JP5949232B2 - 電力系統監視システム、その推定値の異常判定方法、そのプログラム - Google Patents

電力系統監視システム、その推定値の異常判定方法、そのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力系統の所定箇所の推定値を計算により求める電力系統監視システム、その推定値の異常判定方法、そして、そのプログラムに関する。
電力系統では、発電所で発電された電力が様々な負荷地点に供給されている。このような電力系統の電力の供給状態を把握するために、特許文献1に示すような状態推定や特許文献2に示すような潮流計算を用いることが知られている。すなわち、これら手法は電力系統のノード(母線)やブランチ(インピーダンス要素)における有効電力、無効電力、電流などの観測値から、各負荷地点に供給されている電力の電圧や位相角などの最も確からしい状態値を算出するものである。
また、上記状態値を高精度に算出するために、状態推定と潮流計算を組み合せて計算する手法も提案されている(特許文献3)。
さらに、基データである観測値に異常値(バッドデータ)が含まれたことを考慮し、状態推定演算結果の異常を検出する電力系統監視システムが提案されている(特許文献4)。
特開平6−327155号公報 特開昭56−159681号公報 特開2008−92685号公報 特開2011−24286号公報
しかしながら、上記のような従来技術(特許文献4)では状態推定の演算結果の異常を精度よく検出するために比較的たくさんの観測地点から観測値を得る必要があり、設備投資の上昇や煩雑な作業が強いられている。
本発明は、上記のようなことを鑑みて考案されたものであり、その目的(課題)は、計算により求めた電力系統の所定箇所の推定値の異常を簡易に判定することができる電力系統監視システムを提供することにある。
前述した課題を解決するために、本発明は以下のように構成される。
請求項1に係る発明は、電力系統の任意の箇所から収集した観測値を用いて推定計算し当該電力系統の所定箇所の電力系統推定値を算出する状態推定部と、観測値を用いて潮流計算し所定箇所の電力系統計算値を算出する潮流計算部と、電力系統推定値と電力系統計算値との差分値を算出する状態値差分計算部と、この状態値差分計算部によって算出された過去の差分値に基づく統計値を算出し、当該統計値と差分値との差を求め、求めた差が所定の閾値を超過すると電力系統推定値を異常と判定する異常値判定部と、この異常値判定部の判定結果を出力する出力部と、を備えるように構成する。
請求項2に係る発明は、統計値を、過去の差分値に基づき算出した平均値または標準偏差値とする。
請求項3に係る発明は、電力系統の任意の箇所から収集した観測値を用いて推定計算し、当該推定計算によって求められた電力系統推定値の異常を判定する推定値判定方法であって、観測値を用いて潮流計算し、当該潮流計算によって求められた電力系統計算値と電力系統推定値との差分値を計算し、この差分値と過去に蓄積された差分値に基づく統計値との差を求め、求めた差が所定の閾値を超過すると電力系統推定値を異常と判定するように構成する。
請求項4に係る発明は、統計値を、過去の差分値に基づき算出した平均値または標準偏差値とする。
請求項5に係る発明は、電力系統の任意の箇所から収集した観測値を用いて推定計算し、当該推定計算によって求められた電力系統推定値の異常をコンピュータに出力させるプログラムであって、観測値を用いて潮流計算し、当該潮流計算によって求められた電力系統計算値と電力系統推定値との差分値を計算し、この差分値と過去に蓄積された差分値に基づく統計値との差を求め、求めた差が所定の閾値を超過すると電力系統推定値を異常と判定し、この判定結果を出力するように構成する。
請求項6に係る発明は、統計値を、過去の差分値に基づき算出した平均値または標準偏差値とする。
本発明は、電力系統の任意箇所から取得した観測値から当該電力系統の所定箇所の電力系統推定値を状態推定により計算すると共に、潮流計算により電力系統計算値も計算し、計算した電力系統推定値と電力系統計算値との差分値を計算し、当該差分値と過去に蓄積された差分値に基づく統計値との差を求め、求めた差が所定の閾値を超過することによって状態推定により求められた電力系統推定値を異常と判定するように構成した。このようにすることで、本発明の電力系統監視システムによれば、電力系統の任意箇所から取得した観測値を基に算出された最も確からしいとされる電力系統推定値の異常を簡易に判定し、それを把握することができる。
本発明の電力系統監視システムの構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る電力系統監視システムの動作を示すフローチャートである。 実施例1における状態推定の計算結果が正常な場合の電力系統推定値と電力系統計算値との差分値の推移の一例を示す図である。 実施例1における状態推定の計算結果が異常な場合の電力系統推定値と電力系統計算値との差分値の推移の一例を示す図である。 本発明の実施例2に係る電力系統監視システムの動作を示すフローチャートである。 実施例2における状態推定の計算結果が正常な場合の電力系統推定値と電力系統計算値との差分値の推移の一例を示す図である。 実施例2における状態推定の計算結果が異常な場合の電力系統推定値と電力系統計算値との差分値の推移の一例を示す図である。
本発明に係る実施形態を図に沿って説明する前に、状態推定と潮流計算について説明する。
<状態推定>
状態推定では最小二乗法を用いる、例えば、1式を適用して電力、電流、電圧などの観測値zから状態値xを求めることができる。
観測値ベクトルzを以下で定義する。
Figure 0005949232
ただし、mは観測値の数、xは電力系統の状態値ベクトル、nは状態値の数、hは観測値から観測誤差を取り除いた関数ベクトル、eは観測誤差ベクトルを示す。
観測値ベクトルzの要素z〜zは、電力(有効電力、無効電力)及び電流、電圧(電圧の振幅(V)、位相(θ))等の測定値である。
状態値ベクトルxの要素x〜xnは、電力系統で推定したい状態量、例えば電圧(電圧の振幅(V)、位相(θ))等の物理量である。
関数ベクトルh〜hは、観測値zと状態値xの関係を表す、回路方程式から導かれる非線形関数である。
観測誤差ベクトルの要素e〜eは、各観測値に含まれる誤差を表す。
また、重み付き最小二乗法を用いて状態推定することも可能である。重み付き最小二乗法では2式〜5式を適用して観測値zから状態値xを求めることができる。
この状態推定は以下の2式に示す目的関数J(x)を最小化することによって、推定値xの解を求めるものである。
Figure 0005949232
ただし、Rは、例えば3式に示すような重み行列とする。
Figure 0005949232
重み行列Rの要素w〜wは、各測定値(観測値)の精度の違いを考慮するために設定され、一般的には観測値ziに対する分散σi 2を用いる。2式の目的関数を最小化した解xは、以下の4式を満たす。
Figure 0005949232
ただし、Hは、δh(x)/δxである。δh(x)/δxをテイラー展開し、一次までの項を考慮すると、xについて以下の5式が成り立つ。
Figure 0005949232
ただし、kは0を初期値とする反復回数である。
0に適当な初期値を与え(例えば、電圧ならば振幅を1、位相角を0とする等)、xが収束するまで反復計算を行うことで、電力系統の状態値xを推定することができる。
<潮流計算>
一方、潮流計算では電力方程式を用い、例えば、6式を適用することで観測値zから状態値xを求めることができる。
ここで電力系統の状態値は電圧あるいはブランチの潮流を指す。電力方程式は以下6式で示される。
Figure 0005949232
ただし、Ikはノードkへ流入する電流、Ykjはノードkからjに対するアドミタンス(Y:アドミタンス行列)、Vjはノードjに対する電圧、Skはノードkの電力、*は共役複素数を示す。
6式に対し、各ノードkに対し、有効電力Pkと無効電力Qkを指定し、電圧値|Vk|と位相角δkを計算する場合(PQ指定)と、有効電力Pkと電圧値|Vk|を指定し、無効電力Qkと位相角δkを計算する場合(PV指定)があり、PQ指定あるいはPV指定により系統の電圧、潮流が決定される。
6式の電力方程式は非線形方程式であり、これを解くには、未知数に適当な初期値を設定し、電力方程式から近似解を求め、さらにこれを電力方程式に代入して、より精度の高い近似解を求めるような反復計算が主に用いられる。
極座標形式で示された電力方程式の有効電力と無効電力は、電力方程式から、以下7式で示される非線形代数方程式となる。
Figure 0005949232
ただし、kはノード番号、δは位相角、|V|は電圧値、Pは有効電力、Qは無効電力、fは非線形代数方程式である。7式の左辺をy1〜ynとし、変数をx1〜xnとおき、以下8式のように簡易的に示す。
Figure 0005949232
8式の左辺に対し、x = x(0)(初期値)で1次の項までのテイラー展開を行う。
Figure 0005949232
以下10式は、9式をベクトル表示を用いて表したものである。
Figure 0005949232
Jであらわされた偏微分導関数の行列は、ヤコビアン行列とよばれる。10式から、変数xに関して式11のように整理する。
Figure 0005949232
11式をx(0)から開始し、反復的にx(i)まで計算を行う。
Figure 0005949232
上記計算を繰り返し行うことで、y = f(x)となる解を計算する。電力方程式に置き換えると、以下13式となる。
Figure 0005949232
右辺は位相角、電圧値の変化量、左辺はヤコビアン行列の逆行列と電力ミスマッチ行列の積である。13式を解くことで、解である各ノードの位相角と電圧値を計算することができる。また、上記電圧を計算することにより、ブランチの潮流を計算することができる。

<本発明の実施形態について>
以下、図1に基づいて、本発明の電力系統監視システムの実施形態例を説明する。
図1において、100は電力系統、200は電力系統監視システムである。
10は、電力系統100の観測値を計測し、計測した値を電力系統観測値zとする観測値収集部である。
20は、観測値収集部10が計測した電力系統観測値zを入力とし、電力系統100の状態を状態推定によって推定し、電力系統推定値xとする状態推定部である。本発明では、状態推定部20の計算結果、すなわち電力系統推定値xを「最も確からしい状態値」として扱っているが、以下説明の潮流計算部30の計算結果を「最も確からしい状態値」として扱っても良い。
30は、観測値収集部10が計測した電力系統観測値zを入力とし、電力系統100の状態を潮流計算によって計算し、電力系統計算値wとする潮流計算部である。
40は、電力系統推定値xと電力系統計算値wの差分値dを求める状態値差分計算部である。
70は、状態値差分計算部40が求めた差分値dを保持する記憶部である。
50は、記憶部70に保持された差分値の過去データの傾向と、状態値差分計算部40が求めた差分値dとから、最も確からしい状態値(電力系統推定値)の異常を判定する異常値判定部である。
60は、異常値判定部50の判定結果を出力(例えば、画面表示や印字、制御信号等)する出力部である。また、出力部60は異常値判定部50の判定結果の出力に加えて、状態推定部20によって出力された電力系統推定値xも出力するように構成されている。
このような構成とした本発明の特徴は、状態推定部20が出力した電力系統推定値の推定値Xと、潮流計算部30が出力した電力系統計算値Wとの差を求め、当該差分値と過去に計算され蓄積された差分値の傾向とを比較することで、状態推定部20が求めた電力系統推定値の異常を判定する点にある。
以下に示す実施例は、この差分値dの傾向の捉え方として、差分値dの平均値を用いる方法(実施例1)と標準偏差を用いる方法(実施例2)を示すが、本発明を限定するものではない。
図2を用いて実施例1の処理の流れを説明する。
ステップS11にて、観測値収集部10は、ある時刻t時点で、電力系統100の観測値を計測し、計測した値を電力系統観測値z(z1 〜z :時刻tにおけるm個の観測値)とする。電力系統100の観測値とは、例えば電力、電流、電圧(振幅、位相)等である。
ステップS12にて、状態推定部20は、電力系統観測値zを入力とし、状態推定により電力系統推定値x(x1 〜x :時刻tにおけるn個の推定値)を求める。状態推定による推定値の求め方は、上記5式を用いる。
ステップS13にて、潮流計算部30は、電力系統観測値zを入力とし、潮流計算により電力系統計算値w(w1 〜w :時刻tにおけるn個の計算値)を求める。潮流計算による計算値の求め方は、上記11式を用いる。
ステップS14にて、状態値差分計算部40は、電力系統推定値xと電力系統計算値wの差分値dを求め、求めた差分値dを記憶部70に記憶させる。差分値dは時刻tにおけるn個の推定値x(x1 〜x )とn個の計算値w(w1 〜w )とで計算されるので、n個算出される。これらn個の差分値dは、過去の差分値データに加えて記憶部70に逐次追加で記録される。
ステップS15にて、異常値判定部50は、記憶部70から過去の差分値データを取得し、その平均値Dを算出する。なお、過去の差分値データには、上述差分値dを含んでもよい。
ステップS16にて、異常値判定部50は、平均値Dとn個の差分値dとをそれぞれ比較する。そして、異常値判定部50は、比較したn個の差分値dの中で、少なくとも一つが平均値Dを大幅に超えるかどうかを判定する。判定の閾値は、平均値Dのp倍(例えば10倍)とし、差分値dが閾値以上となった場合に、その状態値を異常とし、閾値未満であれば正常とする。
n個の差分値dの中で、少なくとも一つが平均値Dを大幅に超える場合(ステップS16、YES)は、ステップS17に進み、出力部60は、異常と判定した差分値dに該当する電力系統推定値xを異常値として出力し、処理を終了する。もしくは、警告を出力して、処理を終了しても良い。
n個すべての差分値dが平均値Dを大幅に超えない場合はステップS16のNOに進み、処理を終了する。
続いて、図3および図4を用いて実施例1に係る発明のポイントを具体的に説明する。
図3,図4は電力系統100の電圧値について電力系統推定値xから電力系統計算値wを差し引いた差分値dを時系列にグラフ化したものである。図3は電力系統推定値xが正常の場合、図4は電力系統推定値xに異常値が含まれる場合である。なお、図3,図4の太波線は差分値dをプロットしたものであり、実線は平均値Dをプロットしたものである。
例えば図3のように、時刻t1における差分値dt1は、過去の差分値データの平均値Dから大きくは外れていない。このため、その電力系統推定値xは正常と判定される。一方、図4のように時刻t2における差分値dt2は、過去の差分値データの平均値Dから大きく外れている。このため、その電力系統推定値xは異常と判定される。なお、判定の閾値は、平均値の10倍などである。
このように実施例1では、状態推定で求めた電力系統推定値xと、潮流計算で求めた電力系統計算値wとの差分値dを計算し、その差分値dの平均値Dと差分値dとを比較する。そして、実施例1では差分値dの過去の差分値データの平均値に対する差分値dの変化を捉え、その変化が著しく大きいとき、その電力系統推定値xを異常と判定する。よって、本発明は電力系統の最も確からしい状態値として算出された電力系統推定値xの異常を簡易に判定できる。
次に図5〜図7を用いて実施例2を説明する。
ここで説明する実施例2の特徴は、求めた電力系統推定値xの異常を、過去に蓄積された差分値dの標準偏差を用いて判定する点である。
図5においてステップS11からステップS15までは実施例1と同様であるため説明を省略し、ステップS18から説明する。ステップS18において、異常値判定部50は、平均値Dに対し差分値dがどれだけ離れているかを表す偏差を計算する。すなわち、偏差とは差分値dと平均値Dとの差である。本発明では、実施例1のように差分値dをn個求めるので、これに伴って偏差もn個求めることとする。さらに、異常値判定部50は、算出したn個の偏差の中で、少なくとも一つが14式を満たすか判定する。つまり、異常値判定部50は、差分値dと平均値Dの差(偏差)が標準偏差σの3倍以上になると14式を満たすと判定する。
3σ<|d−D|…(14)式 (σは標準偏差)
本発明では3σの範囲に入る差分値dを正常とし、3σの範囲を超える差分値dについては異常と判定する。このように判定する理由は、差分値dが正規分布の場合、3σの範囲には99%強のデータが入ると言われているためである。
n個の差分値dの中で、少なくとも一つが14式を満たす場合(ステップS18、YES)、ステップS19に進む。一方、14式を満たさない場合(ステップS18、NO)は、処理を終了する。
ステップS19に進み、出力部60は、異常と判定した差分値dに該当する電力系統推定値xを異常値として出力し、処理を終了する。もしくは、警告を出力して、処理を終了しても良い。
続いて、図6および図7を用いて実施例2に係る発明のポイントを具体的に説明する。図6,図7は電力系統100の電圧値について電力系統推定値xから電力系統計算値wを差し引いた差分値dを時系列にグラフ化したものである。図6は電力系統推定値xが正常な場合、図7は電力系統推定値xに異常が含まれる場合である。なお、図6,図7の太波線は差分値dをプロットしたものであり、実線は平均値Dおよび標準偏差σをプロットしたものである。
例えば図6のように、時刻t3における差分値dt3は、標準偏差σの±3倍の範囲にあるので正常と判定される。一方、図7のように時刻t4における差分値dt4は、標準偏差σの±3倍から外れているため、その値は異常と判定される。
このように実施例2では、状態推定で求めた電力系統推定値xと、潮流計算で求めた電力系統計算値wとの差分値dを計算し、その差分値dと平均値Dの差(偏差)と過去の差分値データの標準偏差とを比較することで、差分値dの変化を捉える。そして、その変化が標準偏差の3倍を超える(標準偏差の3倍値を含んでもよい)とき、その電力系統推定値xを異常と判定する。よって、本発明は電力系統の最も確からしい状態値として算出された電力系統推定値xの異常を簡易に判定できる。
以上説明したように、本発明は電力系統の任意の箇所から収集した観測値を用いて当該電力系統の最も確からしい状態値を求める電力系統監視システムである。詳しくは、電力系統の任意の箇所から収集した観測値を用いて、該電力系統の所定箇所の最も確からしい状態値(電力系統推定値)を状態推定により計算すると共に、潮流計算により電力系統計算値を計算し、計算した最も確からしい状態値(電力系統推定値)と電力系統計算値との差分値を計算し、当該差分値と過去に計算され蓄積された差分値に基づく統計値との差を求め、この求めた差の変化量により最も確からしい状態値(電力系統推定値)の異常を判定する。
10 観測値収集部
20 状態推定部
30 潮流計算部
40 状態値差分計算部
50 異常値判定部
60 出力部
100 電力系統
200 電力系統監視システム

Claims (6)

  1. 電力系統の任意の箇所から収集した観測値を用いて推定計算し当該電力系統の所定箇所の電力系統推定値を算出する状態推定部と、
    前記観測値を用いて潮流計算し前記所定箇所の電力系統計算値を算出する潮流計算部と、
    前記電力系統推定値と前記電力系統計算値との差分値を算出する状態値差分計算部と、
    この状態値差分計算部によって算出された過去の前記差分値に基づく統計値を算出し、当該統計値と前記差分値との差を求め、求めた差が所定の閾値を超過すると前記電力系統推定値を異常と判定する異常値判定部と、
    この異常値判定部の判定結果を出力する出力部と、を備えることを特徴とする電力系統監視システム。
  2. 前記統計値は、前記状態値差分計算部によって算出された過去の差分値に基づき算出された平均値または標準偏差値であることを特徴とする請求項1記載の電力系統監視システム。
  3. 電力系統の任意の箇所から収集した観測値を用いて推定計算し、当該推定計算によって求められた電力系統推定値の異常を判定する推定値判定方法であって、
    前記観測値を用いて潮流計算し、当該潮流計算によって求められた電力系統計算値と前記電力系統推定値との差分値を計算し、この差分値と過去に蓄積された差分値に基づく統計値との差を求め、求めた差が所定の閾値を超過すると前記電力系統推定値を異常と判定する推定値判定方法。
  4. 前記統計値は、前記過去に蓄積された差分値を基に算出された平均値または標準偏差値であることを特徴とする請求項3記載の電力系統の推定値判定方法。
  5. 電力系統の任意の箇所から収集した観測値を用いて推定計算し、当該推定計算によって求められた電力系統推定値の異常をコンピュータに出力させるプログラムであって、
    前記観測値を用いて潮流計算し、当該潮流計算によって求められた電力系統計算値と前記電力系統推定値との差分値を計算し、この差分値と過去に蓄積された差分値に基づく統計値との差を求め、求めた差が所定の閾値を超過すると前記電力系統推定値を異常と判定し、この判定結果を出力する機能をコンピュータに実行させるプログラム。
  6. 前記統計値は、前記過去に蓄積された差分値を基に算出された平均値または標準偏差値であることを特徴とする請求項5記載のプログラム。
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