以下、添付図面を参照しながら実施例について詳細に説明する。
<第1実施形態:情報共有システムの概略構成例>
図1は、第1実施形態における情報共有システムの概略構成の一例を示す図である。図1に示す情報共有システム10−1は、複数の端末11−1a,11−1b(以下、必要に応じて「端末11−1」と総称する)と、情報共有サーバ12−1とを有する。また、端末11−1と、情報処理装置の一例である情報共有サーバ12−1とは、例えばインターネット等に代表される通信ネットワーク13等を介してデータの送受信が可能な状態で接続されている。なお、通信ネットワーク13は、有線でも無線でもよく、またそれらの組み合わせであってもよい。
端末11−1aは、共有する元の情報(例えば、コンテンツ)を保有する端末(第1端末)である。したがって、端末11−1aを使用するユーザは、例えばコンテンツ保有者である。なお、以下の説明では、必要に応じて、共有する情報の一例に画像コンテンツ(以下、単に「画像」という)を用いるが、情報の種類については、これに限定されるものではなく、例えば映像や文字データ、データファイル等も含まれる。端末11−1aは、保有している情報を他のユーザ等と共有する際、共有する情報(コンテンツ)に関する情報(共有用情報)を生成し、生成した共有用情報を他の端末(例えば、端末11−1b)に提示する。なお、共有用情報とは、例えば共有する情報を識別するための識別情報(例えば、コンテンツID)や端末情報(端末11−1aを識別する情報)等を含むが、これに限定されるものではない。
また、端末11−1aは、情報共有サーバ12−1から共有する情報のアップロード要求があった場合に、対応する情報のアップロードを行う。
端末11−1bは、端末11−1aが保有する共有する情報(画像)等を取得する端末(第2端末)である。したがって、端末11−1bを使用するユーザは、例えばコンテンツ共有者である。
第1実施形態において、端末11−1bは、端末11−1aから共有する情報を直接受け取るのではなく、まず端末11−1aから共有する情報に関する情報(共有用情報)を取得する。次に、端末11−1bは、取得した共有用情報を用いて、情報共有サーバ12−1から共有する情報を取得する。このように、情報共有サーバ12−1を用いて情報を取得する理由は、例えば2つの端末間でデータの送受信を行う機能がついていなかったり、また2つの端末間で赤外線通信等を行う場合に、共有する情報が大容量の映像データ等であるとデータの送信が終了するまで長時間にわたって両方の端末を移動させることができなくなってしまう等の問題が生じるからである。
つまり、第1実施形態では、端末11−1bにおいて、一端共有用情報のみを取得しておき、その後、空いている時間等に情報共有サーバ12−1に対して共有用情報を送信することで、目的の情報(コンテンツ)を自分のタイミングで取得することができる
なお、端末11としては、例えばスマートフォンやタブレット端末、ノート型Personal Computer(PC)、Personal Digital Assistant(PDA)、ゲーム機器等を含むがこれに限定されるものではない。
情報共有サーバ12−1は、例えば複数の端末間で情報(コンテンツ)を共有させるための情報処理装置である。情報共有サーバ12−1は、端末11−1bから共有用情報を取得すると、端末11−1aと通信可能な状態となった場合に、共有用情報に対応する情報(コンテンツ)を取得して所定の場所に格納する。また、情報共有サーバ12−1は、格納先情報(例えば、Uniform Resource Locator(URL)等のアドレス情報)等を端末11−1bに送信する。更に、情報共有サーバ12−1は、端末11−1bからアドレス情報に対応するアクセス要求を受け付けた場合に、端末11−1bに対して共有した情報(コンテンツ)を閲覧させる。
ここで、情報共有サーバ12−1は、例えばクラウドサーバ等を用いることができる。ここで、クラウドサーバとは、例えばデータやソフトウェアの所在を意識することなく、ネットワークに接続された複数の装置にそれぞれの機能を持たせ必要に応じて必要な情報を取り出すことができるクラウドサービスである。したがって、情報共有サーバ12−1は、1つの装置でもよく、複数の装置を含んでいてもよい。
第1実施形態では、上述したように、コンテンツ保有者の端末にサーバ側からコンテンツの取得要求を行って、端末からアップロードさせ、その内容を共有する情報として管理することで、コンテンツ保有者側の手間を軽減し、簡易に情報を共有化することができる。次に、第1実施形態における端末11−1a、11−1b、情報共有サーバ12−1について具体的に説明する。
<第1実施形態:端末11−1aの機能構成例>
図1に示す端末11−1aは、送受信部21と、コンテンツ格納部22と、端末情報保持部23と、共有用情報生成部24と、共有用情報提示部25とを有する。
送受信部21は、通信ネットワーク13を介して、情報共有サーバ12−1からの接続要求やコンテンツ要求等を受信する。また、送受信部21は、コンテンツ格納部22に格納されたコンテンツ要求に対応するコンテンツを、情報共有サーバ12−1に送信する。
コンテンツ格納部22は、端末11−1aが取得した画像や映像等の各種コンテンツを格納する記憶手段である。各種コンテンツは、例えば端末11−1a等に設けられたカメラ等の撮影部により撮影された画像や映像等でもよく、端末11−1a等にインストールされた文書作成用アプリケーション等を用いて作成した文書ファイルであってもよい。更に、各種コンテンツは、端末11−1aは、インターネットやメール等により通信ネットワーク13等から取得した情報であってもよい。
端末情報保持部23は、端末11−1aに関する端末情報(例えば、IPアドレスやアクセスキー、ユーザ情報、機種識別情報等)、アドレス帳や各種設定情報等を保持する。なお、端末情報とは、例えば情報共有サーバ12−1が、その端末情報から端末11−1aにアクセスするための情報等である。
共有用情報生成部24は、コンテンツ格納部22に格納されているコンテンツのうち、共有にするコンテンツに対する識別情報を生成する。具体的には、共有用情報生成部24は、共有する情報(コンテンツ)に関する情報(例えば、コンテンツID)を生成し、生成したコンテンツIDと、端末情報保持部23から得られる端末情報とを含む共有用情報を生成する。
共有用情報提示部25は、共有用情報生成部24により得られた共有用情報を他の装置(例えば、端末11−1b)等に提示させる。具体的には、共有用情報提示部25は、例えば、モニタ等の表示部を含み、共有用情報を表示部により表示し、例えば端末11−1b等により取得させる。また、共有用情報提示部25は、共有用情報を含むQRコード等の二次元コード等を生成し、生成した二次元コードを表示部により表示し、例えば端末11−1b等により、その二次元コードを読み取られることで共有用情報を取得させてもよい。また、共有用情報提示部25は、例えば赤外線通信やBluetooth(登録商標)等の短距離無線等の通信手段を含み、その通信手段を用いて例えば端末11−1b等により共有用情報を送信することで、端末11−1bに共有用情報を取得させてもよい。
また、共有用情報提示部25は、共有する情報(コンテンツ)に共有用情報を埋め込み、埋め込んだコンテンツを上述した表示部の画面に表示して、端末11−1bが備えるカメラ等により撮影させることで、共有用情報を取得させてもよい。更に、共有用情報提示部25は、メール送信手段を含み、共有用情報を含むメールを生成してメール送信手段により、例えば端末11−1bに送信することで、端末11−1bに共有用情報を取得させてもよい。
<第1実施形態:端末11−1bの機能構成例>
図1に示す端末11−1bは、共有用情報取得部31と、共有用情報格納部32と、送受信部33と、コンテンツ閲覧部34とを有する。
共有用情報取得部31は、端末11−1aから共有用情報を取得し、取得した共有用情報を共有用情報格納部32に出力する。共有用情報取得部31による取得例としては、例えば上述した端末11−1aの共有用情報提示部25により表示される共有用情報や、共有用情報に対応する二次元コード、共有用コードを埋め込んだコンテンツ等を、カメラ等で撮影したり、コードリーダ等で読み取ることで取得することができる。また、上述した共有用情報提示部25から共有用情報を含むメールが送信されてきた場合には、共有用情報取得部31は、そのメールを受信して共有用情報を取得することができる。
共有用情報格納部32は、共有用情報取得部31で取得した共有用情報を格納する記憶手段である。ここで、端末11−1bのユーザは、共有用情報から共有する情報そのものを取得したい場合、送受信部33を介してコンテンツ取得要求を共有用情報サーバ12−1に送信する。また、送受信部33は、共有用情報サーバ12−1から、例えばURL等の共有する情報の格納先情報(アドレス情報)等を含む取得完了通知を受信したり、コンテンツそのものを受信する。
コンテンツ閲覧部34は、取得するコンテンツを閲覧するために表示する表示部である。なお、コンテンツ閲覧部34は、例えモニタ等の表示部であるが、これに限定されるものではない。
<第1実施形態:情報共有サーバ12−1の機能構成例>
図1に示す情報共有サーバ12−1は、送受信部41と、共有用情報格納部42と、制御部43と、コンテンツ格納部44と、URL管理部45とを有する。
送受信部41は、通信ネットワーク13を介して、端末11−1bから共有する情報(コンテンツ)の取得要求を受信する。また、送受信部41は、端末11−1aに対して接続要求や共有用情報に対応する共有する情報(コンテンツ)の取得要求等を送信し、端末11−1aから要求に対応するコンテンツを受信する。また、送受信部41は、端末11−1bから得られる取得要求に対応するコンテンツの取得完了通知やコンテンツそのものを取得要求のあった端末11−1bに送信する。
共有用情報格納部42は、送受信部41により得られる端末11−1bからの共有用情報を格納する記憶手段である。なお、共有用情報とは、上述した端末11−1aの端末情報及びコンテンツIDであるが、これに限定されるものではなく、端末11−1bの端末情報を含んでいてもよい。
制御部43は、情報共有サーバ12全体の制御を行う。具体的には、制御部43は、例えば共有用情報格納部42から得られる端末情報、コンテンツ要求(コンテンツID)に基づいてURL管理部45に対してURLの確認を行う。ここで、対応するURLが存在した場合には、そのコンテンツは、既に取得済みのコンテンツである。そのため、制御部43は、端末情報やコンテンツIDに基づいて端末11−1aにコンテンツ取得要求を行わずに、URL管理部45が管理するURL情報を含む取得完了通知を生成し、送受信部41を介して端末11−1bに送信する。
また、制御部43は、URL管理部45を参照しても端末情報及びコンテンツ要求に対応するURLが存在しない場合には、送受信部41を介して端末11−1aに対してコンテンツ要求を行い、対応するコンテンツを取得する。なお、取得したコンテンツは、コンテンツ格納部44の所定の位置に格納され、そのアドレス情報がURL管理部45で管理される。また、制御部43は、URL管理部45で管理されたコンテンツのURL情報を含む取得完了通知を生成し、送受信部41を介して端末11−1bに送信する。
更に、制御部43は、端末11−1bからコンテンツそのものの取得要求があれば、コンテンツ格納部44から対応するコンテンツを取得し、送受信部41を介して端末11−1bに送信する。
コンテンツ格納部44は、コンテンツ11−1aから得られるコンテンツを格納する。また、コンテンツ格納部44は、格納したコンテンツに対応するコンテンツのアドレス情報(URLやファイル名等)をURL管理部45に出力する。また、コンテンツ格納部44は、制御部43からのコンテンツ要求に対応するコンテンツを抽出し、抽出したコンテンツを制御部43に出力する。
URL管理部45は、コンテンツ格納部44において、コンテンツを格納した格納先情報(アドレス情報)を管理する格納先管理部である。具体的には、URL管理部45は、アドレス情報としてURL情報を管理する。つまり、URL管理部45は、「端末情報(例えば、"a001")、「コンテンツID(例えば、"image001")」、「格納先のアドレス情報(例えば、"http://file−server−abc/11−1a/001")」等を含むデータの管理を行う。
なお、第1実施形態において、上述した端末11−1a,11−1b、共有用情報サーバ12−1における送受信部21,33,41は、それぞれ、送信部と受信部が別体に構成されていてもよい。
<端末11−1:ハードウェア構成例>
次に、上述した端末11−1のハードウェア構成例について、図を用いて説明する。図2は、端末のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示す端末11は、マイク51と、スピーカ52と、表示部53と、無線部54と、操作部55と、近距離通信部56と、電力部57と、主記憶装置58と、Central Processing Unit(CPU)59とを有する。
マイク51は、ユーザが発した音声や、その他の音を入力する。スピーカ52は、通話相手先の音声を出力したり、着信音等の音を出力する。
表示部53は、時刻情報や通信圏外であるか否かに係る情報、文字データ、画像データ、映像データ等を表示する。なお、表示部53としては、例えばLiquid Crystal Display(LCD)等を用いることができるが、これに限定されるものではない。
無線部54は、アンテナ等を用いて基地局等からの無線信号(通信データ)を受信したり、アンテナを介して無線信号を基地局に送信する通信データの送受信部である。
操作部55は、各種機能における設定時、電話番号等の登録時、発呼及び着呼時にユーザによって押下される。また、操作部55は、端末11−1aの場合には、格納された複数のコンテンツの中から、共有する情報を設定して共有用情報を生成したり、生成した共有用情報を提示する時に、ユーザによって押下される。また、操作部55は、端末11−1bの場合には、端末11−1aから共有用情報を取得したり、共有情報サーバ12にコンテンツ要求したり、コンテンツを閲覧するときに、ユーザによって押下される。つまり、操作部55は、ユーザからの各種指示情報等を入力する入力手段である。
近距離通信部56は、他の端末や中継装置等との近距離での通信を行う。なお、近距離通信部56とは、例えば赤外線やBluetoothを用いた無線通信により、端末間で直接通信を行う。
電力部57は、端末11−1の各構成に対して電力を供給する。なお、電力部57は、例えばバッテリ等の内部電源であるが、これに限定されるものではない。
主記憶装置58は、端末11−1における各種情報を記憶するための記憶手段であり、情報の書き込みや読み出し等を行うことができる。なお、主記憶装置58は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等であるが、これに限定されるものではない。ここで、ROMには、本実施形態における端末側での情報共有処理を実行するためのプログラム等が記憶されている。また、RAMには、コンテンツや共有用情報、端末情報、ユーザデータ等が記憶されている。
CPU59は、Operating System(OS)等の制御プログラム、及び主記憶装置58に格納されている実行プログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、端末11−1の処理を制御する。なお、CPU59は、主記憶装置58に予め格納されたプログラムに基づいて処理が行われる。具体的には、CPU59は、例えば無線部54における無線信号送受信制御、表示部53の表示制御、操作部55の操作内容検出処理、近距離通信部56における近距離無線通信制御、主記憶装置58への情報の書き込み・読み出し等を行う。
上述したハードウェア構成により、第1実施形態の端末11−1における各種処理を実行することができる。また、実行プログラムをインストールすることにより、コンピュータ等で端末11−1における各種処理を容易に実現することが可能となる。
<情報共有サーバ12−1:ハードウェア構成例>
図3は、情報共有サーバ12−1のハードウェア構成例を示す図である。図3に示すハードウェア構成例は、入力装置61と、出力装置62と、ドライブ装置63と、補助記憶装置64と、主記憶装置65と、CPU66と、ネットワーク接続装置67とを有し、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
入力装置61は、例えば情報共有サーバ12−1のユーザ等が操作するキーボードやマウス等のポインティングデバイスを有しており、例えばユーザ等からのプログラムの実行等、各種操作信号を入力する。
出力装置62は、本実施形態における処理を行うコンピュータ本体を操作するのに必要な各種ウィンドウやデータ等を表示するモニタ(ディスプレイ)を有し、CPU66が実行する制御プログラムの実行経過や結果等を表示する。
ここで、情報共有サーバ12−1のコンピュータ本体にインストールされる実行プログラム(情報共有プログラム)は、例えば記録媒体68等により提供される。ドライブ装置63は、記録媒体68に記録された実行プログラム等の各種データを読み込む。つまり、記録媒体68は、ドライブ装置63にセット可能であり、記録媒体68に含まれる実行プログラムが、記録媒体68からドライブ装置63を介して補助記憶装置64にインストールされる。なお、ドライブ装置63は、セットされた記録媒体68が書き込み可能である場合に、例えばプログラムを実行することで得られた実行結果等のデータを書き込むこともできる。
補助記憶装置64は、ハードディスクドライブやSolid State Drive(SSD)等のストレージ手段であり、本実施形態における実行プログラムや制御プログラム等を記憶し、必要に応じて入出力を行う。
主記憶装置65は、CPU66により補助記憶装置64から読み出された実行プログラム等を格納する。なお、主記憶装置65は、Read Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等を含む。
CPU66は、OS等の制御プログラム、及び主記憶装置65に格納されている実行プログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御することで、情報共有における各処理を実現する。なお、プログラム実行中に必要な各種情報等は、補助記憶装置64から取得し、実行結果等を格納してもよい。
ネットワーク接続装置67は、通信ネットワーク13を介して外部装置とのデータの送受信を可能とする通信インターフェースである。また、ネットワーク接続装置67は、実行プログラムを接続されている外部装置等から取得したり、プログラムを実行することで得られた実行結果又は本実施形態に対応する実行プログラム自体を外部装置等に提供したりすることができる。
記録媒体68は、上述したように実行プログラム等を格納するコンピュータで読み取り可能な記録媒体である。記録媒体68は、例えばUniversal Serial Bus(USB)メモリやCD−ROM、DVDディスク等の可搬型記録媒体であってもよく、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。
なお、情報共有サーバ12−1は、1つの装置として説明したが、本実施形態においては、これに限定されるものではなく、上述したようにクラウドサービスとして適用することができる。
<第1実施形態における情報共有処理例>
次に、第1実施形態における情報共有処理の一例について、シーケンス図を用いて説明する。図4は、第1実施形態における情報共有処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図4では、一例として、上述した端末11−1a(第1端末)、端末11−1b(第2端末)、及び情報共有サーバ12−1を有する。なお、端末11−1aは、コンテンツ保有者が使用する端末であり、端末11−1bは、コンテンツ共有者が使用する端末である。
第1実施形態における情報共有処理において、端末11−1aは、共有する情報(例えば、画像や映像、データファイル等のコンテンツ)に対応するコンテンツIDに端末情報を付加し(S01)、生成された共有用情報を提示する(S02)。
端末11−1bは、提示された共有用情報を取得する(S03)。なお、S03の処理では、上述した端末11−1aによる共有用情報の提示内容に応じて共有用情報を取得する。例えば、画面に共有用情報がそのまま表示されている場合には、その情報を端末11−1bのユーザが直接入力してもよく、共有用情報に対応するQRコード等が提示されている場合には、そのコードをリーダで読み取ることで、共有用情報を取得する。更に、共有用情報が画像に埋め込まれている場合には、共有用情報が埋め込まれた画像を撮影することで、共有用情報を取得してもよい。更に、端末11−1bは、赤外線等の近距離無線通信により端末11−1aから共有用情報を取得してもよく、端末11−1aからの電子メールを受信し、受信したメールに含まれる共有用情報を取得してもよい。
ここで、端末11−1bのユーザは、共有用情報に対応する情報を取得したい場合に、共有用情報を情報共有サーバ12−1に送信する(S04)。
情報共有サーバ12−1は、端末11−1bから受信した共有用情報に含まれる端末情報、コンテンツIDを抽出し(S05)、抽出した端末情報、コンテンツIDに基づいて、既に対応するコンテンツを取得しているかを確認する(S06)。情報共有サーバ12−1は、コンテンツIDに対応するコンテンツを取得していない場合、端末情報に基づいて端末11−1aに対してコンテンツIDを送信して、コンテンツの取得要求(アップロード要求)を行う(S07)。
端末11−1aは、情報共有サーバ12−1から得られたコンテンツIDに基づいて対象コンテンツを選択し(S08)、選択されたコンテンツを情報共有サーバ12−1に送信(アップロード)する(S09)。
情報共有サーバ12−1は、端末11−1aから得られたコンテンツを格納すると共に、コンテンツIDと格納先のURL(アドレス情報)とを対応付け(S10)、端末11−1bに対して対応付けたURLを含むコンテンツ取得完了通知を送信する(S11)。
端末11−1bは、情報共有サーバ12−1から得られたコンテンツ取得完了通知に付加されたURLに基づいて、自分が取得したいタイミングで情報共有サーバ12−1に対してコンテンツ要求を行う(S12)。情報共有サーバ12−1は、端末11−1bから得られるコンテンツ要求に対応するコンテンツを送信する(S13)。
なお、上述した情報共有処理において、S06の処理で既存コンテンツが存在する場合には、S07〜S10の処理を行わずに、S11の処理において、既存コンテンツに対応するURL等を付加したコンテンツ取得完了通知を行ってもよい。これにより、一度取得したコンテンツ情報を端末11−1aから再度取得する必要がないため、処理を削減して迅速な情報共有処理を実現することができる。
このように、第1実施形態では、端末11−1bにおいて、端末11−1aが保有するコンテンツを自分のタイミングで取得することができる。また、端末11−1aのユーザ(コンテンツ保有者)も、情報共有サーバ12−1からのコンテンツ要求があったときに対象コンテンツのアップロードを行えばよいため、簡単に情報共有を行うことができる。
次に、上述した端末11−1a(第1端末)、端末11−1b(第2端末)、情報共有サーバ12−1のそれぞれの具体的な情報共有処理の内容について、フローチャートを用いて説明する。
<第1実施形態における第1端末(端末11−1a)の情報共有処理例>
図5は、第1実施形態における第1端末の情報共有処理の一例を示すフローチャートである。なお、図5の例では、既に格納されているコンテンツの中から、少なくとも1つのコンテンツを共有する場合を示している。
図5に示す第1端末における情報共有処理は、まず共有する情報(コンテンツ)に対応する共有用情報を生成するか否かを判断し(S21)、生成する場合(S21において、YES)、共有する情報を識別するコンテンツIDを取得する(S22)。また、情報共有処理は、第1端末の端末情報を取得して、コンテンツID及び端末情報を含む共有用情報を生成し(S23)、S21の処理に戻る。
情報共有処理は、S21の処理において、共有用情報を生成しない場合(S21において、NO)、生成した共有用情報を提示するか否かを判断する(S24)。なお、上述した共有用情報を生成しない場合とは、例えば既に共有用情報を生成している状態等を含む。
情報共有処理は、共有用情報を提示する場合(S24において、YES)、次に、提示する共有用情報があるか否かを判断し(S25)、共有用情報がある場合(S25において、YES)、共有用情報を提示する(S26)。また、情報共有処理は、S24の処理において、共有用情報を提示しない場合(S24において、NO)、次に、情報共有サーバ12−1からコンテンツのアップロード要求があった否かを判断する(S27)。なお、上述した共有用情報を提示しない場合とは、例えば既に共有用情報を提示した後の状態等を含む。
情報共有処理は、コンテンツのアップロード要求があった場合(S27において、YES)、要求のあったコンテンツを情報共有サーバ12−1に送信する(S28)。また、情報共有処理は、コンテンツのアップロード要求がなかった場合(S27において、NO)、S21の処理に戻る。なお、情報共有処理では、S25の処理において、共有用情報がない場合(S25において、NO)、又は、S26の処理後にS21の処理に戻る。
<第1実施形態における第2端末(端末11−1b)の情報共有処理例>
次に、第1実施形態における第2端末(端末11−1b)の情報共有処理について、フローチャートを用いて説明する。図6は、第1実施形態における第2端末の情報共有処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示す第2端末の情報共有処理は、例えば端末11−1a(第1端末)から共有用情報を取得したか否かを判断し(S31)、共有用情報を取得した場合(S31において、YES)、共有用情報を格納する(S32)。次に、情報共有処理は、S32の処理後、又はS31の処理において、共有用情報を取得していない場合(S31において、NO)、情報共有サーバ12−1と通信可能であるか否かを判断する(S33)。なお、上述した共有用情報を取得していない場合とは、例えば既に共有用情報を取得している状態等を含む。
情報共有処理は、情報共有サーバ12−1と通信可能でない場合(S33において、NO)、S31の処理に戻る。つまり、第2端末は、情報共有サーバ12−1と通信可能になるまで待機する。また、情報共有処理は、情報共有サーバ12−1と通信可能である場合(S33において、YES)、未送信の共有用情報があるか否かを判断(S34)する。情報共有処理は、未送信の共有用情報がある場合(S34において、YES)、その共有用情報を送信し(S35)、S31の処理に戻る。また、情報共有処理は、未送信の共有用情報がない場合(S34において、NO)、情報共有サーバ12−1からURLを受信したか否かを判断する(S36)。ここで、URLとは、上述したように、情報共有サーバ12−1に送信した共有用情報に対応するコンテンツの格納先アドレス情報を含むコンテンツ取得完了通知等であるが、これに限定されるものではない。
情報共有処理は、S36の処理において、URLを受信した場合(S36において、YES)、そのURLに対応するコンテンツを取得し(S37)、取得したコンテンツを画面表示する(S38)。なお、S37の処理では、例えばURLに基づいて、情報共有サーバ12−1等に格納されたコンテンツにアクセスしてコンテンツを取得(例えば、ダウンロード)することができるが、これに限定されるものではない。また、情報共有処理は、上述したS36の処理において、URLを受信しない場合(S36において、NO)、S31の処理に戻り、URLを受信するまで待機する。上述した処理により、ユーザは、他の端末の共有用情報を画面で閲覧することができる。
<第1実施形態における情報共有サーバ12−1の情報共有処理例>
図7は、第1実施形態における情報共有サーバの情報共有処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す情報共有サーバ12−1における情報共有処理では、まず共有用情報を受信したか否かを判断し(S41)、共有用情報を受信していない場合(S41において、NO)、未取得の共有用情報があるか否かを判断する(S42)。なお、未取得の共有用情報とは、例えば未だ第1端末から対応するコンテンツ(共有する情報)を取得していない共有用情報等を含む。情報共有処理は、未取得の共有用情報がない場合(S42において、NO)、S41の処理に戻る。
また、情報共有処理は、S41の処理において、共有用情報を受信した場合(S41において、YES)、又は未取得の共有用情報がある場合(S42において、YES)、共有用情報に対応するコンテンツが既に取得しているコンテンツ(既存コンテンツ)であるか否かを判断する(S43)。なお、S43における判断は、例えば上述したコンテンツ格納部44に格納されているコンテンツ情報に対し、共有用情報に含まれるコンテンツIDで参照を行い、コンテンツIDに対応するコンテンツが存在するか否かで判断することができる。
情報共有処理は、既存コンテンツが存在しない場合(S43において、NO)、第1端末(端末11−1a)と通信可能であるか否かを判断する(S44)。ここで、第1端末と通信可能であるかを判断するのは、共有用情報に含まれる端末情報に、共有する情報(コンテンツ)の保有者が第1端末であるという情報が含まれているからである。つまり、情報共有サーバ12−1は、端末情報に対応する端末に対してコンテンツのアップロード要求を行う。
したがって、情報共有処理は、第1端末と通信可能である場合(S44において、YES)、第1端末に対してコンテンツアップロード要求を行う(S45)。なお、S44における通信可能であるか否かの判断は、第1端末が、例えば通信圏外にいて通信できない状態であるか否か等の判断等が含まれる。情報共有処理は、S44の処理において、第1端末と通信可能でない場合(S44において、NO)、S41の処理に戻る。つまり、情報共有サーバ12−1は、第1端末と通信可能になるまで待機する。また、S45の処理におけるコンテンツアップロード要求は、例えば共有用情報に含まれるコンテンツID等に基づいて、対応するコンテンツのアップロード要求を行う。また、情報共有処理は、第1端末からコンテンツを取得し(S46)、S41の処理に戻る。
また、情報共有処理は、S43の処理において、既存のコンテンツが存在する場合(S43において、YES)、第2端末(端末11−1b)と通信可能であるか否かを判断する(S47)。ここで、第2端末と通信可能であるかを判断するのは、共有用情報を送信してきたのが第2端末だからであり、その第2端末にコンテンツ取得通知やコンテンツを送信するためである。また、なお、S47における通信可能であるか否かの判断は、第2端末が、例えば通信圏外にいて通信できない状態であるか否か等の判断等が含まれる。
情報共有処理は、S47の処理において、第2端末と通信可能である場合(S47において、YES)、第2端末に対して未送信のURLがあるか否かを判断する(S48)。ここで、URLとは、上述したように、S46において取得したコンテンツを格納しているアドレス情報等を示すが、これに限定されるものではない。
また、情報共有処理は、未送信URLがある場合(S48において、YES)、URLを含むコンテンツ取得通知を第2端末に対して行い(S49)、S41の処理に戻る。また、情報共有処理は、未送信URLがない場合(S48において、NO)、第2端末からURLに基づくコンテンツ要求があったか否かを判断し(S50)、コンテンツ要求があった場合(S50において、YES)、コンテンツを第2端末に送信する(S51)。
また、情報共有処理は、コンテンツ要求がなかった場合(S50において、NO)、S41の処理に戻る。なお、情報共有処理は、S47の処理において、第2端末と通信可能でない場合(S47において、NO)、S41の処理に戻る。
<第1実施形態における情報共有の内容>
ここで、第1実施形態における情報共有の内容について、図を用いて説明する。図8は、第1実施形態における情報共有の内容を説明するための図である。図8の例では、上述した第1端末(端末11−1a)、第2端末(端末11−1b)、情報共有サーバ12−1を用いた情報共有の内容を説明するが、これに限定されるものではなく、例えば第1端末や第2端末が複数存在してもよい。なお、図8の例では、例えば上述した情報共有サーバ12−1における機能がクラウドサービスとして提供されているものとする。
第1実施形態における情報共有では、例えば図8の(1)〜(8)の手順により情報の共有化を実現する。具体的には、第1実施形態では、例えばコンテンツ保有者の端末11−1a上で、コンテンツに対応する共有用情報が生成される(図8(1))。次に、第1実施形態では、共有者の端末11−1bは、端末11−1aから共有用情報を取得する(図8(2))。ここで、共有者は、取得した共有用情報に対応する情報(コンテンツ)を取得(閲覧)したい場合に、端末11−1bから共有用情報を情報共有サーバ12−1に送信する(図8(3))。
ここで、端末11−1aは、図8(1)の時点では、情報共有サーバ12−1と通信できなかったが、移動により情報共有サーバ12−1と通信可能になったとする(図8(4))。このとき、情報共有サーバ12−1は、端末11−1aに対してコンテンツのアップロード要求を行う(図8(5))。端末11−1aは、情報共有サーバ12−1からのアップロード要求に応じて対象のコンテンツをアップロードする(図8(6))。
情報共有サーバ12−1は、アップロードされたコンテンツを所定の領域に格納し、格納先のアドレス情報(URL)との対応付けを行い、そのURLを含む取得完了通知を端末11−1bに送信する(図8(7))。共有者は、コンテンツ取得完了通知に受信し、コンテンツ取得完了通知に含まれるURL等に基づいてコンテンツを取得し、端末11−1bの画面に表示させて閲覧することができる(図8(8))。
<共有用情報の設定例>
次に、共有用情報の設定例について、図を用いて説明する。図9は、共有用情報の設定例を示す図である。第1実施形態では、コンテンツ保有者は、複数のコンテンツの中から、共有する情報を選択することができる。具体的には、端末11−1aの表示画面70において、複数のコンテンツの一例である画像71−1〜71−8が一覧表示されている。したがって、コンテンツ保有者は、表示された画像71−1〜71−8の中から、共有する情報の画像を容易に設定することができる。なお、画像71−1〜71−8は、例えば元の画像を縮小したり、画質を劣化させてデータ容量を小さくしたプレビュー画像(サムネイル画像)であってもよいが、これに限定されるものではない。
図9の例では、例えば画像71−1,71−6,71−8が共有する情報として選択され、選択された画像(コンテンツ)に基づいて共有用情報が生成される。つまり、共有用情報には、1又は複数のコンテンツを含めることができる。また、別の例としては、共有する情報を1つのフォルダ等に格納しておくことで、フォルダ単位で共有用情報を生成することもできる。この場合、共有用情報に付加される識別情報は、コンテンツを識別するコンテンツIDではなく、フォルダを識別するフォルダIDであってもよい。
上述した第1実施形態では、例えば端末同士での共有作業が不可能な環境でも情報共有を実現することができる。具体的には、例えば共有時には、共有者側がアップロードするコンテンツを指定することで、コンテンツ保有者にストレスをかけず、共有者が見たいコンテンツだけを公開させることが可能となる。したがって、簡易に情報を共有化することができる。
<第2実施形態:情報共有システムの概略構成例>
次に、第2実施形態における情報共有システムについて、図を用いて説明する。図10は、第2実施形態における情報共有システムの概略構成の一例を示す図である。なお、図10に示す情報共有システム10−2において、上述した第1実施形態における情報共有システム10−1と同一の構成部分については、同一の符号を付するものとし、ここでの具体的な説明は省略する。また、第1端末(端末11−2a)、第2端末(端末11−2b)、情報共有サーバ12−2のハードウェア構成については、上述した第1実施形態と同様のハードウェア構成を適用できるため、ここでの具体的な説明は省略する。
図10に示す情報共有システム10−2は、複数の端末11−2a,11−2b(以下、必要に応じて「端末11−2」と総称する)と、情報共有サーバ12−2とを有する。また、端末11−2と、情報共有サーバ12−2とは、上述したように通信ネットワーク13等を介してデータの送受信が可能な状態で接続されている。
第2実施形態は、第1実施形態と比較すると、コンテンツ保有者の端末11−2aと、情報共有サーバ12−2との間で情報の送受信を行う場合に暗号化及び復号化等による認証等を行っている。これにより、第2実施形態では、情報の漏洩を防止したり、不正アクセスを防止することができる。次に、第2実施形態における端末11−2a、11−2b、情報共有サーバ12−2について具体的に説明する。
<第2実施形態:端末11−2aの機能構成例>
図10に示す端末11−2aは、送受信部21と、コンテンツ格納部22と、端末情報保持部23と、共有用情報生成部24と、共有用情報提示部25と、鍵格納部81と、認証部82と、暗号化部83とを有する。
鍵格納部81は、例えば情報共有サーバ12−2で生成された鍵情報を格納する記憶手段である。ここで、鍵情報としては、例えば端末情報やコンテンツID、コンテンツ等を秘匿するための鍵情報や他の装置からのアクセスを認証するための鍵情報等を含む。なお、上述した鍵情報は、公開鍵でもよく秘密鍵でもよい。更に上述した鍵情報は、例えば事前に情報共有サーバ12−2から送受信部21を介して取得し、鍵格納部81に格納される。また、鍵情報は、セキュリティ向上のため、定期的に変更されることが好ましい。
認証部82は、情報共有サーバ12−2からの接続要求やコンテンツ要求(コンテンツID)に対して、他の装置が情報共有サーバ12−2に成りすましてアクセスされることを防止するため、鍵格納部81から得られる認証用の鍵情報を用いて、認証処理を行う。具体的には、認証部82は、認証がOKであった場合には、接続を許可し、認証がNGであった場合には、その旨のメッセージをアクセスしてきた装置に送信し、接続を拒否する。なお、接続を許可するとは、例えば専用通信回線を確立して通信を行うことを含む。第2実施形態では、例えば専用通信回線による通信を行うことで、情報の漏洩等を防止し、セキュリティを向上させることができる。
暗号化部83は、コンテンツ格納部22から得られるコンテンツに対し、鍵格納部81から得られる秘匿用の鍵情報で暗号化を行う。また、暗号化部83は、暗号化したコンテンツを、送受信部21を介して情報共有サーバ12−2に送信する。
また、第2実施形態における共有用情報生成部24は、コンテンツ格納部22に格納されたコンテンツから選択した共有する情報(コンテンツ)に対応する共有用情報を生成する際、鍵格納部81から得られる秘匿用の鍵情報で共有用情報の暗号化を行う。なお、暗号化を行う場合には、共有用情報に含まれる端末情報だけでもよく、コンテンツIDだけでもよく、その両方であってもよい。共有用情報生成部24で生成された共有用情報は、第1実施形態の同様の方法で共有用情報提示部25により提示され、第2端末(端末11−2b)の共有用情報取得部31により取得される。
ここで、端末11−2bは、例えば上述した端末11−1bと同様の処理により共有用情報を取得し、共有用情報に対応する情報(コンテンツ)を閲覧したい場合に、共有用情報を情報共有サーバ12−2に送信する。なお、共有用情報は、既に暗号化されているため、端末11−2bから送信する共有用情報は、秘匿性が保たれている。したがって、第2実施形態における端末11−2bの機能構成は、上述した第1実施形態における端末11−1bの機能構成を用いることができるため、ここでの説明は省略する。
<第2実施形態:情報共有サーバ12−2の機能構成例>
図10に示す情報共有サーバ12−2は、送受信部41と、共有用情報格納部42と、制御部43と、コンテンツ格納部44と、URL管理部45と、鍵生成部91と、鍵格納部92と、復号化部93と、暗号化部94とを有する。
鍵生成部91は、第2実施形態で用いられる共有者情報やコンテンツ等を秘匿するための鍵情報(例えば、秘密鍵「鍵1」、公開鍵「鍵1'」)、外部装置からのアクセスを認証するための鍵情報(例えば、秘密鍵「鍵2」、公開鍵「鍵2'」)等を生成する。鍵生成部91は、生成した鍵情報(例えば、「鍵1」、「鍵1'」、「鍵2」、「鍵2'」)を鍵格納部92に出力する。
鍵格納部92は、鍵生成部91により生成された鍵情報(例えば、「鍵1」、「鍵1'」、「鍵2」、「鍵2'」)を格納する記憶手段である。
復号化部93は、送受信部41から得られる共有用情報やコンテンツの復号に対して、鍵情報(例えば、「鍵1」)を用いて復号化を行う。復号化部93は、復号した共有用情報(端末情報、コンテンツID)を共有用情報格納部42に格納する。また、復号化部93は、復号したコンテンツをコンテンツ格納部44に格納する。
暗号化部94は、制御部43から得られる端末情報、コンテンツ要求を取得し、鍵格納部92から得られる鍵情報(例えば「鍵2」)を用いて暗号化を行う。暗号化部94は、暗号化された端末情報や、コンテンツ要求を、送受信部41を介して端末11−2aに送信する。なお、第2実施形態では、鍵生成部91で生成された鍵情報(例えば、「鍵1'」、「鍵2'」)が事前に端末11−2aに送信されている。そのため、情報共有サーバ12−2と、端末11−2aとの間で情報の暗号化や復号化が実現できる。
<第2実施形態における情報共有処理例>
次に、第2実施形態における情報共有処理の一例について、シーケンス図を用いて説明する。図11は、第2実施形態における情報共有処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図11では、一例として、上述した端末11−2a(第1端末)、端末11−2b(第2端末)、及び情報共有サーバ12−2を有する。
第2実施形態における情報共有処理において、情報共有サーバ12−2は、上述した鍵情報(鍵1、鍵1'、鍵2、鍵2')を生成し(S61)、生成した鍵情報のうち、例えば公開鍵である鍵1'、鍵2'を端末11−2aに送信する(S62)。端末11−2aは、共有するコンテンツのコンテンツIDに端末情報を付加して共有用情報を生成し、更に情報共有サーバ12−2から得られた所定の鍵情報(例えば、鍵1')を用いて共有用情報の暗号化を行う(S63)。また、端末11−2aは、共有用情報を提示する(S64)。なお、提示する方法は、例えば上述した第1実施形態と同様の手法を用いることができる。
端末11−2bは、端末11−2aで提示されている共有用情報を取得し(S65)、取得した共有用情報に対応する情報(コンテンツ)等を取得したい場合には、その共有用情報を情報共有サーバ12−2に送信する(S66)。なお、送信される共有用情報は、端末11−1aによって暗号化されたままとなる。
情報共有サーバ12−2は、端末11−2aで得られた共有用情報を対応する鍵情報(例えば、鍵1)で復号化を行い(S67)、復号化した共有用情報から端末情報、コンテンツIDを抽出する(S68)。次に、情報共有サーバ12−2は、抽出した端末情報、コンテンツID情報に対する既存コンテンツが存在するか否かを確認し(S69)、既存コンテンツがない場合、所定の鍵情報(例えば、鍵2)を用いて、コンテンツID等に対して暗号化を行う(S70)。また、情報共有サーバ12−2は、暗号化されたコンテンツIDを端末情報に対応する端末11−2aに送信して、コンテンツの取得要求(アップロード要求)を行う(S71)。
端末11−2aは、情報共有サーバ12−2からコンテンツIDを受信すると、暗号化に用いられた鍵(鍵2)に対応する鍵情報(例えば、鍵2')を用いて認証を行う(S72)。ここで、認証は、コンテンツIDが復号できるか否かにより判断する。つまり、第2実施形態では、所定の鍵情報(例えば、鍵2')を用いてコンテンツIDが復号できた場合に、情報共有サーバ12−2との間で通信を行う。
なお、第2実施形態においては、これに限定されるものではなく、例えば情報共有サーバ12−2が共有用情報から得られる端末情報を暗号化し、暗号化された端末情報をコンテンツIDと共に送信し、送信された端末情報を用いて認証を行ってもよい。また、第2実施形態では、情報共有サーバ12−2のユーザID及びパスワード等をコンテンツIDと共に送信し、送信された情報共有サーバ12−2のユーザID及びパスワード等を用いて認証を行ってもよい。
端末11−2aは、認証の結果がOK(利用可能)と判断されると、コンテンツIDの対象コンテンツを選択し、選択されたコンテンツに対して所定の鍵情報(例えば、鍵1')を用いて暗号化を行う(S73)。その後、端末11−2aは、コンテンツを情報共有サーバ12−2に送信(アップロード)する(S74)。なお、S74の処理では、端末11−2aと情報共有サーバ12−2との間で、専用通信回線等を介したデータの送受信が確立できている場合には、コンテンツを暗号化せずに送信することができる。
情報共有サーバ12−2は、端末11−2aから得られるコンテンツを、端末11−2aの暗号化処理で用いられた鍵情報(鍵1')に対応する鍵情報(鍵1)で復号化を行い(S75)、得られたコンテンツを格納し、URLと対応付けを行う(S76)。また、情報共有サーバ12−2は、S76の処理により、対応付けられたURLを含むコンテンツ取得完了通知を端末11−2bに送信する(S77)。
なお、S77におけるコンテンツ取得完了通知の送信では、コンテンツそのものではないため暗号化処理を行っていないが、送信するURLに対して暗号化処理を行ってもよい。その場合には、予め端末11−2bに、暗号化されたURLを復号するための鍵情報を予め送信しておく。
端末11−2bは、情報共有サーバ12−2から得られるURLに基づいて、コンテンツ要求を情報共有サーバ12−2に対して行う(S78)。情報共有サーバ12−2は、そのコンテンツ要求に対応するコンテンツを取得し、取得したコンテンツを端末11−2bに送信する(S79)。なお、第2実施形態では、例えば共有用情報に含まれる端末情報が他人に漏洩されないようにするために暗号化や復号化を行っているため、S79に示すコンテンツの送信処理において暗号化を行う必要はない。しかしながら、コンテンツの他人への漏洩を防止する場合には、例えばS79の処理において、送信するコンテンツに暗号化を行ってもよい。この場合には、暗号化されたコンテンツを復号するための鍵情報を事前に端末11−2bに送信しておく。
なお、上述した情報共有処理において、S69の処理で既存コンテンツが存在する場合には、S70〜S76の処理を行わずに、S77の処理において、既存コンテンツに対応するURL等を含むコンテンツ取得完了通知を行ってもよい。
このように、第2実施形態では、簡易に情報を共有化することができると共に、端末11−2と、情報共有サーバ12との間で暗号化による共有用情報等の通信が行われるため、情報の秘匿性を向上させることができる。
次に、上述した第1端末(端末11−2a)、情報共有サーバ12−2のそれぞれの具体的な情報共有処理の内容について、フローチャートを用いて説明する。なお、第2端末(端末11−2b)については、上述した第1実施形態における端末11−1bと同様の処理を行うため、ここでの具体的な説明は省略する。また、以下の説明では、第1実施形態と重複する説明についても省略するが、第1実施形態で説明した内容が第2実施形態でも同様に適用することができる(第3〜第5実施形態についても同様)。
<第2実施形態における第1端末の情報共有処理例>
図12は、第2実施形態における第1端末の情報共有処理の一例を示すフローチャートである。図12に示す第1端末における情報共有処理は、まず共有する情報(コンテンツ)に対応する共有用情報を生成するか否かを判断し(S81)、生成する場合(S81において、YES)、共有する情報を識別するコンテンツIDを取得する(S82)。また、情報共有処理は、第1端末の端末情報を取得し(S83)、コンテンツID及び端末情報を含む共有用情報を暗号化し(S84)、S81の処理に戻る。なお、S84の処理において暗号化を行う場合には、例えば他人に端末情報を知られないようにするため、暗号化する対象のデータは、端末情報だけであってもよい。また、所定の鍵情報とは、例えば情報共有サーバ12−2により得られる鍵情報等であるが、これに限定されるものではない。
情報共有処理は、S81の処理において、共有用情報を生成しない場合(S81において、NO)、生成した共有用情報を提示するか否かを判断する(S85)。情報共有処理は、共有用情報を提示する場合(S85において、YES)、次に、提示する共有用情報があるか否かを判断し(S86)、共有用情報がある場合(S86において、YES)、共有用情報を提示する(S87)。また、情報共有処理は、S85の処理において、共有用情報を提示しない場合(S85において、NO)、次に、情報共有サーバ12−2からコンテンツのアップロード要求があった否かを判断する(S88)。
情報共有処理は、コンテンツのアップロード要求があった場合(S88において、YES)、要求に対する認証を行い、その認証結果がOKであるか否かを判断する(S89)。なお、アップロード要求については、例えば情報共有サーバ12−2から送信されたコンテンツIDを受信することにより要求の取得を行う。また、要求に対する認証とは、例えば暗号化されたコンテンツID等に対して所定の鍵情報により復号化を行い、復号結果が正しく得られたか否かにより認証を行うことができるが、認証手法についてはこれに限定されるものではない。
ここで、情報共有処理は、認証がOKである場合(S89において、YES)、コンテンツIDに対応するコンテンツを取得して暗号化を行い(S90)、暗号化されたコンテンツを情報共有サーバ12−2に送信する(S91)。また、S89の処理において、認証がOKでない場合(S89において、NO)、エラー情報を情報共有サーバ12−2に送信する(S92)。
また、情報共有処理は、コンテンツのアップロード要求がなかった場合(S88において、NO)、S81の処理に戻る。なお、情報共有処理では、S86の処理において、共有用情報がない場合(S86において、NO)、又は、S87の処理後にS81の処理に戻る。
<第2実施形態における情報共有サーバ12−2の情報共有処理例>
図13は、第2実施形態における情報共有サーバの情報共有処理の一例を示すフローチャートである。図13に示す情報共有サーバ12−2における情報共有処理は、共有用情報を受信したか否かを判断し(S101)、共有用情報を受信していない場合(S101において、NO)、未取得の共有用情報があるか否かを判断する(S102)。情報共有処理は、未取得の共有用情報がない場合(S102において、NO)、S101の処理に戻る。
また、情報共有処理は、S101の処理において、共有用情報を受信した場合(S101において、YES)、暗号化されている共有用情報に対する復号化を行う(S103)。ここで、情報共有処理は、未取得の共有用情報がある場合(S102において、YES)、又は、S103の処理後、共有用情報に対応するコンテンツが既に取得しているコンテンツ(既存コンテンツ)であるか否かを判断する(S104)。
情報共有処理は、既存コンテンツが存在しない場合(S104において、NO)、第1端末(端末11−2a)と通信可能であるか否かを判断する(S105)。情報共有処理は、第1端末と通信可能である場合(S105において、YES)、第1端末に対してコンテンツID等に基づくコンテンツアップロード要求を行い(S106)、対応するコンテンツを取得し(S107)、S101の処理に戻る。また、情報共有処理は、S105の処理において、第1端末と通信可能でない場合(S105において、NO)、S101の処理に戻る。
また、情報共有処理は、S104の処理において、既存のコンテンツが存在する場合(S104において、YES)、第2端末(端末11−2b)と通信可能であるか否かを判断する(S108)。情報共有処理は、第2端末と通信可能である場合(S108において、YES)、第2端末に対して未送信のURLがあるか否かを判断する(S109)。情報共有処理は、未送信URLがある場合(S109において、YES)、URLを含むコンテンツ取得通知を第2端末に対して行い(S110)、S101の処理に戻る。また、情報共有処理は、未送信URLがない場合(S109において、NO)、第2端末からURLに基づくコンテンツ要求があったか否かを判断し(S111)、コンテンツ要求があった場合(S111において、YES)、コンテンツを第2端末に送信する(S112)。
また、情報共有処理は、コンテンツ要求がなかった場合(S111において、NO)、S101の処理に戻る。なお、情報共有処理は、S108の処理において、第2端末と通信可能でない場合(S108において、NO)、S101の処理に戻る。
このように、第2実施形態では、簡易に情報を共有化することができると共に、第1端末(端末11−2a)と、第2端末(端末11−2b)と、情報共有サーバ12との間で暗号化による共有用情報等の通信が行われるため、情報の秘匿性を向上させることができる。
<第3実施形態:情報共有システムの概略構成例>
次に、第3実施形態における情報共有システムについて図を用いて説明する。図14は、第3実施形態における情報共有システムの概略構成の一例を示す図である。なお、図14に示す情報共有システム10−3においては、上述した第1実施形態及び第2の実施形態における情報共有システム10−1、10−2と同一の構成部分については、同一の符号を付するものとし、ここでの具体的な説明は省略する。また、第1端末(端末11−3a)、第2端末(端末11−3b)、情報共有サーバ12−3のハードウェア構成については、上述した第1実施形態と同様のハードウェア構成を適用できるため、ここでの具体的な説明は省略する。
図14に示す情報共有システム10−3は、複数の端末11−3a,11−3b(以下、必要に応じて「端末11−3」と総称する)と、情報共有サーバ12−3とを有する。また、端末11−3と、情報共有サーバ12−3とは、上述したように通信ネットワーク13等を介してデータの送受信が可能な状態で接続されている。第3実施形態は、上述した第2実施形態と比較すると、第1端末における共有用情報の提示方法や第2端末における共有用情報の取得方法等について具体的に説明している。
つまり、第3実施形態では、コンテンツ保有者があるコンテンツ(例えば、画像)を共有にする場合に、上述した共有用情報の透かし情報をコンテンツに埋め込み、そのコンテンツを提示(例えば、プレビュー表示)する。なお、埋め込む画像コンテンツは、元のコンテンツではなく、例えば図9に示すようなプレビュー画像に対して埋め込む。これにより、第3実施形態では、データ容量を少なくして、画面表示における負荷やデータ送信時の負荷を軽減することができる。
また、コンテンツ共有者は、共有の画像コンテンツを取得したい場合に、共有用情報が埋め込まれ、プレビュー表示された画像コンテンツを撮影し、撮影した画像から共有用情報を抽出する。
次に、第3実施形態における端末11−3a、11−3b、及び情報共有サーバ12−3について具体的に説明する。
<第3実施形態:端末11−3aの機能構成例>
図14に示す端末11−3aは、送受信部21と、コンテンツ格納部22と、端末情報保持部23と、鍵格納部81と、認証部82と、暗号化部83と、透かし生成部101と、透かし・コンテンツ合成部102と、プレビュー画像表示部103とを有する。ここで、端末11−3aは、第2実施形態における端末11−2aが有する共有用情報生成部24及び共有用情報提示部25の具体例として、透かし生成部101、透かし・コンテンツ合成部102、及びプレビュー画像表示部103を有している。したがって、以下の説明では、主に透かし生成部101、透かし・コンテンツ合成部102、プレビュー画像表示部103について説明し、それ以外の構成の説明は上述した実施形態の説明と同様であるため省略する。
第3実施形態では、例えばコンテンツ格納部22に格納されたコンテンツのうち、共有するコンテンツ(例えば、画像)が設定された場合、設定されたコンテンツに端末情報や対応するコンテンツID等を埋め込むため、透かしを生成する。なお、透かしとは、例えば画像や映像等のコンテンツの一部に、ユーザの目に見えない情報(透かし情報)を埋め込むこというが、これに限定されるものではない。また、透かし情報には、例えば端末情報、コンテンツID、端末へのアクセスキーの情報を含むが、これに限定されるものではない。
具体的には、透かし生成部101は、コンテンツ格納部22から共有するコンテンツに対応するコンテンツIDを取得し、端末情報保持部23から端末情報を取得する。また、透かし生成部101は、取得したコンテンツID及び端末情報を含む共有用情報に対して鍵格納部81から得られる所定の鍵情報(例えば、鍵1')により暗号化を行い、暗号化された共有用情報に対する透かし情報を生成する。なお、上述した暗号化及び透かし情報の生成は、端末情報だけを対象にしてもよい。これにより、端末情報を他人に知られてしまうことを防止することができる。
透かし・コンテンツ合成部102は、例えば透かし生成部101から得られる共有用情報の透かしと、コンテンツ格納部22から得られるコンテンツのプレビュー画像とを合成する。なお、透かし・コンテンツ合成部102における合成手法としては、例えばプレビュー画像をカメラで撮影した画像からも抽出できるように、プレビュー画像に光学的に重ね合わされていることが好ましいが、これに限定されるものではない。また、合成手法としては、透かしをプレビュー画像の全体に埋め込む手法や、プレビュー画像の一部に埋め込む手法等があるが、これに限定されるものではない。
透かし・コンテンツ合成部102は、ブレビュー画像等のコンテンツに対して、ほとんど影響を与えることなく透かし情報を埋め込むことができる。なお、透かし情報を埋め込まれたプレビュー画像は、元のデータと変わりないように見えるが、例えば所定の電子透かし検出ソフトを用いることで、透かし情報を検出することができる。
プレビュー画像表示部103は、透かし・コンテンツ合成部102により得られる合成画像(プレビュー画像)を表示する。
<第3実施形態:端末11−3bの機能構成例>
図14に示す端末11−3bは、撮影部111と、画像格納部112と、送受信部33と、コンテンツ閲覧部34とを有する。第3実施形態における端末11−3bは、第2実施形態における端末11−2bが有する共有用情報取得部31及び共有用情報格納部32の具体例として、撮影部111及び画像格納部112を有する。以下の説明では、主に撮影部111及び画像格納部112について説明するものとし、それ以外の構成については、上述と同様の説明であるため、省略する。
撮影部111は、例えばデジタルカメラ等である。撮影部111は、端末11−3aの画面(プレビュー画像表示部103)に表示されたプレビュー画像を撮影する。これにより、プレビュー画像に含まれる透かし情報も含めて取得することができる。撮影部111で撮影された画像は、画像格納部112に格納される。なお、画像格納部112は、例えば、記憶手段等である。
送受信部33は、プレビュー画像に相当する元のコンテンツ(例えば、画像)を取得したい場合に、プレビュー画像を撮影した画像を情報共有サーバ12−3に送信する。また、送受信部33は、送信された情報に対応する取得完了通知を情報共有サーバ12−3から取得し、取得した情報から得られるコンテンツをコンテンツ閲覧部34で閲覧することができる。また、送受信部33は、取得したコンテンツを画像格納部112に格納してもよい。
<第3実施形態:情報共有サーバ12−3の機能構成例>
図14に示す情報共有サーバ12−3は、送受信部41と、共有用情報格納部42と、制御部43と、コンテンツ格納部44と、URL管理部45と、鍵生成部91と、鍵格納部92と、復号化部93と、暗号化部94と、透かし・画像分離部121とを有する。第3実施形態における情報共有サーバ12−3は、上述した第2実施形態における情報共有サーバ12−2の構成に加えて透かし・画像分離部121を有している。したがって、以下の説明では、主に透かし・画像分離部121について説明するものとし、上記の実施形態と同一の構成等については、説明を省略する。
透かし・画像分離部121は、送受信部41により得られる端末12−3bからのプレビュー画像から透かし情報を分離する。なお、透かし・画像分離部121は、所定の電子透かし検出ソフト等を用いて透かし情報を検出することができるが、これに限定されるものではない。
透かし・画像分離部121は、分離した透かし情報を復号化部93に出力する。復号化部93は、透かし情報に対して所定の鍵情報(例えば、鍵1)で復号化を行い、コンテンツIDや端末情報等の共有用情報を取得する。また、取得したコンテンツIDや端末情報は、共有用情報格納部42に格納される。なお、第3実施形態では、端末情報等が透かし情報として埋め込まれているため、暗号化等を行わなくても他人に端末情報を知られることはないが、よりセキュリティを向上させるために暗号化等を行ってもよい。
<第3実施形態における情報共有処理例>
次に、第3実施形態における情報共有処理の一例について、シーケンス図を用いて説明する。図15は、第3実施形態における情報共有処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図15では、一例として、端末11−3a(第1端末)、端末11−3b(第2端末)、及び情報共有サーバ12−3を有する。
第3実施形態における情報共有処理において、情報共有サーバ12−3は、上述した鍵情報(鍵1、鍵1'、鍵2、鍵2')を生成し(S121)、生成した鍵情報のうち、例えば公開鍵である鍵1'、鍵2'を端末11−3aに送信する(S122)。端末11−3aは、共有するコンテンツのコンテンツIDに端末情報を付加して共有用情報を生成し、情報共有サーバ12−3から得られた所定の鍵情報(例えば、鍵1')を用いて暗号化を行い、暗号化された共有用情報に対する透かし情報を生成する(S123)。また、端末12−3aは、透かし情報とコンテンツ(例えば、プレビュー画像)とを合成し(S124)、合成したプレビュー画像を表示する(S125)。
端末11−3bは、端末11−3aの画面に表示されたプレビュー画像を撮影することで、プレビュー画像を取得する(S126)。また、端末11−3bは、取得したプレビュー画像の元のコンテンツを取得したい場合に、撮影したプレビュー画像を情報共有サーバ12−3に送信する(S127)。
情報共有サーバ12−3は、端末11−3bから得られるプレビュー画像から透かし情報及びコンテンツである画像を分離し(S128)、分離した透かし情報を所定の鍵情報(例えば、鍵1)等を用いて復号化を行う(S129)。また、情報共有サーバ12−3は、復号化された共有用情報から端末情報、コンテンツIDを抽出する(S130)。
次に、情報共有サーバ12−3は、コンテンツIDに対応する
次に、情報共有サーバ12−3は、抽出した端末情報、コンテンツID情報に対する既存コンテンツが存在するか否かを確認し(S131)、既存コンテンツがない場合、所定の鍵情報(例えば、鍵2)を用いて、コンテンツID等に対して暗号化を行う(S132)。また、情報共有サーバ12−3は、暗号化されたコンテンツIDを端末情報に対応する端末11−3aに送信して、コンテンツの取得要求(アップロード要求)を行う(S133)。
端末11−3aは、情報共有サーバ12−3からコンテンツIDを受信すると、暗号化に用いられた鍵(鍵2)に対応する鍵情報(例えば、鍵2')を用いて認証を行う(S134)。
端末11−3aは、認証が成功(利用可能)と判断されると、コンテンツIDの対象コンテンツを選択し、選択されたコンテンツに対して所定の鍵情報(例えば、鍵1')を用いて暗号化を行う(S135)。その後、端末11−3aは、コンテンツを情報共有サーバ12−3に送信(アップロード)する(S136)。
情報共有サーバ12−3は、端末11−3aから得られるコンテンツを、端末11−3aの暗号化処理で用いられた鍵情報(鍵1')に対応する鍵情報(鍵1)で復号化を行い(S137)、得られたコンテンツを格納し、URLと対応付けを行う(S138)。また、情報共有サーバ12−3は、S138の処理により、対応付けられたURLを含むコンテンツ取得完了通知を端末11−3bに送信する(S139)。
端末11−3bは、情報共有サーバ12−3から得られるURLに基づいて、コンテンツ要求を情報共有サーバ12−3に対して行う(S140)。情報共有サーバ12−3は、そのコンテンツ要求に対応するコンテンツを取得し、取得したコンテンツを端末11−3bに送信する(S141)。
なお、上述した情報共有処理において、S131の処理で既存コンテンツが存在する場合には、S132〜S138の処理を行わずに、S139の処理において、既存コンテンツに対応するURL等を含むコンテンツ取得完了通知を行ってもよい。
このように、第3実施形態では、透かし情報を埋め込んだプレビュー画像を用いて簡易に情報を共有化することができる。
次に、上述した端末11−3a、端末11−3b、情報共有サーバ12−3のそれぞれの具体的な情報共有処理の内容について、フローチャートを用いて説明する。
<第3実施形態における第1端末の情報共有処理例>
図16は、第3実施形態における第1端末の情報共有処理の一例を示すフローチャートである。図16に示す第1端末における情報共有処理は、まず透かしを生成するか否かを判断し(S151)、透かしを作成する場合(S151において、YES)、共有する情報を識別するコンテンツIDを取得する(S152)。また、情報共有処理は、第1端末の端末情報を取得し(S153)、取得したコンテンツID及び端末情報を含む共有用情報を暗号化し(S154)、暗号化した共有用情報を用いて透かしを生成する(S155)。
次に、情報共有処理は、S151において、透かしを生成しない場合(S151において、NO)、共有するコンテンツのプレビュー表示をするか否かを判断する(S156)。なお、透かしを生成しない場合とは、既に透かしを生成している状態を含む。
情報共有処理は、プレビュー表示を行う場合(S156において、YES)、プレビュー表示するコンテンツに対応する透かしがあるか否かを判断する(S157)。また、情報共有処理は、プレビュー表示するコンテンツに対応する透かしがある場合(S157において、YES)、透かし・コンテンツ合成を行い(S158)、合成されたコンテンツをプレビュー表示する(S159)
また、S156の処理において、プレビュー表示しない場合(S156において、NO)、次に、情報共有サーバ12−3からコンテンツのアップロード要求があった否かを判断する(S160)。なお、プレビュー表示しない場合とは、例えば既にプレビュー表示を撮影した画像を第2端末が取得している状態等を含む。
情報共有処理は、プレビュー表示されたコンテンツのアップロード要求があった場合(S160において、YES)、要求に対する認証を行い、その認証結果がOKであるか否かを判断する(S161)。ここで、情報共有処理は、認証がOKである場合(S161において、YES)、要求されたコンテンツに対して暗号化を行い(S162)、暗号化されたコンテンツを情報共有サーバ12−3に送信する(S163)。また、S161の処理において、認証がOKでない場合(S161において、NO)、エラー情報を情報共有サーバ12−3に送信する(S164)。
また、情報共有処理は、コンテンツのアップロード要求がなかった場合(S160において、NO)、S151の処理に戻る。なお、情報共有処理では、S157の処理において、透かしがない場合(S157において、NO)、又は、S159の処理後にS151の処理に戻る。
<第3実施形態における第2端末の情報共有処理例>
次に、第3実施形態における第2端末(端末11−3b)の情報共有処理について、フローチャートを用いて説明する。図17は、第3実施形態における第2端末の情報共有処理の一例を示すフローチャートである。
図17に示す端末11−3bの情報共有処理は、端末11−3aからプレビュー画像を取得したか否かを判断し(S171)、共有用情報を取得した場合(S171において、YES)、取得したプレビュー画像を格納する(S172)。次に、情報共有処理は、S172の処理後、又はS171の処理において、プレビュー画像を取得していない場合(S171において、NO)、情報共有サーバ12−3と通信可能であるか否かを判断する(S173)。情報共有処理は、情報共有サーバ12−3と通信可能でない場合(S173において、NO)、S171の処理に戻る。また、情報共有処理は、情報共有サーバ12−3と通信可能である場合(S173において、YES)、未送信のプレビュー画像があるか否かを判断する(S174)。情報共有処理は、未送信のプレビュー画像がある場合(S174において、YES)、プレビュー画像を送信し(S175)、S171の処理に戻る。
また、情報共有処理は、S174の処理において、未送信のプレビュー画像がない場合(S174において、NO)、次に情報共有サーバ12−3から得られるURLを受信したか否かを判断する(S176)。ここで、URLとは、上述したように、情報共有サーバ12−3に送信したプレビュー画像に対応するコンテンツの格納先アドレス情報を含むコンテンツ取得完了通知等であるが、これに限定されるものではない。
情報共有処理は、URLを受信した場合(S176において、YES)、そのURLに対応するコンテンツを取得し(S177)、取得したコンテンツを画面表示する(S178)。これにより、ユーザは、プレビュー画面から他の端末の共有用情報を画面で閲覧することができる。
なお、情報共有処理は、上述したS176の処理において、URLを受信しない場合(S176において、NO)、S171の処理に戻る。
<第3実施形態における情報共有サーバ12−3の情報共有処理例>
図18は、第3実施形態における情報共有サーバの情報共有処理の一例を示すフローチャートである。図18に示す情報共有サーバ12−3における情報共有処理は、プレビュー画像を受信したか否かを判断し(S181)、プレビュー画像を受信していない場合(S181において、NO)、未取得の共有用情報があるか否かを判断する(S182)。情報共有処理は、未取得の共有用情報がない場合(S182において、NO)、S181の処理に戻る。
また、情報共有処理は、S181の処理において、プレビュー画像を受信した場合(S181において、YES)、プレビュー画像から透かし部分を分離し、透かし部分の復号化を行って共有用情報を取得する(S183)。
情報共有処理は、S182の処理において、未取得の共有用情報がある場合(S182において、YES)、又は、S183の処理後、共有用情報に含まれるコンテンツが既存コンテンツか否かを判断する(S184)。
情報共有処理は、既存コンテンツが存在しない場合(S184において、NO)、第1端末(端末11−3a)と通信可能であるか否かを判断する(S185)。情報共有処理は、第1端末と通信可能である場合(S185において、YES)、第1端末に対してコンテンツID等に基づくコンテンツアップロード要求を行い(S186)、対応するコンテンツを取得し(S187)、S181の処理に戻る。また、情報共有処理は、S185の処理において、第1端末と通信可能でない場合(S185において、NO)、S181に戻る。
また、情報共有処理は、S184の処理において、既存のコンテンツが存在する場合(S184において、YES)、第2端末(端末11−3b)と通信可能であるか否かを判断する(S188)。情報共有処理は、S188の処理において、第2端末と通信可能である場合(S188において、YES)、第2端末に対して未送信のURLがあるか否かを判断する(S189)。情報共有処理は、未送信URLがある場合(S189において、YES)、URLを含むコンテンツ取得通知を第2端末に対して行い(S190)、S181の処理に戻る。また、情報共有処理は、未送信URLがない場合(S189において、NO)、第2端末からURLに基づくコンテンツ要求があったか否かを判断し(S111)、コンテンツ要求があった場合(S191において、YES)、コンテンツを第2端末に送信する(S192)。
また、情報共有処理は、コンテンツ要求がなかった場合(S191において、NO)、S181の処理に戻る。なお、情報共有処理は、S188の処理において、第2端末と通信可能でない場合(S188において、NO)、S181の処理に戻る。
<第3実施形態における情報共有の内容について>
ここで、第3実施形態における情報共有の内容について、図を用いて説明する。図19は、第3実施形態における情報共有の内容を説明するための図である。図19の例では、上述した第1端末(端末11−3a)、第2端末(11−3b)、情報共有サーバ12−3を用いた情報共有の内容を説明するが、これに限定されるものではなく、例えば第1端末や第2端末が複数存在してもよい。なお、図19の例では、例えば上述した情報共有サーバ12−3における機能がいわゆるクラウドサービスとして提供されているものとする。
図19の例では、第3実施形態において、上述した(1)〜(8)の手順で情報共有が行われる。具体的には、まずコンテンツ保有者の端末11−3aが、共有する画像に対応する共有用情報の透かしを生成し、その透かし情報を共有する画像のプレビュー画像に埋め込み、画面にプレビュー表示する(図19(1))。次に、共有者は、コンテンツ保有者が表示したプレビュー画像を端末11−3bが有するカメラで撮影することで、透かしが埋め込まれたプレビュー画像を取得する(図19(2))。ここで、端末11−3aは、図19(1)の時点では、情報共有サーバ12−3と通信できなかったが、移動により情報共有サーバ12−3と通信可能になったとする(図19(3))。
共有者は、端末11−3bから透かしが埋め込まれたプレビュー画像を情報共有サーバ12−3に送信する(図19(4))。情報共有サーバ12−3は、端末11−3bからの要求を受けて、端末11−3aに対応するコンテンツのアップロード要求を行う(図19(5))。
端末11−3aは、情報共有サーバ12−3からのアップロード要求に応じて対象のコンテンツを情報共有サーバ12−3にアップロードする(図19(6))。ここで、情報共有サーバ12−3は、アップロードされたコンテンツを所定の領域に格納し、格納先のアドレス情報(URL)との対応付けを行い、そのURLを含む取得完了通知を共有者の端末11−3bに送信する(図19(7))。これにより、共有者は、コンテンツ取得完了通知に受信し、コンテンツ取得完了通知に含まれるURL等に基づいてコンテンツを取得し、端末11−3bの画面に表示させて閲覧することができる(図19(8))。なお、図19の例では、上述した暗号化や復号化の処理については含まれていないが、第3実施形態では、上述した暗号化や復号化の処理を行ってもよく、また行わなくてもよい。
このように、第3実施形態では、透かし情報を埋め込んだプレビュー画像を用いて簡易に情報を共有化することができる。
<第4実施形態:情報共有システムの概略構成例>
次に、第4実施形態における情報共有システムについて図を用いて説明する。図20は、第4実施形態における情報共有システムの概略構成の一例を示す図である。なお、図20に示す情報共有システム10−4においては、上述した第1〜第3の実施形態における情報共有システム10−1〜10−3と同一の構成部分については、同一の符号を付するものとし、ここでの具体的な説明は省略する。
図20に示す情報共有システム10−4は、複数の端末11−4a,11−4b,11−4c(以下、必要に応じて「端末11−4」と総称する)と、情報共有サーバ12−4とを有する。また、端末11−4と、情報共有サーバ12−4とは、端末11−4aを除き、上述したように通信ネットワーク13等を介してデータの送受信が可能な状態で接続されている。
第4実施形態では、上述した第1〜第3の実施形態と比較すると、上述した第1端末が有する構成を複数の端末に分離した例を示している。つまり、第4実施形態では、第3端末(端末11−4c)を有し、端末11−4a及び端末11−4cはコンテンツ保有者が使用する端末である。端末11−4bは、上述した第1の実施形態と同様の構成である。
第4実施形態では、第1実施形態の構成のうち、コンテンツを端末11−4aで管理するのではなく、端末11−4cで管理する。したがって、端末11−4cは、多数のコンテンツを管理できるように、例えば容量の大きいHard Disk Drive(HDD)等を有するPCやサーバ等を用いるのが好ましいが、これに限定されるものではない。端末11−4cにおけるハードウェア構成は、上述した情報共有サーバ12−1と同様の構成を用いることができるため、ここでの説明は省略する。
第4実施形態では、例えば端末11−4aが通信を行うことができない又は通信を行う環境にはない端末であっても、端末11−4cを介して情報共有サーバ12−4にコンテンツを送信することができ、簡易に情報を共有化することができる。
次に、第4実施形態における端末11−4a、11−4b、11−4c、及び情報共有サーバ12−4について具体的に説明する。なお、図20に示す端末11−4bは、上述した第1実施形態及び第2実施形態における端末11−1b、11−2bと同一の構成を適用することができるため、ここでの説明は省略する。
<第4実施形態:端末11−4aの機能構成例>
図20に示す端末11−4aは、コンテンツ格納部22と、端末情報保持部23と、共有用情報生成部24と、共有用情報提示部25と、鍵格納部81と、通信部141とを有する。
通信部141は、端末11−4cと通信するためのインターフェースであり、例えばコンテンツやコンテンツIDの送信を行う。なお、通信部141は、端末11−4cに送信するコンテンツやコンテンツIDに対して端末情報保持部23から得られる端末情報を付加して送信してもよい。これにより、端末11−4cが複数の端末からコンテンツを受信するような場合に、端末情報及びコンテンツIDに基づいて、コンテンツを特定することができる。
ここで、通信部141による通信は、例えば赤外線やBluetooth等の近距離無線通信でもよいが、これに限定されるものではなく、例えばUSBケーブル等の有線ケーブル等を用いた通信であってもよい。また、通信部141は、例えばSDカードのような記録媒体メディアを用いてデータの移動を行ってもよい。
共有用情報生成部24は、コンテンツ格納部22に格納されたコンテンツからの共有するコンテンツのコンテンツIDを取得し、更に端末情報保持部23から端末情報を取得して、鍵格納部81から得られる所定の鍵情報を用いて共有用情報を暗号化する。なお、第4実施形態における端末情報は、共有用情報を提示する端末11−4aの端末情報でもよく、情報共有サーバ12−4からコンテンツ要求させる端末11−4cの端末情報でもよく、その両方を含んでいてもよい。共有用情報生成部24により生成された共有用情報は、共有用情報提示部により提示され、端末11−4bにて取得される。
<第4実施形態:端末11−4cの機能構成例>
図20に示す端末11−4cは、通信部131と、コンテンツ格納部132と、鍵格納部133と、送受信部134と、認証部135と、暗号化部136とを有する。
通信部131は、端末11−4aの通信部141との通信を行い、コンテンツ、コンテンツID等を取得する。なお、取得するコンテンツ、コンテンツIDには、端末情報を含んでいてもよい。また、通信部131は、取得したコンテンツやコンテンツID等をコンテンツ格納部132に出力する。コンテンツ格納部132は、通信部131から得られるコンテンツやコンテンツID等を格納する記憶手段である。また、コンテンツ格納部132は、送受信部134から得られる情報共有サーバ12−4からのコンテンツ要求(コンテンツID)に対応するコンテンツを抽出し、抽出したコンテンツを暗号化部136に出力する。
鍵格納部133は、情報共有サーバ12−4から得られる1又は複数の鍵情報を格納する記憶手段である。送受信部134は、情報共有サーバ12−4との間で通信ネットワーク13等を介してデータの送受信等を行う。なお、認証部135は、鍵格納部133から得られる鍵情報に基づいて、情報共有サーバ12−4からアクセス要求(コンテンツ要求を含む)に対する認証を行う。
暗号化部136は、情報共有サーバ12−4からのコンテンツ要求に対応するコンテンツを送信する場合に、鍵格納部133から得られる所定の鍵情報により暗号化を行う。暗号化されたコンテンツは、送受信部134に出力され、送受信部134から情報共有サーバ12−4に送信される。
<第4実施形態:情報共有サーバ12−4の機能構成例>
図20に示す情報共有サーバ12−4は、送受信部41と、共有用情報格納部42と、制御部43と、コンテンツ格納部44と、URL管理部45と、鍵生成部91と、鍵格納部92と、復号化部93と、暗号化部94と、ユーザ端末管理部151とを有する。
ここで、第4実施形態における情報共有サーバ12−4と、上述した第2実施形態における情報共有サーバ12−2とを比較すると、情報共有サーバ12−4には、ユーザ端末管理部151が設けられている。したがって、以下の説明では、主にユーザ端末管理部151について説明するものとし、上記の実施形態と同一の構成等については、説明を省略する。
ユーザ端末管理部151は、ユーザ毎の端末情報を管理する。したがって、あるユーザが複数の端末を有する場合には、その複数の端末を管理する。第4実施形態では、共有するコンテンツ保有者に対してコンテンツ要求を行う場合に、1つの端末ではなく、他の端末に対しても問い合わせを行うことができる。また、ユーザに対して1又は複数の端末を管理するため、コンテンツ要求を行う場合に、端末情報に対応付けられた各装置のIPアドレスにアクセスして所定の情報を取得することができる。なお、複数の端末情報が割り当てられている場合には、その全ての端末にアクセスしてもよく、予め設定された優先順位にしたがってコンテンツが取得できるまで、順番に端末にアクセスしてもよい。
図20に示す例では、まず制御部43が共有用情報から抽出された端末情報(例えば、端末11−4aの端末情報)をユーザ端末管理部151に出力する。ユーザ端末管理部151は、得られた端末情報に基づいて、予め設定された管理情報を参照する。管理情報には、例えば共有用情報に含まれる端末情報と、コンテンツ要求を行う1又は複数の端末情報とが対応付けられて管理されている。したがって、ユーザ端末管理部151は、制御部43から得られた端末情報(例えば、端末11−4aの端末情報)に対して、コンテンツ要求を行う端末情報(例えば、端末11−4cの端末情報)を取得し、制御部43に出力する。したがって、制御部43は、端末11−4cに対してコンテンツ要求を行うことができる。
また、第4実施形態における鍵生成部92は、上述した「鍵1」、「鍵1'」、「鍵2」、「鍵2'」の他に、端末11−4cの端末情報を秘匿するための鍵情報(例えば、秘密鍵「鍵3」、公開鍵「鍵3'」)を生成する。したがって、情報共有サーバ12−4は、端末11−4cと通信する情報に対して鍵3及び鍵3'を用いた暗号化や復号化を行う。なお、鍵情報(例えば、鍵3')は、例えば事前に端末11−4cに送信しておく。
<第4実施形態における情報共有処理例>
次に、第4実施形態における情報共有処理の一例について、シーケンス図を用いて説明する。図21は、第4実施形態における情報共有処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図21では、一例として、上述した端末11−4a〜11−4c、及び共有用情報サーバ12−4を有する。
第4実施形態における情報共有処理において、情報共有サーバ12−4は、上述した鍵情報(鍵1、鍵1'、鍵2、鍵2' 鍵3、鍵3')を生成し(S201)、生成した鍵情報のうち、公開鍵である鍵2'、鍵3'を端末11−4cに送信する(S202)。また、情報共有サーバ12−4は、公開鍵である鍵1'、鍵2'を端末12−4aに送信する(S203)。
端末11−4aは、共有するコンテンツに対するコンテンツIDに端末情報を付加し、付加して得られた共有用情報に所定の鍵情報(例えば、鍵1')を用いて暗号化を行う(S204)。なお、暗号化は、端末情報のみに行ってもよい。また、端末11−4aは、暗号化された情報を含む共有用情報を提示する(S205)。
端末11−4bは、端末11−4aからの共有用情報を取得し(S206)、取得した共有用情報に対応するコンテンツ(共有する情報)を取得したい場合には、共有用情報を情報共有サーバ12−4に送信する(S207)。情報共有サーバ12−4は、端末11−4bから得られた共有用情報に対応する鍵情報(例えば、鍵1)を用いて復号化を行い(S208)、復号化された共有用情報から端末情報、コンテンツIDを抽出する(S209)。
次に、情報共有サーバ12−4は、抽出した端末情報、コンテンツIDに対する既存コンテンツが存在するか否かを確認し(S210)、既存コンテンツがない場合、端末情報に基づいて、同一ユーザの端末を確認し、コンテンツ要求を行う端末情報(例えば、端末11−4c)を取得する(S211)。次に、情報共有サーバ12−4は、所定の鍵情報(例えば、鍵2)を用いて、コンテンツID等に対して暗号化を行い(S212)、暗号化されたコンテンツIDを端末情報に対応する端末11−4cに送信して、コンテンツの取得要求(アップロード要求)を行う(S213)。
端末11−4cは、情報共有サーバ12−4から得られるコンテンツIDに対し、所定の鍵情報(例えば、鍵2')を用いて認証を行う(S214)。また、端末11−4cは、認証の結果がOKである場合に、対象コンテンツを選択し、選択したコンテンツに対して所定の鍵情報(例えば、鍵3')を用いて暗号化を行う(S215)。また、端末11−4cは、暗号化されたコンテンツを情報共有サーバ12−4に送信(アップロード)する(S216)。
情報共有サーバ12−4は、端末11−4cから得られる暗号化されたコンテンツに対して対応する鍵情報(例えば、鍵3)で復号化を行い(S217)、復号化されたコンテンツを格納すると共に対応する格納先アドレス(URL)との対応付けを行う(S218)。また、情報共有サーバ12−4は、対応付けられたURLを含むコンテンツ取得完了通知を端末11−4bに送信する(S219)。
端末11−4bは、情報共有サーバ12−4から得られたコンテンツ取得完了通知に含まれるURLから、情報共有サーバ12−4にコンテンツ要求を行う(S220)。情報共有サーバ12−4は、コンテンツ要求に対応するコンテンツを端末11−4bに送信する(S221)。これにより、端末11−4bは、コンテンツを取得することができる。
なお、上述した情報共有処理において、S210の処理で既存コンテンツが存在する場合には、S211〜S218の処理を行わずに、S219の処理において、既存コンテンツに対応するURL等を含むコンテンツ取得完了通知を行ってもよい。
このように、第4実施形態では、他の端末にコンテンツ要求を行うことができ、簡易に情報を共有化することができる。
次に、上述した端末11−4a、端末11−4b、端末11−4c、及び情報共有サーバ12−4のそれぞれの具体的な情報共有処理の内容について、フローチャートを用いて説明する。なお、端末11−4bについては、上述した第1実施形態における端末11−1bと同様の処理を行うため、ここでの具体的な説明は省略する。
<第4実施形態における第1端末の情報共有処理例>
図22は、第4実施形態における第1端末の情報共有処理の一例を示すフローチャートである。図22に示す第1端末における情報共有処理は、まず共有する情報(コンテンツ)に対応する共有用情報を生成するか否かを判断し(S231)、生成する場合(S231において、YES)、共有する情報を識別するコンテンツIDを取得する(S232)。また、情報共有処理は、第1端末の端末情報を取得し(S233)、コンテンツID及び端末情報を含む共有用情報を暗号化し(S234)、S231の処理に戻る。
情報共有処理は、S231の処理において、共有用情報を生成しない場合(S231において、NO)、生成した共有用情報を提示するか否かを判断する(S235)。情報共有処理は、共有用情報を提示する場合(S235において、YES)、次に、提示する共有用情報があるか否かを判断し(S236)、共有用情報がある場合(S236において、YES)、共有用情報を提示する(S237)。また、情報共有処理は、S235の処理において、共有用情報を提示しない場合(S235において、NO)、次に、共有用情報に対応するコンテンツを第3端末(端末11−4c)に送信するか否かを判断する(S238)。
情報共有処理は、コンテンツを送信する場合(S238において、YES)、コンテンツを第3端末に送信する(S239)。なお、S239の処理では、コンテンツを識別するために設定されたコンテンツIDも送信する。また、情報共有処理は、コンテンツを送信しない場合(S238において、NO)、S231の処理に戻る。なお、情報共有処理では、S236の処理において、共有用情報がない場合(S236において、NO)、又は、S237の処理後にS231の処理に戻る。
<第4実施形態における第3端末の情報共有処理例>
図23は、第4実施形態における第3端末の情報共有処理の一例を示すフローチャートである。図23に示す第3端末における情報共有処理は、まず第1端末からコンテンツ(コンテンツIDも含む)を受信したか否かを判断し(S241)、コンテンツを受信した場合(S241において、YES)、受信したコンテンツ及びコンテンツIDを格納する(S242)。
また、情報共有処理は、S241の処理において、コンテンツを受信していない場合(S241において、NO)、情報共有サーバ12−4からコンテンツアップロード要求があったか否かを判断する(S243)。また、情報共有処理は、コンテンツアップロード要求があった場合(S243において、YES)、認証がOKであるか否かを判断し(S244)、認証がOKである場合(S244において、YES)、所定の鍵情報でコンテンツの暗号化を行う(S245)。また、情報共有処理は、暗号化されたコンテンツを情報共有サーバ12−4に送信する(S246)。
また、情報共有処理は、S244の処理において、認証がOKでない場合(S244において、NO)、エラー情報を送信する(S247)。なお、情報共有処理は、コンテンツのアップロード要求がなかった場合(S243において、NO)、S241の処理に戻る。なお、情報共有処理では、S242の処理後にもS241の処理に戻る。
<第4実施形態における情報共有サーバ12−2の情報共有処理例>
図24は、第4実施形態における情報共有サーバの情報共有処理の一例を示すフローチャートである。図24に示す情報共有サーバ12−4における情報共有処理は、共有用情報を受信したか否かを判断し(S251)、共有用情報を受信していない場合(S251において、NO)、未取得の共有用情報があるか否かを判断する(S252)。情報共有処理は、未取得の共有用情報がない場合(S252において、NO)、S251の処理に戻る。
また、情報共有処理は、S251の処理において、共有用情報を受信した場合(S251において、YES)、暗号化されている共有用情報に対する復号化を行う(S253)。ここで、情報共有処理は、未取得の共有用情報がある場合(S252において、YES)、又は、S253の処理後、共有用情報に対応するコンテンツが既に取得しているコンテンツ(既存コンテンツ)であるか否かを判断する(S254)。
情報共有処理は、既存コンテンツが存在しない場合(S254において、NO)、共有用情報に含まれる端末情報に基づいて、コンテンツ要求を行う端末情報を選択する(S255)。なお、S255の処理では、例えば第1端末の端末情報に対応するコンテンツ要求のアクセス先として第3端末の端末情報を選択しているが、この端末情報の対応関係等を示す管理情報は、予め設定されているものとする。
次に、情報共有処理は、S255の処理により選択された第3端末(端末11−3a)と通信可能であるか否かを判断する(S256)。情報共有処理は、第3端末と通信可能である場合(S256において、YES)、第3端末に対してコンテンツID等に基づくコンテンツアップロード要求を行い(S257)、対応するコンテンツを取得し(S258)、S251の処理に戻る。また、情報共有処理は、S255の処理において、第3端末と通信可能でない場合(S256において、NO)、S251の処理に戻る。
また、情報共有処理は、S254の処理において、既存のコンテンツが存在する場合(S254において、YES)、第2端末(端末11−4b)と通信可能であるか否かを判断する(S259)。情報共有処理は、第2端末と通信可能である場合(S259において、YES)、第2端末に対して未送信のURLがあるか否かを判断する(S260)。情報共有処理は、未送信URLがある場合(S260において、YES)、URLを含むコンテンツ取得通知を第2端末に対して行い(S261)、S251の処理に戻る。また、情報共有処理は、未送信URLがない場合(S260において、NO)、第2端末からURLに基づくコンテンツ要求があったか否かを判断し(S262)、コンテンツ要求があった場合(S262において、YES)、コンテンツを第2端末に送信する(S262)。
また、情報共有処理は、コンテンツ要求がなかった場合(S262において、NO)、S251の処理に戻る。なお、情報共有処理は、S259の処理において、第2端末と通信可能でない場合(S259において、NO)、S251の処理に戻る。
このように、第4実施形態では、第1端末(端末11−4a)から得られた共有用情報に対して、第3端末(端末11−4c)にコンテンツ要求を行うことができる。また、第3端末にない場合には、管理情報等を参照して更に他の端末にコンテンツ要求を行うことができる。これにより、第4実施形態では、例えば第1端末に情報共有サーバ12−4と接続するための構成や設定を行う必要がなく、簡易に情報を共有化することができる。
<第4実施形態における情報共有の内容について>
ここで、第4実施形態における情報共有の内容について、図を用いて説明する。図25は、第4実施形態における情報共有の内容を説明するための図である。図25の例では、上述した第1端末(端末11−4a)、第2端末(端末11−4b)、第3端末(11−4c)、及び情報共有サーバ12−4を用いた情報共有の内容を説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、第3端末が複数存在してもよい。なお、図19の例では、例えば上述した情報共有サーバ12−4における機能がクラウドサービスとして提供されているものとする。更に、図25では、共有用情報の提示の具体例として、上述した第3実施形態における透かし情報を埋め込んだプレビュー画像による例を示すが、これに限定されるものではない。
図25の例では、第4実施形態において、上述した(1)〜(8)の手順で情報共有が行われる。具体的には、まずコンテンツ保有者の端末11−4aが、共有する画像に対応する共有用情報の透かしを生成し、その透かし情報を共有する画像のプレビュー画像に埋め込み、画面にプレビュー表示する(図25(1))。次に、共有者は、コンテンツ保有者が表示したプレビュー画像を端末11−4bが有するカメラで撮影することで、透かしが埋め込まれたプレビュー画像を取得する(図25(2))。
次に、コンテンツ保有者は、共有したコンテンツとコンテンツIDを端末11−4cに転送する(図25(3))。この場合の転送は、上述したように近距離無線通信であってもよく、有線ケーブル等を用いた転送でもよく、記録媒体メディアを用いたデータの移動であってもよい。
次に、共有者は、端末11−3bから透かしが埋め込まれたプレビュー画像を情報共有サーバ12−4に送信する(図25(4))。情報共有サーバ12−4は、透かしに含まれる端末情報から、管理情報等を用いてコンテンツ要求を行う端末を選択し、選択された端末11−4cに対してアップロード要求を行う(図25(5))。また、端末11−4cは、情報共有サーバ12−3からのアップロード要求に応じて対象のコンテンツを情報共有サーバ12−4にアップロードする(図25(6))。
ここで、情報共有サーバ12−4は、アップロードされたコンテンツを所定の領域に格納し、格納先のアドレス情報(URL)との対応付けを行い、そのURLを含む取得完了通知を共有者の端末11−4bに送信する(図27(7))。これにより、共有者は、コンテンツ取得完了通知に受信し、コンテンツ取得完了通知に含まれるURL等に基づいてコンテンツを取得し、端末11−4bの画面に表示させて閲覧することができる(図25(8))。なお、図25の例では、上述した暗号化や復号化の処理については含まれていないが、第4実施形態では、上述した暗号化や復号化の処理を行ってもよく、また行わなくてもよい。
このように、第4実施形態では、第1端末(端末11−4a)から得られた共有用情報に対して、第3端末(端末11−4c)にコンテンツ要求を行うことができ、簡易に情報共有を実現することができる。したがって、例えば第1端末が、デジタルカメラやタブレット端末等であって、通信ネットワーク13等による通信ができないようなものであっても、簡易に情報を共有化することができる。
<第5実施形態:情報共有システムの概略構成例>
次に、第5実施形態における情報共有システムについて図を用いて説明する。図26は、第5実施形態における情報共有システムの概略構成の一例を示す図である。なお、図26に示す情報共有システム10−5においては、上述した第1〜第4の実施形態における情報共有システム10−1〜10−4と同一の構成部分については、同一の符号を付するものとし、ここでの具体的な説明は省略する。
図26に示す情報共有システム10−4は、複数の端末11−5a,11−5b,11−5c、11−5d(以下、必要に応じて「端末11−5」と総称する)と、情報共有サーバ12−5とを有する。また、端末11−5と、情報共有サーバ12−5とは、端末11−5a、11−5bを除き、上述したように通信ネットワーク13等を介してデータの送受信が可能な状態で接続されている。
第5実施形態では、上述した第4実施形態に対して、共有者の端末(端末11−4b)の構成を複数の装置(端末11−5b、端末11−5d)に分離した例を示している。つまり、第5実施形態では、第4端末(端末11−5d)を有し、コンテンツ保有者側は、端末11−5a及び11−5cを使用し、コンテンツ共有者側は、端末11−5b及び11−5dを使用する。
第5実施形態では、例えば端末11−5bが情報共有サーバ12−5と通信を行うことができない又は通信を行う環境にはない端末であっても情報の共有化を実現することができる。
次に、第5実施形態について具体的に説明するが、第5実施形態では、第4実施形態と比較して、第2端末(端末11−5b)の構成が変更され、新たに第4端末(端末11−5d)が追加されている。したがって、以下の説明では、第2端末及び第4端末の構成について説明する。
<第5実施形態:端末11−5bの機能構成例>
図26に示す端末11−5bは、共有用情報取得部31と、共有用情報格納部32と、通信部161とを有する。共有用情報は、端末11−5aの共有用情報提示部25により提示された共有用情報を取得する。取得した共有用情報は、共有用情報格納部32に格納される。また、端末11−5bは、共有用情報格納部32に格納されている共有用情報に対応するコンテンツ(共有する情報)を取得したい場合に、通信部161を介して端末11−5dに共有用情報を送信する。なお、通信部161による通信は、例えば赤外線やBluetooth等の近距離無線通信でもよいが、これに限定されるものではなく、例えばUSBケーブル等の有線ケーブル等を用いた通信であってもよい。また、通信部161は、例えばSDカードのような記録媒体メディアを用いてデータの移動を行ってもよい。
<第5実施形態:端末11−5dの機能構成例>
図26に示す端末11−5dは、通信部171と、共有用情報格納部172と、送受信部173と、コンテンツ閲覧部174とを有する。通信部171は、端末11−5bからの共有用情報を受信する。また、通信部171は、受信した共有用情報を共有用情報格納部172に出力する。共有用情報格納部172は、通信部171から得られた共有用情報を格納する記憶手段である。
送受信部173は、共有用情報格納部172に格納された共有用情報を情報共有サーバ12−5に送信する。また、送受信部173は、共有用情報サーバ12−5から、例えばURL等の共有する情報の格納先アドレス情報等を含む取得完了通知を受信したり、コンテンツそのものを受信する。更に、送受信部173は、受信した取得完了通知やコンテンツをコンテンツ閲覧部174に出力したり、共有用情報格納部172に格納する。コンテンツ閲覧部174は、取得するコンテンツを閲覧するために表示する表示部である。
<第5実施形態における情報共有処理例>
次に、第5実施形態における情報共有処理の一例について、説明する。図27は、第5実施形態における情報共有処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図27では、一例として、上述した端末11−5a〜11−5d、及び共有用情報サーバ12−5を有する。
第5実施形態における情報共有処理において、情報共有サーバ12−5は、上述した鍵情報(鍵1、鍵1'、鍵2、鍵2' 鍵3、鍵3')を生成し(S281)、生成した鍵情報のうち、公開鍵である鍵2'、鍵3'を端末11−5cに送信する(S272)。また、情報共有サーバ12−5は、公開鍵である鍵1'、鍵2'を端末12−5aに送信する(S273)。
端末11−5aは、共有するコンテンツに対するコンテンツIDに端末情報を付加し、付加して得られた共有用情報に所定の鍵情報(例えば、鍵1')を用いて暗号化を行う(S274)。なお、暗号化は、端末情報のみに行ってもよい。また、端末11−5aは、暗号化された情報を含む共有用情報を提示する(S275)。
端末11−5bは、端末11−5aからの共有用情報を取得し(S276)、取得した共有用情報に対応するコンテンツ(共有する情報)を取得したい場合には、その共有用情報を端末11−5dに送信する(S277)。端末11−5dは、端末11−5bから得られる共有用情報を情報共有サーバ12−5に送信する(S278)。
情報共有サーバ12−5は、端末11−5dから得られた共有用情報に対して情報共有サーバ12−4は、端末11−4bから得られた共有用情報に対応する鍵情報(例えば、鍵1)を用いて復号化を行い(S279)、復号化された共有用情報から端末情報、コンテンツIDを抽出する(S280)。
次に、情報共有サーバ12−5は、抽出した端末情報、コンテンツIDに対する既存コンテンツが存在するか否かを確認し(S281)、既存コンテンツがない場合、端末情報に基づいて、同一ユーザの端末を確認し、コンテンツ要求を行う端末情報(例えば、端末11−5c)を取得する(S282)。次に、情報共有サーバ12−5は、所定の鍵情報(例えば、鍵2)を用いて、コンテンツID等に対して暗号化を行う(S283)。また、情報共有サーバ12−5は、暗号化されたコンテンツIDを端末情報に対応する端末11−5cに送信して、コンテンツの取得要求(アップロード要求)を行う(S284)。
端末11−5cは、情報共有サーバ12−5から得られるコンテンツIDに対し、所定の鍵情報(例えば、鍵2')を用いて認証を行う(S285)。また、端末11−5cは、認証の結果がOKである場合に、対象コンテンツを選択し、選択したコンテンツに対して所定の鍵情報(例えば、鍵3')を用いて暗号化を行う(S286)。また、端末11−5cは、暗号化されたコンテンツを情報共有サーバ12−5に送信(アップロード)する(S287)。
情報共有サーバ12−4は、端末11−5cから得られる暗号化されたコンテンツに対して対応する鍵情報(例えば、鍵3)で復号化を行い(S288)、復号化されたコンテンツを格納すると共に対応する格納先アドレス(URL)との対応付けを行う(S289)。また、情報共有サーバ12−5は、対応付けられたURLを含むコンテンツ取得完了通知を端末11−5dに送信する(S290)。
端末11−5dは、情報共有サーバ12−5から得られたコンテンツ取得完了通知に含まれるURLから、情報共有サーバ12−5にコンテンツ要求を行う(S291)。情報共有サーバ12−5は、コンテンツ要求に対応するコンテンツを端末11−5dに送信する(S292)。これにより、端末11−5dは、コンテンツを取得することができる。
なお、上述した情報共有処理において、S281の処理で既存コンテンツが存在する場合には、S282〜S289の処理を行わずに、S290の処理において、既存コンテンツに対応するURL等を含むコンテンツ取得完了通知を行ってもよい。
このように、第5実施形態では、共有者の端末(例えば、第2端末)がデジタルカメラ等のように、通信ネットワーク13を用いた通信ができないような機器であっても、対応簡易に情報を共有化することができる。なお、第5の実施形態における第2端末及び第4端末における情報共有処理は、通信部による共有用情報の通信部分を除き、上述した各実施形態における第2端末の処理を分割したものである。また、第1端末、第3端末、及び情報共有サーバ12−5における情報共有処理は、上述した第4実施形態における処理内容と同様の処理を適用することができる。したがって、第5実施形態における各装置の処理内容についての具体的な説明は省略する。
上述した実施形態によれば、コンテンツ保有者側の手間を軽減し、簡易に情報を共有化することができる。また、上述した実施形態によれば、共有作業が不可能な環境でも共有設定を行うことができ、また共有者側がアップロードするコンテンツを指定することで、コンテンツ保有者にストレスをかけず、共有者が見たいコンテンツだけを取得することが可能となる。なお、上述した各実施形態は、複数の実施形態の全部又は一部を組み合わせてもよい。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、上記変形例以外にも種々の変形及び変更が可能である。
なお、以上の実施例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
共有するコンテンツを有する第1端末で提示された前記コンテンツに対応する共有用情報を取得した第2端末から、前記共有用情報に基づく前記コンテンツの取得要求を受け付け、
受け付けた前記取得要求に基づいて前記第1端末に前記コンテンツの取得要求を行い、前記第1端末から取得したコンテンツを所定の格納部に格納し、格納した場所を示す格納先情報を含む取得完了通知を前記第2端末に送信する、処理を情報処理装置に実行させることを特徴とする情報共有方法。
(付記2)
前記第2端末から前記格納先情報に基づく前記コンテンツの取得要求を受け付け、受け付けた前記取得要求に含まれる前記格納先情報に格納されたコンテンツを前記第2端末に送信することを特徴とする付記1に記載の情報共有方法。
(付記3)
前記共有用情報は、第1端末が共有するコンテンツを識別する識別情報と、前記第1端末の端末情報とを含み、
前記端末情報は、所定の鍵情報で暗号化されていることを特徴とする付記1又は2に記載の情報共有方法。
(付記4)
前記第1端末は、共有する複数のコンテンツを含む共有用情報を生成することを特徴とする付記1乃至3の何れか1項に記載の情報共有方法。
(付記5)
前記第2端末の前記コンテンツの取得要求に対して、前記格納部に既に格納されているコンテンツを参照し、対応するコンテンツが格納されている場合に、格納した場所を示す格納先情報を含む取得完了通知を前記第2端末に送信することを特徴とする付記1乃至4の何れか1項に記載の情報共有方法。
(付記6)
前記第1端末によって前記共有用情報に対応する透かし情報を生成し、生成した透かし情報を前記コンテンツに埋め込み、前記透かし情報が埋め込まれたコンテンツを画面上に表示し、
前記第2端末が備える撮影部で前記画面上のコンテンツを撮影し、前記撮影した画像を用いて前記コンテンツの取得要求を行うことを特徴とする付記1乃至5の何れか1項に記載の情報共有方法。
(付記7)
前記第2端末から、前記コンテンツの取得要求として前記共有用情報を受け取り、受け取った共有用端末に含まれる端末情報に対応させて、予め設定された前記コンテンツの取得要求を行う端末情報に基づき、第3端末に前記コンテンツの取得要求を行うことを特徴とする付記1乃至6の何れか1項に記載の情報共有方法。
(付記8)
前記第2端末から前記共有用情報を取得した端末から、前記共有用情報に基づく前記コンテンツの取得要求を受け付けることを特徴とする付記1乃至7の何れか1項に記載の情報共有方法。
(付記9)
共有するコンテンツを有する第1端末で提示された前記コンテンツに対応する共有用情報を取得した第2端末から、前記共有用情報に基づく前記コンテンツの取得要求を受信し、受信した前記取得要求に基づいて前記第1端末に前記コンテンツの取得要求を送信する送受信部と、
前記第1端末から取得したコンテンツを所定の格納部に格納し、格納した場所を示す格納先情報を管理する格納先管理部と、
前記格納先情報を含む取得完了通知を前記送受信部から前記第2端末に送信させる制御部とを有することを特徴とする情報処理装置。
(付記10)
共有するコンテンツを有する第1端末で提示された前記コンテンツに対応する共有用情報を取得した第2端末から、前記共有用情報に基づく前記コンテンツの取得要求を受け付け、
受け付けた前記取得要求に基づいて前記第1端末に前記コンテンツの取得要求を行い、前記第1端末から取得したコンテンツを所定の格納部に格納し、格納した場所を示す格納先情報を含む取得完了通知を前記第2端末に送信する、処理をコンピュータに実行させるための情報共有プログラム。