JP5958418B2 - シール装置およびシール方法 - Google Patents

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本発明は、ワークの内部からの流体の漏れを抑制するシール装置およびシール方法に関する。
従来、ワークの内部からの流体の漏れを抑制するシール装置およびシール方法がオートフレッテージ加工の際に用いられている。オートフレッテージ加工とは、ワークを密閉状態にして内圧をかけ、ワークの材料組織に残留応力を残して強度をあげる加工のことである。
例えば特許文献1では、ワークの開口穴にシールピンを挿入することでワークを密閉状態にすることが記載されている。
この従来技術では、シールピンは、挿入先端側に向かって開口する筒状部を有しており、シールピンの筒状部は、流体の圧送によりワークの内圧が上昇すると広がる方向に弾性変形するように形成されている。
これによると、ワークの内圧が上昇するとシールピンの筒状部が広がる方向に変形するので、シールピンによって流体の漏れを抑制できる。しかも、シールピンの筒状部の変形は弾性変形であるので、シールピンを繰り返し使用することができる。
特開2012−255478号公報
しかしながら、上記従来技術によると、シールピンの筒状部が弾性変形するのみならず、わずかに塑性変形する可能性がある。シールピンの筒状部がわずかに塑性変形すると、シールピンを繰り返し使用するのが困難になってしまう。
本発明は上記点に鑑みて、ワーク内部に挿入されるシール材を繰り返し使用できるシール装置およびシール方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
ワーク(1)の内部に流体を圧送する圧送手段(11)と、
ワーク(1)の開口穴(1a)に挿入され、開口穴(1a)からの流体の漏れを抑制するシール材(12)と、
開口穴(1a)からシール材(12)が抜けるのを防止する抜け防止手段(14、15)とを備え、
シール材(12)は、挿入先端側に向かって開口する筒状部(12a)を有しており、
筒状部(12a)は、流体の圧送によりワーク(1)の内圧が上昇すると広がる方向に弾性変形するように形成されており、
さらに、筒状部(12a)よりも高い剛性を持ち、ワーク(1)の内圧の上昇によって生じた筒状部(12a)の塑性変形を矯正するために用いられる矯正部材(13)を備えることを特徴とする。
これによると、シール材(12)の筒状部(12a)が塑性変形しても、筒状部(12a)の塑性変形を矯正部材(13)によって矯正できる。このため、シール材(12)を繰り返し使用できる。
上記目的を達成するため、請求項6に記載の発明では、
ワーク(1)の開口穴(1a)にシール材(12)を挿入し、
開口穴(1a)からシール材(12)が抜けるのを抜け防止手段(14、15)を用いて防止しながらワーク(1)の内部に流体を圧送し、
流体の圧送によりワーク(1)の内圧を上昇させてシール材(12)の筒状部(12a)を広がる方向に弾性変形させ、
ワーク(1)の内部から流体を排出することによってワーク(1)の内圧を降下させて筒状部(12a)の弾性変形を回復させ、
ワーク(1)の内圧の上昇によって生じた筒状部(12a)の塑性変形を、筒状部(12a)よりも高い剛性を持つ矯正部材(13)を用いて矯正することを特徴とする。
これにより、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態におけるオートフレッテージ加工装置を示す断面図である。 第1実施形態における加工過程を示す断面図である。 第1実施形態における加工過程を示す断面図である。 第1実施形態における加工過程を示す断面図である。 第2実施形態における加工過程を示す断面図である。 第2実施形態における加工過程を示す断面図である。 第2実施形態における加工過程を示す断面図である。 第3実施形態における加工過程を示す断面図である。 第3実施形態における加工過程を示す断面図である。 第3実施形態における加工過程を示す断面図である。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態を説明する。本実施形態では、ディーゼルエンジンに用いられるコモンレールの構成部品にオートフレッテージ加工を施す場合の例を説明する。
ワーク1は、ストレートな貫通穴1a(開口穴)と、貫通穴1aに直交する横穴1bとを有している。本例では、貫通穴1aおよび横穴1bは断面円形状になっている。
オートフレッテージ加工装置(シール装置)は、ワーク1にオートフレッテージ加工を行う装置であり、高圧ポンプ11、シールピン12、シールピン矯正部材13、シールピン押さえ具14、油圧シリンダ15およびキャップ16を備えている。なお、オートフレッテージ加工とは、ワークを密閉状態にして内圧をかけ、ワークの材料組織に残留応力を残して強度をあげる加工のことである。
高圧ポンプ11は、ワーク1の内部にオートフレッテージ液(流体)を圧送する圧送手段であり、ワーク1の貫通穴1aの一端部(図1の左端部)に挿入される吐出ノズル11aを有している。
吐出ノズル11aにはテーパー部あるいは段差部が形成されており、吐出ノズル11aのテーパー部あるいは段差部は、ワーク1の貫通穴1aに形成されたテーパー部あるいは段差部に当接するようになっている。
高圧ポンプ11が圧送するオートフレッテージ液の圧力は、圧力計11bによって測定されるようになっている。
シールピン12は、ワーク1の貫通穴1aの他端部(図1の右端部)からのオートフレッテージ液の漏れを抑制するシール材であり、貫通穴1aの他端部に挿入される。本例では、シールピン12は比較的柔らかい金属によって形成されている。例えば、シールピン12は、無酸素銅、リン青銅などの銅系の金属で形成されている。
図2に示すように、シールピン12は、挿入先端側(図2の左端側)に向かって開口する筒状部12aを有している。筒状部12aは、オートフレッテージ液の圧送によりワーク1の内圧が上昇すると径方向外側に広がる方向(貫通穴1aの内壁面に密着する方向)に弾性変形するように形成されている。
シールピン12の筒状部12aは、径方向外側に広がる方向に変形することによって、ワーク1の貫通穴1aの内壁面に密着してシール機能を発揮する。シールピン12のうち筒状部12aよりも反挿入先端側(図2の右端側)の部位は、シール機能を発揮しない非シール部12bを構成している。すなわち、非シール部12bは、オートフレッテージ液の圧送によりワーク1の内圧が上昇しても径方向外側に広がる方向に弾性変形しない非弾性変形部を構成している。
筒状部12aの断面形状は、ワーク1の貫通穴1aの断面形状に対応した形状になっている。本例では、筒状部12aは円筒状に形成されている。非シール部12bは筒状部12aよりも細く形成されている。本例では、非シール部12bは円柱状に形成されている。非シール部12bの外径は、筒状部12aの外径よりも小さくなっている。
シールピン12の筒状部12aの外径はワーク1の貫通穴1aの内径と同じであるのが好ましいが、ワーク1の貫通穴1aの加工バラツキ(公差)が不可避であるため、シールピン12の筒状部12aの外径はワーク1の貫通穴1aの内径よりもほんの僅かに小さくなっている。
シールピン矯正部材13は、ワーク1の内圧が降下した後、シールピン12の筒状部12aの塑性変形を矯正するために用いられる矯正部材であり、貫通穴1aの他端部に挿入される。
シールピン矯正部材13は、シールピン12の非シール部12bが貫通する筒状に形成されている。本例では、シールピン矯正部材13は、全体として円筒状に形成されている。
シールピン矯正部材13は、シールピン12の筒状部12aに比べて高い剛性を持つように形成されている。シールピン矯正部材13は、シールピン12よりも靱性の高い素材で形成されている。シールピン矯正部材13は、例えば、ダイス鋼や工具鋼などの熱処理で硬くした鋼材、セラミック、アモルファス、ガラスなどの素材で形成されている。
シールピン矯正部材13の外径は、ワーク1の貫通穴1aの内径よりも僅かに小さくなっている。シールピン矯正部材13は、少なくとも一部がワーク1の貫通穴1aに挿入されている。シールピン矯正部材13の内径は、シールピン12の非シール部12bの外径よりも僅かに大きくなっている。
シールピン矯正部材13のうち挿入先端側の端部(図2の左端部)は、シールピン12の筒状部12aに対応した形状に形成されている。シールピン矯正部材13をシールピン12の筒状部12aに向かって押すことによって、筒状部12aの塑性変形を矯正することができる。
シールピン押さえ具14および油圧シリンダ15は、シールピン12がワーク1の貫通穴1aから抜けるのを防止する抜け防止手段である。シールピン押さえ具14は、貫通穴1aを塞ぐように配置されている。
シールピン12のうち筒状部12aと反対側の端部は、ワーク1の外部に突出してシールピン押さえ具14に当接している。シールピン押さえ具14には、シールピン12の端部が嵌まる窪み部14aが形成されている。シールピン押さえ具14の窪み部14aおよびシールピン12の端部に、互いに螺号するネジ部が形成されていてもよい。
図1に示すように、油圧シリンダ15はシールピン押さえ具14をワーク1側に押さえ付ける。油圧シリンダ15がシールピン押さえ具14を押さえることにより、ワーク1が吐出ノズル11aに押さえ付けられる。
キャップ16はワーク1の横穴1bからのオートフレッテージ液の漏れを抑制する。具体的には、キャップ16には、雄ネジが切られているとともにテーパー部あるいは段差部が形成されており、キャップ16の雄ネジが横穴1bの雌ネジに締め付けられることでキャップ16のテーパー部あるいは段差部が横穴1bのテーパー部あるいは段差部に押し付けられてシールされる。
次に、上記オートフレッテージ加工装置を用いたオートフレッテージ加工方法(シール方法)を説明する。まず、図1に示すように、ワーク1の横穴1bをキャップ16によって塞ぐ。これにより、ワーク1の横穴1bは、テーパー部あるいは段差部を利用してシールされる。
次いで、ワーク1の貫通穴1aにシールピン12およびシールピン矯正部材13をセット(挿入)した後、ワーク1を高圧ポンプ11とシールピン押さえ具14との間にセットする。
具体的には、高圧ポンプ11の吐出ノズル11aをワーク1の貫通穴1aの一端部に挿入し、シールピン押さえ具14でワーク1の貫通穴1aの他端部を塞ぎ、油圧シリンダ15でシールピン押さえ具14を押さえ付ける。
これにより、ワーク1の内方側から外方側に向かって、シールピン12、シールピン矯正部材13、シールピン押さえ具14の順に配置される。この状態では、図2に示すように、シールピン矯正部材13の挿入先端側の端部(図2の左端部)は、シールピン12の筒状部12aに対して、シールピン12およびシールピン矯正部材13の軸方向(図2の左右方向)に離間している。したがって、シールピン12およびシールピン矯正部材13は、シールピン12およびシールピン矯正部材13の軸方向において互いに当接しない。
次いで、高圧ポンプ11により、オートフレッテージ液をワーク1の内部に圧送する。このとき、シールピン12の外周面とワーク1の貫通穴1aの内周面との間に存在する僅かな隙間(クリアランス)からオートフレッテージ液が漏れるが、オートフレッテージ液の供給を隙間からの漏れよりも速くすることでワーク1の内圧がある程度上昇する。このようなオートフレッテージ液の供給量は、シールピン12と貫通穴1aとの隙間寸法およびオートフレッテージ液の粘度等から算出することができる。
ワーク1の内圧が上昇することにより、図3に示すようにシールピン12の内側と外側に圧力差が生じ、この圧力差によってシールピン12の筒状部12aが広がる方向に弾性変形してワーク1の貫通穴1aの内周面に密着するので、オートフレッテージ液の流れが堰き止められて十分にシールされる。
このときシールピン12は、オートフレッテージ液の圧力によってワーク1の外部へ押し出される力を受けるが、シールピン押さえ具14によってシールピン12が支持される。シールピン12およびシールピン矯正部材13は、シールピン12およびシールピン矯正部材13の軸方向において互いに当接しないので、シールピン矯正部材13はシールピン12から力を受けない。
ワーク1の内圧がオートフレッテージ加工に必要な所定の圧力(例えば500MPa以上の超高圧)まで上昇したら、高圧ポンプ11を逆行運転させてワーク1からオートフレッテージ液を排出させる。これにより、ワーク1の内圧が降下する。内圧降下後、シールピン12の筒状部12aは弾性回復によってほぼ元の形状に戻るが、わずかに塑性変形が残る場合がある。
そこで、図4に示すように、シールピン押さえ具14を取り外した後、シールピン矯正部材13をシールピン12の筒状部12a側に向かって押し込む。シールピン矯正部材13の押し込みは、図示しない押込装置によって行われる。このとき、シールピン12をワーク1の外方側へ引っ張るようにしてもよい。
これにより、シールピン矯正部材13の先端部がシールピン12の筒状部12aを押圧して、シールピン12の筒状部12aが狭まるように変形する。その結果、シールピン12の筒状部12aの塑性変形が矯正されて、筒状部12aが元の形状に回復する。
そして、シールピン12およびシールピン矯正部材13をワーク1の貫通穴1aから取り出す。以上のようにして、ワーク1にオートフレッテージ加工を行うことができる。
このオートフレッテージ加工方法によると、ワーク1の内圧が上昇するとシールピン12の筒状部12aが広がる方向に変形するので、ワーク1の内部に挿入されるシールピン12によってオートフレッテージ液の漏れを抑制できる。
しかも、シールピン12の変形は基本的に弾性変形であるので、シールピン12を繰り返し使用できる。シールピン12にわずかに塑性変形が残った場合であっても、シールピン12をシールピン矯正部材13で矯正して元の形状に回復できるので、シールピン12を繰り返し使用できる。
本実施形態では、シールピン12の筒状部12aよりも高い剛性を持ち、ワーク1の内圧の上昇によって生じた筒状部12aの塑性変形を矯正するために用いられるシールピン矯正部材13を備える。換言すれば、ワーク1の内圧の上昇によって生じた筒状部12aの塑性変形を、シールピン矯正部材13を用いて矯正する。
これによると、シールピン12の筒状部12aが弾性変形するのみならず塑性変形しても、筒状部12aの塑性変形をシールピン矯正部材13によって矯正できる。このため、シールピン12を繰り返し使用できる。
本実施形態では、シールピン矯正部材13は、シールピン12の筒状部12aを挿入先端側に向かって押圧することによって、筒状部12aの塑性変形を矯正する部材である。換言すれば、本実施形態では、シールピン矯正部材13で筒状部12aを挿入先端側に向かって押圧することによって、筒状部12aの塑性変形を矯正する。
これにより、筒状部12aの塑性変形を、シールピン矯正部材13によって効果的に矯正できる。
本実施形態では、シールピン12の非シール部12bは、筒状部12aよりも細く形成されており、シールピン矯正部材13は、シールピン12の非シール部12bが貫通する筒状に形成されている。
これにより、シールピン矯正部材13をシールピン12とともにワーク1の貫通穴1aに挿入することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図5に示すように、上記第1実施形態に対して、シールピン12、シールピン矯正部材13およびシールピン押さえ具14の形状を変更している。
シールピン12のうち筒状部12aと反対側の端部は、ワーク1の外部に突出していない。シールピン押さえ具14には、シールピン12に向かって突出する突出部14bが形成されている。
シールピン押さえ具14の突出部14bは、シールピン12のうち筒状部12aと反対側の端部に当接している。シールピン押さえ具14の突出部14bおよびシールピン12の端部に、互いに螺号するネジ部が形成されていてもよい。
シールピン押さえ具14の突出部14bは円柱状に形成されている。シールピン押さえ具14の突出部14bの外径は、シールピン12の非シール部12bの外径よりも小さくなっている。シールピン押さえ具14の突出部14bは必ずしも円柱状に形成されていなくてもよい。
シールピン矯正部材13は、シールピン押さえ具14の突出部14bが貫通する筒状に形成されている。シールピン矯正部材13のうち軸方向における中間部には、内径が縮小された縮径部13aが形成されている。
シールピン押さえ具14の突出部14bのうち根元側の端部には、外径が拡大された拡径部14cが形成されている。シールピン押さえ具14の拡径部14cは、シールピン矯正部材13の小内径部13aに、ワーク1の外方側から内方側に向かう方向(図5の右方側から左方側に向かう方向)に当接する。
シールピン12およびシールピン矯正部材13の軸方向(図5の左右方向)において、シールピン12とシールピン矯正部材13の小内径部13aとの間に隙間C1が形成されている。これにより、シールピン12およびシールピン矯正部材13は、シールピン12およびシールピン矯正部材13の軸方向において互いに当接しない。
本実施形態のオートフレッテージ加工装置を用いたオートフレッテージ加工方法は、上記第1実施形態におけるオートフレッテージ加工方法と同様である。
すなわち、ワーク1にキャップ16、シールピン12、シールピン矯正部材13をセット(挿入)した後、ワーク1を高圧ポンプ11とシールピン押さえ具14との間にセットする。
次いで、高圧ポンプ11により、オートフレッテージ液をワーク1の内部に圧送する。これにより、ワーク1の内圧が上昇して、図6に示すようにシールピン12の筒状部12aが広がる方向に弾性変形してワーク1の貫通穴1aの内周面に密着する。
このときシールピン12は、オートフレッテージ液の圧力によってワーク1の外部へ押し出される力を受けるが、シールピン押さえ具14によってシールピン12が支持される。シールピン12およびシールピン矯正部材13は、シールピン12およびシールピン矯正部材13の軸方向において互いに当接しないので、シールピン矯正部材13はシールピン12から力を受けない。
ワーク1の内圧がオートフレッテージ加工に必要な所定の圧力(例えば500MPa以上の超高圧)まで上昇したら、高圧ポンプ11を逆行運転させて内圧を降下させる。
さらに、図7に示すように、シールピン押さえ具14を取り外した後、シールピン矯正部材13をシールピン12の筒状部12a側に向かって押し込む。
これにより、シールピン矯正部材13の先端部がシールピン12の筒状部12aを押圧して、シールピン12の筒状部12aが狭まるように変形する。その結果、シールピン12の筒状部12aの塑性変形が矯正されて、筒状部12aが元の形状に回復する。シールピン矯正部材13の押し込みは、図示しない押込装置によって行われる。
そして、シールピン12およびシールピン矯正部材13をワーク1の貫通穴1aから取り出す。以上のようにして、ワーク1にオートフレッテージ加工を行うことができる。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態では、シールピン押さえ具14は、シールピン12に向かって突出してシールピン12に当接する突出部14bを有し、シールピン矯正部材13は、シールピン押さえ具14の突出部14bが貫通する筒状に形成されている。
これにより、シールピン矯正部材13をシールピン12とともにワーク1の貫通穴1aに挿入することができる。
(第3実施形態)
上記実施形態では、シールピン矯正部材13をシールピン12の筒状部12a側に押し込むことによって、シールピン12の筒状部12aの塑性変形を矯正するが、本実施形態では、シールピン矯正部材13でシールピン12の筒状部12aを牽引することによって、シールピン12の筒状部12aの塑性変形を矯正する。
図8に示すように、シールピン矯正部材13は、シールピン12よりもワーク1の内方側(図8の左方側)に配置されている。シールピン12の筒状部12aには、雄ねじ部12cが形成されている。シールピン矯正部材13には、雄ねじ部12cに螺号する雌ねじ部13bが形成されている。
本実施形態のオートフレッテージ加工装置を用いたオートフレッテージ加工方法を説明する。まず、上記実施形態と同様に、ワーク1の横穴1bをキャップ16によって塞ぐ。
次いで、ワーク1の貫通穴1aにシールピン矯正部材13およびシールピン12をセット(挿入)した後、ワーク1を高圧ポンプ11とシールピン押さえ具14との間にセットする。
これにより、ワーク1の内方側(図8の左方側)から外方側(図8の右方側)に向かって、シールピン矯正部材13、シールピン12、シールピン押さえ具14の順に配置される。
次いで、高圧ポンプ11により、オートフレッテージ液をワーク1の内部に圧送する。これにより、上記実施形態と同様に、ワーク1の内圧が上昇し、図9に示すようにシールピン12の筒状部12aが広がる方向に弾性変形してワーク1の貫通穴1aの内周面に密着する。
ワーク1の内圧がオートフレッテージ加工に必要な所定の圧力(例えば500MPa以上の超高圧)まで上昇したら、高圧ポンプ11を逆行運転させて内圧を降下させる。
さらに、高圧ポンプ11の吐出ノズル11aを取り外した後、図10に示すように、シールピン矯正部材13の雌ねじ部13bをシールピン12の筒状部12aの雄ねじ部12cに螺合させ、シールピン矯正部材13をシールピン12の反対側に向かって牽引する。
これにより、シールピン12の筒状部12aが、シールピン矯正部材13に引っ張られて、狭まるように変形する。その結果、シールピン12の筒状部12aの塑性変形が矯正されて、筒状部12aが元の形状に回復する。シールピン矯正部材13の牽引は、図示しない牽引装置によって行われる。
そして、シールピン12およびシールピン矯正部材13をワーク1の貫通穴1aから取り出す。以上のようにして、ワーク1にオートフレッテージ加工を行うことができる。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態では、シールピン矯正部材13は、シールピン12の筒状部12aを挿入先端側に向かって牽引することによって、筒状部12aの塑性変形を矯正する部材である。換言すれば、シールピン矯正部材13で筒状部12aを挿入先端側に向かって牽引することによって、筒状部12aの塑性変形を矯正する。
これにより、筒状部12aの塑性変形を、シールピン矯正部材13によって効果的に矯正できる。
(他の実施形態)
上記実施形態を適宜組み合わせ可能である。上記実施形態を例えば以下のように種々変形可能である。
上記実施形態では、コモンレールの構成部品にオートフレッテージ加工を施す場合のシール処理に本発明を適用した例を説明したが、これに限定されるものではなく、種々のワークに対するシール処理に本発明を広く適用可能である。
1 ワーク
1a 貫通穴(開口穴)
11 高圧ポンプ(圧送手段)
12 シールピン(シール材)
12a 筒状部
13 シールピン押さえ具(抜け防止手段)
14 シールピン矯正部材(矯正部材)
15 油圧シリンダ(抜け防止手段)

Claims (8)

  1. 前記ワーク(1)の内部に流体を圧送する圧送手段(11)と、
    前記ワーク(1)の開口穴(1a)に挿入され、前記開口穴(1a)からの前記流体の漏れを抑制するシール材(12)と、
    前記開口穴(1a)から前記シール材(12)が抜けるのを防止する抜け防止手段(14、15)とを備え、
    前記シール材(12)は、挿入先端側に向かって開口する筒状部(12a)を有しており、
    前記筒状部(12a)は、前記流体の圧送により前記ワーク(1)の内圧が上昇すると広がる方向に弾性変形するように形成されており、
    さらに、前記筒状部(12a)よりも高い剛性を持ち、前記ワーク(1)の内圧の上昇によって生じた前記筒状部(12a)の塑性変形を矯正するために用いられる矯正部材(13)を備えることを特徴とするシール装置。
  2. 前記矯正部材(13)は、前記筒状部(12a)を前記挿入先端側に向かって押圧することによって、前記筒状部(12a)の塑性変形を矯正する部材であることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記シール材(12)のうち前記筒状部(12a)よりも反挿入先端側の部位は、前記流体の圧送により前記ワーク(1)の内圧が上昇しても弾性変形しない非弾性変形部(12b)を構成しており、
    前記非弾性変形部(12b)は、前記筒状部(12a)よりも細く形成されており、
    前記矯正部材(13)は、前記非弾性変形部(12b)が貫通する筒状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシール装置。
  4. 前記抜け防止手段(14、15)は、前記シール材(12)に向かって突出して前記シール材(12)に当接する突出部(14b)を有し、
    前記矯正部材(13)は、前記突出部(14b)が貫通する筒状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシール装置。
  5. 前記矯正部材(13)は、前記筒状部(12a)を前記挿入先端側に向かって牽引することによって、前記筒状部(12a)の塑性変形を矯正する部材であることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  6. ワーク(1)の開口穴(1a)にシール材(12)を挿入し、
    前記開口穴(1a)から前記シール材(12)が抜けるのを抜け防止手段(14、15)を用いて防止しながら前記ワーク(1)の内部に流体を圧送し、
    前記流体の圧送により前記ワーク(1)の内圧を上昇させて、前記シール材(12)の筒状部(12a)を広がる方向に弾性変形させ、
    前記ワーク(1)の内部から前記流体を排出することによって前記ワーク(1)の内圧を降下させて前記筒状部(12a)の弾性変形を回復させ、
    前記ワーク(1)の内圧の上昇によって生じた前記筒状部(12a)の塑性変形を、前記筒状部(12a)よりも高い剛性を持つ矯正部材(13)を用いて矯正することを特徴とするシール方法。
  7. 前記矯正部材(13)で前記筒状部(12a)を前記挿入先端側に向かって押圧することによって、前記筒状部(12a)の塑性変形を矯正することを特徴とする請求項6に記載のシール方法。
  8. 前記矯正部材(13)で前記筒状部(12a)を前記挿入先端側に向かって牽引することによって、前記筒状部(12a)の塑性変形を矯正することを特徴とする請求項6に記載のシール方法。
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