JP7274743B2 - 最終到達身長算出装置及び筋肉・内臓年齢評価装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態にかかる最終到達身長算出装置900の機能ブロック図である。
図8は、本実施形態にかかる筋肉・内臓年齢評価装置800の機能ブロック図である。
9歳~15歳の成長期にある女子1000人のLBM及び身長のデータから、「身長」を説明変数とし「除脂肪体重」を被説明変数として両者の関係を線形回帰分析により調べた。結果を図11に示す。図11に示されるように、成長期女子の身長と除脂肪体重とには高い相関関係があり、相関係数は、R2=0.932と非常に高い相関が認められた。
次に9歳~15歳の成長期にある女子1000人において初経の前後で分け、LBM及び身長のデータから、「身長」を説明変数とし「除脂肪体重」を被説明変数として両者の関係を線形回帰分析により調べた。結果を図12に示す。図12に示されるように、初経前では、成長期女子の身長と除脂肪体重とには高い相関関係があり、相関係数は、R2=0.930と非常に高い相関が認められた。そして、初経後でも、成長期女子の身長と除脂肪体重とには高い相関関係があり、相関係数は、R2=0.735と非常に高い相関が認められた。
被検者Y1(10歳,初経前)の左手及び右手に各々電極を取り付けて50kHzの正弦波交流電圧を印加してインピーダンスを測定したところ500Ωであった。測定されたインピーダンスから体脂肪率は20%であった。被検者Y1の体重を測定すると35kgであり、現在の身長は135.0cmであり、除脂肪体重は28kgであった。初経前においては身長xと除脂肪体重yとの関係は、x=2.00y+85.24であるから、ここから除脂肪体重yから予測される身長である除脂肪体重予測身長xは141.2cmと算出できた。
Tスコア算出手段により、被検者Y1の現在身長135.0cmと被検者Y1の除脂肪体重予測身長141.2cmとの差6.2cmを、被検者Y1の現在の除脂肪体重28kgにおける身長の標準偏差1SD(具体的には8.0cm)にて除することでTスコア0.775を算出した。
11歳~17歳の成長期にある男子1000人のLBM及び身長のデータから、「身長」を説明変数とし「除脂肪体重」を被説明変数として両者の関係を線形回帰分析により調べた。結果を図13に示す。図13に示されるように、成長期男子の身長と除脂肪体重とには高い相関関係があり、成長期男子のテストステロン量が100(ng/dL)以上の場合、相関係数は、R2=0.877と非常に高い相関が認められた。成長期男子のテストステロン量が100(ng/dL)より低い場合、相関係数は、R2=0.815と非常に高い相関が認められた。
被検者Y3(11歳,テストステロン量88ng/dL)の左手及び右手に各々電極を取り付けて50kHzの正弦波交流電圧を印加してインピーダンスを測定したところ490Ωであった。測定されたインピーダンスから体脂肪率は18%であった。被検者Y3の体重を測定すると39kgであり、現在の身長は137.0cmであり、除脂肪体重は32kgであった。身長xと除脂肪体重yとの関係は、テストステロン量が100(ng/dL)より低い場合はx=1.85y+84.0であるから、ここから除脂肪体重yから予測される身長である除脂肪体重予測身長xは143.2cmと算出できた。
9歳~15歳の成長期にある女子1000人のLBM及び年齢のデータから、「年齢」を説明変数とし「除脂肪体重」を被説明変数として両者の関係を線形回帰分析により調べた。成長期女子の年齢と除脂肪体重とには高い相関関係があり、相関係数は、R2=0.532と非常に高い相関が認められた。
次に9歳~15歳の成長期にある女子1000人において初経の前後で分け、LBM及び年齢のデータから、「年齢」を説明変数とし「除脂肪体重」を被説明変数として両者の関係を線形回帰分析により調べた。結果を図14に示す。図14に示されるように、初経前では、成長期女子の身長と除脂肪体重とには高い相関関係があり、相関係数は、R2=0.5188と非常に高い相関が認められた。そして、初経後でも、成長期女子の身長と除脂肪体重とには高い相関関係があり、相関係数は、R2=0.0491と非常に高い相関が認められた。
被検者Y5(10歳,初経前)の左手及び右手に各々電極を取り付けて50kHzの正弦波交流電圧を印加してインピーダンスを測定したところ480Ωであった。測定されたインピーダンスから体脂肪率は19%であった。被検者Y5の体重を測定すると30kgであり、除脂肪体重は24kgであった。初経前においては除脂肪体重yと筋肉・内臓年齢zとの関係式はy=2.883z-3.3556であるから、ここから除脂肪体重y24kgに対応する年齢である前記筋肉・内臓年齢zは9.49歳と算出できた。算出された筋肉・内臓年齢9.49歳と被検者Y5の現在年齢10歳とを比較し、現在年齢10歳が測定された筋肉・内臓年齢z9.49歳よりも大きいと判定されたため、評価手段により成長促進させるための栄養改善についての警告指示が出された。
110:インピーダンス測定手段
120:除脂肪体重算出手段
130:身長算出手段
140:データ入力手段
150:Tスコア算出手段
160:到達予測身長算出手段
170:到達予測除脂肪体重算出手段
180:補正手段
190:表示部
250:筋肉・内臓年齢算出手段
260:評価手段
800:筋肉・内臓年齢評価装置
900:最終到達身長算出装置
Claims (13)
- 成長期にある被検者が成長することで最終的に到達する身長である最終到達身長を算出する最終到達身長算出装置(900)であって、
前記被検者の身体に導電接触させることの可能な複数の電極(100)と、
前記複数の電極(100)を通じて前記被検者の身体に測定電流を供給して前記被検者の身体のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段(110)と、
前記インピーダンス測定手段(110)によって測定されたインピーダンスに基づいて前記被検者の現在の除脂肪体重yを算出する除脂肪体重算出手段(120)と、
前記被検者の現在の身長である現在身長を入力する現在身長入力手段(141)と、
前記被検者が女子の場合は、x=1.45~2.25y+80.13~100.13の式より、
前記被検者が男子で血中のテストステロン量が100(ng/dL)以上の場合は、x=0.85~1.65y+93.3~113.3の式より、
前記被検者が男子で血中のテストステロン量が100(ng/dL)より低い場合は、x=1.45~2.25y+74.0~94.0の式より、
除脂肪体重yから予測される身長である除脂肪体重予測身長xを算出する除脂肪体重予測身長算出手段(130)と、
前記被検者の現在身長と前記被検者の除脂肪体重予測身長との差を、前記被検者の現在の除脂肪体重における身長の標準偏差SDにて除することでTスコアを算出するTスコア算出手段(150)と、
前記被検者の父の身長及び母の身長をそれぞれ入力する両親身長入力手段(142)と、
前記被検者が男子の場合は、x’=[父の身長+母の身長+13]÷2から、
前記被検者が女子の場合は、x’=[父の身長+母の身長-13]÷2から、
前記被検者の両親の身長から到達が予測される身長である到達予測身長x’を算出する到達予測身長算出手段(160)と、
前記被検者が女子の場合は、x=1.45~2.25y+80.13~100.13の式より、
前記被検者が男子で血中のテストステロン量が100(ng/dL)以上の場合は、x=0.85~1.65y+93.3~113.3の式より、
前記被検者が男子で血中のテストステロン量が100(ng/dL)より低い場合は、x=1.45~2.25y+74.0~94.0の式より、
前記到達予測身長x’から到達が予測される除脂肪体重である到達予測除脂肪体重y’を算出する到達予測除脂肪体重算出手段(170)と、
前記被検者の現在身長が前記除脂肪体重予測身長よりも小さい場合は、
X=到達予測身長x’-[到達予測除脂肪体重y’における身長の標準偏差SD×前記Tスコア]にて、
前記被検者の現在身長が前記除脂肪体重予測身長よりも大きい場合は、
X=到達予測身長x’+[到達予測除脂肪体重y’における身長の標準偏差SD×前記Tスコア]にて、
前記被検者の到達予測身長x’を補正して前記被検者の最終到達身長Xを算出する補正手段(180)と、
を有することを特徴とする最終到達身長算出装置(900)。 - 成長期にある被検者が成長することで最終的に到達する身長である最終到達身長を算出する最終到達身長算出装置(900)であって、
前記被検者の身体に導電接触させることの可能な複数の電極(100)と、
前記複数の電極(100)を通じて前記被検者の身体に測定電流を供給して前記被検者の身体のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段(110)と、
前記インピーダンス測定手段(110)によって測定されたインピーダンスに基づいて前記被検者の現在の除脂肪体重yを算出する除脂肪体重算出手段(120)と、
前記被検者の現在の身長である現在身長を入力する現在身長入力手段(141)と、
前記被検者が女子の場合は、x=1.85y+90.13の式より、
前記被検者が男子で血中のテストステロン量が100(ng/dL)以上の場合は、x=1.25y+103.3の式より、
前記被検者が男子で血中のテストステロン量が100(ng/dL)より低い場合は、x=1.85y+84.0の式より、
除脂肪体重yから予測される身長である除脂肪体重予測身長xを算出する除脂肪体重予測身長算出手段(130)と、
前記被検者の現在身長と前記被検者の除脂肪体重予測身長との差を、前記被検者の現在の除脂肪体重における身長の標準偏差SDにて除することでTスコアを算出するTスコア算出手段(150)と、
前記被検者の父の身長及び母の身長をそれぞれ入力する両親身長入力手段(142)と、
前記被検者が男子の場合は、x’=[父の身長+母の身長+13]÷2から、
前記被検者が女子の場合は、x’=[父の身長+母の身長-13]÷2から、
前記被検者の両親の身長から到達が予測される身長である到達予測身長x’を算出する到達予測身長算出手段(160)と、
前記被検者が女子の場合は、x=1.85y+90.13の式より、
前記被検者が男子で血中のテストステロン量が100(ng/dL)以上の場合は、x=1.25y+103.3の式より、
前記被検者が男子で血中のテストステロン量が100(ng/dL)より低い場合は、x=1.85y+84.0の式より、
前記到達予測身長x’から到達が予測される除脂肪体重である到達予測除脂肪体重y’を算出する到達予測除脂肪体重算出手段(170)と、
前記被検者の現在身長が前記除脂肪体重予測身長よりも小さい場合は、
X=到達予測身長x’-[到達予測除脂肪体重y’における身長の標準偏差SD×前記Tスコア]にて、
前記被検者の現在身長が前記除脂肪体重予測身長よりも大きい場合は、
X=到達予測身長x’+[到達予測除脂肪体重y’における身長の標準偏差SD×前記Tスコア]にて、
前記被検者の到達予測身長x’を補正して前記被検者の最終到達身長Xを算出する補正手段(180)と、
を有することを特徴とする最終到達身長算出装置(900)。 - 前記除脂肪体重算出手段(120)は、
前記インピーダンス測定手段(110)によって測定されたインピーダンスに基づいて前記被検者の体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、
前記被検者の体重を測定する体重測定手段と、
前記体重測定手段によって測定された体重と、前記体脂肪率算出手段によって算出された体脂肪率と、から除脂肪体重を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の最終到達身長算出装置(900)。 - 前記除脂肪体重算出手段(120)は、
前記インピーダンス測定手段(110)によって測定されたインピーダンスに基づいて前記被検者の体水分量を算出する体水分量算出手段を有し、
前記体水分量算出手段により算出された体水分量から除脂肪体重を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の最終到達身長算出装置(900)。 - 前記被検者は、9歳以上15歳以下の女子であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の最終到達身長算出装置(900)。
- 前記被検者は、11歳以上17歳以下の男子であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の最終到達身長算出装置(900)。
- 前記被検者は初経前女子であり、
身長xと除脂肪体重yとの関係を示す式はx=1.90~2.10y+80.24~90.24であることを特徴とする請求項1に記載の最終到達身長算出装置(900)。 - 前記被検者は初経後女子であり、
身長xと除脂肪体重yとの関係を示す式はx=1.72~1.92y+84.20~94.20であることを特徴とする請求項1に記載の最終到達身長算出装置(900)。 - 成長期にある被検者の筋肉・内臓年齢を評価する筋肉・内臓年齢評価装置(800)であって、
前記筋肉・内臓年齢は、前記被検者の除脂肪体重に対応する年齢であり且つ前記被検者の筋肉及び内臓の成熟度の指標となる年齢であり、
前記被検者の身体に導電接触させることの可能な複数の電極(100)と、
前記複数の電極(100)を通じて前記被検者の身体に測定電流を供給して前記被検者の身体のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段(110)と、
前記インピーダンス測定手段(110)によって測定されたインピーダンスに基づいて前記被検者の現在の除脂肪体重yを算出する除脂肪体重算出手段(120)と、
前記被検者の現在の年齢である現在年齢を入力する現在年齢入力手段(143)と、
y=1.47z+24.92の式より、除脂肪体重yに対応する年齢である前記筋肉・内臓年齢zを算出する筋肉・内臓年齢算出手段(250)と、
算出された筋肉・内臓年齢と前記被検者の現在年齢とを比較し、
前記現在年齢が測定された前記筋肉・内臓年齢zよりも大きいと判定された場合は前記被検者に成長促進についての警告指示を出す評価手段(260)と、
を有することを特徴とする筋肉・内臓年齢評価装置(800)。 - 前記除脂肪体重算出手段(120)は、
前記インピーダンス測定手段(110)によって測定されたインピーダンスに基づいて前記被検者の体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、
前記被検者の体重を測定する体重測定手段と、
前記体重測定手段によって測定された体重と、前記体脂肪率算出手段によって算出された体脂肪率と、から除脂肪体重を算出することを特徴とする請求項9に記載の筋肉・内臓年齢評価装置(800)。 - 前記除脂肪体重算出手段(120)は、
前記インピーダンス測定手段(110)によって測定されたインピーダンスに基づいて前記被検者の体水分量を算出する体水分量算出手段を有し、
前記体水分量算出手段により算出された体水分量から除脂肪体重を算出することを特徴とする請求項9に記載の筋肉・内臓年齢評価装置(800)。 - 前記被検者は、9歳以上15歳以下の女子であることを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項に記載の筋肉・内臓年齢評価装置(800)。
- 前記被検者は、11歳以上17歳以下の男子であることを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項に記載の筋肉・内臓年齢評価装置(800)。
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KOURY, Josely Correa et al.,Fat-free mass in adolescent athletes: Accuracy of bioimpedance equations and identification of new predictive equations,Nutrition,Vol.60,2019年04月,pp.59-65,DOI:10.1016/j.nut.2018.09.029 |
伊藤 千夏、外3名,成長期における骨量の年齢別推移および身体組成との関連,日本栄養・食糧学会誌,Vol.59, No.4,2006年,pp.221-227,DOI:10.4327/jsnfs.59.221 |
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