JP5951852B1 - 杭頭接合構造 - Google Patents

杭頭接合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5951852B1
JP5951852B1 JP2015119491A JP2015119491A JP5951852B1 JP 5951852 B1 JP5951852 B1 JP 5951852B1 JP 2015119491 A JP2015119491 A JP 2015119491A JP 2015119491 A JP2015119491 A JP 2015119491A JP 5951852 B1 JP5951852 B1 JP 5951852B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
plate
flange
arc
joint structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015119491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017002634A (ja
Inventor
全宏 中谷
全宏 中谷
Original Assignee
菱中産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 菱中産業株式会社 filed Critical 菱中産業株式会社
Priority to JP2015119491A priority Critical patent/JP5951852B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5951852B1 publication Critical patent/JP5951852B1/ja
Publication of JP2017002634A publication Critical patent/JP2017002634A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Foundations (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Abstract

【課題】基礎杭に対する構造物支柱の平面方向の位置調整範囲を確保して、杭芯ずれ等の施工誤差を吸収すること。【解決手段】杭頭接合構造1は、外縁部側に周方向に円弧状に延びる円弧状長孔24a〜cが周方向に配列されたフランジと、フランジに接合される底面、および2本の支柱10a,10bを間に挟んでこれら支柱と接合される互いに対向する2つの板状部材を備えるベースプレート30と、固定具と、を備える。底面は、フランジに重ね合わされた際に円弧状長孔24a〜cを円周に含む円の内側接線または弦と重なり、円弧状長孔24a〜cと重なり合う部分に固定具を貫通させる、対向する2つの横長孔を備える。2つの板状部材は、底面から垂直に延伸し、2本の支柱10a,10bそれぞれと自身とを固定させる固定具を貫通させる縦長孔33a,33b,34a,34bを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、杭頭接合構造に関し、特に、杭と杭の上部に設置される構造物を接合する杭頭接合構造に関する。
近年、地球温暖化防止を目的として、メガソーラーといった多数基の太陽電池アレイを並設した太陽光発電所の建設が進められている。太陽電池アレイは、太陽光発電パネルを複数枚、直列あるいは並列に結線し、地上に多数設置されたソーラーパネル取付架台それぞれに取り付けられるのが一般的である。
このソーラーパネル取付架台については、ソーラーパネル取付架台に、コンクリート基礎を土台に用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、ソーラーパネル取付架台に、コンクリートを使用せずに、杭基礎を土台に用いたものも知られている。ここで、杭基礎とは、基礎杭としてねじ込み式のスクリュー杭(「スパイラル杭」ともいう)を地盤にねじ込んだ上で、そのスパイラル杭の上にソーラーパネル取付架台といった構造物を設置するものである(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−91166号公報 実用新案登録第3184322号
しかしながら、コンクリート基礎は、工期が長くかかりコスト高である。特に、大規模発電所では、基礎の数も膨大となり、掘削、埋戻しの土工事を伴うこともあり、膨大な手間とコストがかかることとなるという問題点があった。また、特許文献2のように、スパイラル杭にソーラーパネル取付架台の支柱が直接接合される場合には、高い杭設置精度が求められる一方で杭を回転で貫入させるため設置精度が確保しにくく、施工速度が遅いという問題点があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、基礎杭に対する構造物支柱の平面方向および回転方向の位置調整範囲を確保して杭芯ずれ等の施工誤差を吸収することで、施工が容易で、工期の短縮、コストの低減が図る杭頭接合構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
(1) 本発明は、杭(20)と当該杭の上に設置される構造物の2本の支柱(10a,10b)とを接合する杭頭接合構造(1)であって、前記杭の上端部に接合されて外縁部側に前記杭の中心軸を中心に周方向に円弧状に延びる複数の第1の長孔(円弧状長孔24a〜dに相当)が周方向に配列されたフランジ(22)と、当該フランジに重ねられて接合される接合板(底面31に相当)、および前記2本の支柱を間に挟んで当該支柱と接合される互いに対向する2つの支柱固定板(板状部材32a,32bに相当)を備えるベースプレート(30)と、前記フランジと前記接合板とを接合する複数の第1の固定具(ボルト50,ナット51,ワッシャー52に相当)と、前記2本の支柱それぞれと前記2つの支柱固定板とを接合する複数の第2の固定具(ボルト40,ナット41,ワッシャー42に相当)と、を備え、前記接合板が、前記フランジに重ねられて接合された際に前記複数の第1の長孔を円周に含む円の内側接線または弦と重なって当該複数の第1の長孔と重なり合う部分に前記第1の固定具を貫通させ、前記2つの支柱固定板を挟んで互いに平行に対向する2つの第2の長孔(横長孔35a,35bに相当)を備え、前記2つの支柱固定板が、前記接合板から垂直に延伸し、前記2本の支柱それぞれと自身とを固定させる前記第2の固定具を貫通させる第3の長孔(縦長孔33a,33b,34a,34bに相当)を備えることを特徴とする杭頭接合構造を提案している。
(2) 本発明は、(1)の杭頭接合構造において、前記2つの第2の長孔それぞれの前記接合板の中心部からの距離が異なることを特徴とする杭頭接合構造を提案している。
(3) 本発明は、(1)または(2)の杭頭接合構造において、前記2つの支柱固定板が、前記接合板から離れるに従って互いの距離が段階的に広がることを特徴とする杭頭接合構造を提案している。
(4) 本発明は、(1)から(3)の杭頭接合構造において、前記2本の支柱のうち1本の支柱が、前記2つの支柱固定板に傾斜して固定されることを特徴とする杭頭接合構造を提案している。
本発明の杭頭接合構造によれば、杭に対する構造物支柱の平面方向および回転方向の位置調整範囲を確保して杭芯ずれ等の施工誤差が吸収することで、施工が容易で、工期の短縮、コストの低減を図ることができるという効果がある。
本発明の一実施形態に係る杭頭接合構造の斜視図を示す。 本発明の一実施形態に係る杭頭接合構造の断面図を示す。 本発明の一実施形態に係る杭の斜視図を示す。 本発明の一実施形態に係るベースプレートの斜視図を示す。 本発明の一実施形態に係るベースプレートの側面図を示す。 本発明の一実施形態に係るベースプレートの板状部材の変形例の側面図を示す。 本発明の一実施形態に係る杭頭接合構造の横断面図を示す。 本発明の一実施形態に係る杭頭接合構造の横断面図を示す。 本発明の一実施形態に係る杭頭接合構造の横断面図を示す。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について詳細に説明する。本実施形態において、同一部材や形状であっても位置等が異なることで区別する場合には符号に英字を付し、区別しない場合には符号のみで表す。なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る杭頭接合構造1の斜視図を示す。図2は、本発明の一実施形態に係る杭頭接合構造1の断面図を示す。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る杭頭接合構造1は、支柱10、杭20、およびベースプレート30とから構成される。支柱10はベースプレート30にボルト40、ナット41、およびワッシャー42を用いてそれぞれ接合される。ベースプレート30は、杭20にボルト50、ナット51、およびワッシャー52を用いて接合される。
杭頭接合構造1の支柱10およびベースプレート30は地面Gより上に位置する。そして、杭20においては、杭20の上端部が地面Gより上方に位置し、一方、杭20の下端部が、地面Gに埋設される。
支柱10は、構造物の支柱や構造物を支持する支柱であって、例えば、ソーラーパネル取付架台の支柱である。図1および図2において、支柱10は角筒であるが、支柱10は筒体であればよく、例えば、円筒であってもよい。支柱10aはベースプレート30に垂直に接合され、支柱10bはベースプレート30に傾斜して接合される。なお、支柱10aが傾斜して接合され支柱10bが垂直に接合されてもよいし、支柱10a,10bの両方が傾斜して固定されてもよい。
支柱10には、支柱ボルト挿通孔(図示せず)が対向して2つ形成されている。支柱10aの支柱ボルト挿通孔と支柱10aを挟んで対向する2つの縦長孔33a,34aとを貫通したボルト40aにナット41を締め付けることにより、支柱10aはベースプレート30に接合される。なお、図1および図2のように、ナット41とベースプレート30との間にワッシャー42を挟んでもよい。支柱10bについても同様に、支柱10bの支柱ボルト挿通孔と対向する2つの縦長孔33b,34bとを貫通したボルト40bにナット41を締め付けることにより、ベースプレート30に接合される。
図3に示す、本発明の一実施形態に係る杭20の斜視図を用いつつ、杭20について詳細に説明する。杭20は、杭本体21の頭部にフランジ22が接合された構造となっている。杭本体21は、鉛直方向に延在する、例えば、円筒状の鋼管である。杭本体21は、スクリュー23が一体になっており、杭20を回転させながら、杭20は地中(図示せず)に打ち込まれる。
フランジ22は、平面視において、杭本体21の直径よりも大きい外径を有する板状部材であって、例えば、円形状である。そして、フランジ22の中心点100は、杭20の円筒部の中心軸上に位置している。フランジ22には、杭本体21の外周面よりも半径方向外側の位置に、中心点100を中心として周方向に円弧状に延びる円弧状長孔24が周方向に複数配列されている。円弧状長孔24は、ボルト50が貫通できるように、ボルト50の直径よりもわずかに大きくなっているのが望ましい。図において、フランジ22には4つの円弧状長孔24が形成されていて、これらの円弧状長孔24を区別する場合には配列の順に円弧状長孔24a〜円弧状長孔24dとして表す。
フランジ22上には、図1および図2に示したように、ベースプレート30が接合される。この接合は、横長孔35aと円弧状長孔24aとを挿通したボルト50aにナット51を締め付けること、および横長孔35bと円弧状長孔24cとを挿通したボルト50bにナット51を締め付けることにより行われる。フランジ22上とベースプレート30との接合の詳細については後述する。
ベースプレート30は、支柱10a,10bと杭20との間に配置され、それぞれと接合されることで、支柱10a,10bと杭20とを接合する。
図4に、本発明の一実施形態に係るベースプレート30の斜視図を示す。図5に、本発明の一実施形態に係るベースプレート30の側面図を示す。図4および図5を用いて、ベースプレート30について詳細に説明する。
ベースプレート30は、図4および図5において、底面31が四角形の板状部材であるが、底面31の外形形状や厚みは任意であって、例えば、底面31が六角形でもよく、板状ではなくブロック状であってもよい。
ベースプレート30は、底面31に垂直に備えられ、ベースプレート30の中心線102に対して対称に配置された2枚の板状部材32a,32bを備える。2枚の板状部材32a,32bは、底面31に溶接等により接合され、底面31と一体となっている。板状部材32a,32bの間には、図1に示したように支柱10a,10bが嵌め込まれる。そのため、板状部材32a,32bは、支柱10a,10bの幅分離れている必要がある。
なお、様々な幅の支柱に対応できるように、ベースプレート30をA−A矢方向からみた側面図である図6に示すように、板状部材36a,36b間の距離が板状部材36a,36bの上方に向かって段階的に広くなるように形成することで、様々な幅の支柱に対応できるようにしてもよい。また、板状部材32a,32bの少なくとも一方を可動できるように構成し、支柱10a,10bの幅に合わせて板状部材32a,32b間の距離を変えるようにしてもよい。
2枚の板状部材32a,32bそれぞれには、底面31と垂直に2つの縦長孔が設けられている。板状部材32aの2つの縦長孔33a,33bは、それぞれが支柱10a,10bと接合された際に両支柱がぶつからない距離を少なくとも空けて板状部材32aに設けられている。板状部材32bも同様の縦長孔34a,34bが設けられている。なお、縦長孔33a,33b,34a,34bも、円弧状長孔24と同じように、ボルト40が貫通できるように、ボルト40の直径よりもわずかに大きくなっているのが望ましい。
また、底面31には、板状部材32a,32bの中心線方向外側に2つの横長孔35a,35bが設けられている。横長孔35a,35bは、中心線102に対して長孔の長さ方向が平行に設けられている。
まず、横長孔35a,35bの位置について説明する。中心線102から横長孔35aの中心線方向内側辺までの距離103は、中心線102から板状部材32aの中心線方向外側辺までの距離38以上になっている。そして、中心線102から横長孔35aの中心線方向内側辺までの距離103は、フランジ22の中心点100から円弧状長孔24の中心点方向内側円弧までの距離以下になっている。
横長孔35bについても同様に、中心線102から横長孔35bの中心線方向内側辺までの距離は、中心線102から板状部材32bの中心線方向外側辺までの距離以上になっている。そして、中心線102から横長孔35bの中心線方向内側辺までの距離は、フランジ22の中心点100から円弧状長孔24の中心点方向内側円弧までの距離以下になっている。
その理由としては、中心線102から横長孔35a,35bの中心線方向内側辺までの距離がフランジ22の中心点100から円弧状長孔24の中心点方向内側円弧までの距離よりも長くなると、ベースプレート30とフランジ22とを重ねた際に、上方から見て横長孔35a,35bの両方が円弧状長孔24と重なることができなくなるためである。
なお、図4および図5において、横長孔35a,35bは中心線102から等距離にあるが、中心線102からの距離が異なってもよい。
次に、横長孔35a,35bの長さについて説明する。ベースプレート30の底面31とフランジ22とを重ねた際に上方から見て、横長孔35a,35bといずれかの円弧状長孔24とが重なりあった部分にボルト50を貫通させて、貫通させたボルト50にナット51を締め付けることでベースプレート30とフランジ22とは接合される。そのため、横長孔35a,35bそれぞれは、円弧状長孔24を含む円周の内側接線または弦と重なり、そして、いずれかの円弧状長孔24と重なる部分を有する必要がある。従って、ベースプレート30の底面31とフランジ22とを重ねた際に、横長孔35a,35bそれぞれといずれかの円弧状長孔24とが重なる部分がボルト50を貫通できる程度の大きさとなるように、横長孔35a,35bの長さは決定される。
次に、ベースプレート30とフランジ22との接合の詳細および位置調整について説明する。まず、杭頭接合構造1の横断面を示す図7(a)および図8を用いて、横長孔35a,35bが中心線102から等距離にあるベースプレート30とフランジ22の接合の詳細および位置調整について説明する。
図7(a)は、図1に示す杭頭接合構造1の横断面図を示す。図に示すように、ベースプレートの横長孔35aは、フランジ22の円弧状長孔24a,24bの一部と重なっている。また、ベースプレートの横長孔35bは、フランジ22の円弧状長孔24c,24dの一部と重なっている。重なり部分にボルトを挿通させ、図においては、横長孔35aと円弧状長孔24aとの重なり部分にボルト50aを挿通させ、横長孔35bと円弧状長孔24cとの重なり部分にボルト50bを挿通させ、それぞれのボルトをナット51で締め付けることにより、フランジ22とベースプレート30とが接合される。なお、ボルトは横長孔と円弧状長孔とが重なっている部分に挿通されればよく、図に示す位置に限られない。また、ボルトは2本以上使用してもよい。
図8は、図7(a)のフランジ22のみが右に45度回転した後を示す横断面図である。杭20はスクリュー23を備えていることによりフランジ22は回転し、図7(a)および図8に示すように、ベースプレート30の横長孔35a,35bに対するフランジ22の円弧状長孔24の位置は変化する。しかしながら、図8に示すように、円弧状長孔24の位置が変化しても、横長孔35a,35bは円弧状長孔24a,24cと重なり合い、その重なりにボルト50a,50bそれぞれを挿通させることで接合することができる。したがって、ベースプレート30の横長孔35a,35bに対してフランジ22の円弧状長孔24がどの位置にあっても、フランジ22とベースプレート30とを接合することができる。
図7に戻って、横長孔35a,35bが垂直方向(Y1方向,Y2方向)に伸びていることにより、横長孔35と円弧状長孔24とが重なった部分を有したまま、ベースプレート30は垂直方向(Y1方向,Y2方向)に移動可能である。例えば、図7(b)に示すように、ベースプレート30をY1方向に移動させて、フランジ22とベースプレート30とを接合することができる。
したがって、ベースプレート30が垂直方向(Y1方向,Y2方向)に移動可能であることにより、支柱10も垂直方向に移動可能である。その結果、施工誤差により杭20が正位置から垂直方向(Y1方向,Y2方向)にずれた場合であっても、支柱10を正位置に設置することができる。
次に、図9を用いて、横長孔38a,38bが中心線102から異なる距離にあるベースプレート37とフランジ22との接合の詳細および位置調整について説明する。ここで、横長孔38a,38bが中心線102から異なる距離にあるとは、すなわち、中心線102と横長孔38aの中心線方向内側辺の距離と、中心線102と横長孔38bの中心線方向内側辺の距離が異なることであって、図においては、中心線102と横長孔38bの中心線方向内側辺の距離に比べ、中心線102と横長孔38aの中心線方向内側辺の距離が短くなっている。
横長孔38a,38bも、図7の場合と同様に、垂直方向(Y1方向,Y2方向)に伸びていることにより、ベースプレート37は垂直方向(Y1方向,Y2方向)に移動可能であって、その結果、支柱10が垂直方向に移動可能である。
横長孔38a,38bの中心線102からの距離が異なることにより、中心線102からの距離が短い横長孔38aの水平方向(X1方向)にベースプレート37を移動させても、横長孔38a,38bの両方が円弧状長孔24と重なり合う部分を有する状態を継続することができる。例えば、図9(b)に示すように、ベースプレート37をX1方向に移動させて、フランジ22とベースプレート37とを接合することができる。ただし、横長孔38aが移動可能なのは、図9(b)に示すように、横長孔38aの中心線方向外側辺が円弧状長孔24a,24bの中心方向外側円周と接する位置までである。この位置を越えると、横長孔38a,38bのいずれか一方が円弧状長孔24と重なり合う部分を有さなくなるからである。
図9に示した例では、X1方向にしかベースプレート37は移動できないが、ベースプレート37を180度回転させて使用すれば、ベースプレート37をX2方向に移動させることができる。
このように、ベースプレート37を水平方向(X1方向,X2方向)移動させることができることにより、支柱10を水平方向にも移動可能である。その結果、施工誤差により杭20が正位置から垂直方向(Y1方向,Y2方向)および水平方向(Y1方向,Y2方向)にずれた場合であっても、支柱10を正位置に設置することができる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、杭のフランジ上において、ベースプレートが垂直方向、または垂直方向および水平方向に移動可能であることによって、杭に対する構造物支柱の平面方向の位置調整範囲を確保できる。その結果、杭芯ずれ等の施工誤差を容易に補正することができ、施工が容易で、工期の短縮、コストの低減を図ることができる。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 杭頭接合構造
10a〜b 支柱
20 杭
21 杭本体
22 フランジ
23 スクリュー
24 円弧状長孔
30,37 ベースプレート
31 底面
32a〜b 板状部材
33a〜b,34a〜b 縦長孔
35a〜b,38a〜b 横長孔
40a〜b,50a〜b ボルト
41,51 ナット
42,52 ワッシャー

Claims (4)

  1. 杭と当該杭の上に設置される構造物の2本の支柱とを接合する杭頭接合構造であって、
    前記杭の上端部に接合されて外縁部側に前記杭の中心軸を中心に周方向に円弧状に延びる複数の第1の長孔が周方向に配列されたフランジと、
    当該フランジに重ねられて接合される接合板、および前記2本の支柱を間に挟んで当該支柱と接合される互いに対向する2つの支柱固定板を備えるベースプレートと、
    前記フランジと前記接合板とを接合する複数の第1の固定具と、
    前記2本の支柱それぞれと前記2つの支柱固定板とを接合する複数の第2の固定具と、
    を備え、
    前記接合板が、前記フランジに重ねられて接合された際に前記複数の第1の長孔を円周に含む円の内側接線または弦と重なって当該複数の第1の長孔と重なり合う部分に前記第1の固定具を貫通させ、前記2つの支柱固定板を挟んで互いに平行に対向する2つの第2の長孔を備え、
    前記2つの支柱固定板が、前記接合板から垂直に延伸し、前記2本の支柱それぞれと自身とを固定させる前記第2の固定具を貫通させる第3の長孔を備えることを特徴とする杭頭接合構造。
  2. 前記2つの第2の長孔それぞれの前記接合板の中心部からの距離が異なることを特徴とする請求項1に記載の杭頭接合構造。
  3. 前記2つの支柱固定板が、前記接合板から離れるに従って互いの距離が段階的に広がることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の杭頭接合構造。
  4. 前記2本の支柱のうち1本の支柱が、前記2つの支柱固定板に傾斜して固定されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の杭頭接合構造。
JP2015119491A 2015-06-12 2015-06-12 杭頭接合構造 Active JP5951852B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119491A JP5951852B1 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 杭頭接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119491A JP5951852B1 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 杭頭接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5951852B1 true JP5951852B1 (ja) 2016-07-13
JP2017002634A JP2017002634A (ja) 2017-01-05

Family

ID=56375140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015119491A Active JP5951852B1 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 杭頭接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5951852B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112202393A (zh) * 2019-07-08 2021-01-08 上海能照光电科技有限公司 一种具有稳定调节机构的led太阳能灯支架

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6422515B2 (ja) * 2017-01-10 2018-11-14 東光電気工事株式会社 風況観測装置及び風況観測装置の製造方法
KR102082495B1 (ko) * 2017-09-06 2020-02-28 한동덕 선단부 현장타설 복합 말뚝 공법
JP7059618B2 (ja) * 2017-12-22 2022-04-26 東京電力ホールディングス株式会社 主脚材据付方法およびアンカーフレーム据付治具
KR102488999B1 (ko) * 2020-05-07 2023-01-17 (주)비에이엠이엔지 태양광 패널 지지용 구조물
JP7532903B2 (ja) 2020-05-29 2024-08-14 Dic株式会社 両面粘着テープ及びテープ付き建築資材、並びに接着強度測定方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH071606U (ja) * 1993-05-26 1995-01-10 マスプロ電工株式会社 パラボラアンテナの取り付け金具
JP2000350338A (ja) * 1999-06-01 2000-12-15 Kawamura Electric Inc 支柱取付金具
JP2012188824A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Nippon Steel Engineering Co Ltd 杭頭接合構造
JP2012207463A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Ntt Facilities Inc 鋼製の杭と構造物の接合構造
JP2014088675A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Matsuyama Kozai Kk 太陽電池パネル用架台の脚部連結構造
JP2015104245A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社サンレール 太陽光発電パネル架台

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH071606U (ja) * 1993-05-26 1995-01-10 マスプロ電工株式会社 パラボラアンテナの取り付け金具
JP2000350338A (ja) * 1999-06-01 2000-12-15 Kawamura Electric Inc 支柱取付金具
JP2012188824A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Nippon Steel Engineering Co Ltd 杭頭接合構造
JP2012207463A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Ntt Facilities Inc 鋼製の杭と構造物の接合構造
JP2014088675A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Matsuyama Kozai Kk 太陽電池パネル用架台の脚部連結構造
JP2015104245A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社サンレール 太陽光発電パネル架台

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112202393A (zh) * 2019-07-08 2021-01-08 上海能照光电科技有限公司 一种具有稳定调节机构的led太阳能灯支架

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017002634A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5951852B1 (ja) 杭頭接合構造
JP5131518B2 (ja) 鋼管杭と鉄骨柱の接合構造
US9394689B2 (en) Tiltable beams for flat roof solar sensor structures
JP2006193995A (ja) 杭および柱の接合構造
CN102076920A (zh) 用于风力涡轮机塔架的塔架段
JP2016044691A (ja) 高さ調整部材
JP2014159674A (ja) 洋上構造物、及び洋上構造物の設置方法
PH12016501449B1 (en) Members for constituting mount for installing solar panels
JP2013072264A (ja) 梁受け回転ピース
JP2018009321A (ja) スクリュー杭接合部材および杭基礎
JP2017075453A (ja) アンカーボルト構造体
JP6466554B2 (ja) 杭頭免震接合構造
KR101353488B1 (ko) 다중 지지 파일 기초
KR101235758B1 (ko) 앵커볼트 설치용 플레이트 지그
JP6569317B2 (ja) 杭構造物の施工方法
JP5538151B2 (ja) 杭と鉄骨柱との接合構造
JP6293551B2 (ja) 杭頭免震接合構造
JP5622619B2 (ja) 杭頭接合構造
JP6422515B2 (ja) 風況観測装置及び風況観測装置の製造方法
JP2014152545A (ja) ソーラーパネル取付架台
JP2015025358A (ja) 免震装置用ベースプレートアセンブリの設置構造
JP2009041242A (ja) 土留め構造、及びこれに使用する波付鋼板パネル
KR101636216B1 (ko) 지주 기초구조물
CN203613424U (zh) 一种轨道预留孔地脚螺栓固定架
JP2011214259A (ja) 免震装置用ベースプレートアセンブリの設置構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5951852

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250