JP5958820B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description
上記特許文献1に記載の技術では、アンテナ性能が接地用ラインの折り返し部に多く依存するため、折り返し部の状態によってアンテナ性能の劣化や不安定要素の増加が生じてしまう問題があった。すなわち、折り返し部の長さを確保してアンテナ占有領域を大きくする必要があるため、アンテナ占有領域が限られている場合には十分なアンテナ性能が得られない。
このように、従来、アンテナ性能を改善するためには、アンテナ素子および周辺素子を含めたアンテナ占有領域を大きくするという対策が必要であり、設計の自由度が小さく、アンテナ性能の改善も困難であった。
すなわち、本アンテナ装置では、一対のグランド接続パターンによるインダクタンス成分とアンテナ素子の両端側の電極部が接続されるループ用パターンとグランド面との間のギャップによる浮遊容量で得られる一対の並列共振と、アンテナ素子からループ用パターンの内縁部、中央パターンの縁部を介してアンテナ素子に至るループ形状による共振とが生じる。
したがって、アンテナ素子と受動素子とによる開口面の短縮されたループ形状の共振と、一対の両端電極部が接続されるループ用パターンとグランド面との間の浮遊容量とによる一対の並列共振により、グランド面へ広がる高周波電流の流れを抑制し、限られたアンテナ占有領域を最大限に利用して高いアンテナ性能を得ることができる。
さらに、アンテナ素子は、両端側の一対の両端電極部が共に放射電極として動作し、方向性が無く、かつ効果的な放射電力を実現することができる。
なお、本発明では、ループ用パターンの第2受動素子の位置をグランド面の近傍に設置して、グランド面との間隔やループ用パターンと中央パターンとによる内側の開口面積を最適化することで、さらに別の共振周波数を得ることができる。したがって、本発明では、異なる3つ以上の共振周波数が得られるマルチバンドアンテナを実現することができる。
すなわち、このアンテナ装置では、内側突出パターンが、ループ用パターンにおける第2受動素子の基端側近傍から内側に突出して延在しているので、電界強度が強くなる第2受動素子の給電側付近の位置から突出した内側突出パターンによって、さらに別の共振周波数を得ることができ、さらなる高性能化を実現可能である。
すなわち、このアンテナ装置では、内側突出パターンが、スルーホールを介してループ用パターンに接続されて裏面側のアンテナ占有領域に設けられているので、他のアンテナエレメントとは別に裏面側に内側突出パターンを設けることで内側突出パターンの設置自由度が向上し、突出量をより長く設定することも可能になる。
すなわち、このアンテナ装置では、中央パターンの途中に第3受動素子が接続されているので、第3受動素子の設定により少なくとも2つの周波数に対して共に周波数調整及びインピーダンス調整を行うことができる。
すなわち、このアンテナ装置では、アンテナ素子が、基板本体の一辺又は角部に設置され、一対のグランド接続パターンが、基板本体の周縁に接して又は該周縁の近傍に配されているので、アンテナ素子およびグランド接続パターンが基板端に配されることで、アンテナ素子の性能を最大限に引き出して利用することができる。
すなわち、本発明のアンテナ装置によれば、一対のループ用パターンが、それぞれ先端部とグランド接続パターンの接続部との間に第1受動素子が接続されていると共に、基端部とグランド接続パターンの接続部との間に第2受動素子が接続されて延在しているので、これら受動素子を個別に設定することで、一対のループ用パターンを流れる異なる周波数の2つの高周波電流に関してインピーダンスを個別に調整することができる。
また、本発明のアンテナ装置によれば、グランド面への高周波電流を抑制することができると共に、小さいアンテナ占有領域であっても高いアンテナ性能を得ることができる。
したがって、本発明のアンテナ装置は、マルチバンドアンテナとして省スペースでも最大限のアンテナ性能を実現し、高い設置自由度も得ることができる。
上記中央パターンE1は、グランド面Gの近傍に配された基端側に給電点FPが設けられると共にアンテナ素子ATに向けて延在している。
このアンテナ素子ATは、基板本体2の一辺2aに接して設置されている。
上記中間電極部13は、誘電体基体11の側面に互いに対向状態に一対設けられている。また、中間導体パターン15は、一対の中間電極部13に端部が接続されて互いに対向状態に一対設けられている。したがって、このアンテナ素子ATは、対称構造を有しており、極性及び表裏の方向性が無い。
一対の上記グランド接続パターンE3は、一対のループ用パターンE4とループ用パターンE4に隣接するグランド面Gとをそれぞれ接続してインダクタンス成分を有している。
上記内側突出パターンE5は、ループ用パターンE4における第2受動素子P2aの基端側近傍から内側に突出して延在している。
上記アンテナ素子ATは、基板本体2の一辺2aに設置され、一対のグランド接続パターンE3が、基板本体2の周縁に接して又は該周縁の近傍に配されている。
上記第1受動素子P1a,P1b、第2受動素子P2a,P2bおよび第3受動素子P3は、例えばインダクタ、コンデンサまたは抵抗が採用される。これらの第1〜第3受動素子により、2つの異なる周波数およびインピーダンスの調整を行う。
なお、所望のアンテナ性能が得られれば、第3受動素子P3を省略しても構わない。
なお、グランド面Gは、図2に示すように、表面側と裏面側とがそれぞれ図示しないスルーホールで電気的に導通されている。
なお、内側突出パターンE5にも、インダクタンス成分L3が生じる。
なお、アンテナ占有領域AOAは、できるだけ大きい方が望ましい。また、ループ用パターンE4を用いた上記ループ形状による開口面積は広い方が望ましい。
すなわち、本アンテナ装置1では、一対のグランド接続パターンE3によるインダクタンス成分とアンテナ素子ATの両端側の電極部が接続されるループ用パターンE4とグランド面Gとの間のギャップによる浮遊容量で得られる一対の並列共振と、アンテナ素子ATからループ用パターンE4の内縁部、中央パターンE1の縁部を介してアンテナ素子ATに至るループ形状による共振とが生じる。
さらに、アンテナ素子ATは、両端側の一対の両端電極部12が共に放射電極として動作し、方向性が無く、かつ効果的な放射電力を実現することができる。
さらに、下側のループ用パターンE4における第2受動素子P2bの位置をグランド面Gの近傍に設置して、グランド面Gとの間隔やループ用パターンE4と中央パターンE1とによる内側の開口面積を最適化することで、さらに別の共振周波数を得ることができる。したがって、本実施形態では、異なる3つ又は4つの共振周波数が得られるマルチバンドアンテナを実現することができる。
また、アンテナ素子ATが、基板本体2の一辺2aに設置され、一対のグランド接続パターンE3が、基板本体2の周縁に接して又は該周縁の近傍に配されているので、アンテナ素子ATおよびグランド接続パターンE3が基板端に配されることで、アンテナ素子ATの性能を最大限に引き出して利用することができる。
また、第2実施形態の内側突出パターンE5は、基端側のスルーホールH近傍に第4受動素子P4が接続されている。さらに、内側突出パターンE5は、受動素子P4の先端側から延在してグランド面Gに第5受動素子P5を介して接続された分岐パターンE5aを有している。
また、内側突出パターンE5に、第4受動素子P4、分岐パターンE5a及び第5受動素子P5を設けることで、グランド面Gに対して並列に受動素子が接続されることで、この部分でもインピーダンス調整等が可能になる。
すなわち、第2実施形態では、第1実施形態と同様に電界が集中する位置である下側のループ用パターンE4の第2受動素子P2bの給電側付近から内側突出パターンE5を突出させることで、別の共振周波数を得ることができる。
したがって、第4実施形態では、内側突出パターンE5に第4受動素子P4が接続されることで、この部分でもインピーダンス調整等が可能になる。
・第1受動素子P1a:1.0nHのインダクタ
・第1受動素子P1b:0.3pFのコンデンサ
・第2受動素子P2a:6.8nHのインダクタ
・第2受動素子P2b:1.2nHのインダクタ
・第3受動素子P3:2.5pFのコンデンサ
なお、図3では、第1受動素子P1aの例としてインダクタを図示しているが、本実施例では、上記のようにコンデンサの第1受動素子P1aを使用した。
これらの結果から、本実施例のVSWR特性では、図13及び表1に示すように、良好なアンテナ性能(広域化)が実現されている。なお、表1では、1500MHz帯、2000MHz帯及び5000MHz帯と表記している。
また、アンテナ素子の導体パターンは極性がなく対称構造となっているが、非対称構造とし極性をつけても構わない。
Claims (5)
- 絶縁性の基板本体と、該基板本体に金属箔でパターン形成されたグランド面と、該グランド面が形成されていない領域として前記基板本体の表裏面の少なくとも一方に該基板本体の角部に設けられたアンテナ占有領域と、該アンテナ占有領域内に金属箔でパターン形成されたアンテナエレメントと、該アンテナエレメントに接続され前記アンテナ占有領域に実装された誘電体アンテナのアンテナ素子とを備え、
前記アンテナエレメントが、中央パターンと、一対のループ用パターンと、一対のグランド接続パターンとを有し、
前記中央パターンが、前記グランド面の近傍に配された基端側に給電点が設けられると共に前記アンテナ素子に向けて延在し、
前記アンテナ素子が、誘電体基体と、該誘電体基体の両端に形成された一対の両端電極部と、前記誘電体基体の中間部に形成され前記中央パターンの先端部に接続された中間電極部とを備えて前記両端電極部と前記中間電極部との間にそれぞれ容量成分を有し、
一対の前記ループ用パターンが、一対の前記両端電極部に先端部が接続されていると共に前記中央パターンの基端部に基端部が接続されて前記中央パターンの両側に延在し、
一対の前記グランド接続パターンが、一対の前記ループ用パターンと前記ループ用パターンに隣接する前記グランド面とをそれぞれ接続してインダクタンス成分を有し、
一対の前記ループ用パターンが、それぞれ先端部と前記グランド接続パターンの接続部との間に第1受動素子が接続されていると共に、基端部と前記グランド接続パターンの接続部との間に第2受動素子が接続されて延在していることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1に記載のアンテナ装置において、
前記アンテナエレメントが、前記ループ用パターンにおける前記第2受動素子の基端側近傍から内側に突出して延在している内側突出パターンを有していることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項2に記載のアンテナ装置において、
前記アンテナ占有領域が、前記基板本体の表裏面に互いに対向して設けられ、
前記中央パターンと前記ループ用パターンと前記グランド接続パターンとが、表面側の前記アンテナ占有領域に設けられ、
前記内側突出パターンが、スルーホールを介して前記ループ用パターンに接続されて裏面側のアンテナ占有領域に設けられていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記中央パターンの途中に第3受動素子が接続されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記アンテナ素子が、前記アンテナ占有領域内における前記基板本体の一辺又は角に設置され、
一対の前記グランド接続パターンが、前記基板本体の周縁に接して又は該周縁の近傍に配されていることを特徴とするアンテナ装置。
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