JP5951667B2 - サーバ装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明はサーバ装置、端末装置及びプログラムに関する。
近年、電気通信回線を介して商品を販売する通信販売サービスが広く普及しており、様々なユーザにより利用されている(例えば、下記特許文献1等参照)。このような通信販売サービスでは、より多くのユーザに利用してもらうために、例えば、特定商品を一定期間だけ格安の価格で販売するなどの販売促進活動(キャンペーンサービス)が行われる。
ここで、キャンペーンサービスによる集客効果を向上させるためには、例えば、もともと安価な商品を更に格安な価格に設定することで、できるだけ多くのユーザが恩恵を受けられるようにする方法が考えらる。あるいは、もともと高価な商品を個数を限定して格安な価格に設定することで、限られたユーザがより大きな恩恵を受けられるようにする方法が考えらる。
特開2013−246694号公報
しかしながら、安価な商品は、ユーザにとって魅力的でない商品であることも多く、キャンペーンサービスによる集客効果は必ずしも高くない。一方で、高価な商品を格安な価格で販売することは、ユーザにとって魅力的であるが、通常、抽選や申込み順序により当選者が決定されるため、当選に対するユーザの期待感が薄く、集客効果が限定的であるという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、通信販売サービスにおいて、より効果的な販売促進活動が提供できるようにすることを目的とする。
本発明の実施形態に係るサーバ装置は、以下のような構成を有する。すなわち、
ユーザ認証が完了したユーザに応じた数の入力領域が含まれた画面を、各ユーザの端末装置に表示するよう制御する第1の制御手段と、
前記各ユーザの端末装置に表示された、前記入力領域に入力された商品の価格に関する値を取得する取得手段と、
前記取得手段が所定期間に取得した前記価格に関する値それぞれについて、当該値を入力したユーザの人数が最小となる前記価格に関する値のうち、最小の値を入力したユーザを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定されたユーザに対して、前記商品の購入を可能にする権限を付与する付与手段と、
前記所定期間が経過した後に、前記値それぞれを入力したユーザの人数集計した集計結果が含まれた画面を、前記各ユーザの端末装置に表示するよう制御する第2の制御手段と、を有し、
前記第2の制御手段は、前記画面を表示する端末装置ごとに、それぞれの端末装置のユーザにより入力された値を、該入力された値と同じ値を入力したユーザの人数と対応付けて、前記集計結果として表示するよう制御することを特徴とする。
本発明の各実施形態によれば、通信販売サービスにおいて、より効果的な販売促進活動が提供できるようになる。
通信販売システムの全体構成を示す図である。 サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。 特定商品を購入可能な当選者の決定方法を説明するための図である。 サーバ装置の機能構成を示す図である。 ユーザ情報の一例を示す図である。 参加情報の一例を示す図である。 通信販売システムにおける販売処理の流れを示すシーケンス図である。 携帯端末に表示される販売用画面の一例を示す図である。 携帯端末に表示されるキャンペーンサービス用画面の一例を示す図である。 携帯端末に表示されるエントリ用画面の一例を示す図である。 サーバ装置における当選者決定処理の流れを示すフローチャートである。 エントリ用画面に表示されるエラーメッセージの一例を示す図である。 携帯端末に表示される集計結果画面の一例を示す図である。 サーバ装置における集計処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 サーバ装置における集計処理の詳細な流れを示す他のフローチャートである。 携帯端末に表示されるエントリ用画面の他の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<1.配信システムの全体構成>
はじめに、本実施形態に係る通信販売システムの全体構成について説明する。図1は、通信販売システム100の全体構成を示す図である。
図1に示すように、通信販売システム100は、携帯端末110と、情報処理装置120と、サーバ装置130とを備える。サーバ装置130と、携帯端末110及び情報処理装置120とは、回線140を介して接続されている。
携帯端末110は、スマートフォンや携帯電話等の携帯可能な端末装置である。携帯端末110には、購入用アプリケーション111がインストールされている。携帯端末110のユーザは、購入用アプリケーション111を起動させることで、サーバ装置130が提供する、通信販売サービスを利用することができる。また、購入用アプリケーション111を介して、キャンペーンサービスの提供を受けることができる。なお、本実施形態においてキャンペーンサービスとは、所定期間内に特定商品の価格を入力したユーザの中から所定の条件を満たすユーザを当選者として決定し、当該当選者に対して当該当選者が入力した価格で当該特定商品の販売を行うサービスをいう。
情報処理装置120は、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。情報処理装置120にも、携帯端末110と同様に、購入用アプリケーション121がインストールされており、携帯端末110のユーザと同様のサービスを受けることができる。なお、購入用アプリケーション121は、情報処理装置120にインストールするのではなく、情報処理装置120のウェブブラウザを通じて提供されてもよい。
サーバ装置130は、回線140を介して、携帯端末110や情報処理装置120に各種サービスを提供する装置である。サーバ装置130は、各種サービスの提供に際して、ユーザ認証を行うためのユーザ情報データベース(以下、「データベース」をDBと略す)131を有する。また、サーバ装置130は、キャンペーンサービスを利用するユーザが入力する、特定商品の価格を登録する参加情報DB132を有する。なお、本実施形態では、キャンペーンサービスを利用するユーザが特定商品の価格を入力することを、"キャンペーンに参加する"と称することとする。
サーバ装置130には、ユーザに対して通信販売サービスを提供する販売用アプリケーション133がインストールされている。なお、販売用アプリケーション133は、サーバ装置130にインストールするのではなく、情報処理装置120のウェブブラウザを通じて提供されてもよい。
サーバ装置130が販売用アプリケーション133を実行することで、サーバ装置130では、携帯端末110や情報処理装置120に対して通信販売サービスやキャンペーンサービスを提供することができる。
<2.サーバ装置のハードウェア構成>
次に、サーバ装置130のハードウェア構成について説明する。図2は、サーバ装置130のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、サーバ装置130は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、記憶部204を備える。更に、入出力部205、通信部206を備える。なお、サーバ装置130の各部は、バス207を介して相互に接続されているものとする。
CPU201は、記憶部204に格納された各種プログラム(例えば、販売用アプリケーション133)を実行するコンピュータである。
ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、記憶部204に格納された各種プログラムを、CPU201が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。具体的には、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラムなどを格納する。
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM203は、各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される、作業領域として機能する。
記憶部204は、CPU201により実行される各種プログラム(例えば、販売用アプリケーション133)を格納する。
入出力部205は、サーバ装置130に対して各種指示を入力するための入力部と、サーバ装置130の内部状態を表示する表示部とを有する。通信部206は、回線140を介して携帯端末110または情報処理装置120と通信を行う。
<3.キャンペーンサービスの概要及び当選者の決定方法の概要>
次に、サーバ装置130により提供されるキャンペーンサービスの概要及び当選者の決定方法の概要について説明する。
はじめに、サーバ装置130により提供されるキャンペーンサービスの概要について説明する。上述したように、サーバ装置130は、携帯端末110及び情報処理装置120のユーザに対して、商品の販売を行う通信販売サービスを提供するとともに、キャンペーンサービスを提供する。
本実施形態におけるキャンペーンサービスの場合、特定商品の販売価格が、キャンペーンに参加するユーザが入力する価格に基づいて決定される。ここで、ユーザによる価格の入力は、以下のルールに基づいて行われるものとする。
・キャンペーンに参加できるユーザは、携帯端末110または情報処理装置120に購入用アプリケーション111または121がインストールされ、サーバ装置130のユーザ情報DB131にユーザ情報が登録されているユーザである。
・1つの特定商品に対して、キャンペーン期間中、ユーザが入力できる価格は、1回だけである。
・1回入力した価格は、以降、変更することができない。
・価格は、1円単位で入力でき、予め定められた下限値(例えば、1円)から上限値(特定商品の通常の価格に基づいて定められた値)までの範囲で入力することができる。
このようなルールに基づいてユーザにより入力された価格のうち、実際に決定される販売価格は、キャンペーン期間終了後に決定される当選者が入力した価格である。つまり、自身が入力した価格で特定商品を購入できるのは、当選者のみである。ここで、キャンペーン期間終了後に決定される当選者の決定方法について説明する。
なお、以下では、ユーザによって入力された価格を、「エントリ価格」と称することで、実際に決定される販売価格と区別する。
図3は、通信販売システム100において当選者を決定する決定方法を説明するための図である。図3において、横軸は各ユーザが入力するエントリ価格(円)であり、本実施形態においては1円単位で管理される。なお、図3の例では、ユーザが入力できるエントリ価格の下限値=1円、上限値=10000円としている。また、縦軸は、各エントリ価格を入力したユーザの人数(「エントリ人数」と称す)を示している。
図3に示すように、商品名:Aの場合、横軸の各エントリ価格に対して複数のユーザが同一のエントリ価格を入力している。例えば、エントリ価格=1円と入力したユーザの数は、100人である。一方で、エントリ価格=4912円と入力したユーザの数は、1人(ユーザA)だけである。また、エントリ価格=4919円と入力したユーザの数も、1人(ユーザB)だけである。
通信販売システム100では、ユーザの数を、ユーザが入力したエントリ価格ごとに集計し、ユーザの数が1人しかいないエントリ価格を抽出する。そして、抽出したエントリ価格のうち、最小のエントリ価格を特定商品(商品名:A)の実際の販売価格として決定する。また、最小のエントリ価格を入力したユーザ(ユーザA)を当選者に決定する。つまり、図3の例では、当選者はユーザAであり、販売価格は4912円となる(商品名:Aの商品は、販売価格4912円で、ユーザAのみに販売される)。
このように、通信販売システム100の場合、決定される当選者は1人のみであるため、特定商品として高価な商品を設定することができる。この結果、ユーザにとって魅力的であり、集客効果の高いキャンペーンサービスを提供することができる。
また、従来のように、単なる抽選や申込み順序によって当選者が決定されるわけではなく、ユーザ自身が入力したエントリ価格に基づいて決定される。このため、当選に対するユーザの期待感を向上させることができ、集客効果の範囲を拡げることができる。
更に、ユーザ自身が入力する数値(エントリ価格)そのものに基づいて当選者が決定されるのではなく、数値(エントリ価格)を入力したユーザの人数に基づいて当選者が決定されるため、ユーザにとっては、よりゲーム性が増す。この結果、キャンペーンに参加するユーザの参加意欲を刺激し、対象のサービスへのアクセス数やアクセス頻度を向上させることが期待できる。
以上のように、本実施形態に係る通信販売システム100によれば、通信販売サービスにおいて、より効果的な販売促進活動が提供できるようになる。
<4.サーバ装置の機能構成>
次に、サーバ装置130の機能構成について説明する。図4は、サーバ装置130の機能構成を示す図である。なお、サーバ装置130では、CPU201が販売用アプリケーション133を実行することにより、通信販売サービスとキャンペーンサービスとを提供することができるが、ここでは、主にキャンペーンサービスを提供するための機能について説明する。
図4に示すように、サーバ装置130は、キャンペーンサービスを提供するための機能として、認証部401、ユーザインタフェース制御部402、エントリ管理部403、エントリ結果解析部404、当選者管理部405を有する。なお、ユーザ情報DB131、参加情報DB132は、例えば、記憶部204に格納されているものとする。
認証部401は、サーバ装置130が通信販売サービスを提供する際にユーザ認証を行う。認証部401では、ユーザ情報DB131に格納されているユーザ情報に基づいて、ユーザ認証を行う。
図5は、ユーザ情報DB131に格納されているユーザ情報(携帯端末110のユーザのユーザ情報)の一例を示す図である。図5に示すように、ユーザ情報500には、情報の項目として、"購入用アプリケーションのユーザID"、"電話番号"、"メールアドレス"が含まれる。ユーザIDは機密性を高めるために、ハッシュ関するを用いてハッシュ化してユーザ情報DB131に格納されてもよい。
なお、携帯端末110のユーザは、通信販売サービスの提供を受けるための購入用アプリケーション111をインストールする際に、ユーザ情報500を入力するものとする。これにより、ユーザ情報DB131には、購入用アプリケーション111を有するユーザのユーザ情報500が登録される。また、ユーザ情報は当該通信販売サービス単独で使用されるものだけなく、他のインスタントメッセージングサービスやソーシャルネットワーキングサービスに既に登録したユーザ情報を利用してもよい。その場合、ユーザが使用する携帯端末110にインストールされた、当該インスタントメッセージングサービスやソーシャルネットワーキングサービス用のアプリケーションを使用して、当該通信販売サービスに、登録済みのユーザ情報を使用する為の認証(いわゆる「アプリ認証」)を行う必要がある。アプリ認証を利用する場合、認証処理はサーバ装置130ではなく、当該インスタントメッセージングサービスやソーシャルネットワーキングサービスを提供するサーバ装置で行われる。
なお、情報処理装置120のユーザも、同様に、購入用アプリケーション121をインストールする際に、ユーザ情報を登録するものとする。
図4の説明に戻る。ユーザインタフェース制御部402は、通信販売サービス(キャンペーンサービスも含む)の提供を受けるユーザの携帯端末110に表示するユーザインタフェースを制御する。
エントリ管理部403は、キャンペーン期間中に動作し、キャンペーンに参加するユーザと、当該ユーザが入力するエントリ価格とを管理する。なお、キャンペーンに参加するユーザを識別するための情報と、当該ユーザが入力するエントリ価格は、参加情報として参加情報DB132に格納される。
図6は、参加情報DB132に格納される参加情報の一例を示す図である。図6に示すように、参加情報600は商品ごとに管理され、情報の項目として、"入力日時"、"ユーザID"、"エントリ価格"が含まれる。"入力日時"には、ユーザがエントリ価格を入力した日時が格納される。"ユーザID"には、エントリ価格を入力したユーザを識別するための情報として、ユーザ情報500に登録されているユーザIDが格納される。なお、ユーザIDは機密性を高めるためにハッシュ関数を用いてハッシュ化して参加情報DB132に格納されてもよい。"エントリ価格"には、ユーザが入力したエントリ価格が格納される。
再び図4の説明に戻る。エントリ結果解析部404は、キャンペーン期間終了後に動作し、参加情報DB132に格納されている参加情報を集計することで、特定商品の当選者及び販売価格を決定する。
当選者管理部405は、エントリ結果解析部404により決定された当選者に対して、当選通知を行うとともに、特定商品の購入手続きを行うためのアクセス先(例えば、購買ページ)へのアクセスを可能にするアクセス権限を付与する。
<5.通信販売システムにおける販売処理の流れ>
次に、通信販売システム100における販売処理の流れについて図7〜図10を用いて説明する。図7は、通信販売システム100における販売処理の流れを示すシーケンス図である。
ユーザ700が携帯端末110上で通信販売サービスの提供を受けるための操作(アクセス操作)を行うと(ステップS701)、携帯端末110では、サーバ装置130に対してアクセス要求を送信する(ステップS702)。
サーバ装置130に送信されたアクセス要求は認証部401に送られ、認証部401においてユーザ認証が行われる(ステップS703)。なお、ユーザ認証は、上記のアプリ認証によって行われてもよい。認証部401におけるユーザ認証の結果、ユーザ認証に成功したと判定した場合には、ユーザインタフェース制御部402に成功した旨の通知を行う(ステップS704)。
通知を受けたユーザインタフェース制御部402は、携帯端末110に、通信販売サービスを提供するための販売用画面を表示するよう制御する(ステップS705)。図8は、販売用画面800の一例を示す図である。図8に示すように、販売用画面800の商品表示領域810には、通信販売サービスにおいて販売者が販売する商品が表示される。
このうち、"商品名:A"の商品は、キャンペーンサービスの対象となる特定商品である。このため、当該商品を示すアイコン811を選択することで、ユーザは当該特定商品についてのキャンペーンサービスの利用を要求することができる。
ユーザがキャンペーンサービスの利用を要求する操作を行うと(ステップS706)、携帯端末110では、サーバ装置130に対してキャンペーンサービスの利用要求を送信する(ステップS707)。サーバ装置130のユーザインタフェース制御部402では、携帯端末110より、キャンペーンサービスの利用要求を受信すると、携帯端末110に、キャンペーンサービス用画面を表示するよう制御する(ステップS708)。図9は、携帯端末110に表示されるキャンペーンサービス用画面の一例を示す図である。
図9に示すように、キャンペーンサービス用画面900の領域901には、ユーザにより選択された商品が、キャンペーンサービスの対象となる特定商品であることが明示される。また、領域901には、キャンペーン期間が明示される。
更に、キャンペーンサービス用画面900の領域902には、ユーザにより選択された商品の商品名及び商品の外観写真が明示される。更に、キャンペーンサービス用画面900には、エントリ価格の入力要求を行うためのボタン903が明示される。
なお、ユーザインタフェース制御部402が携帯端末110にキャンペーンサービス用画面900を表示するよう制御するのと並行して、サーバ装置130の各部は、当選者決定処理を実行する(ステップS709)。なお、当選者決定処理の詳細は後述する。
携帯端末110に表示されたキャンペーンサービス用画面900に対して、ユーザがボタン903を押圧操作すると(ステップS710)、携帯端末110では、サーバ装置130に対して、エントリ価格の入力要求を送信する(ステップS711)。
エントリ価格の入力要求を受信したサーバ装置130では、携帯端末110に、エントリ用画面を表示するよう制御する。図10は、携帯端末110に表示されるエントリ用画面の一例を示す図である。
図10(a)において、入力領域1001は、ユーザがエントリ価格を入力するための領域である。ボタン1002は、入力領域1001に入力されたエントリ価格を含むエントリ情報をサーバ装置130に送信するためのボタンである。
ユーザが、商品名:Aを購入するためのエントリ価格を入力し、ボタン1002を押圧操作すると(ステップS713)、携帯端末110ではサーバ装置130に対してエントリ情報を送信する(ステップS714)。携帯端末110からサーバ装置130に対して送信されるエントリ情報には、ユーザが入力したエントリ価格、携帯端末110の電話番号、購入用アプリケーションのユーザID等が含まれる。
なお、ボタン1002に対する押圧操作が行われると、図10(b)に示すように、エントリ用画面1000の入力領域1001にはロックがかかり、ユーザによるエントリ価格の入力が禁止される。また、ボタン1002にもロックがかかり、エントリ情報を繰り返し送信することが禁止される。
このように、本実施形態における通信販売システム100では、ユーザは、特定商品(商品名:A)に対して、エントリ価格を1回だけ入力し、エントリ情報を送信した後は、エントリ価格を変更することができない。つまり、本実施形態における通信販売システム100では、キャンペーン期間中、1つの特定商品に対して、1回だけエントリ価格を入力することができる。
図7の説明に戻る。携帯端末110からサーバ装置130に対してエントリ情報が送信された後は、同様の処理を繰り返すことで、サーバ装置130では、キャンペーン期間が終了するまで、複数のユーザからのエントリ情報を受信する。そして、キャンペーン期間が終了すると当選者を決定し、携帯端末110に対して当選通知を送信する(ステップS715)。
<6.当選者決定処理の流れ>
次に、当選者決定処理(図7のステップS709)の流れについて説明する。図11は、当選者決定処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、商品名:Aについての当選者決定処理について説明する。
ステップS1101において、エントリ管理部403は、キャンペーン期間が開始されたか否かを判定する。キャンペーン期間がまだ開始されていないと判定した場合には、キャンペーン期間が開始されるまで待機する。
一方、キャンペーン期間が開始されたと判定した場合には、ステップS1102に進む。ステップS1102において、エントリ管理部403は、エントリ価格の入力要求を受信したか否かを判定する。ステップS1102において、エントリ価格の入力要求を受信していないと判定した場合には、ステップS1109に進む。
一方、ステップS1102において、エントリ価格の入力要求を受信したと判定した場合には、ステップS1103に進む。ステップS1103では、ユーザインタフェース制御部402が、エントリ価格の入力要求を行った要求元の携帯端末110に、エントリ用画面1000を表示するよう制御する。
ステップS1104では、エントリ管理部403が、携帯端末110より送信されるエントリ情報を取得する。ステップS1105では、エントリ管理部403が、携帯端末110より送信されるエントリ情報に含まれるエントリ価格が、下限値(例えば、1円)以上かつ上限値(例えば、10000円)以下であるか否かを判定する。
ステップS1105において、エントリ価格が下限値未満であるか、上限値を超えていると判定した場合には、ステップS1107に進む。ステップS1107において、ユーザインタフェース制御部402は、携帯端末110にエラーメッセージを表示するよう制御する。
図12は、携帯端末110に表示されるエラーメッセージの一例を示す図である。図12(a)に示すように、エントリ用画面1000の入力領域1001において0円を入力し、ボタン1002を押圧操作すると、図12(b)に示すように、エラーメッセージ1201が表示される。なお、エラーメッセージ1201において、OKボタン1202を押圧操作すると、エラーメッセージ1201が消え、図12(a)に示すエントリ用画面1000に戻る。
一方、ステップS1105において、エントリ価格が下限値以上かつ上限値以下であると判定された場合には、ステップS1106に進む。ステップS1106において、エントリ管理部403は、参加情報DB132に、入力日時、電話番号に基づくハッシュID、エントリ価格を登録する。
ステップS1108において、ユーザインタフェース制御部402は、エントリ情報を送信した携帯端末110に対して、エントリ用画面1000をエントリ情報の取得が完了したことを示す画面に変更するよう指示する。これにより、携帯端末110のエントリ用画面1000は、図10(b)に示す画面に変更される。
ステップS1109において、エントリ管理部403は、キャンペーン期間が終了したか否かを判定する。キャンペーン期間が終了していないと判定された場合には、ステップS1102に戻る。
一方、ステップS1109において、エントリ管理部403が、キャンペーン期間が終了したと判定した場合には、ステップS1110に進む。ステップS1110では、エントリ結果解析部404が、参加情報DB132に格納された参加情報600について集計処理を行う。なお、集計処理の詳細は後述する。
ステップS1111において、ユーザインタフェース制御部402は、ステップS1110における集計結果を、携帯端末110に表示するよう制御する。更に、当選者管理部405は、当選者の携帯端末110に対して当選通知を行う。なお、当選通知には、当選したことを示すメッセージ、及び、特定商品の販売価格、特定商品を販売している購買ページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)が含まれる。
図13は、携帯端末110に表示される集計結果画面の一例を示す図である。図13に示すように、集計結果画面1300は、キャンペーンサービスの対象となった特定商品の商品名を表示する領域1301と、集計結果を示す領域1302とが含まれる。
集計結果を示す領域1302には、携帯端末110のユーザのエントリ価格と、当該エントリ価格と同じエントリ価格を入力したユーザの人数が表示される。また、当選者が入力したエントリ価格、エントリ人数が1人であったエントリ価格、エントリ人数が2人であったエントリ価格、エントリ人数が3人であったエントリ価格等、エントリ人数ごとのエントリ価格が表示される。
更に、集計結果を示す領域1302には、エントリ人数が最も多かったエントリ価格と、入力されたエントリ価格の中で最も高いエントリ価格及び最も低いエントリ価格が表示される。
図11の説明に戻る。ステップS1112において、当選者管理部405は、特定商品の購買ページへのアクセスを可能にするアクセス権限を当選者に付与する。これにより、当選通知を受信したユーザ(当選者)は、購買ページのURLにアクセスし、特定商品に対する購買手続きを行うことができる。
<7.集計処理の流れ>
次に、集計処理(図11のステップS1110)の流れについて説明する。図14は、サーバ装置130における集計処理の詳細な流れを示すフローチャートである。ステップS1401において、エントリ結果解析部404は、参加情報600を解析し、各エントリ価格を入力したユーザの人数を算出する。
ステップS1402において、エントリ結果解析部404は、エントリ人数が"1"のエントリ価格を抽出する。
ステップS1403において、エントリ結果解析部404は、ステップS1402において抽出したエントリ価格の中から、最小のエントリ価格を抽出する。
ステップS1404において、エントリ結果解析部404は、ステップS1403において抽出した最小のエントリ価格を入力したユーザを特定する。
ステップS1405において、エントリ結果解析部404は、ステップS1404において特定したユーザを当選者と決定し、当該当選者が入力したエントリ価格を販売価格と決定し、ステップS1111(図11)に戻る。
<8.まとめ>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る通信販売システム100では、キャンペーンサービスの対象となる特定商品を購入可能なユーザを、当選者として1人のみ決定する構成とした。
これにより、特定商品として高価な商品を設定することが可能となるため、ユーザにとって魅力的で、かつ、集客効果の高いキャンペーンサービスを提供することができる。
また、本実施形態に係る通信販売システム100では、従来のように、単なる抽選や申込み順序により当選者が決定される構成ではなく、ユーザ自身が入力したエントリ価格に基づいて当選者が決定される構成とした。
これにより、当選に対するユーザの期待感を向上させることができ、集客効果の範囲を拡げることが可能になる。
また、本実施形態に係る通信販売システム100では、ユーザ自身が入力する数値(エントリ価格)そのものに基づいて当選者を決定する構成ではなく、数値(エントリ価格)を入力したユーザの人数に基づいて当選者を決定する構成とした。
これにより、当選者の決定方法におけるゲーム性が増し、キャンペーンに参加するユーザの参加意欲を刺激し、対象のサービスへのアクセス数やアクセス頻度を向上させることが期待できる。
この結果、本実施形態に係る通信販売システム100によれば、通信販売サービスにおいて効果的な販売促進活動を提供できるようになる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、エントリ人数が1人のエントリ価格を抽出する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、エントリ人数が1人のエントリ価格が存在しない場合もあり得ることを考慮し、エントリ人数が最小のエントリ価格を抽出する構成としてもよい。
図15は、本実施形態におけるサーバ装置130の集計処理の詳細な流れを示すフローチャートである。なお、図14に示した集計処理と同じ工程には同じ参照番号を付すこととし、ここでは説明を省略する。以下では、図14との相違点を中心に説明する。
図15に示すように、ステップS1501において、エントリ結果解析部404は、エントリ人数が最小のエントリ価格を抽出する。
ステップS1502において、エントリ結果解析部404は、ステップS1403において抽出された最小のエントリ価格のエントリ人数が1人であるか否かを判定する。ステップS1502において、エントリ人数が1人であると判定した場合には、ステップS1404に進む。
一方、ステップS1502において、エントリ人数が1人ではないと判定した場合には、ステップS1503に進む。ステップS1503において、エントリ結果解析部404は、ステップS1403において抽出した最小のエントリ価格を入力したユーザのうち、最も早くエントリ価格を入力したユーザを特定する。
ステップS1504において、エントリ結果解析部404は、ステップS1503において特定したユーザまたはステップS1404において特定したユーザを当選者と決定し、当該当選者が入力したエントリ価格を販売価格と決定する。
以上のとおり、本実施形態に係る通信販売システム100によれば、エントリ人数が1人のエントリ価格が存在しない場合であっても、当選者及び販売価格を決定することができる。
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、キャンペーン期間中にユーザがエントリ価格を入力できる機会(入力可能回数)は1回のみとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザごとに予め設定された回数(エントリ回数)だけ、エントリ価格を入力できる構成としてもよい。
なお、エントリ回数は、ユーザ情報500において、ユーザごとに設定されているものとし、ユーザインタフェース制御部402は、エントリ価格の入力要求元にエントリ用画面を表示する際に(ステップS1103)、ユーザ情報500を参照するものとする。これにより、エントリ回数に応じたエントリ用画面を表示するよう制御することができる。
図16は、エントリ回数に応じた数の入力領域を有するエントリ画面の一例を示す図である。図16(a)の例では、エントリ回数が3回に設定されており、ユーザがエントリ価格を入力するための入力領域として入力領域1601〜1603が表示される。
これにより、ユーザは、入力領域1601〜1603それぞれにエントリ価格を入力することができる(つまり、3通りのエントリ価格を入力することができる)。なお、図16(b)の例では、入力領域1601及び入力領域1602にエントリ価格が入力され、ボタン1002が押圧操作された状態を示している。このため、入力領域1601及び入力領域1602にはロックがかかり、ユーザは入力領域1601及び入力領域1602に対するエントリ価格の入力が禁止された状態となっている。一方、入力領域1603には、まだエントリ価格が入力されておらず、ユーザは、入力領域1603に対してエントリ価格を入力することができる。
このように、ユーザごとにエントリ回数を設定しておくことで、ユーザは予め定められた回数だけ、エントリ価格を入力することができる。なお、エントリ回数が増えた場合であっても、一旦、入力したエントリ価格を変更することはできない。
したがって、既に入力したエントリ価格と異なるエントリ価格を入力するためには、ユーザは、エントリ回数を増やしておくことが必要である。
ここで、ユーザごとに予め設定されるエントリ回数は、例えば、
・通信販売サービスの提供を受ける新たなユーザを紹介し、当該ユーザが新たにユーザ情報を登録した場合、
・特定のページを購読した場合、
・特定のアカウントのフォローをした場合、
に増えるように構成されているものとする。
[第4の実施形態]
上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 :通信販売システム
110 :携帯端末
111 :購入用アプリケーション
120 :情報処理装置
121 :購入用アプリケーション
130 :サーバ装置
131 :ユーザ情報DB
132 :参加情報DB
133 :販売用アプリケーション
401 :認証部
402 :ユーザインタフェース制御部
403 :エントリ管理部
404 :エントリ結果解析部
405 :当選者管理部
500 :ユーザ情報
600 :参加情報
800 :販売用画面
900 :キャンペーンサービス用画面
1000 :エントリ用画面
1300 :集計結果画面
1600 :エントリ用画面

Claims (5)

  1. ユーザ認証が完了したユーザに応じた数の入力領域が含まれた画面を、各ユーザの端末装置に表示するよう制御する第1の制御手段と、
    前記各ユーザの端末装置に表示された、前記入力領域に入力された商品の価格に関する値を取得する取得手段と、
    前記取得手段が所定期間に取得した前記価格に関する値それぞれについて、当該値を入力したユーザの人数が最小となる前記価格に関する値のうち、最小の値を入力したユーザを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定されたユーザに対して、前記商品の購入を可能にする権限を付与する付与手段と、
    前記所定期間が経過した後に、前記値それぞれを入力したユーザの人数集計した集計結果が含まれた画面を、前記各ユーザの端末装置に表示するよう制御する第2の制御手段と、を有し、
    前記第2の制御手段は、前記画面を表示する端末装置ごとに、それぞれの端末装置のユーザにより入力された値を、該入力された値と同じ値を入力したユーザの人数と対応付けて、前記集計結果として表示するよう制御することを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記特定手段は、
    前記最小の値を入力したユーザが複数いる場合、該最小の値を入力した順序に応じて、ユーザを特定することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記特定手段は、
    前記入力したユーザの人数が1となる前記価格に関する値のうち、最小の値を入力したユーザを特定することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  4. 前記第2の制御手段は、入力したユーザの人数が所定の人数となる値を、前記集計結果として表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  5. サーバ装置のコンピュータに、
    ユーザ認証が完了したユーザに応じた数の入力領域が含まれた画面を、各ユーザの端末装置に表示するよう制御する第1の制御工程と、
    前記各ユーザの端末装置に表示された、前記入力領域に入力された商品の価格に関する値を取得する取得工程と、
    前記取得工程において所定期間に取得した前記価格に関する値それぞれについて、当該値を入力したユーザの人数が最小となる前記価格に関する値のうち、最小の値を入力したユーザを特定する特定工程と、
    前記特定工程において特定されたユーザに対して、前記商品の購入を可能にする権限を付与する付与工程と、
    前記所定期間が経過した後に、前記値それぞれを入力したユーザの人数集計した集計結果が含まれた画面を、前記各ユーザの端末装置に表示するよう制御する第2の制御工程と、を実行させるためのプログラムであって、
    前記第2の制御工程は、前記画面を表示する端末装置ごとに、それぞれの端末装置のユーザにより入力された値を、該入力された値と同じ値を入力したユーザの人数と対応付けて、前記集計結果として表示するよう制御することを特徴とするプログラム。
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