への言及は、そこで2つの要素のみが採用され得ること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。また、別段の規定がない限り、要素のセットは1つまたは複数の要素を含み得る。
情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者なら理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
さらに、本明細書で開示された態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップのいずれかは、電子ハードウェア(たとえば、ソースコーディングまたは何らかの他の技法を使用して設計され得る、デジタル実装形態、アナログ実装形態、またはそれら2つの組合せ)、命令を組み込んだ様々な形態のプログラムまたは設計コード(便宜上、本明細書では「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と呼ぶことがある)、あるいは両方の組合せとして実装され得ることを当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
本明細書で開示した態様に関して、および図1〜図23に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(IC)、アクセス端末、またはアクセスポイント内に実装され得るか、またはそれらによって実行され得る。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、電気構成要素、光学構成要素、機械構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを含み得、ICの内部に、ICの外側に、またはその両方に常駐するコードまたは命令を実行し得る。論理ブロック、モジュール、および回路は、ネットワーク内またはデバイス内の様々な構成要素と通信するためにアンテナおよび/またはトランシーバを含み得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。モジュールの機能は、本明細書で教示した方法とは別の何らかの方法で実装され得る。(たとえば、添付の図の1つまたは複数に関して)本明細書で説明した機能は、いくつかの態様では、添付の特許請求の範囲において同様に指定された「手段」機能に対応し得る。
開示されたプロセス中のステップの特定の順序または階層は例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は本開示の範囲内のまま再構成され得ることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
本開示で説明する実装形態への様々な修正は当業者には容易に明らかであり得、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実装形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で示した実装形態に限定されるものではなく、本明細書で開示する特許請求の範囲、原理および新規の特徴に一致する、最も広い範囲を与られるべきである。「例示的」という単語は、本明細書ではもっぱら「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書に「例示的」と記載されたいかなる実施形態も、必ずしも他の実装形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。
また、別個の実装形態に関して本明細書で説明されたいくつかの特徴は、単一の実装形態において組合せて実装され得る。また、逆に、単一の実装形態に関して説明された様々な特徴は、複数の実装形態において別個に、あるいは任意の好適な部分組合せで実装され得る。その上、特徴は、いくつかの組合せで働くものとして上記で説明され、初めにそのように請求されることさえあるが、請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、場合によってはその組合せから削除され得、請求される組合せは、部分組合せ、または部分組合せの変形形態を対象とし得る。
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示される特定の順序でまたは順番に実行されることを、あるいはすべての図示の動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきでない。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であり得る。その上、上記で説明した実装形態における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実装形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきでなく、説明するプログラム構成要素およびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品において互いに一体化されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージングされ得ることを理解されたい。さらに、他の実装形態が以下の特許請求の範囲内に入る。場合によっては、特許請求の範囲に記載の行為は、異なる順序で実行され、依然として望ましい結果を達成することができる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信装置において実装される方法であって、
前記ワイヤレス通信の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信することと、
前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断することとを備える、方法。
[C2]
前記少なくとも1つの動作モードが、アクティブ化されているモバイルホットスポットとトリガされているE911コールバックモードとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せをさらに示す、C1に記載の方法。
[C3]
前記送信電力特性は、前記少なくとも1つの送信アンテナが比吸収率(SAR)しきい値を超えないように判断される、C1に記載の方法。
[C4]
判断された基準に基づいて前記ワイヤレス通信装置の前記動作モードを判断することをさらに備え、前記判断された基準が、前の動作モードで動作する前記ワイヤレス通信装置の持続時間を含む、C1に記載の方法。
[C5]
電力送信特性を判断することが、呼のタイプと前記ワイヤレス通信装置の温度とのうちの少なくとも1つにさらに基づく、C1に記載の方法。
[C6]
呼の前記タイプが緊急オペレータへの呼である、C5に記載の方法。
[C7]
電力送信特性を判断することが、
前記少なくとも1つの動作モードを判断された値にマッピングすることと、
前記無線アクセス技術タイプに関連するルックアップテーブルに前記値を与えることであって、前記ルックアップテーブルが、前記与えられた値に基づいて前記電力送信特性を与えるように構成された、与えることとを備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記電力送信特性が、電力送信限界と最大電力レベルとのうちの少なくとも1つを含む、C1に記載の方法。
[C9]
前記無線アクセス技術タイプが、ワイヤレスワイドエリアネットワークと、ワイヤレスローカルエリアネットワークと、ボイス通信を送るためのワイヤレスネットワークと、データ通信を送るためのワイヤレスネットワークとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに対応する、C1に記載の方法。
[C10]
前記方法が、前記判断された電力送信特性に基づいて少なくとも1つの電力送信レベルを調整することをさらに備え、前記少なくとも1つの電力送信レベルは、前記判断された送信電力特性が前に使用された電力特性とは異なるという判断に基づいて調整される、C1に記載の方法。
[C11]
前記電力送信特性を判断することが、前記無線アクセス技術タイプによってサポートされる最大電力送信特性と前記少なくとも1つの動作モードによって判断される第2の電力送信特性との間の最小値を判断することを含む、C1に記載の方法。
[C12]
少なくとも1つの送信アンテナと、
送信の近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信することと、
前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断することと
を行うように構成されたプロセッサとを備える、ワイヤレス通信装置。
[C13]
前記少なくとも1つの動作モードが、アクティブ化されているモバイルホットスポットとトリガされているE911コールバックモードとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せをさらに示す、C12に記載のワイヤレス通信装置。
[C14]
前記プロセッサは、前記少なくとも1つの送信アンテナが比吸収率(SAR)しきい値を超えないように前記送信電力特性を判断するように構成された、C12に記載のワイヤレス通信装置。
[C15]
前記プロセッサは、判断された基準に基づいて前記少なくとも1つの動作モードを判断するようにさらに構成され、前記判断された基準が、前の動作モードで動作する前記ワイヤレス通信装置の持続時間を含む、C12に記載のワイヤレス通信装置。
[C16]
前記プロセッサは、呼のタイプと前記ワイヤレス通信装置の温度とのうちの少なくとも1つに基づいて前記電力送信特性を判断するようにさらに構成された、C12に記載のワイヤレス通信装置。
[C17]
呼の前記タイプが緊急オペレータへの呼である、C16に記載のワイヤレス通信装置。
[C18]
前記プロセッサは、
前記少なくとも1つの動作モードを判断された値にマッピングすることと、
前記無線アクセス技術タイプに関連するルックアップテーブルに前記値を与えることであって、前記ルックアップテーブルが、前記与えられた値に基づいて前記電力送信特性を与えるように構成された、与えることとを行うことによって前記電力送信特性を判断するようにさらに構成された、C12に記載のワイヤレス通信装置。
[C19]
前記電力送信特性が、電力送信限界と最大電力レベルとのうちの少なくとも1つを含む、C12に記載のワイヤレス通信装置。
[C20]
前記無線アクセス技術タイプが、ワイヤレスワイドエリアネットワークと、ワイヤレスローカルエリアネットワークと、ボイス通信を送るためのワイヤレスネットワークと、データ通信を送るためのワイヤレスネットワークとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに対応する、C12に記載のワイヤレス通信装置。
[C21]
前記プロセッサは、前記判断された電力送信特性に基づいて少なくとも1つの電力送信レベルを調整するようにさらに構成され、前記少なくとも1つの電力送信レベルは、前記判断された送信電力特性が前に使用された電力特性とは異なるという判断に基づいて調整される、C12に記載のワイヤレス通信装置。
[C22]
前記プロセッサは、前記無線アクセス技術タイプによってサポートされる最大電力送信特性と前記少なくとも1つの動作モードによって判断される第2の電力送信特性との間の最小値を判断することによって前記電力送信特性を判断するようにさらに構成された、C12に記載のワイヤレス通信装置。
[C23]
前記ワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信するための手段と、
前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断するための手段とを備える、ワイヤレス通信装置。
[C24]
前記少なくとも1つの動作モードが、アクティブ化されているモバイルホットスポットとトリガされているE911コールバックモードとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せをさらに示す、C23に記載のワイヤレス通信装置。
[C25]
前記送信電力特性は、前記少なくとも1つの送信アンテナが比吸収率(SAR)しきい値を超えないように判断される、C23に記載のワイヤレス通信装置。
[C26]
判断された基準に基づいて前記ワイヤレス通信装置の前記少なくとも1つの動作モードを判断するための手段をさらに備え、前記判断された基準が、前の動作モードで動作する前記ワイヤレス通信装置の持続時間を含む、C23に記載のワイヤレス通信装置。
[C27]
電力送信特性を判断するための前記手段が、呼のタイプと前記ワイヤレス通信装置の温度とのうちの少なくとも1つに基づいて前記電力送信特性を判断するための手段を備える、C23に記載のワイヤレス通信装置。
[C28]
呼の前記タイプが緊急オペレータへの呼である、C27に記載のワイヤレス通信装置。
[C29]
電力送信特性を判断するための前記手段が、
前記少なくとも1つの動作モードを判断された値にマッピングするための手段と、
前記無線アクセス技術タイプに関連するルックアップテーブルに前記値を与えるための手段であって、前記ルックアップテーブルが、前記与えられた値に基づいて前記電力送信特性を与えるように構成された、与えるための手段とを備える、C23に記載のワイヤレス通信装置。
[C30]
前記電力送信特性が、電力送信限界と最大電力レベルとのうちの少なくとも1つを含む、C23に記載のワイヤレス通信装置。
[C31]
前記無線アクセス技術タイプが、ワイヤレスワイドエリアネットワークと、ワイヤレスローカルエリアネットワークと、ボイス通信を送るためのワイヤレスネットワークと、データ通信を送るためのワイヤレスネットワークとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに対応する、C23に記載のワイヤレス通信装置。
[C32]
前記判断された電力送信特性に基づいて少なくとも1つの電力送信レベルを調整するための手段をさらに備え、前記少なくとも1つの電力送信レベルは、前記判断された送信電力特性が前に使用された電力特性とは異なるという判断に基づいて調整される、C23に記載のワイヤレス通信装置。
[C33]
前記電力送信特性を判断するための前記手段が、前記無線アクセス技術タイプによってサポートされる最大電力送信特性と前記少なくとも1つの動作モードによって判断される第2の電力送信特性との間の最小値を判断するための手段を備える、C23に記載のワイヤレス通信装置。
[C34]
ワイヤレス通信の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信するためのコードと、
前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断するためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
[C35]
前記少なくとも1つの動作モードが、アクティブ化されているモバイルホットスポットとトリガされているE911コールバックモードとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せをさらに示す、C34に記載のコンピュータプログラム製品。
[C36]
前記送信電力特性は、前記少なくとも1つの送信アンテナが比吸収率(SAR)しきい値を超えないように判断される、C34に記載のコンピュータプログラム製品。
[C37]
判断された基準に基づいて前記ワイヤレス通信装置の前記少なくとも1つの動作モードを判断するためのコードをさらに備え、前記判断された基準が、前の動作モードで動作する前記ワイヤレス通信装置の持続時間を含む、C34に記載のコンピュータプログラム製品。
[C38]
電力送信特性を判断するための前記コードが、呼のタイプと前記ワイヤレス通信装置の温度とのうちの少なくとも1つに基づいて前記電力送信特性を判断するためのコードを備える、C34に記載のコンピュータプログラム製品。
[C39]
呼の前記タイプが緊急オペレータへの呼である、C38に記載のコンピュータプログラム製品。
[C40]
電力送信特性を判断するための前記コードが、
前記少なくとも1つの動作モードを判断された値にマッピングするためのコードと、
前記無線アクセス技術タイプに関連するルックアップテーブルに前記値を与えるためのコードであって、前記ルックアップテーブルが、前記与えられた値に基づいて前記電力送信特性を与えるように構成された、与えるためのコードとを備える、C34に記載のコンピュータプログラム製品。
[C41]
前記電力送信特性が、電力送信限界と最大電力レベルとのうちの少なくとも1つを含む、C34に記載のコンピュータプログラム製品。
[C42]
前記無線アクセス技術タイプが、ワイヤレスワイドエリアネットワークと、ワイヤレスローカルエリアネットワークと、ボイス通信を送るためのワイヤレスネットワークと、データ通信を送るためのワイヤレスネットワークとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに対応する、C34に記載のコンピュータプログラム製品。
[C43]
前記コンピュータ可読媒体が、前記判断された電力送信特性に基づいて少なくとも1つの電力送信レベルを調整するためのコードをさらに備え、前記少なくとも1つの電力送信レベルは、前記判断された送信電力特性が前に使用された電力特性とは異なるという判断に基づいて調整される、C34に記載のコンピュータプログラム製品。
[C44]
前記電力送信特性を判断するための前記コードが、前記無線アクセス技術タイプによってサポートされる最大電力送信特性と前記少なくとも1つの動作モードによって判断される第2の電力送信特性との間の最小値を判断するためのコードを含む、C34に記載のコンピュータプログラム製品。

Claims (40)

  1. ワイヤレス通信装置において実装される方法であって、
    前記ワイヤレス通信装置のユーザに対する前記ワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信することと、
    前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断することとを備え、ここにおいて、前記電力送信特性を判断することが、前記無線アクセス技術タイプによってサポートされる最大電力送信特性と前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せによって指定された第2の電力送信特性との間の大小関係を判断することを含む、
    方法。
  2. 前記少なくとも1つの動作モードが、アクティブ化されているモバイルホットスポットとトリガされているE911コールバックモードとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せをさらに示す、請求項1に記載の方法。
  3. 前記送信電力特性は、前記少なくとも1つの送信アンテナが比吸収率(SAR)しきい値を超えないように判断される、請求項1に記載の方法。
  4. 迅速で持続不可能な動作モードの変化を回避するために、前の動作モードで動作する前記ワイヤレス通信装置の持続時間に基づいて前記ワイヤレス通信装置の前記動作モードを判断することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  5. 電力送信特性を判断することが、呼のタイプと前記ワイヤレス通信装置の温度とのうちの少なくとも1つにさらに基づく、請求項1に記載の方法。
  6. 呼の前記タイプが緊急オペレータへの呼である、請求項5に記載の方法。
  7. 電力送信特性を判断することが、
    前記少なくとも1つの動作モードを判断された値にマッピングすることと、
    前記無線アクセス技術タイプに関連するルックアップテーブルに前記値を与えることであって、前記ルックアップテーブルが、前記与えられた値に基づいて前記電力送信特性を与えるように構成された、与えることと
    を備える、請求項1に記載の方法。
  8. 前記電力送信特性が、電力送信限界と最大電力レベルとのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記無線アクセス技術タイプが、ワイヤレスワイドエリアネットワークと、ワイヤレスローカルエリアネットワークと、ボイス通信を送るためのワイヤレスネットワークと、データ通信を送るためのワイヤレスネットワークとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに対応する、請求項1に記載の方法。
  10. 前記方法が、前記判断された電力送信特性に基づいて少なくとも1つの電力送信レベルを調整することをさらに備え、前記少なくとも1つの電力送信レベルは、前記判断された送信電力特性が前に使用された電力特性とは異なるという判断に基づいて変化される、請求項1に記載の方法。
  11. 少なくとも1つの送信アンテナと、
    ワイヤレス通信装置のユーザに対する前記ワイヤレス通信装置の送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信することと、
    前記少なくとも1つの動作モード、およびワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断することとを行うように構成されたプロセッサとを備え、ここにおいて、前記プロセッサは、前記無線アクセス技術タイプによってサポートされる最大電力送信特性と前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せによって指定された第2の電力送信特性との間の大小関係を判断することによって、前記電力送信特性を判断するようにさらに構成される、
    ワイヤレス通信装置。
  12. 前記少なくとも1つの動作モードが、アクティブ化されているモバイルホットスポットとトリガされているE911コールバックモードとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せをさらに示す、請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
  13. 前記プロセッサは、前記少なくとも1つの送信アンテナが比吸収率(SAR)しきい値を超えないように前記送信電力特性を判断するように構成された、請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
  14. 前記プロセッサは、迅速で持続不可能な動作モードの変化を回避するために、前の動作モードで動作する前記ワイヤレス通信装置の持続時間に基づいて前記少なくとも1つの動作モードを判断するようにさらに構成される、請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
  15. 前記プロセッサは、呼のタイプと前記ワイヤレス通信装置の温度とのうちの少なくとも1つに基づいて前記電力送信特性を判断するようにさらに構成された、請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
  16. 呼の前記タイプが緊急オペレータへの呼である、請求項15に記載のワイヤレス通信装置。
  17. 前記プロセッサは、
    前記少なくとも1つの動作モードを判断された値にマッピングすることと、
    前記無線アクセス技術タイプに関連するルックアップテーブルに前記値を与えることであって、前記ルックアップテーブルが、前記与えられた値に基づいて前記電力送信特性を与えるように構成された、与えることと
    を行うことによって前記電力送信特性を判断するようにさらに構成された、請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
  18. 前記電力送信特性が、電力送信限界と最大電力レベルとのうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
  19. 前記無線アクセス技術タイプが、ワイヤレスワイドエリアネットワークと、ワイヤレスローカルエリアネットワークと、ボイス通信を送るためのワイヤレスネットワークと、データ通信を送るためのワイヤレスネットワークとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに対応する、請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
  20. 前記プロセッサは、前記判断された電力送信特性に基づいて少なくとも1つの電力送信レベルを調整するようにさらに構成され、前記少なくとも1つの電力送信レベルは、前記判断された送信電力特性が前に使用された電力特性とは異なるという判断に基づいて変化される、請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
  21. ワイヤレス通信装置のユーザに対する前記ワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信するための手段と、
    前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断するための手段とを備え、ここにおいて、前記電力送信特性を判断するための前記手段は、前記無線アクセス技術タイプによってサポートされる最大電力送信特性と前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せによって指定された第2の電力送信特性との間の大小関係を判断するための手段を備える、
    ワイヤレス通信装置。
  22. 前記少なくとも1つの動作モードが、アクティブ化されているモバイルホットスポットとトリガされているE911コールバックモードとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せをさらに示す、請求項21に記載のワイヤレス通信装置。
  23. 前記送信電力特性は、前記少なくとも1つの送信アンテナが比吸収率(SAR)しきい値を超えないように判断される、請求項21に記載のワイヤレス通信装置。
  24. 迅速で持続不可能な動作モードの変化を回避するために、前の動作モードで動作する前記ワイヤレス通信装置の持続時間に基づいて前記ワイヤレス通信装置の前記少なくとも1つの動作モードを判断するための手段をさらに備える、請求項21に記載のワイヤレス通信装置。
  25. 電力送信特性を判断するための前記手段が、呼のタイプと前記ワイヤレス通信装置の温度とのうちの少なくとも1つに基づいて前記電力送信特性を判断するための手段を備える、請求項21に記載のワイヤレス通信装置。
  26. 呼の前記タイプが緊急オペレータへの呼である、請求項25に記載のワイヤレス通信装置。
  27. 電力送信特性を判断するための前記手段が、
    前記少なくとも1つの動作モードを判断された値にマッピングするための手段と、
    前記無線アクセス技術タイプに関連するルックアップテーブルに前記値を与えるための手段であって、前記ルックアップテーブルが、前記与えられた値に基づいて前記電力送信特性を与えるように構成された、与えるための手段と
    を備える、請求項21に記載のワイヤレス通信装置。
  28. 前記電力送信特性が、電力送信限界と最大電力レベルとのうちの少なくとも1つを含む、請求項21に記載のワイヤレス通信装置。
  29. 前記無線アクセス技術タイプが、ワイヤレスワイドエリアネットワークと、ワイヤレスローカルエリアネットワークと、ボイス通信を送るためのワイヤレスネットワークと、データ通信を送るためのワイヤレスネットワークとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに対応する、請求項21に記載のワイヤレス通信装置。
  30. 前記判断された電力送信特性に基づいて少なくとも1つの電力送信レベルを調整するための手段をさらに備え、前記少なくとも1つの電力送信レベルは、前記判断された送信電力特性が前に使用された電力特性とは異なるという判断に基づいて変化される、請求項21に記載のワイヤレス通信装置。
  31. コンピュータに、ワイヤレス通信装置のユーザに対する前記ワイヤレス通信装置の少なくとも1つの送信アンテナの近接度と方位とを示す少なくとも1つの動作モードの指示を受信させるためのコードと、
    前記コンピュータに、前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに基づいて電力送信特性を判断させるためのコードとを記憶し、ここにおいて、前記コンピュータに、前記電力送信特性を判断させるための前記コードは、前記無線アクセス技術タイプによってサポートされる最大電力送信特性と前記少なくとも1つの動作モード、および前記ワイヤレス通信装置によって使用される無線アクセス技術タイプと、帯域クラスと、送信構成と、アップリンクチャネルと、トラフィック状態と、無線アクセス技術送信状態とのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せによって指定された第2の電力送信特性との間の大小関係を、前記コンピュータに判断させるためのコードを含む、
    コンピュータ可読記憶媒体。
  32. 前記少なくとも1つの動作モードが、アクティブ化されているモバイルホットスポットとトリガされているE911コールバックモードとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せをさらに示す、請求項31に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  33. 前記送信電力特性は、前記少なくとも1つの送信アンテナが比吸収率(SAR)しきい値を超えないように判断される、請求項31に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  34. 迅速で持続不可能な動作モードの変化を回避するために、前の動作モードで動作する前記ワイヤレス通信装置の持続時間に基づいて前記ワイヤレス通信装置の前記少なくとも1つの動作モードを、前記コンピュータに判断させるためのコードをさらに備える、請求項31に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  35. 前記コンピュータに、電力送信特性を判断させるための前記コードが、呼のタイプと前記ワイヤレス通信装置の温度とのうちの少なくとも1つに基づいて前記電力送信特性を、前記コンピュータに判断させるためのコードを備える、請求項31に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  36. 呼の前記タイプが緊急オペレータへの呼である、請求項35に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  37. 前記コンピュータに、電力送信特性を判断させるための前記コードが、
    前記コンピュータに、前記少なくとも1つの動作モードを判断された値にマッピングさせるためのコードと、
    前記コンピュータに、前記無線アクセス技術タイプに関連するルックアップテーブルに前記値を与えさせるためのコードであって、前記ルックアップテーブルが、前記与えられた値に基づいて前記電力送信特性を与えるように構成された、与えるためのコードと
    を備える、請求項31に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  38. 前記電力送信特性が、電力送信限界と最大電力レベルとのうちの少なくとも1つを含む、請求項31に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  39. 前記無線アクセス技術タイプが、ワイヤレスワイドエリアネットワークと、ワイヤレスローカルエリアネットワークと、ボイス通信を送るためのワイヤレスネットワークと、データ通信を送るためのワイヤレスネットワークとのうちの少なくとも1つ、またはそれらの任意の組合せに対応する、請求項31に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  40. 前記コンピュータに、前記判断された電力送信特性に基づいて少なくとも1つの電力送信レベルを調整させるためのコードをさらに備え、前記少なくとも1つの電力送信レベルは、前記判断された送信電力特性が前に使用された電力特性とは異なるという判断に基づいて変化される、請求項31に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
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