JP5959869B2 - 換気装置付きの仮設マンホール蓋を用いた既設管渠の換気方法 - Google Patents

換気装置付きの仮設マンホール蓋を用いた既設管渠の換気方法 Download PDF

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Description

本発明は、マンホールの開口部に装着される換気装置付きの仮設マンホール蓋用いた既設管渠の換気方法に関するものである。
従来、道路などの地中に管渠(例えば、下水管渠や雨水管渠)が埋設されている。これら既設管渠は、長期間の使用によって老朽化が進むことに加え、重量車両の交通や地震などによる振動が原因で破損や漏水が生じてしまうことがある。この場合、破損や漏水などが生じた既設管渠を補修して更生させる工事が必要となる。
この管渠の更生工法としては、地面を掘削して損傷した既設管渠を撤去した後、新しい管渠を敷設する開削方式の工法や、地面を掘削しないで既設管渠の内周面を補修する非開削方式の工法が知られている。開削方式の工法では、地面の掘削を行うために、道路の交通を遮断しなければならず、工事期間の長期化が問題となる。これに対して、非開削方式の工法では、既設管渠を掘り起こす必要がなく、施工に必要なスペースも少なくて済む。そのため、道路交通への影響を最小限に抑えつつ、既設管渠の損傷箇所を迅速に補修することが可能である。
非開削方式の工法で管渠の補修を行う場合、補修箇所の前後に設けられている2つのマンホール(人孔)を利用して行われている。また、この管渠内には、可燃性ガス、一酸化炭素、硫化水素などのガスが溜まることがある。この状態で管渠内の補修作業を行うと、作業員が酸欠やガス中毒になるおそれがある。このため、マンホールの蓋を開け、マンホール外部に設けた送風機やダクトなどによって空気を送り込むことで、管渠内の換気を行う必要がある。しかしながら、マンホールが道路の交差点などの交通量の多い場所に設けられていると、そのマンホールを開けた状態で作業することができない。このような場合、交差点のマンホールから離れた上流側または下流側のマンホールの蓋を開け、そのマンホールから空気を送風するなどして補修作業を行うようにしている。
一般に、マンホール蓋は、マンホールの開口部を密閉することにより、下水管渠内の下水等から発生する悪臭が外部に漏れるのを防止している。これに対して、本発明者らは、通気性を確保した仮設マンホール蓋を新たに作製し、その仮設マンホールを交差点等のマンホールに配置することで、下水管渠の換気を行う手法を検討している。
特許文献1には、給排気装置付きのマンホール蓋が開示されている。特許文献1における給排気装置は、管渠内の急激な空気圧や水圧の変動に対応して作動し、マンホール蓋の飛散を防止する装置である。また、特許文献2には、脱臭機能を持たせるために吸込口や排気口が設けられたマンホール蓋が提案されている。
特開2000−212984号公報 特開平10−264991号公報
特許文献1のマンホール蓋は、マンホール蓋が飛散するのを防止するために設けられており、空気圧や水圧が変動していない通常使用時には通気性がない。従って、作業時において、特許文献1のようなマンホール蓋を設けても、既設管渠の換気を行うことはできない。また、特許文献2に開示されているマンホール蓋において、吸込口や排気口は脱臭機能を持たせるために設けられたものであり、通気性を十分に確保することはできない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、換気装置付きの仮設マンホール蓋を用いて既設管渠の換気を確実に行うことができる既設管渠の換気方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、地中に埋設された既設管渠に繋がるマンホールにおいて、その開口部を塞ぐマンホール蓋の代わりに、マンホール外側に配置される上面とマンホール内側に配置される下面とを有し、マンホールの開口部を塞ぐように設けられた板状の蓋部と、前記蓋部において前記上面と前記下面とを貫通し、前記マンホール外側と通気可能な通気部と、前記蓋部の下面側において前記通気部の下方となる位置に固定された換気装置とを備えることを特徴とする換気装置付きの仮設マンホール蓋を装着して前記既設管渠の換気を行う方法において、前記マンホールのうちの一方は道路の交差点に設けられた第1のマンホールであり、かつ他方は前記交差点の前記第1のマンホールから離れた場所にある第2のマンホールであり、前記第1のマンホールに装着された前記仮設マンホール蓋を下流側の仮設マンホール蓋と定義し、かつ前記第2のマンホールに装着された前記仮設マンホール蓋を上流側の仮設マンホール蓋と定義し、前記上流側及び下級側の仮設マンホール蓋として、前記蓋部が円板状であり、前記通気部が前記蓋部の中央に設けられたメッシュ状の通気部であり、前記換気装置が、前記通気部の下方においてその通気部の外周を囲うように設けられた円筒状の通気ダクトと、前記通気ダクト内に設けられた送風ファンとを有する送風機であり、前記蓋部が、鋼材を格子状に組んだグレーチングと、前記グレーチングよりも肉薄であってかつ前記グレーチングの外面において中央部側を露出させた状態で外縁部側を覆うように設けられた外枠板とからなり、前記中央部において露出するグレーチングが前記通気部として機能するように構成された第1の形態、前記蓋部が円板状であり、前記通気部が前記蓋部の中央に設けられたメッシュ状の通気部であり、前記換気装置が、前記通気部の下方においてその通気部の外周を囲うように設けられた円筒状の通気ダクトと、前記通気ダクト内に設けられた送風ファンとを有する送風機であり、前記蓋部の下面であって前記通気ダクトよりも外周側となる位置に、前記マンホール内の水位を検出する水位検出センサを設けるとともに、前記水位検出センサにより水位異常が検出されたときにその旨を警告音で通知するように構成された第2の形態、及び、前記蓋部が円板状であり、前記通気部が前記蓋部の中央に設けられたメッシュ状の通気部であり、前記換気装置が、前記通気部の下方においてその通気部の外周を囲うように設けられた円筒状の通気ダクトと、前記通気ダクト内に設けられた送風ファンとを有する送風機であり、前記蓋部の下面であって前記通気ダクトよりも外周側となる位置に、前記マンホール内のガス濃度を検出する濃度検出センサを設けるとともに、前記濃度検出センサによりガス濃度が高濃度となったことが検出されたときに前記送風機の送付能力を高めるように構成された第3の形態のうちから2つを選択して使用し、前記上流側の仮設マンホール蓋における換気装置を駆動して前記第2のマンホール側から前記既設管渠内に外気を送風する一方、前記下流側の仮設マンホール蓋における換気装置を駆動して前記第1のマンホール側から前記既設管渠内の空気を外部に排気することを特徴とする、換気装置付きの仮設マンホール蓋を用いた既設管渠の換気方法をその要旨とする。
本発明によれば、マンホールの開口部を塞ぐように仮設マンホール蓋の蓋部が設けられ、その蓋部には上面及び下面を貫通する通気部が設けられている。そして、通気部の下方に固定された換気装置を駆動することにより、通気部を介して外気をマンホール内に取り込んだり、マンホール内の空気を外部に排気したりすることができる。このような換気装置付きの仮設マンホール蓋をマンホールの開口部に装着することにより、十分な送風量を確保することができるため、既設管渠内の換気を確実に行うことができる。また、この仮設マンホール蓋を用いれば、マンホールの外部に送風機やダクトを設ける必要がないため、道路交通を遮断することなく既設管渠の換気を行うことができる。従って、既設管渠の補修作業中において、既設管渠の換気を継続して行うことができ、作業者の安全を確保することができる。さらに、マンホールの開口部が蓋部によって閉じられるため、歩行者の転倒事故や車両の脱輪事故などを防止することができる。また、本発明によると、既設管渠において上流側に配置される仮設マンホール蓋からマンホール内に外気が取り込まれ、既設管渠内部を通過した空気が下流側に配置された仮設マンホール蓋からマンホール外に排気される。このようにすると、マンホール外部の新鮮な空気を既設管渠内に効率よく取り込むことができるため、既設管渠内において作業者が安心して作業することができる。
発明によると、蓋部は円板状であるためマンホール内に脱落するといった問題を回避することができる。また、メッシュ状の通気部が蓋部の中央に設けられるため、蓋部の強度を確保しつつ通気性を十分に確保することができる。
また、本発明によると、通気部の下方に設けた通気ダクト内の送風ファンを駆動することにより、通気部を介してマンホール内の換気を効率よく確実に行うことができる。
また、本発明によると、蓋部の中央部において露出するグレーチングを通気部として機能させているので、蓋部の軽量化を図りつつ通気性を十分に確保することができる。また、グレーチングの外面に外枠板を設けることで、蓋部の強度を十分に確保することができる。さらに、通気部を介してマンホール内部に外気を取り込む場合、通気部の周囲に設けられた外枠板がゴミ除けとして機能し、マンホール内へのゴミの侵入を抑制することができる。
以上詳述したように、発明によると、既設管渠の換気を確実に行うことができる既設管渠の換気方法を提供することができる。
一実施の形態の仮設マンホール蓋を示す平面図。 一実施の形態の仮設マンホール蓋を示す断面図。 仮設マンホール蓋の設置場所を示す平面図。 仮設マンホール蓋を用いた下水管渠の換気方法を示す断面図。 別の実施の形態の仮設マンホール蓋を示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施の形態の仮設マンホール蓋1は、上面2aと下面2bとを有する円板状の蓋部2と、蓋部2の中央に設けられた通気部3と、通気部3の下方となる位置に固定された送風機4(換気装置)とを備えている。
仮設マンホール蓋1の蓋部2は、その上面2aがマンホール6の外側に配置された状態でマンホール6の開口部7を塞ぐように設けられている。蓋部2は、自動車荷重でT−25以上の強度を有しており、車両等の通行に十分耐えうる構造となっている。具体的には、本実施の形態における蓋部2は、鉄製の鋼材を格子状に組んだグレーチング11と、グレーチング11の外面(上面2a)において中央部側を露出させた状態で外縁部側を覆うように設けられた外枠板12とからなる。蓋部2は、直径が620mmであり、厚さが45mmである。また、グレーチング11及び外枠板12は赤色の塗料で塗装されている。
グレーチング11には、蓋部2の上面2a及び下面2bを貫通するメッシュ状の貫通穴11aが設けられている。外枠板12にはその中央部に円形穴12aが形成されており、円形穴12aを介して露出するグレーチング11の各貫通穴11aが通気部3として機能する。蓋部2の上面2aにおいて、通気部3を挟んで対向する位置に、一対の取っ手13が設けられている。取っ手13は、通常上面2aと同じ高さとなるよう内側に収納されており、仮設マンホール蓋1を持ち上げる際には、把持し易いように上方に引き出されて使用される。
また、蓋部2には、電源ケーブル15を挿通させるための挿通穴16が設けられている。さらに、挿通穴16の内面にはゴムなどのクッション材17が設けられており、電源ケーブル15の磨耗などによる損傷を防止するように構成されている。電源ケーブル15は送風機4に接続されており、電源ケーブル15を介して供給される電源によって送風機4が駆動される。
送風機4は、円筒状の通気ダクト21と送風ファン22とを備えている。通気ダクト21は、直径及び長さが340mmのサイズであり、通気部3の下方においてその通気部3の外周を囲うように設けられている。また、送風ファン22は、通気ダクト21内に設けられている。
本実施の形態の送風機4は、蓋部2に対して着脱可能に設けられている。より詳しくは、通気ダクト21の両端部に固定部材23が設けられており、いずれか一方の端部に設けられた固定部材23を介して蓋部2に装着される。また、送風機4の向きを上下方向に反転させた場合でも、他端側の固定部材23を介して送風機4を蓋部2に装着することが可能となっている。このように、本実施の形態の送風機4は、送風方向をマンホール内側に向かう方向とマンホール外側に向かう方向とで切り換え可能に設けられている。
本実施の形態の仮設マンホール蓋1は、地中に埋設された既設管渠(例えば下水管渠)の補修作業をする際に、その下水管渠に繋がるマンホール6の開口部7を塞ぐマンホール蓋の代わりに装着される。具体的には、例えば、交通量の多い道路31の交差点32にマンホール6が設けられている場合、その開口部7に仮設マンホール蓋1が装着される(図3参照)。この場合、交差点32近傍の空きスペースに発電機33が設置される。そして、仮設マンホール蓋1から延びる送風機4の電源ケーブル15が発電機33に接続される。電源ケーブル15は、交差点32の道路31上に沿って配置されるとともに、電源ケーブル15を覆うように保護マット34が敷かれている。
次に、本実施の形態の仮設マンホール蓋1を用いた下水管渠の換気方法の具体例について説明する。
図4に示されるように、まず、下水管渠40の補修箇所の上流側及び下流側に設けられているマンホール6の蓋を開ける。そして、上流側のマンホール6の開口部7には、送風方向がマンホール内側に向かう方向となるよう送風機4が固定された送風用の仮設マンホール蓋1を装着する。一方、下流側のマンホール6の開口部7には、送風方向がマンホール外側に向かう方向となるよう送風機4が固定された排気用の仮設マンホール蓋1を装着する。その後、各仮設マンホール蓋1において送風機4に接続されている電源ケーブル15を発電機33に接続する。さらに、道路31上に配置された電源ケーブル15上に保護マット34を敷く。
このように、仮設マンホール蓋1をマンホール6に装着した後、発電機33を稼動させて電源を供給することで送風機4を駆動する。このとき、下水管渠40において、上流側に配置される仮設マンホール蓋1からマンホール内に外気が取り込まれる。そして、下水管渠40の内部を通過した空気が下流側に配置された仮設マンホール蓋1からマンホール外に排気され、下水管渠40内の換気が行われる。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態の仮設マンホール蓋1では、蓋部2において上面2a及び下面2bを貫通する通気部3が設けられており、その通気部3の下方に送風機4が設けられている。この仮設マンホール蓋1をマンホール6の開口部7に装着して送風機4を駆動することにより、通気部3を介して外気をマンホール6内に取り込んだり、マンホール6内の空気を外部に排気したりすることができる。この結果、下水管渠40の換気を確実に行うことができる。また、マンホール6の外部に送風機4やダクトを設ける必要がないため、道路交通を遮断することなく下水管渠40の換気を行うことができる。従って、下水管渠40の換気を継続して行うことができ、下水管渠40の補修作業等を作業者が安心して行うことができる。さらに、マンホール6の開口部7が蓋部2によって閉じられるため、歩行者の転倒事故や車両の脱輪事故などを防止することができる。
(2)本実施の形態の仮設マンホール蓋1は、蓋部2が円板状であるためマンホール6内に脱落するといった問題を回避することができる。また、仮設マンホール蓋1では、蓋部2の中央部において露出するグレーチング11を通気部3として機能させている。このグレーチング11には、メッシュ状の貫通穴11aが複数設けられているため、蓋部2における軽量化を図りつつ通気性を十分に確保することができる。また、グレーチング11の外面に外枠板12を設けることで、蓋部2の強度を十分に確保することができる。さらに、通気部3を介してマンホール6内に外気を取り込む場合、通気部3の周囲に設けられた外枠板12がゴミ除けとして機能し、マンホール6内へのゴミの侵入を抑制することができる。
(3)本実施の形態では、下水管渠40における上流側及び下流側のマンホール6にそれぞれ換気装置付きの仮設マンホール蓋1が装着される。そして、下水管渠40における上流側に配置される仮設マンホール蓋1からマンホール6内に外気が取り込まれ、下水管渠40の内部を通過した空気が下流側に配置された仮設マンホール蓋1からマンホール外に排気される。このようにすると、マンホール6の外部の新鮮な空気を下水管渠40内に効率よく確実に取り込むことができるため、下水管渠40の補修作業等を作業者が安心して行うことができる。
(4)本実施の形態の仮設マンホール蓋1では、蓋部2を構成するグレーチング11及び外枠板12が赤色の塗料で塗装されている。この場合、仮設マンホール蓋1を外観(蓋部2の色)で容易に判別することができる。この結果、補修作業等の終了後に、仮設マンホール蓋1を回収して正規のマンホール蓋に交換するといった作業を迅速に行うことができる。
(5)本実施の形態の仮設マンホール蓋1では、蓋部2の上面2aにおいて通気部3を挟んで対向する位置に、一対の取っ手13が設けられているので、取っ手13を利用して仮設マンホール蓋1を容易に持ち運びすることができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、下水管渠40の上流側に送風用の仮設マンホール蓋1を設置し、下流側に排気用の仮設マンホール蓋1を設置するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、下水管渠40の上流側のマンホール6のみに送風用の仮設マンホール蓋1を設置し、下流側のマンホール6には仮設マンホール蓋1を設置せずに開放状態としてもよい。なおこの場合、開放状態としたマンホール6から、作業者の出入りや作業器具の搬入などを行うとともに、下水管渠40の空気を排出する。このようにしても、下水管渠40の換気を行うことができる。
・図5に示されるように、仮設マンホール蓋1A,1Bにおける蓋部2の下面2b側に、マンホール6内の水位を検出する水位検出センサ42やガス濃度を検出する濃度検出センサ43を設けてもよい。なお、図5に示す具体例では、上流側の仮設マンホール蓋1Aに設けられた水位検出センサ42によってマンホール6(下水管渠40)内を流れる下水W1の水位が検出される。また、下流側の仮設マンホール蓋1Bに設けられた濃度検出センサ43によってマンホール6内のガス濃度が検出される。このようにすると、雨等が降り下水W1の水位が上がったことを上流側の水位検出センサ42で検出することができる。そして、水位異常となった旨を警告音等で通知することにより、作業者が作業を中断して下水管渠40内から外部に迅速に脱出することができる。また、ガス濃度が高濃度となったことを下流側の濃度検出センサ43で検出した場合、送風機4の送風能力を高めて下水管渠40の換気を確実に行うことができる。
・上記実施の形態では、マンホール6の外側の道路上に電源ケーブル15を配置していたが、下水管渠40内に電源ケーブル15を配置して電源供給を行うように構成してもよい。また、仮設マンホール蓋1において送風機4(通気ダクト21)の外面等にバッテリーを配置し、そのバッテリーから電源供給を行って送風ファン22を駆動してもよい。
・上記実施の形態では、仮設マンホール蓋1の蓋部2に対して送風機4を着脱可能に設けていたが、溶接等によって着脱不能に送風機4を固定してもよい。なおこの場合、仮設マンホール蓋1における送風機4の送風方向は一定方向となる。このため、マンホール内側に外気を送風する送風用の仮設マンホール蓋1とマンホール外側に空気を排気する排気用の仮設マンホール蓋1とを別途用意する。
・上記実施の形態において、一定方向に送風する送風機4を用いたが、送風ファン22が正逆方向に回転可能であり送風方向の切り換え機能を有する送風機を用いてもよい。具体的には、例えば、送風機4の通風方向をマンホール内側に向かう方向とマンホール外側に向かう方向とで切り換える切り換えスイッチを設け、そのスイッチによって送風方向を切り換えるように構成する。さらに、無線通信などの通信手段によって、スイッチを切り換えて送風方向を変更するよう構成してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)手段1乃至4のいずれかにおいて、前記蓋部の下面側に、前記マンホール内の水位を検出するセンサまたはガス濃度を検出するセンサが設けられていることを特徴とする換気装置付きの仮設マンホール蓋。
(2)手段1乃至4のいずれかにおいて、前記蓋部には、前記換気装置を駆動するための電源ケーブルを挿通させる挿通孔や挿通用切欠部などの挿通部が設けられていることを特徴とする換気装置付きの仮設マンホール蓋。
(3)手段1乃至4のいずれかにおいて、前記蓋部は鉄製の蓋部であり、有色の塗料で塗装されていることを特徴とする換気装置付きの仮設マンホール蓋。
(4)手段1乃至4のいずれかにおいて、前記蓋部の上面において前記通気部を挟んで対向する位置に、一対の取っ手が設けられていることを特徴とする換気装置付きの仮設マンホール蓋。
(5)手段1乃至4のいずれかにおいて、前記換気装置は、送風方向を前記マンホール内側に向かう方向と前記マンホール外側に向かう方向とで切り換え可能に設けられることを特徴とする換気装置付きの仮設マンホール蓋。
(6)手段1乃至4のいずれかにおいて、前記換気装置の外壁面に装着され、前記換気装置を駆動するためのバッテリーを備えることを特徴とする換気装置付きの仮設マンホール蓋。
1,1A,1B…換気装置付きの仮設マンホール蓋
2…蓋部
2a…蓋部の上面
2b…蓋部の下面
3…通気部
4…換気装置としての送風機
6…マンホール
7…開口部
11…グレーチング
12…外枠板
21…通気ダクト
22…送風ファン
40…既設管渠としての下水管渠

Claims (1)

  1. 地中に埋設された既設管渠に繋がるマンホールにおいて、その開口部を塞ぐマンホール蓋の代わりに、マンホール外側に配置される上面とマンホール内側に配置される下面とを有し、マンホールの開口部を塞ぐように設けられた板状の蓋部と、前記蓋部において前記上面と前記下面とを貫通し、前記マンホール外側と通気可能な通気部と、前記蓋部の下面側において前記通気部の下方となる位置に固定された換気装置とを備えることを特徴とする換気装置付きの仮設マンホール蓋を装着して前記既設管渠の換気を行う方法において、
    前記マンホールのうちの一方は道路の交差点に設けられた第1のマンホールであり、かつ他方は前記交差点の前記第1のマンホールから離れた場所にある第2のマンホールであり、前記第1のマンホールに装着された前記仮設マンホール蓋を下流側の仮設マンホール蓋と定義し、かつ前記第2のマンホールに装着された前記仮設マンホール蓋を上流側の仮設マンホール蓋と定義し、
    前記上流側及び下級側の仮設マンホール蓋として、
    前記蓋部が円板状であり、前記通気部が前記蓋部の中央に設けられたメッシュ状の通気部であり、前記換気装置が、前記通気部の下方においてその通気部の外周を囲うように設けられた円筒状の通気ダクトと、前記通気ダクト内に設けられた送風ファンとを有する送風機であり、前記蓋部が、鋼材を格子状に組んだグレーチングと、前記グレーチングよりも肉薄であってかつ前記グレーチングの外面において中央部側を露出させた状態で外縁部側を覆うように設けられた外枠板とからなり、前記中央部において露出するグレーチングが前記通気部として機能するように構成された第1の形態、
    前記蓋部が円板状であり、前記通気部が前記蓋部の中央に設けられたメッシュ状の通気部であり、前記換気装置が、前記通気部の下方においてその通気部の外周を囲うように設けられた円筒状の通気ダクトと、前記通気ダクト内に設けられた送風ファンとを有する送風機であり、前記蓋部の下面であって前記通気ダクトよりも外周側となる位置に、前記マンホール内の水位を検出する水位検出センサを設けるとともに、前記水位検出センサにより水位異常が検出されたときにその旨を警告音で通知するように構成された第2の形態、及び、
    前記蓋部が円板状であり、前記通気部が前記蓋部の中央に設けられたメッシュ状の通気部であり、前記換気装置が、前記通気部の下方においてその通気部の外周を囲うように設けられた円筒状の通気ダクトと、前記通気ダクト内に設けられた送風ファンとを有する送風機であり、前記蓋部の下面であって前記通気ダクトよりも外周側となる位置に、前記マンホール内のガス濃度を検出する濃度検出センサを設けるとともに、前記濃度検出センサによりガス濃度が高濃度となったことが検出されたときに前記送風機の送付能力を高めるように構成された第3の形態
    のうちから2つを選択して使用し、
    前記上流側の仮設マンホール蓋における換気装置を駆動して前記第2のマンホール側から前記既設管渠内に外気を送風する一方、前記下流側の仮設マンホール蓋における換気装置を駆動して前記第1のマンホール側から前記既設管渠内の空気を外部に排気する
    ことを特徴とする、換気装置付きの仮設マンホール蓋を用いた既設管渠の換気方法。
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