JP5958798B2 - チューブ容器 - Google Patents
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Description
そして、2本のチューブ容器10,10を切り離し、摘み部16の係合穴17に指を係合させ、本体部10bと端部10aとを切り離すように力を加えることでチューブ容器10を開封することが可能となっている。
胴部から徐々に縮径する肩部の上部に口筒部を有して断面略扁平形状に形成された有底の容器本体と、口筒部に連設されて使用時に切り離される捨栓部と、口筒部と捨栓部との境界に周設された切断溝と、上端が捨栓部の側面から延設されて下端が肩部の近傍まで延びる摘み片と、を備えたチューブ容器において、摘み片の一方の面に、平坦部と平坦部よりも板厚方向に突出する隆起部とからなる係合部が形成され、摘み片が、対向する容器本体との間に設けた隙間を介して容器本体から分離されると共に、下端と肩部との境界に沿って線状に形成された肉薄状の拘束連結部を介して接続されていることを特徴とする、と云うものである。
また摘み片を本体容器から完全に分離させるには、摘み片を摘んだ指を比較的大きな引っ張り力で側方に、より好ましくは斜め上方に引いて拘束連結部を破断させることが必要となるが、一度拘束連結部での破断が起きると、この引っ張り力は破断を契機に一気に解放されると共に摘み片を介して捨栓部と口筒部との境界を構成する切断溝に伝えられ、この切断溝に対して瞬間的に大きな切断力を付与する。
また摘み片の下端は拘束連結部を介して容器本体に拘束されて自由状態にはないので、摘み片が何かに引っ掛かって誤開封する虞を低くする。
本発明の主たる構成においては、機械的強度を高めて変形し難い摘み片とすることができる。同時に、凹凸状の係合部が指と摘み片との間に係合を生じさせて滑りを抑制し、摘み易さを向上させることができるため、捨栓部の開封作業を容易且つ確実に行うことが可能となる。
また摘み片が、対向する容器本体との間に設けた隙間を介して容器本体から分離されると共に、下端と肩部との境界に沿って線状に形成された肉薄状の拘束連結部を介して接続されていることにより、容器本体から摘み片の下端を破断させたときに発生する大きな切断力を利用して瞬間的に切断溝を切断することができるため、捨栓部の開封作業を簡単且つ確実に行うことができる。
さらに破断前の段階では、摘み片は拘束連結部を介して容器本体側に拘束されているため、搬送時等において摘み片に破断が生じて捨栓部が開封してしまうようなことがない。
図1は本発明の実施の形態としてのチューブ容器を示す正面図、図2は図1の側面図、図3は参考例としてチューブ容器の要部を示す拡大図、図4は図1のIV−IV線にて切断し矢視方向から見た拡大断面図、図5は開封作業を示すチューブ容器を示す正面図である。
なお、上凸部18aは捨栓部3と対向する位置に形成されており、後述するように摘み片10に与えられた引っ張り力fが捨栓部3に効率良く伝わりやすくなっている。
ここで、親指F1の先端を一方の面(表面)に設けられた平坦部17に挿入すると、親指F1の腹側の部分が平坦部17と隆起部18とからなる凹凸状の係合部16に係合するようになるので、滑り止め機能が付与されて摘み片10を白矢印方向に確実に引き込むことが可能となる。
さらに他方の面(裏面)においても、人指し指F2の先端を陥没部19に挿入すると、人指し指F2が陥没部19に係合するようになるので、より確実に摘み片10を白矢印方向に引き込むことができるようになる。
親指F1と人指し指F2を、摘み片10を摘んだ状態において白矢印で示す側方、より好ましく斜め上方に引っ張って拘束連結部20に破断を生じさせることにより、捨栓部3を容器本体2側の口筒部4から完全に分離することができる。
このとき、拘束連結部20には引っ張り力fに抗して伸び変形が生じるが、この伸び変形は引っ張り力fに対する抵抗力として作用する。そして、引っ張り力fが拘束連結部20の抵抗力を超えたときに、拘束連結部20に破断が生じる。
例えば、上記実施例では、摘み片10の一方の面(表面)に平坦部17及び隆起部18とから構成される凹凸状の係合部16と、他方の面(裏面)の陥没部19とが一体に形成される構成を示して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、摘み片10の一方の面(表面)に形成した凹凸状の係合部16のみの構成だけでも滑りを抑えて摘み易い摘み片10とすることが可能である。ただし、この構成に加えて他方の面(裏面)に陥没部19を一体に形成することにより、滑り止めと摘み易さの効果をさらに高めることができる。
2 ; 容器本体
3 ; 捨栓部
4 ; 口筒部
5 ; 肩部
6 ; 胴部
7 ; 底部
8 ; 切断溝
9 ; 周リブ
10 ; 摘み片
11 ; 摘み片の上端
12 ; 摘み片の下端
13 ; 接続部
13a; 接続部の最下端
14 ; 凸リブ
15 ; 隙間
16 ; 係合部
17 ; 平坦部
18 ; 隆起部
18a; 上凸部
18b; 下凸部
19 ; 陥没部
20 ; 拘束連結部
f ; 引っ張り力
F1 ; 親指
F2 ; 人指し指
PL ; パーティングライン
Claims (5)
- 胴部(6)から徐々に縮径する肩部(5)の上部に口筒部(4)を有して断面略扁平形状に形成された有底の容器本体(2)と、前記口筒部(4)に連設されて使用時に切り離される捨栓部(3)と、前記口筒部(4)と前記捨栓部(3)との境界に周設された切断溝(8)と、上端(11)が前記捨栓部(3)の側面(3A)から延設されて下端(12)が前記肩部(5)の近傍まで延びる摘み片(10)と、を備えたチューブ容器において、
前記摘み片(10)の一方の面に、平坦部(17)と前記平坦部(17)よりも板厚方向に突出する隆起部(18)とからなる係合部(16)が形成され、
前記摘み片(10)が、対向する容器本体(2)との間に設けた隙間(15)を介して前記容器本体(2)から分離されると共に、前記下端(12)と前記肩部(5)との境界に沿って線状に形成された破断可能な肉薄状の拘束連結部(20)を介して前記容器本体(2)に接続されていることを特徴とするチューブ容器。 - 隆起部(18)の上下方向の両端に、容器本体(2)方向に突出する上凸部(18a)及び下凸部(18b)が設けられて前記隆起部(18)が平面視コの字状に形成されていると共に、平坦部(17)が前記上凸部(18a)と前記下凸部(18b)との間に配設されている請求項1記載のチューブ容器。
- 隆起部(18)の周囲に沿って凸リブ(14)が周設されている請求項1または2記載のチューブ容器。
- 上凸部(18a)が捨栓部(3)と対向する位置に形成されている請求項2記載のチューブ容器。
- 隆起部(18)を有する面とは異なる他方の面に陥没部(19)が一体に形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のチューブ容器。
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Family Applications (1)
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- 2012-02-29 JP JP2012043472A patent/JP5958798B2/ja active Active
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