JP6171113B1 - 電気化学セル - Google Patents
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Abstract
【課題】長期信頼性を向上可能な電気化学セルを提供すること。【解決手段】横縞型燃料電池1は、長手方向に延びる支持基板2と、支持基板2上に配置される発電部10と、発電部10と電気的に接続される第1インターコネクタ11aとを備える。第1インターコネクタ11aは、短手方向において支持基板2の中央から離れている。【選択図】図6
Description
本発明は、電気化学セルに関する。
従来、電気化学セルの一種として、長手方向に延びる支持基板と、支持基板上に配置される発電部と、発電部と電気的に接続されるインターコネクタとを備える燃料電池が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ところで、燃料電池の稼働時、燃料電池は、短手方向における支持基板の中央部分に近いほど高温になるため、インターコネクタの内部における還元膨張度合い差が短手方向において大きくなりやすい。そのため、インターコネクタの内部において局所的に負荷が蓄積するため、燃料電池の長期信頼性が低下してしまう。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、長期信頼性を向上可能な電気化学セルを提供することを目的とする。
電気化学セルは、長手方向に延びる支持基板と、支持基板上に配置される第1発電部と、第1発電部と電気的に接続される第1インターコネクタとを備える。第1インターコネクタは、長手方向に垂直な短手方向において、支持基板の中央から離れている。
本発明によれば、長期信頼性を向上可能な電気化学セルを提供することができる。
1.第1実施形態
(横縞型燃料電池1の構成)
本実施形態に係る横縞型燃料電池1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、横縞型燃料電池1を支持基板2の第1主面S1側から見た斜視図である。図2は、横縞型燃料電池1を支持基板2の第2主面S2側から見た斜視図である。
(横縞型燃料電池1の構成)
本実施形態に係る横縞型燃料電池1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、横縞型燃料電池1を支持基板2の第1主面S1側から見た斜視図である。図2は、横縞型燃料電池1を支持基板2の第2主面S2側から見た斜視図である。
横縞型燃料電池1は、固体酸化物型燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)である。横縞型燃料電池1は、支持基板2、シール膜3、6つの発電部10、インターコネクタ部20及び接続部材30を備える。
(1)支持基板2
支持基板2は、長手方向に延びる扁平な板状に形成される。支持基板2は、第1主面S1と第2主面S2とを有する。第1主面S1と第2主面S2それぞれは、支持基板2の長手方向と短手方向に広がる板面である。短手方向は、長手方向に垂直な方向である。
支持基板2は、長手方向に延びる扁平な板状に形成される。支持基板2は、第1主面S1と第2主面S2とを有する。第1主面S1と第2主面S2それぞれは、支持基板2の長手方向と短手方向に広がる板面である。短手方向は、長手方向に垂直な方向である。
支持基板2の厚み方向における厚さは特に制限されないが、1mm〜10mmとすることができる。厚み方向は、長手方向と短手方向に垂直な方向である。支持基板2の内部には、6本のガス流路2aが形成される。各ガス流路2aは、支持基板2の長手方向に沿って延びる。本実施形態では、発電時、各ガス流路2aに燃料ガスが流される。なお、ガス流路2aの本数は、6本に限られない。
支持基板2は、横縞型燃料電池1の稼働時、短手方向の中央部に近いほど高温になりやすい。
支持基板2は、電子伝導性を有さない多孔質の材料によって構成される。支持基板2は、例えば、CSZ(カルシア安定化ジルコニア)から構成され得る。或いは、支持基板2は、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とY2O3(イットリア)とから構成されてもよいし、MgO(酸化マグネシウム)とMgAl2O4(マグネシアアルミナスピネル)とから構成されてもよい。支持基板2の気孔率は、例えば、20〜60%程度とすることができる。
(2)シール膜3
シール膜3は、支持基板2上に形成される。シール膜3は、支持基板2の表面のうち6つの発電部を除いた領域を覆う。シール膜3は、電子伝導性を有さない緻密質材料によって構成される。シール膜3は、ジルコニアを主成分として含むことができる。シール膜3を構成する材料としては、例えば、3YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、8YSZ、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)などを用いることができる。シール膜3の厚さは特に制限されないが、例えば3μm〜50μmとすることができる。本実施形態において、シール膜3は、後述する固体電解質層5と一体的に形成される。
シール膜3は、支持基板2上に形成される。シール膜3は、支持基板2の表面のうち6つの発電部を除いた領域を覆う。シール膜3は、電子伝導性を有さない緻密質材料によって構成される。シール膜3は、ジルコニアを主成分として含むことができる。シール膜3を構成する材料としては、例えば、3YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、8YSZ、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)などを用いることができる。シール膜3の厚さは特に制限されないが、例えば3μm〜50μmとすることができる。本実施形態において、シール膜3は、後述する固体電解質層5と一体的に形成される。
(3)発電部10
6つの発電部10は、支持基板2上に配置される。6つの発電部10のうち3つの発電部10は、図1に示すように支持基板2の第1主面S1に配置される。3つの発電部10は、支持基板2の長手方向に並べられている。6つの発電部10のうち残りの3つの発電部10は、図2に示すように支持基板2の第2主面S2に配置される。3つの発電部10は、支持基板2の長手方向に並べられている。各発電部は、同様の構成を有する。
6つの発電部10は、支持基板2上に配置される。6つの発電部10のうち3つの発電部10は、図1に示すように支持基板2の第1主面S1に配置される。3つの発電部10は、支持基板2の長手方向に並べられている。6つの発電部10のうち残りの3つの発電部10は、図2に示すように支持基板2の第2主面S2に配置される。3つの発電部10は、支持基板2の長手方向に並べられている。各発電部は、同様の構成を有する。
ここで、図3は、図1の切断面Aにおける断面図である。切断面Aは、長手方向に垂直な平面である。図3に示すように、各発電部10は、燃料極4、固体電解質層5、空気極6及び空気極集電層7を備える。
燃料極4は、支持基板2上に配置される。燃料極4は、アノードとして機能する。燃料極4は、燃料極集電層41と燃料極活性層42を有する。
燃料極集電層41は、支持基板2上に配置される。燃料極集電層41は、NiOを含み、電子伝導性を有する物質によって構成される。燃料極集電層41は、酸素イオン伝導性を有する物質を含んでいてもよい。燃料極集電層41は、例えば、NiO−8YSZ、NiO−Y2O3、NiO−CSZなどによって構成することができる。燃料極集電層41の厚さは特に制限されないが、50μm〜500μmとすることができる。燃料極集電層41は多孔質であればよく、その気孔率は特に制限されないが、25%〜50%とすることができる。
燃料極活性層42は、燃料極集電層41上に配置される。燃料極活性層42は、電子伝導性を有する物質と酸素イオン伝導性を有する物質とによって構成される。燃料極活性層42は、例えば、NiO−8YSZやNiO−GDC(ガドリニウムドープセリア)などによって構成することができる。燃料極活性層42における酸素イオン伝導性を有する物質の体積割合は、燃料極集電層41における酸素イオン伝導性を有する物質の体積割合よりも大きいことが好ましい。燃料極活性層42の厚さは特に制限されないが、5μm〜30μmとすることができる。燃料極活性層42の気孔率は特に制限されないが、25%〜50%とすることができる。
固体電解質層5は、燃料極4上に配置される。本実施形態において、固体電解質層5は、シール膜3(図1参照)と一体的に形成される。固体電解質層5は、イオン伝導性を有し、かつ、電子伝導性を有さない緻密質材料によって構成される。固体電解質層5は、ジルコニアを主成分として含むことができる。固体電解質層5を構成する材料としては、例えば、3YSZ、8YSZ、ScSZなどを用いることができる。固体電解質層5の気孔率は、支持基板2や燃料極4の気孔率よりも低い。固体電解質層5の気孔率は、20%以下とすることができ、10%以下であることが好ましい。固体電解質層5の厚さは特に制限されないが、3μm〜50μmとすることができる。
空気極6は、固体電解質層5上に配置される。空気極6は、混合導電性を有する多孔質材料によって構成される。空気極6を構成する材料としては、例えば、(La,Sr)(Co,Fe)O3(LSCF、ランタンストロンチウムコバルトフェライト)、(La,Sr)FeO3(LSF、ランタンストロンチウムフェライト)、La(Ni,Fe)O3(LNF、ランタンニッケルフェライト)、(La,Sr)CoO3(LSC、ランタンストロンチウムコバルタイト)などが挙げられる。空気極6の厚さは特に制限されないが、10〜100μmとすることができる。
空気極集電層7は、空気極6上に配置される。空気極集電層7は、電子伝導性を有する多孔質材料によって構成される。空気極集電層7は、例えば、LSCF、LSC、Ag(銀)、Ag−Pd(銀パラジウム合金)などによって構成することができる。また、空気極集電層7は、上述した接続部材30と同じ材料によって構成されていてもよい。空気極集電層7の厚さは特に制限されないが、50μm〜500μmとすることができる。
(4)インターコネクタ部20
図4は、図3のB−B断面図である。図5は、図3のC−C断面図である。図6は、横縞型燃料電池1を第1主面S1側から見た平面図である。
図4は、図3のB−B断面図である。図5は、図3のC−C断面図である。図6は、横縞型燃料電池1を第1主面S1側から見た平面図である。
インターコネクタ部20は、第1インターコネクタ11a、第2インターコネクタ11b、第1中間層12a、第2中間層12b、第1外周層13a及び第2外周層13bを有する。
第1インターコネクタ11aは、第1中間層12a上に配置される。第1インターコネクタ11aは、第1中間層12aを介して、発電部10(「第1発電部」の一例)の燃料極集電層41と電気的に接続される。
第1インターコネクタ11aは、図4〜図6に示すように、短手方向において、支持基板2の中央線CLから離れている。従って、第1インターコネクタ11aは、支持基板2の中央線CLとは重ならない。このように、第1インターコネクタ11aは、横縞型燃料電池1の稼働時に高温になりやすい支持基板2の短手方向中央部から離されているため、第1インターコネクタ11aの内部における還元膨張度合い差を抑えることができる。その結果、第1インターコネクタ11aに蓄積する負荷が低減されて、横縞型燃料電池1の長期信頼性が向上する。
短手方向における第1インターコネクタ11aの位置は特に制限されないが、支持基板2の中央線CLから離れているほど好ましい。第1インターコネクタ11aは、支持基板2の中央線CLから支持基板2の全幅W2の1/20以上離れていることが好ましく、全幅W2の1/10以上離れていることがより好ましく、全幅W2の1/4以上離れていることが特に好ましい。
図3及び図5に示すように、第1インターコネクタ11aが、支持基板2の第1主面S1上の発電部10と第2主面S2上の発電部10とを接続する場合、第1インターコネクタ11aは、接続部材30を介して、裏側の発電部10(「第2発電部」の一例)の空気極集電層7と電気的に接続される。
図3及び図4に示すように、第1インターコネクタ11aが、支持基板2の第1主面S1上の2つの発電部10を接続する場合、第1インターコネクタ11aは、隣接する発電部10(「第3発電部」の一例)の空気極集電層7と電気的に接続される。
第1インターコネクタ11aは、支持基板2に比べて緻密な膜である。第1インターコネクタ11aは、電子伝導性を有する緻密質材料によって構成される。第1インターコネクタ11aを構成する材料としては、例えば、LaCrO3(ランタンクロマイト)や(Sr,La)TiO3(ストロンチウムチタネート)などを用いることができる。第1インターコネクタ11aは、Ca,Mg,Al及びSrから選択される少なくとも1種類の元素を含んでいてもよい。
第1インターコネクタ11aの気孔率は、支持基板2の気孔率よりも低い。第1インターコネクタ11aの気孔率は、20%以下とすることができ、10%以下であることが好ましい。第1インターコネクタ11aの厚さは特に制限されないが、10μm〜100μmとすることができる。
第1中間層12aは、第1インターコネクタ11aと燃料極集電層41の間に介挿されている。第1中間層12aは、電子伝導性を有する緻密質材料によって構成される。第1中間層12aを構成する材料としては、例えばY2O3、GDC、クロマイト系材料などを用いることができる。第1中間層12aの気孔率は、15%以下が好ましい。本実施形態において、第1中間層12aは、第1インターコネクタ11aと燃料極集電層41の間の全域に介挿されているが、第1インターコネクタ11aと燃料極集電層41の間の一部の領域だけに介挿されていてもよい。
第1外周層13aは、第1インターコネクタ11aと第1中間層12aの側方を取り囲む。第1外周層13aは、シール膜3と固体電解質層5に接続されている。第1外周層13aは、電気絶縁性を有する緻密質材料によって構成される。第1外周層13aを構成する材料としては、例えば(AE)ZrO3、MgO、MgAl2O4、及びCexLn1−xO2からなる群より選択される少なくとも1種類の酸化物を用いることができる。AEは、アルカリ土類金属であり、Lnは、Y及びランタノイドからなる群より選択される少なくとも1種類の元素であり、xは0<x≦0.3を満たす。第1外周層13aの気孔率は、10%以下が好ましい。
第2インターコネクタ11bは、第1インターコネクタ11aと同じ構成を有する。すなわち、第2インターコネクタ11bは、図4〜図6に示すように、短手方向において、支持基板2の中央線CLから離れている。従って、第2インターコネクタ11bは、支持基板2の中央線CLとは重ならない。このように、第2インターコネクタ11bは、横縞型燃料電池1の稼働時に高温になりやすい支持基板2の短手方向中央部から離されているため、第2インターコネクタ11bの内部における還元膨張度合い差を抑えることができる。その結果、第2インターコネクタ11bに蓄積する負荷が低減されて、横縞型燃料電池1の長期信頼性がより向上する。さらに、第1インターコネクタ11aに加えて第2インターコネクタ11bが設けられているため、第1インターコネクタ11aのみが設けられている場合に比べて、第1インターコネクタ11aにおける電流密度を低減させることができる。従って、第1インターコネクタ11aが過熱することを抑制できるため、第1インターコネクタ11aの還元膨張度合いをさらに小さくすることができる。その結果、横縞型燃料電池1の長期信頼性をより向上させることができる。
第2インターコネクタ11bは、支持基板2の中央線CLを基準として、第1インターコネクタ11aの反対側に配置される。本実施形態では、第1インターコネクタ11aと第2インターコネクタ11bは、支持基板2の中央線CLを対称軸として線対称に配置されているが、これに限られるものではない。短手方向における第2インターコネクタ11bの位置は特に制限されないが、支持基板2の中央線CLから離れているほど好ましい。第2インターコネクタ11bは、支持基板2の中央線CLから支持基板2の全幅W2の1/20以上離れていることが好ましく、全幅W2の1/10以上離れていることがより好ましく、全幅W2の1/4以上離れていることが特に好ましい。
第2中間層12bは、上述の第1中間層12aと同様の構成である。第2外周層13bは、上述の第1外周層13aと同様の構成である。
(5)接続部材30
接続部材30は、シール膜3上に形成される。接続部材30は、図1及び図2に示すように、支持基板2の一端部に配置される。接続部材30は、支持基板2の一端部に巻回されている。ただし、本実施形態において、接続部材30は、断面C字状に形成されており、支持基板2の第1主面S1側において分断されている。
接続部材30は、シール膜3上に形成される。接続部材30は、図1及び図2に示すように、支持基板2の一端部に配置される。接続部材30は、支持基板2の一端部に巻回されている。ただし、本実施形態において、接続部材30は、断面C字状に形成されており、支持基板2の第1主面S1側において分断されている。
接続部材30は、図3に示すように、第1主面S1側の第1及び第2インターコネクタ11a,11bと、第2主面S2側の発電部10の空気極集電層7とに接続される。本実施形態において、接続部材30は、第2主面S2側の発電部10の空気極集電層7と一体的に形成されている。
接続部材30は、導電性セラミックス材料によって構成することができる。接続部材30を構成する材料としては、(La,Sr)(Co,Fe)O3(LSCF;ランタンストロンチウムコバルトフェライト)、(La,Sr)CoO3(LSC;ランタンストロンチウムコバルタイト)、La(Ni、Fe、Cu)O3、又は、これらの少なくとも2つを含む複合材料を用いることができる。
接続部材30の気孔率は特に制限されないが、例えば25%〜50%とすることができる。接続部材30の厚さは特に制限されないが、50μm〜500μmとすることができる。
(横縞型燃料電池1の製造方法)
次に、横縞型燃料電池1の製造方法の一例について説明する。
次に、横縞型燃料電池1の製造方法の一例について説明する。
まず、上述の支持基板材料を押出成形することによって、6本のガス流路2aを有する支持基板2の成形体を形成する。次に、燃料極材料をペースト化して、支持基板2の成形体上にスクリーン印刷することによって、燃料極4の成形体を形成する。
次に、中間層材料をペースト化して、燃料極4の成形体上にスクリーン印刷することによって、第1及び第2中間層12a,12bそれぞれの成形体を形成する。続いて、外周層材料をペースト化して、第1及び第2中間層12a,12bそれぞれの成形体を取り囲むようにスクリーン印刷することによって、第1及び第2外周層13a,13bの成形体を形成する。
次に、インターコネクタ材料をペースト化して、第1及び第2中間層12a,12bそれぞれの成形体上にスクリーン印刷することによって、第1及び第2インターコネクタ11a,11bそれぞれの成形体を形成する。
次に、固体電解質材料をペースト化して燃料極4の成形体上に固体電解質材料をスクリーン印刷することによって、固体電解質層4の成形体を形成する。この際、固体電解質材料のペーストを支持基板2の露出面全体を覆うようにスクリーン印刷することによって、シール膜3の成形体を同時に作製することができる。
次に、支持基板2、燃料極4、第1及び第2中間層12a,12b、第1及び第2外周層13a,13b、第1及び第2インターコネクタ11a,11b、固体電解質層4及びシール膜3それぞれの成形体を共焼成(1300〜1600℃、2〜20時間)する。
次に、空気極材料をペースト化して固体電解質層4上にスクリーン印刷することによって、空気極6の成形体を形成する。続いて、空気極集電層材料をペースト化して空気極6の成形体上にスクリーン印刷することによって、空気極集電層7の成形体を形成する。この際、空気極集電層材料のペーストを支持基板2の一端部に巻き回すようにスクリーン印刷することによって、接続部材30の成形体を作製する。
次に、空気極6、空気極集電層7及び接続部材30それぞれの成形体を焼成(900〜1100℃、1〜20時間)する。
2.第2実施形態
(縦縞型燃料電池40の構成)
本実施形態に係る縦縞型燃料電池40の構成について、図面を参照しながら説明する。図7は、縦縞型燃料電池40の断面図である。図8は、縦縞型燃料電池40を支持基板21の第2主面S2側から見た平面図である。
(縦縞型燃料電池40の構成)
本実施形態に係る縦縞型燃料電池40の構成について、図面を参照しながら説明する。図7は、縦縞型燃料電池40の断面図である。図8は、縦縞型燃料電池40を支持基板21の第2主面S2側から見た平面図である。
縦縞型燃料電池40は、固体酸化物型燃料電池である。縦縞型燃料電池40は、導電性の支持基板21、発電部10及びインターコネクタ部20を備える。
支持基板21は、扁平な板状に形成されている。支持基板21の内部には、ガス流路2aが形成される。発電時、ガス流路2aに流される燃料ガスは、支持基板21の内部を通過して発電部10の燃料極4に供給される。ガス流路2aの本数は適宜設定可能である。
支持体41は、燃料ガスを燃料極4まで透過させるための多孔性と、集電するための電子伝導性とを有する。支持体41は、遷移金属とセラミックス材料によって構成することができる。遷移金属としては、Ni(ニッケル)が好適である。Ni(ニッケル)の少なくとも一部は、NiO(酸化ニッケル)の形態であってもよい。セラミックス材料としては、例えば8YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、Y2O3(イットリア)、CSZ(カルシウムジルコネート)などが挙げられる。
支持体41の気孔率は特に制限されないが、25%〜50%とすることができる。支持体41の導電率は特に制限されないが、300S/cm以上とすることができる。支持体41の厚みは特に制限されないが、1mm〜10mmとすることができる。
支持体41の第1主面S1には、発電部10が配置されている。支持体41の第2主面S2には、インターコネクタ部20が配置されている。発電部10の固体電解質層5は、発電部5の外側に延びており、インターコネクタ部20を除いた支持基板21の全面を被覆している。
インターコネクタ部20は、第1インターコネクタ11aと第2インターコネクタ11bを有する。第1インターコネクタ11aは、短手方向において、支持基板21の中央線CLから離れている。従って、第1インターコネクタ11aは、支持基板21の中央線CLとは重ならない。このように、第1インターコネクタ11aは、縦縞型燃料電池40の稼働時に高温になりやすい支持基板21の短手方向中央部から離されているため、第1インターコネクタ11aの内部における還元膨張度合い差を抑えることができる。その結果、第1インターコネクタ11aに蓄積する負荷が低減されて、縦縞型燃料電池40の長期信頼性が向上する。
短手方向における第1インターコネクタ11aの位置は特に制限されないが、支持基板21の中央線CLから離れているほど好ましい。第1インターコネクタ11aは、支持基板21の中央線CLから支持基板21の全幅W41の1/20以上離れていることが好ましく、全幅W41の1/10以上離れていることがより好ましく、全幅W41の1/4以上離れていることが特に好ましい。
第2インターコネクタ11bは、第1インターコネクタ11aと同じ構成を有する。すなわち、第2インターコネクタ11bは、短手方向において、支持基板21の中央線CLから離れている。従って、第2インターコネクタ11bは、支持基板21の中央線CLとは重ならない。このように、第2インターコネクタ11bは、縦縞型燃料電池40の稼働時に高温になりやすい支持基板21の短手方向中央部から離されているため、第2インターコネクタ11bの内部における還元膨張度合い差を抑えることができる。その結果、第2インターコネクタ11bに蓄積する負荷が低減されて、縦縞型燃料電池40の長期信頼性がより向上する。
第2インターコネクタ11bは、支持基板21の中央線CLを基準として、第1インターコネクタ11aの反対側に配置される。本実施形態では、第1インターコネクタ11aと第2インターコネクタ11bは、支持基板21の中央線CLを対称軸として線対称に配置されているが、これに限られるものではない。短手方向における第2インターコネクタ11bの位置は特に制限されないが、支持基板21の中央線CLから離れているほど好ましい。第2インターコネクタ11bは、支持基板21の中央線CLから支持基板21の全幅W41の1/20以上離れていることが好ましく、全幅W41の1/10以上離れていることがより好ましく、全幅W41の1/4以上離れていることが特に好ましい。
(他の実施形態)
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形又は変更が可能である。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形又は変更が可能である。
上記実施形態では、本発明にかかるインターコネクタを固体酸化物型燃料電池に適用した場合について説明したが、本発明にかかるインターコネクタは、固体酸化物型燃料電池のほか、固体酸化物型電解セルを含む固体酸化物型電気化学セルに適用可能である。
上記実施形態では、本発明にかかるインターコネクタを横縞型燃料電池と縦縞型燃料電池に適用した場合について説明したが、横縞型や縦縞型だけでなく、燃料極支持型、電解質平板型及び円筒型などの様々な燃料電池に適用可能である。
上記第1実施形態では、支持基板2の第1主面S1に3つの発電部10が配置され、支持基板2の第2主面S2に3つの発電部10が配置されることとしたが、これに限られるものではない。支持基板2の第1主面S1及び第2主面Sそれぞれに配置される発電部10の個数は任意に設定することができる。
上記第1実施形態では、支持基板2の第1主面S1及び第2主面S2のそれぞれに発電部10が配置されることとしたが、いずれか一方の主面にのみ発電部10が配置されていてもよい。
上記第1実施形態では、図4,5に示したように、燃料極4は、第1インターコネクタ11a及び第2インターコネクタ11bのそれぞれに接続された一つの燃料極集電層41を有することとしたが、これに限られるものではない。例えば、図9,10に示すように、燃料極4は、第1インターコネクタ11aに接続される第1燃料極集電層41aと、第2インターコネクタ11bに接続される第2燃料極集電層41bとを有していてもよい。
上記第1実施形態では、図1,5に示したように、接続部材30は、支持基板2の第1主面S1側において分断されることとしたが、シール膜3を周回するように環状に形成されていてもよい。すなわち、接続部材30の断面形状は、C字状に限られず、O字状であってもよい。
上記第1実施形態では、図1,2に示したように、横縞型燃料電池1は、支持基板20の一端部に配置された一つの接続部材30を有することとしたが、これに限られるものではない。接続部材30の位置及び個数は適宜変更することができる。例えば、図11,12に示すように、横縞型燃料電池1aは、支持基板20の一端部に配置された第1接続部材30aと、支持基板20の他端部に配置された第2接続部材30bとを有していてもよい。図11,12に示す構成では、第1主面S1側に4つの発電部10a〜10dが設けられ、第2主面S2側に4つの発電部10e〜10hが設けられている。第1主面S1側の2つの発電部10b、10cは、第1集電部材31aの内部に設けられている。第2主面S2側の2つの発電部10f、10gのそれぞれは、第2集電部材31bに接続されている。第1集電部材31aは、隣接する他の横縞型燃料電池1aの第2集電部材31bと電気的に接続され、第2集電部材31bは、隣接する他の横縞型燃料電池1aの第1集電部材31aと電気的に接続される。このような横縞型燃料電池1aでは、第1接続部材30aによって接続された発電部10a,10b,10e,10fの回路と、第2接続部材30bによって電気的に接続された発電部10c,10d,10g,10hの回路とが、電気的に並列に接続されることになる。
上記第1実施形態では、図6に示したように、全てのインターコネクタ部20が第1インターコネクタ11aと第2インターコネクタ11bを有することとしたが、少なくとも1つのインターコネクタ部20が第1インターコネクタ11aと第2インターコネクタ11bを有していればよい。この場合においても、横縞型燃料電池1の長期信頼性を向上させることができる。
上記第1実施形態において、各インターコネクタ部20は、第1インターコネクタ11aと第2インターコネクタ11bを有することとしたが、第1インターコネクタ11aと第2インターコネクタ11bの一方だけを有していてもよい。また、横縞型燃料電池1では、第1インターコネクタ11aと第2インターコネクタ11bを有するインターコネクタ部20と、第1インターコネクタ11aだけを有するインターコネクタ部20と、第2インターコネクタ11bだけを有するインターコネクタ部20とが混在していてもよい。
上記第2実施形態において、インターコネクタ部20は、第1インターコネクタ11aと第2インターコネクタ11bを有することとしたが、第1インターコネクタ11aと第2インターコネクタ11bの一方だけを有していてもよい。
1 横縞型燃料電池
2 支持基板
S1 第1主面
S2 第2主面
2a ガス流路
3 シール膜
4 燃料極
5 固体電解質層
6 空気極
7 空気極集電層
10 発電部
11a 第1インターコネクタ
11b 第2インターコネクタ
20 インターコネクタ部
30 接続部材
2 支持基板
S1 第1主面
S2 第2主面
2a ガス流路
3 シール膜
4 燃料極
5 固体電解質層
6 空気極
7 空気極集電層
10 発電部
11a 第1インターコネクタ
11b 第2インターコネクタ
20 インターコネクタ部
30 接続部材
Claims (6)
- 長手方向に延びる支持基板と、
前記支持基板上に配置される第1発電部と、
前記第1発電部と電気的に接続される第1インターコネクタと、
を備え、
前記第1発電部は、前記支持基板を平面視した場合、前記長手方向に垂直な短手方向における前記支持基板の中央と重なり、
前記第1インターコネクタは、前記支持基板を平面視した場合、前記短手方向において前記第1発電部の端部よりも前記支持基板の中央側に少なくとも一部が位置し、かつ、前記短手方向において前記支持基板の中央から離れている、
電気化学セル。 - 前記第1発電部と電気的に接続される第2インターコネクタを備え、
前記第2インターコネクタは、前記支持基板を平面視した場合、前記短手方向において前記第1発電部の端部よりも前記支持基板の中央側に位置し、かつ、前記短手方向において前記支持基板の前記中央から離れている、
請求項1に記載の電気化学セル。 - 前記支持基板は、絶縁性であり、
前記第1発電部は、前記支持基板の第1主面に配置され、燃料極と空気極と固体電解質層とを有しており、
前記第1インターコネクタは、前記燃料極上に配置される、
請求項1又は2に記載の電気化学セル。 - 前記支持基板の第2主面に配置され、燃料極と空気極と固体電解質層とを有する第2発電部を備え、
前記第1インターコネクタは、導電性の接続部材を介して、前記第2発電部の前記空気極と電気的に接続される、
請求項3に記載の電気化学セル。 - 前記支持基板の前記第1主面に配置され、燃料極と空気極と固体電解質層とを有する第3発電部を備え、
前記第1インターコネクタは、前記第3発電部の前記空気極と電気的に接続される、
請求項3に記載の電気化学セル。 - 前記支持基板は、導電性であり、
前記第1発電部は、前記支持基板の第1主面に配置され、
前記第1インターコネクタは、前記支持基板の第2主面に配置される、
請求項1又は2に記載の電気化学セル。
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JP2005063810A (ja) * | 2003-08-12 | 2005-03-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 固体酸化物形燃料電池及びこれに用いる基材 |
-
2017
- 2017-02-03 JP JP2017018288A patent/JP6171113B1/ja active Active
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