JP5956309B2 - 電動工具 - Google Patents

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本発明は、工具を駆動するモータと、該モータを冷却するための冷却ファンとをハウジング内に収納している電動工具に関する。
かかる電動工具においては、モータを駆動することによって発生する電力損失が熱に変換されてしまい、その熱の影響によりモータの出力が低下する等の不具合が発生する。そのため、ハウジング内に外気を取り入れてモータを冷却し、その冷却した後の外気をハウジング外へ排気することが行われている。そこで、ハウジング内へ外気を取り入れる吸気口をハウジングの後端に形成し、ハウジング内の後部に配置した冷却ファンにより吸気口から取り入れた外気を前側に向けて案内する外気案内通路をハウジング内に形成している。さらに、外気案内通路で案内されてモータに当たった後の外気をハウジング外に排気する排気口を、冷却ファンよりも前側に位置するようにハウジングに形成している(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の構成によれば、外気案内通路をハウジングの内部に確保しなければならないため、ハウジングの大型化を招く不都合がある。この不都合を解消するために、ハウジングの後端に吸気口を形成し、吸気口からハウジング内の後部に配置された冷却ファンにより取り入れた外気を排気する排気口を、冷却ファンの外周に位置するようにハウジングの後端部に形成している。従って、吸気口からハウジング内に取り入れた外気を、冷却ファンの外周に位置する排気口から直ちにハウジング外へ排気することによって、ハウジングの大型化を抑制するようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−196363号公報 特開2006−297532号公報
上記特許文献2の構成によれば、冷却ファンの外周に位置する排気口がハウジングの後端部に形成されているため、例えば手を滑らせて電動工具を床等に落とした場合に、ハウジングの後端部が床に先に当たることによって、排気口が形成されて強度面において不利となるハウジングの後端部が床から直接衝撃力を受けて破損する等のトラブルが発生する。このようにハウジングの後端部が破損してしまうと、ハウジング自体を新たなハウジングに交換しなければならず、コスト面において不利になる不都合があった。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、ハウジングの大型化を抑制しながらも、落下による衝撃力でハウジングが破損することを抑制することができる電動工具を提供することを課題とする。
本発明に係る電動工具は、工具を駆動するモータと、該モータを冷却するための冷却ファンとをハウジング内に収納し、外気を取り入れる後側吸気口を前記冷却ファンよりも後側に位置するように、前記ハウジングに設けると共に、前記後側吸気口から取り入れた外気を該ハウジング外へ排気する排気口を前記冷却ファンの外周に位置するように、前記ハウジングに設けている電動工具であって、前記排気口には、外部に連通する連通孔が形成されたカバー本体と該連通孔に設けられるフィルタ部とを備えるカバー部材が取り付けられており、前記ハウジングは、ハウジング本体と、該ハウジング本体の後方に配置されるテールカバーとを備え、前記カバー部材は、前記ハウジング本体と前記テールカバーとの間に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、冷却ファンが回転すると、冷却ファンよりも後側に位置するようにハウジングに形成された吸気口から外気がハウジング内に入り込む。入り込んだ外気は、ハウジング内のモータを冷却した後、冷却ファンの外周に位置するようにハウジングに形成された排気口からハウジング外へ排気される。このように吸気口からハウジング内に取り入れた外気を冷却ファンの外周に位置する排気口から直ちにハウジング外へ排気することによって、ハウジングの大型化を抑制することができる。また、排気口に、カバー部材が取り付けられていることから、排気口が形成されているハウジングの部分がカバー部材により覆われた状態になっている。しかも、カバー部材が、ハウジング本体とテールカバーとの間に配置されていることから、例えば手を滑らせて電動工具を床等に落とした場合に、ハウジング本体やテールカバーが床に先に当たることによって、連通孔が形成されて強度面において不利となるカバー部材が床から直接衝撃力を受けて破損する等のトラブルが発生することを抑制できる。また、カバー部材のカバー本体にフィルタ部を備えているので、カバー本体の連通孔から異物がハウジング内に進入することをフィルタ部で阻止することができる利点もある。
また、本発明に係る電動工具は、前記テールカバーが前記ハウジング本体に固定された状態においては、前記カバー部材が前記排気口に取り付けられている取付状態が保持されていてもよい。
かかる構成によれば、テールカバーがハウジング本体に固定された状態においては、カバー部材が排気口に取り付けられた取付状態が保持されるので、カバー部材に対する特別な固定手段を不要にすることができる。
また、本発明に係る電動工具は、前記モータを構成するモータ本体が、前記冷却ファンよりも前側に配置され、外気を取り入れる前側吸気口は前記冷却ファンよりも前側に位置するように、前記ハウジングに設けられており、前記前側吸気口は、前記カバー部材により覆われていてもよい。
かかる構成によれば、前側吸気口が、カバー部材により覆われているので、前側吸気口から異物がハウジング内に進入することをカバー部材で阻止することができる。
また、本発明に係る電動工具は、前記ハウジング本体又はカバー部材には、前記排気口が臨む空間と前記前側吸気口が臨む空間とに区画する区画壁部を設けていてもよい。
かかる構成によれば、排気口を通過する外気が、前側吸気口側に移動して前側吸気口からハウジング内に入り込んだ外気に合流することを区画壁部が阻止することができる。従って、前側吸気口からハウジング内に入り込んだ外気の温度が、排気される直前の温度が高くなった外気によって高められるといったことがなく、ハウジング内の冷却効率が低下することを抑制することができる。
以上の如く、本発明によれば、吸気口からハウジング内に取り入れた外気を冷却ファンの外周に位置する排気口から直ちにハウジング外へ排気することによって、ハウジングの大型化を抑制することができる。しかも、排気口に取り付けられているカバー部材が、ハウジング本体とテールカバーとの間に配置されていることによって、落下による衝撃力でハウジングが破損することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る電動工具を示し、(a)は側面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。 同実施形態に係る電動工具を示し(a)は縦断側面図、(b)は上側部分の背面図である。 同実施形態に係る電動工具を示し(a)は横断平面図、(b)は図1(a)におけるB−B線断面図である。 同実施形態に係る電動工具においてテールカバー及びカバー部材を取り外した状態を示す側面図である。 テールカバーを内側から見た斜視図である。 カバー部材を内側から見た斜視図である。
以下、本発明に係る電動工具の一実施形態について、図1〜図6に基づいて説明する。尚、この実施形態では、バッテリ式の電動工具を例に挙げて説明するが、商用交流電源で駆動可能な電動工具であってもよいし、バッテリ及び商用交流電源のいずれでも駆動可能な電動工具であってもよい。また、本実施形態に係る電動工具は、インパクトドライバとして構成される場合を例示しているが、各種の電動工具、例えばドリル、スクリュードライバ、レンチ、鋸、ハンマドリル、グラインダ、ミキサ、トリマ等にも適用することができる。
図1(a),(b)は、モータ1(図2(a)、図3(B)参照)などが収納されるハウジング2の下部にバッテリパック3が装着された電動工具を示している。尚、図1(a)において、紙面方向手前側を右側とし、紙面方向奥側を左側とし、紙面の右側を前側とし、紙面の左側を後側とし、紙面の上側を上側とし、紙面の下側を下側として、以下において説明する。
図2(a)及び図3(a),(b)に示すように、モータ1は、モータ本体4と、モータ出力軸5と一体回転する電機子(図示せず)及び整流子6と、整流子6と接触し、電力供給を行うブラシ7とを備える整流子モータから構成されている。
ハウジング2は、図示していない工具を駆動するギヤ機構8を覆うギヤケース9が収納されているギヤケースカバー10と、このギヤケースカバー10の後側を覆うとともにモータ本体4及びモータ本体4の直後方に位置する冷却ファン11を収納する前後端が開口された筒状のハウジング本体12と、このハウジング本体12の後端の開口12K(図4参照)を閉じるとともにハウジング本体12の後端から下方に延びるテールカバー13とを備えている。テールカバー13の下方の前側には、トリガ14を備えたハンドルグリップ15を備えている。このトリガ14を操作することによって、モータ1への電力の供給と遮断とを切り替えることができる。尚、ギヤケース9の前端部は、ギヤケースカバー10から外部に露出している。
ギヤ機構8は、モータ1のモータ出力軸5に連結した遊星歯車機構で構成された減速機構16と、減速機構16で減速されたモータ1の回転力が伝達されるスピンドル17と、スピンドル17に連結されたインパクト機構18とを備えている。モータ出力軸5は、軸受け19によって回転自在に軸支されている。
インパクト機構18は、前端に位置するアンビル20と、ハンマ21とを有しており、ねじ締め作業において、工具(図示していない)が取り付けられるアンビル20に一定以上の外部トルク(ねじ締め抵抗)が付加されると、ハンマ21がアンビル20に対して回転方向に打撃され、これにより強固なねじ締めを行うことができる。
冷却ファン11は、多数の羽根が取り付けられた羽根車に構成され、モータ1のモータ出力軸5に一体回転自在に取り付けられている。
ハウジング本体12は、図3(a)に示すように、左右方向に分割可能な2つ割りに構成され、左半分を構成する第1部材22と、右半分を構成する第2部材23とから構成されている。これら第1部材22と第2部材23とが複数のビスB1(図1(a)参照)で互いに連結固定されている。
また、図3(a)及び図4に示すように、第1部材22及び第2部材23は、前側に位置する本体部分22A,23Aと、これら本体部分22A,23Aの後端から後方へ延びるとともに本体部分22A,23Aよりも左右方向内側に引っ込んだ凹部形状に形成された延出部分22B,23Bとからなる。そして、延出部分22B,23Bに後述する後側吸気口32から取り入れた外気をハウジング2外へ排気する排気口24を形成している。つまり、冷却ファン11の外周に位置するようにハウジング2に排気口24が形成されている。尚、この排気口24は、第1部材22及び第2部材23に上下方向に所定間隔を置いて形成された複数個(図4では第2部材23に5個)の矩形状の開口24A(図4に右側の開口24Aを参照)から構成されている。
第1部材22及び第2部材23の延出部分22B,23Bには、外部に連通する3個の連通孔25aが形成されたカバー部材25が着脱自在に取り付けられ、前記排気口24及び後述する前側吸気口33とがカバー部材25で覆われている。各カバー部材25は、前記3個の連通孔25aが形成されたカバー本体25Aと、カバー本体25Aに設けられ、連通孔25aからの異物の進入を阻止するためのフィルタ部25Bとを備えている。
次に、一方(右側)のカバー本体25Aについて詳述する。尚、他方のカバー本体25Aも同一構成である。
図4及び図6に示すように、カバー本体25Aは、ハウジング本体12の左右側壁の一部を形成するべく、円弧状に湾曲形成された合成樹脂製の板材から構成されている。カバー本体25Aにおける排気口24に対応する後側部分に、排気口24と略同一の大きさの外形を有する開口が形成され、その開口を上下方向2箇所に設けたリブ25Rで仕切ることによって3個の矩形状の連通孔25aが形成されている。
また、カバー本体25Aの内面の上下端には、フィルタ部25Bをカバー本体25Aに固定すべく、フィルタ部25Bの上下端を係止固定する係止爪25F,25Fが一体形成されている。また、図3(a)及び図6に示すように、カバー本体25Aの内面の前後方向略中央には、排気口24が臨む(連通する)第1空間26と後述する前側吸気口33が臨む(連通する)第2空間27とに区画する縦向きで板状の区画壁部28が内側に突出した状態で一体形成されている。具体的には、右側の区画壁部28の内側端面28Aが後側部分23Bの外面23bに当接することによって、排気口24が臨む第1空間26と後述する前側吸気口33が臨む第2空間27とに区画することができる。前記区画壁部28を設けることによって、カバー本体25A(カバー部材25)の補強にもなっている。第1空間26は、フィルタ部25Bを介して外部と連通する空間であり、この第1空間26を通過した外気がフィルタ部25Bから外部へ排気される。また、第2空間27は、後述する前側吸気口33、隙間S、前側吸気導入口29を介して外部と連通する空間であり、前側吸気導入口29から吸気された外気が、隙間S、前側吸気口33を介して第2空間27へ入る。尚、左側の区画壁部28も同様に形成されている。更に、図4及び図6に示すように、カバー本体25Aのテールカバー側端には、テールカバー側に突出する上下一対の突起25T,25Tが一体形成されている。更にまた、図1(a)及び図6に示すように、カバー本体25Aの上下端には、ハウジング本体12の上下端に形成された凹部12A,12B内に入り込んでカバー本体25Aがハウジング本体12に係止保持される係止部としてのフック25X,25Xが一体形成されている。係止部25X,25Xは、略L字状に構成されているが、どのような形状であってもよい。
また、カバー部材25は、図1(b)、図3(a)及び図4に示すように、ハウジング本体12とテールカバー13との間に配置されており、テールカバー13がハウジング本体12に複数(ここでは2本)のビスB2(図3及び図4参照)で固定された状態においては、カバー部材25が排気口24に取り付けられている取付状態が保持される構成になっている。具体的には、テールカバー13を装着することによって、カバー部材25のカバー本体25Aの突起25T,25Tがテールカバー13の内側に入り込んで仮止めされた状態になる。その状態においてテールカバー13をビスB2で固定することによって、カバー本体25Aが外れようとしても、カバー本体25Aの突起25T,25Tがテールカバー13の内側に当たるため、テールカバー13を外さない限り、カバー本体25Aが外れることがない。尚、前記テールカバー13をハウジング本体12から取り外せば、カバー部材25を排気口24から取り外すことが可能になる。
フィルタ部25Bは、円弧状に湾曲した金属製の板材に多数の通気孔25bが形成された剛性のあるパンチングメタルから構成されている。尚、通気孔25bは、円形(楕円形や多角形でもよい)に形成されている。このように剛性のあるパンチングメタルから構成されたフィルタ部25Bは、当接する異物から受ける衝撃力によって破損し難く、耐久性を高めることができる。また、パンチングメタル25Bが塵埃等により目詰まりを起こした場合でも、ブラシ等により塵埃を掃き落とす清掃作業時において、パンチングメタル25Bが容易に変形するようなことがなく、清掃作業を容易迅速に行える利点がある。そして、カバー本体25Aの係止爪25F,25Fにパンチングメタル25Bの上下端を係止することによって、パンチングメタル25Bをカバー本体25Aに固定することができる(図6参照)。尚、パンチングメタル25Bの上下端と上下の係止爪25F,25Fとの係止を解除することによって、パンチングメタル25Bをカバー本体25Aから迅速に取り外すことができる。
図3(a)に示すように、ハウジング本体12の延出部分22B,23Bの排気口24よりも前側部分には、前側吸気口33が形成され、この前側吸気口33がカバー部材25により覆われている。前側吸気口33は、図4に示すように横長状の複数(図では上下2箇所に形成された合計8個)の第1開口33Aと、第1開口33Aよりも短い横長状の複数(上下に形成された第1開口33A,33A間に形成された3個)の第2開口33Bとを備えている。このように横長状の開口33A,33Bに形成することによって、異物が入り難くしている。更に、前側吸気口33を、カバー部材25により覆うことによって、前側吸気口33から異物がハウジング2内に進入することをカバー部材25で阻止することができる。そして、カバー部材25の前側部分の内面25Iとこれに対向するハウジング本体12の外面12aとの間には、隙間(外気中継用空間)Sが形成されており、この隙間Sの前端にハウジング2内に外気を取り入れる前側吸気導入口29が形成されている。従って、前側吸気導入口29から取り込んだ外気が、隙間Sを通して前側吸気口33に案内され、前側吸気口33を通してハウジング本体12内に入り込む。また、ハウジング2内に収納されているモータ本体4は、冷却ファン11よりも前側に配置され、かつ、前側吸気口33と前後方向において略同一位置に配置されている。従って、前側吸気導入口29から隙間Sを通して取り込んだ外気は、カバー本体25Aに形成された区画壁部28に当たって前側吸気口33からハウジング2内に移動し、モータ本体4に当たってモータ本体4を冷却する。この後、冷却後の外気は、冷却ファン11側へ移動し、排気口24を通してハウジング2外へ排出される。
テールカバー13の後端部は、図2(a),(b)及び図3(a)に示すように、内外2枚のカバー部材30,31からなり、それらカバー部材30,31を前後方向で重ね合わせて係合させることで一体化されている。また、テールカバー13の後端面には、外気を取り入れる後側吸気口32が形成されている。後側吸気口32は、外側のカバー部材31に形成された大きな外側開口31Aと、各開口31A内に取り入れた外気を内部へ取り込めるように各開口31Aに臨む(連通する)ように内側のカバー部材30に形成された小さな2個の内側開口30A,30Aとから構成されている。ここでは、6個の外側開口31Aと、12個の内側開口30Aとを設けている。各内側開口30Aの内面には、取り入れた外気を取り入れた方向とは異なる方向(ここでは取り入れた方向と直交する方向)へ案内するための気流案内用のリブ30R(図3(a)及び図5参照)が形成されている。尚、後側吸気口32は、形状及び大きさが異なるものに構成されているが、同一の形状で同一の大きさに構成されていてもよい。
図3(a),(b)に示すように、テールカバー13内には、モータ1の整流子6及びブラシ7が収納されており、後側吸気口32から取り込んだ外気が、整流子6及びブラシ7に当たって冷却した後、排気口24からハウジング2外へ排出される。
上記のように構成された電動工具の動作について説明する。
例えば、ねじ締め作業時に、トリガ14が押されてモータ本体4が駆動されると、モータ出力軸5が所定の速度で回転される。その回転は、減速機構16により減速されてスピンドル17を介してインパクト機構18のアンビル20に伝達される。伝達された回転力によりアンビル20に取り付けられた工具(図示せず)が回転されてねじ締めが実行される。ねじ締め中に所定値以上のトルクがハンマ21に作用すると、スピンドル17の回転がハンマ21による打撃力に変換され、この打撃力が付与されることによって、所望のねじ締めが完了する。
前記ねじ締め作業中にモータ本体4を駆動することによって、モータ本体4が発熱するだけでなく、大電流がブラシ7から整流子6に流れたり、ブラシ7と整流子6とが摺動することによってブラシ7及び整流子6が発熱する。このとき、モータ1の駆動により冷却ファン11が一緒に回転する。冷却ファン11が回転すると、図3(a)に示すように、冷却ファン11よりも後側に位置するようにハウジング2のテールカバー13に形成された後側吸気口32から外気が矢印P1で示すようにハウジング2内に入り込む。入り込んだ外気は、気流案内用のリブ30Rにより矢印P2で示す方向に変更された後、テールカバー13の内面に当たって矢印P3で示す方向に変更され、ハウジング2内のブラシ7と整流子6に当たってブラシ7と整流子6を冷却する。その後、外気は、矢印P4で示す方向に移動してから、冷却ファン11の外周に位置するようにハウジング2に形成されている排気口24からハウジング2外へ排気される。一方、前記のように冷却ファン11が回転すると、冷却ファン11よりも前側に位置するようにハウジング2に形成された前側吸気導入口29からも外気が矢印P5で示す方向から取り入れられる。その取り入れられた外気が、隙間S、前側吸気口33を通ってから矢印P6で示す方向(径方向内側)に入り込み、ハウジング2の中心部に位置するモータ本体4に当たり、モータ本体4を冷却する。その後、外気は、矢印P7で示す方向に移動されて、排気口24からハウジング2外へ排気される。
本発明では、排気口24に取り付けられたカバー本体25Aに備えているフィルタ部25Bによって、螺子や釘等の異物がハウジング2内に進入することを阻止することができる。また、前側吸気口33がカバー部材25により覆われているから、前側吸気口33から異物がハウジング2内に進入することをカバー部材25で阻止することができる。しかも、カバー本体25Aが排気口24に着脱自在に取り付けられているから、ハウジング本体12を取り外すことなく、テールカバー13を取り外してカバー本体25Aをハウジング本体12から係止を解除して取り外すだけで、フィルタ部25Bの点検や清掃等を直ちに行え、メンテナンス面において有利になる。
また、本発明では、テールカバー13をハウジング本体12へ固定することによって、カバー部材25が取り外し不能に固定されるので、カバー部材25に対する特別な固定手段を不要にすることができる。また、カバー部材25が、ハウジング本体12とテールカバー13との間に配置されていることから、例えば手を滑らせて電動工具を床等に落とした場合に、ハウジング本体12やテールカバー13が床に先に当たることによって、連通孔25aが形成されて強度面において不利となるカバー部材25が床から直接衝撃力を受けて破損する等のトラブルが発生する可能性を低くすることができる。
また、本発明では、排気口24を通過する外気が、前側吸気口33側に移動して前側吸気導入口29から前側吸気口33を通してハウジング2内に入り込んだ外気に合流することを区画壁部28が阻止することができる。従って、前側吸気導入口29から前側吸気口33を通してハウジング2内に入り込んだ外気の温度が、排気される直前の温度の高くなった外気によって高められるといったことがなく、ハウジング2内の冷却効率が低下することを抑制することができる。
尚、本発明に係る電動工具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、実施形態で示した整流子モータをブラシレスモータに代えてもよい。
前記実施形態では、後側吸気口32をハウジング2の後端面に形成したが、ハウジング2の後部側面に形成してもよい。
また、前記実施形態では、排気口24をハウジング2の左右側面の2箇所に設けたが、1箇所又は3箇所以上設けてもよい。
また、前記実施形態では、後側吸気口32の他に、前側吸気口33を設けたが、前側吸気口33を省略して実施することもできる。この場合、モータ本体4を冷却ファン11よりも後側に配置することが冷却効率の面で好ましい。また、前側吸気口33をカバー部材25により覆うことによって、前側吸気口33から異物がハウジング2内に進入することをカバー部材25で阻止することができる利点があるが、例えば前側吸気口33をカバー部材25よりも前側に位置するようにハウジング本体12に形成して、前側吸気口33をカバー部材25により覆わない構成にしてもよい。
また、前記実施形態では、カバー部材25をハウジング2に仮止めできるようにカバー部材25及びハウジング2に係止構造を設けたが、係止構造を省略して実施することもできる。
また、前記実施形態では、フィルタ部25Bをパンチングメタルから構成したが、柔軟性を有するメッシュ状のシートから構成してもよい。このシートは、外枠に取り付けて使用する他、外枠の無いシートをカバー本体25Aに接着剤などにより直接固定して使用することができる。
また、前記実施形態では、カバー部材25をハウジング本体12に取り付けた後、テールカバー13を取り付ける構成にしたが、テールカバー13を取り付けた後、カバー部材25をハウジング本体12又はテールカバー13(ハウジング2)に取り付ける構成にしてもよい。このように構成することによって、テールカバー13を着脱することなく、カバー部材25を一層迅速に着脱することができる。尚、カバー部材25をハウジング2に固定するには、ビスによる固定の他、係止による固定などが考えられる。
また、前記実施形態では、カバー本体25Aに区画壁部28を設けたが、ハウジング本体12に区画壁部28を設けてもよいし、カバー本体25Aとハウジング本体12の双方に区画壁部28を設けてもよい。
また、前記実施形態では、ハウジング2を、ギヤケースカバー10と、ハウジング本体12と、テールカバー13の3つの部材から構成したが、1つの部材又は2つの部材あるいは4つ以上の部材から構成してもよい。
また、前記実施形態では、カバー本体25Aの内面側にフィルタ部25Bを設けたが、カバー本体25Aの外面側にフィルタ部25Bを設けてもよい。
また、前記実施形態では、第1部材22及び第2部材23が、本体部分22A,23Aと、延出部分22B,23Bとから構成されていたが、第1部材22及び第2部材23が、本体部分22A,23Aのみから構成され、延出部分22B,23Bを独立した部材から構成してもよい。この場合、独立した部材からなる延出部分22B,23Bにカバー部材25を取り付けることになる。
また、前記実施形態では、前側吸気口33を異なる大きさの2種類の開口33A,33Bから構成したが、同一の大きさの開口から構成してもよいし、場合によっては1個の大きな開口から構成することもできる。
1…モータ、2…ハウジング、3…バッテリパック、4…モータ本体、5…モータ出力軸、6…整流子、7…ブラシ、8…ギヤ機構、9…ギヤケース、10…ギヤケースカバー、11…冷却ファン、12…ハウジング本体、12a…外面、12A,12B…凹部、12K…開口、13…テールカバー、14…トリガ、15…ハンドルグリップ、16…減速機構、17…スピンドル、18…インパクト機構、19…軸受け、20…アンビル、21…ハンマ、22…第1部材、22A,23A…本体部分、22B,23B…延出部分、23…第2部材、24…排気口、25…カバー部材、25A…カバー本体、25B…フィルタ部(パンチングメタル)、25F…係止爪、25R…リブ、25T…突起、25X…フック、25X…係止部、25a…連通孔、25b…通気孔、26,27…空間、28…区画壁部、29…前側吸気導入口、30,31…カバー部材、30A,31A…内側開口、30R…リブ、32…後側吸気口、33…前側吸気口、B1…ビス

Claims (4)

  1. 工具を駆動するモータと、該モータを冷却するための冷却ファンとをハウジング内に収納し、外気を取り入れる後側吸気口を前記冷却ファンよりも後側に位置するように、前記ハウジングに設けると共に、前記後側吸気口から取り入れた外気を該ハウジング外へ排気する排気口を前記冷却ファンの外周に位置するように、前記ハウジングに設けている電動工具であって、
    前記排気口には、外部に連通する連通孔が形成されたカバー本体と該連通孔に設けられるフィルタ部とを備えるカバー部材が取り付けられており、
    前記ハウジングは、ハウジング本体と、該ハウジング本体の後方に配置されるテールカバーとを備え、
    前記カバー部材は、前記ハウジング本体と前記テールカバーとの間に配置されていることを特徴とする電動工具。
  2. 前記テールカバーが前記ハウジング本体に固定された状態においては、前記カバー部材が前記排気口に取り付けられている取付状態が保持されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記モータを構成するモータ本体が、前記冷却ファンよりも前側に配置され、外気を取り入れる前側吸気口は前記冷却ファンよりも前側に位置するように、前記ハウジングに設けられており、
    前記前側吸気口は、前記カバー部材により覆われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
  4. 前記ハウジング本体又はカバー部材には、前記排気口が臨む空間と前記前側吸気口が臨む空間とに区画する区画壁部を設けていることを特徴とする請求項3に記載の電動工具。
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