JP2011166943A - 防護管 - Google Patents

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Minoru Adachi
稔 安達
Hidemasa Hirakawa
秀政 平川
Toshihide Yoshida
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Abstract

【課題】 電線への装着が容易な防護管を提供する。
【解決手段】 弾性を有する絶縁材料からなり、電線を覆うように装着される防護管であって、電線が防護管内に挿入されるように防護管の長手方向に沿って形成される割目と、割目が防護管の内側に向かうように変形する変形面とを備え、防護管が電線に装着されたとき、割目が下側を向くように形成された防護管。
【選択図】 図1

Description

本発明は、防護管に関する。
例えば電線付近で建設作業等を行う場合、作業機器等が電線に直接接触すると電線が損傷して停電事故や感電事故等を生じる虞がある。そこで、作業機器等が直接接触することを防止するために電線に装着される防護管が知られている(例えば特許文献1を参照)。
この防護管は、例えば弾性を有する絶縁材料によって形成された本体部材及び一対の延在部材を有している。本体部材は電線の直径よりも長い直径の円筒形状を呈し、長手方向に沿う割目が形成されている。延在部材は、本体部材の割目を介して対向するように夫々本体部材の外周面から外側に向かって延在し、互いに対向する面同士が接触するように本体部材と一体に形成されている。つまり、延在部材に互いに離間するように力を加えると本体部材が弾性変形して割目が開かれ、本体部材の内側と外側とが連通する。
このため、防護管の長手方向の一端側から延在部材を離間して電線を挿入し、電線に防護管を押し付けることによって、電線が延在部材同士を押し広げながら本体部材の内側に向かって移動する。そして、電線が本体部材の内側に挿入され、延在部材に加えられていた力が解放されると、延在部材の対向面同士が接触すると共に割目が閉じるように本体部材が変形する。これによって、防護管が電線の外周を覆うように装着されるため、電線と作業機器等が直接接触することを防止できる。
特開2003−289615号公報
しかしながら、前述した防護管を電線に装着する場合、延在部材同士を電線の直径以上の距離離間する力が必要となる。また、電線が延在部材の対向面上を滑りながら本体部材内まで移動するため摩擦力が生じる。よって、前述した防護管では、電線に装着するために大きな力が必要となり、電線に効率よく装着することが困難であった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電線への装着が容易な防護管を提供することにある。
前記課題を解決するための発明は、弾性を有する絶縁材料からなり、電線を覆うように装着される防護管であって、前記電線が前記防護管内に挿入されるように前記防護管の長手方向に沿って形成される割目と、前記割目が前記防護管の内側に向かうように変形する変形面とを備え、前記防護管が前記電線に装着されたとき、前記割目が下側を向くように形成された防護管である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、電線への装着が容易な防護管を提供することができる。
(a)は電線に装着された第1の実施形態にかかる防護管の斜視図であり、(b)は(a)に示す防護管及び電線のa−a’での断面図である。 図1(a)に示す防護管同士を連結する様子を説明するための斜視図である。 (a)は図1(a)に示す防護管同士を連結した場合の連結部材及び連結片の側面図であり、(b)は(a)に示す防護管の連結部材及び連結片を長手方向に沿って切断した場合の断面図である。 (a)は図1(a)に示す防護管を電線に装着する作業を説明するための模式図であり、(b)は(a)に示す防護管及び電線のb−b’での断面図である。 (a)は図1(a)に示す防護管を電線に装着する作業を説明するためのその他の模式図であり、(b)は(a)に示す防護管及び電線のc−c’での断面図である。 (a)は図1(a)に示す防護管を電線に装着する作業を説明するためのその他の模式図であり、(b)は(a)に示す防護管及び電線のd−d’での断面図である。 電線に装着された第2の実施形態にかかる防護管を長手方向と直行する方向に切断した場合の断面図である。 (a)は電線に装着された第3の実施形態にかかる防護管の斜視図であり、(b)は(a)に示す防護管及び電線のe−e’での断面図である。 (a)は電線に装着された第4の実施形態にかかる防護管の斜視図であり、(b)は(a)に示す防護管及び電線のf−f’での断面図である。 (a)は電線に装着された第5の実施形態にかかる防護管の斜視図であり、(b)は(a)に示す防護管及び電線のg−g’での断面図である。 電線に装着された第6の実施形態にかかる防護管の斜視図である。 (a)は図11に示す防護管を長手方向と直行する場合に切断した場合の断面図であり、(b)は(a)に示す防護管を電線に装着する作業を説明するための模式図であり、(c)は(a)に示す防護管を電線に装着する作業を説明するためのその他の模式図であり、(d)は(a)に示す防護管を電線に装着する作業を説明するためのその他の模式図である。 電線に装着された第7の実施形態にかかる防護管の斜視図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<<<第1の実施形態>>>
===防護管の構成について===
第1の実施形態にかかる防護管1の構成について、図1(a)、(b)を参照して説明する。防護管1は、プラスチック等の弾性を有する絶縁材料からなる中空形状を呈しており、電線100の外周を覆うように装着される。尚、防護管1は、例えば、防護管1を成型するための金型に防護管1の材料となる樹脂等を注入し、硬化した樹脂を金型から取り外すことで一体に形成される。また、防護管1は、電線100に装着された際に電線100の長手方向に沿う方向が長尺となっている。電線100は例えば電柱に空中で支持される架空配電線である。
この防護管1は、割目10と、湾曲面(変形面)11と、折曲面12とを備えている。割目10は、電線100が防護管1内に挿入されるように防護管1の長手方向に沿って形成されている。
湾曲面11は、割目10が防護管1の内側に向かうように湾曲し、割目10を挟んで対向する一対からなる。一対の湾曲面11は、防護管1の内側に向かうにつれて互いの距離が短くなり、端部同士が例えば防護管1の弾性力によって接触している。つまり、防護管1に力が加えられていない状態では、湾曲面11同士が接触しているため、防護管1の内側と外側とは遮断されている。一方、防護管1に弾性力に抗する力が加えられた場合、防護管1が弾性変形して湾曲面11同士が離間するため、防護管1の内側と外側とが連通される。
折曲面12は、防護管1の割目10とは反対側の位置において、防護管1の長手方向に沿って形成され、防護管1の外側に向かって突出している。
防護管1は、例えば、折曲面12側から割目10側に向かって厚みが厚くなるように形成されることによって、折曲面12側よりも割目10側の方が重くなっている。このため、図1(a)、(b)に示すように、防護管1は、電線100に装着されると重力によって割目10が地面側(下側)を向き、折曲面12側の内面に電線100の外周面が接触するようになっている。
===防護管の連結について===
防護管1は持ち運びや保管の便等を考慮して、長手方向の長さが例えば3m程度となっている。このため、防護管1を装着する必要がある電線100の径間が防護管1の長手方向の長さよりも長い場合等は、複数の防護管1を連結して電線100に装着する。防護管1を連結して用いる場合、図2及び図3(a)、(b)に示すように防護管1にはプラスチック等の弾性を有する絶縁材料からなる連結部材13及び連結片14が備えられる。
連結部材13は、防護管1の長手方向の一端(以下単に一端と称する)側において、湾曲面11同士が接触する部分の周囲を除く外周を覆うように防護管1に一体に取り付けられ、内部に連結溝13a(図3(b)参照)が形成されている。
連結片14は、防護管1の長手方向の他端(以下単に他端と称する)のうち、湾曲面11同士が接触する部分の周囲を除く外周から、防護管1の一端側に向かって上り傾斜するように突出し、連結溝13aと嵌合する形状を呈している。
複数の防護管1、1’を連結する場合、例えば防護管1の連結部材13内に防護管1’を連結片14’側から挿入し、連結部材13内において防護管1と防護管1’の端面が互いに接触するまで、防護管1’を押し入れる。これによって、連結溝13aに防護管1’の連結片14’が嵌合するため、防護管1に対する防護管1’の移動が規制され、防護管1、1’が一体に連結される。
===電線への防護管装着作業について===
以下、図4(a)、(b)と、図5(a)、(b)と、図6(a)、(b)とを参照して、電柱101に支持される電線100に、防護管1、1’を連結して装着する作業について説明する。防護管1、1’は、直接活線工法によって、電柱101に登った作業者の手で直接電線100に装着されることとする。
先ず、電線100の防護管1を装着する必要がある位置(以下、装着位置と称する)に防護管1の連結片14側を向け、電柱101側に防護管1の結合部材13側を向けておく。そして、防護管1の連結片14側の湾曲面11同士の間に、例えば電線100の下側から電線100を押し込む(図4(a)、(b)参照)。これによって、湾曲面11同士の間が電線100に押し広げられるように防護管1に力が加えられて防護管1が弾性変形する。つまり、湾曲面11同士の間に電線100を押し当てることで、湾曲面11を互いに離間することができると共に、防護管1内に電線100を挿入することができる。
次に、防護管1の連結片14側付近で、内側に電線100が挿入されていない部分の湾曲面11同士の間に電線100を押し込みながら、装着位置に向けて防護管1を押し進める。このように、電柱101上の作業位置から、湾曲面11同士の間に電線100を押し込みながら、防護管1を装着位置に向けて押し進めていくことで、連結片14側から結合部材13側へと、防護管1内に電線100が挿入されていく。そして、防護管1において、内側に電線100が挿入されることで、電線100を介して加えられていた力が解放された部分では、防護管1の弾性力によって湾曲面11同士が接触する。これによって、連結片14側から結合部材13側へと、防護管1が電線100に装着されていく。
尚、防護管1の割目10が上側を向いている場合、防護管1が装着された部分の電線100の外周面は、例えば一方の湾曲面11の内側と部分的に接触する(図5(b)参照)。このため、電線100と防護管1との間に非接触部分が形成される分、装着位置に向けて防護管1を押し進める際に、電線100と防護管1とが接触する面積を小さくできる。これによって、発生する摩擦力を低減できるため、より少ない力で防護管1を装着位置に向けて押し進めることができ、防護管1の電線100への装着を容易にできる。
また、防護管1の割目10が上側を向いている場合、防護管1が装着された部分の電線100の外周面は、折曲面12の内面と部分的に接触する。このため、防護管1の割目10が下側を向いている状態で、装着位置に向けて防護管1を押し進める場合であっても、電線100と防護管1とが接触する面積を小さくできる。これによって、発生する摩擦力を低減できるため、より少ない力で防護管1を装着位置に向けて押し進めることができ、防護管1の電線100への装着を容易にできる。
防護管1を押し進めることで、電柱101上の作業者の手元に防護管1の連結部材13が到達したら、防護管1’の連結片14’を連結部材13内の連結溝13aに嵌合させて、防護管1、1’を連結する(図5(a)参照)。これによって、防護管1、1’を一体にできるため、防護管1、1’を連続的に電線100に装着することができる(図6(a)参照)。
電線100に装着された複数の防護管1は夫々、割目10側が折曲面12側より重くなっているため、重力によって割目10が下側を向いた状態で安定する(図6(b)参照)。このため、防護管1内の電線100から湾曲面11同士を離間するように力が加えられて防護管1が弾性変形してしまうことを抑制できる。つまり、電線100に装着された防護管1が電線100から外れてしまうことをより確実に抑制できる。また、防護管1の割目10が下側を向くとき、電線100は防護管1内の折曲面12側の内面同士の間に挟まれるように接触する。これによって、風力等によって防護管1が電線100に対して回転してしまうことを抑制でき、電線100に装着された防護管1が電線100から外れてしまうことを抑制できる。
尚、後述する第2乃至第5の実施形態にかかる防護管2乃至5も、防護管1と同様に電線100に装着することができる。
以上より、本実施形態にかかる防護管1は、湾曲面11同士の間から電線100を直接押し込むことで湾曲面11同士を離間し、内側に電線100を挿入することができる。これによって、防護管1の内側と外側とを連結する作業と、防護管1内に電線100を挿入する作業とを同時に行うことができるため、防護管1は電線100に容易に装着することができる。
また、防護管1は外側から内側に向かうにつれて湾曲面11同士の距離が短くなる用に湾曲している。このため、防護管1は外側から湾曲面11同士が離間するように加えられる力に対して弾性変形しやすい一方、内側から湾曲面11同士が離間するように加えられる力に対しては弾性変形しにくい。つまり、湾曲面11同士の間に外側から電線100を押し込むことで防護管1を容易に弾性変形することができるため、防護管1の電線100への装着を容易にできる。一方、防護管1は湾曲面11同士の間に内側から電線100が接触して弾性変形することが抑制されるため、電線100に装着された防護管1が電線100から外れることを効果的に抑制できる。
また、電線100に装着された防護管1の外側から湾曲面11同士の間に指等を挿入することで防護管1を容易に弾性変形して、電線100から防護管1を容易に撤去することができる。
さらに、湾曲面11同士の接触面積を大きくすることなく、電線100から防護管1が外れてしまうことを抑制できる。このため、例えば外側に延在する延在部材等を介して内側に電線100を挿入する防護管に比べ、電線100に防護管1を装着する際に電線100と防護管1とが接触する面積を小さくできる。これによって、防護管1と電線100との間に生じる摩擦力を低減でき、防護管1の電線100への装着を容易にすることができる。
<<<第2の実施形態>>>
第2の実施形態にかかる防護管2の構成ついて、図7を参照して説明する。尚、図7において、図1(a)乃至図6(b)に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。防護管2は、前述した防護管1に延在片11aを更に備えている。延在片11aは、一方の湾曲面11bから延在している。このため、延在片11aの分、湾曲面11bは他方の湾曲面11cよりも、割目10が内側に向かう方向において長くなっている。そして、例えば防護管2の弾性力によって、湾曲面11bに湾曲面11cの端部が当接しており、双方の湾曲面11b、11cの間に割目10が形成されている。つまり、延在片11aは、防護管2内に電線100が挿入された場合に、電線100と湾曲面11cの端部との間に介在するように、湾曲面11bの端部から延在している。
尚、防護管2は、例えば、防護管2を成型するための金型に防護管2の材料となる樹脂等を注入し、硬化した樹脂を金型から取り外すことで一体に形成される。また、防護管2は、折曲面12側よりも割目10側の方が重くなるように、例えば、折曲面12側から割目10側に向かって厚みが厚くなっている。
防護管2では、延在片11aによって、内側から電線100が湾曲面11a、11b同士の間に接触することをより確実に抑制できるため、電線100に装着された防護管2が電線100から外れてしまうことをより確実に抑制できる。
<<<第3の実施形態>>>
第3の実施形態にかかる防護管3の構成ついて、図8(a)、(b)を参照して説明する。尚、図8(a)、(b)において、図1(a)乃至図6(b)に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。防護管3は、前述した防護管1の折曲面12にかえて、溝30を備えている。溝30は、防護管3の割目10とは反対側の位置において、防護管3の長手方向に沿って内側に窪んでいる。また、図8(b)に示すように、防護管3の厚みは溝30の中心に向かって薄くなっている。尚、防護管3は、例えば、防護管3を成型するための金型に防護管3の材料となる樹脂等を注入し、硬化した樹脂を金型から取り外すことで一体に形成される。また、溝30側よりも割目10側の方が重くなるように、例えば、溝30側から割目10側に向かって厚みが厚くなっている。
防護管3は、溝30を備えることで、湾曲面11同士が離間するように力が加えられた際に、防護管3の外側で溝30を挟んで対向する面同士が近づくため、弾性変形しやすくなる。つまり、防護管3を電線100へ容易に装着することができる。
また、防護管3は、溝30の中心に向かって厚みが薄くなっていることや、溝30側から割目10側に向かって厚みが厚くなっていることによって、溝30側よりも割目10側が重くなっている。このため、電線100に装着された防護管3は、割目10が下側を向くようにして安定し、防護管3が電線100から外れてしまうことをより確実に抑制できる。
また、割目10を下側に向けた防護管3の内側では、電線100の周面は、内側に窪んだ溝30の内面と接触するため、電線100と防護管3との接触面積を小さくすることができる。このため、割目10を下側に向けた状態で防護管3を装着位置に向けて押し進めることによって、防護管3と電線100との間に発生する摩擦力を低減できる。これによって、より少ない力で防護管3を装着位置に向けて押し進めることができ、電線100への装着を容易にすることができる。
<<<第4の実施形態>>>
第4の実施形態にかかる防護管4の構成ついて、図9(a)、(b)を参照して説明する。尚、図9(a)、(b)において、図1(a)乃至図6(b)に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。防護管4は、前述した防護管1の内面に複数の突起40を更に備えている。突起40は、割目10とは反対側の位置において、防護管4の長手方向に沿って内側に突出している。尚、防護管4は、例えば、防護管4を成型するための金型に防護管4の材料となる樹脂等を注入し、硬化した樹脂を金型から取り外すことで一体に形成される。また、折曲面12側よりも割目10側の方が重くなるように、例えば、折曲面12側から割目10側に向かって厚みが厚くなっている。
防護管4では割目10が下側を向くとき、内側に挿入した電線100の周面に突起40が接触するため、電線100と防護管4との接触面積を小さくすることができる。このため、割目10を下側に向けた状態で防護管4を装着位置に向けて押し進めることによって、防護管4と電線100との間に発生する摩擦力を低減できる。これによって、より少ない力で防護管4を装着位置に向けて押し進めることができ、電線100への装着を容易にすることができる。
<<<第5の実施形態>>>
第5の実施形態にかかる防護管5の構成ついて、図10(a)、(b)を参照して説明する。尚、図10(a)、(b)において、図1(a)乃至図6(b)に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。防護管5は、前述した防護管1の外周面と内周面との間を貫通する複数の貫通孔50を更に備えている。尚、防護管5は、例えば、防護管5を成型するための金型に防護管5の材料となる樹脂等を注入し、硬化した樹脂を金型から取り外すことで一体に形成される。また、折曲面12側よりも割目10側の方が重くなるように、例えば、折曲面12側から割目10側に向かって厚みが厚くなっている。
防護管5は貫通孔50を備える分、全体の重量が軽減すると共に、内側に挿入された電線100と接触する面積を小さくできる。このため、防護管5を電線100の装着位置に向けて押し進める際に、電線100と防護管5との間に生じる摩擦力を低減できる。これによって、より少ない力で防護管5を電線100の装着位置に向けて押し進めることができ、電線100への装着を容易にすることができる。
<<<第6の実施形態>>>
===防護管の構成について===
第6の実施形態にかかる防護管6の構成について図11及び図12(a)乃至(d)を参照して説明する。尚、図11及び図12(a)乃至(d)において、図1(a)乃至図6(b)に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
防護管6は、プラスチック等の弾性を有する絶縁材料からなる中空形状を呈しており、電線100の外周を覆うように装着される。尚、防護管6は、例えば、防護管6を成型するための金型に防護管6の材料となる樹脂等を注入し、硬化した樹脂を金型から取り外すことで、一体に形成される。また、防護管6は、電線100に装着された際に電線100の長手方向に沿う方向が長尺となっている。
防護管6は、割目60と、平面61aと、湾曲面61bと、折曲面62とを備えている。割目60は、電線100が防護管6内に挿入されるように防護管6の長手方向に沿って形成されている。折曲面62は、防護管6の割目60と反対側の位置よりも割目60に近い位置において、防護管6の長手方向に沿って形成され、防護管6の外側に向かって突出している。
平面61aは、折曲面62から割目60に向かっている。湾曲面61bは、例えば防護管6の弾性力によって端部の内面が平面61aの端部の外面に接触している。つまり、防護管6に力が加えられていない状態では、平面61aが湾曲面61bに内側から接触しているため、防護管6の内側と外側とは遮断されている。一方、平面61aに防護管6の弾性力に抗する力が図12(b)の白抜き矢印で示す方向に加えられた場合、防護管6が弾性変形して平面61aと湾曲面61bとが離間するため、防護管6の内側と外側とが連通される。
防護管6は、例えば、折曲面62側から折曲面62とは反対側に向かって厚みが厚くなるように形成されることで、折曲面62側よりも折曲面62とは反対側の方が重くなっている。このため、図11に示すように、防護管6は、電線100に装着されると、重力によって折曲面62とは反対側が下側を向き、折曲面62側の内面に電線100の外周面が接触するようになっている。
===電線への防護管装着作業について===
防護管6を例えば直接活線工法によって電線100に装着する場合、先ず、電線100の装着位置に防護管6の一端側を向け、電柱101側に防護管6の他端側を向けておく。次に、防護管6の一端側の平面61aを指等によって押し、平面61aと湾曲面61bの間を開く(図12(b)参照)。そして、開いた平面61aと湾曲面61bの間から防護管6内に電線100を挿入する(図12(c)参照)。
次に、防護管6の一端側から他端側へと、防護管6を電線100に押し当てることで、防護管6の内側に電線100を挿入していきながら、防護管6を装着位置に向けて押し進める。防護管6の内側に電線100が挿入されることで、電線100を介して加えられていた力が解放された部分では、防護管6の弾性力によって平面61aと湾曲面61bが接触する。これによって、一端側から他端側へと防護管6が電線100に装着されていく。
以上より、防護管6は、平面61aが内側から湾曲面61bに接触しているため、外側から平面61aと湾曲面61bとを離間するように加えられる力に対して弾性変形しやすい。一方、内側から平面61aと湾曲面61bとを離間するように加えられる力に対しては弾性変形しにくい。つまり、平面61aに外側から力を加えて容易に防護管6を電線100に装着することができる。一方、平面61aに内側から電線100が接触して弾性変形することが抑制されるため、電線100に装着された防護管6が電線100から外れることを効果的に抑制できる。
また、電線100に装着された防護管6の外側から平面61aに力を加えることで、防護管6を容易に弾性変形して、電線100から防護管6を容易に撤去することができる。
さらに、平面61aと湾曲面61bとの接触面積を大きくすることなく、電線100から防護管6が外れてしまうことを抑制できる。このため、例えば外側に延在する延在部材等を介して内側に電線100を挿入する防護管に比べ、電線100に防護管6を装着する際に電線100と防護管6とが接触する面積を小さくできる。これによって、防護管6と電線100との間に生じる摩擦力を低減でき、防護管6の電線100への装着を容易にすることができる。
また、電線100に装着された防護管6は、折曲面62側より折曲面62とは反対側が重くなっているため、重力によって折曲面62とは反対側が下側を向いた状態で安定する。このため、電線100の外周面は防護管6内の折曲面62側の内面同士の間に挟まれるように接触する。これによって、風力等によって防護管6が電線100に対して回転してしまうことを抑制でき、電線100に装着された防護管6が電線100から外れてしまうことをより確実に抑制できる。
また、防護管6の折曲面62が上側を向いている場合、防護管6が装着された電線100の外周面は、折曲面62の内面と部分的に接触する。このため、電線100と防護管6との間に非接触部分が形成される分、防護管6を装着位置に向けて押し進める際に、電線100と防護管6とが接触する面積を縮小できる。これによって、発生する摩擦力を低減できるため、より少ない力で防護管6を装着位置に向けて押し進めることができ、防護管6の電線100への装着を容易にできる。
<<<第7の実施形態>>>
===防護管の構成について===
第7の実施形態にかかる防護管7の構成について図13を参照して説明する。尚、図13において、図1(a)乃至図6(b)に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
防護管7は、プラスチック等の弾性を有する絶縁材料からなる中空形状を呈し、電線100の外周を覆うように装着される。尚、防護管7は、例えば、防護管7を成型するための金型に防護管7の材料となる樹脂等を注入し、硬化した樹脂を金型から取り外すことで、一体に形成される。また、電線100に装着された際に電線100の長手方向に沿う方向が長尺となっている。
防護管7は螺旋溝70を備えている。螺旋溝70は、螺旋ピッチが例えば防護管7の長手方向の長さと同程度となるような螺旋状に防護管7の周面に形成されている。螺旋溝70の、防護管7の長手方向と直交する方向の幅(以下単に幅と称する)は、例えば電線100の直径以上であることとする。この螺旋溝70を介して、防護管7内に電線100が挿入される。尚、螺旋溝70の幅は、電線100の直径以上であることに限定されず、例えば電線100の直径より僅かに短くてもよい。電線100の直径よりも僅かに短い幅の螺旋溝70からは、防護管7を弾性変形した状態で電線100が挿入される。
螺旋溝70から防護管7の内部に電線100が挿入されることで、防護管7が電線100に装着される。
===電線への防護管装着作業について===
防護管7を例えば直接活線工法によって電線100に装着する場合、先ず、防護管7の一端側の螺旋溝70の向きが、電線100の長手方向に対して略平行となるように、防護管7を傾けた状態で、螺旋溝70から防護管7の内側に電線100を挿入する。次に、電線100に対して防護管7を、螺旋溝70の螺旋方向とは反対方向に回転させながら、目的位置に向けて押し進める。これによって、一端側から他端側へと防護管7が電線100に装着されていく。
電線100に装着された防護管7を電線100から取り外す場合、防護管7の端部側の螺旋溝70の向きが、電線100の長手方向に対して略平行となるように防護管7を傾けた状態で、防護管7の外側に電線100を突出させながら、防護管7を回転する必要がある。このため、電線100に装着された防護管7が、風力や重力等によって螺旋溝70の方向と電線100の長手方向とが平行となるように傾きながら回転することは困難であり、電線100から外れてしまうことを抑制できる。これによって、防護管7を電線100に対してより確実に装着することができる。
また、防護管7は螺旋溝70を備える分、全体の重量が軽減すると共に、内側に挿入された電線100と接触する面積を縮小できる。このため、防護管7を電線100の装着位置に向けて押し進める際に、電線100と防護管7との間に生じる摩擦力を低減できる。これによって、より少ない力で防護管7を電線100の装着位置に向けて押し進めることができ、電線100への装着を容易にすることができる。
尚、防護管7の螺旋溝70の幅を電線100の直径より長くすることで、防護管7内に電線100を挿入する際に防護管7と電線100とに生じる摩擦力を低減でき、防護管7の電線100への装着をより容易にすることができる。
<<<その他の実施形態>>>
前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
前述した第1の実施形態では、防護管1、1’を連結して電線100に装着することとしたが、特にこれに限定されるものではない。電線100に装着される防護管1の本数は、防護管1を装着する必要がある電線100の径間や、電柱101から装着位置までの距離に応じて調整されればよく、例えば連結部材13及び連結片14を備えない1本の防護管1のみを電線100に対して装着してもよい。また、連結部材13及び連結片14を備える防護管1を3本以上連結して電線100に装着してもよい。
また、前述した防護管1は、電線100に装着される際に、湾曲面11同士の間に電線100の下側から電線100が押し込まれることとしたが、特にこれに限定されるものではない。電線100のどの方向から湾曲面11同士の間に電線100が押し込まれた場合であっても、防護管1を電線100に容易に装着することができる。
また、前述した防護管1は、直接活線工法によって、電柱101に登った作業者の手で直接電線100に装着されることとしたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、防護管1は、間接活線工法によって、防護管1を電線100に装着するための機器や、絶縁棒等を用いて電線100に装着されてもよい。また、電柱101上からではなく、高所作業車のバケット上等から電線100に装着されてもよい。尚、防護管2乃至7についても同様である。
また、前述した防護管1乃至5では、湾曲面11は内側に向かって湾曲していることとしたが、特にこれに限定されるものではない。湾曲面11(変形面)は、割目10が防護管1乃至5の内側に向かうように変形していればよく、例えば折り曲げられた平面から形成されていても、折り曲げられていない平面から形成されていてもよい。さらに、平面及び曲面の両方から形成されていてもよい。
また、前述した防護管3乃至5は、前述した防護管2と同様に延在片11aを備えていてもよい。また、前述した防護管3、4、6、7は、前述した防護管5と同様に複数の貫通孔50を備えていてもよい。また、前述した防護管6、7は、前述した防護管4と同様に複数の突起40を備えていてもよい。
1、1’、2、3、4、5、6、7…防護管,10、60…割目,11、11b、11c、61b…湾曲面,11a…延在片,12、62…折曲面,13…連結部材,13a…連結溝,14、14’…連結片,30…溝,40…突起,50…貫通孔,61a…平面,70…螺旋溝,100…電線,101…電柱

Claims (4)

  1. 弾性を有する絶縁材料からなり、電線を覆うように装着される防護管であって、
    前記電線が前記防護管内に挿入されるように前記防護管の長手方向に沿って形成される割目と、
    前記割目が前記防護管の内側に向かうように変形する変形面と、
    を備え、
    前記防護管が前記電線に装着されたとき、前記割目が下側を向くように形成されたことを特徴とする防護管。
  2. 前記防護管の前記割目とは反対側の位置において、前記防護管の長手方向に沿って内側に窪んだ溝
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の防護管。
  3. 前記防護管の前記割目とは反対側の位置において、前記防護管の長手方向に沿って内側に突出する複数の突起
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の防護管。
  4. 前記防護管の外周面と内周面との間を貫通する複数の貫通孔
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の防護管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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