JP5955998B1 - 殺菌装置、殺菌方法、及び、飼料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、過酸化水素水を気化し、生成した過酸化水素蒸気を対象物と接触させることにより殺菌する過酸化水素ガス(VHP)を用いたガス殺菌は、対象物への残留性が低く、安全性の高い殺菌方法として知られている。このため、過酸化水素ガスを用いたガス殺菌は、多くの食品、飼料、医薬品又は器具等を殺菌する方法として採用されている。
しかしながら、過酸化水素ガスを用いたガス殺菌は、その性質上、発生した過酸化水素ガスに含まれる水分が結露し、当該対象物が濡れる虞がある。そこで、過酸化水素ガスを乾燥させてから、処理槽へ供給する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、本発明の実施形態は、十分な殺菌性能を有し、且つ、殺菌後の対象物の水分量の制御が可能な過酸化水素ガスを用いた殺菌装置、殺菌方法、及び、飼料の製造方法を提供することを目的とする。
(殺菌装置1)
図1の殺菌装置1は、ガス発生器2と、処理槽3と、連通管4と、検出器5と、排気管6と、制御部7と、を備えている。殺菌装置1は、過酸化水素ガスをガス発生器2で生成し、生成された過酸化水素ガスを処理槽3に供給し、処理槽3に収容された対象物100を殺菌する。
検出器5は、本実施形態においては、連通管4の流路の途中に設置される。
[閾値の導出方法]
図2は、過酸化水素水の気化量と過酸化水素ガスの濃度の関係を測定するための測定装置300の模式図である。
[導出手順]
1)まず、ガス発生器200において、過酸化水素水Lを気化させ、過酸化水素ガスを生成する。
2)吸気管201より、温度及び湿度が制御された空気をガス発生器200内へ供給する。
3)供給された空気と1)で生成した過酸化水素ガスを混合する。
4)次に、3)の過酸化水素ガスを排気管202へ送り、排気管202の流路内の過酸化水素ガス濃度、温度及び湿度を検出器500により検出する。
5)検出した過酸化水素ガスの濃度、温度及び湿度、並びに、過酸化水素水Lの気化量から、排気管202内の飽和蒸気量を求める。
6)求めた飽和蒸気量よりも低い蒸気量であって、且つ、所定の時間で対象物100の殺菌効果が得られる、所定の値を閾値に設定する。所定の値とは、過酸化水素ガスの濃度、過酸化水素水Lの気化量又は過酸化水素水Lの供給量である。
7)これら1)乃至6)の手順を、各温度条件及び各湿度条件に調整した空気でそれぞれ求め、各温度条件及び各湿度条件での複数の閾値を導出する。
(a)過酸化水素ガスを発生させて、空間31へ供給する機能。
(b)空間31へ供給する過酸化水素ガスの濃度を決定する機能。
(対象物100の殺菌方法)
次に、対象物100の殺菌方法について説明する。
(乾燥飼料の製造方法)
次に、乾燥飼料の製造方法について説明する。
なお、本実施形態において、水分量が14%以下であって、水分活性(Aw)が0.75以下の乾燥飼料とは、例えば、穀物を主原料とする採卵鶏用飼料の一種であるマッシュ飼料である。当該マッシュ飼料を用いて以下説明する。また、マッシュ飼料の殺菌対象の菌とは、例えば、サルモネラ菌である。マッシュ飼料とは、トウモロコシやマイロ等の穀類を混合し、鶏が食べやすい大きさに粉砕した乾燥飼料のことである。
次に、殺菌装置1及び殺菌方法を用いた殺菌について実施例1及び実施例2を用いた評価を以下で説明する。なお、実施例1は、閾値に基づいて空間31へ供給される過酸化水素ガスの殺菌効果を、過酸化水素ガスの濃度が異なる比較例1と比較し、殺菌効果を評価する。また、実施例2は、閾値に基づいて供給される過酸化水素ガスによる水分量の変化を、過酸化水素ガスの濃度が同一であって、且つ、当該過酸化水素ガスの濃度に対する閾値の温度及び湿度とは異なる温度条件及び湿度条件に空間31内が設定された比較例2と比較し、対象物100中の水分量の制御効果を評価する。
殺菌装置として、図1に示した殺菌装置1を用い、処理槽3に、直径100mmの円筒形の容器を用いた。また、処理槽3の連通管4及び排気管6との接続部には、ガーゼを配置した。
[汚染飼料の作製]
対象物100は、乾燥飼料であり、マッシュ飼料を用いた。
殺菌開始時及び殺菌開始時から6分経過、9分経過、12分経過、15分経過時に、処理槽3に収容された飼料を採取し試料中のサルモネラ菌の生残を測定することにより殺菌性能を評価する。サルモネラ菌の生残は、以下の(1)〜(4)の手順により測定する。なお、培養に使用した培地については、後に記載する。
(1)殺菌処理を行った飼料10gを所定時間経過毎に採取する。この飼料をBPW培地90mlに加え、混合し37℃で24時間の培養をする。
(2)(1)の培地を1ml採取する。この培地をハーナテトラチオン酸塩培地9mlに移植し、41.5℃で24時間の培養をする。
(3)(2)の培養液をDHL培地に画線し、37℃で24時間の培養をする。
(4)サルモネラ菌のコロニーが観察された培地を陽性(+)、観察されなかった培地を陰性(-)とする。
まず、様々な菌を増菌培養するための培地としてBPW培地を用いる。BPW培地は、ペプトン10g、塩化ナトリウム5g、リン酸2水素カリウム1.5g、リン酸水素2ナトリウム10水和物9g、精製水1000mlを溶解後、オートクレーブ滅菌(121℃、15分)をしたものを用いる。
[水分量の評価手順]
(1)ひょう量皿を、105℃の恒温器中で1時間乾燥し、ひょう量皿の質量を精秤する。
(2)(1)の乾燥後のひょう量皿をデシケータの中で60分間の放冷し精秤する。
(3)(1)の乾燥後のひょう量皿の質量と、(2)の放冷後のひょう量皿の質量との差が、いわゆる恒量に達する0.3mg以下になるまで、(1)及び(2)の手順を繰り返し、その質量をW0として記録する。
(4)上記手順により恒量となったひょう量皿に飼料を採取し精秤し、その質量をWとして記録する。
(5)(4)のひょう量皿を105℃の恒温器の中で1時間乾燥し、精秤する。
(6)(5)のひょう量皿をデシケータの中で60分間の放冷し、精秤する。
(7)(5)の乾燥後のひょう量皿の質量と、(6)の放冷後のひょう量皿の質量との差が、いわゆる恒量に達する0.3mg以下になるまで(5)及び(6)の手順を繰り返し、その質量(W1)を記録する。
(8)下記の計算式により水分量を算出する。
(W−(W1−W0))/W×100
(9)殺菌開始時及び殺菌開始時から3分経過、6分経過、9分経過、12分経過、15分経過時に、水分量の所定の時間経過毎の変化から、水分量の制御効果について評価する。
空間31の温度を25℃に、相対湿度を45%に調整し、殺菌装置1のガス発生器2から供給される過酸化水素ガスの濃度を300ppmに調整する。当該過酸化水素ガスを空間31に供給し、空間31に収容した、102CFU/gのサルモネラ菌汚染飼料を殺菌処理する。なお、実施例1において空間31へ供給される300ppmの過酸化水素ガスの濃度は、殺菌処理時間15分で殺菌効果を有し、且つ、上述の温度25℃、相対湿度40%における飽和蒸気量の測定値と、温度25℃、相対湿度50%における飽和蒸気量の測定値から上記温度条件及び湿度条件において閾値と推測される濃度である。上述の殺菌効果の評価手順によりサルモネラ菌の生残の有無を評価する。サルモネラ菌の生残の有無の評価は、殺菌開始時及び殺菌処理の開始から、6分経過、9分経過、12分経過、15分経過時で測定する。また、上述の水分量の評価手順に基づいて、殺菌開始時及び殺菌処理の開始から6分経過、9分経過、12分経過、15分経過時に水分量を測定し、水分量の変化を評価する。
空間31の温度を25℃に、相対湿度を45%に調整し、殺菌装置1のガス発生器2から供給される過酸化水素ガスの濃度を150ppmに調整する。当該過酸化水素ガスを空間31に供給し、空間31に収容した102CFU/gのサルモネラ菌汚染飼料を殺菌処理する。比較例1において空間31へ供給される150ppmの過酸化水素ガスの濃度は、上記温度条件及び湿度条件における閾値の過酸化水素ガスの濃度以下である。この条件下において、上述の殺菌効果の評価手順によりサルモネラ菌の生残の有無を評価する。サルモネラ菌の生残の有無の評価は、殺菌開始時及び殺菌処理の開始から6分経過、9分経過、12分経過、15分経過時で測定する。また、上述の水分量の評価手順に基づいて、殺菌開始時及び殺菌処理の開始から6分経過、9分経過、12分経過、15分経過時に水分量を測定し、水分量の変化を評価する。
図5に示すように、サルモネラ菌は、殺菌処理の開始から6分までは、陽性であったが9分以降は、陰性の反応であった。
したがって、実施例1において、閾値に基づいて供給した過酸化水素ガスを汚染飼料中のサルモネラ菌に曝すことで、殺菌効果を得られた。
また、殺菌処理の開始から15分経過時までの各測定点における水分量は13.0%であり、水分量の変化が見られなかった。
図5に示すように、サルモネラ菌は、殺菌処理の開始から15分経過時までの各測定点において全て陽性の反応であった。
閾値に基づき濃度が300ppmに調整された過酸化水素ガスを用いた実施例1の殺菌処理においては、9分以上の殺菌処理を行うことにより、汚染飼料中のサルモネラ菌が殺菌された。
空間31の温度を25℃に、相対湿度を45%に調整し、殺菌装置1のガス発生器2から供給される過酸化水素ガスの濃度を300ppmに調整する。当該過酸化水素ガスを空間31に供給し、空間31に収容した、102CFU/gのサルモネラ菌汚染飼料を殺菌処理する。なお、実施例2において空間31へ供給される300ppmの過酸化水素ガスの濃度は、殺菌処理時間15分で殺菌効果を有し、且つ、上述の温度25℃、相対湿度40%における飽和蒸気量の測定値と、温度25℃、相対湿度50%における飽和蒸気量の測定値から上記温度条件及び湿度条件において閾値と推測される濃度である。
空間31の温度を20℃に、相対湿度を60%に調整し、殺菌装置1のガス発生器2から供給される過酸化水素ガスの濃度を300ppmに調整する。当該過酸化水素ガスを空間31に供給し、空間31に収容した、102CFU/gのサルモネラ菌汚染飼料を殺菌処理する。なお、比較例2において空間31へ供給される300ppmの過酸化水素ガスの濃度は、上記温度条件及び湿度条件における閾値よりも高い過酸化水素ガスの濃度である。
図6に示すように、試験開始から15分経過時の全ての測定点における水分量は、13.0%であり、水分量の変化が見られなかった。
図6に示すように、汚染飼料中の水分量は、殺菌処理開始時は、13.0%であった。また、3分経過時において14.2%、6分経過時において14.4%、9分経過時において14.4%、12分経過時において14.3%、15分経過時において14.9%であり、殺菌処理の時間が経過するにつれて、漸次水分量が増加した。
空間31の温度条件及び湿度条件から選択される閾値に基づき濃度が調整された過酸化水素ガスを用いた実施例2の殺菌処理においては、飼料中の水分量の増加を防止し、水分量の制御が可能であった。
この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 過酸化水素水を過酸化水素ガスに気化させる加熱器と、
前記加熱器へ前記過酸化水素水を供給する供給手段と、
前記加熱器で気化された前記過酸化水素ガスを用いて対象物を殺菌する空間を有する処理槽と、
前記空間の前記過酸化水素ガスの濃度を、前記対象物に対して殺菌効果を有する濃度以
上であって、且つ、前記空間に含まれる蒸気量が飽和蒸気量未満となる前記過酸化水素ガスの濃度に制御する制御部と、
を備えることを特徴とする殺菌装置。
[2] 前記対象物に対して殺菌効果を有し、且つ、前記空間に含まれる前記蒸気量が前記飽和蒸気量未満となる前記過酸化水素ガスの濃度である閾値を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記閾値に基づいて前記供給手段を制御して前記過酸化水素水を前記加
熱器に供給することを特徴とする[1]に記載の殺菌装置。
[3] 前記空間の温度及び湿度を検出する検出器をさらに備え、
前記記憶部には、前記空間の各温度条件及び各湿度条件の前記閾値が複数記憶され、
前記制御部は、前記検出器で検出された前記空間の温度及び湿度に基づいて前記記憶部に記憶された前記閾値の一つを選択し、選択された前記閾値に基づいて、前記供給手段を制御することを特徴とする[2]に記載の殺菌装置。
[4] 前記記憶部は、前記閾値に基づいて供給される前記過酸化水素ガスにより前記空間の前記対象物が前記殺菌効果を得られる所定の時間を記憶し、
前記制御部は、前記所定の時間の間、前記閾値に基づいて、前記供給手段を制御することを特徴とする[2]に記載の殺菌装置。
[5] 前記閾値は、前記供給手段により前記加熱器に供給される前記過酸化水素水の供給量であることを特徴とする[2]に記載の殺菌装置。
[6] 前記制御部は、前記検出器で検出された前記空間の温度及び湿度に基づいて前記閾値を選択し、前記供給手段から前記閾値に基づいて前記過酸化水素水を前記加熱器へ供給し、前記過酸化水素水から気化した前記過酸化水素ガスを前記空間へ供給した後に、前記検出器で検出された前記空間の温度及び湿度に基づいて前記閾値を再び選択し、前記選択した前記閾値に基づいて前記供給手段を制御することを特徴とする[3]に記載の殺菌装置。
[7] 前記対象物は、水分量が14%以下、水分活性が0.75以下の乾燥物であることを特徴とする[1]に記載の殺菌装置。
[8] 過酸化水素水を過酸化水素ガスに気化させる加熱器に、前記過酸化水素ガスを用いて対象物を殺菌する空間の前記過酸化水素ガスの濃度が、前記対象物に対して殺菌効果を有する濃度以上であって、且つ、前記空間に含まれる蒸気量が飽和蒸気量未満となる前記過酸化水素水を供給手段により供給し、
前記加熱器で気化された前記過酸化水素ガスを前記空間へ供給することを特徴とする殺菌方法。
[9] 飼料を殺菌する空間を備える処理槽に前記飼料を収容し、
過酸化水素水を過酸化水素ガスに気化する加熱器に、前記過酸化水素ガスを用いて飼料を殺菌する前記空間の前記過酸化水素ガスの濃度が、前記飼料に対して殺菌効果を有する濃度以上であって、且つ、前記空間に含まれる蒸気量が飽和蒸気量未満となる前記過酸化水素水を供給手段により供給し、
前記加熱器で気化された前記過酸化水素ガスを、前記空間へ供給することを特徴とする飼料の製造方法。
Claims (7)
- 過酸化水素水を過酸化水素ガスに気化させる加熱器と、
前記加熱器へ前記過酸化水素水を供給する供給手段と、
水分量が14%以下、水分活性が0.75以下の乾燥物を収容し、且つ、前記乾燥物を殺菌する空間を有する処理槽と、
前記処理槽に接続され、前記加熱器で気化された前記過酸化水素ガスを前記空間に供給する連結管と、
前記処理槽に設けられ、前記連結管から前記空間への前記過酸化水素ガスの供給に合わせて、前記空間内の前記過酸化水素ガスを排気する排気管と、
前記空間の温度条件が20℃以上35℃以下、前記空間の湿度条件が80%以下の殺菌処理の条件下において、前記乾燥物に対して殺菌効果を有する濃度以上であって、且つ、前記空間に含まれる蒸気量が飽和蒸気量未満となる80ppm以上1200ppm以下の前記空間へ供給される前記過酸化水素ガスの濃度が閾値として記憶された記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記閾値に基づいて、前記供給手段を制御し、前記加熱器で気化された前記過酸化水素ガスを前記閾値の濃度に調整する制御部と、
を備えることを特徴とする殺菌装置。 - 前記空間の温度及び湿度を検出する検出器をさらに備え、
前記記憶部には、前記空間の各温度条件及び各湿度条件の前記閾値が複数記憶され、
前記制御部は、前記検出器で検出された前記空間の温度及び湿度に基づいて前記記憶部に記憶された前記閾値の一つを選択し、選択された前記閾値に基づいて、前記供給手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。 - 前記記憶部は、前記閾値に基づいて供給される前記過酸化水素ガスにより前記空間の前記乾燥物が前記殺菌効果を得られる所定の時間を記憶し、
前記制御部は、前記所定の時間の間、前記閾値に基づいて、前記供給手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。 - 前記閾値は、前記供給手段により前記加熱器に供給される前記過酸化水素水の供給量であることを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。
- 前記制御部は、前記検出器で検出された前記空間の温度及び湿度に基づいて前記閾値を選択し、前記供給手段から前記閾値に基づいて前記過酸化水素水を前記加熱器へ供給し、
前記過酸化水素水から気化した前記過酸化水素ガスを前記空間へ供給した後に、前記検出器で検出された前記空間の温度及び湿度に基づいて前記閾値を再び選択し、前記選択した前記閾値に基づいて前記供給手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の殺菌装置。 - 過酸化水素水を過酸化水素ガスに気化させる加熱器に、前記過酸化水素ガスを用いて水分量が14%以下、水分活性が0.75以下の乾燥物を殺菌する空間の前記過酸化水素ガスの濃度が、前記空間の温度条件が20℃以上35℃以下、前記空間の湿度条件が80%以下の殺菌処理の条件下において、前記乾燥物に対して殺菌効果を有する濃度以上であって、且つ、前記空間に含まれる蒸気量が飽和蒸気量未満となる80ppm以上1200ppm以下となる前記過酸化水素水を供給手段により供給し、
前記加熱器で気化された前記過酸化水素ガスを前記空間へ供給し、
前記空間への前記過酸化水素ガスの供給に合わせて、前記空間内の前記過酸化水素ガスを排気することを特徴とする殺菌方法。 - 水分量が14%以下、水分活性が0.75以下の飼料を殺菌する空間を備える処理槽に前記飼料を収容し、
過酸化水素水を過酸化水素ガスに気化させる加熱器に、前記過酸化水素ガスを用いて前記空間の前記過酸化水素ガスの濃度が、前記空間の温度条件が20℃以上35℃以下、前記空間の湿度条件が80%以下の殺菌処理の条件下において、前記飼料に対して殺菌効果を有する濃度以上であって、且つ、前記空間に含まれる蒸気量が飽和蒸気量未満となる80ppm以上1200ppm以下となる前記過酸化水素水を供給手段により供給し、
前記加熱器で気化された前記過酸化水素ガスを前記空間へ供給し、
前記空間への前記過酸化水素ガスの供給に合わせて、前記空間内の前記過酸化水素ガスを排気することを特徴とする飼料の製造方法。
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