JP5956301B2 - 大型搬送連結車両 - Google Patents

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本発明は、大型搬送車両同士を前後に並べて簡易に連結することが可能な大型搬送連結車両に関する。
製鉄所などでは、大型重量物を構内で運搬するような場合に自動走行が可能な大型搬送車両が利用されている。大型搬送車両は、例えば全長が数メートルから十数メートルの平面が矩形の車体が複数の走行装置に支持され、独立して制御可能な走行装置によって走行や操舵を可能にしたものである。そうした大型搬送車両は、搬送物によっては一台では搭載できず、前後に並べた大型搬送車両を連結させて搬送する場合があり、そのため車体同士を前後に連結する連結構造を有している。下記特許文献1には、大型搬送車両同士の連結構造が開示されている。具体的には、台車フレームの前端部若しくは後端部に被係合突起が突設され、重ね合わせた被係合突起同士に連結ピンを通して連結する連結構造である。
特開2002−178916号公報
前述した連結ピンなどによる従来の連結構造は、連結部分である大型搬送車両同士の車体間に隙間ができてしまう。その際、クレーンなどを使用し、搬送物を吊り上げた状態で、連結した大型搬送車両に対して一気に載せたり降ろしたりすることができれば問題はない。しかし、大きな搬送物は、大型搬送車両の車体上をローラを使用して前後の長手方向に移動させて搭載する必要が生じ、隙間の空いた連結部分を通過させることができない。そこで、連結部分には隙間を塞ぐための連結部材が別途必要になる。ところが、そうした連結部材は大きくて重いものであり、更に外れないようにボルト締めなどしなければならない。そのため、大型搬送車両に構成された従来の連結構造では、連結あるいは切り離しを簡単に行うことができず、作業に時間を要してしまっていた。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、連結作業が簡単な大型搬送連結車両を提供することを目的とする。
本発明に係る大型搬送連結車両は、矩形状の車体が複数の走行装置に支持され、大型の搬送物を搭載する大型搬送車両であり、その大型搬送車両同士が前後に連結されたものであり、前記大型搬送車両同士を連結する連結構造が、向かい合う車体の前後方向端部に複数のローラが設けられた受部材と、連結時に前記大型搬送車両の車体上面の高さに合わせた面を構成する連結部上面部材を備え、各大型搬送車両に設けられた前記受部材のローラに嵌合するU字形の嵌合部が設けられた連結器とを有するものであることを特徴とする。
また、本発明に係る大型搬送連結車両は、前記連結器が、前記嵌合部に入り込んだ前記ローラの抜けを防止するロック機構が設けられたものであることが好ましい。
また、本発明に係る大型搬送連結車両は、前記受部材が、車体幅方向に両側に設けられ、その各受部材が車体幅方向に複数のローラを有し、複数のローラのうち少なくとも一つがツバ付きローラであり、前記連結器が、前記各受部材に対応して設けられ、その各連結器は、前記ツバ付きローラに対応する前記嵌合部が前記ツバ付きローラの溝内に嵌り込むようにしたものであることが好ましい。
また、本発明に係る大型搬送連結車両は、前記車体には前記ロック機構のロック状態を検出するセンサを有することが好ましい。
また、本発明に係る大型搬送連結車両は、前記ロック機構には磁石が取り付けられ、前記センサは、前記磁石の有無と極性とを検出するものであることが好ましい。
また、本発明に係る大型搬送連結車両は、前記大型搬送車両が、車体上面に被搬送部材を移動させるレールが設けられたものであり、車体の前後方向端部には揺動レールが設けられ、その揺動レールは、連結後に揺動して前記連結器の連結部上面部材に載せられるようにしたものであることが好ましい。
また、本発明に係る大型搬送連結車両は、前記連結器が、その連結部上面部材に前記大型搬送車両の車体上面のレール同士を繋げるレール部材が設けられたものであることが好ましい。
本発明によれば、連結器を受部材に対して嵌合させることにより大型搬送車両同士を連結させることができ、それにより連結器の連結部上面部材を介して連結部分で車体同士の上面が繋げられた状態になり、搬送物が車体上面を移動することが可能になる。そして、特に連結作業が連結器の嵌め合わせによるものであるため、大型搬送車両同士の連結を簡単に行うことができる。
2台の大型搬送車両を前後方向に並べた状態を示した斜視図である。 2台の大型搬送車両を前後方向に連結した状態を示した斜視図である。 連結構造を構成する大型搬送車両に形成された受部材を示した斜視図である。 連結構造を構成する連結器を一方向から示した斜視図である。 連結構造を構成する連結器を他方向から示した斜視図である。 連結構造を構成する連結器を、大型搬送車両同士を連結した状態の図7のF−F矢視で示した断面図である。 連結構造を構成する連結器を、図6のE−E矢視断面で示した図である。 大型搬送車両の位置決め機構を構成する各部材の位置を車体平面から示した図である。 大型搬送車両の位置決め機構を構成する嵌合ピンによる位置決め状態を示した図である。
次に、本発明に係る大型搬送連結車両の実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、2台の大型搬送車両を前後方向に並べた状態を示した斜視図であり、図2は、2台の大型搬送車両を前後方向に連結した大型搬送連結車両を示した斜視図である。大型搬送連結車両3は、同じ大型搬送車両1,2が長手方向に連結されたものであり、その大型搬送車両1,2は、荷台となる車体10が複数の走行装置に支持され、独立して制御可能な走行装置によって走行や操舵を可能にしたものである。
走行装置は、例えば走行モータと操舵モータを備え、その走行モータにより車軸を回転させる走行機構や、操舵モータによりタイヤを操舵させる操舵機構が設けられている。また、油圧シリンダの作動により車体を昇降させる昇降機構も構成されている。こうした複数の走行装置は、搭載する制御装置の制御により連動するように構成されている。
更に、大型搬送車両1,2は、制御装置の制御によって予め設定された走行ルートを自動走行できるようにしたものである。例えば走行ルート上に所定間隔で埋め込まれた複数のトランスポンダから位置情報を受信し、そうした位置情報の他に搭載するロータリエンコーダやジャイロスコープで検出した値から走行位置や進行方位を算出する。そして、算出結果に基づく走行制御及び操舵制御により、大型搬送連結車両3が指定された走行ルートに沿った目的地までの走行が行われる。
次に、大型搬送車両1,2の車体10は、平面視が矩形の荷台を構成するものであり、前後の長手方向に沿って左右両端にレール11,12が設けられている。すなわち、大型搬送車両1,2は、搬送物をレール11,12を介して車体10上を移動させて搭載するようにしたものである。そのため、搭載された搬送物が接することのない車体10の中央部には、エア配管や電気ケーブルなどの取り扱いを容易にするほか、車体を軽量化するため開口部が形成されている。
レール11は、車体10の上面に左右2本ずつ敷設され、片側にはレール11の間にレール12が1本敷設されている。搬送物は、レール11,12上を転がるローラを備えた不図示の搭載用台車を介して、大型搬送連結車両3に対する搬入と搬出が行われる。搭載用台車は、各レール11,12に対応したローラを有しているが、レール11に対応するものはツバ無しローラであり、レール12に対応するものだけがツバ付きローラである。そのため、レール12に対するローラにより搭載用台車の脱線防止が図られている。
こうした大型搬送連結車両3は、大型搬送車両1,2の連結時に、図1に示すよう前後に並べられる。そして、所定の距離に近づけられた後、図2に示すように車両10同士が連結器20(20A,20B)によって連結される。大型搬送車両1,2の連結構造は、連結器20A,20Bの連結が行われる車体10の左右両側に設けられている。なお、連結器20Aと連結器20Bとの違いは、レール12の一部を備えているか否かであり、その他の構成は共通である。従って、以下に示す連結構造の構成については、主に連結器20A側を示して説明する。
先ず、大型搬送車両1,2には、図3に示すように、連結構造を構成する一組の受部材41,42が設けられている。受部材41,42は、連結器20A,20Bに対応するように、車体10の前後方向端部の左右にそれぞれ設けられている。連結構造は、こうした大型搬送車両1,2に設けられた受部材41同士、受部材42同士を連結器20(20A,20B)によって連結させるものである。ここで、図3は、大型搬送車両1に形成された受部材41,42を示した斜視図である。
受部材41,42は、それぞれ左右一対のブラケット45,45が車体10の端面にボルトによって固定され、そのブラケット45,45に対して、受部材41にはツバ無しローラ46が軸支され、受部材42にはツバ付きローラ47が軸支されている。両ローラ46,47は同軸上に設けられ、その回転軸は車体10の端面に平行であり、且つ水平に設定されている。受部材41,42は、レール11,11の幅に合わせた間隔で取り付けられているため、その位置には揺動レール13がそれぞれ設けられている。
揺動レール13は、図3に示すように起立し、連結器20の連結作業時に作業スペースを確保し、連結後の連結器20の上に載せられるように配置され、大型搬送車両1,2の各レール11を繋ぐものである。レール11は、車体10の連結側端部に端部レール15が設けられ、その端部レール15に揺動レール13が軸着されている。端部レール15は大型搬送車両1,2の両方のレール11に設けられ、揺動レール13も大型搬送車両1,2の両方に設けられている。
次に、図4及び図5は、連結器20(特に連結器20A)を方向を変えて示した斜視図である。連結器20は、連結プレート21の下面側に受部材41,42に嵌合する嵌合部が形成され、その嵌合部は、大型搬送車両1,2のローラ46同士又はローラ47同士を連結するように構成されている。また、図示する連結器20Aには、連結プレート21の上面側にレール12の一部を構成するレール部材16が固定されている。そして、他方の連結器20Bは、連結プレート21の上面側に特に何も設けられていない。なお、本実施形態では、連結プレート21が特許請求の範囲に記載する連結部上面部材を構成する。
ここで図6及び図7は、連結器20(特に連結器20A)を示した図である。なお、図6は、大型搬送車両1,2を連結した状態のツバ付きローラ47の位置(図7のF−F矢視)で示した断面図である。一方、図7は、ローラ46,47の軸方向に沿って切断した図6のE−E矢視断面で示した図である。
連結器20の嵌合部は、大型搬送車両1,2の一対のツバ無しローラ46,46に対し嵌合プレート22が、同じく一対のツバ付きローラ47,47に対し嵌合プレート23が設けられている。嵌合プレート22,23は、ツバ無しローラ46,46又はツバ付きローラ47,47が入り込むU字形状部分201が2箇所ずつ設けられ、そこにはU字形状部分201に合わせた湾曲形状の嵌合プレート202が接合されている。そして、U字形状部分201を左右に分けるように、嵌合プレート22,23に直交して中板24が接合されている。
中板24が接合された嵌合プレート22,23は、左右に比べて中央部分の寸法が下方に短く形成され、その下には連結器20の連結状態でローラ46,47が外れないようにしたロック機構が設けられている。嵌合プレート22,23の中央部分には、中板24の下に下板25が固定されている。下板25には、下方に突き出すようにしてシャフト受26a,26b,26cが間隔をあけて固定され、中板24に沿って直線上に配置されている。各シャフト受26a,26b,26cには同軸上に貫通孔が形成され、その貫通孔には滑り軸受を介してシャフト27が挿入されている。
シャフト27には2箇所にロックバー28,29が一体に固定されている。2個のロックバー28,29は、嵌合プレート22,23の位置に合わせて設けられ、図6に示すように嵌り込んだローラ46,47が外れないように、U字形状部分201の開放した下方開口側を塞ぐように配置される。ただし、連結器20を着脱する場合には邪魔になってしまうため、シャフト27を軸方向に引いてロックバー28,29の位置を変えることができるようになっている。
シャフト27は丸棒であるため、軸方向の移動に際して回転してしまったのでは、ロックバー28,29の平らな上面を水平状態に保つことができず、ロックバー28,29が受部材41,42に当たってしまい、ロック状態を作り出せなくなる。そのため、図7に示すように、ロックバー29側には、シャフト受26b,26cの下に回転防止板34が固定されている。シャフト受26b,26cはロックバー29の移動領域に合わせて配置され、回転防止板34はロックバー29の平らな下面と僅かな隙間をとって配置されている。従って、傾き始めたロックバー29の下面が回転防止板34に接することで、両ロックバー28,29の水平状態が保たれるようになっている。
シャフト27には中央部分にバネ受30が固定され、そのバネ受30とシャフト受26aとの間にスプリング31が装填されている。そのため、シャフト27がバネ受30を介してスプリング31により付勢され、ロックバー28がシャフト受26aに当たって位置決めされている。このとき2個のロックバー28,29は、図7に示すように、嵌合プレート22,23の下に位置し、連結時にはローラ46,47の真下に位置するようになっている。
連結器20には、受部材41,42に対する着脱を容易にするため、ロック機構によるロック解除状態を維持するストッパ機構が設けられている。ロックバー28は、図7に示すように、その中央部分にシャフト27に沿ったテーパ面28aが形成されている。一方、下板25の端部には、シャフト27の位置に合わせてストッパ32が設けられている。ストッパ32は、ピン32aが不図示のバネ部材によって下方に付勢され、下板25の下側に突き出すように構成されたものである。
シャフト27には、ロックバー28側の端部に把持部27aが形成され、シャフト27を軸方向に引きやすくなっている。そこで、シャフト27が引っ張られ、スプリング31を押し縮めて図7の二点鎖線で示す位置まで移動すると、ストッパ32は、ピン32aがロックバー28のテーパ面28aを滑って上方へ押し上げられる。そして、ロックバー28が通過した時点でストッパ32が再び下がり、スプリング31によるロックバー28の戻りが止められるようになっている。
ところで、連結器20(20A,20B)を受部材41,42に対して嵌合させた後は、ロックバー28,29が嵌合プレート22,23の下、すなわちローラ46,47の下に位置していなければならない。ロックバー28がストッパ32によって止められた状態(図7の二点鎖線で示す状態)では、連結後に連結器20が受部材41,42から外れるおそれがあるからである。しかし、ストッパ32の解除はストッパ32を引き上げる解除操作が必要であるため、作業員が解除操作をし忘れることで生じ得る。そこで、本実施形態ではストッパ32を解除し、ロック状態であることを確認できるようにする検出機構が設けられている。
連結器20には、シャフト27の中央に設けられたバネ受30にセンサブラケット35が固定されている。センサブラケット35は、図4及び図5に示すように2方向に延びた板材であり、シャフト27に直交しL字形に折れて立ち上がっている。そして、センサブラケット35の先端部にはそれぞれ磁石36が固定されているが、この磁石36は、連結器20Aと連結器20Bとで異なる極性のものが使用されている。連結器20Aと連結器20Bはレール部材16を除いて構成が同じであり、左右どちらにも取り付けることができるため、誤って連結したことが確認できるようにするためである。
そこで、車体10には、図3に示すように磁気センサ48が設けられているが、この磁気センサ48は磁石36のN極とS極とを判別することができるものである。磁気センサ48は、受部材41,42の間にあって、ロックバー28,29がロック状態のときの磁石36の位置に合わせて配置されている。そして、磁気センサ48は不図示の制御装置に接続されている。そのため、ロック状態で確認できる磁石36の存在と、その磁石36の極性とが磁気センサ48によって検出され、その検出信号が車体10に搭載された不図示の制御装置に送信される。
ところで、連結器20(20A,20B)を受部材41,42に嵌合させて連結させるには、大型搬送車両1,2を精度良く位置決めする必要がある。大型搬送車両1,2には、そうした精度良く停止位置において位置決めができるようにした位置決め機構が設けられている。ここで、図8は、大型搬送車両1,2の位置決め機構を構成する各部材の位置を車体平面から示した図である。また、図9は、位置決め機構を構成する嵌合ピンによる位置決め状態を示した図である。
位置決め機構は、先ず図8に示すように、各大型搬送車両1,2にあっては、車体10の前後端部中央に伸縮可能な嵌合ピン51が設けられており、両車両が連結された大型搬送連結車両3の場合には前後両方に位置している。嵌合ピン51は、油圧シリンダ52のシリンダロッドであり、先端が円錐状に形成されている。一方、地面には嵌合ピン51の先端が嵌め合う嵌合凹部55aを備えたコーン55が埋め込まれている。嵌合凹部55aは、嵌合ピン51の形状に一致するよう大きさですり鉢状に形成されている。嵌合ピン51は、車体10の下方に突設され、油圧シリンダ52の伸縮作動により、その先端部が地面に形成された嵌合凹部55aに対して出入りするように構成されている。
コーン55は、大型搬送車両1,2の連結のための停止位置に合わせて形成されている。ただし、大型搬送車両1,2を正確に停止させるのは困難であり、そのため嵌合ピン51を嵌合凹部55aへ挿入することも困難となる。そこで、大型搬送車両1,2には、車体10を浮上させるためのエアベアリング58,59が設けられている。特に、エアベアリング58は、嵌合ピン51を挟んだ2箇所に配置され、エアベアリング59は、車体10反対側(大型搬送連結車両3の場合には中央側)に1箇所配置されている。こうしたエアベアリング58,59によりバランスをとりながら車体10を浮上させ、車体10を僅かな力で移動させることが可能になる。
詳しく図示しないが、エアベアリング58,59は、略円形状の柔軟なダイヤフラムによって構成され、不図示のコンプレッサから圧縮空気が供給され膨張する。そして、ダイヤフラムには排出孔が形成されているため、内部の圧縮空気が排出孔から噴出し、ダイヤフラムと地面との間に空気膜が形成される。大型搬送車両1,2は、そうした空気膜中の空気圧によって浮上が可能となる。従って、この位置決め機構は、エアベアリング58,59によって車体10を浮上させた状態で、嵌合ピン51を嵌合凹部55aに嵌め込むことにより、大型搬送車両1,2を所定位置に精度良く位置決めするようにしたものである。
続いて、大型搬送車両1,2を連結して大型搬送連結車両3とするための連結作業について説明する。大型搬送車両1,2は、予め設置されているコーン55の位置に合わせて移動して停止する。そこで作業員が、大型搬送車両1,2に設けられた不図示の操作パネルを操作することにより位置決めが実行される。すなわち、車体10の前後に設けられた各々の油圧シリンダ52に作動油が供給され、嵌合ピン51が伸長作動して先端部がコーン55の嵌合凹部55aに挿入される。しかし、嵌合ピン51と嵌合凹部55aとの軸は、大型搬送車両1,2を精度良く停止制御を行っても±20mm程度のずれが生じてしまう。
そこで、エアベアリング58,59を構成するダイヤフラム内に圧縮空気が供給され、その圧縮空気が排出孔から噴出し、ダイヤフラムと地面との間に空気膜が形成される。車体10が浮上することにより、油圧シリンダ52が伸長するに従って嵌合ピン51の先端が嵌合凹部55aに倣い、車体10が僅かにスライドして嵌合ピン51と嵌合凹部55aの軸が合わせられる。こうして、特定された停車位置に車体10が高精度に位置決めされる。その後、作動空気の供給停止によりダイヤフラム52は収縮して車体10が降下し、そのとき油圧シリンダ52への作動油の供給も停止することにより、車体10の降下した分だけ嵌合ピン51が押し縮められる。そして、嵌合ピン51は、車輪が接地した状態で収縮し嵌合凹部55aから外される。
次に、連結器20(20A,20B)を受部材41,42に嵌め合わせる、大型搬送車両1,2の連結作業が行われる。連結器20は重量が大きいためクレーンによって吊り下げられて搬送される。連結時には予めシャフト27が軸方向に引っ張られ、スプリング31が押し縮められロックバー28がストッパ32のピン32aに引っ掛けられた状態になっている。そうした連結器20が降下することにより、嵌合プレート22,23のU字形状部分201がローラ46,47に対してそれぞれ嵌り合う。ツバ無しローラ46では、その周面に沿って嵌合プレート202が面接触し、ツバ付きローラ47では、嵌合プレート202が周面の溝部に入り込む。
連結器20を嵌合させた後は、図6に示すように大型搬送車両1,2の車体10の上面の高さに連結プレート21が位置するため、起立していた揺動レール13を倒して連結プレート21上に載せることにより、大型搬送車両1,2の間でレール11が繋がる。また、連結器20Aにはレール部材16があり、これにより大型搬送車両1,2の間でレール12が繋がる。
また、連結後にはストッパ32のピン32aを引き上げることでロックバー28が外れ、スプリング31によってロックバー28,29がローラ46,47の下に配置され、ロック状態になる。このとき、センサブラケット35に固定された磁石36は、車体10に設けられた磁気センサ48と対面する位置に移動する。磁気センサ48では、磁石36の存在と極性とが検出され、その検出信号が車体10に搭載された不図示の制御装置に送信される。
そのため制御装置では、その検出信号に基づいて連結器20のロックが掛けられていないことや、連結装置20Aと連結装置20Bとの取り付け位置が逆であることの非適正状態であることが確認される。大型搬送連結車両3では、制御装置によって磁石36の存在を示す検出信号が受信されず、また受信したとしても極性を示す信号が適合しなければ、次に操作パネルを使用した作業員の走行操作が行われたとしても自動走行が実行されない。このとき操作パネルには、走行できない状態であることを示す情報が表示され、作業員は非適正状態にあることを確認することができる。
こうした大型搬送連結車両3の連結構造によれば、連結器20(20A,20B)を受部材41,42に対して嵌合させることにより大型搬送車両1,2同士を連結させることができ、それにより連結プレート21を介して連結部分で車体10の上面が繋がる。そのため、大型搬送連結車両3は、大型搬送車両1,2の間でレール11,12を繋げることができ、搬送物が車体10上面を移動することが可能になる。そして、特に本実施形態では、こうした大型搬送車両1,2の連結作業が、連結器20の嵌め合わせであるため、簡単で且つ短時間に行うことが可能となる。
また、ロックバー28,29などによるロック機構を設けることにより、連結器20による連結状態を安定させることができる。更に、ロック機構は操作が簡単であり、特に力を要するものではないため、この点でも連結作業を簡単で且つ短時間で行うことを可能にしている。そして、ロック機構にはロック状態を確認するための検出機構を設けたため、安全性を高めたものとすることができた。また、連結器20A,20Bの左右の取り違いまで確認することができるため、より安全性を確保することができる。
以上、本発明に係る大型搬送連結車両について実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では大型搬送車両1,2による二連の大型搬送連結車両を示したが、三連やそれ以上であってもよい。
1,2 大型搬送車両
3 大型搬送連結車両
10 車体
11,12 レール
13 揺動レール
16 レール部材
20(20A,20B) 連結器
21 連結プレート
22,23 嵌合プレート
28,29 ロックバー
41,42 受部材
45 ブラケット
46,47 ローラ

Claims (7)

  1. 矩形状の車体が複数の走行装置に支持され、大型の搬送物を搭載する大型搬送車両であり、その大型搬送車両同士が前後に連結された大型搬送連結車両において、
    前記大型搬送車両同士を連結する連結構造が、
    向かい合う車体の前後方向端部に複数のローラが設けられた受部材と、
    連結時に前記大型搬送車両の車体上面の高さに合わせた面を構成する連結部上面部材を備え、各大型搬送車両に設けられた前記受部材のローラに嵌合するU字形の嵌合部が設けられた連結器とを有するものであることを特徴とする大型搬送連結車両。
  2. 請求項1に記載する大型搬送連結車両において、
    前記連結器は、前記嵌合部に入り込んだ前記ローラの抜けを防止するロック機構が設けられたものであることを特徴とする大型搬送連結車両。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する大型搬送連結車両において、
    前記受部材は、車体幅方向に両側に設けられ、その各受部材が車体幅方向に複数のローラを有し、複数のローラのうち少なくとも一つがツバ付きローラであり、
    前記連結器は、前記各受部材に対応して設けられ、その各連結器は、前記ツバ付きローラに対応する前記嵌合部が前記ツバ付きローラの溝内に嵌り込むようにしたものであることを特徴とする大型搬送連結車両。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する大型搬送連結車両において、
    前記車体には前記ロック機構のロック状態を検出するセンサを有することを特徴とする大型搬送連結車両。
  5. 請求項4に記載する大型搬送連結車両において、
    前記ロック機構には磁石が取り付けられ、前記センサは、前記磁石の有無と極性とを検出するものであることを特徴とする大型搬送連結車両。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載する大型搬送連結車両において、
    前記大型搬送車両は、車体上面に被搬送部材を移動させるレールが設けられたものであり、車体の前後方向端部には揺動レールが設けられ、その揺動レールは、連結後に揺動して前記連結器の連結部上面部材に載せられるようにしたものであることを特徴とする大型搬送連結車両。
  7. 請求項6に記載する大型搬送連結車両において、
    前記連結器は、その連結部上面部材に、前記大型搬送車両の車体上面のレール同士を繋げるレール部材が設けられたものであることを特徴とする大型搬送連結車両。
JP2012225108A 2012-10-10 2012-10-10 大型搬送連結車両 Active JP5956301B2 (ja)

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