JP5957319B2 - 分岐継手 - Google Patents
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Description
請求項2に記載された発明は、上記において、前記位置決め用の突起部が、前記分岐管部のサドル側開口部の幅寸法の10%〜90%の幅方向長さを有することを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、上記において、前記位置決め用の突起部が、サドル側開口部の幅方向のどちらか一方の端部の側へ片寄せて設けられたことを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、上記において、前記位置決め用の突起部が、ケーブル保護管にサドル部を取付けた状態で、サドル側開口部の下側となる位置に設けられたことを特徴とする。
また、位置決め用の突起部が、鋭角側の縁部の近傍に縁部から僅かに離して設けられるようにすることにより、ケーブル保護管にケーブル類を引込むための導通器具の、位置決め用の突起部への引掛りが生じ難くなるようにすることができる。
更に、サドル部の内面には、上記した部分的内方突出縁部と位置決め用の突起部とが、局所的にのみ存在しているので、その分、分岐継手を軽量化して取扱いを容易化することができる。
加えて、ケーブル保護管は、押出成形時の残留応力によって、分岐用開口部を開削した時に縮径する方向に変形する傾向にあるが、上記した分岐継手は、サドル部の内面に、鈍角側の縁部の部分的内方突出縁部と、鋭角側の縁部の近傍に設けられた位置決め用の突起部としか有していないので、例えば、サドル側開口部に対して、縁部のほぼ全周に連続して延びる内方突出縁部を設けた場合と比べて、サドル部の弾性変形能力が高くなり、以って、ケーブル保護管の上記した変形にも、サドル部を容易に追随させて(変形させて)取付けることができるようになる。
サドル部を平面的に見た時に、分岐管部を、サドル部の幅中心線に対して傾斜するように設けた。これにより、分岐管部をサドル部の幅中心線に対して傾斜させないように設けた場合と比べて、ケーブル保護管の支管を、より低い位置に敷設することが可能となる。
請求項2の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、位置決め用の突起部が、分岐管部のサドル側開口部の幅寸法の10%〜90%の幅方向長さを有することにより、位置決め用の突起部を必要最小限の大きさに抑えることができるので、成形によるヒケを一層生じ難くすることができるようになり、分岐継手の品質向上を図ることができる。また、位置決め用の突起部が、分岐管部のサドル側開口部の幅寸法の10%〜90%の幅方向長さを有していることにより、ケーブル類を保護する機能や、ケーブル保護管に分岐継手を位置決めさせる機能については、十分に確保することができる。
請求項3の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、位置決め用の突起部が、サドル側開口部の幅方向のどちらか一方の端部の側へ片寄せて設けられたことにより、位置決め用の突起部を、ケーブル類の保護に最適な位置に配置することができる。
請求項4の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、位置決め用の突起部が、ケーブル保護管にサドル部を取付けた状態で、サドル側開口部の下側となる位置に設けられたことにより、ケーブル類が自重で垂れ下がったような場合でも、サドル側開口部の下側に位置する位置決め用の突起部がケーブル類を受けて、ケーブル類を保護することができる。
図1〜図5は、この実施例およびその変形例を示すものである。
図1(図2)に示すように、この実施例にかかる分岐継手21は、ケーブル保護管22の外側面に当接可能な部分円筒面状のサドル部23と、このサドル部23から斜め外方へ向けて突設された分岐管部24とを有するものとされる。
上記した「サドル部23」は、ケーブル保護管22の外径とほぼ等しい内径を有する、ほぼ均一肉厚のものなどとされる。
サドル部23と分岐管部24とは、射出成形などによって一体に形成される。
そのために、サドル部23の内面には、所要幅寸法の接着代26が確保される。
また、サドル部23の外面には、固定バンドを設置するための凹溝部27や、固定バンドの取付位置の指標と成る標線28が突設される。
更に、サドル部23の外面には、ケーブル保護管22の周方向に対する取付位置の指標と成る標線29が突設される。
上記サドル側開口部25の鈍角側の縁部に、上記ケーブル保護管22に形成される分岐用開口部内へ挿入配置可能な部分的内方突出縁部31を突設する。
また、上記サドル側開口部25の鋭角側の縁部の近傍に、上記ケーブル保護管22に形成される分岐用開口部内へ挿入係止可能な位置決め用の突起部32を設ける。
ここで、上記した「鈍角側の縁部」は、文字通り、サドル部23と分岐管部24との分岐部分における、鈍角側となる縁部のことである。
上記した「鋭角側の縁部」は、文字通り、サドル部23と分岐管部24との分岐部分における、鋭角側となる縁部のことである。
図3に示すように、上記位置決め用の突起部32が、上記分岐管部24のサドル側開口部25の幅寸法34の10%〜90%の幅方向長さ35を有するものとされる。
ここで、サドル側開口部25の幅方向とは、図3中上下方向である。上記した「10%〜90%の幅方向長さ35」は、より好ましくは、30%〜70%、更に好ましくは、半分の幅方向長さ35とする。なお、半分は、正確に半分(50%)ではなく、約半分の意味である。即ち、半分よりも僅かに長い場合や、半分よりも僅かに短い場合も含まれる。
図4に示すように、上記位置決め用の突起部32が、サドル側開口部25の幅方向のどちらか一方の端部の側へ片寄せて設けられるようにする。
ここで、上記分岐管部24は、上記サドル部23を平面的に見て、サドル部23の幅中心線36に対し傾斜させて設けられるようにしている(傾斜角度37)。
そして、この分岐管部24の傾斜に合わせて、位置決め用の突起部32は、サドル側開口部25の左側に位置すると共に下側に片寄せて設けるようにしている。或いは、分岐管部24の傾斜とは反対に、位置決め用の突起部32を、サドル側開口部25の左側に位置すると共に上側に片寄せて設けるようにしても良い。
或いは、上記位置決め用の突起部32が、ケーブル保護管22にサドル部23を取付けた状態で、サドル側開口部25の下側となる位置に設けられるようにする。
例えば、上記したように、分岐管部24は、サドル部23の幅中心線36に対して上側へ傾斜(偏向)させるようにすることもできるが、この場合においても、位置決め用の突起部32は、上記とは反対に、サドル側開口部25の下側となる位置に設けられるようにする。
ケーブル保護管22に対して分岐継手21を取付ける場合には、以下のようにする。
サドル側開口部25の鈍角側の縁部に、ケーブル保護管22に形成される分岐用開口部内へ挿入配置可能な部分的内方突出縁部31を突設すると共に、サドル側開口部25の鋭角側の縁部の近傍に、ケーブル保護管22に形成される分岐用開口部内へ挿入係止可能な位置決め用の突起部32を設けたことにより、以下のような効果を得ることができる。
即ち、鈍角側の縁部に設けられた部分的内方突出縁部31と、鋭角側の縁部の近傍に設けられた位置決め用の突起部32とによって、分岐継手21をケーブル保護管22に対して軸線方向に位置決めすることが可能となる。これにより、分岐継手21が軸線方向の両側に対して動かないように位置規制されるので、ケーブル保護管22に対する分岐継手21の施工を容易化することができる。
また、位置決め用の突起部32が、鋭角側の縁部の近傍に縁部から僅かに離して設けられるようにすることにより、ケーブル保護管22にケーブル類を引込むための導通器具の、位置決め用の突起部32への引掛りが生じ難くなるようにすることができる。
更に、サドル部23の内面には、上記した部分的内方突出縁部31と位置決め用の突起部32とが、局所的にのみ存在しているので、その分、分岐継手21を軽量化して取扱いを容易化することができる。
加えて、ケーブル保護管22は、押出成形時の残留応力によって、分岐用開口部を開削した時に縮径する方向に変形する傾向にあるが、上記した分岐継手21は、サドル部23の内面に、鈍角側の縁部の部分的内方突出縁部31と、鋭角側の縁部の近傍に設けられた位置決め用の突起部32としか有していないので、例えば、サドル側開口部25に対して、縁部のほぼ全周に連続して延びる内方突出縁部を設けた場合と比べて、サドル部23の弾性変形能力が高くなり、以って、ケーブル保護管22の上記した変形にも、サドル部23を容易に追随させて(変形させて)取付けることができるようになる。
位置決め用の突起部32が、分岐管部24のサドル側開口部25の幅寸法34の10%〜90%の幅方向長さ35を有することにより、位置決め用の突起部32を必要最小限の大きさに抑えることができるので、成形によるヒケを一層生じ難くすることができるようになり、分岐継手21の品質向上を図ることができる。また、位置決め用の突起部32が、分岐管部24のサドル側開口部25の幅寸法34の10%〜90%の幅方向長さ35を有していることにより、ケーブル類を保護する機能や、ケーブル保護管22に分岐継手21を位置決めさせる機能については、十分に確保することができる。
位置決め用の突起部32が、サドル側開口部25の幅方向のどちらか一方の端部の側へ片寄せて設けられたことにより、位置決め用の突起部32を、ケーブル類の保護に最適な位置に配置することができる。
位置決め用の突起部32が、ケーブル保護管22にサドル部23を取付けた状態で、サドル側開口部25の下側となる位置に設けられたことにより、ケーブル類が自重で垂れ下がったような場合でも、サドル側開口部25の下側に位置する位置決め用の突起部32がケーブル類を受けて、ケーブル類を保護することができる。
22 ケーブル保護管
23 サドル部
24 分岐管部
25 サドル側開口部
31 部分的内方突出縁部
32 突起部
34 幅寸法
35 幅方向長さ
36 幅中心線
Claims (4)
- ケーブル保護管の外側面に当接可能な部分円筒面状のサドル部と、
該サドル部から斜め外方へ向けて突設された分岐管部とを有し、
前記サドル部の内面に、前記分岐管部のサドル側開口部が形成された分岐継手において、
前記サドル側開口部の鈍角側の縁部に、前記ケーブル保護管に形成される分岐用開口部内へ挿入配置可能な部分的内方突出縁部を突設すると共に、
前記サドル側開口部の鋭角側の縁部の近傍に、前記ケーブル保護管に形成される分岐用開口部内へ挿入係止可能な位置決め用の突起部を設け、
更に、前記サドル部を平面的に見た時に、前記分岐管部を、サドル部の幅中心線に対して傾斜するように設けたことを特徴とする分岐継手。 - 前記位置決め用の突起部が、前記分岐管部のサドル側開口部の幅寸法の10%〜90%の幅方向長さを有することを特徴とする請求項1記載の分岐継手。
- 前記位置決め用の突起部が、サドル側開口部の幅方向のどちらか一方の端部の側へ片寄せて設けられたことを特徴とする請求項2に記載の分岐継手。
- 前記位置決め用の突起部が、ケーブル保護管にサドル部を取付けた状態で、サドル側開口部の下側となる位置に設けられたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の分岐継手。
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