JP5950848B2 - カマ錠 - Google Patents

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本発明は、デッドボルトに回転可能にカマが連結されるカマ錠に関する。
錠は、住宅、店舗、又オフィスの出入り口、机の引出し、金庫などに使用されており、財産を守るためになくてはならないものになっている。錠は、扉、引出し等に取り付けられる。錠には施錠するためのデッドボルトが出没可能に設けられる。デッドボルトは錠にさした鍵によって操作される。扉、引出し等の枠には、錠ケースから出てくるデッドボルトを受ける受け座が設けられる。
錠の一種として、デッドボルトに回転可能にカマが連結されるカマ錠が知られている。カマ錠は、草や芝を刈るのに使う農具であるカマのような形をした先端部を回転させ、枠にある受け座に先端部を引っ掛けて施錠するものである。デッドボルトにカマを併設することで、さらなる防犯性能の向上を図れ、また回転する扉だけでなく引き戸を施錠することも可能になる。
デッドボルトにカマを併設したカマ錠として、特許文献1には、ケースにデッドボルトを出没可能に設け、ケースに左右一対のカマを回転可能に連結し、デッドボルトの施錠方向及び解錠方向の直進移動に連動して左右一対のカマが施錠方向(開き方向)及び解錠方向(閉じ方向)に回転するようにしたカマ錠が記載されている。ケースには外筒及び内筒を備えるシリンダが固定される。シリンダに鍵をさし、内筒を回転させると、内筒に固定される操作アームが回転し、操作アームに係合するデッドボルトが直進移動する。左右一対のカマ間には、左右一対のカマを施錠方向(開き方向)に付勢する板ばねが架け渡される。
他の構造のカマ錠として、特許文献2には、ケースにデッドボルトを出没可能に設け、左右一対のカマをデッドボルトに回転可能に連結したカマ錠が記載されている。ケースには左右一対のカマの回転運動を制御する左右一対の案内溝が形成される。左右一対のカマには左右一対の案内溝に嵌まるピンが設けられる。デッドボルトを施錠方向及び解錠方向に直進移動させると、デッドボルトの直進移動に連動して左右一対のカマが施錠方向(開き方向)及び解錠方向(閉じ方向)に回転する。
さらに他の構造のカマ錠として、特許文献3には、ケースにデッドボルトを出没可能に設け、左右一対のカマをデッドボルトに回転可能に連結し、ケースの側壁を利用して左右一対のカマを回転させるカマ錠が記載されている。ケースの側壁にはデッドボルト及び左右一対のカマが出入りする孔が開けられる。デッドボルトが施錠方向に直進移動すると、左右一対のカマがケースの側壁の内側に接して施錠方向(開き方向)に回転する。デッドボルトが解錠方向に直進移動するとき、左右一対のカマが受け座に接して解錠方向(閉じ方向)に回転する。
実開平6−65583号公報 中国実用新案公告第201092760号明細書 実開昭50−24595号公報
しかし、特許文献1に記載のカマ錠にあっては、カマを施錠方向に付勢する板ばねを使用するので部品点数が多くなるという問題がある。
特許文献2に記載のカマ錠にあっては、ケースにカマの回転運動を制御する案内溝を加工する必要があるので、案内溝の加工に手間がかかるという問題がある。また、案内溝によって制御されるカマの回転運動に自由度が少なく、カマをスムーズに回転させるのが困難であるという問題もある。
特許文献3に記載の発明にあっては、カマを解錠方向に回転させるのに受け座を利用するので、カマをスムーズに解錠方向に回転させるのが困難であるという問題がある。
そこで本発明は、部品の追加又は加工工程の追加をしなくてもカマの動きを制御することができ、またカマをスムーズに回転させることができるカマ錠を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、開口部を有するケースと、前記ケースの開口部を覆う蓋と、前記ケースの内側に配置され、前記蓋を前記ケースに固定するための支柱と、前記ケースに施錠方向及び解錠方向に直進移動可能な移動部材と、前記移動部材にカマ軸の回りを回転可能に連結されるカマと、を備え、前記移動部材が解錠方向に直進移動するとき、前記カマが前記ケースの内側に配置される前記支柱に接して、前記カマ軸を支点にして解錠方向に回転するカマ錠である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカマ錠において、解錠状態では、前記カマが前記支柱と前記ケースの内壁との間に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のカマ錠において、前記移動部材が施錠方向に直進移動するとき、前記支柱から解放された前記カマが前記ケースに接して前記カマ軸を支点にして施錠方向に回転することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のカマ錠において、前記支柱の外形は円筒形に形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のカマ錠において、前記移動部材の施錠方向及び解錠方向の直進移動は、一対の前記支柱に案内されることを特徴とする。
請求項6の記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のカマ錠において、前記移動部材は、受け座に係合可能なデッドボルトであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、蓋をケースに固定するための支柱を利用することで、部品の追加又は加工工程の追加をしなくてもカマの動きを制御できる。また、ケースの内側に設けられる支柱を利用してカマを解錠方向に回転させることで、カマをスムーズに解錠方向に回転させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、解錠状態において、カマの回転の自由度が無くなるので、解錠状態のカマの姿勢を一定に保つことができる。
請求項3に記載の発明によれば、カマをスムーズに施錠方向に回転させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、カマが接する支柱が円筒形に形成されるので、カマがスムーズに回転する。
請求項5に記載の発明によれば、一対の支柱に移動部材を案内する機能を持たせることができる。
請求項6に記載の発明によれば、移動部材をデッドボルトと兼用することができる。
本発明の一実施形態のカマ錠の外観図 カマ錠を戸に取り付けた例を示す斜視図 本実施形態のカマ錠の分解斜視図 シリンダが取り付けられた蓋の背面斜視図 本実施形態のカマ錠の解錠状態及び施錠状態を示す断面図(図中左の欄が解錠状態を示し、図中右の欄が施錠状態を示す。図中上端は正面図を示し、図中中段は揺動板の位置の断面図を示し、図中下段はカムの位置の断面図を示す) 本実施形態のカマ錠のシリンダに沿った断面図 本実施形態のカマ錠の動作図
以下添付図面に基づいて本発明の第一の実施形態のカマ錠を詳細に説明する。図1は、カマ錠の外観図を示す。本実施形態のカマ錠は、扉又は引き戸等に取り付けられる錠ケース1と、錠ケース1に出没可能に設けられる移動部材としてのデッドボルト2と、デッドボルト2の直進移動に連動して回転する左右一対のカマ4a,4bと、を備える。図1には、デッドボルト2及びカマ4a,4bが錠ケース1から突出した施錠状態が示されている。
錠ケース1は直方体形状に形成される。錠ケース1にはデッドボルト2を出し入れするための機構が収められている。錠ケース1の正面にはシリンダ3が設けられる。シリンダ3に鍵を挿入し、内筒を回転させることで、デッドボルト2が錠ケース1から出たり入ったりする。デッドボルト2の直進移動に連動してカマ4a,4bが回転する。デッドボルト2が施錠方向に直進移動するとき、カマ4a,4bは施錠方向(開き方向)に回転する。逆にデッドボルト2が解錠方向に直進移動するとき、カマ4a,4bは解錠方向(閉じ方向)に回転する。
図2はカマ錠を戸5に取り付けた例を示す。カマ錠には戸5の凹部に収められる掘込型と戸の表面に取り付ける面付型とがある。図2には戸5の表面に取り付けられる面付型のカマ錠を示す。錠ケース1の四隅には、通し孔1aが開けられる。錠ケース1の通し孔1aに皿ねじ等のねじ6を通し、ねじ6を戸5に締めることで、錠ケース1を戸5に固定する。戸5にはカマ錠のシリンダ3が挿入されるシリンダ孔5aが開けられる。枠8には受け座7が皿ねじ等のねじ9で取り付けられる。受け座7には、錠ケース1から出てくるデッドボルト2及びカマ4a,4bを受ける孔7aが開けられる。枠8には受け座7の孔7aに対応する位置にデッドボルト2及びカマ4a,4bの侵入を許容する凹部8aが設けられる。
図3はカマ錠の分解斜視図を示す。錠ケース1は、ケース14と、ケース14の開口部を覆う蓋13と、を備える。ケース14は、底壁11a及び側壁11b〜11eを有するケース本体11と、ケース本体11に装着されるねじ孔カバー12と、を備える。以下にケース本体11、蓋13、ねじ孔カバー12の構造を順番に説明する。
ケース本体11は、矩形状の底壁11a、底壁11aの周囲の四辺から直角方向に直立する四つの側壁11b〜11eと、を備える。ケース本体11の四つの側壁のうち、対向する二つの側壁11b,11cは互いに平行であり、対向する二つの側壁11d,11eは互いに平行である。側壁11b〜11eの上端部には、一段高さが高くなる段差部15が形成される。段差部15は蓋13の厚さの分だけ他の部分よりも高さが高くなっている。受け座7に対向する側壁11bには、デッドボルト2が出入りする細長い四角形のデッドボルト嵌合孔16が開けられる。底壁11aの四隅には、錠ケース1を戸5に固定するための皿ねじ等のねじ6が通される通し孔1aが開けられる。通し孔1aの周囲は皿ねじ等のねじ6の頭部に対応して円錐形に盛り上がっている。底壁11aには、一対の支柱21を固定するための一対の嵌合孔17が開けられる。ケース本体11は金属板をプレス加工することによって形成される。
ケース本体11の底壁11aには一対の支柱21がかしめ固定される。支柱21はケース本体11の内側にケース本体11の側壁11b〜11eから離れた位置に設けられる。支柱21はケース本体11の左右方向の両端部に通し孔1aの間に配置される。ここでは、施錠方向及び解錠方向に対して直交する方向を左右方向とする。図7に示すように、支柱21はケース本体11に解錠状態のカマ軸22の位置よりも解錠方向側に配置される。
図3に示すように、支柱21は円筒形の本体部21aと、本体部21aよりも小径の嵌合部21bと、を備える。支柱21の嵌合部21bがケース本体11の底壁11aの嵌合孔17に嵌められる。支柱21の嵌合部21bがケース本体11の底壁11aにかしめ固定される。本体部21aの内周には雌ねじが加工される。支柱21の雌ねじには、蓋13を支柱21に固定するための締結部材としての皿ねじ等のねじ25が螺合する。
ケース本体11には樹脂製のねじ孔カバー12が装着される。ねじ孔カバー12は錠ケース1の戸5への取付施工時、切りくずが錠ケース1内に混入するのを防止する。ねじ孔カバー12は、四つの円筒状のねじ案内部12aと、四つのねじ案内部12aを連結する連結枠12bと、を備える。四つのねじ案内部12aには、錠ケース1を戸5に固定するためのねじ6(図2参照)が通される。
ケース本体11の開口部は矩形状の蓋13によって覆われる。蓋13はケース本体11の側壁11b〜11eの上面に載せられる。蓋13の周囲の四辺には、ケース本体11の段差部15に対応する凹部13aが形成される。蓋13をケース本体11の側壁11b〜11eの上面に載せたとき、ケース本体11の側壁11b〜11eの段差部15が蓋13の凹部13aに嵌まり、ケース本体11に蓋13が位置決めされる。蓋13の四隅には、錠ケース1を戸5に固定するためのねじ6が通る通し孔1aが開けられる。蓋13は金属板をプレス加工することによって形成される。
以下にデッドボルト2を錠ケース1から出入りさせるための機構を説明する。シリンダ3は蓋13に取り付けられる。シリンダ3は、外筒3bと、外筒3bの中に設けられる内筒3aと、を備える。シリンダ3の外筒3bは蓋13に止めねじによって固定される。シリンダ3の内筒3aは蓋13の中央部のシリンダ嵌合孔13bに挿入される。内筒3aには鍵穴がある。外筒3bと内筒3aにまたがるようにタンブラーが設けられる。鍵をさすとタンブラーが障害にならない位置に動き、内筒3aを回転できるようになっている。
デッドボルト2はケース本体11に施錠方向及び解錠方向に直進移動可能に設けられる。デッドボルト2の直進移動は左右一対の支柱21によって案内される(図7も参照)。デッドボルト2は、ケース本体11のデッドボルト嵌合孔16に嵌められる突出部2aと、ケース本体11内に収容される本体部2bと、を備える。デッドボルト2の本体部2bには、解錠方向に伸びる一対の脚部2b1が設けられる。デッドボルト2の本体部2bには、左右方向に対して傾斜するカム溝2cが設けられる。デッドボルト2の本体部2bには、左右一対のカマ軸22が取り付けられる。カマ軸22にはカマ4a,4bが回転可能に連結される。
カマ4a,4bは、ケース本体11のデッドボルト嵌合孔16から突出可能な先端部31と、カマ4a,4bの回転を制御する操作部32と、を備える。カマ4a,4bは先端部31及び操作部32によって略L字形に形成されている。カマ4a,4bの先端部31と操作部32との交差部分にカマ軸22に嵌められる孔33が開けられる。先端部31は、草や芝を刈るのに使う農具であるカマのような形をしており、左方向又は右方向の外側に突出している。操作部32には、ねじ孔カバー12のねじ案内部12aに接触可能な第一の操作部32a、支柱21に接触可能な第二の操作部32bが設けられる。
カム34は、シリンダ3の内筒3aと一体に回転するようにシリンダ3の内筒3aに止め輪35を介して結合される(図6参照)。カム34は円盤状に形成される本体部34aと、本体部34aの円周方向の一部から半径に突出する突出部34bを有する。
揺動板41はシリンダ3の内筒3aに自由に回転できるように止め輪42を介して装着される(図6参照)。揺動板41はカム34よりも蓋13側に配置される(図6参照)。揺動板41にはデッドボルト2のカム溝2cに嵌まる揺動板用ピン45が固定される。揺動板41には揺動板41の回転角度を制限するための切欠き41aが形成される。揺動板41には案内板44に接触可能な折曲げ片41bが形成される。
案内板44は、一方向に細長い当接片44aと、当接片44aに一体に結合される連結片44bと、を備える。連結片44bには長孔44b1が形成される。長孔44b1には支柱21が嵌められる。案内板44は支柱21の回りに回転可能にかつ長孔44b1の長さ方向に移動可能になっている。
ばね48は、支柱21に嵌められる円筒形の本体部48aと、本体部48aから半径方向に突出する一対の板ばね部48bと、を備える。板ばね部48bの先端は案内板44に接する。ばね48は、案内板44を揺動板41に付勢する。
以下にカマ錠の機構の動きを説明する。まず、カム34及び揺動板41の動きを説明する。図4はシリンダ3が取り付けられた蓋13の、ケースの内側から見た斜視図を示す。シリンダ3の内筒3aにはカム34が一体に回転するように結合される。また、シリンダ3の内筒3aには揺動板41が自由に回転できるように連結される。カム34が時計方向に回転すると、カム34の突出部34bの時計方向側の端部が揺動板41の揺動板用ピン45に接し、揺動板41が揺動板用ピン45と一緒に時計方向に回転する。揺動板41の時計方向の回転は蓋13に設けたピン46によって制限される。カム34はピン46からシリンダ3の軸方向に離れていて、カム34の回転はピン46によって制限されることはない。カム34が反時計方向に回転すると、カム34の突出部34bの反時計方向側の端部が揺動板41の揺動板用ピン45に接し、揺動板41が揺動板用ピン45と一緒に反時計方向に回転する。揺動板41の反時計方向の回転は蓋13に設けたピン46によって制限される。
次に、図5を参照して揺動板41の回転に伴うデッドボルト2の直進移動を説明する。図5の左欄は解錠状態のカマ錠を示し、図5の右欄は施錠状態のカマ錠を示す。図5の上段の(a−1)(a−2)はカマ錠の正面図を示し、図5の中段の(b−1)(b−2)は揺動板41の位置の断面図を示し、図5の下段の(c−1)(c−2)はカム34の位置の断面図を示す。
図5(b−1)(c−1)に示すように、カム34と一緒に揺動板41が時計方向に回転すると、デッドボルト2の傾斜したカム溝2cに嵌められている揺動板用ピン45がカム溝2cを右方向に移動し、デッドボルト2が解錠方向に直進移動する。デッドボルト2は、一対の支柱21によって左右方向に挟まれており、施錠方向及び解錠方向への直進移動のみできるようになっている。解錠状態において、揺動板41は蓋13に設けたピン46に接する。揺動板41が解錠状態まで回転すると、案内板44は揺動板41に時計方向の回転力を付与する。案内板44からの回転力によって揺動板41が解錠状態を維持する。
図5(b−2)(c−2)に示すように、カム34と一緒に揺動板41が反時計方向に回転すると、揺動板41の揺動板用ピン45がデッドボルト2のカム溝2cを左方向に移動し、デッドボルト2が施錠方向に直進移動する。施錠状態において、揺動板41は蓋13に設けたピン46に接する。揺動板41が施錠状態まで回転すると、案内板44は揺動板41に反時計方向の回転力を付与する。案内板44からの回転力によって揺動板41が施錠状態を維持する。
次に図7を参照してデッドボルト2の直進移動に伴うカマ4a,4bの回転について説明する。解錠状態において、カマ4a,4bの操作部32は支柱21とケース14の内壁との間に挟まれている。
施錠操作によりデッドボルト2が施錠方向に直進移動を始めると(施錠中−1)、カマ軸22に連結されたカマ4a,4bもデッドボルト2と同様に直進移動を開始する。このとき、カマ4a,4bは操作部32が支柱21とケース14の内壁とに間に挟まれているので、回転運動が制限されている。
デッドボルト2がさらに施錠方向に移動すると(施錠中−2→施錠中−3)、カマ4a,4bの操作部32はねじ孔カバー12のねじ案内部12aに接触する。ねじ孔カバー12のねじ案内部12aの替わりにカマ4a,4bの操作部32をケース14の側壁又はケース14の皿状に形成された通し孔1aに接触させてもよい。このとき、カマ4a,4bの操作部32は支柱21から開放された状態にあるので、解錠方向(開き方向)に自由度がある。カマ4a,4bはデッドボルト2の直進運動と連動しながらカマ軸22を支点にして回転し、スムーズに施錠状態へと移行する。施錠状態では、デッドボルト2は施錠方向の端部に移動した状態にあり、カマ4a,4bは施錠方向(開き方向)に回転した状態にある。
次に解錠操作によってデッドボルト2が解錠方向に直進移動を始めると(解錠中−1→解錠中−2)、カマ軸22に連結されたカマ4a,4bも一緒に移動を開始する。このとき、カマ4a,4bは操作部32が支柱21と接触状態となり、カマ4a,4bにはカマ軸22を支点とした解錠方向(閉じ方向)の回転力が発生する。
デッドボルト2の解錠方向への移動が進むと(解錠中−3)、カマ4a,4bの操作部32は支柱21とケース14の内壁との間に挟まれた状態になる。これによりカマ4a,4bの回転方向への自由度が無くなり、カマ4a,4bはデッドボルト2と同様の直進移動を行う。このようにカマ4a,4bは操作部32の形状により常に支柱21に動きを制御されながらスムーズに解錠状態へと移行する。カマ4a,4bの操作部32の形状を変えることにより任意な動きへの調整が可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の実施形態に具現化できる。
上記実施形態では、ケースの底壁に支柱を固定しているが、ケースの内側に支柱が配置されていれば、蓋に支柱を固定することもできる。
上記実施形態では、デッドボルトに左右一対のカマを設けているが、カマを一つのみにすることもできる。
上記実施形態のデッドボルト、カマの形状は一例を示すものであり、本発明の要旨を変更しない範囲で他の形状にすることができる。
上記実施形態では、移動部材としてデッドボルトを用い、デッドボルトを受け座に係合させているが、受け座に係合しない移動部材を用いることもできる。
デッドボルトを直進移動させるための駆動機構は上記実施形態のカム、揺動板、及び案内板に限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の構造を採用できる。
2…デッドボルト(移動部材)
4a,4b…カマ
11…ケース本体(ケース)
12…ねじ孔カバー(ケース)
13…蓋
14…ケース
21…支柱
22…カマ軸

Claims (6)

  1. 開口部を有するケースと、
    前記ケースの開口部を覆う蓋と、
    前記ケースの内側に配置され、前記蓋を前記ケースに固定するための支柱と、
    前記ケースに施錠方向及び解錠方向に直進移動可能な移動部材と、
    前記移動部材にカマ軸の回りを回転可能に連結されるカマと、を備え、
    前記移動部材が解錠方向に直進移動するとき、前記カマが前記ケースの内側に配置される前記支柱に接して、前記カマ軸を支点にして解錠方向に回転するカマ錠。
  2. 解錠状態では、前記カマが前記支柱と前記ケースの内壁との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載のカマ錠。
  3. 前記移動部材が施錠方向に直進移動するとき、前記支柱から解放された前記カマが前記ケースに接して前記カマ軸を支点にして施錠方向に回転することを特徴とする請求項1又は2に記載のカマ錠。
  4. 前記支柱の外形は円筒形に形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカマ錠。
  5. 前記移動部材の施錠方向及び解錠方向の直進移動は、一対の前記支柱に案内されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカマ錠。
  6. 前記移動部材は、受け座に係合可能なデッドボルトであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカマ錠。
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