JP5954962B2 - 椅子 - Google Patents
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前記クッションの変形許容部は、下向きに開口した左右横長の溝条を前後に複数条形成することで構成されている一方、前記座インナーシェルの変形許容部は、左右横長のスリットを前後に複数条形成することで構成されており、前記クッションの溝条と座インナーシェルのスリットとを平面視で非平行にすることにより、前記クッションが座インナーシェルのスリットに嵌まり込むことを阻止している。
前記クッションの変形許容部は、下向きに開口した左右横長の溝条を前後に複数条形成することで構成されている一方、前記座インナーシェルの変形許容部には、左右横長のスリットと左右横長の支持バー部とが前後方向に交互に並んで複数条ずつ形成されていて、前記クッションにおける隣り合った溝条の間の部位が座インナーシェルの支持バー部に載っており、かつ、前記支持バー部は、上から下に向けて前後幅が小さくなる側面視逆台形に形成されている。
前記クッションの変形許容部には、下向きに開口した左右横長の溝条が前後に複数条形成されていると共に、溝条が形成されていない厚肉部も存在していて、溝条の群が厚肉部を挟んだ左右両側に分かれて配置されており、
前記溝条の群によって変形が容易ならしめられている一方、前記厚肉部は、前記溝条が座インナーシェルに嵌まり込むことを阻止する役割を果たしている。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記座インナーシェルは座アウターシェルで支持されており、前記座アウターシェルを、前記座インナーシェルのうち変形許容部を支持するスライド座アウターシェルと、前記スライド座アウターシェルが前後動自在に装着された固定座アウターシェルとに分離構成している。
まず、椅子を概要を、主として図1〜図4に基づいて説明する。本実施形態は、事務用等に多用されている回転椅子に適用しており、椅子は、脚支柱1やキャッタを有する脚装置2と、脚支柱1の上端に固定したベース3と、ベース3の上に配置した座4と、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれ5とを有している。ベース3は、上向きに開口した箱状に形成されている。
次に、主として図5〜図8を参照して座4を説明する。座4を構成する座インナーシェル8はポリプロピレン等の樹脂を材料にした成形品であり、例えば図5に示すように、着座者の体圧が強く作用するメイン支持部8aと、メイン支持部8aの後ろに位置したリア支持部8bと、メイン支持部8aの手前に位置したフロント支持部8dとで構成されており、フロント支持部8dに既述の変形許容部8cを設けている。大雑把には、メイン支持部8aは前後長さのうちの半分弱を占め、リア支持部8bとフロント支持部8dとは1/4強程度の範囲を占めている。
次に、主として図9を参照して座アウターシェル7の構造を説明する。座アウターシェル7を構成する固定式アウターシェル10とスライド式アウターシェル11とは、ポリプロピレン等の樹脂を素材にした成形品である。図4や図7から理解できるように、固定式アウターシェル10の前端は、座インナーシェル8における変形許容部8cの後部まで延びている(なお、図8では、座インナーシェル8におけるメイン支持部8aのスリットは省略している。)。すなわち、固定式アウターシェル10は、平面視で座インナーシェル8のメイン支持部8a及びリア支持部8bの全体に重なると共に、座インナーシェル8における変形許容部8c(フロント支持部8d)の後部に部分的に重なる前後長さになっている。
次に、座アウターシェル7と座インナーシェル8との関係を、図11,12に基づいて説明する。
次に、中間金具6と座アウターシェル7との関係を、主として図12に基づいて説明する。図12に示すように、中間金具6は、平面視で手前が左右に膨らんだ略T形に近い形状であり、周囲には壁が形成されている。また、上面板69には、平面視で略トックリ形のくり抜き穴70が形成されている(このくり抜き穴70は、図3に示したガスシリンダ22を嵌め込むためのものである。)。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、座インナーシェルの形態は必要に応じて任意に設定できる。座インナーシェルは、固定部と変形許容部とを別体に構成することも可能である。また、座インナーシェルを支持する部材は必ずしも座アウターシェルである必要はなく、例えば、フレーム構造の支持部材とすることも可能である。座インナーシェルに変形許容部を設ける手段としては、スリットを形成することに代えて、薄肉のヒンジ部を採用することも可能である。また、請求項から外れるが、上記した構成は高さを変更できる背もたれに適用することも可能である。
7 座アウターシェル
8 座インナーシェル
8a 座インナーシェルのメイン支持部
8b 座インナーシェルのリア支持部
8c 座インナーシェルの変形許容部
8d 座インナーシェルの前部
8e 座インナーシェルの前端部
9 クッション
9a 前部
9b クッションの変形許容部
10 固定アウターシェル
11 スライドアウターシェル
28 変形許容部を構成するフロントスリット
29 支持バー部
33 クッションの溝条
34 クッションの突条
35 厚肉部
37 サイド凹所
66 支軸
67 軸受け部
Claims (4)
- 座を、座インナーシェルの上面にクッションが配置された構造としており、前記クッションの前部及び座インナーシェルの前部に、当該前部を下向きに巻き込み可能とするための変形許容部を形成しており、これら座インナーシェル及びクッションの前部を下向きに巻き込むことで座の前後長さが短くなる構成であって、
前記クッションの変形許容部は、下向きに開口した左右横長の溝条を前後に複数条形成することで構成されている一方、前記座インナーシェルの変形許容部は、左右横長のスリットを前後に複数条形成することで構成されており、前記クッションの溝条と座インナーシェルのスリットとを平面視で非平行にすることにより、前記クッションが座インナーシェルのスリットに嵌まり込むことを阻止している、
椅子。 - 座を、座インナーシェルの上面にクッションが配置された構造としており、前記クッションの前部及び座インナーシェルの前部に、当該前部を下向きに巻き込み可能とするための変形許容部を形成しており、これら座インナーシェル及びクッションの前部を下向きに巻き込むことで座の前後長さが短くなる構成であって、
前記クッションの変形許容部は、下向きに開口した左右横長の溝条を前後に複数条形成することで構成されている一方、前記座インナーシェルの変形許容部には、左右横長のスリットと左右横長の支持バー部とが前後方向に交互に並んで複数条ずつ形成されていて、前記クッションにおける隣り合った溝条の間の部位が座インナーシェルの支持バー部に載っており、かつ、前記支持バー部は、上から下に向けて前後幅が小さくなる側面視逆台形に形成されている、
椅子。 - 座を、座インナーシェルの上面にクッションが配置された構造としており、前記クッションの前部及び座インナーシェルの前部に、当該前部を下向きに巻き込み可能とするための変形許容部を形成しており、これら座インナーシェル及びクッションの前部を下向きに巻き込むことで座の前後長さが短くなる構成であって、
前記クッションの変形許容部には、下向きに開口した左右横長の溝条が前後に複数条形成されていると共に、溝条が形成されていない厚肉部も存在していて、溝条の群が厚肉部を挟んだ左右両側に分かれて配置されており、
前記溝条の群によって変形が容易ならしめられている一方、前記厚肉部は、前記溝条が座インナーシェルに嵌まり込むことを阻止する役割を果たしている、
椅子。 - 前記座インナーシェルは座アウターシェルで支持されており、前記座アウターシェルを、前記座インナーシェルのうち変形許容部を支持するスライド座アウターシェルと、前記スライド座アウターシェルが前後動自在に装着された固定座アウターシェルとに分離構成している、
請求項1〜3のうちのいずれかに記載した椅子。
Priority Applications (1)
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JP2011250620A JP5954962B2 (ja) | 2011-11-16 | 2011-11-16 | 椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011250620A JP5954962B2 (ja) | 2011-11-16 | 2011-11-16 | 椅子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013103068A JP2013103068A (ja) | 2013-05-30 |
JP5954962B2 true JP5954962B2 (ja) | 2016-07-20 |
Family
ID=48623082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011250620A Active JP5954962B2 (ja) | 2011-11-16 | 2011-11-16 | 椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5954962B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2011
- 2011-11-16 JP JP2011250620A patent/JP5954962B2/ja active Active
Also Published As
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---|---|
JP2013103068A (ja) | 2013-05-30 |
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