JP5958927B2 - 固定具 - Google Patents

固定具 Download PDF

Info

Publication number
JP5958927B2
JP5958927B2 JP2012016304A JP2012016304A JP5958927B2 JP 5958927 B2 JP5958927 B2 JP 5958927B2 JP 2012016304 A JP2012016304 A JP 2012016304A JP 2012016304 A JP2012016304 A JP 2012016304A JP 5958927 B2 JP5958927 B2 JP 5958927B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
fixing member
dashboard
fixing
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012016304A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013154736A (ja
Inventor
三千洋 上
三千洋 上
Original Assignee
株式会社ユピテル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユピテル filed Critical 株式会社ユピテル
Priority to JP2012016304A priority Critical patent/JP5958927B2/ja
Publication of JP2013154736A publication Critical patent/JP2013154736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5958927B2 publication Critical patent/JP5958927B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

本発明は、車両のダッシュボード上に固定対象物を固定可能な固定具に関するものである。
画像表示モニター等の車載機器の取り付け板をダッシュボードに両面テープで貼り付ける構成の固定具が用いられている(例えば特許文献1)。このように両面テープでダッシュボード上に貼りつけてしまうと、固定具の取り外しが困難になり、他の車両に機器を載せ替えたり、機器の向きを調整したりすることが困難である。また、貼り間違えた場合にきれいにダッシュボードから剥がすことが困難であり、ダッシュボードを汚損してしまうという問題がある。また貼り直すことも困難である。
そこで、特許文献2に示されるように、ダッシュボードに貼付けた一方のファスナー面と、車載機器側に貼り付けた他方側のファスナー面とを対向させ、面ファスナーにより接着する構成としたり、両面テープの代わりに両面に粘着性を有するゲル状の粘着シートを用いて固定する構成としたりしている。
特開平8−160874 特開2011−156996
しかしながら、例えば、電子機器にタッチ入力部を備える構成の場合、そのタッチによる力が、面ファスナーのファスナー面にかかり、周辺部から面ファスナーが剥がれてしまったり、剥がれないとしても面ファスナーのファスナー面が有する伸縮性により、グラグラと揺れてしまうため、安定性にかけたり、操作性が損なわれたりする問題がある。
また従来用いられていたゲル状の粘着シートは、例えば家具等の下に設置する耐震粘着固定マットと同様のものであり、例えばウレタン系ゲルマットであって、車両のダッシュボードへの粘着性に問題がある場合があった。特に、表面に特殊な加工がされているダッシュボードへの粘着性が極端に低いという問題があった。例えば、ワックスがかけられているダッシュボードや、表面のシボについてそのエッジが立っているような(例えばエッジのRが極端に小さい)特殊な加工のされた表面に対して、従来の粘着マットは、極端に粘着力が弱いという問題があった。さらには、表面に特殊な加工がされていないダッシュボードであっても、例えばダッシュボード自体の曲面部分に粘着マットを貼り付ける場合、従来の粘着マットでは面積あたりの粘着力が弱く、電子機器等をダッシュボードに確実に固定できない場合があった。粘着力を高めると、両面テープと同様に、粘着マットをダッシュボードから剥がす際に、その粘着力により粘着マットが破壊し、粘着マットの一部がダッシュボード側に残るなどして、ダッシュボードを汚損するという問題があった。
そこで、本発明は、ダッシュボードに対して電子機器等の固定対象物をより確実に固定でき、ダッシュボードから取り外した際にダッシュボードを汚損しにくい固定具を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る固定具は、(1)車両のダッシュボード上に固定対象物を固定可能な固定具であって、前記ダッシュボードに対向する面にシリコーン材料を付したゲル部を備え、前記ゲル部は、前記ダッシュボードに対向する面に、プライマー処理を施した後、0.03〜0.5mm厚のシリコーン材料を付したものであることを特徴とする。
このようにすることで、面積当たりの接着力を従来のゲルマットに比べ大きくすることができる。例えばダッシュボード自体の曲面部分に粘着マットを貼り付ける場合でも、従来よりも確実に貼付け固定することができる。また、特に、表面に特殊な加工がされているダッシュボードへの粘着性も良好である。例えば、ワックスがかけられているダッシュボードや、表面のシボについてそのエッジが立っているような(例えばエッジのRが極端に小さい)特殊な加工のされた表面に対しても、シリコーン材料の厚さを0.03〜0.5mmの範囲の厚さとすることでその表面の状態を吸収し、ダッシュボードの表面の状態に左右されることなく、極端に粘着力が弱くなることがない。
ゲル部は、前記ダッシュボードに対向する面に、プライマー処理を施した後、シリコーン材料を付したものであるため、例えば、ゲル部をダッシュボードから剥がす場合、ゲル部がダッシュボード側に残って、ダッシュボードを汚損するという問題も発生しにくい。
また、シリコーン材料の厚さを、0.5mmを超える範囲の厚さとした場合には、粘着力が強力になりすぎて、ダッシュボードから剥がすことが困難となったり、プライマー処理の効果が十分に働かず、ゲル部の一部がダッシュボード上に張り付いて残ったりして、ダッシュボード上を汚損する可能性があるが、シリコーン材料の厚さを0.03〜0.5mmの範囲の厚さとすることでプライマー処理の効果が利きやすく、ダッシュボード上にゲル部が張り付いて残るという問題を防止できる。シリコーン材料の厚さは、0.03〜0.5mmの範囲であるが、望ましくは0.1〜0.2mmとするとよい。
なお、固定対象物としては、例えば電子機器としてもよいし、他の固定具としてもよい。シリコーン材料としては、例えばシリコーンゲル材料またはシリコーンゴム材料、あるいはこれらを配合した材料とするとよい。もちろん触媒等の他の材料を配合してもよい。プライマーとしては、例えばシリコーン系の接着剤を用いるとよい。
(2)前記ゲル部を有する第一固定部材と、前記第一固定部材上に固定される固定面を有する第二固定部材とを備え、前記第一固定部材は、前記ゲル部の厚さよりも薄いか同じ厚さのシート材に前記ゲル部を備えたゲルシートとするとよい。
すなわち、第一固定部材は、シート材のダッシュボードに対向する面にシリコーン材料を付したゲル部を備えたゲルシートであり、シート材の厚さは、ゲル部の厚さよりも薄いか同じ厚さとしている。そして第一固定部材(ゲルシート:実施形態の例では粘着シート1)上に固定される固定面を有する第二固定部材(実施形態の例では粘着マット3)によって、第一固定部材(実施形態の例では粘着シート1)と第二固定部材とは固定される。
このようにすることで、第一固定部材をまずダッシュボード上の所望の位置に貼付け、その上に第二固定部材を固定することができる。また、シート材の厚さは、ゲル部の厚さよりも薄いか同じ厚さとしている。このようにすることで、シート材の反り等に対して十分な接着力を得ることができる。ゲル部の厚さは0.03〜0.5mmであるので、シート材の厚さは最大でも0.5mm以下の範囲である。そのため、シート材がダッシュボードの曲面に沿って張り付くこととなる。そのシート材の上に第二固定部材は固定されるため、ダッシュボードの曲面に対しても良好に固定することができる。
シート材は、フレキシブルな薄肉シート状の材料とするとよく、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)、ポリプロピレンフィルム、紙、布等とするとよい。特に剥がした場合にダッシュボードへの付着が起きないように、破壊しにくい素材が望ましく、樹脂シートがよい。シート材にシリコーン材料を付す方法としては、プライマーをシート材に塗布し、シート材のプライマーが塗布された面にシリコーン材料をコーティング装置等で連続的に塗布するとよい。
(3)前記第二固定部材の固定面と前記ゲルシートのゲル部を備えない面とは接着固定される構成とするとよい。(4)特に、前記ゲルシートのゲル部を備えない面は平坦面とする構成とするとよい。そしてこの平坦面と前記第二固定部材の固定面とを接着固定するとよい。(5)前記シート材の厚さは、特に、0.05mm〜0.3mmとするとよい。
(6)前記第二固定部材は、前記固定面側から所定の厚さを有する緩衝材を備える構成とするとよい。緩衝材として例えば、ゲルマットや、緩衝材を有する(所定の厚みを有する)両面テープ等を用いるとよいが、(7)前記緩衝材は、ゲル化素材とすると特によい。(8)前記所定の厚さは、1〜3mm厚とすると特によい。(9)前記第二固定部材は、前記固定面側から所定の厚さを有する前記緩衝材を備える第三固定部材と、前記第三固定部材に固定される前記固定対象物側の第四固定部材とを備え、前記第三固定部材は、前記固定面側を第一固定部材へ接着固定し、前記第四固定部材側を第四固定部材へ接着固定する構成とするとよい。第三固定部材は例えば実施形態における粘着マット3に対応する。第四固定部材は例えば実施形態における取付け用ブラケット5に対応する。第一固定部材は例えば実施形態における粘着シート1に対応する。(10)前記接着固定は、接着剤、両面テープ、ゲル剤のいずれか1で行うとよい。これらの構成によれば、ダッシュボードに対して電子機器等の固定対象物をより確実に固定できる固定具を提供することができる。
特に、(11)前記固定対象物は、人または物を接触させて操作をする操作部を有し、前記操作部への接触時にかかる力によって、前記ゲル部を前記ダッシュボードから剥がす力がかかる構成とするとよい。
このようにすれば、面ファスナーのように、操作部への人または物の接触により、操作部への接触時にかかる力によって、グラグラと固定対象物が揺れてしまって、安定性にかけたり、操作性が損なわれたりすることを防止できる。
特に(12)前記固定対象物は、表示部を有する電子機器であり、前記操作部は、表示部の表面に備えたタッチ入力手段である構成の場合には、タッチ入力をより確実に行うことができるとともに、固定対象物が揺れを防止できる。
本発明によれば、ダッシュボードに対して電子機器等の固定対象物をより確実に固定でき、ダッシュボードから取り外した際にダッシュボードを汚損しにくい固定具を提供することができる。
本発明の好適な一実施形態である車載機器の固定具の構成を示す図である。 固定具及び車載機器の取付け方法及びその構成を示す説明図である。 固定具を構成する取付け用ブラケットの構成を示す図である。 車載機器の背面側の構成を示す説明図である。 車載機器の前面側の構成を示す説明図である。 車載機器への電源供給方法及びその構成を示す説明図である。 車載機器の車両への設置位置及び車両及び運転者に対する設置方向等を示す説明図である。 本発明の好適な別の一実施形態である車載機器の固定具の構成を示す説明図である。
図1は、本発明のとして好適な一実施形態である車載機器7の固定具の構成を示している。本実施形態の固定具は、粘着シート1と、粘着マット3と、取付け用ブラケット5からなる。
粘着シート1は、厚さ0.1mmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)の一方の面に、シリコーンゲルとの密着性を増すため、プライマー処理をした後、0.2mm厚の粘着性を有するシリコーンゲルを塗布してゲル部を形成し、そのゲルシートのゲル部を形成した面に樹脂シートである剥離紙2を貼りつけた後、四角形状にカットしたゲルシートである。
具体的には、図2に示すように、粘着シート1のゲル部を形成した面(以下粘着面とも称する)には、樹脂シートである剥離紙2を貼りつけた後、取付け用ブラケット5の取付面の形状と同一形状である四角形状にカットして、車載機器7とともに箱詰めし出荷する。車載機器7を設置する際には、この剥離紙2をはがして、ダッシュボード110の取付け面110aにゲル部が形成された面が貼り付けられる(図2に示す丸1の手順)。なお、粘着シート1の粘着面でない面は、PETフィルム面であるので平坦面となる。
なお、プライマーとしてはシリコーン系の接着剤を用いており、プライマーをPETフィルムの一方の面に塗布し、このPETフィルムのプライマーが塗布された面にシリコーンゲルをコーティング装置で連続的に塗布してゲル部を形成する。シリコーンゲルとしては、各種の市販のものを用いることができる。
粘着マット3は、3mm厚のゲルマットであり、従来の車載機器の固定に用いていたものと同じものである。すなわち、粘着マット3は、ウレタン系ゲルマットであって、両面に当該ゲルによる粘着性を有する。粘着マット3は、3mm厚のウレタン系ゲルマットであるため緩衝材としても機能する。図2に示すように、粘着マット3の両面には、樹脂シートである剥離紙4を貼りつけており、粘着マット3は、取付け用ブラケット2の取付面の形状と同一形状である四角形状にカットされている。その結果、粘着マット3の両面(粘着面)の形状と、粘着シート1の両面(粘着面と平坦面)の形状は同一の四角形状となる。
車載機器7を設置する際には、この剥離紙4をはがして、粘着マット3の一方の面を取付け用ブラケット5の底面に貼付け(図2に示す丸3の手順)、他方の面を粘着シート1のゲル部の形成されていない側の面に貼り付ける(図2に示す丸5の手順)。
取付け用ブラケット5は従来と同様のブラケットであり、図3に示すように、取付面上に置かれる台座部51と、その台座部51に取り付けられたボール保持部51bと、ボール保持部51bに連携される取付部材53とを備えている。
台座部51は、扁平な矩形状のベース部51aと、そのベース部51aの上面に突出する中空のカバー部51cとを備えている。ベース部51aの下面は、前述した四角形状の凹所51gが形成され、その凹所51g内に、粘着マット3が入り込み、粘着マット3の一方の面が貼り付けられる(図1〜3参照)。凹所51gの深さは、粘着マット3の厚さよりも小さくしており(例えば凹所51gの深さを1mmとする)、貼付け時に粘着マット3の下面側の一部は取付け用ブラケット5の最下端位置よりも下方に露出することになる。この台座部51は、合成樹脂による一体成形により形成しているため、ベース部51aが薄くても、ある程度の剛性が発揮する。
カバー部51cは、ベース部51aの上面の後方側半分のエリアに設けられ、その前面に円形の開口部51eを形成している。ボール保持部51bは、ゴム製で、その外形状は、カバー部51cの内形状に符合するようになる。ボール保持部51bは、前面に略球状の凹部51fを備えている。
取付部材53は、その後ろ面にボール部53aを備え、前面側に車載機器7に対する取付部を構成している。取付部は、車載機器7への取り付け時に車載機器7の背面側に接する面を有する支持板部53bと、支持板部53bの左右端部に前方に突出しさらに前方突出位置からそれぞれ左右外側方向に突出する係止爪53cと、支持板部53bの左右方向中央部に前方方向に帯状に突出したガイド53dを備える。ボール部53aの半径は、ボール保持部51bの凹部51fの半径とほぼ等しいか若干大きくしている。また、取付部材53は、樹脂などの比較的剛性の高い(ボール保持部51bを構成するゴムに比べて)ものを用いている。これにより、ボール部53aを押し込むことができる。この押し込みに伴いボール部53aは、一旦ゴム製のボール保持部51bの開口部位を広げながら内部に進入し、ボール部53aが凹部51f内に入り込むと、所定角度範囲内で回転が可能となる。さらに、ボール部53aの半径の方をボール保持部51bの凹部51fの半径よりも一回り大きくしていたため、凹部51fに挿入されたボール部53aは凹部51fを押し広げようとする力が働き、その反力を受けるので、ボール部53aは凹部53f内で任意の角度位置でとどまることができる。
取付け用ブラケット5等のより具体的な構成としては例えば特開2011−116207に開示した構成を採るとよい。
取付部材53の取付部を構成する係止爪53は、図4に示す車載機器7の背面側ケース72の底面から形成された係止孔78aに入り込み、ガイド53dは、図4に示す車載機器7の背面下端から形成されたガイド受け凹部78bに入り込み、支持板部53bが車載機器7の背面側ケース72に接して、車載機器7を保持する。
なお、車載機器7は、図4、図5に示すように、内部にGPS受信器81、速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を受信するマイクロ波受信器82、緊急車両が発する所定周波数帯の無線を受信する無線受信器79、図示しない加速度センサ、ジャイロセンサ等を有するレーダー探知機としての電子回路を有する基板等を備え、当該基板等を、背面側ケース72と、前面側ケース71とで挟んで覆い、ネジ89でネジ止めして構成している。背面側ケース72側の内部には、GPS受信器81、マイクロ波受信器82、無線受信器79、マイクロSDカードスロット75、電源スイッチ76、DCジャック77、スピーカ83等を備え、背面側ケース72には、マイクロSDカードスロット75、電源スイッチ76、電源ジャック77、スピーカ83のための孔が開けられている。一方、前面側ケース71の内部には、その前面中心位置にタッチパネルを表面に備えたワイド3.2インチのカラー液晶ディスプレイ73を備え、ディスプレイ73の周囲に静電容量タッチスイッチ74を備える。スイッチ74は、右上のものが音量調整ボタン(上側が音量を大きくするボタン、下側が音量を小さくするボタン)、右下のものが警報音をミュートするミュートボタン、左上のものが現在位置を登録するメモリーボタン、左下のものがメイン画面と設定画面等を切り替える切り替えボタンである。ディスプレイ73の左側の内部には3色LED70を備え、前面側ケース71に対してロゴマーク様に開けた孔からその光が出射する。このLED70は、警報の種類に応じて異なる色を発する構成としている。
図6に示すように、車載機器7のDCジャック77には、一方端にシガープラグ91、他方端にDCプラグ93を有するシガープラグコード90のDCプラグ93が差し込まれる。シガープラグコード90のシガープラグ91が車両100のシガーソケットに差し込まれ、車載機器7は、車両100から電源の供給を受け、電子回路を動作させる。
車載機器7の設置位置は、運転者の視界に入り、かつ、運転の邪魔にならないダッシュボード110上の任意の位置である。このとき、運転者がディスプレイ73を視認でき、スイッチ74を操作できる位置に設置する。例えば、図6、図7に示すように、ハンドル右側のダッシュボード上の位置に設置するとよい。
車載機器7は、前述した取付部材53のボール部53a等の作用により、人が力を加えることにより、図7(b)に示すように、傾き方向、上下方向、左右方向に動かすことができ、人が力を加えない状態ではその状態で固定される。
以上述べたように、本実施形態の固定具は、車両のダッシュボード110上に固定対象物である車載機器7を固定可能な固定具であって、ダッシュボード110に対向する面にシリコーン材料であるシリコーンゲルを付したゲル部を備え、ゲル部は、ダッシュボード110に対向する面に、プライマー処理を施した後、0.2mm厚の粘着性を有するシリコーンゲルを塗布したものである。
こうした構成により、面積当たりの接着力を従来のゲルマットに比べ大きくすることができる。例えばダッシュボード自体の曲面部分に粘着シート1を貼り付ける場合でも、従来よりも確実に貼付け固定することができる。また、特に、表面に特殊な加工がされているダッシュボードへの粘着性も良好である。例えば、ワックスがかけられているダッシュボードや、表面のシボについてそのエッジが立っているような(例えばエッジのRが極端に小さい)特殊な加工のされた表面に対しても、シリコーン材料の厚さを0.2mmの厚さとすることでその表面の状態を吸収し、ダッシュボードの表面の状態に左右されることなく、極端に粘着力が弱くなることがない。なお、シリコーン材料の厚さを0.03mm未満とすると、ダッシュボードに対して十分な粘着力をえることができない場合が多い。特に、表面に特殊な加工がされているダッシュボードの表面状態を吸収することができず、こうした加工がなされているダッシュボードにおいて、十分な粘着力をえることができない。
ゲル部は、ダッシュボード110に対向する面に、プライマー処理を施した後、シリコーン材料を付したものであるため、例えば、ゲル部を有する粘着シート1をダッシュボード110の取付け面110aから剥がす場合、ゲル部がダッシュボードの取付け面110a側に残って、ダッシュボードを汚損するという問題も発生しにくい。
シリコーン材料の厚さを、0.5mmを超える範囲の厚さとした場合には、粘着力が強力になりすぎて、ダッシュボード110から剥がすことが困難となったり、プライマー処理の効果が十分に働かず、ゲル部の一部がダッシュボード110上に張り付いて残ったりして、ダッシュボード上を汚損する可能性があるが、シリコーン材料の厚さを0.2mmの範囲の厚さとすることでプライマー処理の効果が利きやすく、ダッシュボード上にゲル部が張り付いて残るという問題を防止できる。シリコーン材料の厚さは、本実施形態では、0.2mmとしたが、0.03〜0.5mmの範囲のいずれかの値とするとよい。この範囲で上述した効果を得ることができる。
シリコーン材料としては、例えばシリコーンゲル材料またはシリコーンゴム材料、あるいはこれらを配合した材料とするとよい。もちろん触媒等の他の材料を配合してもよい。プライマーとしては、本実施形態のシリコーン系の接着剤が望ましいが、これ以外にも市販の各種のものを用いることができる。
本実施形態の固定具は、ゲル部を有する第一固定部材としての粘着シート1と、粘着シート1上に固定される固定面を有する粘着マット3とを備え、粘着シート1は、ゲル部の厚さよりも薄いシート材としてのPETフィルムにゲル部を備えたゲルシートとしている。
すなわち、PETフィルムの厚さ0.1mmであり、ゲル部の厚さである0.2mmよりも薄くしている。こうすることで、図2に示したように、粘着シート1をまずダッシュボード上の所望の位置に貼付け、その上に粘着マット3を固定することができる。そして、PETフィルムがダッシュボードの曲面に沿って張り付くこととなる。そのPETフィルムの上に粘着マット3は固定されるため、ダッシュボードの曲面に対しても良好に固定することができる。シート材の厚さは、本実施形態では、0.1mmとしたが、特に、0.05mm〜0.3mmの範囲のいずれかの値とするとよい。
第二固定部材である粘着マット3の固定面(底面)と粘着シート1のゲル部を備えない面(平坦面(上面))とは粘着マット3の粘着力により接着固定される構成としている。
また、粘着シート1のゲル部を備えない面は平坦面としている。そしてこの平坦面と第二固定部材である粘着マット3の固定面(底面)とは粘着マット3の粘着力により接着固定している。
なお、シート材は本実施形態ではPETフィルムとしたが、シート材は、フレキシブルな薄肉シート状の材料とするとよく、例えばポリプロピレンフィルム、紙、布等としてもよい。しかし、特に樹脂シートがよい。ダッシュボード上は、振動や熱があり、これらに強い樹脂シートが望ましい。また、樹脂シートとすることで、剥がす際に破壊しにくく、剥がした場合にシート材の一部がダッシュボードへ残ることを防止できる。
本実施形態では、第二固定部材は粘着マット3としたが、例えば、図2に示した構成の中で、粘着マット3を備えない構成としてもよい。この場合、取付け用ブラケット5の底面には凹所51gは設けずに、取付け用ブラケット5の底面は平面として、粘着シート1の上面にその底面全体が密着するように構成するとよい。粘着シート1の上面と、取付け用ブラケット5の底面とは、接着剤で接着して固定するようにしてもよいし、両面テープで接着して固定するようにしてもよい。この接着は、ユーザが車両への設置時に行うようしてもよいし、予め工場で接着しておいてもよい。また、本発明の固定具としては、例えば、図8に示すように、車載機器7の底面を本実施形態で説明した粘着シート1の上面(平坦面)に接着固定し、粘着シート1の底面をダッシュボード110の取付け面110aに貼り付ける構成としてもよい。つまり粘着マット3や取付け用ブラケット5は必須ではない。しかし、特に粘着マット3を有する構成が特に望ましい。
第二固定部材を構成する粘着マット3は、固定面側(底面)から所定の厚さを有する緩衝材として機能する構成である。このようにすることで、車両振動を吸収することができるとともに、ダッシュボードに対して十分な粘着性を得ることができ、かつ、粘着マット3を直接ダッシュボードに強力に貼りつけた場合のように粘着マット3の固定面側がちぎれるなどしてダッシュボードに残ってダッシュボードを汚損することを防止するができる。
なお、本実施形態では、粘着マット3を用いたが、例えば、緩衝材を有する(所定の厚みを有する)両面テープ等を用いてもよい。その他発泡素材等を使用しても良い。特にほん実施形態のように緩衝材は、ゲル化素材とするとよい。緩衝材としての粘着マット3の厚さは、本実施形態では、3mm厚としたが、緩衝材の厚さは特に1〜3mmとするとよい。このようにすれば、ディスプレイ73、スイッチ74等の操作部へのタッチによって、緩衝材が大きく変形するなどして車載機器7がぐらつくことを防止できる。
第二固定部材を構成する第三固定部材としての粘着マット3と第四固定部材としての取付け用ブラケット5を備え、第三固定部材としての粘着マット3は、固定面側を第一固定部材としてのゲルシートへ接着固定し、第四固定部材としての取付け用ブラケット5側を第四固定部材へ接着固定する構成としている。接着固定は本実施形態ではゲル剤で行うこととしたが、接着剤、両面テープ等で行うようにしてもよい。これらの構成によれば、ダッシュボードに対して電子機器等の固定対象物をより確実に固定できる固定具を提供することができる。
特に、車載機器7は、人または物を接触させて操作をするタッチパネルを有するディスプレイ73、スイッチ74等の操作部を有し、操作部への接触時にかかる力によって、ゲル部をダッシュボードから剥がす力がかかる構成としている。こうすることで、面ファスナーのように、操作部への人または物の接触により、操作部への接触時にかかる力によって、グラグラと固定対象物が揺れてしまって、安定性にかけたり、操作性が損なわれたりすることを防止できる。
特に、車載機器7は、表示部としてのディスプレイ73を有する電子機器であり、操作部として、ディスプレイ73の表面に備えたタッチパネルを有する構成であり、タッチ入力をより確実に行うことができるとともに、タッチ時の車載機器7の揺れを防止できる。
本実施形態では、車載機器7は、レーダー探知機の例で説明したが、各種の電子機器の機能として実施することができる。たとえば、ナビゲーション装置や、ドライブレコーダ、カーオーディオ等として構成するとよい。
1 粘着シート
2 剥離紙
3 粘着マット
4 剥離紙
5 取付け用ブラケット
7 車載機器
51 台座部
51a ベース部
51b ボール保持部
51c カバー部
51e 開口部
51f 凹部
53 ボール保持部
53 係止爪
53 取付部材
53a ボール部
53b 支持板部
53b 前方突出部
53c 係止爪
53d ガイド
53f 凹部
71 前面側ケース
72 背面側ケース
73 カラー液晶ディスプレイ
74 静電容量タッチスイッチ
75 カードスロット
76 電源スイッチ
77 電源ジャック
78a 係止孔
78b 凹部
79 無線受信器
81 GPS受信器
82 マイクロ波受信器
83 スピーカ
89 ネジ
90 シガープラグコード
91 シガープラグ
93 DCプラグ
100 車両
110 ダッシュボード
110a 取付け面

Claims (12)

  1. 車両のダッシュボード上に固定対象物を固定可能な固定具であって、
    前記ダッシュボードに対向する面にシリコーンゲルを付したゲル部を備え、
    前記ゲル部は、前記ダッシュボードに対向する面に、プライマー処理を施した後、0.1〜0.2mm厚のシリコーンゲルを付したものであること
    を特徴とする固定具。
  2. 前記ゲル部を有する第一固定部材と、
    前記第一固定部材上に固定される固定面を有する第二固定部材とを備え、
    前記第一固定部材は、前記ゲル部の厚さよりも薄いか同じ厚さのシート材に前記ゲル部を備えたゲルシートであること
    を特徴とする請求項1に記載の固定具。
  3. 前記第二固定部材の固定面と前記ゲルシートのゲル部を備えない面とは接着固定されること
    を特徴とする請求項2に記載の固定具。
  4. 前記ゲルシートのゲル部を備えない面は平坦面としたこと
    を特徴とする請求項2または3に記載の固定具。
  5. 前記シート材の厚さは、0.05mm〜0.3mmであること
    を特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の固定具。
  6. 前記第二固定部材は、前記固定面側から所定の厚さを有する緩衝材を備えること
    を特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の固定具。
  7. 前記緩衝材は、ゲル化素材であること
    を特徴とする請求項6に記載の固定具。
  8. 前記所定の厚さは、1〜3mm厚であること
    を特徴とする請求項6または7に記載の固定具。
  9. 前記第二固定部材は、前記固定面側から所定の厚さを有する前記緩衝材を備える第三固定部材と、前記第三固定部材に固定される前記固定対象物側の第四固定部材とを備え、
    前記第三固定部材は、前記固定面側を第一固定部材へ接着固定し、前記第四固定部材側を第四固定部材へ接着固定する構成であること
    を特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の固定具。
  10. 前記接着固定は、接着剤、両面テープ、ゲル剤のいずれか1で行うこと
    を特徴とする請求項9に記載の固定具。
  11. 前記固定対象物は、人または物を接触させて操作をする操作部を有し、
    前記操作部への接触によって、前記ゲル部がダッシュボードから剥がれる力がかかるこ
    を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の固定具。
  12. 前記固定対象物は、表示部を有する電子機器であり、
    前記操作部は、表示部の表面に備えたタッチ入力手段であること
    を特徴とする請求項11に記載の固定具。
JP2012016304A 2012-01-30 2012-01-30 固定具 Active JP5958927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012016304A JP5958927B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 固定具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012016304A JP5958927B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 固定具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013154736A JP2013154736A (ja) 2013-08-15
JP5958927B2 true JP5958927B2 (ja) 2016-08-02

Family

ID=49050375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012016304A Active JP5958927B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 固定具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5958927B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150032124A (ko) * 2013-09-17 2015-03-25 네오뷰코오롱 주식회사 헤드업 디스플레이
JP2015212113A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 株式会社ユピテル 取付器具及び電子機器

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990073619A (ko) * 1999-07-30 1999-10-05 이익주 이동통신 단말기와 같은 소형 물체 걸이구
JP2006119299A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Sharp Corp 携帯機器
JP5060759B2 (ja) * 2006-10-13 2012-10-31 株式会社イノアックコーポレーション 付着シート
JP2009133464A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Funai Electric Co Ltd 吸着用補助具、電子機器支持具、および車載用電子機器。
JP5246616B2 (ja) * 2008-03-13 2013-07-24 株式会社ユピテル 車載装置の固定具
JP2010012673A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Sansui Shoko:Kk 香料含有シリコーンゲルシート
JP2010066385A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Sanyo Electric Co Ltd スタンド装置
JP5196331B2 (ja) * 2009-12-02 2013-05-15 株式会社ユピテル 車載機器用支持具
JP2011234985A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Bandai Co Ltd 人形体及び人形体組立てキット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013154736A (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090108151A1 (en) Transparent suction cup mounting platform
KR20080018831A (ko) 흡반 장치
JP5958927B2 (ja) 固定具
JP2009179152A (ja) 車載機器用支持構造
JP4887884B2 (ja) 吸盤装置
JP5150857B2 (ja) 車載機器用支持具
JP5625159B2 (ja) 電子機器を車室内に固定するための支持構造及びそれを用いた電子機器
JP2007158940A (ja) アンテナシート
JP2007269205A (ja) 車載装置用の固定装置
JP5018175B2 (ja) 電子機器
EP3447101B1 (en) Stretch releasing adhesive assembly, housing assembly and mobile terminal
JP5196331B2 (ja) 車載機器用支持具
JP2015212113A (ja) 取付器具及び電子機器
WO2020121728A1 (ja) 保護部材及び電子機器
JP2001053850A (ja) 移動通信端末機などの物体ホルダ
JP2007132411A (ja) 車載受信器用支持具
JP5167506B2 (ja) 車載機器取り付け用ダミーカバー付き台座
JP5487428B2 (ja) 車載機器用支持具
JP5304737B2 (ja) カーインテリア用品固定具
JP4003280B2 (ja) 車載ディスプレイ装置用の保護カバー
JP5366231B2 (ja) 車載機器用支持具
JP2015223785A (ja) 保護部材
JP2010241297A (ja) 車載機器の取り付け具及び装置
JP3736783B2 (ja) 液晶表示装置用緩衝部材の貼り付け方法
JP2012131493A (ja) 車載機器用の取り付け具及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5958927

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350