JP5953490B2 - 浮腫評価装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被験者の身体に発生する浮腫の度合を評価する技術に関する。
リンパ浮腫等の浮腫の管理(医療的管理やセルフケア等)の場面では浮腫の度合の定量的な把握が重要である。被験者の四肢の周囲長の計測で浮腫の度合を推定することも可能であるが、正確かつ客観的な推定は容易ではない。以上の事情を背景として、被験者の身体の生体インピーダンスの測定値を利用して身体の特定の部位における浮腫の有無を評価する技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、被験者の患肢の生体インピーダンスと健肢の生体インピーダンスとの比を浮腫の指標として浮腫の有無(正常範囲内にあるか否か)を利用者に提示する技術が開示されている。
特表2010−526604号公報
しかし、特許文献1の技術では、浮腫の有無が提示されるに過ぎないため、被験者の身体に発生している浮腫がどのような段階に進行しているのかを容易に把握できないという問題がある。以上の事情を考慮して、本発明は、被験者の身体に発生している浮腫の進行度を利用者が容易に把握できるようにすることを目的とする。
本発明の浮腫評価装置は、被験者の身体の対象部位における浮腫の度合を示す浮腫指標値を対象部位の生体インピーダンスに応じて算定する指標算定手段と、浮腫の症状の進行度を示す複数の浮腫ステージのうち指標算定手段が算定した浮腫指標値に対応する浮腫ステージを特定する浮腫評価手段と、浮腫評価手段が特定した浮腫ステージを報知する結果報知手段とを具備する。以上の構成では、浮腫の進行度を示す複数の浮腫ステージのうち浮腫指標値に対応する浮腫ステージが報知される。したがって、被験者の浮腫の進行度を利用者が容易に把握できる。
本発明の好適な態様において、結果報知手段は、指標算定手段が算定した浮腫指標値と浮腫評価手段が特定した浮腫ステージとを報知する。以上の態様では、浮腫指標値が浮腫ステージとともに報知されるから、ひとつの浮腫ステージ内での浮腫の度合を利用者が把握できるという利点がある。
本発明の好適な態様において、指標算定手段は、被験者の右肢の生体インピーダンスに応じた体組成指標値と左肢の生体インピーダンスに応じた体組成指標値との相違に応じた浮腫指標値を算定する。以上の態様では、右肢の体組成指標値と左肢の体組成指標値との相違に応じて浮腫指標値が算定されるから、浮腫の進行度の左右差を利用者が容易に把握できる。また、被験者の右肢の体組成指標値と左肢の体組成指標値との差分を被験者に応じた体格指標値で除算して指標算定手段が浮腫指標値を算定する構成によれば、被験者毎の体格差(体重差)を補償して浮腫の度合を正確に評価できるという利点もある。
本発明の好適な態様において、指標算定手段は、被験者の右肢の生体インピーダンスに応じた浮腫指標値と被験者の左肢の生体インピーダンスに応じた浮腫指標値とを個別に算定する第1処理と、被験者の右肢の生体インピーダンスに応じた体組成指標値と左肢の生体インピーダンスに応じた体組成指標値との相違に応じた浮腫指標値を算定する第2処理とを実行可能であり、浮腫評価手段は、被験者の右肢および左肢の双方に浮腫がある場合に、第1処理で算定された各浮腫指標値に対応する浮腫ステージを右肢および左肢の各々について特定し、被験者の右肢および左肢の一方に浮腫がある場合に、第2処理で算定された浮腫指標値に対応する浮腫ステージを特定する。以上の態様では、被験者の右肢および左肢の双方に浮腫がある場合に浮腫指標値に応じた浮腫ステージが右肢および左肢の各々について個別に特定され、被験者の右肢および左肢の一方に浮腫がある場合に体組成指標値の左右の相違に応じた浮腫指標値から浮腫ステージが特定される。したがって、被験者の右肢および左肢の双方に浮腫がある場合と右肢および左肢の一方に浮腫がある場合との何れにおいても被験者の浮腫を適切に評価できるという利点がある。なお、以上の態様の好適例において、指標算定手段は、被験者の右肢および左肢の各々について第1処理で算定した各浮腫指標値に応じて右肢および左肢の双方に浮腫があるか否かを判定し、被験者の右肢および左肢の一方に浮腫がある場合に第2処理を実行する。
本発明に係る浮腫評価装置は、CPU(Central Processing Unit)などの汎用の演算処理装置とプログラムとの協働によっても好適に実現される。本発明に係るプログラムは、被験者の身体の対象部位における浮腫の度合を示す浮腫指標値を対象部位の生体インピーダンスに応じて算定する指標算定処理と、浮腫の症状の進行度を示す複数の浮腫ステージのうち指標算定処理で算定した浮腫指標値に対応する浮腫ステージを特定する浮腫評価処理と、浮腫評価処理で特定した浮腫ステージを報知する結果報知処理とをコンピュータに実行させる。なお、本発明の各態様に係るプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされるほか、通信網を介した配信の形態で提供されてコンピュータにインストールされる。
本発明の第1実施形態に係る浮腫評価装置のブロック図である。 指標算定部のブロック図である。 浮腫ステージと浮腫指標値との関係を示すグラフである。 浮腫ステージと浮腫指標値との関係の説明図である。 評価結果画像の模式図である。 第2実施形態における浮腫ステージと浮腫指標値との関係を示すグラフである。 第3実施形態における浮腫評価処理のフローチャートである。 変形例における評価結果画像の模式図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る浮腫評価装置100のブロック図である。図1の浮腫評価装置100は、被験者Hの身体に発生した浮腫の度合を評価する生体測定装置である。第1実施形態では被験者Hのリンパ浮腫の評価を想定する。リンパ浮腫は、リンパ管やリンパ節の狭窄や閉塞に起因してリンパ流が阻害または低減された結果として発生する浮腫である。図1に示すように、第1実施形態の浮腫評価装置100は、制御部10と記憶部12と表示部14と操作部16と電極群20と電極制御部30とを具備する。
制御部10(CPU)は、記憶部12に記憶されたプログラムの実行で浮腫評価装置100の各要素を制御する。記憶部12は、制御部10が実行するプログラムや制御部10が使用する各種のデータを記憶する記憶回路(例えばROMやRAM)である。表示部14(例えば液晶表示パネル)は、制御部10による制御のもとに各種の画像を表示する。例えば表示部14は、浮腫評価装置100による評価結果(浮腫の度合)を表示する。
操作部16は、利用者(被験者Hや測定者)からの指示を受付ける入力機器であり、例えば利用者が操作可能な複数の操作子を含んで構成される。利用者は、操作部16を適宜に操作することで被験者Hの身体のうち浮腫の評価の対象となる特定の部位(以下「対象部位」という)を指定することが可能である。第1実施形態では、被験者Hの身体のうち右上肢(右腕)PARと左上肢(左腕)PALと右下肢(右脚)PBRと左下肢(左足)PBLとの何れかが対象部位として指定される。
電極群20は、複数の電流供給電極22(22AR,22AL,22BR,22BL)と複数の電圧測定電極24(24AR,24AL,24BR,24BL)とを含んで構成され、被験者の身体の生体インピーダンスの測定に利用される。電流供給電極22ARおよび電圧測定電極24ARは被験者Hの右手(掌)に接触し、電流供給電極22ALおよび電圧測定電極24ALは被験者Hの左手に接触する。また、電流供給電極22BRおよび電圧測定電極24BRは被験者Hの右足(足裏)に接触し、電流供給電極22BLおよび電圧測定電極24BLは被験者Hの左足に接触する。
なお、電極群20の設置位置や電極数は適宜に変更され得る。例えば、被験者Hが載る載置台と被験者Hが把持するハンドルとを具備する体組成計に浮腫評価装置100を搭載する場合には、下肢用の電極(22BR,22BL,24BR,24BL)が載置台に設置され、上肢用の電極(22AR,22AL,24AR,24AL)がハンドルに設置される。電極群20の各電極を相互に独立させて被験者Hの身体表面に貼付する構成も採用される。また、被験者Hの身体との接触面に複数の電極が配置された把持可能な測定器具(例えば生体インピーダンス計測器)では、被験者Hの身体のうち測定器具と接触する部位(対象部位)の生体インピーダンスを測定することが可能である。
電極制御部30は、電流供給部32と電圧測定部34とを含んで構成される。電流供給部32は、電極群20の複数の電流供給電極22から選択された一対の電流供給電極22の間に測定電流DIを供給する。測定電流DIは、被験者Hの身体を経由して一対の電流供給電極22の間を流れる所定の周波数(例えば5kHz〜250kHz)の交流電流である。電圧測定部34は、電極群20の複数の電圧測定電極24から選択された一対の電圧測定電極24の間の電圧(以下「測定電圧」という)DVを検出する。測定電圧DVは、A/D変換器(図示略)にてデジタル信号に変換されたうえで制御部10に供給される。
図1に示すように、制御部10は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することで、被験者Hの身体の浮腫を評価するための複数の機能(基礎情報取得部42,指標算定部44,浮腫評価部46,結果報知部48)として機能する。なお、制御部10の各機能を複数の装置に分散した構成も採用され得る。基礎情報取得部42は、被験者Hの身体に関する基礎情報を取得する。第1実施形態の基礎情報取得部42は、例えば操作部16の操作で利用者が入力した被験者Hの身長Lを取得する。なお、計測機器(図示略)が計測した被験者Hの身長Lや記憶部12に記憶された被験者Hの身長Lを基礎情報取得部42が取得する構成も好適である。
指標算定部44は、被験者Hの身体の対象部位における浮腫の度合を示す浮腫指標値Eを対象部位の生体インピーダンスに応じて算定する。例えば測定開始の指示を利用者が操作部16に付与するたびに指標算定部44による浮腫指標値Eの算定が実行される。
図2は、指標算定部44のブロック図である。図2に示すように、第1実施形態の指標算定部44は、測定処理部442と演算処理部444とを含んで構成される。測定処理部442は、対象部位の生体インピーダンスZ(ZAR,ZAL,ZBR,ZBL)を測定する。具体的には、測定処理部442は、電流供給部32が供給する測定電流DIと電圧測定部34が検出した測定電圧DVとの関係から対象部位の生体インピーダンスZを測定する。
例えば右上肢PARが対象部位に指定された場合、測定処理部442は、電流供給電極22ARと電流供給電極22BRとの間(被験者Hの右上肢PARと右下肢PBRとを経由する経路)に測定電流DIが供給されるとともに電圧測定電極24ARと電圧測定電極24ALとの間(被験者Hの右上肢PARと左上肢PALとを経由する経路)の測定電圧DVが検出されるように電極制御部30を制御し、測定電流DIと測定電圧DVとの関係から右上肢PARの生体インピーダンスZARを算定する。同様に、測定処理部442は、測定電流DIが供給される一対の電流供給電極22と測定電圧DVが検出される一対の電圧測定電極24とを対象部位に応じて選択することで、左上肢PALの生体インピーダンスZALと右下肢PBRの生体インピーダンスZBRと左下肢PBLの生体インピーダンスZBLとを算定することが可能である。
図2の演算処理部444は、測定処理部442が算定した対象部位の生体インピーダンスZ(ZAR,ZAL,ZBR,ZBL)に応じて浮腫指標値Eを算定する。浮腫指標値Eは、対象部位の浮腫の度合(対象部位の水分量)を評価するための尺度である。演算処理部444が算定した浮腫指標値Eは記憶部12に記憶される。すなわち、被験者Hの浮腫指標値の時系列(時間変化)が記憶部12に記憶される。
第1実施形態の演算処理部444は、基礎情報取得部42が取得した被験者Hの身長Lと測定処理部442が算定した対象部位の生体インピーダンスZとを適用した以下の数式(1)の演算で浮腫指標値(インピーダンスインデックス)Eを算定する。
E=L2/Z ……(1)
数式(1)から理解されるように、浮腫の進行により対象部位の水分量が増加する(すなわち生体インピーダンスZが低下する)ほど浮腫指標値Eは大きい数値となる。
なお、対象部位を断面積aおよび全長hの円柱と仮定した場合の生体インピーダンスZは以下の数式(2A)で表現される。なお、記号ρは抵抗率を意味する。
Z=ρ×h/a ……(2A)
数式(2A)の右辺に{h/h}を乗算して円柱の体積V(V=a×h)を導入すると、数式(2A)は以下の数式(2B)に変形される。
V=ρ(h)2/Z ……(2B)
数式(2B)の体積Vは、対象部位のうち測定電流DIの周波数に応じて測定電流DIの経路となる組織(以下「経路組織」という)の体積に相当する。対象部位の全長hが被験者Hの身長Lに概ね比例するという傾向を考慮すると、数式(1)と数式(2B)との対比で理解される通り、第1実施形態の浮腫指標値Eは、経路組織の体積の指標とも換言され得る。浮腫の進行により対象部位の水分量が増加するほど対象部位の経路組織の体積(体積V)は増加するから、浮腫が進行するほど数式(1)の浮腫指標値Eは増加する。
図1の浮腫評価部46は、指標算定部44が算定した浮腫指標値Eに対応する浮腫ステージを特定する。浮腫ステージは、浮腫の症状の進行度(浮腫の段階)の分類である。浮腫評価部46は、国際リンパ学会が規定(2003年)した複数の浮腫ステージ(0,I,IIa,IIb,III)のうち浮腫指標値Eに対応する浮腫ステージを特定する。浮腫ステージ0から浮腫ステージIIIに遷移するほどリンパ浮腫の重症度が上昇する。なお、第1実施形態では、被験者Hが該当する浮腫ステージ以外に、被験者Hに浮腫が発生していない状態(以下「健常状態」という)に該当することも評価され得る。
浮腫ステージ0は、リンパ循環の不全はあるが臨床的な症状が観察されない初期段階(潜在性リンパ浮腫)であり、浮腫ステージIは、軽度の腫脹が観察されるが、患部の挙上で改善する段階(可逆性リンパ浮腫)である。浮腫ステージII(IIa,IIb)は、患部の挙上で腫脹が改善しない段階(非可逆性リンパ浮腫)であり、早期段階を意味する浮腫ステージIIaと晩期段階を意味する浮腫ステージIIbとに区分される。浮腫ステージIIIは、組織間隙内の蛋白の変性により繊維網が形成されて脂肪も硬化した段階(象皮症)である。
図3は、臨床的に各浮腫ステージに分類された複数の浮腫患者について算定された浮腫指標値Eの平均値Ea(Ea_0,Ea_I,Ea_IIa,Ea_IIb,Ea_III)のグラフである。浮腫指標値Eが大きいほど浮腫ステージが高い(浮腫が進行している)という傾向が図3から把握される。なお、健常状態にある被験者について算定された浮腫指標値Eの平均値Ea_Hが図3では併記されている。
図4は、指標算定部44が算定する浮腫指標値Eと浮腫評価部46が特定する浮腫ステージとの関係の説明図である。浮腫評価部46による浮腫の評価(浮腫ステージの特定)には複数の基準値Q(QH,Q0,Q1,Q2,Q3)が利用される(QH<Q0<Q1<Q2<Q3)。具体的には、浮腫評価部46は、図4に示すように、浮腫指標値Eが基準値QH以下である場合(E≦QH)には健常状態と判断する。浮腫指標値Eが基準値QHを上回る場合には被験者Hに浮腫があると評価される。具体的には、浮腫評価部46は、浮腫指標値Eが基準値QHを上回り基準値Q0以下である場合(QH<E≦Q0)には浮腫ステージ0と判断し、浮腫指標値Eが基準値Q0を上回り基準値Q1以下である場合(Q0<E≦Q1)には浮腫ステージIと判断する。また、浮腫評価部46は、浮腫指標値Eが基準値Q1を上回り基準値Q2以下である場合(Q1<E≦Q2)には浮腫ステージIIaと判断し、浮腫指標値Eが基準値Q2を上回り基準値Q3以下である場合(Q2<E≦Q3)には浮腫ステージIIbと判断し、浮腫指標値Eが基準値Q3を上回る場合(E>Q3)には浮腫ステージIIIと判断する。すなわち、各基準値Qは、相互に前後する浮腫ステージ間の境界値(あるいは健常状態と浮腫ステージ0との間の境界値)に相当する。
各基準値Qは図3の関係を考慮して事前に設定される。具体的には、図3の平均値Ea_H(すなわち健常状態にある被験者の浮腫指標値Eの平均値)と平均値Ea_0(すなわち浮腫ステージ0と臨床的に診断された複数の浮腫患者の浮腫指標値Eの平均値)との中間値が基準値QHとして採択される。また、図3の平均値Ea_0(すなわち浮腫ステージ0と臨床的に診断された複数の浮腫患者の浮腫指標値Eの平均値)と平均値Ea_I(浮腫ステージIと臨床的に診断された複数の浮腫患者の浮腫指標値Eの平均値)との中間値が基準値Q0として採択される。同様に、平均値Ea_Iと平均値Ea_IIaとの中間値が基準値Q1として採択され、平均値Ea_IIaと平均値Ea_IIbとの中間値が基準値Q2として採択され、平均値Ea_IIbと平均値Ea_IIIとの中間値が基準値Q3として採択される。以上の方法で選定された各基準値Qが記憶部12に格納され、浮腫評価部46による浮腫ステージの特定に利用される。
なお、各基準値Qの選定の方法は以上の例示に限定されない。例えば、浮腫ステージ毎に複数の浮腫患者の浮腫指標値Eの標準偏差を算定し、相前後する浮腫ステージで標準偏差が相互に重複した場合にはその重複範囲の中央値を両者間の境界の基準値Qとして採択することも可能である。
図1の結果報知部48は、被験者Hの浮腫の評価結果を利用者に報知する。具体的には、結果報知部48は、図5に例示される評価結果画像52を生成して表示部14に表示させる。評価結果画像52では、浮腫評価部46が特定した浮腫ステージ(図5の例示では浮腫ステージIIa)が表示されるとともに、指標算定部44が算定した今回の浮腫指標値E(図5の例示では100)と前回の浮腫指標値E(図5の例示では110)とが対比的に表示される。なお、浮腫評価部46が健常状態と評価した場合にはその旨のメッセージが表示部14に表示される。
また、前回の浮腫指標値Eと今回の浮腫指標値Eとの比較の結果に応じたメッセージが評価結果画像52に配置される。具体的には、前回の評価時と比較して浮腫指標値Eが減少した場合には浮腫の改善を示すメッセージ(図5の例示では「前回より改善しています」というメッセージ)が表示され、前回の評価時と比較して浮腫指標値Eが増加した場合には浮腫の悪化を示すメッセージ(例えば「前回より悪化しています」というメッセージ)が表示される。今回の浮腫指標値Eと現在の浮腫ステージの前後の浮腫ステージとの距離を表示することも可能である。例えば、今回の評価で浮腫ステージIIaと評価された場合に「あとδで浮腫ステージIです」というメッセージを表示することも可能である。数値δは、現在の浮腫ステージと前後の浮腫ステージ(具体的には現在の浮腫指標値Eに近い浮腫ステージ)との境界の基準値Qと現在の浮腫指標値Eとの差分に設定される。
以上に説明した通り、第1実施形態では、被験者Hの浮腫の進行度を示す複数の浮腫ステージのうち浮腫指標値Eに対応する浮腫ステージが利用者に提示される。したがって、被験者Hの身体のうち対象部位に発生している浮腫の進行度を利用者が容易に把握できるという利点がある。
なお、被験者Hの浮腫の度合はひとつの浮腫ステージ内で変動し得る。第1実施形態では、浮腫評価部46が特定した浮腫ステージとともに指標算定部44が算定した浮腫指標値Eが利用者に提示される。したがって、前述のように浮腫ステージを容易に把握できるほか、浮腫指標値Eを確認することでひとつの浮腫ステージ内での浮腫の度合(例えば浮腫ステージIIa内でも浮腫ステージIに近いのか浮腫ステージIIbに近いのか)も利用者が把握できるという利点がある。
ところで、特許文献1の技術では、被験者Hの右肢および左肢の間の生体インピーダンスの比が浮腫の指標として算定される。したがって、被験者Hの右肢および左肢の双方に浮腫がある場合(特に右肢および左肢の浮腫が同程度である場合)には、右肢および左肢の双方の浮腫の度合が低い場合と同様の結果となり、被験者Hの四肢の浮腫を適切に評価できないという問題がある。また、左右の一方の四肢が欠損した被験者Hについて浮腫の度合を評価できないという問題もある。他方、第1実施形態によれば、被験者Hの右肢および左肢の各々について個別に浮腫が評価されるから、被験者Hの右肢および左肢の双方に浮腫がある被験者Hや四肢が欠損した被験者Hについても浮腫の度合を適切に把握できるという利点がある。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各態様において構造や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第2実施形態の基礎情報取得部42は、重量計(図示略)が計測した被験者Hの体重Wを取得する。なお、操作部16の操作で利用者が入力した体重Wや記憶部12に記憶された体重Wを基礎情報取得部42が取得する構成も採用され得る。
指標算定部44(演算処理部444)は、被験者Hの身体の各部位(四肢)の生体インピーダンスZに応じた体組成指標値C(CAR,CAL,CBR,CBL)を算定する。体組成指標値Cは、被験者Hの四肢(手足)の体組成に関する指標(特に浮腫の度合に応じて変動する指標)である。第2実施形態では、重量を体組成指標値Cとして例示する。すなわち、生体インピーダンスZARから算定される体組成指標値CARは右上肢PARの重量であり、生体インピーダンスZALから算定される体組成指標値CALは左上肢の重量である。同様に、生体インピーダンスZBRに応じた体組成指標値CBRは右下肢PBRの重量であり、生体インピーダンスZBLに応じた体組成指標値CBLは左下肢PBLの重量である。生体インピーダンスZに応じた体組成指標値Cの算定(重量の推定)には公知の技術が任意に採用される。
利用者は、操作部16を適宜に操作することで、被験者Hの身体の上肢(右上肢PARおよび左上肢PAL)および下肢(右下肢PBRおよび左下肢PBL)の一方を対象部位として指定することが可能である。利用者が上肢を対象部位として指定した場合、指標算定部44は、以下の数式(3A)の演算で浮腫指標値Eを算定する。
E=|CAR−CAL|/W ……(3A)
数式(3A)から理解されるように、右上肢PARの体組成指標値CARと左上肢PALの体組成指標値CALとの相違(数式(3A)では差分の絶対値|CAR−CAL|)に応じた浮腫指標値Eが算定される。したがって、体組成指標値CARと体組成指標値CALとの相違が大きいほど浮腫指標値Eは大きい数値となる。右上肢PARおよび左上肢PALの一方に浮腫が発生すると水分量に連動して重量(体組成指標値C)が増加するから、右上肢PARおよび左上肢PALの一方の浮腫が他方と比較して進行するほど数式(3A)の浮腫指標値Eは増加する。なお、体重Wによる除算は、被験者H毎の体格差を補償する(浮腫指標値Eを正規化する)ための演算である。
他方、利用者が下肢を対象部位として指定した場合、指標算定部44は、以下の数式(3B)の演算で浮腫指標値Eを算定する。
E=|CBR−CBL|/W ……(3B)
数式(3B)から理解されるように、右下肢PBRの体組成指標値CBRと左下肢PBLの体組成指標値CBLとの相違(数式(3B)では差分の絶対値|CBR−CBL|)に応じた浮腫指標値Eが算定される。したがって、体組成指標値CBRと体組成指標値CBLとの相違が大きいほど浮腫指標値Eは大きい数値となる。右下肢PBRおよび左下肢PBLの一方に浮腫が発生すると水分量に連動して重量(体組成指標値C)が増加するから、右下肢PBRおよび左下肢PBLの一方の浮腫が他方と比較して進行するほど数式(3B)の浮腫指標値Eは増加する。
以上の説明から理解される通り、第2実施形態の指標算定部44は、被験者Hの右肢(右上肢PAR,右下肢PBR)の生体インピーダンスZ(ZAR,ZBR)に応じた体組成指標値(CAR,CBR)と左肢(左上肢PAL,左下肢PBL)の生体インピーダンスZ(ZAL,ZBL)に応じた体組成指標値(CAL,CBL)との相違に応じた浮腫指標値Eを算定する要素として機能する。
図6は、臨床的に各浮腫ステージに分類された複数の浮腫患者の下肢について前掲の数式(3B)で算定された浮腫指標値Eの平均値のグラフである。図6から把握される通り、第2実施形態でも第1実施形態と同様に、浮腫指標値Eが大きいほど浮腫ステージが高い(浮腫が進行している)という傾向がある。
第2実施形態の浮腫評価部46は、複数の浮腫ステージ(0,I,IIa,IIb,III)のうち指標算定部44が算定した浮腫指標値Eに対応する浮腫ステージを特定する。浮腫ステージの特定の方法は第1実施形態と同様である。すなわち、浮腫評価部46は、記憶部12に記憶された各基準値Q(Q0,Q1,Q2,Q3)を浮腫指標値Eと比較することで、浮腫指標値Eが属するひとつの浮腫ステージを特定する。ただし、第2実施形態の浮腫指標値Eと第1実施形態の浮腫指標値Eとでは数値範囲が相違するから、第2実施形態の浮腫評価部46が浮腫ステージの特定に利用する各基準値Qは第1実施形態の各基準値Qとは相違する。また、第1実施形態と同様に、浮腫評価部46による評価結果に健常状態を含めることも可能である。結果報知部48は、第1実施形態と同様に、指標算定部44が算定した浮腫指標値Eと浮腫評価部46が特定した浮腫ステージとを提示する評価結果画像52を表示部14に表示させる。
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、被験者Hの右肢の体組成指標値(CAR,CBR)と左肢の体組成指標値(CBR,CBL)との相違に応じて浮腫指標値Eが算定されるから、浮腫の進行度の左右差を利用者が容易に把握することが可能である。また、体組成指標値Cの左右差が被験者Hの体重Wで除算されるから、被験者H毎の体格差(体重差)を補償して浮腫の度合を正確に評価できるという利点もある。
<第3実施形態>
第2実施形態では、体組成指標値Cの左右差に応じて浮腫指標値Eが算定されるから、被験者Hの右肢および左肢の双方に浮腫が発生している場合(特に右肢および左肢の浮腫が同程度である場合)に、浮腫指標値Eは小さい数値(すなわち、右肢および左肢の双方の浮腫の度合が低い場合と同様の数値)となる。以上の事情を考慮して、第3実施形態では、被験者Hの右肢および左肢の双方に浮腫が発生している場合に右肢および左肢の各々の浮腫の度合を個別に評価する。
第3実施形態の指標算定部44は、被験者Hの身体の各部位の浮腫指標値Eを第1実施形態と同様に算定する第1処理と、体組成指標値Cの左右差に応じた浮腫指標値Eを第2実施形態と同様に算定する第2処理とを実行可能である。また、第2実施形態と同様に、利用者は、操作部16を適宜に操作することで、被験者Hの身体の上肢および下肢の一方を対象部位として指定することが可能である。ただし、以下の説明では、利用者が上肢を対象部位に指定した場合を便宜的に例示する。
図7は、第3実施形態における浮腫評価処理のフローチャートである。測定開始の指示を利用者が操作部16に付与するたびに図7の浮腫評価処理が実行される。浮腫評価処理を開始すると、指標算定部44は、第1処理を実行することで、被験者Hの右上肢PARの生体インピーダンスZARに応じた浮腫指標値E1_Rと、左上肢PALの生体インピーダンスZALに応じた浮腫指標値E1_Lとを個別に算定する。第1処理で各部位の浮腫指標値E(E1_R,E1_L)を算定する方法は第1実施形態(数式(1))と同様である。
指標算定部44は、ステップS11で算定した浮腫指標値E1_Rと浮腫指標値E1_Lとに応じて、被験者Hの右上肢PARおよび左上肢PALの双方に浮腫があるか否かを判定する(S12)。具体的には、指標算定部44は、浮腫指標値E1_Rと浮腫指標値E1_Lとを所定の閾値ETHと比較し、浮腫指標値E1_Rおよび浮腫指標値E1_Lの双方が閾値ETHを上回る場合に右上肢PARおよび左上肢PALの双方に浮腫があると判定する。
判定結果が肯定である場合(S12:YES)、浮腫評価部46は、第1処理で算定された浮腫指標値E1_Rおよび浮腫指標値E1_Lの各々に対応する浮腫ステージを特定する(S13)。すなわち、浮腫評価部46は、浮腫指標値E1_Rと各基準値Qとの比較で右上肢PARの浮腫ステージを特定し、浮腫指標値E1_Lと各基準値Qとの比較で左上肢PALの浮腫ステージを特定する。そして、結果報知部48は、右上肢PARおよび左上肢PALの各々について第1実施形態と同様の評価結果画像52を表示部14に表示させる(S14)。すなわち、右上肢PARの浮腫ステージと左上肢PALの浮腫ステージとの各々が個別に提示される。
他方、右上肢PARおよび左上肢PALの一方に浮腫がある場合、または、右上肢PARおよび左上肢PALの何れにも浮腫がない場合に、ステップS12の判定結果は否定となる。判定結果が否定である場合(S12:NO)、指標算定部44は、第2処理を実行することで、右上肢PARの体組成指標値CARと左上肢PALの体組成指標値CALとの相違に応じた浮腫指標値E2を算定する(S15)。被験者Hの身体の左右差に応じた浮腫指標値Eを第2処理で算定する方法は第2実施形態(数式(3A),数式(3B))と同様である。
第2処理で浮腫指標値E2が算定されると、浮腫評価部46は、浮腫指標値E2に対応する浮腫ステージを特定する(S16)。すなわち、浮腫評価部46は、第2処理で算定された浮腫指標値E2と記憶部12に記憶された各基準値Qとの比較で浮腫指標値E2に対応する浮腫ステージを特定する。そして、結果報知部48は、被験者Hの上肢の浮腫ステージの提示を含む第2実施形態と同様の評価結果画像52を表示部14に表示させる(S17)。
なお、以上の例示では被験者Hの上肢が対象部位として指定された場合を例示したが、被験者Hの下肢が対象部位として指定された場合も同様の浮腫評価処理が実行される。以上の説明から理解される通り、第1処理は、被験者Hの右肢(右上肢PAR,右下肢PBR)の浮腫指標値E1_Rと被験者Hの左肢(左上肢PAL,左下肢PBL)の浮腫指標値E1_Lとを個別に算定する動作として包括され、第2処理は、被験者Hの右肢の体組成指標値と左肢の体組成指標値との相違に応じた浮腫指標値E2を算定する動作として包括される。また、浮腫評価部46は、被験者Hの右肢および左肢の双方に浮腫がある場合に、浮腫指標値E1_Rに対応する浮腫ステージと浮腫指標値E1_Lに対応する浮腫ステージとを個別に特定し、被験者Hの右肢および左肢の一方に浮腫がある場合に、第2処理で算定された浮腫指標値E2に対応する浮腫ステージを特定する要素として包括される。
第3実施形態においても第1実施形態や第2実施形態と同様の効果が実現される。また、第3実施形態では、被験者Hの右肢および左肢の一方に浮腫がある場合に体組成指標値Cの左右差に応じた浮腫指標値Eから浮腫ステージが特定され、被験者Hの右肢および左肢の双方に浮腫がある場合には、浮腫指標値Eの算定と浮腫ステージの特定とが右肢および左肢の各々について個別に実行される。したがって、右肢および左肢の一方に浮腫がある場合と右肢および左肢の双方に浮腫がある場合との何れにおいても被験者Hの浮腫の評価結果を適切に提示できるという利点がある。
<変形例>
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
(1)生体インピーダンスZに応じた浮腫指標値Eの算定方法は前述の各形態の例示に限定されない。例えば、生体インピーダンスZから公知の方法で算定される除脂肪量や筋肉量を浮腫指標値Eとして算定する構成や、生体インピーダンスZのレジスタンスRとリアクタンスXとの比(|X|/R)に応じた浮腫指標値Eを算定する構成も好適である。また、生体インピーダンスZの数値自体を浮腫指標値Eとして算定する構成(したがって、演算処理部444は指標算定部44から省略される)も採用され得る。また、被験者Hの基本情報(例えば体重Wや身長Lのほか年齢や性別等)を浮腫指標値Eに反映させることも可能である。除脂肪量等の任意の体組成指標値(例えば生体インピーダンスZから算定される数値)も基本情報として利用され得る。以上の例示から理解される通り、浮腫指標値Eは、生体インピーダンスZに応じて算定されて浮腫の度合(水分量)の尺度となる変数として包括され、浮腫指標値Eの算定方法は不問である。
(2)浮腫ステージを利用者に報知する評価結果画像52の内容は以上の例示に限定されない。例えば、図8に示すように、浮腫指標値Eの数直線を表象する直線状の図形62を表示部14に表示させて浮腫ステージ毎に区分し、指標算定部44が算定した浮腫指標値Eに対応した位置に指示子(カーソル)64を配置した評価結果画像52を表示することも可能である。図8に例示した評価結果画像52でも、指標算定部44が算定した浮腫指標値Eと浮腫評価部46が特定した浮腫ステージとの双方を利用者が容易に把握できる。また、結果報知部48による報知の方法は画像の表示に限定されない。例えば、用紙に画像を印刷する印刷部に評価結果画像52を印刷させることも可能である。
(3)評価結果(浮腫指標値Eや浮腫ステージ)の利用方法は以上の例示に限定されない。例えば、利用者が指定した時点(日付や時刻)での評価結果を表示または比較する機能(カレンダー機能)や、評価結果の時間変化をグラフ表示する機能や、病院等に設置されたサーバ装置に評価結果を送信して医療関係者が被験者Hの浮腫の度合を監視する(さらには被験者Hの浮腫の度合に応じたセルフケアを提案する)機能を搭載することも可能である。
(4)第2実施形態では、体組成指標値Cの左右差を被験者Hの体重で除算することで浮腫指標値Eを算定したが、体組成指標値Cの左右差の除算に適用される数値は被験者Hの体重に限定されない。例えば、被験者Hの体格を反映した体格指標値(例えば除脂肪量や筋肉量等)で体組成指標値Cの左右差を除算する構成でも、被験者H毎の体格差を補償することが可能である。以上の例示から理解されるように、被験者Hの右肢の体組成指標値(CAR,CBR)と左肢の体組成指標値(CAL,CBL)との差分を被験者Hの体格指標値(例えば体重,除脂肪量,筋肉量等の体格に応じた指標値)で除算する構成が好適であり、体格指標値の具体的な内容は任意である。
100……浮腫評価装置、10……制御部、12……記憶部、14……表示部、16……操作部、20……電極群、22(22AR,22AL,22BR,22BL)……電流供給電極、24(24AR,24AL,24BR,24BL)……電圧測定電極、30……電極制御部、32……電流供給部、34……電圧測定部、42……基礎情報取得部、44……指標算定部、442……測定処理部、444……演算処理部、46……浮腫評価部、48……結果報知部、52……評価結果画像。

Claims (3)

  1. 被験者の身体の対象部位における浮腫の度合を示す浮腫指標値を前記対象部位の生体インピーダンスに応じて算定する指標算定手段と、
    浮腫の症状の進行度を示す複数の浮腫ステージのうち前記指標算定手段が算定した浮腫指標値に対応する浮腫ステージを特定する浮腫評価手段と、
    前記浮腫評価手段が特定した浮腫ステージを報知する結果報知手段と
    を具備し、
    前記指標算定手段は、被験者の右肢の生体インピーダンスに応じた当該右肢の重量と、被験者の左肢の生体インピーダンスに応じた当該左肢の重量との差分を被験者の体重で除算して前記浮腫指標値を算定する
    浮腫評価装置。
  2. 被験者の身体の対象部位における浮腫の度合を示す浮腫指標値を前記対象部位の生体インピーダンスに応じて算定する指標算定手段と、
    浮腫の症状の進行度を示す複数の浮腫ステージのうち前記指標算定手段が算定した浮腫指標値に対応する浮腫ステージを特定する浮腫評価手段と、
    前記浮腫評価手段が特定した浮腫ステージを報知する結果報知手段と
    を具備し、
    前記指標算定手段は、被験者の右肢の生体インピーダンスに応じた当該右肢の重量と被験者の左肢の生体インピーダンスに応じた当該左肢の重量との各々を浮腫指標値として個別に算定する第1処理と、被験者の右肢の生体インピーダンスに応じた当該右肢の重量と被験者の左肢の生体インピーダンスに応じた当該左肢の重量との差分を被験者の体重で除算して浮腫指標値を算定する第2処理とを実行可能であり、
    前記浮腫評価手段は、被験者の右肢および左肢の双方に浮腫がある場合に、前記第1処理で算定された各浮腫指標値に対応する浮腫ステージを右肢および左肢の各々について特定し、被験者の右肢および左肢の一方に浮腫がある場合に、前記第2処理で算定された浮腫指標値に対応する浮腫ステージを特定する
    浮腫評価装置。
  3. 前記指標算定手段は、被験者の右肢および左肢の各々について前記第1処理で算定した各浮腫指標値に応じて右肢および左肢の双方に浮腫があるか否かを判定し、被験者の右肢および左肢の一方に浮腫がある場合に前記第2処理を実行する
    請求項2の浮腫評価装置。
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