JP5959404B2 - 燃料電池セルスタックユニット - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池セルスタックユニットに関し、さらに詳しくは、電解質として固体電解質を利用する燃料電池セルスタックを有する燃料電池セルスタックユニットに関する。
従来、電解質として安定化ジルコニア等の固体電解質を用いた燃料電池が知られている。例えば、特許文献1には、多孔質の基体管上に、アノード層、固体電解質層およびカソード層からなる複数個の発電セルと、複数個の発電セル間を電気的に接続するインターコネクタとを有する円筒横縞型の燃料電池セルスタックが開示されている。上記燃料電池セルスタックは、基体管の両端に電流を取り出すための電極が設けられている。そのため、上記燃料電池セルスタックは、基体管の内部に挿通した集電棒と基体管の一方端部とを金属フェルトを介して電気的に接続することにより、基体管の他方端部側に電流を取り出す構成となっている。
特開平10−3932号公報
しかしながら、従来の燃料電池セルスタックは、高電圧化を図る場合に、基体管の一方端部から他方端部にかけて発電セルを増やす必要があるので、セルスタックが大型化するという問題がある。また、上記燃料電池セルスタックは、高電圧化にも限界がある。さらに、上記燃料電池セルスタックは、集電棒や金属フェルトを基体管内に配置する必要がある等、集電構造が複雑であり、電流の取り出しが困難である。そのため、上記燃料電池セルスタックは、セルスタックを複数接続してユニット化する際における電気的接続の信頼性が低いという問題がある。上記電気的接続の信頼性の低下は、燃料電池セルスタックユニットの発電性能を低下させる原因になる。
本発明は、上記背景を鑑みてなされたものであり、セルスタックを小型化することができ、セルスタックをユニット化する際における電気的接続の信頼性を向上させることが可能な燃料電池セルスタックを用いた燃料電池セルスタックユニットを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、一方端部から他方端部に向かって燃料ガスを流すための燃料ガス流路を有する電気絶縁性かつ多孔性の支持基材と、
該支持基材の一方表面に形成されており、アノード層、固体電解質層およびカソード層が上記支持基材側から順に積層されている複数個の第1発電セルと該複数個の第1発電セル間を直列に接続する第1セル間インターコネクタとを有する第1セルスタック部と、
該第1セルスタック部と略平行かつ離間した状態で上記支持基材の一方表面に形成されており、アノード層、固体電解質層およびカソード層が上記支持基材側から順に積層されている複数個の第2発電セルと該複数個の第2発電セル間を直列に接続する第2セル間インターコネクタとを有する第2セルスタック部と、
上記第1セルスタック部の一方端部に電気的に接続されており、電流を取り出すために用いられる第1電極と、
上記第2セルスタック部の一方端部に電気的に接続されており、上記電流とは正負が異なる電流を取り出すために用いられる第2電極と、
上記第1セルスタック部および上記第2セルスタック部の他方端部間を直列に接続する第1スタック間インターコネクタとを有する燃料電池セルスタックを備え、
該燃料電池セルスタックが上記支持基材の厚み方向に沿って複数積層され、上記各燃料電池セルスタック間が電気的に接続されているユニット構造を有しており、
上記ユニット構造は、
上記各燃料電池セルスタックに対応して複数設けられ、上記第1電極と電気的に接続する第1端子片を少なくとも備える第1電流取り出し端子と、
上記各燃料電池セルスタックに対応して複数設けられ、上記第2電極と電気的に接続する第2端子片を少なくとも備える第2電流取り出し端子とを有しており、かつ、
各第1電流取り出し端子同士および各第2電流取り出し端子同士が、互いに電気的に接続されており、
上記第1電極と上記第1端子片との間、上記第2電極と上記第2端子片との間には、それぞれ導電性酸化物層が介在していることを特徴とする燃料電池セルスタックユニットにある。
本発明の他の態様は、一方端部から他方端部に向かって燃料ガスを流すための燃料ガス流路を有する電気絶縁性かつ多孔性の支持基材と、
該支持基材の一方表面に形成されており、アノード層、固体電解質層およびカソード層が上記支持基材側から順に積層されている複数個の第1発電セルと該複数個の第1発電セル間を直列に接続する第1セル間インターコネクタとを有する第1セルスタック部と、
該第1セルスタック部と略平行かつ離間した状態で上記支持基材の一方表面に形成されており、アノード層、固体電解質層およびカソード層が上記支持基材側から順に積層されている複数個の第2発電セルと該複数個の第2発電セル間を直列に接続する第2セル間インターコネクタとを有する第2セルスタック部と、
上記第1セルスタック部の一方端部に電気的に接続されており、電流を取り出すために用いられる第1電極と、
上記第2セルスタック部の一方端部に電気的に接続されており、上記電流とは正負が異なる電流を取り出すために用いられる第2電極と、
上記第1セルスタック部および上記第2セルスタック部の他方端部間を直列に接続する第1スタック間インターコネクタと、
上記支持基材の一方表面と対向する他方表面に上記第1セルスタック部と対向させて形成されており、アノード層、固体電解質層およびカソード層が上記支持基材側から順に積層されている複数個の第3発電セルと該複数個の第3発電セル間を直列に接続する第3セル間インターコネクタとを有する第3セルスタック部と、
該第3セルスタック部と略平行かつ離間した状態で上記支持基材の他方表面に上記第2セルスタック部と対向させて形成されており、アノード層、固体電解質層およびカソード層が上記支持基材側から順に積層されている複数個の第4発電セルと該複数個の第4発電セル間を直列に接続する第4セル間インターコネクタとを有する第4セルスタック部と、
上記第3セルスタック部の一方端部に電気的に接続されており、電流を取り出すために用いられる第3電極と、
上記第4セルスタック部の一方端部に電気的に接続されており、上記電流とは正負が異なる電流を取り出すために用いられる第4電極と、
上記第3セルスタック部および上記第4セルスタック部の他方端部間を直列に接続する第2スタック間インターコネクタとを有する燃料電池セルスタックを備え、
該燃料電池セルスタックが上記支持基材の厚み方向に沿って複数積層され、上記各燃料電池セルスタック間が電気的に接続されているユニット構造を有しており、
上記ユニット構造は、
上記各燃料電池セルスタックに対応して複数設けられ、上記第1電極と電気的に接続する第1端子片および上記第3電極と電気的に接続する第3端子片を少なくとも備える第1電流取り出し端子と、
上記各燃料電池セルスタックに対応して複数設けられ、上記第2電極と電気的に接続する第2端子片および上記第4電極と電気的に接続する第4端子片を少なくとも備える第2電流取り出し端子とを有しており、かつ、
各第1電流取り出し端子同士および各第2電流取り出し端子同士が、互いに電気的に接続されており、
上記第1電極と上記第1端子片との間、上記第3電極と上記第3端子片との間、上記第2電極と上記第2端子片との間、上記第4電極と上記第4端子片との間には、それぞれ導電性酸化物層が介在していることを特徴とする燃料電池セルスタックユニットにある。
上記燃料電池セルスタックユニットにおいて、上記燃料電池セルスタックは、上記構成を有する第1セルスタック部と第2セルスタック部と第1セル間インターコネクタとを有している。つまり、上記燃料電池セルスタックは、支持基材の一方表面に略平行に並ぶ第1セルスタック部および第2セルスタック部が支持基材の他方端部側において第1スタック間インターコネクタを介して直列に接続された構成を有している。そのため、上記燃料電池セルスタックは、支持基材の一方表面上における他方端部側において、電流の流れる方向を一方端部側へ向かうように反転させることができる。それ故、上記燃料電池セルスタックは、各セルスタック部を構成する各発電セルが直列に接続されることによって高電圧化が図られているにもかかわらず、セルスタックを小型化することができる。
さらに、上記燃料電池セルスタックは、上記構成を採用したことにより、電流を取り出すために用いられる第1電極および第2電極を支持基材の一方表面における一方端部側にまとめて配置することができる。そのため、上記燃料電池セルスタックは、従来に比べ、集電構造が簡易であり、支持基材の一方表面における一方端部側にて電流を取り出すことができるので、電流の取り出しが容易である。それ故、上記燃料電池セルスタックは、セルスタックを複数接続してユニット化する際における電気的接続の信頼性を向上させることができる。
そして、上記燃料電池セルスタックを用いた上記燃料電池セルスタックユニットは、上記燃料電池セルスタックが支持基材の厚み方向に沿って複数積層されており、各燃料電池セルスタック間が電気的に接続されているユニット構造を有している。そのため、上記燃料電池セルスタックユニットは、セルスタックユニットを小型化することができる。また、上記燃料電池セルスタックユニットは、電気的接続の信頼性を向上させることができ、発電性能の向上に寄与することができる。
以上、本発明によれば、セルスタックを小型化することができ、セルスタックをユニット化する際における電気的接続の信頼性を向上させることが可能な燃料電池セルスタックを用いた燃料電池セルスタックユニットを提供することができる。
実施例3の燃料電池セルスタックユニットに用いられる、例1の燃料電池セルスタックにおける支持基材の一方表面側を模式的に示した図である。 実施例3の燃料電池セルスタックユニットに用いられる、例1の燃料電池セルスタックにおける支持基材の他方表面側を模式的に示した図である。 図1におけるIII−III線断面を模式的に示した図である。 図1におけるIV−IV線断面を模式的に示した図である。 図1におけるV−V線断面を模式的に示した図である。 図1におけるVI−VI線断面を模式的に示した図である。 実施例4の燃料電池セルスタックユニットに用いられる、例2の燃料電池セルスタックにおける支持基材の一方表面側を模式的に示した図である。 実施例4の燃料電池セルスタックユニットに用いられる、例2の燃料電池セルスタックにおける支持基材の他方表面側を模式的に示した図である。 図7におけるIX−IX線断面を模式的に示した図である。 図7におけるX−X線断面を模式的に示した図である。 図7におけるXI−XI線断面を模式的に示した図である。 図7におけるXII−XII線断面を模式的に示した図である。 実施例3の燃料電池セルスタックユニットにおける燃料電池セルスタックの支持基材の一方表面側を模式的に示した図である。 図13におけるXIV−XIV線断面を模式的に示した図である。 図13におけるXV−XV線断面を模式的に示した図である。 実施例4の燃料電池セルスタックユニットにおける燃料電池セルスタックの支持基材の一方表面側を模式的に示した図である。 図16におけるXVII−XVII線断面を模式的に示した図である。 図16におけるXVIII−XVIII線断面を模式的に示した図である。
上記燃料電池セルスタックユニットが有する上記燃料電池セルスタックについて説明する。
上記燃料電池セルスタックは、一方端部から他方端部に向かって燃料ガスを流すための燃料ガス流路を有する電気絶縁性かつ多孔性の支持基材と、該支持基材の一方表面に形成されており、アノード層、固体電解質層およびカソード層が上記支持基材側から順に積層されている複数個の第1発電セルと該複数個の第1発電セル間を直列に接続する第1セル間インターコネクタとを有する第1セルスタック部と、該第1セルスタック部と略平行かつ離間した状態で上記支持基材の一方表面に形成されており、アノード層、固体電解質層およびカソード層が上記支持基材側から順に積層されている複数個の第2発電セルと該複数個の第2発電セル間を直列に接続する第2セル間インターコネクタとを有する第2セルスタック部(32)と、上記第1セルスタック部の一方端部に電気的に接続されており、電流を取り出すために用いられる第1電極と、上記第2セルスタック部の一方端部に電気的に接続されており、上記電流とは正負が異なる電流を取り出すために用いられる第2電極と、上記第1セルスタック部および上記第2セルスタック部の他方端部間を直列に接続する第1スタック間インターコネクタとを有している。
上記燃料電池セルスタックにおいて、支持基材は、例えば、平板状、管状などの形状とすることができる。支持基材は、好ましくは、平板状の形状から構成することができる。この場合は、平らな同一面上に各電極を配置することができるので、セルスタックを複数接続してユニット化する際に各電流取り出し端子と電気的な接続を行いやすく、電気的接続の信頼性を向上させるのに有利である。また、支持基材は、長手方向を有する構成とすることができる。この場合は、支持基材の長手方向に沿って各セルスタック部を略平行に配置しやすいので、高電圧化を図りやすくなる利点がある。支持基材の材質としては、例えば、アルミナ、マグネシア、カルシア安定化ジルコニアなどを用いることができる。支持基材の厚みは、具体的には、例えば0.5mm〜20mm程度とすることができる。
上記支持基材における燃料ガス流路は、例えば、一方端部から他方端部に向かって支持基材中を貫通する貫通孔などから構成することができる。より具体的には、例えば、支持基材が長手方向を有する平板状に形成されている場合、燃料ガス流路は、一方端面から他方端面に向かって平板状の支持基材中を長手方向に沿って貫通する貫通孔から構成することができる。なお、燃料ガス流路は、1または2以上から構成することができる。
上記燃料電池セルスタックにおいて、第1セルスタック部および第2セルスタック部は、支持基材の一方表面に2列平行に並んでいる。なお、各セルスタック部は、上記燃料ガス流路と略平行に配置することができる。この場合は、燃料ガス流路内を流れる燃料ガスを各セルスタック部のアノード層に均一に供給しやすく、安定した発電を行うのに有利である。
上記各セルスタック部を構成する各発電セルにおいて、固体電解質層を構成する固体電解質としては、例えば、Y、Sc、Gd、Sm、Yb、Nd等の希土類酸化物を1種または2種以上含む安定化ジルコニア等の酸化ジルコニウム系酸化物、LaGaO、LaGaOのLaの一部をSr等、Gaの一部をMg等で置換したもの、さらにGaサイトにCo、Fe等を添加したもの等のランタンガレート系酸化物、CeO、CeOにGd、Sm、Y、La、Nd、Yb、Ca、Dr、および、Hoから選択される1種または2種以上の元素がドープされたセリア系固溶体等の酸化セリウム系酸化物などといった酸素イオン導電性を示す固体酸化物セラミックスを例示することができる。なお、固体電解質として固体酸化物セラミックスを用いた燃料電池は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)と称される。なお、固体電解質層の厚みは、例えば、3〜30μm程度とすることができる。
上記各セルスタック部を構成する各発電セルにおいて、アノード層を構成するアノード材料としては、例えば、金属ニッケル、酸化ニッケル、これらと固体電解質とのサーメットなどを例示することができる。アノード層の厚みは、例えば、30〜100μm程度とすることができる。
上記各セルスタック部を構成する各発電セルにおいて、カソード層を構成するカソード材料としては、例えば、ランタン−マンガン系酸化物、ランタン−コバルト系酸化物、ランタン−鉄系酸化物等の導電性を有するペロブスカイト型酸化物などを例示することができる。カソード層の厚みは、例えば、30〜100μm程度とすることができる。
なお、上記各セルスタック部を構成する各発電セルにおいて、固体電解質層とカソード層との間には、必要に応じて、中間層を配置することもできる。
上記各セルスタック部において、各セル間インターコネクタは、具体的には、所定間隔で配置された各発電セルにおけるカソード層とアノード層とを電気的に接続することができる。各セル間インターコネクタ材料としては、例えば、ランタン−クロム系酸化物、ストロンチウム−チタン系酸化物、ランタン−フェライト系酸化物などを例示することができる。
上記燃料電池セルスタックにおいて、第1電極は、具体的には、第1セルスタック部の一方端部側に配置された第1発電セルと電気的に接続されている。具体的には、第1電極は、この第1発電セルのアノード層と電気的に接続することができる。この場合、第1電極は、マイナス電流を取り出すために用いられる。また、第1電極は、この第1発電セルにおけるカソード層と電気的に接続することもできる。この場合、第1電極は、プラス電流を取り出すために用いられる。
一方、上記燃料電池セルスタックにおいて、第2電極は、具体的には、第2セルスタック部の一方端部側に配置された第2発電セルと電気的に接続されている。具体的には、第2電極は、この第2発電セルのカソード層と電気的に接続することができる。この場合、第2電極は、プラス電流を取り出すために用いられる。また、第2電極は、この第2発電セルにおけるアノード層と電気的に接続することもできる。この場合、第2電極は、マイナス電流を取り出すために用いられる。なお、カソード層と電気的に接続される電極は、カソード層を一方端部側へ延設し、そのカソード層の一部を電極として機能させる構成とすることができる。この場合は、製造性のよいセルスタックが得られる利点がある。
上記燃料電池セルスタックにおいて、各電極材料としては、例えば、LaNi0.6Fe0.4、La0.6Sr0.4CoOなどを例示することができる。
上記燃料電池セルスタックにおいて、第1スタック間インターコネクタは、第1電極がマイナス側の電極、第2電極がプラス側の電極とされる場合、具体的には、第1セルスタック部における他方端部側に配置された第1発電セルのカソード層、第2セルスタック部における他方端部側に配置された第2発電セルのアノード層と電気的に接続することによって直列化することができる。また、第1スタック間インターコネクタは、第1電極がプラス側の電極、第2電極がマイナス側の電極とされる場合、具体的には、第1セルスタック部における他方端部側に配置された第1発電セルのアノード層、第2セルスタック部における他方端部側に配置された第2発電セルのカソード層と電気的に接続することによって直列化することができる。第1スタック間インターコネクタ材料としては、例えば、ランタン−クロム系酸化物、ストロンチウム−チタン系酸化物、ランタン−フェライト系酸化物などを例示することができる。
上記燃料電池セルスタックは、支持基材の一方表面と対向する他方表面に第1セルスタック部と対向させて形成されており、アノード層、固体電解質層およびカソード層が支持基材側から順に積層されている複数個の第3発電セルと該複数個の第3発電セル間を直列に接続する第3セル間インターコネクタとを有する第3セルスタック部と、該第3セルスタック部と略平行かつ離間した状態で支持基材の他方表面に第2セルスタック部と対向させて形成されており、アノード層、固体電解質層およびカソード層が支持基材側から順に積層されている複数個の第4発電セルと該複数個の第4発電セル間を直列に接続する第4セル間インターコネクタとを有する第4セルスタック部と、第3セルスタック部の一方端部に電気的に接続されており、電流を取り出すために用いられる第3電極と、第4セルスタック部の一方端部に電気的に接続されており、上記電流とは正負が異なる電流を取り出すために用いられる第4電極と、第3セルスタック部および第4セルスタック部の他方端部間を直列に接続する第2スタック間インターコネクタとをさらに有する構成とすることができる。
この場合は、支持基材の他方表面に略平行に並ぶ第3セルスタック部および第4セルスタック部が支持基材の他方端部側において第2スタック間インターコネクタを介して直列に接続された構成を有している。そのため、この場合は、支持基材の一方表面のみならず、他方表面においても発電することできる上、支持基材の他方表面上における他方端部側において、電流の流れる方向を一方端部側へ向かうように反転させることができる。それ故、この場合は、高集積かつ小型化に有利な燃料電池セルスタックを得ることができる。
また、この場合は、電流を取り出すために用いられる第3電極および第4電極を支持基材の他方表面における一方端部側にまとめて配置することができる。そのため、この場合は、支持基材の一方表面および他方表面の両表面における一方端部側にて電流を取り出すことができる。それ故、この場合は、上記のように高集積化されていても電流の取り出しが容易であるので、セルスタックを複数接続してユニット化する際における電気的接続の信頼性を向上させやすい。
なお、この場合、第3セルスタック部、第4セルスタック部、第3電極、第4電極、第2スタック間インターコネクタの各構成については、それぞれ第1セルスタック部、第2セルスタック部、第1電極、第2電極、第1スタック間インターコネクタの説明を準用することができるので、詳細な説明は省略する。
上記燃料電池セルスタックは、水素、改質ガス等の燃料ガスを燃料ガス流路に供給し、酸素、空気等の酸化剤ガスをセルスタックの外側表面に供給することによって発電させることができる。なお、上記燃料電池セルスタックにおいて、各セルスタック部、各電極、各スタック間インターコネクタが配置されていない支持基材の表面は、燃料ガスが酸化剤ガスと混ざらないように、必要に応じて、ガラスシール材などによる緻密膜を用いてシールすることができる。
上記燃料電池セルスタックを有する上記燃料電池セルスタックユニットについて説明する。
上記燃料電池セルスタックユニットにおいて、複数の燃料電池セルスタックは、具体的には、互いに離間させた状態で積層された構成とすることができる。これにより、隣り合う燃料電池セルスタックが互いに接触することがなくなる。また、酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路として、各燃料電池セルスタック間の隙間を使用することができる。なお、各燃料電池セルスタック間の隙間は、絶縁体などを介在させることによって形成することができる。
上記燃料電池セルスタックユニットにおいて、各燃料電池セルスタックは、その各電極が形成されている一方端部側をそれぞれ同じ側に向けて積層された構成とすることができる。これにより、セルスタックユニットの一方端部側に各燃料電池セルスタックの各電極がまとめられ、電流の取り出しが容易になる。
上記燃料電池セルスタックユニットにおいて、各燃料電池セルスタック間は、並列接続または直列接続のいずれの接続とすることも可能である。具体的には、例えば、各燃料電池セルスタック間を並列接続するには、次のように構成すればよい。すなわち、支持基材の一方表面にだけ各セルスタック部が形成されている場合は、各燃料電池セルスタックにおける支持基材の一方表面を同じ側に向けて積層し、各第1電極同士、各第2電極同士を端子等の導電性部材によってそれぞれ電気的に接続する。また、支持基材の一方表面および他方表面の両面に各セルスタック部が形成されている場合は、各燃料電池セルスタックを上記と同様に積層し、各第1電極および第3電極同士、各第2電極および各第4電極同士を端子等の導電性部材によってそれぞれ電気的に接続する。これにより、各燃料電池セルスタックが並列化されたユニット構造を有する大容量の燃料電池セルスタックユニットを容易に得ることができる。
上記燃料電池セルスタックユニットは、燃料ガス供給マニフォルドを用い、燃料ガスを各セルスタックの燃料ガス流路に供給し、酸化剤ガス供給マニフォルドを用い、酸化剤ガスを各セルスタックの外側表面に供給することなどによって発電させることができる。また、各セルスタックにて使用されなかった燃料ガスは、燃料ガス回収マニフォルドを用い、回収することができる。同様に、各セルスタックにて使用されなかった酸化剤ガスは、酸化剤ガス回収マニフォルドを用いて回収したり、酸化剤ガス排気マニフォルドを用いて排気したりすることができる。
上記燃料電池セルスタックユニットにおいて、上記ユニット構造は、各燃料電池セルスタックに対応して複数設けられ、第1電極と電気的に接続する第1端子片を少なくとも備える第1電流取り出し端子と、各燃料電池セルスタックに対応して複数設けられ、第2電極と電気的に接続する第2端子片を少なくとも備える第2電流取り出し端子とを有しており、各第1電流取り出し端子同士および各第2電流取り出し端子同士が、互いに電気的に接続されている。
上記燃料電池セルスタックユニットは、高電圧化された各セルスタックが並列に積層されてユニット化されたセルスタックユニットを簡易に構成することができる。また、上記燃料電池セルスタックユニットは、各セルスタックが並列に接続されるので、各セルスタックのうちの一部が故障した場合であっても、セルスタックユニット全体の電流の取り出しが不可能とならず、セルスタックユニットの信頼性を向上させやすくなる利点もある。
上記燃料電池セルスタックユニットにおいて、第3電極および第4電極が存在する場合、第1電流取り出し端子は、第3電極と電気的に接続する第3端子片をさらに備えるとともに、第2電流取り出し端子は、第4電極と電気的に接続する第4端子片をさらに備えている。
上記燃料電池セルスタックユニットは、第1電流取り出し端子の第1端子片および第3端子片の間に、支持基材の両表面における第1電極および第3電極の形成部位を差し込むことにより、各端子片と各電極とを電気的に接続させることができる。同様に、上記燃料電池セルスタックユニットは、第2電流取り出し端子の第2端子片および第4端子片の間に、支持基材の両表面における第2電極および第4電極の形成部位を差し込むことにより、各端子片と各電極とを電気的に接続させることができる。そのため、各セルスタックにおける支持基材の両表面にて発電された電流を、第1電流取り出し端子および第2電流取り出し端子を介して容易にまとめて取り出すことができる。また、高電圧化された各セルスタックが並列に積層されてユニット化された大容量のセルスタックユニットを比較的容易に構成することができる。
上記各電流取り出し端子の各端子片は、対応する各電極と接触や接合等によって電気的に接続することができる。上記各電流取り出し端子の各端子片は、好ましくは、対応する各電極と接合によって電気的に接続されているとよい。振動等が加わっても電気的な接続を確保しやすく、信頼性を向上させやすいからである。また、上記各電流取り出し端子の各端子片は、対応する各電極と面同士で電気的に接続することができる。この場合は、接触抵抗の低減に有利であり、発電性能の向上に寄与しやすくなる。
上記各電流取り出し端子の材料としては、具体的には、例えば、フェライト系金属(特にフェライト系のFr−Cr系合金)などの金属(金属には合金も含む、以下省略)材料などを例示することができる。各電流取り出し端子が金属材料から形成されている場合、少なくとも各端子片における電極側の面は、金属の耐久性を向上させる等の観点から、スピネル構造を有するマンガン−コバルト複合酸化物(例えばMnCo)層などが被覆されているとよい。
上記燃料電池セルスタックユニットにおいて、第1電極と第1端子片との間、第2電極と第2端子片との間に、それぞれ導電性酸化物層が介在している。また、第3電極および第4電極が存在する場合には、第1電極と第1端子片との間、第3電極と第3端子片との間、第2電極と第2端子片との間、第4電極と第4端子片との間に、それぞれ導電性酸化物層が介在している。
そのため、導電性酸化物層の介在により、電気的接続の信頼性が高く、電気抵抗の損失の小さいセルスタックユニットが得られる。なお、導電性酸化物層は、焼き付け等による接合によって上記各電極と上記各端子片との間に介在させることができる。
この際、上記導電性酸化物層を構成する導電性酸化物としては、具体的には、例えば、導電性等の観点から、ランタン-ニッケル系酸化物、ランタン-コバルト系酸化物などのペロブスカイト型酸化物を例示することができる。このうち、上記導電性酸化物としては、低オーミック抵抗、耐久性向上等の観点から、LaNiFe(1−x)(但し、xは、好ましくは0.2〜0.5、より好ましくは0.3〜0.5、さらに好ましくは0.4〜0.5)などのLa−Ni−Fe系ペロブスカイト型酸化物を好適に用いることができる。
この場合は、上記導電性酸化物層を介して各電極と各端子片とが電気的に接続しているので、電気的接続の信頼性が高く、電気抵抗の損失の小さいセルスタックユニットを得やすくなる。
また、上記導電性酸化物は、Sr、MnおよびCoから選択される少なくとも1種の元素を含有していてもよい。なお、上記元素は、導電性酸化物を構成する元素の一部を置換することにより含有させることができる。導電性酸化物がランタン−ニッケル系酸化物の場合、具体的には、例えば、上記元素は、Laおよび/またはNiの一部を置換することにより含有させることができる。
この場合は、より一層、電気的接続の信頼性が高く、電気抵抗の損失の小さいセルスタックユニットを得やすくなる。
上記導電性酸化物層の厚みは、各端子片との接合などの観点から、好ましくは50〜400μm程度、より好ましくは100〜200μm程度とすることができる。
以下、実施例の燃料電池セルスタックユニットについて、図面を用いて説明する。なお、同一部材については同一の符号を用いて説明する。
(例1)
実施例3の燃料電池セルスタックユニットに用いられる、例1の燃料電池セルスタックについて、図1〜図6を用いて説明する。図1〜図6に示すように、燃料電池セルスタック1は、支持基材2と、第1セルスタック部31と、第2セルスタック部32と、第1電極41と、第2電極42と、第1スタック間インターコネクタ51とを有している。
支持基材2は、電気絶縁性かつ多孔性であり、一方端部から他方端部に向かって燃料ガスを流すための燃料ガス流路21を有している。本例では、具体的には、支持基材2は、長手方向を有する平板状に形成されており、その材質はアルミナである。支持基材2における長手方向の長さは200mm、短手方向の長さは60mm、厚みは0.5mmである。燃料ガス流路21は、一方端面から他方端面に向かって支持基材2中を長手方向に沿って貫通する4つの貫通孔210から構成されている。燃料ガスとしては水素を用いる。
第1セルスタック部31は、支持基材2の一方表面に形成されている。第1セルスタック部31は、アノード層a、固体電解質層eおよびカソード層cが支持基材2側から順に積層されている複数個の第1発電セル311と、複数個の第1発電セル311間を直列に接続する第1セル間インターコネクタ312とを有している。
一方、第2セルスタック部32は、第1セルスタック部31と略平行かつ離間した状態で支持基材2の一方表面に形成されている。したがって、第1セルスタック部31および第2セルスタック部32は、支持基材2の一方表面に2列平行に並んで形成されている。第2セルスタック32部は、アノード層a、固体電解質層eおよびカソード層cが支持基材2側から順に積層されている複数個の第2発電セル322と、複数個の第2発電セル322間を直列に接続する第2セル間インターコネクタ324とを有している。
本例では、具体的には、第1セルスタック部31は、支持基材2の一方表面上に、支持基材2の長手方向(燃料ガス流路21)に沿って第1発電セル311が複数個配置され、複数個の第1発電セル311間が第1セル間インターコネクタ312を介して直列に接続されることにより構成されている。第1セル間インターコネクタ312は、隣り合う第1発電セル311のカソード層cとアノード層aとを電気的に接続している。一方、第2セルスタック部32は、支持基材2の一方表面上に、支持基材2の長手方向(燃料ガス流路21)に沿って第2発電セル322が複数個配置され、複数個の第2発電セル322間が第2セル間インターコネクタ324を介して直列に接続されることにより構成されている。第2セル間インターコネクタ324は、隣り合う第2発電セル322のアノード層aとカソード層cとを電気的に接続している。
なお、本例では、各セル間インターコネクタ312、324のカソード接続側が、アノード層aと電気的に接続しないよう固体電解質層eの延設部位によって絶縁されている。また、各セル間インターコネクタ312、324のアノード接続側は、カソード層cと電気的に接続しないようにその厚みが調整されている。
本例では、具体的には、固体電解質層eは、酸化ジルコニウム系酸化物である、8mol%のYを含むイットリア安定化ジルコニア(以下、8YSZ)より形成されており、その厚みは10μmである。アノード層aは、Niと8YSZとのサーメットから形成されており、その厚みは50μmである。カソード層cは、La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8(以下、LSCF)より形成されており、その厚みは50μmである。各セル間インターコネクタ312、324は、La0.7Ca0.3CrOより形成されている。なお、上記材料構成からわかるように、本例の燃料電池セルスタック1は、固体電解質として固体酸化物セラミックスを用いた固体酸化物形の燃料電池である。アノード層aに供給する燃料ガスとしては水素を用い、カソード層cに供給する酸化剤ガスとしては空気を用いる。
第1電極41は、第1セルスタック部31の一方端部に電気的に接続されており、電流を取り出すために用いられる。本例では、具体的には、第1電極41は、第1セルスタック部31における一方端部側に配置された第1発電セル311のアノード層aと電気的に接続されており、マイナス電流を取り出すために用いられる。第1電極41は、LaNi0.6Fe0.4より形成されている。なお、上記電気的な接続には、第1セル間インターコネクタ312と同じ材質からなるセル−電極間インターコネクタ81を用いている。
一方、第2電極42は、第2セルスタック部32の一方端部に電気的に接続されており、第1電極41から取り出す電流とは正負が異なる電流を取り出すために用いられる。本例では、具体的には、第2電極42は、第2セルスタック部32における一方端部側に配置された第2発電セル322のカソード層cと電気的に接続されており、プラス電流を取り出すために用いられる。第2電極42は、LaNi0.6Fe0.4より形成されている。なお、第2電極42は、一方端部側へ延設されたカソード層cの一部から構成されている。また、第2電極42と支持基材2との間には、第2電極42の高さをカソード層cと同じに揃えるため、第2セル間インターコネクタ324と同じ材質からなる高さ調整層82が設けてある。
第1スタック間インターコネクタ51は、第1セルスタック部31および第2セルスタック部32の他方端部間を直列に接続している。本例の燃料電池セルスタック1は、第1電極41がマイナス側の電極、第2電42極がプラス側の電極とされる。したがって、本例では、具体的には、第1スタック間インターコネクタ51は、第1セルスタック部31における他方端部側に配置された第1発電セル311のカソード層cと、第2セルスタック部32における他方端部側に配置された第2発電セル322のアノード層aとを電気的に接続している。これにより、第1セルスタック部31と第2セルスタック部32とが直列化されている。なお、第1スタック間インターコネクタ51は、La0.7Ca0.3CrOより形成されている。
燃料電池セルスタック1において、各セルスタック部31、32、各電極41、42、スタック間インターコネクタ51が配置されていない支持基材2の表面は、燃料ガスが酸化剤ガスと混ざらないように、ガラスシール材からなる緻密膜6によりシールされている。
本例の燃料電池セルスタックは、概略、次のようにして製造したものである。すなわち、押し出し成形により形成した支持基材の所定の表面に、スクリーン印刷法を用いて、焼成によりアノード層になる前駆体層Aを所定の配置で形成する。次いで、上記支持基材の表面に、スクリーン印刷法を用いて、焼成により固体電解質層になる前駆体層Eを所定の配置で形成する。次いで、上記支持基材の表面に、スクリーン印刷法を用いて、焼成により各セル間インターコネクタになる前駆体層CI、焼成により第1スタック間インターコネクタになる前駆体層SI、焼成によりセル−電極間インターコネクタになる前駆体層CE、焼成により高さ調整層になる前駆体層Sをそれぞれ所定の配置で形成する。次いで、各前駆体層を形成した支持基材を1400℃で2時間焼成する。次いで、この支持基材の表面に、スクリーン印刷法を用いて、焼成によりカソード層となる前駆体層Cを所定の配置で形成し、焼成する。次いで、この支持基材の表面に、LaNi0.6Fe0.4を焼き付け、各電極を形成する。次いで、各セルスタック部、各電極、スタック間インターコネクタが配置されていない支持基材の表面を、ガラスシール材からなる緻密膜によりシールする。
次に、本例の燃料電池セルスタック1の作用効果について説明する。燃料電池セルスタック1は、上記構成を有する第1セルスタック部31と第2セルスタック部32と第1セル間インターコネクタ312とを有している。つまり、燃料電池セルスタック1は、支持基材2の一方表面に略平行に並ぶ第1セルスタック部31および第2セルスタック部32が支持基材2の他方端部側において第1スタック間インターコネクタ51を介して直列に接続された構成を有している。そのため、燃料電池セルスタック1は、支持基材2の一方表面上における他方端部側において、電流の流れる方向を一方端部側へ向かうように反転させることができる。それ故、燃料電池セルスタック1は、各セルスタック部31、32を構成する各発電セル311、322が直列に接続されることによって高電圧化が図られているにもかかわらず、セルスタック1を小型化することができる。
さらに、燃料電池セルスタック1は、上記構成を採用したことにより、電流を取り出すために用いられる第1電極41および第2電極42を支持基材2の一方表面における一方端部側にまとめて配置することができる。そのため、燃料電池セルスタック1は、従来に比べ、集電構造が簡易であり、支持基材2の一方表面における一方端部側にて電流を取り出すことができるので、電流の取り出しが容易である。それ故、燃料電池セルスタック1は、セルスタック1を複数接続してユニット化する際における電気的接続の信頼性を向上させることができる。
さらに、燃料電池セルスタック1は、長手方向を有する平板状の支持基材2を用いている。そのため、燃料電池セルスタック1は、平らな同一面上に各電極41、42を配置することができるので、セルスタック1を複数接続してユニット化する際に各電流取り出し端子71、72と電気的な接続を行いやすく、電気的接続の信頼性を向上させることができる。また、支持基材2の長手方向に沿って各セルスタック部31、32を略平行に配置しやすいので、高電圧化を図りやすい。また、燃料電池セルスタック1は、燃料ガス流路21と略平行に各セルスタック部31、32が配置されている。そのため、燃料電池セルスタック1は、燃料ガス流路21内を流れる燃料ガスを各セルスタック部31、32のアノード層aに均一に供給しやすく、安定した発電を行うのに有利である。
(例2)
実施例4の燃料電池セルスタックユニットに用いられる、例2の燃料電池セルスタックについて、図7〜図12を用いて説明する。図7〜図12に示すように、本例の燃料電池セルスタック1は、支持基材2の一方表面側の構成は、例1の燃料電池セルスタック1と同構成であるので説明は省略する。本例の燃料電池セルスタック1は、支持基材2の他方表面側にも、支持基材2の一方表面側と同様の発電要素が形成されており、支持基材2の両面で発電することができる点において、例1の燃料電池セルスタック1と異なっている。
本例の燃料電池セルスタック1は、支持基材2の一方表面と対向する他方表面に、第3セルスタック部33と、第4セルスタック部34と、第3電極43と、第4電極44と、第2スタック間インターコネクタ52とをさらに有している。
第3セルスタック部33は、支持基材2の他方表面に第1セルスタック部31と対向させて形成されている。第3セルスタック部33は、アノード層a、固体電解質層eおよびカソード層cが支持基材2側から順に積層されている複数個の第3発電セル333と、複数個の第3発電セル333間を直列に接続する第3セル間インターコネクタ334とを有している。
一方、第4セルスタック部34は、第3セルスタック部33と略平行かつ離間した状態で支持基材2の他方表面に第2セルスタック部32と対向させて形成されている。したがって、第3セルスタック部33および第4セルスタック部34は、支持基材2の他方表面に2列平行に並んで形成されている。第4セルスタック部34は、アノード層a、固体電解質層eおよびカソード層cが支持基材2側から順に積層されている複数個の第4発電セル344と、複数個の第4発電セル344間を直列に接続する第4セル間インターコネクタ345とを有している。
本例では、具体的には、第3セルスタック部33は、支持基材2の他方表面上に、支持基材2の長手方向(燃料ガス流路21)に沿って第3発電セル333が複数個配置され、複数個の第3発電セル333間が第3セル間インターコネクタ334を介して直列に接続されることにより構成されている。第3セル間インターコネクタ334は、隣り合う第3発電セル333のカソード層cとアノード層aとを電気的に接続している。一方、第4セルスタック部34は、支持基材2の他方表面上に、支持基材2の長手方向(燃料ガス流路21)に沿って第4発電セル344が複数個配置され、複数個の第4発電セル344間が第4セル間インターコネクタ345を介して直列に接続されることにより構成されている。第4セル間インターコネクタ345は、隣り合う第4発電セル344のアノード層aとカソード層cとを電気的に接続している。
第3電極43は、第3セルスタック部33の一方端部に電気的に接続されており、電流を取り出すために用いられる。本例では、具体的には、第3電極43は、第3セルスタック部33における一方端部側に配置された第3発電セル333のアノード層aと電気的に接続されており、マイナス電流を取り出すために用いられる。
一方、第4電極44は、第4セルスタック部34の一方端部に電気的に接続されており、第3電極43から取り出す電流とは正負が異なる電流を取り出すために用いられる。本例では、具体的には、第4電極44は、第4セルスタック部34における一方端部側に配置された第4発電セル344のカソード層cと電気的に接続されており、プラス電流を取り出すために用いられる。
第2スタック間インターコネクタ52は、第3セルスタック部33および第4セルスタック部34の他方端部間を直列に接続している。本例の燃料電池セルスタック1は、第3電極43がマイナス側の電極、第4電極44がプラス側の電極とされる。したがって、本例では、具体的には、第2スタック間インターコネクタ52は、第3セルスタック部33における他方端部側に配置された第3発電セル333のカソード層cと、第4セルスタック部34における他方端部側に配置された第4発電セル344のアノード層aとを電気的に接続している。これにより、第3セルスタック部33と第4セルスタック部34とが直列化されている。なお、その他の構成は、例1と同様であるので、例1の記載を準用する。
次に、本例の燃料電池セルスタック1の作用効果について説明する。本例の燃料電池セルスタック1は、例1の燃料電池セルスタック1と同様の作用効果を奏することができる。本例の燃料電池セルスタック1は、さらに、以下の作用効果を奏ることができる。
すなわち、本例の燃料電池セルスタック1は、支持基材2の他方表面に略平行に並ぶ第3セルスタック部33および第4セルスタック部34が支持基材2の他方端部側において第2スタック間インターコネクタ52を介して直列に接続された構成を有している。そのため、燃料電池セルスタック1は、支持基材2の一方表面のみならず、他方表面においても発電することできる上、支持基材2の他方表面上における他方端部側において、電流の流れる方向を一方端部側へ向かうように反転させることができる。それ故、燃料電池セルスタック1は、高集積かつ小型化に有利である。
また、燃料電池セルスタック1は、電流を取り出すために用いられる第3電極43および第4電極44を支持基材2の他方表面における一方端部側にまとめて配置することができる。そのため、燃料電池セルスタック1は、支持基材2の一方表面および他方表面の両表面における一方端部側にて電流を取り出すことができる。それ故、燃料電池セルスタック1は、上記のように高集積化されていても電流の取り出しが容易であるので、セルスタック1を複数接続してユニット化する際における電気的接続の信頼性を向上させやすい。
(実施例3)
実施例3の燃料電池セルスタックユニットについて、図13〜図15を用いて説明する。図13〜図15に示すように、本例の燃料電池セルスタックユニット7は、例1の燃料電池セルスタック1を複数用いて構成されている。すなわち、本例の燃料電池セルスタックユニット7は、例1の燃料電池セルスタック1がその支持基材3の厚み方向に沿って4つ積層されており、各燃料電池セルスタック1間が電気的に接続されているユニット構造を有している。なお、図14中、実施例1の燃料電池セルスタック1は簡略化して示してある。また、図15は、最上段の燃料電池セルスタック1のみ示してある。また、第2セルスタック部32の長手方向に沿った断面は、基本的に図14と同様であるので省略してある。
本例では、具体的には、各燃料電池セルスタック1は、隣り合う燃料電池セルスタック1が互いに接触しないよう各燃料電池セルスタック1間の隙間77に絶縁体772を介在させることによって互いに離間させた状態とされ、支持基材2の一方表面を同じ側に向けて積層されている。なお、上記隙間772は、各発電セル311、322のカソード層cへ酸化剤ガスとしての空気を流すための酸化剤ガス流路として使用される。
また、本例では、各第1電極41同士、各第2電極42同士は、それぞれ各燃料電池セルスタック1に対応して複数設けられた端子70によって電気的に接続れている。つまり、本例の燃料電池セルスタックユニット7は、燃料電池セルスタック1が並列に積層されたユニット構造を有している。より具体的には、各燃料電池セルスタック1に対応して複数設けられた第1電流取り出し端子71は、第1基部710と、第1基部710から突設され、第1電極41と電気的に接続する第1端子片711とを備えている。一方、各燃料電池セルスタック1に対応して複数設けられた第2電流取り出し端子72は、第2基部720と、第2基部720から突設され、第2電極42と電気的に接続する第2端子片722とを備えている。そして、各第1電流取り出し端子71同士は、互いに各第1基部701同士が接合により電気的に接続されている。また、各第2電流取り出し端子72同士は、互いに各第2基部720同士が接合により電気的に接続されている。各電流取り出し端子71、72は、その表面がマンガン−コバルト層702により被覆されたフェライト系金属層701(フェライト系のFr−Cr系合金)より形成されている。
なお、燃料電池セルスタックユニット7は、各端子片711、722の内側面と外側面との間に形成された隙間78を介して、燃料ガス供給マニフォルド801に対応して形成された各ガス供給口(不図示)から各セルスタック1の燃料ガス流路21に燃料ガスをそれぞれ供給する。また、各セルスタック1にて使用されなかった燃料ガスは、燃料ガス回収マニフォルド802を用いてまとめて回収する。
また、本例では、図15に示すように、第1電極41と第1端子片711との間、第2電極42と第2端子片722との間に、それぞれ導電性酸化物層75が介在している。導電性酸化物層75は、焼き付けにより各電極41、42、各端子片711、722に接合してあり、その厚みは100μmである。また、導電性酸化物層75を構成する導電性酸化物は、LaNi0.6Fe0.4である。
次に、本例の燃料電池セルスタックユニット7の作用効果について説明する。本例の燃料電池セルスタックユニット7は、燃料電池セルスタック1が支持基材2の厚み方向に沿って複数積層されており、各燃料電池セルスタック1間が電気的に接続されているユニット構造を有している。そのため、燃料電池セルスタックユニット7は、セルスタックユニット7を小型化することができる。また、燃料電池セルスタックユニット7は、電気的接続の信頼性を向上させることができ、発電性能の向上に寄与することができる。
さらに、本例の燃料電池セルスタックユニット7は、以下の作用効果も奏することができる。すなわち、本例の燃料電池セルスタックユニット7は、各燃料電池セルスタック1の一方端部側がそれぞれ同じ側に向けて積層されている。そのため、燃料電池セルスタックユニット7は、セルスタックユニット7の一方端部側に各燃料電池セルスタック1の各電極41、42がまとめられ、電流の取り出しが容易である。また、燃料電池セルスタックユニット7は、高電圧化された各セルスタック1が並列に積層されてユニット化されたセルスタックユニット7を簡易に構成することができる。また、燃料電池セルスタックユニット7は、各セルスタック1が並列に接続されているので、各セルスタック1のうちの一部が故障した場合であっても、セルスタックユニット7全体の電流の取り出しが不可能とならず、セルスタックユニット7の信頼性を向上させることができる。また、燃料電池セルスタックユニット7は、上記La−Ni−Fe系ペロブスカイト型酸化物よりなる導電性酸化物層75の介在により、電気的接続の信頼性が高く、電気抵抗の損失を小さくしやすい。
(実施例4)
実施例4の燃料電池セルスタックユニットについて、図16〜図18を用いて説明する。図16〜図18に示すように、本例の燃料電池セルスタックユニット7は、例2の燃料電池セルスタック1を複数用いて構成されている点で、実施例3の燃料電池セルスタックユニット7と異なっている。また、支持基材2の両面で発電できる例2の燃料電池セルスタック1を用いているので、電流を取り出すための端子7の構成が実施例3の燃料電池セルスタックユニット7と異なっている。なお、図17中、例2の燃料電池セルスタック1は簡略化して示してある。また、図18は、最上段の燃料電池セルスタック1のみ示してある。また、第2セルスタック部32の長手方向に沿った断面は、基本的に図17と同様であるので省略してある。以下、相違点について詳細に説明し、その他の構成は実施例3の燃料電池セルスタックユニット7と同様の構成であるので説明は省略する。
本例の燃料電池セルスタックユニット7は、第3電極43および第4電極44が存在している。そのため、これらの各電極43、44からも電流を取り出すことができるように、第1電流取り出し端子71は、第1基部701から突設され、第3電極43と電気的に接続する第3端子片713をさらに備えている。また、第2電流取り出し端子72は、第2基部702から突設され、第4電極44と電気的に接続する第4端子片724とを備えている。そして、各第1電流取り出し端子71同士は、互いに接合により電気的に接続されている。また、各第2電流取り出し端子72同士は、互いに接合により電気的に接続されている。
なお、燃料電池セルスタックユニット7は、各端子片711、713(722、724)の間に形成された端子片間の隙間79を介して、燃料ガス供給マニフォルド801に対応して形成された各ガス供給口(不図示)から各セルスタック1の燃料ガス流路21に燃料ガスを供給する。
また、本例では、図18に示すように、第1電極41と第1端子片711との間、第3電極43と第3端子片713との間、第2電極42と第2端子片722との間、第4電極44と第4端子片724との間に、それぞれ上述の導電性酸化物層75が介在している。
次に、本例の燃料電池セルスタックユニット7の作用効果について説明する。本例の燃料電池セルスタックユニット7は、実施例3の燃料電池セルスタックユニット7と同様の作用効果を奏することができる。本例の燃料電池セルスタックユニット7は、さらに、以下の作用効果を奏ることができる。
本例の燃料電池セルスタックユニット7は、第1電流取り出し端子71の第1端子片711および第3端子片713の間に、支持基材2の両表面における第1電極41および第3電極43の形成部位を差し込むことにより、各端子片711、713と各電極41、43とを電気的に接続させることができる。同様に、燃料電池セルスタックユニット7は、第2電流取り出し端子72の第2端子片722および第4端子片724の間に、支持基材2の両表面における第2電極42および第4電極44の形成部位を差し込むことにより、各端子片722、724と各電極42、44とを電気的に接続させることができる。そのため、燃料電池セルスタックユニット7は、支持基材2の両表面にて発電された電流を、第1電流取り出し端子71および第2電流取り出し端子72を介して容易にまとめて取り出すことができる。また、この場合は、高電圧化された各セルスタック1が並列に積層されてユニット化された大容量のセルスタックユニット7を比較的容易に構成することができる。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲内で種々の変更が可能である。
1 燃料電池セルスタック
2 支持基材
21 燃料ガス流路
31 第1セルスタック部
311 第1発電セル
312 第1セル間インターコネクタ
32 第2セルスタック部
322 第2発電セル
324 第2セル間インターコネクタ
a アノード層
e 固体電解質層
c カソード層
41 第1電極
42 第2電極
51 第1スタック間インターコネクタ
7 燃料電池セルスタックユニット

Claims (6)

  1. 一方端部から他方端部に向かって燃料ガスを流すための燃料ガス流路(21)を有する電気絶縁性かつ多孔性の支持基材(2)と、
    該支持基材(2)の一方表面に形成されており、アノード層(a)、固体電解質層(e)およびカソード層(c)が上記支持基材(2)側から順に積層されている複数個の第1発電セル(311)と該複数個の第1発電セル(311)間を直列に接続する第1セル間インターコネクタ(312)とを有する第1セルスタック部(31)と、
    該第1セルスタック部(31)と略平行かつ離間した状態で上記支持基材(2)の一方表面に形成されており、アノード層(a)、固体電解質層(e)およびカソード層(c)が上記支持基材(2)側から順に積層されている複数個の第2発電セル(322)と該複数個の第2発電セル(322)間を直列に接続する第2セル間インターコネクタ(324)とを有する第2セルスタック部(32)と、
    上記第1セルスタック部(31)の一方端部に電気的に接続されており、電流を取り出すために用いられる第1電極(41)と、
    上記第2セルスタック部(32)の一方端部に電気的に接続されており、上記電流とは正負が異なる電流を取り出すために用いられる第2電極(42)と、
    上記第1セルスタック部(31)および上記第2セルスタック部(32)の他方端部間を直列に接続する第1スタック間インターコネクタ(51)とを有する燃料電池セルスタック(1)を備え、
    該燃料電池セルスタック(1)が上記支持基材(2)の厚み方向に沿って複数積層され、上記各燃料電池セルスタック(1)間が電気的に接続されているユニット構造を有しており、
    上記ユニット構造は、
    上記各燃料電池セルスタック(1)に対応して複数設けられ、上記第1電極(41)と電気的に接続する第1端子片(711)を少なくとも備える第1電流取り出し端子(71)と、
    上記各燃料電池セルスタック(1)に対応して複数設けられ、上記第2電極(42)と電気的に接続する第2端子片(722)を少なくとも備える第2電流取り出し端子(72)とを有しており、かつ、
    各第1電流取り出し端子(71)同士および各第2電流取り出し端子(72)同士が、互いに電気的に接続されており、
    上記第1電極(41)と上記第1端子片(711)との間、上記第2電極(42)と上記第2端子片(722)との間には、それぞれ導電性酸化物層(75)が介在していることを特徴とする燃料電池セルスタックユニット(7)
  2. 請求項1に記載の燃料電池セルスタックユニット(7)において、
    上記導電性酸化物層(75)を構成する導電性酸化物は、ランタン−ニッケル系酸化物であることを特徴とする燃料電池セルスタックユニット(7)。
  3. 請求項2に記載の燃料電池セルスタックユニット(7)において、
    上記導電性酸化物は、Sr、MnおよびCoから選択される少なくとも1種の元素を含有していることを特徴とする燃料電池セルスタックユニット(7)。
  4. 一方端部から他方端部に向かって燃料ガスを流すための燃料ガス流路(21)を有する電気絶縁性かつ多孔性の支持基材(2)と、
    該支持基材(2)の一方表面に形成されており、アノード層(a)、固体電解質層(e)およびカソード層(c)が上記支持基材(2)側から順に積層されている複数個の第1発電セル(311)と該複数個の第1発電セル(311)間を直列に接続する第1セル間インターコネクタ(312)とを有する第1セルスタック部(31)と、
    該第1セルスタック部(31)と略平行かつ離間した状態で上記支持基材(2)の一方表面に形成されており、アノード層(a)、固体電解質層(e)およびカソード層(c)が上記支持基材(2)側から順に積層されている複数個の第2発電セル(322)と該複数個の第2発電セル(322)間を直列に接続する第2セル間インターコネクタ(324)とを有する第2セルスタック部(32)と、
    上記第1セルスタック部(31)の一方端部に電気的に接続されており、電流を取り出すために用いられる第1電極(41)と、
    上記第2セルスタック部(32)の一方端部に電気的に接続されており、上記電流とは正負が異なる電流を取り出すために用いられる第2電極(42)と、
    上記第1セルスタック部(31)および上記第2セルスタック部(32)の他方端部間を直列に接続する第1スタック間インターコネクタ(51)と、
    上記支持基材(2)の一方表面と対向する他方表面に上記第1セルスタック部(31)と対向させて形成されており、アノード層(a)、固体電解質層(e)およびカソード層(c)が上記支持基材(2)側から順に積層されている複数個の第3発電セル(333)と該複数個の第3発電セル(333)間を直列に接続する第3セル間インターコネクタ(334)とを有する第3セルスタック部(33)と、
    該第3セルスタック部(33)と略平行かつ離間した状態で上記支持基材(2)の他方表面に上記第2セルスタック部(32)と対向させて形成されており、アノード層(a)、固体電解質層(e)およびカソード層(c)が上記支持基材(2)側から順に積層されている複数個の第4発電セル(344)と該複数個の第4発電セル(344)間を直列に接続する第4セル間インターコネクタ(345)とを有する第4セルスタック部(34)と、
    上記第3セルスタック部(33)の一方端部に電気的に接続されており、電流を取り出すために用いられる第3電極(43)と、
    上記第4セルスタック部(34)の一方端部に電気的に接続されており、上記電流とは正負が異なる電流を取り出すために用いられる第4電極(44)と、
    上記第3セルスタック部(33)および上記第4セルスタック部(34)の他方端部間を直列に接続する第2スタック間インターコネクタ(52)とを有する燃料電池セルスタック(1)を備え、
    該燃料電池セルスタック(1)が上記支持基材(2)の厚み方向に沿って複数積層され、上記各燃料電池セルスタック(1)間が電気的に接続されているユニット構造を有しており、
    上記ユニット構造は、
    上記各燃料電池セルスタック(1)に対応して複数設けられ、上記第1電極(41)と電気的に接続する第1端子片(711)および上記第3電極(43)と電気的に接続する第3端子片(713)を少なくとも備える第1電流取り出し端子(71)と、
    上記各燃料電池セルスタック(1)に対応して複数設けられ、上記第2電極(42)と電気的に接続する第2端子片(722)および上記第4電極(44)と電気的に接続する第4端子片(724)を少なくとも備える第2電流取り出し端子(72)とを有しており、かつ、
    各第1電流取り出し端子(71)同士および各第2電流取り出し端子(72)同士が、互いに電気的に接続されており、
    上記第1電極(41)と上記第1端子片(711)との間、上記第3電極(43)と上記第3端子片(713)との間、上記第2電極(42)と上記第2端子片(722)との間、上記第4電極(44)と上記第4端子片(724)との間には、それぞれ導電性酸化物層(75)が介在していることを特徴とする燃料電池セルスタックユニット(7)
  5. 請求項4に記載の燃料電池セルスタックユニット(7)において、
    上記導電性酸化物層(75)を構成する導電性酸化物は、ランタン−ニッケル系酸化物であることを特徴とする燃料電池セルスタックユニット(7)。
  6. 請求項5に記載の燃料電池セルスタックユニット(7)において、
    上記導電性酸化物は、Sr、MnおよびCoから選択される少なくとも1種の元素を含有していることを特徴とする燃料電池セルスタックユニット(7)。
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