JP5949056B2 - 加圧システム及びその調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は2つの加圧ローラによりシートやフィルムを圧延・圧縮する加圧装置を備えた加圧システム及びその調整方法に関する。
薄板金属、金属箔、フレキシルブ基板等のシートやフィルムを2つの加圧ローラにより圧延・圧縮する加圧装置では、稼働時に軸受が発熱することで加圧ローラの温度が上昇することが知られている。加圧ローラの温度が上昇すると、熱膨張により、例えば加圧ローラの外側で径が大きくなり、2つの加圧ローラ間の外側におけるギャップが狭くなる。そのため、加圧対象であるワーク(上記シート、フィルム等)において、幅方向では中央付近が厚くなり、流れ方向では中央付近の厚さが徐々に変化する(厚くなる)問題が発生する。厚さの変化が緩やかであれば、稼働中であってもギャップやベンディング圧力を調整することで、流れ方向及び幅方向の厚さを比較的容易に均一にできる。
しかしながら、加圧装置の稼働率を向上するためにワークが長くなると、長時間連続して稼働することになるため、加圧ローラも高温になる。この状態でロット交換等により加圧装置を停止させると、停止時における加圧ローラの温度低下量も大きくなり、加圧ローラの変形量も大きくなるため、稼働再開後にワークの厚さが目標値から大きく外れてしまう。そのため、生産条件の変更量が大きくなり、調整に時間を要してしまう。
これは、加圧後のワークの厚さの規格が薄くなるほど、また稼働時間が長くなることで加圧ローラが高温になるほど、さらに稼働後の停止時間が長くなるほど、停止時における加圧ローラの変形量が大きくなるため、調整時間のさらなる長期化を招いてしまう。
このような加圧ローラの変形に対処する方法については、例えば特許文献1で提案されている。
特許文献1には、ロットの加圧終了時点におけるワークの厚さやキスロールとよばれる補助ローラの押し付け圧力に基づいて加圧ローラの熱膨張量を算出し、過去の熱膨張量及び冷却時間の実績と照らし合わせて最適な冷却時間を設定することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、次ロットの加圧開始時点において加圧後のワークの厚さが規格内に入るように加圧ローラの形状を一定に保つのに必要な冷却時間を求めているに過ぎない。そのため、必要な冷却時間を確保すると、稼働率が上がらずに生産効率が低下する可能性がある。また、金属箔、シート、フィルム等の薄いワークを加工する場合、要求される厚さの規格が狭く、稼働中であってもギャップや曲げ補正圧力等を調整することでワークの厚さを一定に保つようにするため、ロット終了時点における厚さやキスロールの押し付け圧力からだけでは加圧ローラの熱膨張量を所要の精度で算出するのが難しい。
なお、加圧ローラの変形量を測定する手法については、例えば特許文献2に記載されている。
特許文献2では、加圧ローラの幅方向に複数の温度計を配置すると共に、変位計を該幅方向へ走査させて温度及び変位量をそれぞれ測定することで、加圧ローラのロールプロフィールを正確に測定する方法が記載されている。この特許文献2に記載された方法を用いて加圧ローラのロールプロフィールを測定すれば、該ロールプロフィールに基づいて調整量を定量化することも考えられる。
しかしながら、加圧ローラの形状に対するギャップ量及び曲げ補正圧力等の最適条件は、目標とするワークの厚さによって異なる。また、ギャップ調整を行うモータ及び曲げ補正圧力調整を行う曲げ補正シリンダは、通常、加圧ローラの左右にそれぞれ配置されているが、それら左右のモータやシリンダは、同じ動作量を指定しても、必ずしも同じ量だけ動作するとは限らない。そのため、ギャップ量及び曲げ補正圧力の最適条件を一元的に数式に置き換えることができるものではない。さらに、特許文献2に記載された技術では、複数の温度計や変位計を走査させる駆動系が必要であるため、そのためのコストやスペースが増大する問題もある。
特開2008−30095号公報 特開平6−42936号公報
上述したように、2つの加圧ローラにより圧延・圧縮する加圧工程では、軸受の発熱による熱膨張が原因で加圧ローラが変形してしまう課題がある。特に加圧ローラの温度が高いほど、稼働停止後の加圧ローラの温度低下量も大きくなり、加圧ローラの変形量も大きくなるため、稼働再開後のワークの厚さが目標値から大きく外れてしまう。そのため、生産条件を大きく変更しなければならず、調整に時間を要してしまう問題があった。
本発明は上述したような背景技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、コストの上昇を招くことなく、生産条件の調整時間を短縮できる加工システム及びその調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の加圧システムは、2つの加圧ローラによりワークを圧延・圧縮する、前記加圧ローラ間のギャップ、及び前記加圧ローラの熱膨張による変形を該加圧ローラの軸を撓ませて矯正するための曲げ補正圧力が調整可能な加圧装置と、
前記ギャップ及び前記曲げ補正圧力を設定する制御装置と、
を有し、
前記加圧装置は、
前記加圧ローラの温度を測定する加圧ローラ温度計を備え、
前記制御装置は、 加圧後のワークの厚さを測定する厚み測定手段と、
前記加圧装置の稼働時における、前記厚み測定手段で測定された前記ワークの厚さが予め設定された規格内となるように前記ギャップ及び曲げ補正圧力を前記加圧装置に設定する厚みフィードバック手段と、
前記加圧装置の稼働時における、前記加圧ローラ温度計で測定された前記加圧ローラの温度に関連付けて前記厚みフィードバック手段で設定された前記ギャップ及び曲げ補正圧力を保存する装置記憶手段と、
前記加圧装置の停止後からの再稼時、前記加圧ローラ温度計で測定された前記加圧ローラの温度を取得し、前記装置記憶手段で保存された該温度に対応する前記ギャップ及び曲げ補正圧力の設定値を前記加圧装置に設定する演算手段と、
を有する。
一方、本発明の加圧システムの調整方法は、2つの加圧ローラによりワークを圧延・圧縮する、前記加圧ローラ間のギャップ、及び前記加圧ローラの熱膨張による変形を該加圧ローラの軸を撓ませて矯正するための曲げ補正圧力が調整可能な加圧装置と、
前記ギャップ及び前記曲げ補正圧力を設定する制御装置と、
を有する加圧システムの調整方法であって、
前記加圧装置に、
前記加圧ローラの温度を測定する加圧ローラ温度計を設置し、
前記制御装置が、
加圧後のワークの厚さを測定し、
前記加圧装置の稼働時に測定された前記ワークの厚さが予め設定された規格内となるように前記ギャップ及び曲げ補正圧力を前記加圧装置に設定し、
前記加圧装置の停止後からの再稼時、前記加圧ローラ温度計で測定された前記加圧ローラの温度に関連付けて前記設定された前記ギャップ及び曲げ補正圧力を記憶手段に保存し、
前記加圧装置の停止後の再稼時、前記加圧ローラ温度計で測定された前記加圧ローラの温度を取得し、
前記記憶手段で保存された該温度に対応する前記ギャップ及び曲げ補正圧力の設定値を前記加圧装置に設定する方法である。
本発明によれば、コストの上昇を招くことなく、生産条件の調整時間を短縮できる。
本発明の加圧システムの一構成例を示すブロック図である。 図1に示した加圧装置の一構成例を示す斜視図である。 図2に示した加圧ローラの熱膨張時における形状例を示す模式図である。 第1の実施の形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。 図2に示した加圧装置における加圧ローラの温度変化の一例を示すグラフである。 図4に示した装置状態格納手段に格納される情報の一例を示す表である。 第1の実施の形態の制御装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示した加圧装置における温度差の定義例を示すグラフである。 第2の実施の形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。 図9に示した微調整量記憶手段に格納される微調整情報の一例を示す表である。 第2の実施の形態の制御装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
次に本発明について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の加圧システムの一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の加圧システムは、2つの加圧ローラによって加圧対象であるワークを圧延・圧縮する加圧装置310と、該加圧装置310が備える加圧ローラ間のギャップや曲げ補正圧力等を含む生産条件を設定する制御装置320とを有する。
図2は、図1に示した加圧装置の一構成例を示す斜視図である。
図2に示すように、加圧装置310は、2つの加圧ローラ101と、加圧ローラ101によりワークへ所要の圧力を加えるための加圧シリンダ104と、2つの加圧ローラ101間のギャップを調整するためのモータ102と、加圧ローラ101の熱膨張による変形を加圧ローラ101の軸を撓ませる曲げ補正圧力によって矯正するための曲げ補正シリンダ103と、加圧ローラ101の回転軸を保持すると共に、上記加圧シリンダ104、モータ102及び補正シリンダ103の機構が接続される軸受105とを有する。
図2に示す加圧装置310は、稼働時、2つの加圧ローラ101が所定のギャップを有して回転する。ワークは、2つの加圧ローラ101間に挿入され、2つの加圧ローラ101によって加圧されつつ送り出されることで所要の厚さに圧延・加工される。
加圧ローラ101及びモータ102には不図示の駆動回路から動作に必要な電力が供給され、曲げ補正シリンダ103及び加圧シリンダ104には不図示の駆動回路から動作に必要な流体(気体、液体)あるいは電力等が供給される。加圧ローラ101、モータ102、曲げ補正シリンダ103及び加圧シリンダ104を動作させるための回路や機構は、周知のどのようなものを用いてもよい。
さらに、本発明の加工装置310は、加圧ローラ101の表面温度を測定する加圧ローラ温度計110を備える。加圧ローラ温度計110で測定された加圧ローラ101の表面温度は、加圧ローラ101の熱膨張量の間接的な検出に利用される。加圧ローラ温度計110は、2つの加圧ローラ101のうち、いずれか一方の表面温度が測定可能な位置に配置すればよく、例えば図2に示すように加圧ローラ101の回転軸と垂直な面の加圧面近傍に取り付ければよい。加圧ローラ温度計110は、ワークの加圧に支障が無ければ加圧ローラ101の加圧面に取り付けてもよい。加圧ローラ温度計110には、周知の接触型を用いてもよく、非接触型を用いてもよい。
なお、加圧装置310は、ワークを加熱して加圧する構成とワークを常温で加圧する構成とがあることが知られている。ワークを加熱して加圧する構成では、加圧装置に加圧ローラ101やワークを冷却するための不図示の冷却機構を備えることがある。冷却機構を備えた加圧装置では、上記モータ102を用いた加圧ローラ101間のギャップや曲げ補正シリンダ103を用いた曲げ補正圧力の調整に加えて、冷却に用いる空気や油等の流量や温度を制御することでワークの厚さを均一にするための生産条件が設定されることがある。
本実施形態では、最も基本的な構成である、モータ102によるギャップ調整と、曲げ補正シリンダ103による曲げ補正圧力の調整とを行う加圧装置310を例にして説明する。
図3は、図2に示した加圧ローラの熱膨張時における形状例を示す模式図である。図3に示す点線は加圧装置310が稼働する前の加圧ローラ101の形状例を示している。
図2に示した加圧装置310が稼働し、加圧ローラ101が回転してワークの加圧が開始されると、軸受105が発熱し、該軸受105で発生した熱が加圧ローラ101に伝導する。このとき加圧ローラ101では、軸受105に近い両端付近の温度が高く、軸受105から遠い中央付近の温度が低い温度分布となる。その結果、加圧ローラ101は、熱膨張によって、図3の実線で示すように両端の径が大きく中心部の径が小さい、断面が鼓状の形状に変形する。
なお、ワークを加熱して加圧する構成では、該ワークから伝わる熱の方が大きいため、加圧ローラ101は、中央付近の温度が高く、両端付近の温度が低い温度分布となる。その場合、加圧ローラ101は、熱膨張により両端の径が小さく中心部の径が大きい、断面が樽状の形状に変形する。このように加圧ローラ101が樽状に変形する場合でも、本発明の加圧システムの調整方法は適用可能である。
図4は、第1の実施の形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、第1の実施の形態の制御装置320は、加圧ローラ温度計110の測定結果を取得する加圧ローラ温度測定手段301と、モータ102を用いたギャップの調整量及び曲げ補正シリンダ103を用いた曲げ補正圧力の調整量を生産条件として読み取る生産条件読取手段302と、加圧ローラ温度測定手段301及び生産条件読取手段302で読み取られた情報が格納される装置状態記憶手段303と、加圧装置310に所要の生産条件を設定するための生産条件設定手段305と、加圧装置310から通知される該加圧装置310の稼働状態を受信すると共に、装置状態記憶手段303に格納された情報をそれぞれ読み出し、上記ギャップの調整量、曲げ補正圧力の調整量を含む生産条件を決定する演算手段304とを有する。なお、加圧装置310の稼働状態とは、加圧装置310が稼働中であるか、停止中であるか、調整中であるかを示す情報である。
さらに、本実施形態の制御装置320は、加圧後のワークの厚さ(以下、ワーク厚と称す)を測定する厚み測定手段311と、厚み測定手段311で測定されたワーク厚を装置状態記憶手段303に格納すると共に、測定されたワーク厚に基づいてギャップ調整量や曲げ補正圧力の調整量を算出し、生産条件設定手段305を介して加圧装置310に生産条件として設定する厚みフィードバック手段312とを有する。厚み測定手段311は、加圧後のワーク厚を複数点で測定可能な周知の厚み測定器で実現できる。厚み測定手段311は、接触型でもよく、光や電波等を利用する非接触型でもよい。
本実施形態の加圧システムでは、厚み測定手段311で測定されたワーク厚に基づき、厚みフィードバック手段312によって加圧装置310の生産条件を変更することで、加圧装置310が稼働中であってもワーク厚の調整を実施する。
図4に示す制御装置320が備える加圧ローラ温度測定手段301、生産条件読取手段302、装置状態記憶手段303、演算手段304、生産条件設定手段305及び厚みフィードバック手段312は、例えばプログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、該CPUの処理で必要な情報を保持するメモリ、上記プログラムを保持する記憶装置、加圧装置310と情報を送受信するための通信装置等を備えた、周知の情報処理装置(コンピュータ)で実現できる。
次に第1の実施の形態の加圧システムの調整方法について図面を用いて説明する。
図5は図2に示した加圧装置における加圧ローラの温度変化の一例を示すグラフであり、図6は図4に示した装置状態格納手段に格納される情報の一例を示す表である。図7は、第1の実施の形態の制御装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
加圧装置310は、任意のロットのワークに対する加圧が開始されると、加圧ローラ101が回転することで軸受105が発熱し、加圧ローラ101の外側から温められて幅方向に温度分布が生じる。そのため、加圧ローラ101は、図3に示したように断面が鼓状の形状に変形する。この場合、ワークは、2つの加圧ローラ101によって均一に加圧されないため、幅方向及び流れ方向で異なる厚さに加工される。
但し、稼働時におけるワークの厚さの変化は緩やかであるため、制御装置320は、厚み測定手段311により加圧後のワーク厚を測定し、その測定結果に基づいてギャップ調整量や曲げ補正圧力の調整量を厚みフィードバック手段312により算出し、ワーク厚の規格を満たすように生産条件設定手段305を介して生産条件を変更する。
すなわち、本実施形態の加圧システムでは、厚み測定手段311及び厚みフィードバック手段312を用いて、加圧ローラ101の温度変化に対応して生産条件を変更する。加圧ローラ温度測定手段301及び生産条件読取手段302は、所定のサンプリング周期毎に、加圧ローラ温度計110の測定温度及び加圧装置310に設定されたギャップ調整量や曲げ補正圧力量を読み出し、装置状態記憶手段303にそれぞれ格納する。サンプリング周期は、一定の時間間隔でもよく、一定のワークの進行間隔でもよく、一定の温度間隔でもよい。ここでは、加圧ローラ温度測定手段301及び生産条件読取手段302が、測定温度、ギャップ調整量及び曲げ補正圧力量を一定の時間間隔で読み出し、装置状態記憶手段303に格納する例で説明する。
図6に示すように、装置状態記憶手段303には、例えば加圧ローラ温度計110の測定温度(温度)に関連付けて、加圧ローラ101間のギャップの調整量(左ギャップ、右ギャップ)及び曲げ補正シリンダ103による曲げ補正圧力の調整量(左曲げ補正、右曲げ補正)がそれぞれ保存される。装置状態記憶手段303には、例えば測定日時等の情報も併せて保存してもよい。図6では装置状態記憶手段303で保存する必要最小限の情報を示している。
図6に示すように、加圧装置310が稼働を開始すると、加圧ローラ101の温度が徐々に上昇する。このとき、制御装置320は、加圧ローラ101の温度上昇に伴って、厚み測定手段311及び厚みフィードバック手段312を用いて生産条件であるギャップ調整量及び曲げ補正圧力量を徐々に変化させる。
図2に示したように、加圧ローラ101の左右の軸受105には、同一のモータ102及び加圧シリンダ104が接続されているが、左右のモータ102及び加圧シリンダ104の駆動特性や摩擦等を完全に一致させることは困難である。そのため、ワーク厚が均一となるように生産条件を変更すると、加圧ローラ101の左右で調整量に差が生じる。図6は、生産条件であるギャップ調整量及び曲げ補正圧力の調整量を、加圧ローラ101の左右で個別に設定した例を示している。
図6に示すように、加圧ローラ101の温度は、加圧装置310が稼働している期間で上昇し、ある程度高温になると上昇が緩やかになる。この状態で加圧装置310がロット変更に伴う段取り替え等により停止すると、加圧ローラ101の温度は、温度が高い軸受105から熱が伝わるため直ぐには低下せず、しばらくして急速に低下する。このとき、加圧ローラ101の温度が高いほど、温度の低下率が大きくなる。その後、前ロットの加工終了時点や前ロットの加工開始時点と同一の生産条件で次ロットのワークの加工を開始すると、加圧後のワークの厚さが所要の規格から大きく外れてしまう。
そこで、第1の実施の形態では、次ロットの加工開始時、加圧ローラ101の温度を取得し、前ロットの稼働時(加圧ローラ101の昇温時)における、該温度に対応する生産条件を、次ロットの加工開始時における生産条件として設定する。このような次ロットの加工開始時における生産条件は、図4に示した演算手段304によって設定する。
図7に示すように、演算手段304は、まず加圧装置310から通知される稼働状態の情報に基づき、加圧装置310が停止中から稼働中または調整中に変化したことを検出することで、次ロットの加工開始を判定する(ステップ601)。
次に、演算手段304は、現時点(次ロットの加工開始時)における加圧ローラ101の温度を装置状態記憶手段303から取得する(ステップ602)。
続いて、演算手段304は、現時点の加圧ローラ101の温度と一致する、過去の稼働時(昇温時)における加圧ローラ101の温度を検索し(ステップ603)、現時点と同一の温度に対応する生産条件を装置状態記憶手段303から取得する(ステップ604)。
最後に、演算手段304は、ステップ604で取得した生産条件を、生産条件設定手段305を介して加圧装置310に設定する(ステップ605)。
上述したように、加圧ローラ101の変形は熱膨張によるものであるため、昇温時(稼働中)または降温時(停止中)であっても同一の温度であれば、加圧ローラ101の変形量が大きく異なることはない。そのため、次ロットの加工開始時における生産条件を昇温時における同一温度時の生産条件に一致させても、加圧後のワーク厚がその規格から大きく外れることはない。したがって、ワーク厚の規格が厳しくても、微調整程度の生産条件の変更で済むため、生産条件の調整時間を短縮できる。
また、本実施形態では、加圧ローラ101の温度を1点のみで測定する構成であるため、複数の温度計を備える特許文献2に記載の技術と比較して加圧装置310のコストの上昇を抑制できる。
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施の形態では、昇温時(稼働中)または降温時(停止中)であっても同一の温度であれば、加圧ローラ101の変形量が大きく異なることはないとして、次ロットの加工開始時における生産条件を設定する例を示した。
しかしながら、加圧ローラ101では、温度が高い両端部位から温度が低い中央部位へ熱が伝導することで、両端部位では比較的早く温度が低下し、中央部位では比較的温度の低下が遅くなる。そのため、昇温時では加圧ローラ101が鼓状に変形しても、降温時では加圧ローラ101の温度分布がほぼ均一となり、加圧ローラ101が略円柱状になることも考えられる。
一方、加圧ローラ101の熱容量や熱伝達量は、該加圧ローラ101を交換しない限り一定である。そのため、昇温時と降温時の同一温度における加圧ローラ101の形状が異なっていても、加圧ローラ101の最高温度と加圧装置310の再稼働時における温度との温度差(図8参照)、並びに加圧装置310が停止してから再稼働するまでの経過時間に対応する、生産条件の微調整量を学習することで、昇温時と降温時の形状差を補正できることを本発明者は見出した。
そこで、厚みフィードバック手段312による、ロット加工開始毎に実施されるギャップ及び前記曲げ補正圧力の調整量(微調整量)を上記温度差及び加圧装置310を停止してから再稼働するまでの時間である経過時間に関連付けて保存し、以降のロットのワークに対する加工開始時に参照できるようにする。
図9は、第2の実施の形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、第2の実施の形態の制御装置330は、図4に示した第1の実施の形態の制御装置320に加えて、上記加圧ローラ101の温度差及び加圧装置310の停止時間の情報(経過時間)及び生産条件の微調整量が格納される微調整量記憶手段306をさらに有する構成である。加圧装置310及び制御装置330のその他の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
図10は、図9に示した微調整量記憶手段に格納される微調整情報の一例を示す表である。
図10に示すように、微調整量記憶手段306には、例えば加圧装置310の稼働の経過時間または上記温度差に関連付けて、加圧ローラ101間のギャップの微調整量(左ギャップ、右ギャップ)及び曲げ補正シリンダ103による曲げ補正圧力の微調整量(左曲げ補正、右曲げ補正)がそれぞれ保存される。図9では、微調整量記憶手段306で保存する必要最小限の情報を示している。経過時間は、装置状態記憶手段303で保存される加圧ローラ101の温度や生産条件のサンプリング周期に基づいて適切に設定すればよく、例えば10分、10秒、10ミリ秒等に設定すればよい。
微調整量は、図7に示したステップ605の処理で設定した生産条件から加圧装置310の調整中に変更した生産条件の変更量に相当する。
温度差または経過時間に対応する微調整量を微調整量記憶手段306から検索する方法としては、温度差または経過時間のいずれか一方が一致するデータが存在するか否かを判定する方法がある。また、温度差を優先して検索する場合は、先に温度差が一致するデータが存在するか否かを判定し、該データがない場合に経過時間の所定の範囲内で一致するデータが存在するか否かを判定すればよい。
例えば加圧ローラ101の熱容量が非常に小さく、熱伝達率が非常に高い場合、上述したように昇温時では加圧ローラ101が鼓状に変形し、降温時では加圧ローラ101が略円柱状に近づく傾向がある。その場合、制御装置330は、経過時間を優先して検索する方法を採用する等、加圧ローラ101の物理特性に応じて様々な検索方法を採用すればよい。一般的な用途の加圧装置310では温度差を優先して検索する方が望ましい。
なお、上記加圧装置310が調整中であるとは、基本的には加圧装置310が稼働中における厚み測定手段311及び厚みフィードバック手段312による厚み調整期間は含まず、加圧装置310の再稼働に先だって加圧結果が規格範囲内であるか否かを確認または調整するための期間を指すものとする。この調整期間には、例えばワーク厚の規格が広く設定されているためにワーク厚を確認しない場合でも、再稼働直後において厚みフィードバック手段312が目標とするワーク厚となるように、加圧ローラ101の変形に追従する以上の大きな生産条件の変更を行う期間であり、生産条件を頻繁に変更したり、変更量が大きい期間、すなわち再稼働直後の所定時間を含めてもよい。
図11は、第2の実施の形態の制御装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図11に示す処理は、演算手段304により図7に示したステップ605の処理に続けて実行される。
演算手段304は、ステップ605にて生産条件を加圧装置310に設定すると、現在の加圧ローラ101の温度と、停止期間すなわち前ロットのロット終了から現時点(次ロット開始時点)までの最高温度との温度差(=最大温度−現在温度)、並びに前回ロット終了からの経過時間を求める(ステップ901)。
本実施形態では、加圧ローラ101の温度及び生産条件が一定の時間間隔毎に装置状態記憶手段303へ格納されるため、経過時間はサンプリング数を計数することでも算出可能である。サンプリング周期を一定のワークの進行間隔(例えば加工後のワーク長)としている場合は、装置状態記憶手段303に記録時間を追加すればよい。
次に、演算手段304は、微調整量記憶手段306を検索し(ステップ902)、ステップ901で求めた経過時間及び温度差に対応する微調整量のデータが微調整量記憶手段306で保存されている否かを判定する(ステップ903)。
ステップ901で求めた経過時間及び温度差に対応する微調整量のデータが微調整量記憶手段306で保存されている場合、演算手段304はステップ904の処理へ移行する。
ステップ904において、演算手段304は、ステップ605で設定した生産条件に微調整量を加算し、該加算後の生産条件を生産条件設定手段305により加圧装置310に設定し、ステップ905の処理へ移行する。
ステップ903において、ステップ901で求めた経過時間及び温度差に対応する微調整量のデータが微調整量記憶手段306で保存されていない場合、演算手段304はステップ905の処理へ移行する。
ステップ905において、演算手段304は、加圧装置310から通知される稼働状態に基づき、加圧装置310が稼働中であるか調整中であるかを判定する。
加圧装置310が調整中の場合、演算手段304は、加圧装置310が稼働するのを待ってステップ906の処理へ移行する。加圧装置310が稼働中の場合はステップ907の処理へ移行する。
ステップ906において、演算手段304は、微調整量を求め、微調整量記憶手段306に設定する。ここで求める微調整量は、調整作業完了時、すなわち加圧装置310が調整中から稼働中に変わった時点における生産条件とステップ605で設定した生産条件との差となる。
次に、演算手段304は、ステップ906で求めた微調整量を、微調整量記憶手段306に格納する(ステップ907)。このとき、経過時間や温度差に対応する微調整量が微調整量記憶手段306に既に格納されている場合、該微調整量を上書き・更新してもよい。
第2の実施の形態によれば、加圧装置310を停止してからの経過時間と停止前または停止中の最大温度からの温度差を変数として、それに対応する微調整量を学習し、経過時間または加圧ローラ101の温度差により、再稼働時における生産条件を補正するため、昇温時と降温時の加圧ローラ101の形状が異なっていても繰り返し学習することで、調整時間をさらに短縮でき、場合によっては調整しなくても済む。
101 加圧ローラ
102 モータ
103 曲げ補正シリンダ
104 加圧シリンダ
105 軸受
110 加圧ローラ温度計
301 加圧ローラ温度測定手段
302 生産条件読取手段
303 装置状態記憶手段
304 演算手段
305 生産条件設定手段
306 微調整量記憶手段
310 加圧装置
311 厚み測定手段
312 厚みフィードバック手段
320、330 制御装置

Claims (4)

  1. 2つの加圧ローラによりワークを圧延・圧縮する、前記加圧ローラ間のギャップ、及び前記加圧ローラの熱膨張による変形を該加圧ローラの軸を撓ませて矯正するための曲げ補正圧力が調整可能な加圧装置と、
    前記ギャップ及び前記曲げ補正圧力を設定する制御装置と、
    を有し、
    前記加圧装置は、
    前記加圧ローラの温度を測定する加圧ローラ温度計を備え、
    前記制御装置は、
    加圧後のワークの厚さを測定する厚み測定手段と、
    前記加圧装置の稼働時における、前記厚み測定手段で測定された前記ワークの厚さが予め設定された規格内となるように前記ギャップ及び曲げ補正圧力を前記加圧装置に設定する厚みフィードバック手段と、
    前記加圧装置の稼働時における、前記加圧ローラ温度計で測定された前記加圧ローラの温度に関連付けて前記厚みフィードバック手段で設定された前記ギャップ及び曲げ補正圧力を保存する装置記憶手段と、
    前記加圧装置の停止後からの再稼時、前記加圧ローラ温度計で測定された前記加圧ローラの温度を取得し、前記装置記憶手段で保存された該温度に対応する前記ギャップ及び曲げ補正圧力の設定値を前記加圧装置に設定する演算手段と、
    を有する加圧システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記ワークに対する加工開始毎に実施される前記ギャップ及び前記曲げ補正圧力の調整量を、前記加工ローラの最大温度と前記加圧装置の停止後からの再稼時における温度との差である温度差及び前記加圧装置を停止してから再稼働するまでの時間である経過時間の少なくともいずれか一方に関連付けて保存する微調整量記憶手段をさらに有し、
    前記演算手段は、
    前記加圧装置の停止後からの再稼時、前記温度差及び前記経過時間の少なくともいずれか一方を算出し、該温度差及び経過時間の少なくともいずれか一方に対応する前記ギャップ及び前記曲げ補正圧力の調整量が前記微調整量記憶手段に保存されている場合、前記微調整量記憶手段から読み出した該ギャップ及び曲げ補正圧力の調整量を前記加圧装置の設定値に加算する請求項1記載の加圧システム。
  3. 2つの加圧ローラによりワークを圧延・圧縮する、前記加圧ローラ間のギャップ、及び前記加圧ローラの熱膨張による変形を該加圧ローラの軸を撓ませて矯正するための曲げ補正圧力が調整可能な加圧装置と、
    前記ギャップ及び前記曲げ補正圧力を設定する制御装置と、
    を有する加圧システムの調整方法であって、
    前記加圧装置に、
    前記加圧ローラの温度を測定する加圧ローラ温度計を設置し、
    前記制御装置が、
    加圧後のワークの厚さを測定し、
    前記加圧装置の稼働時に測定された前記ワークの厚さが予め設定された規格内となるように前記ギャップ及び曲げ補正圧力を前記加圧装置に設定し、
    前記加圧装置の停止後からの再稼時、前記加圧ローラ温度計で測定された前記加圧ローラの温度に関連付けて前記設定された前記ギャップ及び曲げ補正圧力を記憶手段に保存し、
    前記加圧装置の停止後の再稼時、前記加圧ローラ温度計で測定された前記加圧ローラの温度を取得し、
    前記記憶手段で保存された該温度に対応する前記ギャップ及び曲げ補正圧力の設定値を前記加圧装置に設定する加圧システムの調整方法。
  4. 前記制御装置が、
    前記記憶手段に、前記ワークに対する加工開始毎に実施される前記ギャップ及び前記曲げ補正圧力の調整量を、前記加工ローラの最大温度と前記加圧装置の停止後からの再稼時における温度との差である温度差及び前記加圧装置を停止してから再稼時するまでの時間である経過時間の少なくともいずれか一方に関連付けて保存し、
    前記加圧装置の停止後からの再稼時、前記温度差及び前記経過時間の少なくともいずれか一方を算出し、
    該温度差及び経過時間の少なくともいずれか一方に対応する前記ギャップ及び前記曲げ補正圧力の調整量が前記記憶手段に保存されている場合、前記記憶手段から読み出した該ギャップ及び曲げ補正圧力の調整量を前記加圧装置の設定値に加算する請求項3記載の加圧システムの調整方法。
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