JP6822082B2 - 潮流計算装置、潮流計算方法、及び潮流計算プログラム - Google Patents

潮流計算装置、潮流計算方法、及び潮流計算プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6822082B2
JP6822082B2 JP2016218912A JP2016218912A JP6822082B2 JP 6822082 B2 JP6822082 B2 JP 6822082B2 JP 2016218912 A JP2016218912 A JP 2016218912A JP 2016218912 A JP2016218912 A JP 2016218912A JP 6822082 B2 JP6822082 B2 JP 6822082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
value
time
power flow
voltage solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016218912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018078712A (ja
Inventor
章弘 大井
章弘 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2016218912A priority Critical patent/JP6822082B2/ja
Publication of JP2018078712A publication Critical patent/JP2018078712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6822082B2 publication Critical patent/JP6822082B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、潮流計算装置、潮流計算方法、及び潮流計算プログラムに関する。
電力系統では、母線電圧や電力潮流を把握し管理するために、需要家の負荷データをベースとして潮流計算が行われる。潮流計算では、負荷ノード等の母線電圧の絶対値と位相角とを変数とした潮流方程式(電力方程式)が解かれる。潮流方程式は、非線形代数方程式であることから、潮流方程式を解くために、例えば、ニュートンラフソン(Newton-Raphson)法等の交流法が用いられる。しかしながら、潮流計算において電圧崩壊点を超えた潮流が系統に発生した場合、電圧解が存在せず、潮流計算の解が得られない。
例えば、負荷の予測値を用いてオフラインによる潮流計算を事前に行うシステムでは、潮流計算の解が得られない場合には、解が得られかった旨を通知し、その対策を運用者に提供することが望ましい。そこで、潮流計算の解が得られない場合には、例えば、特許文献1に記載されるような最適化計算によって、解が得られない負荷に対して最も負荷遮断量が小さい運用解を計算し、系統切替えのための参考データを運用者に提供することが考えられる。
なお、関連する技術として、特許文献2に記載の技術が知られている。すなわち、電力系統安定度監視システムにおいて、電子計算機は、情報伝送装置を介して入力された系統情報を用いて潮流計算を行い、系統状態値として現在運転点の系統電圧及び電力需要量を推定する。そして、電子計算機は、推定された現在運転点の系統状態値を初期値として、電力需要量と系統電圧との関係を示すPV曲線を連続法により推定し、このPV曲線上の解の安定性を固有値計算により判定して系統電圧の安定度限界を決定する。電子計算機は、決定された安定度限界を用いて電圧安定度を判定する。
特開2006−174564号公報 特開2005−287128号公報
しかしながら、上述したような最適化計算では多くの等式制約及び不等式制約が扱われる。それ故、潮流計算の解が得られない場合に、適切な近似解や、過負荷量或いは負荷遮断量を計算するために最適化計算が用いられると、計算コストが膨大となり、多くの計算機記憶容量や計算時間が必要になる。
本発明の一側面にかかる目的は、負荷予測値に対する電圧解が潮流計算により得られない場合に、多くの計算機記憶容量や計算時間を必要とせずに、適切な近似解と、過負荷量或いは負荷遮断量とを計算できる潮流計算装置を提供することである。
一実施形態に従った潮流計算装置は、負荷変化量方向計算部、最大負荷計算部、及び負荷遮断量計算部を含む。負荷変化量方向計算部は、電力系統に含まれる負荷ノードの第1の時刻における負荷予測値に対する電圧解が潮流計算により得られない場合に、負荷予測値と第1の時刻より前の第2の時刻における負荷値との差分から負荷変化量方向を計算する。最大負荷計算部は、第2の時刻における電圧解を初期値として負荷変化量方向に従って負荷量を徐々に大きくすることによって、潮流計算により電圧解が得られる最大負荷値を計算する。負荷遮断量計算部は、負荷予測値と最大負荷値との差分から負荷遮断量を計算する。そして、前記最大負荷値に対する電圧解を前記第1の時刻における近似電圧解として得る。
一実施形態に従った潮流計算装置によれば、負荷予測値に対する電圧解が潮流計算により得られない場合に、多くの計算機記憶容量や計算時間を必要とせずに、適切な近似解と、過負荷量或いは負荷遮断量とを計算できる。
実施形態に従った潮流計算装置の構成例を示す図である。 実施形態に従った潮流計算の処理フローの一例を示す図である。 実施形態に従った潮流計算プログラムを実行するコンピュータの構成例を示す図である。
以下、図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
図1は、実施形態に従った潮流計算装置の構成例を示す図である。図1に示す構成例では、潮流計算装置1は、入力部2、計算部3、記憶部4、出力部5、及び通信部6を含む。潮流計算装置1は、スタンドアローンで設置されてもよく、或いは、潮流計算の対象となる電力系統を監視及び制御する端末装置(図示せず)等と通信部6を介して接続されてもよい。
入力部2は、例えば、キーボード、マウス、及び/又はタッチパネル等である。通信部6は、例えば、有線又は無線の送受信機である。入力部2或いは通信部6には、潮流計算に用いられる系統情報が入力される。
入力される系統情報には、例えば、系統構成、設備定数、及び運用条件に関する情報が含まれる。系統構成情報は、例えば、発電機、変圧器、及び送電線負荷の接続状態等である。設備定数情報は、例えば、各設備及び機器のインピーダンスやアドミタンス、並びに変圧器タップ情報等である。運用条件情報は、例えば、発電機の有効電力及び母線電圧、並びに需要家(負荷ノード)の負荷予測値等である。入力された系統情報は、記憶部4に記憶される。記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等である。
計算部3は、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、又はプログラマブルなディバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)等)である。計算部3は、潮流計算部31、負荷値抽出部32、負荷変化量方向計算部33、最大負荷計算部34、及び負荷遮断量計算部35を含む。
潮流計算部31は、記憶部4に記憶された系統情報を用いて潮流計算を行う。潮流計算における潮流方程式は、例えば、ニュートンラフソン法等の交流法を用いて解かれる。
潮流計算の結果として出力される解には、電圧解(ベクトル)、すなわち各負荷ノードにおける電圧及び位相角が少なくとも含まれ、それらと系統情報とから求まる各送電線や変圧器の有効電力及び無効電力潮流が含まれ得る。潮流計算の結果は、記憶部4に記憶される。
例えば、任意の時刻である第1の時刻における負荷予測値が電力系統の電圧安定限界を超える負荷値である場合を仮定する。この場合、ニュートンラフソン法等を用いた計算は収束せずに発散し、電圧解が得られない。負荷値抽出部32は、第1の時刻における負荷予測値に対する電圧解が潮流計算により得られない場合に、第1の時刻より前の第2の時刻における負荷値を抽出する。第2の時刻における負荷値は、潮流計算により電圧解が得られる負荷値である。第2の時刻における負荷値は、対応する電圧解が潮流計算部31により既に計算されている負荷予測値であってもよい。また、第2の時刻における負荷値は、入力部2又は通信部6を介して入力された負荷実測値であってもよい。
負荷変化量方向計算部33は、第1の時刻の負荷予測値と第2の時刻における負荷値との差分から負荷変化量方向(ベクトル量)を計算する。最大負荷計算部34は、第2の時刻における電圧解を初期値として負荷変化量方向に従って負荷量を徐々に大きくすることによって、潮流計算により電圧解が得られる最大負荷値を計算する。負荷遮断量計算部35は、第1の時刻における負荷予測値と最大負荷値との差分から負荷遮断量を計算する。負荷遮断量は、電圧安定限界を超える過負荷量に相当する。
出力部5は、例えば、液晶ディスプレイ又はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。出力部5は、潮流計算部31による潮流計算の結果を出力する。また、出力部5は、最大負荷計算部34により計算された最大負荷値に対する電圧解と、負荷遮断量計算部35により計算された負荷遮断量とを出力する。なお、潮流計算の結果、最大負荷値に対する電圧解、及び負荷遮断量は、通信部6から前述したような端末装置等へ出力されてもよい。
このように、実施形態に従った潮流計算装置によれば、負荷予測値に対する電圧解が潮流計算により得られない場合に、等式制約や不等式制約が扱われる最適化計算を用いなくても、負荷予測値に対する適切な近似解と、過負荷量或いは負荷遮断量とを計算できる。したがって、実施形態に従った潮流計算装置によれば、多くの計算機記憶容量や計算時間を必要とせずに、適切な近似解と、過負荷量或いは負荷遮断量とを計算できる。
実施形態に従った潮流計算装置が実行する潮流計算方法の具体例を図2を参照しながら更に説明する。図2は、実施形態に従った潮流計算の処理フローの一例を示す図である。なお、図2には、特定の時刻(第1の時刻)における潮流計算の処理フローが示されているが、図2に示す処理フローは、時系列で繰り返し実行されてもよい。
潮流計算では、次の式(1)で示される電力方程式を解くことによって解が求まる。
ここで、Iはノードkへ流入する電流であり、Ykjはノードkからノードjに対するアドミタンス(Y:アドミタンス行列)であり、Vはノードjに対する電圧であり、Sはノードkの電力であり、*は共役複素数である。潮流計算では、各ノードに対して事前に指定される条件としてPQ指定とPV指定とがあり、PQ指定又はPV指定によって系統内の各ノードの電圧及び/又は位相角や潮流が決定される。PQ指定された各ノードkに対しては、式(1)において有効電力Pと無効電力Qとが事前に指定され、電圧値|V|と位相角δとが計算される。一方、PV指定された各ノードkに対しては、有効電力Pと電圧値|V|とが事前に指定され、無効電力Qと位相角δとが計算される。
このように、式(1)を解くために、各ノードについて、有効電力P及び無効電力Qの指定値、又は有効電力P及び電圧値|V|の指定値が事前に与えられる。特に、PQ指定される負荷ノードでは、ある時刻における有効電力P及び無効電力Qを事前に推定するために、例えば、ある時刻における負荷予測値が用いられる。なお、負荷予測値は、過去の負荷値、日時や気象情報、並びにその他要因を基に数理的又は統計的手法を用いて計算され得る。
そこで、ステップS1及びS2において、計算対象となる電力系統のデータと、第1の時刻における負荷予測値とが入力部2或いは通信部6に入力される。
ステップS3において、潮流計算部31は、入力された電力系統のデータと第1の時刻における負荷予測値とに従って(1)で示される電力方程式を解くことで、電圧解を求める。具体的には、(1)で示される電力方程式は非線形代数方程式であるため、潮流計算部31は、ニュートンラフソン法等を用いて電力方程式を解く。ニュートンラフソン法では、任意に設定された電圧の初期値から繰り返し計算が行われると、計算結果は精度の高い電圧解に収束し得る。
ステップS3での潮流計算が収束し、第1の時刻における負荷予測値に対する電圧解が計算された場合(ステップS4で“YES”)、計算された電圧解は、対応する負荷予測値と共に記憶部2に記憶される。また、計算された電圧解は、出力部5或いは通信部6から出力される(ステップ5)。そして、一連の処理は終了する。
一方、第1の時刻における負荷予測値が大きく、電源ノードから負荷ノードまでの潮流量が電圧安定限界を超える場合には、電圧崩壊が発生する。この場合、ステップS3での潮流計算は収束せずに発散し、第1の時刻における負荷予測値に対する電圧解が得られない(ステップS4で“NO”)。そこで、一連の処理はステップS6の処理に進む。
ステップS6において、負荷抽出部32は、第1の時刻より前の第2の時刻における負荷値(負荷予測値又は負荷実測値)を抽出する。例えば、負荷抽出部32は、第1の時刻に直近して潮流計算部31による潮流計算により電圧解が得られた時刻における負荷予測値を第2の時刻における負荷値として抽出してもよい。すなわち、第1の時刻及び第2の時刻を含む複数の時刻における夫々の負荷予測値に対する電圧解を潮流計算部31が時系列で計算している場合に、負荷抽出部32は、第1の時刻における負荷予測値に最も近傍して電圧解が得られた負荷予測値を抽出してもよい。また、例えば、負荷抽出部32は、日時、曜日、及び気象条件等によって変動し得る負荷値の中から、第1の時刻における負荷予測値と相関のある時刻における負荷値を第2の時刻における負荷値として抽出してもよい。
ステップS7において、負荷抽出部32は、第2の時刻における負荷値に対する電力解を抽出する。第2の時刻における負荷値に対する電力解が潮流計算部31により既に計算されている場合には、負荷抽出部32は、第2の時刻における負荷値に対する電力解を記憶部2から取得してもよい。また、第2の時刻における負荷値に対する電力解が潮流計算部31により未だ計算されていない場合には、負荷抽出部32は、第2の時刻における負荷値に対する電力解を潮流計算部31に計算させて取得してもよい。なお、第2の時刻における負荷値が負荷実測値である場合、対応する電圧解は、入力部2或いは通信部6を介して取得されてもよい。
ステップS8において、負荷変化量方向計算部33は、式(2)に示すように、第1の時刻における負荷予測値と第2の時刻における負荷値との差分から負荷変化量方向(ベクトル量)を計算する。
ここで、L(t1)は第1の時刻t1における負荷予測値であり、L(t2)は第2の時刻t2における負荷予測値であり、dL(t)は負荷変化量方向である。なお、L(t1)及びL(t2)はベクトルであり、計算対象の電力系統にn個(nは1以上の整数)の負荷ノードが存在する場合、負荷予測値Lは、各ノードの有効電力P及び無効電力Qを用いて次の式(3)で表される。
ステップS9〜ステップS11において、最大負荷計算部34は、第2の時刻における電圧解を初期値として負荷変化量方向に従って負荷量を徐々に大きくすることによって、潮流計算により電圧解が得られる最大負荷値を計算する。具体的には、最大負荷計算部34は、パラメータλを徐々に大きくしながら(ステップS9)、次の式(4)で示すようなパラメータλを含む潮流方程式を解くことで(ステップS10)、潮流計算により電圧解が得られる最大負荷値を計算する(ステップS11)。
ここで、|dL|は負荷変化量方向dLのノルムであり、xは電圧解(ベクトル)であり、f(x)は潮流方程式であり、h(x,λ)はパラメータλを含む潮流方程式である。ステップS9〜ステップS11において式(4)を解くための連続潮流計算には、例えば、予測子修正子法等が用いられてもよい。連続潮流計算により得られた最大負荷値L´を次の式(5)で表し、最大負荷値L´に対する電圧解をx´とする。
ステップS12において、負荷遮断量計算部35は、式(6)に示すように、第1の時刻における負荷予測値L(t1)と最大負荷値L´との差分から負荷遮断量dS(t1)を計算する。
式(6)で得られた負荷遮断量dS(t1)は、第2の時刻t2における負荷値から第1の時刻t1における負荷予測値に至るまでに増加可能な負荷量であり、時刻t1における過負荷量或いは負荷遮断量として運用者への参考値となる。また、最大負荷値L´に対する電圧解x´は第1の時刻における近似電圧解として用いることが可能であり、解なしで潮流計算が終了し、運用者に情報が何ら提供されないことを防止できる。そこで、例えば、オフラインで時系列で行われる潮流計算を解なしとして終了することなく、近似解を用いて継続することができる。
このように、実施形態に従った潮流計算装置によれば、例えば特許文献1等に示されるような最適化計算を行わなくても、負荷予測値に対する適切な近似解と、過負荷量或いは負荷遮断量とを計算できる。したがって、実施形態に従った潮流計算装置によれば、多くの計算機記憶容量や計算時間を必要とせずに、適切な近似解と、過負荷量或いは負荷遮断量とを計算できる。また、過負荷量或いは負荷遮断量を出力部5が出力することは、負荷遮断に関する運用者の判断を助力する。出力部5から出力された過負荷量或いは負荷遮断量は系統計画の作成に用いることが可能である。例えば、運用者は、過負荷量或いは負荷遮断量を負荷遮断の順番や系統切替えの有無の判断の指針とすることができる。
なお、特許文献2では、現在運転点の系統状態値を初期値として連続型潮流計算によってPV曲線をまず作成し、作成したPV曲線を基にして電力系統の安定度限界を計算する。一方、実施形態に従った潮流計算方法では、潮流計算においてある負荷予測値に対する電圧解が得られない(すなわち、電圧安定限界を超えた潮流が電力系統に発生する)場合を仮定する。そして、こうした仮定が発生した場合に、潮流計算により電圧解が得られる負荷値から当該負荷予測値への負荷変化量方向を基にして、適切な近似解と過負荷量或いは負荷遮断量とが計算される。このように、実施形態に従った潮流計算方法は、特許文献2に記載の技術とは全く異なる。
次に、上述したような実施形態に従った潮流計算方法は、実施形態に従った潮流計算処理の手順を規律する潮流計算プログラムを実行するコンピュータによっても実施可能である。図3は、実施形態に従った潮流計算プログラムを実行するコンピュータの構成例を示す図である。
図3に示す構成例では、コンピュータ7は、プロセッサの一例であるCPU71と、RAM等の主記憶装置72と、ハードディスクドライブ等の補助記憶装置73とを含む。また、コンピュータ7は、キーボードやマウス等の入力装置74と、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の出力装置75とを更に含む。そして、コンピュータ7は、可搬型記憶媒体へデータを書き込み且つ可搬型記憶媒体からデータを読み取る可搬型記憶媒体読み書き装置76と、インターネット等の通信ネットワークと接続する通信インタフェース装置77とを更に含む。コンピュータ7に含まれるこれらの構成要素71〜77は、バス78を介して相互に接続される。
実施形態に従った潮流計算プログラムは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又はフラッシュメモリ等の可搬型記憶媒体に記憶されてもよい。可搬型記憶媒体に記憶された潮流計算プログラムは、可搬型記憶媒体読み書き装置76を介して読み取られ、補助記憶装置73にインストールされる。また、実施形態に従った潮流計算プログラムは、他のコンピュータ装置(図示せず)に格納された潮流計算プログラムを通信インタフェース装置77を介してコンピュータ7が取得することによって、補助記憶装置73にインストールされてもよい。CPU71は、潮流計算プログラムを補助記憶装置73から主記憶装置72に読み出して潮流計算プログラムを実行することによって、実施形態に従った潮流計算プログラムを実行する。
実施形態に従った潮流計算プログラムをコンピュータに実行させることによっても、実施形態に従った潮流計算方法から得られる上述の効果を得ることができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
1 潮流計算装置
2 入力部
3 計算部
4 記憶部
5 出力部
6 通信部
31 潮流計算部
32 負荷値抽出部
33 負荷変化量方向計算部
34 最大負荷計算部
35 負荷変化量計算部
7 コンピュータ
71 CPU
72 主記憶装置
73 補助記憶装置
74 入力装置
75 出力装置
76 可搬型記憶媒体読み書き装置
77 通信インタフェース装置
78 バス

Claims (7)

  1. 電力系統に含まれる負荷ノードの第1の時刻における負荷予測値に対する電圧解が潮流計算により得られない場合に、前記負荷予測値と第1の時刻より前の第2の時刻における負荷値との差分から負荷変化量方向を計算する負荷変化量方向計算部と、
    前記第2の時刻における電圧解を初期値として前記負荷変化量方向に従って負荷量を徐々に大きくすることによって、前記潮流計算により電圧解が得られる最大負荷値を計算する最大負荷計算部と、
    前記負荷予測値と前記最大負荷値との差分から負荷遮断量を計算する負荷遮断量計算部と
    を含み、
    前記最大負荷値に対する電圧解を前記第1の時刻における近似電圧解として得る、潮流計算装置。
  2. 前記第1の時刻及び前記第2の時刻を含む複数の時刻における夫々の負荷予測値に対する電圧解を時系列で潮流計算する潮流計算部と、
    前記第1の時刻における負荷予測値に対する電圧解が前記潮流計算により得られない場合に、前記第1の時刻に直近して前記潮流計算により電圧解が得られた時刻における負荷予測値を前記第2の時刻における負荷値として抽出する負荷値抽出部と
    を更に含む、請求項1に記載の潮流計算装置。
  3. 前記第1の時刻における負荷予測値に対する電圧解が前記潮流計算により得られない場合に、前記第1の時刻における負荷予測値と相関のある時刻における負荷値を前記第2の時刻における負荷値として抽出する負荷値抽出部
    を更に含む、請求項1に記載の潮流計算装置。
  4. 前記負荷遮断量を出力する出力部を更に含む、請求項1〜3の何れか一項に記載の潮流計算装置。
  5. 前記最大負荷値に対する電圧解を前記第1の時刻における近似電圧解として出力する出力部を更に含む、請求項1〜4の何れか一項に記載の潮流計算装置。
  6. 電力系統に含まれる負荷ノードの第1の時刻における負荷予測値に対する電圧解が潮流計算により得られない場合に、前記負荷予測値と第1の時刻より前の第2の時刻における負荷値との差分から負荷変化量方向を計算し、
    前記第2の時刻における電圧解を初期値として前記負荷変化量方向に従って負荷量を徐々に大きくすることによって、前記潮流計算により電圧解が得られる最大負荷値を計算し、
    前記最大負荷値と前記負荷予測値との差分から負荷遮断量を計算し、
    前記最大負荷値に対する電圧解を前記第1の時刻における近似電圧解として得る
    ことを含む潮流計算方法。
  7. 電力系統に含まれる負荷ノードの第1の時刻における負荷予測値に対する電圧解が潮流計算により得られない場合に、前記負荷予測値と第1の時刻より前の第2の時刻における負荷値との差分から負荷変化量方向を計算し、
    前記第2の時刻における電圧解を初期値として前記負荷変化量方向に従って負荷量を徐々に大きくすることによって、前記潮流計算により電圧解が得られる最大負荷値を計算し、
    前記最大負荷値と前記負荷予測値との差分から負荷遮断量を計算し、
    前記最大負荷値に対する電圧解を前記第1の時刻における近似電圧解として得る
    ことを含む処理をコンピュータに実行させる潮流計算プログラム。
JP2016218912A 2016-11-09 2016-11-09 潮流計算装置、潮流計算方法、及び潮流計算プログラム Active JP6822082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016218912A JP6822082B2 (ja) 2016-11-09 2016-11-09 潮流計算装置、潮流計算方法、及び潮流計算プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016218912A JP6822082B2 (ja) 2016-11-09 2016-11-09 潮流計算装置、潮流計算方法、及び潮流計算プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018078712A JP2018078712A (ja) 2018-05-17
JP6822082B2 true JP6822082B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=62151055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016218912A Active JP6822082B2 (ja) 2016-11-09 2016-11-09 潮流計算装置、潮流計算方法、及び潮流計算プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6822082B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109167374B (zh) * 2018-09-27 2021-09-03 广东电网有限责任公司 分布式电网电压稳定控制方法、装置、设备及存储介质
CN113792995B (zh) * 2021-08-26 2024-02-27 中国南方电网有限责任公司 电力资源支配程度的确定方法、装置、设备和存储介质
CN116154779B (zh) * 2023-04-23 2023-07-18 之江实验室 一种基于预训练模型的最优潮流计算方法和装置
CN116436012B (zh) * 2023-06-07 2023-08-15 国网上海能源互联网研究院有限公司 一种基于fpga的电力潮流计算系统和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018078712A (ja) 2018-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6726959B2 (ja) 電圧安定度監視装置および方法
JP6822082B2 (ja) 潮流計算装置、潮流計算方法、及び潮流計算プログラム
Dong et al. Numerical simulation for stochastic transient stability assessment
Ruiz et al. Voltage and reactive power estimation for contingency analysis using sensitivities
Pereira et al. Interval arithmetic in current injection power flow analysis
EP2927700B1 (en) Method for monitoring system variables of a distribution or transmission grid
Wadduwage et al. Power system transient stability analysis via the concept of Lyapunov Exponents
CN106709651B (zh) 一种基于风险理论的电力系统安全性评估系统
Meskin et al. Optimal co-ordination of overcurrent relays in the interconnected power systems using break points
US20210049228A1 (en) Methods of Patel Loadflow Computation for Electrical Power System
US20150168465A1 (en) Method and apparatus for electric power system distribution state estimations
Marah et al. Probabilistic load flows
Zhang et al. Voltage stability analysis based on probabilistic power flow and maximum entropy
Tang et al. Trajectory sensitivities: Applications in power systems and estimation accuracy refinement
Nasrfard-Jahromi et al. Probabilistic harmonic load flow using an improved kernel density estimator
Magalhaes et al. A parameterization technique for the continuation power flow developed from the analysis of power flow curves
Marin et al. Power flow analysis under uncertainty using symmetric fuzzy arithmetic
Krishna et al. Probabilistic power flow in radial distribution systems using point estimate methods
Sarkar et al. Improvement of voltage stability margin in a reconfigured radial power network using graph theory
Mignemi et al. Vacuum energy from noncommutative models
Nouri et al. Probabilistic assessment and sensitivity analysis of marginal price of different services in power markets
Safdarian et al. A non-iterative approach for AC state estimation using line flow based model
Mander et al. Load flow analysis: a review
Bhowmik et al. Load flow analysis: an overview
Salgado et al. A new second-order method for branch contingency analysis and static voltage security

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201014

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20201014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6822082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250