JP5949033B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置として、本体ケーシングと、本体ケーシングに対して前後方向に沿って引き出し可能に装着されるドラムユニットと、ドラムユニットに着脱可能に装着される現像カートリッジとを備えるカラープリンタが知られている。ドラムユニットは、前後方向に並列配置され、複数色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のそれぞれに対応する複数の感光ドラムを備え、現像カートリッジは、感光ドラムにトナーを供給する現像ローラを備え、複数の感光ドラムのそれぞれに対応して複数設けられている。
このようなカラープリンタにおいて、現像カートリッジの現像ローラを、感光ドラムに対して、画像を形成するときにトナーを供給可能に近接させ、画像を形成しないときにトナーを供給不能に離間させる構成が知られている。
そのようなカラープリンタとしては、例えば、本体ケーシングが、感光ドラムと現像ローラとを接触・離間させるための離間押圧機構を備え、現像カートリッジが、その下端部に現像ローラを備えるとともに、その上端部における感光ドラムの軸線方向両側に離間押圧機構に押圧される押圧突起を備えるカラーレーザプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、そのようなカラーレーザプリンタでは、ドラムユニットが本体ケーシングに装着された状態において、離間押圧機構が、押圧突起に対応して現像カートリッジの上端部を挟むように、現像カートリッジの上端部の軸線方向両側にそれぞれ配置される。また、現像カートリッジは、ドラムユニットが本体ケーシングから引き出された状態において、ドラムユニットに対して、略上下方向に沿って着脱される。
特開2007−178654号公報
しかるに、現像カートリッジの交換作業の効率化の観点から、現像カートリッジを、本体ケーシングに対して、直接、感光ドラムの軸線方向に沿って引き出し可能に構成することが望まれている。
しかし、特許文献1に記載のカラーレーザプリンタでは、ドラムユニットが本体ケーシングに装着された状態において、離間押圧機構が、現像カートリッジの上端部に対して感光ドラムの軸線方向両側に配置されているので、現像カートリッジを、本体ケーシングに対して、感光ドラムの軸線方向に沿って引き出すと、現像カートリッジと離間押圧機構とが干渉してしまう場合がある。
そのため、現像カートリッジを、本体ケーシングに対して、感光ドラムの軸線方向に沿って引き出し可能に構成することが困難である。
そこで、本発明の目的は、現像ローラと感光ドラムとを近接・離間させることができながら、現像ユニットを、筐体に対して、感光ドラムの軸線方向に沿って引き出し可能に構成することができる画像形成装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、筐体と、互いに間隔を隔てて並列配置される複数の感光ドラムと、複数の感光ドラムに一対一で対応して設けられる現像ローラを有し、感光ドラムの軸線方向に沿って軸線方向一端側に向かって、筐体から引き出し可能に構成される複数の現像ユニットと、複数の感光ドラムの並列方向に沿って筐体に対して移動可能に構成され、移動により、現像ローラを、対応する感光ドラムに現像ローラが近づきまたは接触する近接位置と、対応する感光ドラムから現像ローラが離間する離間位置とに移動させるように構成される接離部材と、を備えている。
接離部材は、感光ドラムの軸線方向一端側であって、かつ、軸線方向に投影したときに、複数の感光ドラムと重なるように配置される。
このような構成によれば、接離部材が、感光ドラムの軸線方向一端側であって、かつ、軸線方向に投影したときに、複数の感光ドラムと重なるように配置されるので、接離部材の効率的な配置を確保できるとともに、現像ユニットを筐体から軸線方向に沿って軸線方向一端側に向かって引き出すときに、現像ユニットと接離部材とが干渉することを抑制できる。
その結果、接離部材を移動させることにより現像ローラを近接位置と離間位置とに移動させることができ、現像ユニットを、筐体に対して、感光ドラムの軸線方向に沿って引き出し可能に構成することができる。
つまり、現像ローラと感光ドラムとを確実に近接・離間させることができながら、現像ユニットを、筐体に対して、感光ドラムの軸線方向に沿って引き出し可能に構成することができる。
(2)また、画像形成装置は、複数の感光ドラムを一体的に支持するドラム支持部材を備えていてもよい。この場合、接離部材は、ドラム支持部材における軸線方向一端側に設けられている。
このような構成によれば、接離部材がドラム支持部材における軸線方向一端側に設けられているので、接離部材を、感光ドラムの軸線方向に投影したときに、複数の感光ドラムと確実に重なるように配置できる。
そのため、現像ユニットを筐体に装着された状態から軸線方向に沿って軸線方向一端側に向かって引き出すときに、現像ユニットと接離部材とが干渉すること確実に抑制できる。
(3)ドラム支持部材は、筐体から軸線方向に沿って軸線方向一端側に向かって引き出し可能に構成されていてもよい。
このような構成によれば、複数の感光ドラムがドラム支持部材に一体的に支持され、ドラム支持部材が筐体から引き出し可能に構成されているので、複数の感光ドラムを同時に交換することができる。
そのため、複数の感光ドラムのそれぞれを別々に交換する場合と比較して、複数の感光ドラムの交換作業の効率化を図ることができ、画像形成装置のメンテナンス性の向上を図ることができる。
(4)また、接離部材は、現像ローラを近接位置に配置させる第1位置と、現像ローラを離間位置に配置させる第2位置とにスライド移動可能に構成され、第1位置から第2位置に移動したときに、現像ローラを、離間位置に向けて移動するように誘導する作用部を備えていてもよい。
この場合、現像ユニットは、接離部材が第2位置に配置された状態において作用部に作用され、接離部材が第1位置に配置された状態において作用部による作用が解除される被作用部を備えている。
このような構成によれば、接離部材が第2位置に配置された状態において、接離部材の作用部が現像ユニットの被作用部に作用し、接離部材が第1位置に配置された状態において、作用部の被作用部に対する作用が解除される。
そのため、接離部材のスライド移動を、作用部および被作用部を介して、現像ユニットに確実に作用させることができる。
その結果、接離部材のスライド移動により、現像ローラを、近接位置と離間位置とに確実に移動させることができる。
(5)また、現像ユニットを、対応する感光ドラムに向けて進出させ、現像ローラが近接位置と離間位置とに移動可能なように配置する進出位置と、現像ローラが離間位置に配置された状態よりも対応する感光ドラムから離間するように、進出位置から退避させる退避位置と、に移動させるように構成される移動手段を備えていてもよい。この場合、移動手段は、現像ユニットに対して感光ドラムと反対側に配置されている。
このような構成によれば、現像ユニットを進出位置に配置することにより、現像ローラが近接位置と離間位置とに移動可能なように配置されるので、画像形成時において、現像ユニットを進出位置に配置すれば、現像ローラと感光ドラムとを近接・離間させることができる。
また、現像ユニットは、退避位置に配置された状態において、進出位置よりも対応する感光ドラムから退避するように配置されているので、接離部材に対しても、進出位置に配置された状態と比較して、退避するように配置されている。そのため、現像ユニットを軸線方向に沿って筐体から引き出すときに退避位置に配置すれば、現像ユニットと接離部材とが干渉することを確実に抑制できる。
また、現像ユニットが退避位置に配置された状態において、現像ローラは、離間位置に配置された状態よりも対応する感光ドラムから離間するように配置されている。そのため、現像ユニットを筐体から引き出すときに、現像ローラと感光ドラムとが接触し、摺動することを抑制できる。
また、移動手段が現像ユニットに対して感光ドラムと反対側に配置されているので、現像ユニットを円滑に進出位置と退避位置とに移動させることができる。
従って、現像ユニットを進出位置に配置することにより、現像ローラと感光ドラムとを確実に近接・離間させることができ、現像ユニットを退避位置に配置することにより、現像ユニットを筐体から引き出すときに、現像ユニットと接離部材とが干渉することを確実に抑制できるとともに、現像ローラと感光ドラムとが摺動することを抑制できる。
(6)また、複数の現像ユニットのそれぞれは、退避位置に配置された状態において、軸線方向に投影したときに、接離部材と重ならないようにしてもよい。
このような構成によれば、複数の現像ユニットのそれぞれを退避位置に配置すれば、感光ドラムの軸線方向に投影したときに、複数の現像ユニットのそれぞれと接離部材とが重ならないので、現像ユニットを筐体から軸線方向に沿って引き出すときに、現像ユニットと接離部材とが干渉することをより確実に抑制できる。
(7)また、接離部材は、現像ユニットが進出位置に配置された状態において、移動により現像ユニットに作用するように構成され、かつ、現像ユニットが退避位置に配置された状態において、現像ユニットに対する作用が解除されるように構成されていてもよい。
このような構成によれば、現像ユニットが進出位置に配置された状態において、接離部材の移動が現像ユニットに作用するので、現像ユニットを介して、接離部材の移動が現像ローラに確実に作用される。そのため、現像ローラを近接位置と離間位置とに確実に移動させることができる。
一方、現像ユニットが退避位置に配置された状態において、現像ユニットに対する作用が解除されるように、現像ユニットと接離部材とが離間して配置されるので、現像ユニットを筐体から引き出すときに、現像ユニットと接離部材とが干渉することをより確実に抑制できる。
(8)また、現像ユニットの筐体に対する引き出しを規制する引出規制位置と、現像ユニットの筐体に対する引き出しを許容する引出許容位置とに移動可能に構成される引出規制手段を備えていてもよい。この場合、移動手段は、引出規制手段の引出規制位置から引出許容位置への移動に伴って、現像ユニットを進出位置から退避位置へ移動させ、引出規制手段の引出許容位置から引出規制位置への移動に伴って、現像ユニットを退避位置から進出位置へ移動させるように構成されている。
このような構成によれば、引出規制手段が引出許容位置に配置された状態において、現像ユニットの筐体に対する引き出しを許容できるとともに、引出規制手段が引出規制位置に配置された状態において、所望しない現像ユニットの筐体に対する引き出しを規制できる。
また、移動手段は、引出規制手段の引出規制位置と引出許容位置とへの移動に伴って、現像ユニットを進出位置から退避位置へ移動させる、すなわち、現像ユニットと引出規制手段とが連動するので、ユーザが、現像ユニットを筐体から引き出すために引出規制手段を引出許容位置に配置すれば、現像ユニットが退避位置に配置される。
そのため、引出規制手段および現像ユニットのそれぞれを独立して移動させる場合と比較して、現像ユニットを進出位置から退避位置へ移動させる作業の効率化を図ることができる。また、現像ユニットを筐体から引き出すために、引出規制手段を引出許容位置に配置することにより、現像ユニットを確実に退避位置に配置できる。
従って、現像ユニットの筐体に対する引き出し作業の効率化を図ることができながら、現像ユニットと接離部材とが干渉することを確実に抑制でき、現像ローラと感光ドラムとが摺動することも抑制できる。
(9)また、移動手段は、引出規制手段の引出規制位置と引出許容位置との移動に伴って、軸線方向に沿ってスライド移動可能に構成されるスライド部材と、現像ユニットを支持し、スライド部材のスライド移動により、軸線方向および並列方向の両方向と直交する直交方向に沿って移動可能に構成される進退部材とを備えていてもよい。この場合、進退部材は、引出規制手段の引出規制位置から引出許容位置への移動に伴う、スライド部材のスライド移動により、現像ユニットを進出位置から退避位置へ移動させ、引出規制手段の引出許容位置から引出規制位置への移動に伴う、スライド部材のスライド移動により、現像ユニットを退避位置から進出位置へ移動させる。
このような構成によれば、スライド部材が引出規制手段の移動に伴ってスライド移動され、進退部材がスライド部材のスライド移動により、現像ユニットを進出位置と退避位置とに移動させる。
そのため、引出規制手段の移動と現像ユニットの移動とを、スライド部材および進退部材を介して、確実に連動させることができる。
(10)また、スライド部材および進退部材のいずれか一方には、直交方向に沿って他方側に向かって突出する突部が設けられ、他方には、突部に対応する溝部が形成されていてもよい。この場合、引出規制手段が引出許容位置に配置された状態において、突部と溝部とが嵌合され、引出規制手段が引出規制位置に配置された状態において、突部と溝部との嵌合が解除される。
このような構成によれば、引出規制手段が引出規制位置に配置された状態において、突部は、溝部との嵌合が解除されるので、スライド部材および進退部材のいずれか他方と当接する。
そのため、進退部材は、現像ユニットが進出位置に配置されるように、突部の突出量に対応して直交方向に沿って進出される。
一方、引出規制手段が引出許容位置に配置された状態において、突部は溝部と嵌合される。
そのため、進退部材は、現像ユニットが退避位置に配置されるように、直交方向に沿って退避される。
つまり、進退部材を確実に直交方向に沿って移動させることができ、現像ユニットを退避位置と進出位置とに確実に移動させることができる。
(11)また、突部および溝部の少なくとも一方には、現像ユニットの引出方向上流側から引出方向下流側に向かうに従って、直交方向における感光ドラム側に向かって傾斜する傾斜部が形成されていてもよい。
このような構成によれば、簡易な構成でありながら、引出規制手段が引出許容位置から引出規制位置に移動されるときに、傾斜部により、進退部材を、直交する方向に沿って感光ドラム側に円滑に移動させることができ、引出規制手段が引出規制位置から引出許容位置に移動されるときに、傾斜部により、進退部材を、直交する方向に沿って感光ドラムの反対側に円滑に移動させることができる。
(12)また、筐体の軸線方向一端側には、現像ユニットを引き出すための開口部が形成されていてもよい。この場合、引出規制手段は、開口部を開放する開放位置と、開口部を閉鎖する閉鎖位置とに移動可能に構成される開閉部材であり、閉鎖位置が引出規制位置であり、開放位置が引出許容位置である。
このような構成によれば、引出規制手段が開閉部材であるので、引出規制手段と開閉部材とが別部材として設けられる場合と比較して部品点数の低減を図ることができる。
また、開閉部材が開放位置に配置された状態において、開口部が開放されるので、現像ユニットの筐体に対する引き出しを確実に許容でき、開閉部材が閉鎖位置に配置された状態において、開口部が閉鎖されるので、所望しない現像ユニットの筐体に対する引き出しを確実に規制できる。
(13)また、複数の感光ドラムのそれぞれと接触する無端状のベルトを備えていてもよい。この場合、複数の現像ユニットのうちいずれか一つは、ベルト上から廃現像剤を除去して回収するベルトクリーナーを備え、ベルトクリーナーは、現像ユニットが進出位置に配置された状態において、ベルト上から廃現像剤を回収するように構成されている。
このような構成によれば、現像ユニットが進出位置に配置された状態において、ベルトクリーナーにより、ベルト上から廃現像剤を除去して回収することができる。
(14)また、ベルトクリーナーは、複数の現像ユニットのうち、最も並列方向一端側に配置される現像ユニットに設けられていてもよい。
ベルトクリーナーが、複数の現像ユニットのうち、最も並列方向一端側に配置される現像ユニット以外の現像ユニットに設けられる場合、ベルトクリーナーが他の部材(例えば、感光ドラム)の配置の邪魔になる場合がある。
一方、ベルトクリーナーが、複数の現像ユニットのうち、最も並列方向一端側に配置される現像ユニットに設けられている場合、ベルトクリーナーの効率的な配置を確保できる。
(15)また、複数の感光ドラムに対して一対一で対応して設けられ、各感光ドラムの表面から廃現像剤を除去して回収する複数のドラムクリーナーを備えていてもよい。この場合、各ドラムクリーナーは、現像ユニットが進出位置に配置されるとともに、現像ローラが離間位置に配置された状態において、対応する感光ドラムの表面から回収した廃現像剤を、対応する感光ドラムを介して、ベルト上に搬送する。
このような構成によれば、複数のドラムクリーナーにより、対応する感光ドラムの表面から廃現像剤を除去して回収することができる。
また、複数のドラムクリーナーのそれぞれにより回収された廃現像剤は、現像ユニットが進出位置に配置されるとともに、現像ローラが離間位置に配置された状態において、対応する感光ドラムを介して、ベルト上に搬送された後、ベルトクリーナーにより、ベルト上から除去して回収される。
そのため、ベルト上から回収した廃現像剤および感光ドラムの表面から回収した廃現像剤のそれぞれを、ともにベルトクリーナーに回収することができる。
その結果、複数のドラムクリーナーのそれぞれに廃現像剤を収容するための収容部を設ける場合と比較して、部品点数の低減を図ることができるとともに、ドラムクリーナーの小型化を図ることができ、ひいては、画像形成装置の製造コストの低減および小型化を図ることができる。
本発明の画像形成装置では、現像ローラと感光ドラムとを確実に近接・離間させることができながら、現像ユニットを、筐体に対して、感光ドラムの軸線方向に沿って引き出し可能に構成することができる。
本発明の画像形成装置の第1実施形態としてのカラープリンタを示す断面図であって、現像ローラが近接位置に配置された状態を示す。 図1に示すカラープリンタのA−A断面図である。 図1に示すカラープリンタ(外側ケーシングの前壁を除いた状態)の前面図であって、現像ローラが近接位置に配置された状態を示す。 (a)は、図1に示すドラムユニットの断面図を示し、(b)は、(a)に示すドラムユニットのB−B断面図を示し、(c)は、(a)に示すドラムユニットの左側面図を示す。 図1に示すカラープリンタ(外側ケーシングの前壁を除いた状態)の前面図であって、現像ローラが離間位置に配置された状態を示す。 図5に示すカラープリンタの断面図を示す。 図1に示すカラープリンタ(外側ケーシングの前壁を除いた状態)の前面図であって、現像ユニットが退避位置に配置された状態を示す。 図1に示す現像ユニットの本体ケーシングに対する引き出しおよび装着を説明するための断面図を示す。 図1に示すドラムユニットの本体ケーシングに対する引き出しおよび装着を説明するための断面図を示す。 本発明の画像形成装置の第2実施形態としてのカラープリンタ(外側ケーシングの前壁を除いた状態)の前面図を示す。
1.カラープリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、横置きタイプの中間転写型カラープリンタである。
また、カラープリンタ1は、筐体の一例としての本体ケーシング2と、本体ケーシング2の上側に設けられ、原稿の画像情報を読み取るフラットベッドスキャナ3とを一体的に備える複合機である。
カラープリンタ1は、本体ケーシング2内において、用紙Pを給紙するための給紙部4と、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部5とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、図1および図2に示すように、給紙部4および画像形成部5を収容する略ボックス形状に形成されている。本体ケーシング2の一方側壁には、図2に示すように、開口部8が形成されており、引出規制手段および開閉部材の一例としてのフロントカバー6が、その下端部を支点として、開口部8を閉鎖する閉鎖位置(引出規制位置の一例、図2参照)と、開口部8を開放する開放位置(引出許容位置の一例、図8参照)とに揺動(移動)可能に設けられている。
なお、以下の説明において、フロントカバー6が設けられる側(図2における紙面左側)を前側とし、その反対側(図2における紙面右側)を後側とする。また、カラープリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。
すなわち、図1において、紙面左側が左側であり、紙面右側が右側である。また、紙面手前側が前側であり、紙面奥側が後側である。
(2)給紙部
給紙部4は、図1に示すように、用紙Pを収容する給紙トレイ7を備えている。給紙トレイ7は、本体ケーシング2内の底部に着脱自在に装着されている。
給紙トレイ7に収容されている用紙Pは、ピックアップローラ9の回転により、給紙ローラ10と給紙パッド11との間に送られ、給紙ローラ10の回転により1枚ずつ捌かれる。その後、捌かれた用紙Pは、給紙ローラ10の回転により、給紙ローラ10と各ピンチローラ12との間を順次通過するように、上方の両レジストローラ13間に向けて給紙され、レジストローラ13の回転により、所定のタイミングで、画像形成部5(中間転写ベルト38(後述)と二次転写ローラ35(後述)との間)に供給される。
(3)画像形成部
画像形成部5は、給紙部4の上側に配置されており、スキャナユニット17と、プロセスユニット14と、転写ユニット18と、定着ユニット19とを備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット17は、給紙トレイ7の上側に配置されている。スキャナユニット17は、複数(4つ)の感光ドラム21(後述)のそれぞれに向けて、画像データに基づいて、レーザービームをそれぞれ出射し(図1実線参照)、感光ドラム21(後述)を露光する。
(3−2)プロセスユニット
プロセスユニット14は、スキャナユニット17の上側に配置され、ドラムユニット15と、現像ユニット16とを備えている。
(3−2−1)ドラムユニット
ドラムユニット15は、プロセスユニット14の上端部に配置されており、感光ドラム21と、スコロトロン型帯電器22と、ドラムクリーナーの一例としてのドラムクリーニングローラ23とを一体的に支持している。
感光ドラム21は、複数色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のそれぞれに対応して、複数(4つ)設けられ、左右方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。
スコロトロン型帯電器22は、複数(4つ)の感光ドラム21のそれぞれに対応して設けられ、対応する感光ドラム21の右下側において、感光ドラム21に間隔を隔てて対向配置されている。
ドラムクリーニングローラ23は、複数(4つ)の感光ドラム21のそれぞれに一対一で対応して、複数(4つ)設けられ、対応する感光ドラム21の右側において、感光ドラム21と対向接触するように配置されている。
(3−2−2)現像ユニット
現像ユニット16は、複数(4つ)の感光ドラム21のそれぞれに対応して、複数(4つ)設けられている。また、現像ユニット16は、詳しくは後述するが、本体ケーシング2に装着される現像装着位置(図2参照)と、本体ケーシング2から引き出される現像引出位置(図8参照)とに、前後方向に沿ってスライド可能に設けられている。
複数(4つ)の現像ユニット16のそれぞれは、現像装着位置に配置された状態において、対応する感光ドラム21の左下側に配置されており、左右方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。より具体的には、左側から右側に向かって、ブラック現像ユニット16K、イエロー現像ユニット16Y、マゼンタ現像ユニット16Mおよびシアン現像ユニット16Cが、順次配置されている。
また、複数(4つ)の現像ユニット16のそれぞれは、詳しくは後述するが、ユニットフレーム25と、現像器24とを備えている。
現像器24は、ユニットフレーム25内に収容され、現像ローラ26を備えている。
現像ローラ26は、現像器24の上端において、上側および右側から露出されるように回転可能に支持されており、対応する感光ドラム21に対して左下側から接触されている。つまり、現像ローラ26は、複数(4つ)の感光ドラム21のそれぞれに一対一で対応して、複数(4つ)設けられている。
なお、現像器24は、現像ローラ26にトナーを供給する供給ローラ27と、現像ローラ26に供給されたトナーの厚みを規制する層厚規制ブレード28とを備えている。また、現像器24は、供給ローラ27の下側において、各色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)に対応する現像剤の一例としてのトナーを収容するトナー収容部29を備えている。
(3−3)転写ユニット
転写ユニット18は、プロセスユニット14の上方に配置され、ベルトユニット34と二次転写ローラ35とを備えている。
ベルトユニット34は、複数(4つ)の感光ドラム21のそれぞれに上側から対向するように、左右方向に沿って配置されている。
ベルトユニット34は、駆動ローラ36と、従動ローラ37と、無端状のベルトの一例としての中間転写ベルト38と、複数(4つ)の一次転写ローラ39とを備えている。
駆動ローラ36および従動ローラ37は、左右方向に互いに間隔を隔てて対向配置されている。
中間転写ベルト38は、その下側部分が複数(4つ)の感光ドラム21のそれぞれに対向接触するように、感光ドラム21の上側に配置され、駆動ローラ36および従動ローラ37の周りに掛け渡されている。また、中間転写ベルト38は、駆動ローラ36の駆動および従動ローラ37の従動により、感光ドラム21と接触する下側部分が左側から右側に向かって移動するように、周回移動されている。
複数(4つ)の一次転写ローラ39のそれぞれは、対応する感光ドラム21と、中間転写ベルト38の下側部分を挟んで対向するように設けられている。
二次転写ローラ35は、駆動ローラ36と、中間転写ベルト38を挟んで対向するように、ベルトユニット34の右側に設けられている。
(3−4)定着ユニット
定着ユニット19は、二次転写ローラ35の左上方に配置され、加熱ローラ41、および、加熱ローラ41に対して右上側から圧接される加圧ローラ42を備えている。
(3−5)画像形成動作
(3−5−1)現像動作
トナー収容部29内のトナーは、供給ローラ27に供給され、さらに、現像ローラ26に供給される。
現像ローラ26に供給されたトナーは、現像ローラ26の回転に伴って、層厚規制ブレード28によって厚さが規制され、一定厚さの薄層として現像ローラ26の表面に担持される。
一方、感光ドラム21の表面は、感光ドラム21の回転に伴って、スコロトロン型帯電器22により一様に正帯電された後、スキャナユニット17により露光される。これにより、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が感光ドラム21の表面に形成される。
感光ドラム21がさらに回転すると、現像ローラ26の表面に担持されるトナーが、感光ドラム21の表面に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム21の静電潜像は可視像化され、感光ドラム21の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
(3−5−2)転写・定着動作
感光ドラム21の表面に担持されたトナー像は、左側から右側へ移動される中間転写ベルト38の下側部分に順次、一次転写される。これにより、中間転写ベルト38にカラー画像が形成される。このとき、感光ドラム21の表面には、中間転写ベルト38に転写されなかったトナー(廃トナー)が残存する場合がある。廃トナーは、感光ドラム21の回転に伴って、ドラムクリーニングローラ23に対向される。すると、廃トナーは、ドラムクリーニングバイアスによって、感光ドラム21の表面から除去され、ドラムクリーニングローラ23の周面に静電気的に保持(回収)される。
中間転写ベルト38に形成されたカラー画像は、中間転写ベルト38が二次転写ローラ35との対向位置を通過する間に、給紙部4から供給される用紙Pに、二次転写される。
そして、用紙Pに転写されたカラー画像は、定着ユニット19において、用紙Pが加熱ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙Pに熱定着される。
(4)排紙
定着ユニット19においてトナー像が定着された用紙Pは、排紙ローラ44によって、本体ケーシング2の上面に形成される排紙トレイ45上に排紙される。
(5)フラットベッドスキャナ
フラットベッドスキャナ3は、排紙トレイ45の上方に設けられている。フラットベッドスキャナ3では、原稿の画像情報を読み取ることができ、読み取られた原稿の画像情報に基づいて、画像形成部5において、上記したように用紙Pに画像を形成することができる。
2.本体ケーシングの詳細
本体ケーシング2は、図2に示すように、カラープリンタ1の外形を構成する外側ケーシング50と、外側ケーシング50の内側に設けられる内側ケーシング51とを備えている。
外側ケーシング50は、側面視略矩形状の略ボックス形状に形成されており、その前壁に、上記した開口部8が形成されるとともに上記したフロントカバー6が設けられている。
内側ケーシング51は、側面視略矩形状の略ボックス形状に形成され、給紙部4および画像形成部5(図1参照)を収容可能な上下方向長さおよび左右方向長さを有し、後側において外側ケーシング50と間隔を隔てるように、外側ケーシング50内に前側に詰めるように収容されている。
また、内側ケーシング51の内部空間は、隔壁52により区画されている。
隔壁52は、前後方向に延びる略平板形状に形成され、内側ケーシング51の内部空間を、上側のユニット収容空間53と下側のスキャナ・トレイ収容空間54とに区画するように、上下方向におけるスキャナユニット17と現像ユニット16との間に設けられている(図1参照)。
また、隔壁52には、露光穴(図示せず)が形成されている。
露光穴(図示せず)は、図1に示すように、スキャナユニット17から複数(4つ)の感光ドラム21(後述)のそれぞれに向けて出射されるレーザービームに対応して複数(4つ)形成され、レーザービームの通過を許容するように貫通形成されている。
また、隔壁52には、ばね固定部55が一体的に設けられている。
ばね固定部55は、図2に示すように、隔壁52の上面における後端部から上方に向かって突出する側面視略矩形状に形成され、左右方向に延びるように形成されている。
また、隔壁52の上面には、移動手段の一例としての移動部材60が配置されている。
移動部材60は、図1および図2に示すように、複数(4つ)の現像ユニット16のそれぞれに対応して、複数(4つ)設けられている。
複数(4つ)の移動部材60のそれぞれは、図2に示すように、スライド部材61と、スライド部材61の上側に配置される進退部材62とを備えている。
スライド部材61は、図1に示すように、前後方向に延びる略平板形状(図2参照)に形成され、その左右方向長さが、ユニットフレーム25の左右方向長さと略同じ長さに形成されている。
また、スライド部材61には、突部の一例としてのカム部63が一体的に設けられている。
カム部63は、図1および図2に示すように、ユニットフレーム25のユニット底壁70(後述)における各端部(底面視における四隅)に対応して、複数(4つ)設けられている。具体的には、複数(4つ)のカム部63のそれぞれは、スライド部材61の上面において、前後両端部のそれぞれにおける左右両端部(平面視における四隅)に設けられている。
また、カム部63は、図2に示すように、スライド部材61の上面から、上下方向に沿って上側(進退部材62側)に向かって突出する側面視略矩形状に形成されている。
また、カム部63の後端部は、傾斜部の一例としての第1傾斜部66として形成されている。
第1傾斜部66は、前方に向かうに従って上方に向かって傾斜するように形成されている。
そして、スライド部材61は、その後端部が、ばね固定部55の前面と前後方向に間隔を隔てて対向するように、隔壁52の上面に配置されている。
また、スライド部材61の後端部とばね固定部55の前面との間には、図8に示すように、圧縮ばね64が介在されている。
圧縮ばね64は、前後方向に延びる空心コイル状に形成され、その前端部がスライド部材61の後端面に固定されるとともに、その後端部がばね固定部55の前面に固定されている。
これにより、スライド部材61は、常には、圧縮ばね64により前方に向かって付勢されており、フロントカバー6が開放位置にある状態において、スライド部材61の前端部が、本体ケーシング2から開口部8を介して外部に突出する突出位置に配置される。
また、スライド部材61は、図2に示すように、フロントカバー6が閉鎖位置にある状態において、スライド部材61の前端部がフロントカバー6の後面と当接することにより、圧縮ばね64の付勢力に抗して、本体ケーシング2の内部に収容される収容位置に配置される。つまり、スライド部材61は、隔壁52の上面に沿って、突出位置と収容位置とに前後方向にスライド移動可能に設けられている。
進退部材62は、図1に示すように、上方に向かって開放される正面視略コ字形状かつ前後方向に延びる略トレイ状(図2参照)に形成され、上方および前方が開放されている。
進退部材62の上面は、ユニットフレーム25の下端部の外形に沿うように形成され、その内寸(左右方向長さおよび前後方向長さ)が、ユニットフレーム25の外寸(左右方向長さおよび前後方向長さ)と略同じ長さに形成されている。
また、進退部材62の下面には、図2に示すように、溝部の一例としてのカム溝65が形成されている。
カム溝65は、複数(4つ)のカム部63のそれぞれに対応して、複数(4つ)形成されている。具体的には、カム溝65は、進退部材62の下面において、前後両端部のそれぞれにおける左右両端部(底面視における四隅)に形成されている。
カム溝65は、進退部材62の下面から上方に向かって窪む側面視略矩形状に形成されている。
また、カム溝65の後端縁は、傾斜部の一例としての第2傾斜部67として形成されている。
第2傾斜部67は、前方に向かうに従って上方に傾斜するように形成されている。
そして、進退部材62は、図8に示すように、スライド部材61が突出位置に配置された状態において、カム溝65がカム部63と嵌合する嵌合位置に配置され、図2に示すように、スライド部材61が収容位置に配置された状態において、カム溝65の後側における進退部材62の下面とカム部63の上面とが当接して、嵌合位置から上方に移動される嵌合解除位置に配置される。つまり、進退部材62は、図2および図8に示すように、上下方向に沿って、嵌合位置と嵌合解除位置とに進退(移動)可能に設けられている。
3.現像ユニットの詳細
現像ユニット16は、現像装着位置に配置された状態において、図2に示すように、進退部材62の上側に配置され、進退部材62に支持されている。つまり、移動部材60は、現像ユニット16に対して感光ドラム21の反対側に配置されている。
そのため、現像ユニット16は、詳しくは後述するが、進退部材62の嵌合位置と嵌合解除位置との進退移動に伴って、上下方向に沿って移動される。
また、現像ユニット16は、上記したようにユニットフレーム25および現像器24を備えている。
(1)ユニットフレーム
ユニットフレーム25は、図1および図2に示すように、前後方向に延びる正面視略L字形状に形成されている。ユニットフレーム25は、図2に示すように、その前後両端部のそれぞれを閉鎖するユニット前壁68およびユニット後壁69と、それらの下端部間に架設されるユニット底壁70とを備えている。
なお、第1実施形態では、ユニット前壁68およびユニット後壁69に関する構成は、それぞれ同様である。そこで、以下の説明において、ユニット前壁68を詳細に説明し、ユニット後壁69についての説明を省略する。
ユニット前壁68は、図3に示すように、正面視略矩形状の略平板形状に形成されている。また、ユニット前壁68には、ガイド穴71が形成されている。
ガイド穴71は、現像器24の大径ボス81(後述)および小径ボス82(後述)のそれぞれに対応して、上下方向に間隔を隔てて2つ貫通形成されている。ガイド穴71は、正面視略楕円状に形成され、感光ドラム21と現像ローラ26との対向方向X(後述)に沿って延びるように形成されている。ガイド穴71は、その長径が、対応する大径ボス81(後述)または小径ボス82(後述)の外径に対して、略1.5倍の長さに形成され、その短径が、対応する大径ボス81(後述)または小径ボス82(後述)の外径と略同径に形成されている。
ユニット底壁70は、図1および図2に示すように、前後方向に延びる略平板形状に形成されている。また、ユニット底壁70には、図1に示すように、ばね支持部72が一体的に設けられている。
ばね支持部72は、ユニット底壁70の上面における左端部から上方に向かって突出する正面視略三角形状に形成されている。
また、ブラック現像ユニット16Kにおけるユニットフレーム25は、図1に示すように、ベルトクリーナー30を一体的に備えている。つまり、ベルトクリーナー30は、複数(4つ)の現像ユニット16のうち、最も左側に配置される現像ユニット16に設けられている。
ベルトクリーナー30は、ユニットフレーム25の左側に設けられ、廃トナー収容部56と、ベルトクリーニングローラ57と、中継ローラ58と、掻き取りブレード59とを備えている。
廃トナー収容部56は、上下方向に延びる略ボックス形状に形成され、その上端部が開放されている。廃トナー収容部56の上下方向長さは、ユニットフレーム25の上下方向長さよりも長く形成されている。
そして、廃トナー収容部56は、その右壁における下側部分が、ユニットフレーム25の左端部と連結されている。
ベルトクリーニングローラ57は、上側から露出されるように、廃トナー収容部56内の上端部に配置されている。また、ベルトクリーニングローラ57は、前後方向に延びる略円筒形状に形成され、その前後両端部が廃トナー収容部56に回転可能に支持されている。
また、ベルトクリーニングローラ57は、ブラック現像ユニット16Kが進出位置(後述)に配置された状態において、従動ローラ37と中間転写ベルト38を挟んで上下方向に対向するように、従動ローラ37の下側に配置されている。
中継ローラ58は、ベルトクリーニングローラ57に下側から接触するように、ベルトクリーニングローラ57の下側に配置されている。また、中継ローラ58は、前後方向に延びる略円筒形状に形成され、その前後両端部が、廃トナー収容部56に回転可能に支持されている。
掻き取りブレード59は、左右方向に長手の側面視略矩形状に形成され、その右端部が中継ローラ58の下端部に接触するように、中継ローラ58の下側に配置されている。
(2)現像器
ユニットフレーム25内には、図2に示すように、現像器24が収容されている。
現像器24は、現像フレーム75を備えている。
現像フレーム75は、前後方向に延び、上側および右側が開放される中空筒形状に形成され(図1参照)、その前後両端部のそれぞれが、現像前壁76および現像後壁77のそれぞれにより閉鎖されている。
なお、第1実施形態では、現像前壁76および現像後壁77に関する構成は、それぞれ同様である。そこで、以下の説明において、現像前壁76を詳細に説明し、現像後壁77についての説明を省略する。
現像前壁76の前面には、図3に示すように、被作用部の一例としての被当接部80と、被ガイド部79とが設けられている。
被当接部80は、現像前壁76の前面における上端部に設けられ、現像前壁76から前方(前後方向外方)に向かって突出する略円柱形状に形成されている(図2参照)。
被ガイド部79は、被当接部80の左下方に設けられ、大径ボス81と、小径ボス82とを備えている。
大径ボス81は、現像前壁76の前面における左側部分の上下方向略中央部分に設けられ、現像前壁76から前方に向かって突出する略円筒形状に形成されている(図2参照)。
小径ボス82は、大径ボス81の下側において、大径ボス81と上下方向に間隔を隔てて配置され、現像前壁76から前方に向かって突出する略円筒形状に形成されている(図2参照)。
また、現像前壁76および現像後壁77は、その上端部間において、上記した現像ローラ26を右上側から露出されるように回転可能に支持し、図1に示すように、その下端部間において、上記したトナー収容部29を支持している。
そして、現像器24は、図2に示すように、大径ボス81および小径ボス82がそれぞれ対応するガイド穴71に内側から挿通されるとともに、図1に示すように、トナー収容部29の左下端部がばね支持部72の右面と対向するように、ユニットフレーム25内に収容されている。
また、トナー収容部29の左下端部とばね支持部72の右面との間には、コイルばね73が介在されている。コイルばね73は、空心コイル状に形成され、その軸線方向が、感光ドラム21と現像ローラ26との対向方向X(後述)と略平行となるように、その右端部がトナー収容部29の左下端部に固定され、その左端部がばね支持部72の右面に固定されている。
これにより、現像器24は、コイルばね73により、常には、右上方に向かって付勢されている。
そのため、現像器24は、図3に示すように、常には、大径ボス81および小径ボス82のそれぞれが対応するガイド穴71の上端部に位置する現像位置に配置されている。
4.ドラムユニットの詳細
ドラムユニット15は、図1に示すように、複数(4つ)の現像ユニット16の上側に配置され、図4(a)〜図4(c)に示すように、ドラム支持部材の一例としてのドラムドロワ85を備えている。
ドラムドロワ85は、詳しくは後述するが、本体ケーシング2に装着されるドラム装着位置(図2参照)と、本体ケーシング2から引き出されるドラム引出位置(図9参照)とに、前後方向に沿ってスライド可能に設けられている。
ドラムドロワ85は、図4(b)に示すように、前後方向に間隔を隔てて対向配置される1対のドラム側壁86を備えている。
ドラム側壁86は、図4(a)に示すように、左右方向に長手の略平板形状に形成され、その下側部分には、ユニット溝87が形成されている。
ユニット溝87は、図1に示すように、前後方向に投影したときに、進出位置(後述)に配置された状態における現像ユニット16の上端部(現像器24の上側部分)と重なる部分が、切り欠かれて形成されている。
具体的には、図4(a)に示すように、ブラック現像ユニット16Kに対応するユニット溝87は、ドラム側壁86の左端縁における上下方向中央から右方へ向かって延びた後、右方に向かうに従って下方に傾斜するように、切り欠かれて形成されている。
また、その他の現像ユニット16YMC(イエロー現像ユニット16Y、マゼンタ現像ユニット16Mおよびシアン現像ユニット16C)に対応するユニット溝87は、ドラム側壁86の下端縁から上方に向かって窪む略U字形状に形成されている。
また、ドラム側壁86には、図3に示すように、カム部材支持部88が設けられている。
カム部材支持部88は、ドラム側壁86の前後方向外側面における上下方向略中央部分において、左右方向に互いに間隔を隔てて複数(3つ)直列配置されている。なお、第1実施形態では、カム部材支持部88は、3つ設けられているが、カム部材90(後述)を支持できれば、これに限定されず、その個数および配置は適宜変更される。
カム部材支持部88は、図4(b)に示すように、側面視略コ字状に形成され、遊端部のそれぞれが、ドラム側壁86の前後方向外側面に固定されている(図3参照)。また、カム部材支持部88の内寸(上下方向長さ)は、カム部材90(後述)の上下方向長さと略同じ長さに形成されている。
また、1対のドラム側壁86は、図4(c)に示すように、接離部材の一例としてのカム部材90と、回転軸91と、ピニオンギヤ92とを備えている。
カム部材90は、1対のドラム側壁86のそれぞれに対応して2つ設けられている。また、カム部材90は、図3に示すように、左右方向に長手の略杆状に形成されている。
カム部材90には、ラックギヤ93と、作用部の一例としての当接部94とが設けられている。
ラックギヤ93は、カム部材90の左端部における上面に形成されている。
当接部94は、複数(4つ)の現像器24の被当接部80のそれぞれに対応するように、左右方向に互いに間隔を隔てて複数(4つ)設けられている。当接部94は、カム部材90の下端部から下方に向かって突出する正面視略矩形状に形成されており、その左端部が右方に向かうに従って下方に傾斜するように形成されている。
そして、カム部材90は、1対のドラム側壁86のそれぞれにおける前後方向外側面に配置され、複数(3つ)のカム部材支持部88のそれぞれに左右方向に挿通されることにより、ドラム側壁86に支持されている。
つまり、カム部材90は、図2に示すように、ドラムドロワ85における前後両端部のそれぞれに設けられ、現像ユニット16の現像前壁76および現像後壁77のそれぞれよりも前後方向外側に配置されている。
また、カム部材90は、カム部材90の左端部とドラム側壁86の左端部とが前後方向から見て略一致するように配置される第1位置と、図5に示すように、カム部材90の左端部が、ドラム側壁86の左端部よりも左方に向かって突出する第2位置とに、左右方向に沿ってスライド移動可能に設けられている。つまり、カム部材90は、左右方向に沿って、ドラム側壁86(本体ケーシング2)に対して相対移動可能に構成されている。
回転軸91は、図4(c)に示すように、前後方向に延びる略円柱形状に形成され、その前後方向長さが、1対のドラム側壁86の対向間隔よりも長く形成されている。
そして、回転軸91は、図3に示すように、1対のドラム側壁86の左端部における上側部分間に架設されている(図4(c)参照)。また、回転軸91は、図4(c)に示すように、その前後両端部のそれぞれが、1対のドラム側壁86のそれぞれよりも前後方向外方に向かって突出するように、各ドラム側壁86に相対回転可能に支持されている。
ピニオンギヤ92は、前後方向に延びる略円筒形状に形成されており、その周面には、その全周にわたって、ギヤ歯が形成されている。
そして、ピニオンギヤ92は、図3に示すように、その下側部分がラックギヤ93と噛合するように、回転軸91の前後方向端部(ドラム側壁86から前後方向外方に突出した部分)に相対回転不能に支持されている。これにより、前後両側のピニオンギヤ92は、回転軸91を介して、ドラム側壁86に対して一体的に回動可能に設けられている。
また、1対のドラム側壁86間において、図4(a)に示すように、複数(4つ)の感光ドラム21と、スコロトロン型帯電器22と、ドラムクリーニングローラ23とが一体的に支持されている。
感光ドラム21は、図4(b)に示すように、前後方向に延びる略円筒形状に形成されており、その前後両端部のそれぞれが、ドラム側壁86に相対回転可能に支持されている。
つまり、カム部材90は、前後方向に投影したときに、複数(4つ)の感光ドラム21と重なるように配置されている。
5.カラープリンタの印刷およびクリーニング動作
次に、カラープリンタ1における印刷およびクリーニング動作について説明する。
カラープリンタ1では、カラー画像を形成するカラーモード(図3参照)と、廃トナーを回収するクリーニングモード(図5参照)とに切り替えることができる。
(1)カラーモードにおける印刷動作
カラープリンタ1では、カラーモードに設定された状態において、用紙Pにカラー画像を印刷することができる。
カラープリンタ1において、カラーモードに設定するには、まず、図2に示すように、フロントカバー6を閉鎖位置に配置する。
このとき、スライド部材61の前端部はフロントカバー6の後面に当接されており、スライド部材61は、圧縮ばね64の付勢力に抗して、収容位置に配置される。
これにより、進退部材62は、嵌合解除位置に配置され、現像ユニット16は、進出位置に配置される。つまり、フロントカバー6が閉鎖位置に配置された状態において、スライド部材61のカム部63と、進退部材62のカム溝65との嵌合は解除されている。
次いで、図3に示すように、1対のカム部材90のそれぞれを第1位置に配置する。
なお、カム部材90を、第1位置と第2位置(図5参照)とに移動させるには、本体ケーシング2に設けられるモータなどの駆動源(図示せず)からの駆動力を、ピニオンギヤ92に入力する。
そうすると、前後両側のピニオンギヤ92は、一体的に回転駆動される。これにより、1対のカム部材90のそれぞれは、互いに連動して、第1位置と第2位置(図5参照)とに一体的に移動される。
カム部材90が第1位置に配置された状態において、当接部94は、対応する被当接部80の右方において、被当接部80と左右方向に間隔を隔てて対向配置されている。つまり、カム部材90が第1位置に配置された状態において、カム部材90の当接部94と、現像器24の被当接部80との当接(作用)は解除されている。
そのため、現像器24は、図1に示すように、コイルばね73により右上方に向かって付勢され、現像位置に配置される。
このとき、現像器24の現像ローラ26は、対応する感光ドラム21に近づきまたは接触する近接位置に配置される。つまり、カム部材90が第1位置に配置された状態において、現像ローラ26は近接位置に配置される。
なお、第1実施形態では、現像ローラ26が近接位置に位置された状態において、対応する感光ドラム21と対向方向Xにおいて接触している。
これにより、カラープリンタ1が、カラーモードに設定される。
次いで、外部のパーソナルコンピュータなどから送信される画像データを受信すると、上記した画像形成動作が開始される。
そして、画像形成動作時において、中間転写ベルト38に形成されたカラー画像は、上記したように、用紙Pに二次転写される。
このとき、用紙Pへカラー画像が二次転写された後、中間転写ベルト38の上には、転写残トナー(廃トナー)が残存している。中間転写ベルト38の周回移動により、廃トナーがベルトクリーニングローラ57に対向すると、ベルトクリーニングバイアスによって、廃トナーがベルトクリーニングローラ57の周面に静電気的に保持される。これにより、中間転写ベルト38の上からベルトクリーニングローラ57の周面に廃トナーが回収され、中間転写ベルト38の上から廃トナーが除去される。
その後、ベルトクリーニングローラ57の回転に伴って、ベルトクリーニングローラ57の周面に担持された廃トナーが中継ローラ58に対向すると、廃トナーは、ベルトクリーニングローラ57の周面から中継ローラ58の周面に静電気的に転移される。
そして、中継ローラ58が回転すると、中継ローラ58の周面の廃トナーが、掻き取りブレード59により掻き取られ、重力により廃トナー収容部56内に落下する。
これにより、中間転写ベルト38の上からの廃トナーが、廃トナー収容部56内に収容される。
つまり、ベルトクリーナー30のベルトクリーニングローラ57は、現像ユニット16が進出位置に配置された状態において、中間転写ベルト38上から廃トナーを回収するように構成されている。
(2)クリーニングモードにおけるクリーニング動作
そして、カラープリンタ1では、上記した画像形成動作が終了すると、カラーモードからクリーニングモードに変更される。
そうすると、図6に示すように、カム部材90にピニオンギヤ92を介して駆動力が入力され、カム部材90が第1位置から第2位置に向かって、左方に移動される。
このとき、カム部材90の当接部94が現像器24の被当接部80に右側から当接(作用)し、被当接部80が当接部94の左端部の傾斜により、左下方に向かって押圧される。
そうすると、現像器24は、大径ボス81および小径ボス82のそれぞれが、対応するガイド穴71にガイドされることにより、対向方向X(図1参照)に沿って、左下方に向かって移動される。
これにより、現像器24は、現像位置から、コイルばね73の付勢力に抗して、非現像位置に配置される。
このとき、現像ローラ26は、対応する感光ドラム21から離間する離間位置に配置されている。
つまり、カム部材90の当接部94は、カム部材90が第1位置から第2位置に向かって移動されるときに、現像ローラ26を離間位置に向けて移動するように誘導し、カム部材90が第2位置に配置された状態において、現像ローラ26が離間位置に配置されるように、被当接部80に作用する。
よって、カム部材90は、現像ユニット16が進出位置に配置された状態において、その移動により、当接部94および被当接部80を介して現像器24に作用し、現像ローラ26を近接位置と離間位置とに移動させる。言い換えれば、現像ユニット16が進出位置に配置された状態において、現像ローラ26は、近接位置と離間位置とに移動可能に構成されている。
次いで、ドラムクリーニングローラ23に保持されている廃トナーが、図6に示すように、感光ドラム21の周面に吐き出される。
感光ドラム21の周面に吐き出された廃トナーは、感光ドラム21の回転に伴って、中間転写ベルト38に対向される。
そうすると、感光ドラム21の表面上の廃トナーは、一次転写ローラ39の転写バイアスにより、中間転写ベルト38の表面に転写される。
つまり、ドラムクリーニングローラ23は、現像ユニット16が進出位置に配置されるとともに、現像ローラ26が離間位置に配置された状態において、感光ドラム21の表面から回収した廃トナーを、感光ドラム21を介して、中間転写ベルト38上に搬送する。
その後、中間転写ベルト38の表面に転写された廃トナーは、中間転写ベルト38の周回に伴ってベルトクリーニングローラ57に対向される。
そうすると、上記と同様に、廃トナーは、ベルトクリーニングローラ57の周面に静電気的に保持され、中継ローラ58に静電気的に転移された後、掻き取りブレード59で掻き取られて、廃トナー収容部56内に落下される。
これにより、ドラムクリーニングローラ23が感光ドラム21の表面から回収した廃トナーも、ベルトクリーナー30の廃トナー収容部56内に回収される。
以上により、クリーニングモードにおけるクリーニング動作が完了する。
6.本体ケーシングに対する現像ユニットの引き出しおよび装着動作
次に、本体ケーシング2に対する現像ユニット16の引き出しおよび装着動作について説明する。
(1)本体ケーシングに対する現像ユニットの引き出し動作
現像ユニット16を本体ケーシング2(ユニット収容空間53)から引き出すには、図8に示すように、まず、フロントカバー6を閉鎖位置(図2参照)から開放位置に移動させて、開口部8を開放する。これにより、現像ユニット16の本体ケーシング2に対する引き出しが許容される。
そうすると、スライド部材61の前端部とフロントカバー6との後面との当接が解除され、スライド部材61が収容位置(図2参照)から突出位置に向かって前方に移動される。
これにより、進退部材62は、スライド部材61の移動に伴って、図7に示すように、スライド部材61のカム部63が進退部材62のカム溝65に嵌合されることにより、嵌合解除位置(図2参照)から下方に向かって移動され、嵌合位置に配置される。
これにより、現像ユニット16は、進退部材62の移動に伴って、進出位置(図1参照)から、下方に向かって移動(退避)され、退避位置に配置される。
つまり、進退部材62は、フロントカバー6の閉鎖位置から開放位置への移動に伴う、スライド部材61のスライド移動により、現像ユニット16を進出位置から退避位置に移動させる。
言い換えれば、移動部材60は、フロントカバー6の閉鎖位置から開放位置への移動に伴って、現像ユニット16を進出位置から退避位置に移動させる。
現像ユニット16が退避位置に配置された状態において、カム部材90の当接部94と現像器24の被当接部80とは離間するように配置されており、カム部材90の現像ユニット16(現像器24)に対する作用は解除されている。
また、すべての現像ユニット16は、退避位置に配置された状態において、前後方向に投影したときに、カム部材90と重ならないように配置されている。なお、図7において、カム部材90は第2位置に配置されている。一方、現像ユニット16が退避位置に配置された状態においては、カム部材90が第1位置に配置されていても、すべての現像ユニット16は、前後方向に投影したときに、カム部材90と重ならないように配置される。
このとき、現像ローラ26は、対応する感光ドラム21から離間するように、感光ドラム21の左下側において対向方向Xに間隔を隔てて対向配置されている。
詳しくは、現像ユニット16が退避位置に配置された状態における現像ローラ26と対応する感光ドラム21との対向間隔(対向方向X長さ)は、現像ローラ26が離間位置に配置された状態における現像ローラ26と対応する感光ドラム21との対向間隔(対向方向X長さ、図5参照)よりも、長く形成されている。
さらに、ブラック現像ユニット16Kのベルトクリーニングローラ57は、中間転写ベルト38と上下方向に間隔を隔てて対向するように、従動ローラ37の下方に配置されている。
次いで、図8に示すように、現像ユニット16を、本体ケーシング2に対して、開口部8を介して、前後方向に沿って前側に引き出す。つまり、現像ユニット16は、本体ケーシング2に装着された現像装着位置(図2参照)から、前後方向に沿って前側に向かって引き出し可能に構成されている。
このとき、現像ユニット16の現像器24の上端部は、対応するユニット溝87を通過する。
以上により、現像ユニット16が、本体ケーシング2から引き出される現像引出位置に配置され、現像ユニット16の本体ケーシング2からの引き出しが完了する。
そして、現像ユニット16をさらに前側に向かって引き出すことにより、現像ユニット16は、本体ケーシング2から離脱される。
(2)本体ケーシングに対する現像ユニットの装着動作
現像ユニット16を本体ケーシング2に対して装着するには、上記した引き出し動作と逆の手順に操作する。
具体的には、まず、図8に示すように、フロントカバー6を開放位置に配置して、開口部8を開放する。
このとき、スライド部材61は突出位置に配置され、進退部材62は嵌合位置に配置される。
次いで、現像ユニット16の下端部が、図7に示すように、対応する進退部材62に前側から挿入されるように、現像ユニット16を、図8に示すように、開口部8を介して、本体ケーシング2(ユニット収容空間53)に対して前側から挿入する。
そして、現像ユニット16を後方に向かって移動させると、現像ユニット16は、その下端部が進退部材62にガイドされることにより、前後方向に沿って後方に移動され、内側ケーシング51内に収容(装着)される。
これにより、現像ユニット16が本体ケーシング2(ユニット収容空間53)内に装着される現像装着位置に配置される(図2参照)。
次いで、図2に示すように、フロントカバー6を開放位置から閉鎖位置に向けて移動させる。
そうすると、スライド部材61の前端部が、フロントカバー6の後面に当接されることにより、スライド部材61が、圧縮ばね64の付勢力に抗して、突出位置から収容位置に向かって後方に移動される。
これにより、進退部材62は、スライド部材61の突出位置(図8参照)から収容位置への移動に伴って、スライド部材61のカム部63と進退部材62のカム溝65との嵌合が解除されることにより、カム部63により上方に向かって押圧され、嵌合位置(図8参照)から嵌合解除位置に移動される。
そして、現像ユニット16は、進退部材62に収容されているので、進退部材62の移動に伴って、退避位置から、対応する感光ドラム21に向けて上方に進出され、進出位置に移動される。
つまり、進退部材62は、フロントカバー6の開放位置から閉鎖位置への移動に伴う、スライド部材61のスライド移動により、現像ユニット16を退避位置から進出位置へ移動させる。
言い換えれば、移動部材60は、フロントカバー6の開放位置から閉鎖位置への移動に伴って、現像ユニット16を退避位置から進出位置に移動させる。
このとき、図3に示すように、カム部材90が第1位置に配置されている場合、現像ユニット16が進出位置に配置されると、ブラック現像ユニット16Kのベルトクリーニングローラ57が中間転写ベルト38に下側から接触されるとともに、現像ローラ26が、対応する感光ドラム21に左下側から接触される近接位置に配置される。
一方、図5に示すように、カム部材90が第2位置に配置されている場合、現像ユニット16が進出位置に配置されると、ブラック現像ユニット16Kのベルトクリーニングローラ57が中間転写ベルト38に下側から接触されるとともに、被当接部80が対応する当接部94の左端部に左下側から当接され、現像ローラ26が、対応する感光ドラム21から離間される離間位置に配置される。
以上によって、フロントカバー6が閉鎖位置に配置され、現像ユニット16の本体ケーシング2(ユニット収容空間53)に対する装着が完了する。
また、フロントカバー6が閉鎖位置に配置された状態において、開口部8が閉鎖されるので、現像ユニット16の本体ケーシング2に対する引き出しは規制される。
7.本体ケーシングに対するドラムユニットの引き出しおよび装着動作
次に、本体ケーシング2に対するドラムユニット15の引き出しおよび装着動作について説明する。
(1)本体ケーシングに対するドラムユニットの引き出し動作
ドラムユニット15を本体ケーシング2(ユニット収容空間53)から引き出すには、まず、図2および図9に示すように、フロントカバー6を、閉鎖位置から開放位置に移動させて、開口部8を開放する。
そうすると、図9に示すように、スライド部材61の前端部とフロントカバー6の後面との当接が解消されて、スライド部材61が収容位置から突出位置に移動される。
そして、スライド部材61の移動に伴って、進退部材62が嵌合解除位置から嵌合位置に移動されるとともに、進退部材62の移動に伴って、現像ユニット16が、進出位置から下方に向かって移動され、退避位置に配置される。
これにより、図7に示すように、現像ローラ26と、対応する感光ドラム21とが離間される。
次いで、図9に示すように、ドラムユニット15(ドラムドロワ85)を、本体ケーシング2に対して、開口部8を介して、前後方向に沿って前側に引き出す。つまり、ドラムドロワ85は、本体ケーシング2に装着されたドラム装着位置(図2参照)から、前後方向に沿って前側に向かって引き出し可能に構成されている。
以上により、ドラムドロワ85が、本体ケーシング2から引き出されるドラム引出位置に配置され、ドラムユニット15の本体ケーシング2からの引き出しが完了する。
そして、ドラムドロワ85をさらに前側に向かって引き出すことにより、ドラムユニット15は、本体ケーシング2から離脱される。
(2)本体ケーシングに対するドラムユニットの装着動作
ドラムユニット15を本体ケーシング2に対して装着するには、上記した引き出し動作と逆の手順に操作する。
具体的には、まず、図9に示すように、フロントカバー6を開放位置に配置して、開口部8を開放する。
このとき、スライド部材61は、突出位置に配置され、進退部材62は、嵌合位置に配置される。これにより、現像ユニット16は、退避位置に配置される。
次いで、ドラムユニット15を、開口部8を介して、本体ケーシング2(ユニット収容空間53)に対して前側から挿入する。
このとき、現像ユニット16が退避位置に配置されているので、図7に示すように、ドラムユニット15の感光ドラム21の左下側部分と、現像ローラ26の右上側部分とは、対向方向Xに間隔を隔てて対向配置されている。
そして、ドラムユニット15(ドラムドロワ85)を、さらに後方に向かって移動させると、ドラムドロワ85は、内側ケーシング51内に収容(装着)される。
以上により、ドラムドロワ85が内側ケーシング51内に装着されるドラム装着位置に配置される。つまり、ドラムドロワ85は、本体ケーシング2に対して装着されるように構成されている。
次いで、図2に示すように、フロントカバー6を開放位置から閉鎖位置に向けて移動させる。
そうすると、スライド部材61が、圧縮ばね64の付勢力に抗して、突出位置から収容位置に移動される。
これにより、進退部材62は、スライド部材61の突出位置から収容位置への移動に伴って、嵌合位置から嵌合解除位置に移動される。
そうすると、現像ユニット16が、図3および図5に示すように、退避位置から進出位置に移動される。
以上によって、ドラムユニット15の本体ケーシング2(ユニット収容空間)に対する装着が完了する。
8.作用効果
(1)カラープリンタ1では、図2に示すように、1対のカム部材90のそれぞれが、ドラムユニット15(感光ドラム21)の前後方向外側(感光ドラム21の軸線方向外側)に配置されるとともに、図7に示すように、前後方向(感光ドラム21の軸線方向)に投影したときに、複数(4つ)の感光ドラム21と重なるように配置されている。
そのため、カム部材90の効率的な配置を確保できるとともに、図8に示すように、現像ユニット16を本体ケーシング2に装着された状態(現像装着位置)から前後方向に沿って前側(感光ドラム21の軸線方向一方側)に向かって引き出すときに、現像ユニット16とカム部材90とが干渉することを抑制できる。
その結果、カム部材90を移動させることにより現像ローラ26を近接位置(図3参照)と離間位置(図5参照)とに移動させることができ、現像ユニット16を、図8に示すように、本体ケーシング2に対して、前後方向に沿って引き出し可能に構成することができる。
つまり、現像ローラ26と感光ドラム21とを確実に近接・離間させることができながら、現像ユニット16を、本体ケーシング2に対して、前後方向に沿って引き出し可能に構成することができる。
(2)また、カラープリンタ1は、図2に示すように、複数(4つ)の感光ドラム21を一体的に支持するドラムドロワ85を備えている。また、1対のカム部材90のそれぞれは、ドラムドロワ85の1対のドラム側壁86における前後方向外側面、すなわち、ドラムドロワ85における前後両端部(感光ドラム21の軸線方向両端部)に設けられている。
そのため、図7に示すように、カム部材90を、前後方向に投影したときに、複数(4つ)の感光ドラム21と確実に重なるように配置できる。
その結果、図8に示すように、現像ユニット16を現像装着位置から前後方向に沿って前側に向かって引き出すときに、現像ユニット16とカム部材90とが干渉すること確実に抑制できる。
(3)ドラムドロワ85は、図9に示すように、本体ケーシング2に装着された状態(ドラム装着位置)から前後方向に沿って前側に向かって引き出し可能に構成されている。
そのため、複数(4つ)の感光ドラム21が、図4(a)に示すように、ドラムドロワ85に一体的に支持され、ドラムドロワ85が、図9に示すように、本体ケーシング2から引き出し可能に構成されているので、複数(4つ)の感光ドラム21を同時に交換することができる。
その結果、複数(4つ)の感光ドラム21のそれぞれを別々に交換する場合と比較して、複数(4つ)の感光ドラム21の交換作業の効率化を図ることができ、カラープリンタ1のメンテナンス性の向上を図ることができる。
(4)また、カム部材90は、図3および図5に示すように、現像ローラ26を近接位置に配置させる第1位置(図3参照)と、現像ローラ26を離間位置に配置させる第2位置(図5参照)とにスライド移動可能に構成され、第1位置から第2位置に移動したときに、現像ローラ26を、離間位置に向けて移動するように誘導する当接部94を備えている。
また、現像ユニット16の現像器24には、図5に示すように、カム部材90が第2位置に配置された状態において当接部94に当接(作用)され、図3に示すように、カム部材90が第1位置に配置された状態において当接部94に当接(作用)が解除される被当接部80が設けられている。
そのため、カム部材90が第2位置に配置された状態において、図5に示すように、当接部94が被当接部80に当接し、カム部材90が第1位置に配置された状態において、図3に示すように、当接部94の被当接部80に対する作用が解除される。
その結果、カム部材90のスライド移動を、当接部94および被当接部80を介して、現像ユニット16の現像器24に確実に作用させることができる。
従って、カム部材90のスライド移動により、現像ローラ26を、近接位置と離間位置とに確実に移動させることができる。
(5)また、カラープリンタ1は、図2に示すように、移動部材60を備えている。
移動部材60は、図3および図5に示すように、現像ユニット16を、対応する感光ドラム21に向けて進出させ、現像ローラ26が近接位置と離間位置とに移動可能なように配置する進出位置と、図7に示すように、現像ローラ26が離間位置に配置された状態よりも対応する感光ドラム21から離間するように、進出位置から退避させる退避位置とに移動させる。
また、移動部材60は、現像ユニット16に対して感光ドラム21と反対側に配置されている。
そのため、図3および図5に示すように、現像ユニット16を進出位置に配置することにより、現像ローラ26が近接位置と離間位置とに移動可能なように配置されるので、画像形成時において、現像ユニット16を進出位置に配置すれば、現像ローラ26と感光ドラム21とを近接・離間させることができる。
また、現像ユニット16は、図7に示すように、退避位置に配置された状態において、進出位置よりも対応する感光ドラム21から退避するように配置されているので、カム部材90に対しても、進出位置(図5参照)に配置された状態と比較して、退避するように配置されている。そのため、図8に示すように、現像ユニット16を前後方向に沿って本体ケーシング2から引き出すときに退避位置に配置すれば、現像ユニット16とカム部材90とが干渉することを確実に抑制できる。
また、現像ユニット16が退避位置に配置された状態において、図7に示すように、現像ローラ26は、離間位置に配置された状態よりも対応する感光ドラム21から離間するように配置されている。そのため、図8に示すように、現像ユニット16を本体ケーシング2から引き出すときに、現像ローラ26と感光ドラム21とが接触し、摺動することを抑制できる。
また、移動部材60が現像ユニット16に対して感光ドラム21と反対側に配置されているので、現像ユニット16を円滑に進出位置と退避位置とに移動させることができる。
従って、現像ユニット16を進出位置に配置することにより、現像ローラ26と感光ドラム21とを確実に近接・離間させることができる(図3および図5参照)。また現像ユニット16を退避位置に配置することにより、図8に示すように、現像ユニット16を本体ケーシング2から引き出すときに、現像ユニット16とカム部材90とが干渉することを確実に抑制できるとともに、現像ローラ26と感光ドラム21とが摺動することを抑制できる(図7参照)。
また、現像ユニット16を本体ケーシング2から引き出すときに、移動部材60が現像ユニット16の引き出しの邪魔となることを抑制できる。そのため、現像ユニット16を本体ケーシング2から円滑に引き出すことができる。
(6)また、複数(4つ)の現像ユニット16のそれぞれは、図7に示すように、退避位置に配置された状態において、前後方向(感光ドラム21の軸線方向)に投影したときに、カム部材90と重ならないように配置されている。
そのため、複数(4つ)の現像ユニット16のそれぞれを退避位置に配置すれば、現像ユニット16を本体ケーシング2から前後方向に沿って引き出すときに、現像ユニット16とカム部材90とが干渉することをより確実に抑制できる。
(7)また、カム部材90は、図3および図5に示すように、現像ユニット16が進出位置に配置された状態において、カム部材90の移動により現像ユニット16に作用するように構成され、かつ、現像ユニット16が退避位置に配置された状態において、現像ユニット16に対する作用が解除されるように構成されている。
詳しくは、現像ユニット16が進出位置に配置された状態において、図5に示すように、カム部材90が第2位置に配置されると、当接部94が対応する被当接部80に当接(作用)し、図3に示すように、カム部材90が第1位置に配置されると、当接部94と対応する被当接部80との当接(作用)が解除される。
そのため、カム部材90の移動が、現像ユニット16を介して現像ローラ26に確実に作用される。その結果、現像ローラ26を近接位置と離間位置とに確実に移動させることができる。
一方、現像ユニット16が退避位置に配置された状態において、図7に示すように、例え、カム部材90が第2位置に配置されていても、当接部94と対応する被当接部80との当接(作用)が解除される。つまり、現像ユニット16が退避位置に配置された状態において、カム部材90と現像ユニット16とは、当接部94と被当接部80との当接(作用)が解除されるように離間して配置されるので、現像ユニット16を本体ケーシング2から引き出すときに、現像ユニット16とカム部材90とが干渉することをより確実に抑制できる。
(8)また、カラープリンタ1は、図2に示すように、フロントカバー6を備えている。
フロントカバー6は、現像ユニット16の本体ケーシング2に対する引き出しを規制する閉鎖位置と、図8に示すように、現像ユニット16の本体ケーシング2に対する引き出しを許容する開放位置とに移動可能に構成されている。
そのため、フロントカバー6が開放位置に配置された状態において、現像ユニット16の本体ケーシング2に対する引き出しを許容できるとともに、図2に示すように、フロントカバー6が閉鎖位置に配置された状態において、所望しない現像ユニット16の本体ケーシング2に対する引き出しを規制できる。
また、移動部材60は、図2および図8に示すように、フロントカバー6の閉鎖位置(図2参照)と開放位置(図8参照)とへの移動に伴って、現像ユニット16を進出位置(図3参照)と退避位置(図7参照)とに移動させる。つまり、現像ユニット16とフロントカバー6とが連動するので、ユーザが、図8に示すように、現像ユニット16を本体ケーシング2から引き出すためにフロントカバー6を開放位置に配置すれば、図7に示すように、現像ユニット16が退避位置に配置される。
そのため、フロントカバー6および現像ユニット16のそれぞれを独立して移動させる場合と比較して、現像ユニット16を進出位置から退避位置へ移動させる作業の効率化を図ることができる。また、現像ユニット16を本体ケーシング2から引き出すために、フロントカバー6を開放位置に配置することにより、現像ユニット16を確実に退避位置に配置できる。
従って、現像ユニット16の本体ケーシング2に対する引き出し作業の効率化を図ることができながら、現像ユニット16とカム部材90とが干渉することを確実に抑制でき、現像ローラ26と感光ドラム21とが摺動することも抑制できる。
(9)また、移動部材60は、図2に示すように、フロントカバー6の閉鎖位置と開放位置との移動に伴って、前後方向(感光ドラム21の軸線方向)に沿ってスライド移動可能に構成されるスライド部材61と、現像ユニット16を支持し、スライド部材61のスライド移動により、上下方向(感光ドラム21の軸線方向および複数の感光ドラム21の並列方向の両方向と直交する直交方向)に沿って移動可能に構成される進退部材62とを備えている。
また、進退部材62は、図8に示すように、フロントカバー6の閉鎖位置から開放位置への移動に伴う、スライド部材61のスライド移動により、現像ユニット16を進出位置から退避位置へ移動させ(図7参照)、図2に示すように、フロントカバー6の開放位置から閉鎖位置への移動に伴う、スライド部材61のスライド移動により、現像ユニット16を退避位置から進出位置へ移動させる(図3参照)。
つまり、スライド部材61がフロントカバー6の移動に伴ってスライド移動され、進退部材62がスライド部材61のスライド移動により、現像ユニット16を進出位置と退避位置とに移動させる。
そのため、フロントカバー6の移動と現像ユニット16の移動とを、スライド部材61および進退部材62を介して、確実に連動させることができる。
(10)また、スライド部材61には、図2に示すように、上下方向に沿って上側(進退部材62側)に向かって突出するカム部63が設けられている。一方、進退部材62には、カム部63に対応するカム溝65が形成されている。
そして、フロントカバー6が開放位置に配置された状態において、図8に示すように、カム部63とカム溝65とが嵌合され、フロントカバー6が閉鎖位置に配置された状態において、図2に示すように、カム部63とカム溝65との嵌合が解除される。
そのため、フロントカバー6が閉鎖位置に配置された状態において、カム部63は、カム溝65との嵌合が解除されるので、進退部材62の下面と当接する。
その結果、進退部材62は、現像ユニット16が進出位置に配置されるように、カム部63の突出量に対応して上方に向かって進出され、嵌合解除位置に配置される。
一方、フロントカバー6が開放位置に配置された状態において、図8に示すように、カム部63はカム溝65と嵌合される。
そのため、進退部材62は、現像ユニット16が退避位置に配置されるように、下方に向かって退避される嵌合位置に配置される。
つまり、進退部材62を確実に上下方向に沿って、嵌合解除位置(図2参照)と嵌合位置とに移動させることができ、現像ユニット16を退避位置と進出位置とに確実に移動させることができる。
(11)また、カム部63には、図8に示すように、第1傾斜部66が形成され、カム溝65には、第2傾斜部67が形成されている。
第1傾斜部66および第2傾斜部67のそれぞれは、その後端部から前方に向かうに従って(現像ユニット16の引出方向上流側から引出方向下流側に向かうに従って)、上方(上下方向における感光ドラム21側)に向かって傾斜するように形成されている。
そのため、簡易な構成でありながら、図2に示すように、フロントカバー6が開放位置(図8参照)から閉鎖位置に移動されるときに、第1傾斜部66および第2傾斜部67により、進退部材62を、嵌合位置(図8参照)から嵌合解除位置に向かって、上方に円滑に移動させることができる。
(12)また、本体ケーシング2の外側ケーシング50の前壁(本体ケーシング2の軸線方向一端部)には、図2に示すように、現像ユニット16を引き出すための開口部8が形成されている。
また、フロントカバー6は、開口部8を開放する開放位置(図8参照)と、開口部8を閉鎖する閉鎖位置(図2参照)とに移動可能に構成されている。
そのため、引出規制手段とフロントカバー6とが別部材として設けられる場合と比較して部品点数の低減を図ることができる。
また、フロントカバー6が開放位置に配置された状態において、図8に示すように、開口部8が開放されるので、現像ユニット16の本体ケーシング2に対する引き出しを確実に許容でき、フロントカバー6が閉鎖位置に配置された状態において、図2に示すように、開口部8が閉鎖されるので、所望しない現像ユニット16の本体ケーシング2に対する引き出しを確実に規制できる。
(13)また、カラープリンタ1は、図1に示すように、複数(4つ)の感光ドラム21のそれぞれと接触する中間転写ベルト38を備えている。
また、複数(4つ)の現像ユニット16のうち、ブラック現像ユニット16Kは、中間転写ベルト38上から廃トナーを除去して回収するベルトクリーナー30を備え、ベルトクリーナー30は、図3および図5に示すように、現像ユニット16が進出位置に配置された状態において、中間転写ベルト38上から廃トナーを回収するように構成されている。
そのため、現像ユニット16が進出位置に配置された状態において、ベルトクリーナー30により、中間転写ベルト38上から廃トナーを除去して回収することができる。
(14)また、ベルトクリーナー30は、複数(4つ)の現像ユニット16のうち、最も左側(感光ドラム21の並列方向一端側)に配置されるブラック現像ユニット16Kに設けられている。そのため、ベルトクリーナー30の効率的な配置を確保できる。
(15)また、ドラムドロワ85は、複数(4つ)の感光ドラム21に対して一対一で対応して設けられ、各感光ドラム21の表面から廃トナーを除去して回収する複数(4つ)のドラムクリーニングローラ23を一体的に支持している。
そのため、複数(4つ)のドラムクリーニングローラ23により、対応する感光ドラム21の表面から廃トナーを除去して回収することができる。
そして、各ドラムクリーニングローラ23は、図5に示すように、現像ユニット16が進出位置に配置されるとともに、現像ローラ26が離間位置に配置された状態において、対応する感光ドラム21の表面から回収した廃トナーを、対応する感光ドラム21を介して、中間転写ベルト38上に搬送する。
これにより、複数(4つ)のドラムクリーニングローラ23のそれぞれにより回収された廃トナーは、対応する感光ドラム21を介して、中間転写ベルト38上に搬送された後、ベルトクリーナー30により、中間転写ベルト38上から除去して回収される。
その結果、中間転写ベルト38上から回収した廃トナーおよび感光ドラム21の表面から回収した廃トナーのそれぞれを、ともにベルトクリーナー30に回収することができる。
従って、複数(4つ)のドラムクリーニングローラ23のそれぞれに廃トナーを収容するための収容部を設ける場合と比較して、部品点数の低減を図ることができ、ひいては、カラープリンタ1の製造コストの低減および小型化を図ることができる。
9.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の画像形成装置の第2実施形態としてのカラープリンタ(外側ケーシングの前壁を除いた状態)の前面図を示す。
図10において、図1〜図9に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、図3および図5に示すように、カラーモードとクリーニングモードとに切り換え可能に構成されたが、第2実施形態では、カラーモードと、黒色の画像を形成するモノクロモードとに切り換え可能に構成される。
この場合、カム部材90には、ブラック現像ユニット16Kにおける現像器24の被当接部80に対応する当接部94が設けられていない。
そのため、複数(4つ)の現像ユニット16が進出位置に配置されるとともに、カム部材90が第2位置に配置された状態において、ブラック現像ユニット16Kの現像ローラ26は、被当接部80が当接部94に当接されず、現像器24が現像位置に配置されているので、近接位置に配置される。一方、その他の現像ユニット16YMCの現像ローラ26のそれぞれは、被当接部80が当接部94に当接され、現像器24が非現像位置に配置されるので、離間位置に配置される。
つまり、第2実施形態では、複数(4つ)の現像ユニット16が進出位置に配置された状態において、カム部材90を第2位置に配置することにより、複数(4つ)の現像ローラ26のうち、ブラック現像ユニット16Kの現像ローラ26のみが対応する感光ドラム21と対向接触する近接位置に配置されるモノクロモードに設定できる。
従って、第2実施形態では、複数(4つ)の現像ユニット16が進出位置に配置された状態において、カム部材90を第1位置と第2位置とに移動させることにより、カラーモードとモノクロモードとに適宜切り替えることができる。
そのため、第2実施形態では、カラーモードに設定することにより、用紙Pにカラーの画像を形成でき、モノクロモードに設定することにより、用紙Pにモノクロ(黒色)の画像を形成できる。
また、これによっても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
10.変形例
なお、上記した第1実施形態および第2実施形態では、図1に示すように、現像ローラ26が、近接位置に位置された状態において、対応する感光ドラム21と接触している。
これに対して、現像ローラ26が、近接位置に位置された状態において、対応する感光ドラム21との間に、トナーが飛翔可能な僅かな間隙を形成するように構成してもよい。
この場合においても、現像ローラ26が、近接位置に位置された状態において、対応する感光ドラム21にトナーを供給でき、現像ローラ26が、離間位置に位置された状態において、対応する感光ドラム21から確実に離間させる。
そのため、画像形成時において、感光ドラム21にトナーを確実に供給することができながら、現像ユニット16が本体ケーシング2に対して着脱されるときに現像ローラ26と感光ドラム21とが干渉することを確実に抑制できる。
また、上記した第1実施形態、第2実施形態および変形例は、適宜組み合わせることができる。
1 カラープリンタ
2 本体ケーシング
6 フロントカバー
8 開口部
15 ドラムユニット
16 現像ユニット
21 感光ドラム
26 現像ローラ
30 ベルトクリーナー
38 中間転写ベルト
60 移動部材
61 スライド部材
62 進退部材
63 カム部材
65 カム溝
66 第1傾斜部
67 第2傾斜部
80 被当接部
85 ドラムドロワ
90 カム部材
94 当接部

Claims (15)

  1. 筐体と、
    互いに間隔を隔てて並列配置される複数の感光ドラムと、
    前記複数の感光ドラムのそれぞれに一対一で対応して設けられる現像ローラを有し、前記感光ドラムの軸線方向に沿って前記軸線方向一端側に向かって、前記筐体から引き出し可能に構成される複数の現像ユニットと、
    前記複数の感光ドラムの並列方向に沿って前記筐体に対して移動可能に構成され、前記移動により、前記現像ローラを、対応する前記感光ドラムに前記現像ローラが近づきまたは接触する近接位置と、対応する前記感光ドラムから前記現像ローラが離間する離間位置とに移動させるように構成される接離部材と、
    前記複数の感光ドラムを一体的に支持するドラム支持部材と、
    を備え、
    前記接離部材は、前記感光ドラムの軸線方向一端側であって、かつ、前記軸線方向に投影したときに、前記複数の感光ドラムと重なるように配置され
    前記ドラム支持部材は、前記筐体から前記軸線方向に沿って前記軸線方向一端側に向かって引き出し可能に構成されていることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 記接離部材は、前記ドラム支持部材における前記軸線方向一端側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記接離部材は、
    前記現像ローラを前記近接位置に配置させる第1位置と、前記現像ローラを前記離間位置に配置させる第2位置とにスライド移動可能に構成され、
    前記第1位置から前記第2位置に移動したときに、前記現像ローラを、前記離間位置に向けて移動するように誘導する作用部を備え、
    前記現像ユニットは、
    前記接離部材が前記第2位置に配置された状態において前記作用部に作用され、前記接離部材が前記第1位置に配置された状態において前記作用部による作用が解除される被作用部を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像ユニットを、
    対応する前記感光ドラムに向けて進出させ、前記現像ローラが前記近接位置と前記離間位置とに移動可能なように配置する進出位置と、
    前記現像ローラが前記離間位置に配置された状態よりも対応する前記感光ドラムから離間するように、前記進出位置から退避させる退避位置と、に移動させるように構成される移動手段を備え、
    前記移動手段は、前記現像ユニットに対して前記感光ドラムと反対側に配置されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の現像ユニットのそれぞれは、前記退避位置に配置された状態において、前記軸線方向に投影したときに、前記接離部材と重ならないことを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記接離部材は、
    前記現像ユニットが前記進出位置に配置された状態において、前記移動により前記現像ユニットに作用するように構成され、
    前記現像ユニットが前記退避位置に配置された状態において、前記現像ユニットに対する作用が解除されるように構成されていることを特徴とする、請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像ユニットの前記筐体に対する引き出しを規制する引出規制位置と、前記現像ユニットの前記筐体に対する引き出しを許容する引出許容位置とに移動可能に構成される引出規制手段を備え、
    前記移動手段は、
    前記引出規制手段の前記引出規制位置から前記引出許容位置への移動に伴って、前記現像ユニットを前記進出位置から前記退避位置へ移動させ、
    前記引出規制手段の前記引出許容位置から前記引出規制位置への移動に伴って、前記現像ユニットを前記退避位置から前記進出位置へ移動させるように構成されていることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記移動手段は、
    前記引出規制手段の前記引出規制位置と前記引出許容位置との移動に伴って、前記軸線方向に沿ってスライド移動可能に構成されるスライド部材と、
    前記現像ユニットを支持し、前記スライド部材のスライド移動により、前記軸線方向および前記並列方向の両方向と直交する直交方向に沿って移動可能に構成される進退部材とを備え、
    前記進退部材は、
    前記引出規制手段の前記引出規制位置から前記引出許容位置への移動に伴う、前記スライド部材のスライド移動により、前記現像ユニットを前記進出位置から前記退避位置へ移動させ、
    前記引出規制手段の前記引出許容位置から前記引出規制位置への移動に伴う、前記スライド部材のスライド移動により、前記現像ユニットを前記退避位置から前記進出位置へ移動させることを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記スライド部材および前記進退部材のいずれか一方には、前記直交方向に沿って他方側に向かって突出する突部が設けられ、他方には、突部に対応する溝部が形成され、
    前記引出規制手段が前記引出許容位置に配置された状態において、前記突部と前記溝部とが嵌合され、
    前記引出規制手段が前記引出規制位置に配置された状態において、前記突部と前記溝部との嵌合が解除されることを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記突部および前記溝部の少なくとも一方には、前記現像ユニットの引出方向上流側から前記引出方向下流側に向かうに従って、前記直交方向における前記感光ドラム側に向かって傾斜する傾斜部が形成されることを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  11. 前記筐体の前記軸線方向一端側には、前記現像ユニットを引き出すための開口部が形成され、
    前記引出規制手段は、前記開口部を開放する開放位置と、前記開口部を閉鎖する閉鎖位置とに移動可能に構成される開閉部材であり、
    前記閉鎖位置が前記引出規制位置であり、前記開放位置が前記引出許容位置であることを特徴とする、請求項10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記複数の感光ドラムのそれぞれと接触する無端状のベルトを備え、
    前記複数の現像ユニットのうちのいずれか一つは、前記ベルト上から廃現像剤を除去して回収するベルトクリーナーを備え、
    前記ベルトクリーナーは、前記現像ユニットが前記進出位置に配置された状態において、前記ベルト上から廃現像剤を回収するように構成されていることを特徴とする、請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記ベルトクリーナーは、前記複数の現像ユニットのうち、最も前記並列方向一端側に配置される現像ユニットに設けられることを特徴とする、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記複数の感光ドラムのそれぞれに一対一で対応して設けられ、各前記感光ドラムの表面から廃現像剤を除去して回収する複数のドラムクリーナーを備え、
    各前記ドラムクリーナーは、前記現像ユニットが前記進出位置に配置されるとともに、前記現像ローラが前記離間位置に配置された状態において、対応する前記感光ドラムの表面から回収した廃現像剤を、対応する前記感光ドラムを介して、前記ベルト上に搬送することを特徴とする、請求項12または13に記載の画像形成装置。
  15. 筐体と、
    互いに間隔を隔てて並列配置される複数の感光ドラムと、
    前記複数の感光ドラムのそれぞれに一対一で対応して設けられる現像ローラを有し、前記感光ドラムの軸線方向に沿って前記軸線方向一端側に向かって、前記筐体から引き出し可能に構成される複数の現像ユニットと、
    前記複数の感光ドラムの並列方向に沿って前記筐体に対して移動可能に構成され、前記移動により、前記現像ローラを、対応する前記感光ドラムに前記現像ローラが近づきまたは接触する近接位置と、対応する前記感光ドラムから前記現像ローラが離間する離間位置とに移動させるように構成される接離部材と、
    前記現像ユニットを、
    対応する前記感光ドラムに向けて進出させ、前記現像ローラが前記近接位置と前記離間位置とに移動可能なように配置する進出位置と、
    前記現像ローラが前記離間位置に配置された状態よりも対応する前記感光ドラムから離間するように、前記進出位置から退避させる退避位置と、に移動させるように構成される移動手段と、を備え、
    前記接離部材は、前記感光ドラムの軸線方向一端側であって、かつ、前記軸線方向に投影したときに、前記複数の感光ドラムと重なるように配置され、
    前記移動手段は、前記現像ユニットに対して前記感光ドラムと反対側に配置されていることを特徴とする、画像形成装置。
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