JP5953971B2 - Idカード申請システム - Google Patents

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Description

本発明は、公的機関が発行した身分証明ICカードを利用して、住民基本台帳カードなど他のIDカードの新規発行を申請できるようにするための技術に関する。
現行の住民基本台帳カードは、居住地の役所窓口にて申請および交付が行われており、なりすましや偽造防止のために対面方式以外の方式で申請および交付は行われていない。
住民基本台帳カードの申請および交付を役所窓口で行うと、住民基本台帳カードの申請者は、申請時および交付時それぞれで役所窓口に出向かなければならず、役所窓口の受付時間に勤務している労働者が住民基本台帳カードを申請する妨げとなっている。また、役所窓口で住民基本台帳カードの申請および交付を行うと、住民基本台帳カードの申請および交付を行う役所窓口の業務負荷が増え、該役所窓口が混雑する原因にもなっている。
このようなことを鑑みると、住民基本台帳カードの申請を行う役所窓口に出向かなくとも、インターネットなどのネットワークを利用して、住民基本台帳カードの申請を行えるようにできることが望ましい。
ネットワークを利用して顔写真付きのIDカードの発行手続きを行えるようにした発明として、特許文献1において、申請者の個人情報と顔写真を用いてIDカードの更新発行処理をするカード発行管理システムと、申請者の顔写真を撮影する撮影装置(例えば、証明写真撮影装置)と、撮影装置によって撮影された顔写真と申請者が入力した個人情報を、ネットワークを介してカード発行管理システムへ送信する情報処理装置(例えば、申請者のパーソナルコンピュータ)とから少なくとも構成されるシステムが開示されている。
なお、撮影装置によって撮影された顔写真を情報処理装置が取得する手法として、特許文献1には、CD−ROMなどの記憶媒体から顔写真を取得する手法、ネットワークを利用して撮影装置へアクセスし、撮影装置から申請者の顔写真を取得する手法が記載されている。
しかしながら、特許文献1で開示されている発明は、ネットワークを利用してIDカードの更新発行の申請を行うことはできるが、IDカードに印刷される顔写真を撮影する際のなりすましを防止することはできなかった。
特開2003−58656号公報
そこで、本発明は、顔写真付きIDカードの新規発行を申請する際、IDカードを発行しているカード発行者の窓口に出向かなくとも、ネットワークを利用して、IDカードの新規発行を申請でき、かつ、前記IDカードに印刷される顔写真を撮影する際のなりすましを防止できるシステム、および、該システムに必要な写真撮影装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明は、ネットワークを利用して顔写真付きのIDカードの新規発行を申請するためのIDカード申請システムで、申請者の身分証明ICカードと、申請者がIDカードの新規発行を申請する際に利用する情報端末と、申請者がIDカードの顔写真を撮影する際に利用する写真撮影装置と、IDカードの新規発行の申請を受け付ける申請受付装置とから少なくとも構成され、IDカードの申請者が所持する前記身分証明ICカードは、認証データを照合する手段を備える。
また、第1の発明にかかるIDカード申請システムに含まれ、ネットワークを利用して前記IDカードの新規発行の申請を受付ける装置となる前記申請受付装置はDカードの申請書と個人コードを前記情報端末から受信すると、個人コードに関連付けて申請書を記憶し、顔写真と個人コードを前記写真撮影装置から受信すると、個人コードに関連付けて顔写真を記憶した後、前記写真撮影装置から受信した個人コードに関連付けて記憶している申請書および顔写真をIDカードのカード発行機関へ送信する申請受付手段を備る。
また、第1の発明にかかるIDカード申請システムに含まれ、ネットワークを利用して前記IDカードの新規発行の申請を行う装置となる前記情報端末は、申請書の内容と個人コードを申請者に入力させ、申請書と個人コードを前記申請受付装置へ送信する申請書作成手段を備える。
また、第1の発明にかかるIDカード申請システムに含まれ、ネットワークを利用してIDカードの新規発行の申請に利用する写真を撮影する装置となる前記写真撮影装置は、申請者の顔写真を撮影する顔写真撮影手段を備る。
また、前記写真撮影装置は、前記IDカードに印刷される顔写真を撮影する際のなりすましを防止するために、申請者から取得した認証データを申請者の前記身分証明ICカードに照合させて本人認証を行う本人認証手段と、顔写真を撮影する操作がなされると、申請者から個人コードを取得した後、前記本人認証手段を作動させて本人認証を行い、本人認証に成功すると、前記顔写真撮影手段による顔写真の撮影を許可し、前記顔写真撮影手段が撮影した顔写真と個人コードを前記申請受付装置へ送信する顔写真提出手段を備えている。
なお、第1の発明にかかるIDカード申請システムにおいて、前記申請受付装置、前記情報端末および前記写真撮影装置はネットワークを介して接続する。
更に、第2の発明は、第1の発明にかかるIDカード申請システムにおいて、申請者が所持する前記身分証明ICカードの券面画像を前記IDカードのカード発行者が確認できるように、前記写真撮影装置は、前記身分証明ICカードの券面画像を撮影する券面撮影手段を備え、前記顔写真提出手段は、前記顔写真撮影手段が撮影した顔写真と個人コードを前記申請受付装置へ送信する前に、前記券面撮影手段を作動させて、前記身分証明ICカードの券面画像を撮影し、前記顔写真撮影手段が撮影した顔写真と個人コードに加え、前記券面撮影手段が撮影した券面画像を前記申請受付装置へ送信し、前記申請受付装置は、前記顔写真撮影手段から受信した券面画像を個人コードに関連付けて記憶することを特徴とする。
更に、第3の発明は、第1の発明または第2の発明にかかるIDカード申請システムにおいて、申請者が前記IDカードの交付方法を選択できるように、前記写真撮影装置は、郵送交付または窓口交付のいずれかを申請者に選択させ、申請者の個人コードと申請者が選択した交付方法を含む交付通知を前記申請受付装置へ送信する交付受付手段を備え、前記申請受付装置の前記申請受付手段は、前記交付通知が前記写真撮影装置から送信されると、IDカードのカード発行機関に対して、前記交付通知に含まれる個人コードに関連付けられた申請書、顔写真および交付方法を送信することを特徴とする。
このように、本発明によれば、顔写真付きのIDカードの新規発行を申請する際、IDカードを発行しているカード発行者の窓口に出向かなくとも、ネットワークを利用して、IDカードの新規発行を申請でき、かつ、IDカードに印刷される顔写真を撮影する際のなりすましを防止できるシステム、および、該システムに必要な写真撮影装置を提供できる。
IDカード申請システムのシステム構成を説明する図。 情報端末を説明する図。 写真撮影装置の外観を説明する図。 写真撮影装置を説明する図。 申請受付装置を説明する図。 IDカード申請システムの動作を説明する第1図。 IDカード申請システムの動作を説明する第2図。
ここから、本発明にかかるIDカード申請システムの好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態にかかるIDカード申請システム1のシステム構成を説明する図である。図1に図示したIDカード申請システム1は、ネットワーク8を利用して顔写真付きのIDカードの新規発行を申請できるように開発されたシステムで、IDカード申請システム1には、申請者7がIDカードの新規発行を申請する際に利用する情報端末2と、申請者7がIDカードの顔写真を撮影する際に利用する写真撮影装置3と、IDカードの新規発行の申請を受け付ける申請受付装置4と、IDカードを発行するカード発行機関6が含まれ、各々の装置はネットワーク8を介して接続している。
IDカードに印刷される顔写真を撮影する際のなりすましを防止するためには、IDカードの新規発行を申請する申請者7の正当性を検証することが必要になり、本実施形態にかかるIDカード申請システム1では、申請者7が写真撮影装置3を利用して顔写真を撮影する際、身分証明ICカード5を用いた本人認証として、暗証番号を照合する本人認証が実施される。
顔写真撮影時の本人認証に成功すると、写真撮影装置3にて撮影された顔写真が申請受付装置4へ送信され、申請者7が情報端末2を利用して作成した申請書と、写真撮影装置3を利用して撮影した顔写真が、申請者7の個人コードに関連付けて申請受付装置4に保存される。そして、申請者7の個人コードに関連付けて申請受付装置4に保存されている申請書と顔写真は、カード発行機関6へ送信され、カード発行機関6にて申請者7のIDカードが発行される。
なお、顔写真を撮影する際に身分証明ICカード5の券面画像を撮影し、身分証明ICカード5の券面画像を顔写真と共に申請受付装置4へ送信すると、身分証明ICカード5のカード発行者側で身分証明ICカード5の券面画像を確認でき、IDカードに印刷される顔写真を撮影する際のなりすまし防止効果を高めることができる。
ここから、図1で図示したIDカード申請システム1を構成する各装置について説明する。
まず、申請者7が所持する身分証明ICカード5について説明する。身分証明ICカード5は、認証データを照合する手段を備え、公的機関が発行したICカードで、本発明に利用可能な身分証明ICカード5としては、警視庁または警察庁が発行するICカード免許証や外務省が発行するIC旅券(パスポート)などがあるが、本実施形態では、身分証明ICカード5をICカード免許証として説明する。
ICカード免許証である身分証明ICカード5には、身分証明ICカード5を所持する者(ここでは、申請者7)にかかる情報として、氏名、生年月日、住所、有効期間、本籍、顔写真等が保存されている。
身分証明ICカード5に保存されている情報は、認証データとなる暗証番号1と暗証番号2によって保護され、身分証明ICカード5に設定されている暗証番号1は、身分証明ICカード5を所持する者(ここでは、申請者7)の氏名、生年月日、住所、有効期間を少なくとも保護するための暗証番号で、身分証明ICカード5が暗証番号1の照合に成功すると、これらの情報を身分証明ICカード5から読み取ることができる。
また、身分証明ICカード5に設定されている暗証番号2は、身分証明ICカード5を所持する者(ここでは、申請者7)の本籍および顔写真を保護するための暗証番号で、身分証明ICカード5が暗証番号1と暗証番号2の照合に成功すると、氏名、生年月日、住所、有効期間に加え、本籍および顔写真を身分証明ICカード5から読み取ることができる。
次に、申請者7がIDカードを申請する際に利用する情報端末2について説明する。情報端末2は、申請者7の家に配置される装置で、デスクトップ型のパーソナルコンピュータやノート型のパーソナルコンピュータを情報端末2として利用できる。
図2は、情報端末2を説明する図である。情報端末2には、IDカードの発行元であるカード発行者から事前に申請者に送信された発行通知書の個人コードと申請書の内容を申請者7に入力させ、申請書と個人コードを申請受付装置4に登録する申請書作成手段20を備える。
情報端末2に備えられた申請書作成手段20は、本実施形態ではブラウザで実現される。申請者は、ブラウザを操作して、申請受付装置4から送信されたウェブページに設けられた申請書の記入項目に申請者の情報を入力することで申請書を作成し、申請書と個人コードを申請受付装置4へ送信して、個人コードに関連付けて申請書を申請受付装置4に登録する。
なお、身分証明ICカード5に対応したICカードリーダを情報端末2に備えさせ、情報端末2の申請書作成手段20は、申請書と個人コードを申請受付装置4へ送信する前に、身分証明ICカード5を用いた本人認証を実行し、本人認証に成功した場合のみ、申請書と個人コードを申請受付装置4へ送信するようにすることもできる。
次に、写真撮影装置3について説明する。写真撮影装置3は、IDカードの発行が許可された場所(例えば、スーパーやコンビニエンスストア)に配置される装置で、汎用的な証明写真撮影装置を改良することで実現される装置である。
図3は、写真撮影装置3の外観を説明する図である。写真撮影装置3には、汎用的な証明写真撮影装置と同様に、顔写真を撮影するカメラ3b、顔写真を撮影するための光源3a、カメラ3bによって撮影された顔写真等を表示するディスプレイ3c、テンキーなどの操作パネル3d、写真等を出力するプリンタ3h、写真撮影装置3の利用料金を投入する料金投入口3gが備えられ、更に、図3では、身分証明ICカード5のカード挿入口3eと発行通知書の発行通知書挿入口3fを図示している。
図4は、写真撮影装置3を説明する図である。写真撮影装置3には、CPUなどが実装されたコンピュータボードが実装され、該コンピュータボードに実装されたコンピュータプログラムを利用して実現される手段として、写真撮影装置3は、申請者7の顔写真を撮影する顔写真撮影手段31と、申請者7から取得した認証データを申請者7の身分証明ICカード5に照合させて本人認証を行う本人認証手段32と、顔写真を撮影する操作がなされると、申請者7から個人コードを取得した後、本人認証手段32を作動させて本人認証を行い、本人認証に成功すると、顔写真撮影手段31による顔写真の撮影を許可し、顔写真撮影手段31が撮影した顔写真と個人コードを申請受付装置4へ送信する顔写真提出手段30と、顔写真撮影手段31が撮影した顔写真と個人コードを申請受付装置へ送信した後、郵送交付または窓口交付のいずれかを申請者7に選択させる画面をディスプレイ3に表示し、申請者7の選択結果を申請受付装置4へ送信する交付受付手段33を備え、更に、写真撮影装置3には、カード挿入口3eに挿入された身分証明ICカード5の券面画像を撮影する券面撮影手段36と、カード挿入口3eに挿入された身分証明ICカード5とデータ通信するカードリーダ35と、発行通知書に印刷された光学コードにエンコードされている個人コードを読み取るバーコードリーダ34が接続されている。
写真撮影装置3の顔写真提出手段30は、顔写真を撮影する操作がなされると、バーコードリーダ34により申請者7の個人コードを取得した後、本人認証手段32を作動させて本人認証を行い、本人認証に成功すると、顔写真撮影手段31による顔写真の撮影を許可する。
また、写真撮影装置3の本人認証手段32は、ディスプレイ3c、操作パネル3d、カードリーダ35などを利用して実現される手段で、写真撮影装置3を操作する申請者7から暗証番号1および暗証番号2を取得し、暗証番号1および暗証番号2それぞれを身分証明ICカード5に照合させる手段である。
また、写真撮影装置3の顔写真撮影手段31は、ディスプレイ3c、操作パネル3d、カメラ3b、光源3aなどを利用して実現される手段で、写真撮影装置3に設けられている椅子に着座している申請者7の顔写真を撮影する手段である。
また、写真撮影装置3の券面撮影手段36は、スキャナーやカメラなどを利用して、カード挿入口3eに挿入された身分証明ICカード5の券面画像を撮影する手段である。
また、写真撮影装置3の交付受付手段33は、顔写真撮影手段31が撮影した顔写真と個人コードを申請受付装置4へ送信した後、IDカードの交付方法を選択させるメッセージをディスプレイ3cに表示して申請者7から交付方法を取得し、顔写真提出手段30が取得した個人コードと申請者7が選択した交付方法を含む交付通知を申請受付装置4へ送信する手段である。
次に、申請受付装置4について説明する。申請受付装置4は、IDカードを発行するカード発行者が管理している装置で、汎用的なネットワークサーバを利用して実現される装置である。
図5は、申請受付装置4を説明する図である。申請受付装置4は、DB(DB: DataBase)として、申請書を記憶する申請書DB41と、顔写真を記憶する顔写真DB42と、身分証明ICカード5の券面画像を記憶する券面DB43を備え、コンピュータプログラムにより実現される手段として、申請書と個人コードを外部の装置から受信すると、個人コードに関連付けて申請書を申請書DB41に記憶し、顔写真と個人コードを外部の装置から受信すると、個人コードに関連付けて顔写真を顔写真DB42に記憶する申請受付手段40を備えている。
また、申請受付装置4の申請受付手段40は、申請者7の個人コードと交付方法を写真撮影装置3から受信した後、カード発行機関6に対して、写真撮影装置3から受信した交付方法と写真撮影装置3から受信した個人コードに関連付けられた申請書と顔写真を送信して、申請者7のIDカードの発行をカード発行機関6に依頼する。
次に、カード発行機関6について説明する。カード発行機関6は、IDカードを発行する会社などで、カード発行機関6には、申請受付装置4から送信された申請書と顔写真から発行データを生成し、生成した発行データを利用してIDカードを発行するカード発行システム6aが設置されている。
ここから、IDカード申請システム1の動作について説明する。図6は、IDカード申請システムの動作を説明する第1図で、申請者7が申請書を作成する際の動作を説明する図ある。
申請者7は、IDカードの申請を行う前に、申請者7の個人コードそのものと該個人コードがエンコードされた光学コード(例えば、バーコード)が印刷された発行通知書を受領し、申請者7がIDカードを申請する際、IDカードの申請を行うために情報端末2の申請書作成手段20を起動させて、IDカードの申請を受け付けるウェブページで、申請受付装置4が公開している申請ページにアクセスする(S1)。
IDカードの申請ページにアクセスがあると、申請受付装置4の申請受付手段40は、アクセスした情報端末2に対して申請ページを送信し、申請ページが情報端末2に表示される(S2)。
申請ページには、申請書の記入項目として、申請者7の氏名、生年月日、住所および本籍などを入力するフォームと、申請者7がカード発行者から受け取った発行通知書に印刷された個人コードを入力するフォームが記述され、申請者7が、情報端末2の申請書作成手段20を操作してこれらのフォームに情報を入力することで、情報端末2の申請書作成手段20は、申請書の内容と個人コードを取得する(S3)。
申請者7が、申請書の内容と個人コードの入力を完了し、IDカードの申請書を申請受付装置4に送信する操作を行うと、情報端末2の申請書作成手段20は、申請者7が入力した個人コードと申請書を申請受付装置4へ送信する(S4)。
申請受付装置4の申請受付手段40は、個人コードと申請書が情報端末2から送信されると、個人コードに関連付けて申請書を申請書DB41へ保存して(S5)、図6の手順は終了する。
ここから、IDカード申請システム1の動作について説明する。図7は、IDカード申請システムの動作を説明する第2図で、申請者7が顔写真を撮影する際の動作を説明する図ある。
IDカードの申請書を申請受付装置4へ登録した申請者7が写真撮影装置3を訪れ、顔写真を撮影するための料金を料金投入口3gに投入した後、写真撮影装置3のディスプレイ3cに表示されている撮影メニューの中から、申請用写真を選択すると、写真撮影装置3の顔写真提出手段30が作動する(S10)。
写真撮影装置3の顔写真提出手段30は、写真撮影装置3を操作している申請者7が所持している発行通知書を発行通知書挿入口3fに挿入するメッセージをディスプレイ3cに表示させた後、バーコードリーダ34を作動させて、申請者7が挿入した発行通知書に印刷された光学コードにエンコードされている個人コードを読み取る(S11)。
次に、写真撮影装置3の顔写真提出手段30は、身分証明ICカード5をカード挿入口3eに挿入させるメッセージをディスプレイ3cに表示し、券面撮影手段36を作動させて、申請者7がカード挿入口3eに挿入した身分証明ICカード5の券面画像を撮影する(S12)。
次に、写真撮影装置3の顔写真提出手段30は、写真撮影装置3の本人認証手段32を作動させ、本人認証手段32は、写真撮影装置3を操作している申請者7を本人認証する(S13)。
写真撮影装置3の本人認証手段32は、写真撮影装置3を操作している申請者7を本人認証する際、まず、暗証番号1および暗証番号2を入力させるメッセージをディスプレイ3cに表示して、申請者7が操作パネル3dを利用して写真撮影装置3に入力した暗証番号1および暗証番号2を取得する。
次に、写真撮影装置3の本人認証手段32は、写真撮影装置3のカードリーダ35が検出している身分証明ICカード5に暗証番号1を送信して、該身分証明ICカード5に暗証番号1を照合させる。
次に、写真撮影装置3の本人認証手段32は、写真撮影装置3のカードリーダ35が検出している身分証明ICカード5に暗証番号2を送信して、該身分証明ICカード5に暗証番号2を照合させ、暗証番号1と暗証番号2の照合に成功すると、写真撮影装置3を操作する申請者7の本人認証に成功したと判定する。
写真撮影装置3の顔写真提出手段30は、本人認証手段32が本人認証に失敗すると、本人認証に失敗したことを通知するメッセージをディスプレイ3cに表示してから、顔写真撮影手段31を作動させて、写真撮影装置3を操作する申請者7の顔写真を撮影した後(S21)、撮影した顔写真をプリンタ3hへ出力し、カード発行者の窓口まで申請者7に写真を持参させるメッセージをディスプレイ3cに表示して(S22)、この手順を終了する。
また、写真撮影装置3の顔写真提出手段30は、本人認証手段32が本人認証に成功すると、顔写真撮影手段31を作動させ、写真撮影装置3を操作する申請者7の顔写真を撮影する(S14)。
次に、写真撮影装置3の顔写真提出手段30は、バーコードリーダ34で読み取った個人コード、券面撮影手段36が撮影した身分証明ICカード5の券面画像、そして、顔写真撮影手段31が撮影した顔写真を申請受付装置4へ送信し(S15)、申請受付装置4の申請受付手段40は、写真撮影装置3から受信した個人コードに関連付けて、写真撮影装置3から受信した顔写真を顔写真DB42に保存し、該個人コードに関連付けて、写真撮影装置3から受信した身分証明ICカード5の券面画像を券面DB43に保存する(S16)。
写真撮影装置3の顔写真提出手段30が顔写真を送信すると、写真撮影装置3の交付受付手段33が作動し、写真撮影装置3の交付受付手段33は、郵送交付または窓口交付のいずれかの交付方法を申請者7に選択させるメッセージをディスプレイ3cに表示させ、写真撮影装置3を操作する申請者7に交付方法を選択させる(S17)。
次に、写真撮影装置3の交付受付手段33は、写真撮影装置3を操作する申請者7が選択した交付方法と発行通知書から読み取った個人コードを含む交付通知を申請受付装置4へ送信する(S18)。
申請受付装置4の申請受付手段40は、写真撮影装置3から交付通知が通知されると、交付通知に含まれる個人コードに関連付けられている申請書を申請書DB41から取得し、更に、該個人コードに関連付けられている顔写真を顔写真DB42から取得した後、交付通知に含まれる交付方法、取得した申請書および顔写真をカード発行機関6に送信して、申請者7のIDカードの発行をカード発行機関6に依頼する(S19)。
カード発行機関6は、写真撮影装置3から発行依頼を受けると、カード発行システムを利用して申請者7のIDカードを発行し(S20)、この手順は終了する。
なお、交付方法が郵送交付の場合、カード発行機関6で発行されたIDカードはカード発行機関6から申請者7へ郵送され、交付方法が窓口交付の場合、カード発行機関6で発行されたIDカードはカード発行機関6からカード発行者へ輸送される。
1 IDカード申請システム
2 情報端末
20 申請書作成手段
3 写真撮影装置
30 顔写真提出手段
31 顔写真撮影手段
32 本人認証手段
33 交付受付手段
34 バーコードリーダ
35 カードリーダ
36 券面撮影手段
4 申請受付装置
40 申請受付手段
41 申請書DB
42 顔写真DB
5 身分証明ICカード
6 カード発行機関

Claims (3)

  1. 申請者の身分証明ICカードと、申請者がIDカードの新規発行を申請する際に利用する情報端末と、申請者がIDカードの顔写真を撮影する際に利用する写真撮影装置と、IDカードの新規発行の申請を受け付ける申請受付装置とから少なくとも構成され、
    前記身分証明ICカードは、認証データを照合する手段を備え、
    前記申請受付装置は、IDカードの申請書と個人コードを前記情報端末から受信すると、個人コードに関連付けて申請書を記憶し、顔写真と個人コードを前記写真撮影装置から受信すると、個人コードに関連付けて顔写真を記憶し、前記写真撮影装置から受信した個人コードに関連付けて記憶している申請書および顔写真をIDカードのカード発行機関へ送信する申請受付手段を備え
    前記情報端末は、申請書の内容と個人コードを申請者に入力させ、申請書と個人コードを前記申請受付装置へ送信する申請書作成手段を備え
    前記写真撮影装置は、申請者の顔写真を撮影する顔写真撮影手段と、申請者から取得した認証データを申請者の前記身分証明ICカードに照合させて本人認証を行う本人認証手段と、顔写真を撮影する操作がなされると、申請者から個人コードを取得した後、前記本人認証手段を作動させて本人認証を行い、本人認証に成功すると、前記顔写真撮影手段による顔写真の撮影を許可し、前記顔写真撮影手段が撮影した顔写真と個人コードを前記申請受付装置へ送信する顔写真提出手段を備え
    ていることを特徴とするIDカード申請システム。
  2. 前記写真撮影装置は、前記身分証明ICカードの券面画像を撮影する券面撮影手段を備え、前記顔写真提出手段は、前記顔写真撮影手段が撮影した顔写真と個人コードを前記申請受付装置へ送信する前に、前記券面撮影手段を作動させて、前記身分証明ICカードの券面画像を撮影し、前記顔写真撮影手段が撮影した顔写真と個人コードに加え、前記券面撮影手段が撮影した券面画像を前記申請受付装置へ送信し、
    前記申請受付装置は、前記顔写真撮影手段から受信した券面画像を個人コードに関連付けて記憶する、
    ことを特徴とする請求項1に記載したIDカード申請システム。
  3. 前記写真撮影装置は、郵送交付または窓口交付のいずれかを申請者に選択させ、申請者の個人コードと申請者が選択した交付方法を含む交付通知を前記申請受付装置へ送信する交付受付手段を備え、
    前記申請受付装置の前記申請受付手段は、前記交付通知が前記写真撮影装置から送信されると、IDカードのカード発行機関に対して、前記交付通知に含まれる個人コードに関連付けられた申請書、顔写真および交付方法を送信する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載したIDカード申請システム。
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